第2版の序
2000年の臨床検査技師教育内容の大綱化をふまえて本書を刊行したのは2002年4月であった.その直後の,2002年夏には,厚生労働省から「臨床検査技師国家試験出題基準」が公表された.このような事情を考慮して,臨床検査技師資格取得をめざす読者のニーズに応えるべく,第1版の各分担執筆者に国家試験出題基準を網羅した内容になっているか点検をお願いした.さらに,第1版で記述が足りなかった点,誤りなどについても,加筆,修正を求め,第2版として刊行したのが本書である.
生理機能検査学の各分野の進歩は目覚しい.本書はそのような進歩に十分に対応した内容になっていると自負しているが,さらによいものにするために,読者の皆様方から,ご意見をお寄せいただければ幸いである.
2002年12月
著者を代表して 大久保善朗
第1版の序
「臨床検査講座11臨床生理学」は今から30年前に発刊し,以後,「新編臨床検査講座17臨床生理学」,「新訂臨床検査講座17臨床生理学」と改訂を続け書名を変えながら,長年にわたって臨床検査技師養成施設において教科書として愛用されてきた.本書は,これをふまえたうえで,新たに加筆,改訂を行い,書名も「臨床検査学講座/生理機能検査学」として刊行したものである.
2000年4月に「臨床検査技師学校養成所指定規則の一部を改正する法律」が制定された.これにより,一様一律の硬直化した教育でなく,各教育施設がそれぞれの指導理念に基づいて多様性をもった教育内容を策定する,いわゆる教育内容の大綱化が導入された.そして生理機能検査学については,「生体からの生理機能情報を収集するための理論と実際について習得し,結果の解析と評価について学習し,検査時の急変の対応について学ぶ」という教育目標が示された.今後,医療現場のニーズに応えられる臨床検査技師の養成という観点からも,単に検査を行い,生体情報を収集する技術を学ぶだけではなく,結果を解析し評価する能力と,検査中の急変時にも対応する能力の習得が強く求められていくであろう.本書の刊行にあたっては,このような教育目標を考慮しての各章の加筆,改訂を行った.また,今回,あらたに第VI章「検査時の急変への対応」を追加した.したがって,刊行された本書は新たな教育目標の達成に十分に応えることができる内容になっている.
生理機能検査学の各分野の進歩には目覚ましいものがあり,また各分野の専門化も著しく進んでいる.本書の執筆にあたっては,各分野の臨床,教育,研究に実際にたずさわり,活躍しておられる先生方に分担をお願いした.したがって,必須の最新知見も加わり,内容も最近の進歩を含むup-to-dateなものになった.このような本書は臨床検査技師の卒前教育においてだけではなく,卒後研修,医療現場おいても座右の書として使用可能であると自負している.
なお,本書を活用する教育担当の先生方および学生諸君からのご意見・ご叱正をいただいて,さらによりよいものにしていきたいと念願している.
2002年春
著者を代表して 大久保善朗
2000年の臨床検査技師教育内容の大綱化をふまえて本書を刊行したのは2002年4月であった.その直後の,2002年夏には,厚生労働省から「臨床検査技師国家試験出題基準」が公表された.このような事情を考慮して,臨床検査技師資格取得をめざす読者のニーズに応えるべく,第1版の各分担執筆者に国家試験出題基準を網羅した内容になっているか点検をお願いした.さらに,第1版で記述が足りなかった点,誤りなどについても,加筆,修正を求め,第2版として刊行したのが本書である.
生理機能検査学の各分野の進歩は目覚しい.本書はそのような進歩に十分に対応した内容になっていると自負しているが,さらによいものにするために,読者の皆様方から,ご意見をお寄せいただければ幸いである.
2002年12月
著者を代表して 大久保善朗
第1版の序
「臨床検査講座11臨床生理学」は今から30年前に発刊し,以後,「新編臨床検査講座17臨床生理学」,「新訂臨床検査講座17臨床生理学」と改訂を続け書名を変えながら,長年にわたって臨床検査技師養成施設において教科書として愛用されてきた.本書は,これをふまえたうえで,新たに加筆,改訂を行い,書名も「臨床検査学講座/生理機能検査学」として刊行したものである.
2000年4月に「臨床検査技師学校養成所指定規則の一部を改正する法律」が制定された.これにより,一様一律の硬直化した教育でなく,各教育施設がそれぞれの指導理念に基づいて多様性をもった教育内容を策定する,いわゆる教育内容の大綱化が導入された.そして生理機能検査学については,「生体からの生理機能情報を収集するための理論と実際について習得し,結果の解析と評価について学習し,検査時の急変の対応について学ぶ」という教育目標が示された.今後,医療現場のニーズに応えられる臨床検査技師の養成という観点からも,単に検査を行い,生体情報を収集する技術を学ぶだけではなく,結果を解析し評価する能力と,検査中の急変時にも対応する能力の習得が強く求められていくであろう.本書の刊行にあたっては,このような教育目標を考慮しての各章の加筆,改訂を行った.また,今回,あらたに第VI章「検査時の急変への対応」を追加した.したがって,刊行された本書は新たな教育目標の達成に十分に応えることができる内容になっている.
生理機能検査学の各分野の進歩には目覚ましいものがあり,また各分野の専門化も著しく進んでいる.本書の執筆にあたっては,各分野の臨床,教育,研究に実際にたずさわり,活躍しておられる先生方に分担をお願いした.したがって,必須の最新知見も加わり,内容も最近の進歩を含むup-to-dateなものになった.このような本書は臨床検査技師の卒前教育においてだけではなく,卒後研修,医療現場おいても座右の書として使用可能であると自負している.
なお,本書を活用する教育担当の先生方および学生諸君からのご意見・ご叱正をいただいて,さらによりよいものにしていきたいと念願している.
2002年春
著者を代表して 大久保善朗
第2版の序
第1版の序
カラー図版
第I章 ――循環機能検査
1 .心電図
I.心電図とは
II.心電図の歴史
III.心臓の構造と機能
1-心臓の構造
2-冠血管系
3-心臓の神経支配
4-心機能
IV.心電図の発現機構
1-心筋細胞の電気現象
2-心筋線維の電気現象
3-心臓全体の電気現象と心電図の関係
4-心電図でわかるもの
V.心電図の誘導法
1-標準双極誘導
2-単極誘導
3-誘導の意味
VI.心電図
1-心電図波形
2-正常心電図
3-異常心電図
VII.心電計
1-心電計とは
2-心電計の構成
3-心電計の性能と規格
4-医用電気機器設備の安全管理
5-心電計の保管と取り扱い上の注意
VIII.その他の心電図
1-負荷心電図
2-ホルター心電図
3-モニタ心電図
4-ベクトル心電図
5-加算平均心電図
6-食道心電図
7-心内心電図
IX.心電図検査
1-心電図記録の実技
2-心電図の整理と保存
X.心電計の故障とその対策
2.心音図
I.心音図と心周期
1-心室収縮期
2-心室拡張期
II.心音図
1-心音
2-心雑音
III.心音計
1-心音計の原理
2-心音計の装置と付属品
IV.心音図検査
1-心音図検査の意義
2-心音図記録の実技
3-負荷心音図
3.脈波
I.脈波の出現機序
II.脈波の種類
III.頚動脈波
IV.頚静脈波
V.心尖拍動図
VI.圧脈波計と検査法
VII.心臓内圧脈波
VIII.指尖容積脈波
1-各部の名称および正常脈波
2-検査法
3-結果の解析と評価
4-臨床応用
5-加速度脈波
IX .光電脈波
1-原理
2-装置
3-特徴と注意点
4-測定と評価
第II章 ――神経・筋機能検査
1.脳波
I.脳の構造と機能
1-神経細胞の構造
2-興奮の伝導
3-脳の構造と機能局在
II.脳波の発生機序
III.脳波計
1-電極接続器(入力器)
2-電極選択器
3-脳波増幅器
4-校正装置
5-時定数
6-高域減衰用フィルタ
7-記録器
8-補助入力 ,出力端子
9-脳波用閃光刺激発生装置
IV.脳波電極と導出法
1-電極
2-電極の配置
3-導出方法
4-電極の組み合わせモンタージュ
V.脳波検査の実施
1-検査前の指示と処理
2-検査当日および直前の指示
3-検査中の被検者に対する注意
4-検査の順序
5-小児の脳波検査の留意点
6-新生児および未熟児の脳波検査の留意点
VI.脳波の基礎的要素
1-振幅
2-周期
3-位相
4-波形
5-波の現れ方
6-出現率 ,出現量
7-反応性
VII.正常脳波
1-基礎律動
2-左右差
3-α波の出現率
4-α波の波形
5-刺激に対するα波の変化
6-速波 ,徐波
7-その他の波形
VIII.年齢による脳波の変化
1-新生児期
2-乳児期
3-幼児期
4-学童前期
5-学童後期〜思春期
6-成人以後〜老年期
IX .睡眠脳波
1-睡眠段階
2-正常小児の睡眠脳波
3-終夜睡眠ポリグラフィ
X.異常脳波
1-異常波の判読の要点
2-背景活動の異常
3-突発性異常波
4-脳波検査が行われる疾患および状態
XI.脳波賦活法
1-開閉眼
2-過呼吸
3-閃光刺激
4-睡眠賦活
XII.アーチファクト ,雑音
1-アーチファクトの種類
XIII.脳波の分析
1-脳波自動分析法
2-相関分析
3-パワースペクトルマップ
4-パワースペクトル分析と鳥瞰図
XIV.誘発脳電位
1-視覚誘発電位
2-聴覚誘発電位
3-体性感覚誘発電位
4-事象関連電位
付:臨床脳波検査用標準モンタージュ
2.筋電図
I.筋電図検査とは
II.筋電図検査を理解するための生理学的基礎事項
1-運動神経系と感覚神経系
2-運動単位と筋収縮
3-末梢神経
III.筋電計の構成と取り扱い
1-増幅器
2-刺激装置
3-観察装置
4-記録装置
5-加算装置
6-解析装置
IV.筋電図検査に用いられる電極
1-電極
V.普通針筋電図検査
1-普通針筋電図検査の実施
2-普通針筋電図の正常所見
3-普通針筋電図の異常所見
4-普通針筋電図の解釈
5-針筋電図施行上の注意点
VI.単一線維筋電図検査
VII.表面筋電図検査
VIII.末梢神経伝導検査
1-運動神経伝導検査
2-F波伝導検査
3-感覚神経伝導検査
4-生理学的な時間的分散とphase cancellation(相の打ち消し合い)
5-神経伝導検査の異常とその解釈
6-神経伝導検査に影響を及ぼす因子
7-神経伝導検査の注意点
IX.H反射
X.経頭蓋磁気刺激検査
XI.反復神経刺激試験
XII.瞬目反射
XIII.筋電図検査の注意点
XIV.主要な神経筋疾患の概説
第III章 ――呼吸器系の検査
I.呼吸生理の基礎
1-肺の構造と機能
2-肺機能検査の基本事項
II.換気機能検査
1-換気力学の概念と定義
2-スパイロメトリとフローボリューム曲線
3-機能的残気量 ,残気量
4-肺コンプライアンス
5-気道抵抗
6-呼吸抵抗(インピーダンス)
7-呼吸筋機能検査
III.肺胞換気機能検査
1-換気の不均等分布の検査法
2-一酸化炭素の拡散能力
3-シャント(短絡)測定
4-換気血流比(VA/Q)不均等
IV.血液ガス
1-血液ガス分析
2-血液ガス測定の原理
3-電極法による血液ガス分析装置
4-動脈血採血の仕方と検体の取り扱い
5-測定結果の判定
6-パルスオキシメータ
7-経皮的血液ガス分圧測定
V.呼吸調節に関する検査
1-呼吸調節の概略
2-呼吸調節機能の検査法
3-呼吸困難の評価
VI.エネルギー代謝と呼気ガス分析
1-エネルギー代謝とは
2-基礎代謝
3-呼気ガス分析
4-運動負荷試験
第IV章 ――感覚機能検査
1 .平衡機能検査
I.平衡機能検査とは
II.めまいの基礎
1-前庭運動系の解剖と生理
2-前庭脊髄路系の解剖と生理
III.眼振,異常眼球運動の検査
1-自発眼振検査
2-注視眼振検査
3-頭位眼振検査
4-頭位変換眼振検査
5-温度眼振検査(カロリックテスト)
IV.電気眼振図(ENG)
1-視標追跡検査
2-急速性(衝動性)眼球運動検査
3-視運動性眼振検査
4-温度眼振検査
5-visual suppression test
V.体幹四肢の平衡検査
1-直立検査
2-足踏み検査
3-重心動揺検査
2.眼底検査法(無散瞳眼底カメラ)
I.眼球の解剖
II.無散瞳眼底カメラの特徴
1-用途
2-長所
3-短所
III.無散瞳眼底カメラの構造と操作法
1-構造
2-記録方法
3-操作法
IV.正常眼底および異常所見
1-正常眼底
2-異常所見
V.眼底疾患
1-網膜
2-視神経
3.その他の検査(聴覚 ・味覚 ・嗅覚)
I.聴覚検査
1-聴覚検査とは
2-聴覚の解剖と生理
3-純音聴力検査
4-閾値上検査
5-自記オージオメトリ
6-語音聴力検査
7-聴性誘発電位
II.味覚検査
1-定性的味覚検査
2-定量的味覚検査
III .嗅覚検査
1-基準嗅力検査法
2-静脈性嗅覚検査法
第V章 ――画像診断検査
1.超音波検査
A.基礎
I.基礎
1-超音波とは
2-超音波の性質
3-超音波の物理現象
4-音場
5-指向性
6-パルス波
7-分解能
8-ドプラ法
9-超音波の安全性
II.装置
1-システム
2-発信器(パルサー)
3-探触子(プローブ)
4-受信器(レシーバ)
5-表示部
6-走査方式
III.アーチファクト(人工産物)
1-サイドローブ ・アーチファクト
2-多重反射
3-鏡面現象(ミラーイメージ)
4-レンズ効果
5-音響陰影
6-側方陰影
7-後方エコー増強
IV.操作
1-超音波検査の現況
2-超音波検査の留意点
3-前処置
4-超音波検査を始めるにあたって
5-操作法(総論)
6-走査方法
B.心
I.基本的画像
1-Bモード法(断層法)
2-Mモード法
3-ドプラ法
II.心機能評価
III.心疾患における超音波像
C.腹部
I.腹部超音波検査の操作法
II.腹部における超音波像
1-肝臓病変
2-門脈系異常
3-胆嚢病変
4-胆管病変
5-膵臓病変
6-脾臓病変
D.体表
I.頚部領域における超音波像
1-甲状腺 ,副甲状腺
2-頚部リンパ節の腫大
3-唾液腺
4-頚動脈
5-その他の頚部病変
II.乳腺における超音波像
E.泌尿器系
I.正常腎の超音波断層像
II.腎 ,副腎の超音波像
1-腎臓病変
2-副腎病変
F.産婦人科
I.正常な女性骨盤腔の超音波断層像
II.産婦人科領域における超音波像
1-子宮病変
2-卵巣病変
2.磁気共鳴画像検査(MRI)
I.MRIの原理
1-陽子とスピン
2-歳差運動とラーモア周波数
3-巨視的磁化
4-励起
5-緩和
6-パルス系列
7-スピンエコー法
8-組織のコントラスト
9-スピンエコー法以外のパルス系列
10-画像の位置情報
II.MRIの検査機器
1-静磁場用磁石
3-高周波コイル
2-傾斜磁場用コイル
III.MRI検査時の注意点
1-磁気と電磁波の生体への影響
2-検査患者の体内金属
3-体外の磁性体
IV.MRI造影剤
1-MRI造影剤の原理
2-Gd-DTPA
3-Gd-DTPA以外のMRI造影剤
4-MRI用経口消化管造影剤
V.頭部 ・脳
1-正常像
2-頭蓋内病変
VI.脊髄 ・脊椎
1-撮像方法
3-脊髄疾患
2-正常像
4-脊椎疾患
VII.頭頚部
1-副鼻腔
2-口腔 ,舌
3-咽頭 ,喉頭
4-甲状腺
VIII.心臓 ・大血管
1-撮像方法
2-心臓 ・大血管疾患
IX.腹部
1-肝
2-胆嚢
3-膵
4-後腹膜
X.骨盤部
1-子宮
2-卵巣
3-膀胱
4-前立腺
5-直腸
XI.関節
1-膝関節疾患
2-股関節疾患
3.熱画像検査
I.熱画像検査概論
1-熱画像検査法とは
2-熱画像検査法の歴史
II.現代の熱画像の工学的原理
1-赤外線熱画像の原理
2-液晶サーモグラフィの原理
3-マイクロ波の原理
III.現代の医用熱画像の生理学的基礎
1-人間の体温
2-体表温度に影響する各種因子
IV.サーモグラフィによる臨床検査
1-検査前の説明と同意
2-検査時に注意すべき事項
3-撮影時に記載すべき事項
4-撮影時の手順
V.現代の熱画像装置
1-赤外検出器
2-冷却装置
3-走査 ・集光光学系装置
4-熱画像表示装置
VI.サーモグラフィ検査の結果の解析と評価
1-各種のサーモグラム
2-負荷サーモグラフィの評価
3-部位別のサーモグラムの特徴
4-結果の解析と評価
VII.サーモグラフィの未来
第VI章 ――検査時の急変への対応
はじめに
I.救急措置の適応
1-換気不全がある場合
2-循環不全がある場合
II.バイタルサインの見方
1-意識の確認
2-呼吸の確認
3-動脈拍動の確認
III.一次救命法:心肺蘇生の実際
1-体位
2-一次救命措置
IV.二次救命法
1-人工呼吸
2-静脈路確保と救急薬品の投与
3-心電図モニタ
4-電気的(直流)除細動
5-導尿と尿量測定
6-蘇生後の集中治療の基本
索引
第1版の序
カラー図版
第I章 ――循環機能検査
1 .心電図
I.心電図とは
II.心電図の歴史
III.心臓の構造と機能
1-心臓の構造
2-冠血管系
3-心臓の神経支配
4-心機能
IV.心電図の発現機構
1-心筋細胞の電気現象
2-心筋線維の電気現象
3-心臓全体の電気現象と心電図の関係
4-心電図でわかるもの
V.心電図の誘導法
1-標準双極誘導
2-単極誘導
3-誘導の意味
VI.心電図
1-心電図波形
2-正常心電図
3-異常心電図
VII.心電計
1-心電計とは
2-心電計の構成
3-心電計の性能と規格
4-医用電気機器設備の安全管理
5-心電計の保管と取り扱い上の注意
VIII.その他の心電図
1-負荷心電図
2-ホルター心電図
3-モニタ心電図
4-ベクトル心電図
5-加算平均心電図
6-食道心電図
7-心内心電図
IX.心電図検査
1-心電図記録の実技
2-心電図の整理と保存
X.心電計の故障とその対策
2.心音図
I.心音図と心周期
1-心室収縮期
2-心室拡張期
II.心音図
1-心音
2-心雑音
III.心音計
1-心音計の原理
2-心音計の装置と付属品
IV.心音図検査
1-心音図検査の意義
2-心音図記録の実技
3-負荷心音図
3.脈波
I.脈波の出現機序
II.脈波の種類
III.頚動脈波
IV.頚静脈波
V.心尖拍動図
VI.圧脈波計と検査法
VII.心臓内圧脈波
VIII.指尖容積脈波
1-各部の名称および正常脈波
2-検査法
3-結果の解析と評価
4-臨床応用
5-加速度脈波
IX .光電脈波
1-原理
2-装置
3-特徴と注意点
4-測定と評価
第II章 ――神経・筋機能検査
1.脳波
I.脳の構造と機能
1-神経細胞の構造
2-興奮の伝導
3-脳の構造と機能局在
II.脳波の発生機序
III.脳波計
1-電極接続器(入力器)
2-電極選択器
3-脳波増幅器
4-校正装置
5-時定数
6-高域減衰用フィルタ
7-記録器
8-補助入力 ,出力端子
9-脳波用閃光刺激発生装置
IV.脳波電極と導出法
1-電極
2-電極の配置
3-導出方法
4-電極の組み合わせモンタージュ
V.脳波検査の実施
1-検査前の指示と処理
2-検査当日および直前の指示
3-検査中の被検者に対する注意
4-検査の順序
5-小児の脳波検査の留意点
6-新生児および未熟児の脳波検査の留意点
VI.脳波の基礎的要素
1-振幅
2-周期
3-位相
4-波形
5-波の現れ方
6-出現率 ,出現量
7-反応性
VII.正常脳波
1-基礎律動
2-左右差
3-α波の出現率
4-α波の波形
5-刺激に対するα波の変化
6-速波 ,徐波
7-その他の波形
VIII.年齢による脳波の変化
1-新生児期
2-乳児期
3-幼児期
4-学童前期
5-学童後期〜思春期
6-成人以後〜老年期
IX .睡眠脳波
1-睡眠段階
2-正常小児の睡眠脳波
3-終夜睡眠ポリグラフィ
X.異常脳波
1-異常波の判読の要点
2-背景活動の異常
3-突発性異常波
4-脳波検査が行われる疾患および状態
XI.脳波賦活法
1-開閉眼
2-過呼吸
3-閃光刺激
4-睡眠賦活
XII.アーチファクト ,雑音
1-アーチファクトの種類
XIII.脳波の分析
1-脳波自動分析法
2-相関分析
3-パワースペクトルマップ
4-パワースペクトル分析と鳥瞰図
XIV.誘発脳電位
1-視覚誘発電位
2-聴覚誘発電位
3-体性感覚誘発電位
4-事象関連電位
付:臨床脳波検査用標準モンタージュ
2.筋電図
I.筋電図検査とは
II.筋電図検査を理解するための生理学的基礎事項
1-運動神経系と感覚神経系
2-運動単位と筋収縮
3-末梢神経
III.筋電計の構成と取り扱い
1-増幅器
2-刺激装置
3-観察装置
4-記録装置
5-加算装置
6-解析装置
IV.筋電図検査に用いられる電極
1-電極
V.普通針筋電図検査
1-普通針筋電図検査の実施
2-普通針筋電図の正常所見
3-普通針筋電図の異常所見
4-普通針筋電図の解釈
5-針筋電図施行上の注意点
VI.単一線維筋電図検査
VII.表面筋電図検査
VIII.末梢神経伝導検査
1-運動神経伝導検査
2-F波伝導検査
3-感覚神経伝導検査
4-生理学的な時間的分散とphase cancellation(相の打ち消し合い)
5-神経伝導検査の異常とその解釈
6-神経伝導検査に影響を及ぼす因子
7-神経伝導検査の注意点
IX.H反射
X.経頭蓋磁気刺激検査
XI.反復神経刺激試験
XII.瞬目反射
XIII.筋電図検査の注意点
XIV.主要な神経筋疾患の概説
第III章 ――呼吸器系の検査
I.呼吸生理の基礎
1-肺の構造と機能
2-肺機能検査の基本事項
II.換気機能検査
1-換気力学の概念と定義
2-スパイロメトリとフローボリューム曲線
3-機能的残気量 ,残気量
4-肺コンプライアンス
5-気道抵抗
6-呼吸抵抗(インピーダンス)
7-呼吸筋機能検査
III.肺胞換気機能検査
1-換気の不均等分布の検査法
2-一酸化炭素の拡散能力
3-シャント(短絡)測定
4-換気血流比(VA/Q)不均等
IV.血液ガス
1-血液ガス分析
2-血液ガス測定の原理
3-電極法による血液ガス分析装置
4-動脈血採血の仕方と検体の取り扱い
5-測定結果の判定
6-パルスオキシメータ
7-経皮的血液ガス分圧測定
V.呼吸調節に関する検査
1-呼吸調節の概略
2-呼吸調節機能の検査法
3-呼吸困難の評価
VI.エネルギー代謝と呼気ガス分析
1-エネルギー代謝とは
2-基礎代謝
3-呼気ガス分析
4-運動負荷試験
第IV章 ――感覚機能検査
1 .平衡機能検査
I.平衡機能検査とは
II.めまいの基礎
1-前庭運動系の解剖と生理
2-前庭脊髄路系の解剖と生理
III.眼振,異常眼球運動の検査
1-自発眼振検査
2-注視眼振検査
3-頭位眼振検査
4-頭位変換眼振検査
5-温度眼振検査(カロリックテスト)
IV.電気眼振図(ENG)
1-視標追跡検査
2-急速性(衝動性)眼球運動検査
3-視運動性眼振検査
4-温度眼振検査
5-visual suppression test
V.体幹四肢の平衡検査
1-直立検査
2-足踏み検査
3-重心動揺検査
2.眼底検査法(無散瞳眼底カメラ)
I.眼球の解剖
II.無散瞳眼底カメラの特徴
1-用途
2-長所
3-短所
III.無散瞳眼底カメラの構造と操作法
1-構造
2-記録方法
3-操作法
IV.正常眼底および異常所見
1-正常眼底
2-異常所見
V.眼底疾患
1-網膜
2-視神経
3.その他の検査(聴覚 ・味覚 ・嗅覚)
I.聴覚検査
1-聴覚検査とは
2-聴覚の解剖と生理
3-純音聴力検査
4-閾値上検査
5-自記オージオメトリ
6-語音聴力検査
7-聴性誘発電位
II.味覚検査
1-定性的味覚検査
2-定量的味覚検査
III .嗅覚検査
1-基準嗅力検査法
2-静脈性嗅覚検査法
第V章 ――画像診断検査
1.超音波検査
A.基礎
I.基礎
1-超音波とは
2-超音波の性質
3-超音波の物理現象
4-音場
5-指向性
6-パルス波
7-分解能
8-ドプラ法
9-超音波の安全性
II.装置
1-システム
2-発信器(パルサー)
3-探触子(プローブ)
4-受信器(レシーバ)
5-表示部
6-走査方式
III.アーチファクト(人工産物)
1-サイドローブ ・アーチファクト
2-多重反射
3-鏡面現象(ミラーイメージ)
4-レンズ効果
5-音響陰影
6-側方陰影
7-後方エコー増強
IV.操作
1-超音波検査の現況
2-超音波検査の留意点
3-前処置
4-超音波検査を始めるにあたって
5-操作法(総論)
6-走査方法
B.心
I.基本的画像
1-Bモード法(断層法)
2-Mモード法
3-ドプラ法
II.心機能評価
III.心疾患における超音波像
C.腹部
I.腹部超音波検査の操作法
II.腹部における超音波像
1-肝臓病変
2-門脈系異常
3-胆嚢病変
4-胆管病変
5-膵臓病変
6-脾臓病変
D.体表
I.頚部領域における超音波像
1-甲状腺 ,副甲状腺
2-頚部リンパ節の腫大
3-唾液腺
4-頚動脈
5-その他の頚部病変
II.乳腺における超音波像
E.泌尿器系
I.正常腎の超音波断層像
II.腎 ,副腎の超音波像
1-腎臓病変
2-副腎病変
F.産婦人科
I.正常な女性骨盤腔の超音波断層像
II.産婦人科領域における超音波像
1-子宮病変
2-卵巣病変
2.磁気共鳴画像検査(MRI)
I.MRIの原理
1-陽子とスピン
2-歳差運動とラーモア周波数
3-巨視的磁化
4-励起
5-緩和
6-パルス系列
7-スピンエコー法
8-組織のコントラスト
9-スピンエコー法以外のパルス系列
10-画像の位置情報
II.MRIの検査機器
1-静磁場用磁石
3-高周波コイル
2-傾斜磁場用コイル
III.MRI検査時の注意点
1-磁気と電磁波の生体への影響
2-検査患者の体内金属
3-体外の磁性体
IV.MRI造影剤
1-MRI造影剤の原理
2-Gd-DTPA
3-Gd-DTPA以外のMRI造影剤
4-MRI用経口消化管造影剤
V.頭部 ・脳
1-正常像
2-頭蓋内病変
VI.脊髄 ・脊椎
1-撮像方法
3-脊髄疾患
2-正常像
4-脊椎疾患
VII.頭頚部
1-副鼻腔
2-口腔 ,舌
3-咽頭 ,喉頭
4-甲状腺
VIII.心臓 ・大血管
1-撮像方法
2-心臓 ・大血管疾患
IX.腹部
1-肝
2-胆嚢
3-膵
4-後腹膜
X.骨盤部
1-子宮
2-卵巣
3-膀胱
4-前立腺
5-直腸
XI.関節
1-膝関節疾患
2-股関節疾患
3.熱画像検査
I.熱画像検査概論
1-熱画像検査法とは
2-熱画像検査法の歴史
II.現代の熱画像の工学的原理
1-赤外線熱画像の原理
2-液晶サーモグラフィの原理
3-マイクロ波の原理
III.現代の医用熱画像の生理学的基礎
1-人間の体温
2-体表温度に影響する各種因子
IV.サーモグラフィによる臨床検査
1-検査前の説明と同意
2-検査時に注意すべき事項
3-撮影時に記載すべき事項
4-撮影時の手順
V.現代の熱画像装置
1-赤外検出器
2-冷却装置
3-走査 ・集光光学系装置
4-熱画像表示装置
VI.サーモグラフィ検査の結果の解析と評価
1-各種のサーモグラム
2-負荷サーモグラフィの評価
3-部位別のサーモグラムの特徴
4-結果の解析と評価
VII.サーモグラフィの未来
第VI章 ――検査時の急変への対応
はじめに
I.救急措置の適応
1-換気不全がある場合
2-循環不全がある場合
II.バイタルサインの見方
1-意識の確認
2-呼吸の確認
3-動脈拍動の確認
III.一次救命法:心肺蘇生の実際
1-体位
2-一次救命措置
IV.二次救命法
1-人工呼吸
2-静脈路確保と救急薬品の投与
3-心電図モニタ
4-電気的(直流)除細動
5-導尿と尿量測定
6-蘇生後の集中治療の基本
索引