やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第4版の発行にあたって
 臨床医学の進歩を牽引する点において臨床検査医学の役割は実に大きい.検査血液学領域もまたしかりであり,確かな血液学的検査こそが確かな医療を保証する.日本検査血液学会は,血液学的検査の実学を究め広めるために2000年春に設立された.それ以降20年間にわたって会員数は着実に増加し,本学会が一般社団法人化されてからはさらに医学・医療の面で社会貢献を意識しつつ歩んできた.
 学会の役割は多々あるが,本学会がとりわけ力を注いできたのは,会員への教育・研修のための情報や機会の提供である.そして,専門的な血液検査技師,さらに骨髄検査技師を認定するための試験制度を構築・運用し,これまでに1,420名に及ぶ認定血液検査技師,172名の認定骨髄検査技師を輩出してきた(2020年12月現在).
 検査血液学を学び,正しく理解するためには本学会の趣旨に照らしたテキストが必要である.「スタンダード検査血液学」は2003年に初版が発刊され,各領域の進歩に対応すべくこれまで2回改訂されてきた.一方,造血器腫瘍のWHO分類は2017年に部分改訂され,その内容が最近周知されてきたことをふまえて,かつ全体にわたる見直しも行い,このたび第4版を刊行することとなった.今回の改訂では,一部であるが執筆陣の若返りを図った.これまでご執筆いただいたエキスパートの先生方にあらためて厚く感謝申し上げるとともに,新しい執筆者の方々にはぜひ検査血液学の新たな潮流を作っていただくことを期待したい.
 本書が検査血液学を学ぶ多くの人々の道標となり,血液学的検査にかかわる諸氏の知識・技能の向上に資すること,そしてわが国における医学・医療のさらなる発展に寄与することを強く願うものである.
 2021年3月
 一般社団法人日本検査血液学会
 前理事長 通山 薫
 現理事長 矢冨 裕


第1版の発行にあたって
 3年前の2000年3月に日本検査血液学会が設立されたが,その学会活動の最重要使命の一つが血液検査専門技師の育成である.また,学会設立の経緯の中でも日本臨床衛生検査技師会からも本学会が血液学の専門性を持った技師の研鑽の場となることを強く要請された.
 日本検査血液学会ではこの点を重要視し,学会内に認定血液検査技師制度協議会(委員長:渡辺清明),認定血液検査技師制度準備委員会(委員長:奈良信雄)および認定血液検査技師試験委員会(委員長:宮地勇人)を設置し,制度の早期確立を目標に努力してきた.ここ3年,特に準備委員会と試験委員会で積極的に具体的な試験制度実行案が検討されて,その骨子が確立された.その後詳細を詰めて,2003年2月16日に第1回の認定血液検査技師の認定試験が東京大学でまず評議員を対象に施行された.そして今秋11月には第2回の認定試験が予定されている.
 このように認定試験が実際に施行される段階となると,認定血液検査技師を希望する方々にとってはその情報(試験応募要領や実施方法など)や試験用のテキストが必要となってきた.そこで今回認定血液検査技師試験用のテキス卜を作成する運びになった.
 本書を勉強すれば試験が合格できるように,各専門の医師,技師の方々にその思いをもって執筆していただいた.したがって,可能なかぎり分かりやすく記載していただいたので,理解しやすいと自負している.テキストの内容であるが,血液検査の基礎知識,専門知識,検査方法,検査結果の判定法,検査業務などにつき,認定血液検査技師が知っておくべき知識と検査技術について記載されている.
 また,できるだけ安価にするように努力した結果,執筆者の方々には少しご無理を願った面もあるが,事情を理解して快く執筆していただいた点もある.このように本書はご執筆の先生方の認定血液検査技師制度に対する熱い気持ちが込められたテキストである.したがって,受験をされる方は本書を是非熟読されて試験に臨むことをお勧めする.本書に記載のあることを理解して試験に臨めば,大部分の事はクリアーできると思われる.もちろん,試験問題が本テキスト内のものですべてカバーされるとは限らない.これは試験につきものであるが,その辺は受験者の常識に任せたい.
 本書が認定血液検査技師を目指す技師の方に至福を与える書となることを大いに期待する.また,本書は検査技師養成施設で血液検査学を学ぶ際の副読本としても十分使用可能であり,学生の皆さんにもぜひお奨めしたい.最後に,本テキストの編纂にご努力いただいたカリキュラム委員の先生方,および執筆していただいた諸先生方に日本検査血液学会会員を代表して心から感謝する次第である. 2003年4月
 日本検査血液学会 理事長
 渡辺清明
 本書に付属する動画について
 第4版の発行にあたって
 第1版の発行にあたって
 執筆者一覧
 カラー口絵
 本書で使用している主な略語
第1章 血液検査の基礎知識
 1 認定血液検査技師・認定骨髄検査技師制度
  A 認定血液検査技師制度(村上純子)
   1.認定血液検査技師制度の施行
   2.受験申請資格
   3.試験概要
   4.試験の出題方式と出題基準
   5.更新制度
  B 認定骨髄検査技師制度(村上純子)
   1.認定骨髄検査技師制度の施行
   2.受験申請資格
   3.試験概要
   4.試験の出題方式と出題基準
   5.更新制度
  C カリキュラムと認定試験(清水長子)
 2 血液医学総論(高見昭良)
  A 血液医学の歴史
   1.血液医学と検査血液学の誕生
   2.血液細胞の観察
   3.血栓・止血・凝固
   4.輸血・白血病
   5.日本の血液医学
 3 血液検査の基礎知識
  A 血液の成分(高見昭良)
   1.有形成分
   2.無形成分
   3.血液検査
  B 血液の性状・物性(近藤 弘)
   1.血液量
   2.比重
   3.粘度
  C 血液の機能(小原 直)
   1.血液の生化学
   2.物質の運搬
   3.造血の調節
   4.生体防御
  D 血球の生成と崩壊
   1.造血因子(橋伸一郎)
   2.胎生期造血
   3.造血器官
   4.髄外造血
   5.鉄代謝(生田克哉)
第2章 血液検査に必要な専門的知識
 1 血球
  A 赤血球(山城安啓・服部幸夫)
   1.産生と崩壊
   2.形態と機能
   3.赤血球膜の構造・機能
   4.ヘモグロビンの構造・機能
   5.エネルギー代謝
   6.赤血球数の基準範囲
  B 白血球(高見昭良)
   1.産生と崩壊
   2.形態と機能
   3.成熟に伴う形態変化
   4.白血球数の基準範囲
  C 血小板(金子 誠)
   1.産生
   2.代謝
   3.形態と機能
   4.血小板の膜糖蛋白と血小板由来の生理活性物質
   5.血小板数の基準範囲
 2 凝固・線溶系
  A 血液凝固とその制御機構(林 辰弥)
   1.血液凝固系
   2.凝固制御系
  B 線溶と制御機構(窓岩清治)
   1.線維素溶解反応(線溶反応)
   2.線溶反応の制御機構
   3.細胞性線溶反応
 3 止血機構
  A 血管
   1.血管内皮細胞の抗血栓性(伊藤隆史・丸山征郎)
   2.内皮下組織の向血栓性
   3.内皮下組織と血小板との相互作用
   4.VWFとADAMTS13(兼松 毅・松下 正)
  B 止血機序(天野景裕)
   1.生理的止血機構の概要
   2.血液凝固因子カスケード
   3.生体内反応に近い近年の血液凝固機構:細胞基盤型凝固反応機構
第3章 検体の採取と保存
 1 採血法と保存法
  A 採血法(福田晃子)
   1.毛細血管採血法
   2.静脈血採血法
   3.抗凝固剤の種類と使い方
   4.検体処理
  B 検体管理(松澤真由美)
   1.保存法
  C 事故の防止対策(三島清司)
   1.感染予防
   2.検体管理
第4章 血液検査法
 1 血球に関する検査
  A 血球計数法
   1.用手法における血球計数(川田 勉)
    a.赤血球数
    b.白血球数
    c.血小板数(Brecher-Cronkite法,直接法)
    d.ヘモグロビン濃度
    e.ヘマトクリット値
    f.赤血球指数
    g.網赤血球数(牟田正一)
    h.好酸球数(常名政弘)
    i.好塩基球数
    j.体腔液の細胞数
   2.自動血球測定法(荒井智子)
    a.目的と方法の概要
    b.赤血球系
    c.白血球系
    d.血小板系
    e.網赤血球系
    f.体腔液の細胞数
  B 赤血球沈降速度(近藤 弘)
  C 溶血の検査
    a.赤血球抵抗試験(吉田美雪)
    b.PNHに関する検査
    c.赤血球酵素活性(菅野 仁)
    d.異常ヘモグロビンに関する検査
    e.赤血球寿命(和田秀穂)
    f.血清ハプトグロビン濃度
  D 鉄代謝(生田克哉)
    a.血清鉄と鉄結合能
    b.フェロカイネティクス
 2 形態に関する検査
  A 顕微鏡の取り扱い(田中隆明)
   1.顕微鏡の機能と構造
    a.基本機能と構造
    b.対物レンズの開口数と分解能
    c.接眼レンズの視野数と実視野
    d.ケーラー照明
   2.操作法
    a.各部の基本調整
    b.絞りの調整法
   3.保守と管理
    a.レンズ,フィルタの清掃法
    b.機構部の保守管理
  B 染色法
   1.普通染色(久保田 浩)
   2.特殊染色
    a.ペルオキシダーゼ染色(安藤秀実)
    b.アルカリホスファターゼ染色(後藤文彦)
    c.エステラーゼ染色(野中恵美)
    d.PAS染色
    e.鉄染色(鶴田一人)
    f.脂肪染色(ズダン黒B染色)
    g.βグルクロニダーゼ染色(兜森 修)
    h.ハインツ小体染色
    i.酸ホスファターゼ染色
    j.免疫組織化学染色(大畑雅彦)
  C 末梢血液標本の作製法(太田川和美)
   1.薄層塗抹標本
   2.厚層塗抹(濃塗)標本
  D 末梢血液像の観察
   1.観察・判定法(千葉直子)
   2.自動血球分類(杉山昌晃)
   3.LE細胞検査(増田詩織)
  E 骨髄標本の作製法
   1.薄層塗抹標本(ウエッジ標本)(大畑雅彦)
   2.圧挫伸展標本
   3.組織切片標本(坂場幸治・玉井誠一)
   4.骨髄生検
   5.捺印標本
  F 骨髄像の観察
   1.観察・判定法(土屋逹行)
   2.骨髄形態観察の実際(渡邉眞一郎)
   3.異常形態の観察
   4.報告書の作成
  G リンパ節標本の作製法(下 正宗)
   1.捺印標本
  H リンパ節標本の観察(下 正宗)
  I 体腔液標本の作製法(徳竹孝好)
   1.薄層塗抹標本(ウエッジ法)
   2.集細胞法
  J その他(内田一豊)
   1.体腔液の見方
    a.胸水・腹水
    b.連続携行式腹膜透析排液
   2.脳脊髄液の見方
   3.気管支肺胞洗浄液(BALF)の見方
  K 白血球機能検査
   1.顆粒球機能検査(野木岐実子)
   2.リンパ球幼若化試験(藤巻慎一)
 3 血栓・止血関連検査
  A 止血機能検査装置(風間文智・佐藤金夫)
   1.自動血液凝固・線溶測定装置
  B 止血・凝固・線溶の検査
   1.止血検査(池田千秋)
    a.出血時間
    b.毛細血管抵抗試験
   2.凝固検査
    a.プロトロンビン時間(山ア 哲)
    b.活性化部分トロンボプラスチン時間
    c.トロンビン時間
    d.フィブリノゲン量
    e.複合凝固因子の検査(小宮山 豊)
    f.凝固因子活性定量
   3.線溶検査(片桐尚子)
    a.プラスミノゲン
    b.フィブリン・フィブリノゲン分解産物
  C 凝固・線溶阻止物質の検査
   1.凝固阻止物質の検査
    a.アンチトロンビン(野木岐実子)
    b.プロテインC
    c.プロテインS
    d.ヘパリン・低分子ヘパリン(内藤澄悦)
    e.抗Xa活性
    f.循環抗凝血素(家子正裕)
    g.ループスアンチコアグラント
    h.抗凝固因子抗体
   2.線溶阻止物質の検査(矢島智志)
    a.プラスミンインヒビター,プラスミノゲンアクチベータ・インヒビター1
  D 凝固・線溶系の分子マーカー
   1.凝固系分子マーカー(川合陽子)
    a.可溶性フィブリンモノマー複合体
    b.トロンビン・アンチトロンビン複合体
    c.プロトロンビンフラグメント1+2
   2.線溶系分子マーカー
    a.FDPおよびD-dimer(新井盛大)
    b.PIC
    c.PAI-1
    d.組織プラスミノゲンアクチベータ・プラスミノゲンアクチベータインヒビター1複合体(由木洋一)
  E VWFとADAMTS 13(兼松 毅・松下 正)
   1.VWF
   2.ADAMTS 13活性測定
  F 血小板に関する検査
   1.血小板機能検査(矢冨 裕)
    a.血小板粘着能
    b.血小板凝集能
    c.血餅収縮能
   2.HIT抗体検査(和中敬子)
    a.免疫学的測定法
    b.機能的測定法
 4 フローサイトメトリーによる細胞抗原検査
  A 目的と測定の概略(米山彰子)
   1.フローサイトメトリーによる細胞抗原検査の目的
   2.フローサイトメーターとは
   3.モノクローナル抗体とCD分類
   4.解析の概略
   5.検体を取り扱ううえでの注意
   6.解析結果をみる際のポイント
  B リンパ球サブセット検査(松下弘道)
  C 造血幹細胞同定
  D 造血器腫瘍のimmunophenotyping
 5 遺伝子・染色体検査
  A 染色体検査
   1.染色体の構造と機能(園山政行)
   2.細胞培養
   3.標本作製法
   4.分染法
    a.G分染法
    b.Q分染法
    c.R分染法
    d.NOR分染法
    e.C分染法
    f.高精度染色体分染法
   5.核型分析
   6.蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)法(松田和之)
  B 遺伝子検査(横田浩充)
   1.技術総説
   2.手技
第5章 結果の評価
 1 血液検査結果の評価
  A 造血器腫瘍の分類・治療
   1.造血器腫瘍の分類に基づく診断のプロセス(増田亜希子)
   2.FAB分類とは
   3.WHO分類とは
   4.造血器腫瘍の治療と検査(宮地勇人)
  B 造血器腫瘍疾患
   1.急性白血病(木崎昌弘)
    総論
    各論
    a.急性骨髄性白血病
    b.急性前骨髄球性白血病
    c.急性骨髄単球性白血病
    d.急性単球性白血病
    e.急性赤白血病
    f.急性巨核芽球性白血病
    g.急性リンパ性白血病
     1)Bリンパ芽球性白血病/リンパ腫
     2)Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫
    h.急性混合性白血病
    i.細胞異形成を伴う急性骨髄性白血病
    j.治療関連骨髄性腫瘍
   2.骨髄増殖性腫瘍(稲葉 亨)
    総論
    各論
    a.慢性骨髄性白血病,BCR-ABL1陽性
    b.真性赤血球増加症
    c.原発性骨髄線維症
    d.本態性血小板血症
    e.慢性好中球性白血病
    f.慢性好酸球性白血病,非特定型
    g.肥満細胞症
   3.骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(桐戸敬太)
    総論
    各論
    a.慢性骨髄単球性白血病
    b.非定型性慢性骨髄性白血病
    c.若年性骨髄単球性白血病
   4.骨髄異形成症候群(通山 薫)
    総論
    各論
    a.単一系統に異形成を有する骨髄異形成症候群
    b.多系統に異形成を有する骨髄異形成症候群
    c.環状鉄芽球を伴う骨髄異形成症候群
    d.芽球増加を伴う骨髄異形成症候群
    e.単独5番染色体長腕欠失を伴う骨髄異形成症候群
    f.分類不能型骨髄異形成症候群
    g.小児の骨髄異形成症候群
    h.治療関連性骨髄異形成症候群
   5.慢性リンパ性白血病および類縁疾患(中瀬一則)
    総論
    各論
    a.慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫
    b.前リンパ球性白血病
    c.ヘアリー細胞白血病
    d.成人T細胞白血病/リンパ腫
    e.大顆粒リンパ球性白血病
   6.悪性リンパ腫(リンパ系増殖性疾患)(鈴宮淳司)
    総論
    各論
    a.ホジキンリンパ腫
    b.濾胞性リンパ腫
    c.MALTリンパ腫
    d.リンパ形質細胞性リンパ腫/ワルデンストレームマクログロブリン血症
    e.マントル細胞リンパ腫
    f.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
    g.バーキットリンパ腫,高悪性度B細胞リンパ腫
    h.末梢性T細胞リンパ腫
   7.多発性骨髄腫および類縁疾患(笠松哲光・村上博和)
    総論
    各論
    a.多発性骨髄腫
    b.意義不明の単クローン性γグロブリン血症
    c.原発性マクログロブリン血症
    d.原発性アミロイドーシス
  C 赤血球系疾患
    a.貧血(張替秀郎)
    b.赤血球形態異常
    c.赤血球崩壊異常
    d.ヘモグロビン異常症
    e.赤血球増加症(北中 明)
  D 白血球疾患
    a.白血球増加症(海渡 健)
    b.白血球減少症
    c.白血球形態異常(村上純子)
  E 凝固・線溶の治療と検査(内場光浩)
   1.血栓・止血・凝固異常の治療と検査
  F 血管の異常(北島 勲)
   1.血管の異常に基づく出血傾向
   2.紫斑
   3.アレルギー性血管炎(Henoch-Schonlein紫斑病)
   4.血管の形成異常
  G 血小板の異常
   1.血小板減少症(村田 満)
   2.血小板機能異常症
   3.HIT(和中敬子)
   4.血栓性微小血管症(酒井和哉・松本雅則)
    a.TMA
    b.TTP
    c.HUS
  H 血栓・止血の異常
   1.先天性凝固・線溶障害(涌井昌俊)
    a.血友病
    b.その他の凝固因子欠損
    c.プラスミンインヒビターやプラスミンアクチベータインヒビター-1の先天性欠損症
    d.先天性血栓性素因
   2.後天性凝固・線溶障害
    a.ビタミンK欠乏症
    b.慢性肝実質障害
    c.後天性フィブリノゲン欠乏症
    d.抗凝固薬副作用
    e.循環抗凝血素
    f.線溶亢進
   3.播種性血管内凝固(朝倉英策)
   4.抗リン脂質抗体症候群(家子正裕)
  I von Willebrand病(兼松 毅・松下 正)
   1.結果の評価とVWDの診断
   2.後天性VWD
  J 染色体異常(東田修二)
  K 遺伝子の異常(真部 淳)
   1.先天性血液疾患
第6章 血液検査業務
 1 臨床医への報告と対応(北村 聖)
   1.パニック値
   2.オンラインによる報告
   3.報告書による報告
   4.画像の報告
   5.臨床医とのコミュニケーション
 2 業務管理
  A 管理の概念と原則(矢冨 裕)
   1.臨床検査室の管理
   2.管理サイクルと臨床検査のサイクル
   3.管理組織
   4.人事管理
   5.その他の管理
   6.臨床検査室の国際規格:ISO 15189
  B チーム医療の概念
  C 血液部門内業務管理
   1.情報管理(池本敏行)
   2.安全管理
   3.医療廃棄物
   4.試薬管理
   5.危機管理(宮地勇人)
   6.情報管理
   7.内部精度管理
   8.外部精度管理
 3 コンサルテーション(山ア 哲)
   1.血液検査におけるコンサルテーション業務
   2.血液検査におけるコンサルテーションの実際
 4 教育とトレーニング
  A 対応・説明のための技法(communication skillの向上)(山田 隆)
  B 部内スタッフ(新保 敬)
   1.血液検査教育の理論と実際
   2.業務トレーニング
   3.研究活動(学会発表,論文の執筆と読解,資格取得の推進)
  C 部外関係(増田詩織)
   1.臨地実習生
   2.教育の目的・目標
   3.教育の方略
   4.教育の評価
第7章 その他の血液検査
 (梶原道子)
 1 造血細胞移植・臓器移植の血液検査
  A HLAの検査
   1.HLAとは
   2.どのような場合にHLA検査を行うか
   3.HLA検査の方法
  B 臓器移植
  C 造血細胞移植
  D 造血幹細胞の評価法
  E 造血細胞移植前後に行われる検査
 2 輸血検査
  A 血液型検査
   1.ABO血液型検査
   2.RhD血液型検査
   3.血液型検査に用いる検体
   4.検査法
  B 不規則抗体検査
  C 交差適合試験
  D 主な輸血用血液製剤
  E 輸血療法
  F 輸血副作用
  G 輸血事故防止対策

 日本検査血液学会 認定血液検査技師制度認定試験問題・解答・解説
 付表
 索引