「最新臨床検査学講座」の刊行にあたって
1958年に衛生検査技師法が制定され,その教育の場からの強い要望に応えて刊行されたのが「衛生検査技術講座」であります.その後,法改正およびカリキュラム改正などに伴い,「臨床検査講座」(1972),さらに「新編臨床検査講座」(1987),「新訂臨床検査講座」(1996)と,その内容とかたちを変えながら改訂・増刷を重ねてまいりました.
2000年4月より,新しいカリキュラムのもとで,新しい臨床検査技師教育が行われることとなり,その眼目である“大綱化“によって,各学校での弾力的な運用が要求され,またそれが可能となりました.「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」という教育内容とその目標とするところは,従前とかなり異なったものになりました.そこで弊社では,この機に「臨床検査学講座」を刊行することといたしました.臨床検査技師という医療職の重要性がますます高まるなかで,“技術”の修得とそれを応用する力の醸成,および“学”としての構築を目指して,教育内容に沿ったかたちで有機的な講義が行えるよう留意いたしました.
その後,ガイドラインが改定されればその内容を取り込みながら版を重ねてまいりましたが,2013年に「国家試験出題基準平成27年版」が発表されたことにあわせて紙面を刷新した「最新臨床検査学講座」を刊行することといたしました.新シリーズ刊行にあたりましては,臨床検査学および臨床検査技師教育に造詣の深い山藤 賢先生,高木 康先生,奈良信雄先生,三村邦裕先生,和田骼u先生を編集顧問に迎え,シリーズ全体の構想と編集方針の策定にご協力いただきました.各巻の編者,執筆者にはこれまでの「臨床検査学講座」の構成・内容を踏襲しつつ,最近の医学医療,臨床検査の進歩を取り入れることをお願いしました.
本シリーズが国家試験出題の基本図書として,多くの学校で採用されてきました実績に鑑みまして,ガイドライン項目はかならず包含し,国家試験受験の知識を安心して習得できることを企図しました.国家試験に必要な知識は本文に,プラスアルファの内容は側注で紹介しています.また,読者の方々に理解されやすい,より使いやすい,より見やすい教科書となるような紙面構成を目指しました.本「最新臨床検査学講座」により臨床検査技師として習得しておくべき知識を,確実に,効率的に獲得することに寄与できましたら本シリーズの目的が達せられたと考えます.
各巻テキストにつきまして,多くの方がたからのご意見,ご叱正を賜れば幸甚に存じます.
2015年春
医歯薬出版株式会社
第3版の序
本書「血液検査学」は長年にわたり,臨床検査技師の養成機関での中心的な教科書として,さらには病院や衛生検査所といった検査現場での参考書として,幅広く活用されてきた.血液学的検査は,病院や診療所での診療だけでなく,地域の健診においても基本となる検査であり,すべての臨床検査技師がその知識と技能を修得する必要がある.
近年の臨床血液学や血液検査学の進歩は著しく,たとえば,白血病など血液腫瘍の分類法として,新たに確立した遺伝子異常所見を取り入れた「血液腫瘍WHO分類第5版」が2024年に発刊された.また,種々の血栓止血系疾患は遺伝子や蛋白質レベルの分子病態の解明が進み,それに応じて検査法も更新されている.各検査機器メーカーが開発してきた自動血球計数装置の性能の向上も著しい.最新版の「臨床検査技師国家試験出題基準」(令和7年版)の「臨床血液学」の章では,これらの進歩を取り入れて,これまでの令和3年版から構成や内容が大きく改訂された.
こうした状況を鑑み,「血液検査学 第2版」も大幅に改訂する必要が生じた.改訂にあたり,執筆者には現役として教育機関で学生教育に携わっている教員や,病院検査室において指導的立場で検査に従事している臨床検査技師の先生方に加わっていただき,内容をアップデートし,また令和7年版国家試験出題基準に対応すべく,これまでの第2版から章立てや内容を大幅に変更して第3版を発刊した.また,臨床検査のすべての領域で重要視されるようになった精度管理に関する解説も充実させた.本書で用いた用語は,臨床検査技師国家試験出題基準,日本医学会医学用語辞典,各学会の用語集などに基づいて選択している.なお,学生にとって分かりやすい内容となることを重視したため,学術的に詳細すぎる事項や,検査現場での豊富な経験を要する事項については,記述を省略していることをご了承いただきたい.
本書が最新の血液学的検査の普及と発展に少しでも貢献できれば幸いである.分担執筆者の先生方と医歯薬出版株式会社編集部の多大なご協力に深謝する.
2024年12月
著者を代表して 東田修二
第2版の序
血液検査は,外来診療,入院診療,健康診断,人間ドックなどでも頻用されており,臨床検査のなかでも,もっとも基本的で,それゆえに重要な検査といえる.このため,臨床検査技師を養成する目的で1967年に「血液検査学」として教科書を発刊し,学問の発展や医療を取り巻く環境の変化などを反映し,これまで改訂を重ねてきた.そして,最新版は「血液検査学 第1版」として,「最新臨床検査学講座」シリーズの一翼を担うべく,2016年に上梓した.
この度,臨床検査技師国家試験出題基準の改定にあわせ,第2版として改訂することとした.血液検査にまつわる最新の情報を追加するのはもちろんのこと,出題基準に追加された項目の解説を加え,一方では必要とされなくなってきた検査項目を削除した.さらに,読者がより理解しやすくなるよう,適宜,加筆修正した.
第2版は記載の追加や改変を行って内容が充実し,第1版よりもさらに質の高い教科書になったものと確信する.臨床検査技師を目指して勉学に励む学生諸君はもちろん,臨床検査の現場で活躍されている臨床検査技師の皆さんにも是非とも本書をご活用いただきたいと願う.
改訂にあたっては,分担執筆者,医歯薬出版株式会社編集部に多大なご協力を賜った.ここに深謝したい.
2021年 初春
著者を代表して 奈良信雄
第1版の序
「臨床検査学講座」は,臨床検査技師の養成課程における教科書として1967年(昭和42年)に「衛生検査技術講座」が発刊されて以来,学問の進歩や臨床検査技師教育の変遷,さらには医療そのものの変化等に対応し,幾たびもの改訂を重ね,今日まで広く利用されてきた.このたび,シリーズ名を変更し,新しく「最新臨床検査学講座」として再出発することとなった.従来の『血液検査学』は第3版まで発刊されたが,シリーズ全体の改変に合わせて本書も改訂することとなった.
新版では,国家試験出題基準の改定をふまえ,「染色体に関する検査」等の解説は同シリーズの『遺伝子・染色体検査学』に移行し,教育課程のなかでより分かりやすくなるようにした.また,血液検査学の領域における最新の進歩を取り入れ,体裁も,カラー写真を本文中に移行させ,読者の便宜を図った.
このように,内容,体裁ともに大きな改変を取り入れたことにより,従来の臨床検査学講座『血液検査学』に増して,利用しやすい教科書になったものと思う.
本書は,臨床検査技師を目指して勉学に励む学生諸君の教科書としてのみならず,臨床検査技師として現場で活躍される方々にも役立つ書籍と自負する.臨床検査のなかでも必須の基本的検査とされる「血液検査学」について,より理解を深められ,臨床検査業務の向上に役立てていただければと願う.
本書の刊行にあたっては,多くの執筆者にご尽力いただいた.また,医歯薬出版編集部にも,改訂作業で大変お世話になった.ここに深謝する.
2016年 初春
著者を代表して 奈良信雄
1958年に衛生検査技師法が制定され,その教育の場からの強い要望に応えて刊行されたのが「衛生検査技術講座」であります.その後,法改正およびカリキュラム改正などに伴い,「臨床検査講座」(1972),さらに「新編臨床検査講座」(1987),「新訂臨床検査講座」(1996)と,その内容とかたちを変えながら改訂・増刷を重ねてまいりました.
2000年4月より,新しいカリキュラムのもとで,新しい臨床検査技師教育が行われることとなり,その眼目である“大綱化“によって,各学校での弾力的な運用が要求され,またそれが可能となりました.「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」という教育内容とその目標とするところは,従前とかなり異なったものになりました.そこで弊社では,この機に「臨床検査学講座」を刊行することといたしました.臨床検査技師という医療職の重要性がますます高まるなかで,“技術”の修得とそれを応用する力の醸成,および“学”としての構築を目指して,教育内容に沿ったかたちで有機的な講義が行えるよう留意いたしました.
その後,ガイドラインが改定されればその内容を取り込みながら版を重ねてまいりましたが,2013年に「国家試験出題基準平成27年版」が発表されたことにあわせて紙面を刷新した「最新臨床検査学講座」を刊行することといたしました.新シリーズ刊行にあたりましては,臨床検査学および臨床検査技師教育に造詣の深い山藤 賢先生,高木 康先生,奈良信雄先生,三村邦裕先生,和田骼u先生を編集顧問に迎え,シリーズ全体の構想と編集方針の策定にご協力いただきました.各巻の編者,執筆者にはこれまでの「臨床検査学講座」の構成・内容を踏襲しつつ,最近の医学医療,臨床検査の進歩を取り入れることをお願いしました.
本シリーズが国家試験出題の基本図書として,多くの学校で採用されてきました実績に鑑みまして,ガイドライン項目はかならず包含し,国家試験受験の知識を安心して習得できることを企図しました.国家試験に必要な知識は本文に,プラスアルファの内容は側注で紹介しています.また,読者の方々に理解されやすい,より使いやすい,より見やすい教科書となるような紙面構成を目指しました.本「最新臨床検査学講座」により臨床検査技師として習得しておくべき知識を,確実に,効率的に獲得することに寄与できましたら本シリーズの目的が達せられたと考えます.
各巻テキストにつきまして,多くの方がたからのご意見,ご叱正を賜れば幸甚に存じます.
2015年春
医歯薬出版株式会社
第3版の序
本書「血液検査学」は長年にわたり,臨床検査技師の養成機関での中心的な教科書として,さらには病院や衛生検査所といった検査現場での参考書として,幅広く活用されてきた.血液学的検査は,病院や診療所での診療だけでなく,地域の健診においても基本となる検査であり,すべての臨床検査技師がその知識と技能を修得する必要がある.
近年の臨床血液学や血液検査学の進歩は著しく,たとえば,白血病など血液腫瘍の分類法として,新たに確立した遺伝子異常所見を取り入れた「血液腫瘍WHO分類第5版」が2024年に発刊された.また,種々の血栓止血系疾患は遺伝子や蛋白質レベルの分子病態の解明が進み,それに応じて検査法も更新されている.各検査機器メーカーが開発してきた自動血球計数装置の性能の向上も著しい.最新版の「臨床検査技師国家試験出題基準」(令和7年版)の「臨床血液学」の章では,これらの進歩を取り入れて,これまでの令和3年版から構成や内容が大きく改訂された.
こうした状況を鑑み,「血液検査学 第2版」も大幅に改訂する必要が生じた.改訂にあたり,執筆者には現役として教育機関で学生教育に携わっている教員や,病院検査室において指導的立場で検査に従事している臨床検査技師の先生方に加わっていただき,内容をアップデートし,また令和7年版国家試験出題基準に対応すべく,これまでの第2版から章立てや内容を大幅に変更して第3版を発刊した.また,臨床検査のすべての領域で重要視されるようになった精度管理に関する解説も充実させた.本書で用いた用語は,臨床検査技師国家試験出題基準,日本医学会医学用語辞典,各学会の用語集などに基づいて選択している.なお,学生にとって分かりやすい内容となることを重視したため,学術的に詳細すぎる事項や,検査現場での豊富な経験を要する事項については,記述を省略していることをご了承いただきたい.
本書が最新の血液学的検査の普及と発展に少しでも貢献できれば幸いである.分担執筆者の先生方と医歯薬出版株式会社編集部の多大なご協力に深謝する.
2024年12月
著者を代表して 東田修二
第2版の序
血液検査は,外来診療,入院診療,健康診断,人間ドックなどでも頻用されており,臨床検査のなかでも,もっとも基本的で,それゆえに重要な検査といえる.このため,臨床検査技師を養成する目的で1967年に「血液検査学」として教科書を発刊し,学問の発展や医療を取り巻く環境の変化などを反映し,これまで改訂を重ねてきた.そして,最新版は「血液検査学 第1版」として,「最新臨床検査学講座」シリーズの一翼を担うべく,2016年に上梓した.
この度,臨床検査技師国家試験出題基準の改定にあわせ,第2版として改訂することとした.血液検査にまつわる最新の情報を追加するのはもちろんのこと,出題基準に追加された項目の解説を加え,一方では必要とされなくなってきた検査項目を削除した.さらに,読者がより理解しやすくなるよう,適宜,加筆修正した.
第2版は記載の追加や改変を行って内容が充実し,第1版よりもさらに質の高い教科書になったものと確信する.臨床検査技師を目指して勉学に励む学生諸君はもちろん,臨床検査の現場で活躍されている臨床検査技師の皆さんにも是非とも本書をご活用いただきたいと願う.
改訂にあたっては,分担執筆者,医歯薬出版株式会社編集部に多大なご協力を賜った.ここに深謝したい.
2021年 初春
著者を代表して 奈良信雄
第1版の序
「臨床検査学講座」は,臨床検査技師の養成課程における教科書として1967年(昭和42年)に「衛生検査技術講座」が発刊されて以来,学問の進歩や臨床検査技師教育の変遷,さらには医療そのものの変化等に対応し,幾たびもの改訂を重ね,今日まで広く利用されてきた.このたび,シリーズ名を変更し,新しく「最新臨床検査学講座」として再出発することとなった.従来の『血液検査学』は第3版まで発刊されたが,シリーズ全体の改変に合わせて本書も改訂することとなった.
新版では,国家試験出題基準の改定をふまえ,「染色体に関する検査」等の解説は同シリーズの『遺伝子・染色体検査学』に移行し,教育課程のなかでより分かりやすくなるようにした.また,血液検査学の領域における最新の進歩を取り入れ,体裁も,カラー写真を本文中に移行させ,読者の便宜を図った.
このように,内容,体裁ともに大きな改変を取り入れたことにより,従来の臨床検査学講座『血液検査学』に増して,利用しやすい教科書になったものと思う.
本書は,臨床検査技師を目指して勉学に励む学生諸君の教科書としてのみならず,臨床検査技師として現場で活躍される方々にも役立つ書籍と自負する.臨床検査のなかでも必須の基本的検査とされる「血液検査学」について,より理解を深められ,臨床検査業務の向上に役立てていただければと願う.
本書の刊行にあたっては,多くの執筆者にご尽力いただいた.また,医歯薬出版編集部にも,改訂作業で大変お世話になった.ここに深謝する.
2016年 初春
著者を代表して 奈良信雄
第1章 血液の基礎
I 血液と血液検査学
1 血液検査学の発展
2 血液学的検査の意義
II 血液の成分
1 有形成分
2 無形成分
III 血液の性状
1 血液量
2 比重
3 粘度(粘稠度)
IV 血液の機能
1 物質の運搬
1)ガス代謝
2)栄養素の運搬
3)老廃物の運搬
4)ホルモンの輸送
2 生体の調節
1)体液量の調節
2)酸塩基平衡の調節
3)体温の調節
3 生体の防御
4 止血
V 血球の産生
1 血球の分化と成熟
2 造血因子
3 造血器官
1)骨髄
2)リンパ組織
3)脾臓
4)胸腺
5)髄外造血
4 血球の個体発生
5 胎生期造血
6 血球回転
第2章 血球
I 赤血球
1 赤血球の産生と崩壊
1)赤血球系前駆細胞
2)赤芽球
3)赤血球の崩壊
2 赤血球の形態と機能
1)正常赤血球の形態
2)赤血球の機能
3 赤血球の生化学
1)赤血球のエネルギー代謝
2)ヘモグロビンの代謝
3)ヘモグロビンの分解
4)鉄の代謝
5)ビタミンB12の代謝
6)葉酸の代謝
II 白血球
1 白血球の産生と崩壊
1)顆粒球系前駆細胞
2)白血球の細胞回転
2 白血球の形態と機能
1)好中球
2)好酸球
3)好塩基球
4)単球
5)リンパ球
3 白血球機能異常症
1)慢性肉芽腫症
2)Chediak-Higashi症候群
3)遺伝性ミエロペルオキシダーゼ欠損症
4)怠け者白血球症候群
III 血小板
1 血小板の産生と崩壊
1)血小板の産生過程
2)血小板の細胞回転
2 血小板の形態と機能
1)血小板の形態
2)血小板の機能
第3章 止血機構
I 血栓の形成
II 血管・血管内皮下組織
1)細動脈と毛細血管内皮の収縮
2)組織内圧の上昇
3)血小板の血管内皮下への粘着と血小板同士の凝集(細胞接着)
4)血液凝固の進展と停止
5)血餅の収縮
6)血餅の器質化
III 血小板とVWF
1)毛細血管透過性の抑制
2)血小板の粘着・凝集・放出
3)血液凝固の促進
4)血餅の収縮
5)血管の収縮
第4章 凝固・線溶系
I 血液凝固
1 血液凝固機序と凝固因子
1)第1相
2)第2相
3)第3相
2 血液凝固の制御機構
II 線維素溶解(線溶)
1 線溶の機序
2 線溶因子の産生・構造・機能
3 線溶の制御機構
III 分子マーカー
1 フィブリン分解産物:FDPとD-ダイマー
2 可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC),可溶性フィブリン(SF)
3 トロンビン・AT複合体(TAT),プロトロンビンフラグメント1 + 2(F1 + 2),プラスミン・プラスミンインヒビター複合体(PIC)
IV 出血性素因とその検査
1 出血傾向の検査法
2 病歴
3 身体所見
4 スクリーニング検査
V 血栓症と抗血栓療法
1 血栓症と検査
2 抗血栓療法
第5章 検体の採取と管理
I 採血
II 抗凝固剤の種類と用途
1 EDTA塩
2 クエン酸ナトリウム
3 ヘパリン
III 検体管理
1 血算・血液像
2 血液凝固学的検査
IV 保存法
1 血算・血液像
1)血算
2)血液像
2 血液凝固学的検査
第6章 血球算定に関する検査
I 自動血球計数器法
1)全血算(CBC)におけるトレーサビリティの概念
1 原理と方法
2 赤血球数
3 ヘモグロビン濃度
4 ヘマトクリット値
5 網赤血球数
6 赤血球指数(MCV,MCH,MCHC)
7 白血球数
8 血小板数
9 血球粒度分布と白血球自動分類
10 誤差要因
II 用手法
1 血球数算定
1)血球数算定に使用する器具
2)マイクロピペット
3)作業環境
4)チップのプレウェッティング
5)溶液の吸引と吐出後のチップタッチの方法
6)マイクロピペットによる分注方法
7)マイクロピペットの容量確認方法
8)血球計算板の種類と特徴
9)計算板の洗浄方法
2 赤血球数
3 白血球数
4 好酸球数算定
5 ミクロヘマトクリット法
6 ヘモグロビン濃度測定
1)ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)法
2)シアンメトヘモグロビン法(国際標準法)
III 網赤血球数
1 Brecher法
2 フローサイトメトリー法
IV 血小板数
1 Brecher-Cronkite法(直接法)
2 免疫学的血小板数算定
V 赤血球沈降速度
1 Westergren法
2 自動赤血球沈降速度測定装置による測定
VI 溶血性貧血を診断するための検査
1 赤血球浸透圧抵抗試験(Parpart法)
2 FCMによる遺伝性球状赤血球症の解析(EMA法)
3 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)のための検査法(フローサイトメーターによるGPIアンカー型蛋白質の測定)
VII 白血球分画とその増減
1 白血球数の基準範囲
2 白血球増加
1)好中球増加
2)好酸球増加
3)好塩基球増加
4)単球増加
5)リンパ球増加
6)類白血病反応
3 白血球減少
1)好中球減少
2)好酸球減少
3)リンパ球減少
VIII 血球算定の精度管理
1 測定前プロセスの精度保証
2 測定前精度管理(校正,キャリブレーション)
3 内部精度管理
1)管理方法
2)管理用血球を用いる方法
3)患者検体または患者の測定データを用いる方法
4)機器間差の検証
4 外部精度管理
1)外部精度管理調査の種類
2)外部精度管理の評価方法
第7章 血液細胞形態・細胞性免疫検査
I 塗抹標本の作製方法
1 ウェッジ法
2 圧挫伸展標本
II 普通染色(Romanowsky染色)
III 特殊染色(細胞化学染色)
1 鉄染色
2 ペルオキシダーゼ(POD)染色
1)2.7-ジアミノフルオレンとp-ニトロフェノールを用いた染色法
2)ジアミノベンジジン(DAB)染色法
3 エステラーゼ染色
1)非特異的エステラーゼ染色(ICSH標準法)
2)エステラーゼ二重染色
4 好中球アルカリホスファターゼ(NAP)染色(朝長法)
5 PAS(過ヨウ素酸シッフ)染色
IV 血液細胞の観察
1 鏡検法による血球観察
1)顕微鏡
2)細胞観察に適した標本部位
2 末梢血液像
1)肉眼による標本の観察
2)弱拡大(100倍)による観察
3)中拡大(200〜400倍),強拡大(600〜1,000倍)による観察
3 骨髄像
1)標本観察前の患者背景の評価
2)塗抹標本の肉眼的観察による評価
3)弱拡大(40倍・100倍)による観察
4)中拡大(200倍・400倍)による観察
5)強拡大(1,000倍)による観察
6)健常者と思われる骨髄像
4 骨髄生検
5 白血球形態の異常
1)白血球の人工的変性
2)細胞質の空胞形成
3)Dohle小体
4)Dohle様小体封入体
5)中毒性顆粒
6)低顆粒性好中球
7)Alder-Reilly顆粒異常
8)Chediak-Higashi異常
9)Russell小体
10)Pelger-Huet核異常
11)輪状核好中球
12)過分葉核好中球
13)巨大好中球
14)Gumprechtの核影
6 異常血球
1)白血病細胞
7 反応性(異型)リンパ球と腫瘍性(異常)リンパ球
1)反応性(異型)リンパ球
2)腫瘍性(異常)リンパ球
8 リンパ球とマクロファージの異常
1)伝染性単核球症
2)血球貪食症候群(HPS)
9 血球以外の細胞
1)がん細胞
2)脂質蓄積病の細胞
V 細胞性免疫検査
1 CD分類
2 フローサイトメトリー(FCM)法
3 免疫組織化学法
1)ABC-PO法
VI 形態検査とフローサイトメトリー検査の精度管理
1 形態検査の精度管理
1)内部精度管理
2)外部精度管理
2 フローサイトメトリー(FCM)検査の精度管理
第8章 血栓・止血関連検査
I 血管・血小板関連の検査
1 出血時間
1)Duke法
2)Ivy法
3)型板Ivy法
2 毛細血管抵抗試験
3 血小板機能検査
1)血小板粘着能
2)血小板放出能
3)血小板凝集能
4 血餠退縮
5 血小板関連IgG(PAIgG)
II 凝固・線溶の検査
1 プロトロンビン時間(PT)
2 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
3 フィブリノゲン
4 フォン・ヴィレブランド因子(VWF)
5 凝固因子
1)第II,V,VII,VIII,IX,X,XI,XII因子活性測定
2)第XIII因子測定
6 プラスミノゲン
7 フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)
8 D-ダイマー
9 可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC)
10 トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)
11 プラスミン・プラスミンインヒビター複合体(PIC)
III 凝固・線溶阻止物質の検査
1 アンチトロンビン(AT)
1)AT活性測定
2)AT抗原量測定
2 プロテインC(PC)
1)PC活性測定
2)PC抗原量測定
3 プロテインS(PS)
1)PS活性測定
2)PS抗原量測定
4 プラスミンインヒビター(アンチプラスミン)
5 プラスミノゲンアクチベータインヒビター(PAI)
6 クロスミキシング試験
7 凝固因子インヒビター
8 抗リン脂質抗体,ループスアンチコアグラント
1)抗カルジオリピン抗体(aCL),抗β2グリコプロテインI抗体(aβ2GPI)
2)ループスアンチコアグラント(LA)
IV 凝固・線溶系の精度管理
1 測定前に生じる測定値の変動要因の管理
1)採血管
2)採血
3)採血後の検体保存と遠心分離
4)血漿検体の採取と測定までの検体の保存
5)凍結検体の保存
2 内部精度管理
1)検査機器などの保守管理
2)試薬の管理
3)精度管理物質
4)キャリブレーション
3 外部精度管理
第9章 赤血球系疾患の検査結果の評価
I 貧血
1 定義と分類法
II 小球性貧血
1 鉄欠乏性貧血
2 慢性炎症性疾患による貧血
3 鉄芽球性貧血
4 サラセミア
5 無トランスフェリン血症
III 正球性貧血
1 再生不良性貧血
2 赤芽球癆
3 二次性貧血
4 自己免疫性貧血(AIHA)
1)自己免疫性溶血性貧血(温式AIHA)
2)寒冷凝集素症(CAD)
3)発作性寒冷ヘモグロビン尿症(PCH)
5 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)
6 破砕赤血球症候群
1)心臓大血管の異常による破砕赤血球症候群
2)細血管障害性溶血性貧血
7 その他の貧血
1)血球の喪失や分布異常による貧血
2)その他の栄養性貧血
IV 大球性貧血
1 巨赤芽球性貧血
V 先天性溶血性貧血
1 遺伝性球状赤血球症(HS),遺伝性楕円赤血球症(HE)
2 異常ヘモグロビン症
1)鎌状赤血球症
2)不安定ヘモグロビン症
3)高酸素親和性ヘモグロビン症
4)低酸素親和性ヘモグロビン症
5)メトヘモグロビン血症
6)ヘモグロビンC症
7)ヘモグロビンE症
8)遺伝性高胎児ヘモグロビン症
3 赤血球酵素異常症
1)グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)異常症
2)ピルビン酸キナーゼ(PK)異常症
VI 赤血球増加
1 相対的赤血球増加
2 二次性赤血球増加
1)喫煙多血症
2)慢性の酸素欠乏に反応して起こるもの
3)エリスロポエチンあるいは類似活性をもつ物質の増加によるもの
VII 赤血球形態異常
1 大小不同
1)巨赤血球
2)大赤血球
3)小赤血球
2 変形(奇形)
1)球状赤血球
2)楕円赤血球
3)有口赤血球
4)標的赤血球
5)破砕赤血球,断片化赤血球
6)菲薄赤血球
7)不整形赤血球
3 多染性赤血球
4 封入体
1)好塩基性斑点
2)ハインツ小体
3)パッペンハイマー小体
4)ハウエル・ジョリー小体
5)カボット環
6)シュフナー斑点
5 赤血球凝集・連銭形成
第10章 造血器腫瘍の検査結果の評価
I 造血器腫瘍の分類
1 造血器腫瘍のWHO分類
2 急性白血病のFAB分類
1)急性白血病の概念
2)FAB分類
3 急性骨髄性白血病(AML)のWHO分類
1)遺伝子異常で定義される急性骨髄性白血病
2)芽球の分化段階によって定義される急性骨髄性白血病
4 リンパ芽球性白血病/リンパ腫のWHO分類
II 急性白血病の検査
1)血液像・骨髄像
2)骨髄性白血病の表面マーカー
3)リンパ性白血病の表面マーカー
4)骨髄性白血病の染色体検査と遺伝子関連検査
5)リンパ性白血病の染色体検査と遺伝子関連検査
6)混合表現型急性白血病(MPAL)
III 骨髄増殖性腫瘍(MPN)および類縁疾患の検査
1 慢性骨髄性白血病(CML)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
2 真性赤血球増加症(PV,真性多血症ともいう)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
3 本態性血小板血症(ET)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
4 原発性骨髄線維症(PMF)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
5 骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(MDS/MPN)
IV 骨髄異形成腫瘍(MDS)の検査
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
4)MDSの分類
V 慢性リンパ性白血病および類縁疾患の検査
1 慢性リンパ性白血病(CLL)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)表面マーカー
4)遺伝子・染色体検査
2 ヘアリー細胞白血病(HCL)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)表面マーカー
4)遺伝子・染色体検査
VI 多発性骨髄腫および類縁疾患の検査
1 多発性骨髄腫
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)M蛋白
4)表面マーカー
5)遺伝子・染色体検査
2 原発性マクログロブリン血症
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)M蛋白
4)表面マーカー
5)遺伝子・染色体検査
VII 悪性リンパ腫の検査
1)リンパ腫の概要と検査
2)リンパ腫の病型分類
3)成熟B細胞腫瘍の概要
4)成熟T/NK細胞腫瘍の概要
5)血液像・骨髄像
6)表面マーカー
7)遺伝子・染色体検査
8)成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)
第11章 血栓・止血系の疾患の検査結果の評価
I 血小板減少症の検査
1 各疾患の概要
1)特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
2)続発性血小板減少
3)血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
4)ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)
2 血液像・骨髄像
3 免疫学的検査
4 その他の検査
II 血小板増加症の検査
III 血小板機能異常症の検査
1 各疾患の概要
1)後天性血小板機能異常症
2)先天性血小板機能異常症
3)May-Hegglin異常症
2 血小板凝集能
IV 先天性凝固・線溶異常の検査
1 各疾患の概要
1)血友病A(古典的血友病,先天性第VIII因子欠乏症)
2)血友病B(先天性第IX因子欠乏症)
3)von Willebrand病(VWD)
4)第XII因子,プレカリクレイン,高分子キニノゲンの先天性欠損
5)その他の凝固因子欠損
6)プラスミンインヒビターやPAI-1の先天性欠乏症
2 凝固スクリーニング検査
3 凝固因子
4 線溶因子
V 後天性凝固・線溶異常の検査
1 各疾患の概要
1)ビタミンK欠乏症
2)重症肝障害に伴う凝固障害
3)後天性フィブリノゲン欠乏症
4)播種性血管内凝固(DIC)
5)循環抗凝血素(循環抗凝固物質)
VI 血栓性素因の検査
VII 血管異常による出血の検査
1 各疾患の概要
1)アレルギー性紫斑病
2)老人性紫斑(病)と悪液質性紫斑病
3)単純性紫斑(病)
4)機械性紫斑(病)
5)感染症による紫斑
6)ビタミンC欠乏症
7)遺伝性出血性末梢血管拡張症(Rendu-Osler-Weber病)
8)高グロブリン血症による紫斑病
9)自己感作による紫斑病
2 検査
参考文献
索引
I 血液と血液検査学
1 血液検査学の発展
2 血液学的検査の意義
II 血液の成分
1 有形成分
2 無形成分
III 血液の性状
1 血液量
2 比重
3 粘度(粘稠度)
IV 血液の機能
1 物質の運搬
1)ガス代謝
2)栄養素の運搬
3)老廃物の運搬
4)ホルモンの輸送
2 生体の調節
1)体液量の調節
2)酸塩基平衡の調節
3)体温の調節
3 生体の防御
4 止血
V 血球の産生
1 血球の分化と成熟
2 造血因子
3 造血器官
1)骨髄
2)リンパ組織
3)脾臓
4)胸腺
5)髄外造血
4 血球の個体発生
5 胎生期造血
6 血球回転
第2章 血球
I 赤血球
1 赤血球の産生と崩壊
1)赤血球系前駆細胞
2)赤芽球
3)赤血球の崩壊
2 赤血球の形態と機能
1)正常赤血球の形態
2)赤血球の機能
3 赤血球の生化学
1)赤血球のエネルギー代謝
2)ヘモグロビンの代謝
3)ヘモグロビンの分解
4)鉄の代謝
5)ビタミンB12の代謝
6)葉酸の代謝
II 白血球
1 白血球の産生と崩壊
1)顆粒球系前駆細胞
2)白血球の細胞回転
2 白血球の形態と機能
1)好中球
2)好酸球
3)好塩基球
4)単球
5)リンパ球
3 白血球機能異常症
1)慢性肉芽腫症
2)Chediak-Higashi症候群
3)遺伝性ミエロペルオキシダーゼ欠損症
4)怠け者白血球症候群
III 血小板
1 血小板の産生と崩壊
1)血小板の産生過程
2)血小板の細胞回転
2 血小板の形態と機能
1)血小板の形態
2)血小板の機能
第3章 止血機構
I 血栓の形成
II 血管・血管内皮下組織
1)細動脈と毛細血管内皮の収縮
2)組織内圧の上昇
3)血小板の血管内皮下への粘着と血小板同士の凝集(細胞接着)
4)血液凝固の進展と停止
5)血餅の収縮
6)血餅の器質化
III 血小板とVWF
1)毛細血管透過性の抑制
2)血小板の粘着・凝集・放出
3)血液凝固の促進
4)血餅の収縮
5)血管の収縮
第4章 凝固・線溶系
I 血液凝固
1 血液凝固機序と凝固因子
1)第1相
2)第2相
3)第3相
2 血液凝固の制御機構
II 線維素溶解(線溶)
1 線溶の機序
2 線溶因子の産生・構造・機能
3 線溶の制御機構
III 分子マーカー
1 フィブリン分解産物:FDPとD-ダイマー
2 可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC),可溶性フィブリン(SF)
3 トロンビン・AT複合体(TAT),プロトロンビンフラグメント1 + 2(F1 + 2),プラスミン・プラスミンインヒビター複合体(PIC)
IV 出血性素因とその検査
1 出血傾向の検査法
2 病歴
3 身体所見
4 スクリーニング検査
V 血栓症と抗血栓療法
1 血栓症と検査
2 抗血栓療法
第5章 検体の採取と管理
I 採血
II 抗凝固剤の種類と用途
1 EDTA塩
2 クエン酸ナトリウム
3 ヘパリン
III 検体管理
1 血算・血液像
2 血液凝固学的検査
IV 保存法
1 血算・血液像
1)血算
2)血液像
2 血液凝固学的検査
第6章 血球算定に関する検査
I 自動血球計数器法
1)全血算(CBC)におけるトレーサビリティの概念
1 原理と方法
2 赤血球数
3 ヘモグロビン濃度
4 ヘマトクリット値
5 網赤血球数
6 赤血球指数(MCV,MCH,MCHC)
7 白血球数
8 血小板数
9 血球粒度分布と白血球自動分類
10 誤差要因
II 用手法
1 血球数算定
1)血球数算定に使用する器具
2)マイクロピペット
3)作業環境
4)チップのプレウェッティング
5)溶液の吸引と吐出後のチップタッチの方法
6)マイクロピペットによる分注方法
7)マイクロピペットの容量確認方法
8)血球計算板の種類と特徴
9)計算板の洗浄方法
2 赤血球数
3 白血球数
4 好酸球数算定
5 ミクロヘマトクリット法
6 ヘモグロビン濃度測定
1)ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)法
2)シアンメトヘモグロビン法(国際標準法)
III 網赤血球数
1 Brecher法
2 フローサイトメトリー法
IV 血小板数
1 Brecher-Cronkite法(直接法)
2 免疫学的血小板数算定
V 赤血球沈降速度
1 Westergren法
2 自動赤血球沈降速度測定装置による測定
VI 溶血性貧血を診断するための検査
1 赤血球浸透圧抵抗試験(Parpart法)
2 FCMによる遺伝性球状赤血球症の解析(EMA法)
3 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)のための検査法(フローサイトメーターによるGPIアンカー型蛋白質の測定)
VII 白血球分画とその増減
1 白血球数の基準範囲
2 白血球増加
1)好中球増加
2)好酸球増加
3)好塩基球増加
4)単球増加
5)リンパ球増加
6)類白血病反応
3 白血球減少
1)好中球減少
2)好酸球減少
3)リンパ球減少
VIII 血球算定の精度管理
1 測定前プロセスの精度保証
2 測定前精度管理(校正,キャリブレーション)
3 内部精度管理
1)管理方法
2)管理用血球を用いる方法
3)患者検体または患者の測定データを用いる方法
4)機器間差の検証
4 外部精度管理
1)外部精度管理調査の種類
2)外部精度管理の評価方法
第7章 血液細胞形態・細胞性免疫検査
I 塗抹標本の作製方法
1 ウェッジ法
2 圧挫伸展標本
II 普通染色(Romanowsky染色)
III 特殊染色(細胞化学染色)
1 鉄染色
2 ペルオキシダーゼ(POD)染色
1)2.7-ジアミノフルオレンとp-ニトロフェノールを用いた染色法
2)ジアミノベンジジン(DAB)染色法
3 エステラーゼ染色
1)非特異的エステラーゼ染色(ICSH標準法)
2)エステラーゼ二重染色
4 好中球アルカリホスファターゼ(NAP)染色(朝長法)
5 PAS(過ヨウ素酸シッフ)染色
IV 血液細胞の観察
1 鏡検法による血球観察
1)顕微鏡
2)細胞観察に適した標本部位
2 末梢血液像
1)肉眼による標本の観察
2)弱拡大(100倍)による観察
3)中拡大(200〜400倍),強拡大(600〜1,000倍)による観察
3 骨髄像
1)標本観察前の患者背景の評価
2)塗抹標本の肉眼的観察による評価
3)弱拡大(40倍・100倍)による観察
4)中拡大(200倍・400倍)による観察
5)強拡大(1,000倍)による観察
6)健常者と思われる骨髄像
4 骨髄生検
5 白血球形態の異常
1)白血球の人工的変性
2)細胞質の空胞形成
3)Dohle小体
4)Dohle様小体封入体
5)中毒性顆粒
6)低顆粒性好中球
7)Alder-Reilly顆粒異常
8)Chediak-Higashi異常
9)Russell小体
10)Pelger-Huet核異常
11)輪状核好中球
12)過分葉核好中球
13)巨大好中球
14)Gumprechtの核影
6 異常血球
1)白血病細胞
7 反応性(異型)リンパ球と腫瘍性(異常)リンパ球
1)反応性(異型)リンパ球
2)腫瘍性(異常)リンパ球
8 リンパ球とマクロファージの異常
1)伝染性単核球症
2)血球貪食症候群(HPS)
9 血球以外の細胞
1)がん細胞
2)脂質蓄積病の細胞
V 細胞性免疫検査
1 CD分類
2 フローサイトメトリー(FCM)法
3 免疫組織化学法
1)ABC-PO法
VI 形態検査とフローサイトメトリー検査の精度管理
1 形態検査の精度管理
1)内部精度管理
2)外部精度管理
2 フローサイトメトリー(FCM)検査の精度管理
第8章 血栓・止血関連検査
I 血管・血小板関連の検査
1 出血時間
1)Duke法
2)Ivy法
3)型板Ivy法
2 毛細血管抵抗試験
3 血小板機能検査
1)血小板粘着能
2)血小板放出能
3)血小板凝集能
4 血餠退縮
5 血小板関連IgG(PAIgG)
II 凝固・線溶の検査
1 プロトロンビン時間(PT)
2 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
3 フィブリノゲン
4 フォン・ヴィレブランド因子(VWF)
5 凝固因子
1)第II,V,VII,VIII,IX,X,XI,XII因子活性測定
2)第XIII因子測定
6 プラスミノゲン
7 フィブリノゲン・フィブリン分解産物(FDP)
8 D-ダイマー
9 可溶性フィブリンモノマー複合体(SFMC)
10 トロンビン・アンチトロンビン複合体(TAT)
11 プラスミン・プラスミンインヒビター複合体(PIC)
III 凝固・線溶阻止物質の検査
1 アンチトロンビン(AT)
1)AT活性測定
2)AT抗原量測定
2 プロテインC(PC)
1)PC活性測定
2)PC抗原量測定
3 プロテインS(PS)
1)PS活性測定
2)PS抗原量測定
4 プラスミンインヒビター(アンチプラスミン)
5 プラスミノゲンアクチベータインヒビター(PAI)
6 クロスミキシング試験
7 凝固因子インヒビター
8 抗リン脂質抗体,ループスアンチコアグラント
1)抗カルジオリピン抗体(aCL),抗β2グリコプロテインI抗体(aβ2GPI)
2)ループスアンチコアグラント(LA)
IV 凝固・線溶系の精度管理
1 測定前に生じる測定値の変動要因の管理
1)採血管
2)採血
3)採血後の検体保存と遠心分離
4)血漿検体の採取と測定までの検体の保存
5)凍結検体の保存
2 内部精度管理
1)検査機器などの保守管理
2)試薬の管理
3)精度管理物質
4)キャリブレーション
3 外部精度管理
第9章 赤血球系疾患の検査結果の評価
I 貧血
1 定義と分類法
II 小球性貧血
1 鉄欠乏性貧血
2 慢性炎症性疾患による貧血
3 鉄芽球性貧血
4 サラセミア
5 無トランスフェリン血症
III 正球性貧血
1 再生不良性貧血
2 赤芽球癆
3 二次性貧血
4 自己免疫性貧血(AIHA)
1)自己免疫性溶血性貧血(温式AIHA)
2)寒冷凝集素症(CAD)
3)発作性寒冷ヘモグロビン尿症(PCH)
5 発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)
6 破砕赤血球症候群
1)心臓大血管の異常による破砕赤血球症候群
2)細血管障害性溶血性貧血
7 その他の貧血
1)血球の喪失や分布異常による貧血
2)その他の栄養性貧血
IV 大球性貧血
1 巨赤芽球性貧血
V 先天性溶血性貧血
1 遺伝性球状赤血球症(HS),遺伝性楕円赤血球症(HE)
2 異常ヘモグロビン症
1)鎌状赤血球症
2)不安定ヘモグロビン症
3)高酸素親和性ヘモグロビン症
4)低酸素親和性ヘモグロビン症
5)メトヘモグロビン血症
6)ヘモグロビンC症
7)ヘモグロビンE症
8)遺伝性高胎児ヘモグロビン症
3 赤血球酵素異常症
1)グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)異常症
2)ピルビン酸キナーゼ(PK)異常症
VI 赤血球増加
1 相対的赤血球増加
2 二次性赤血球増加
1)喫煙多血症
2)慢性の酸素欠乏に反応して起こるもの
3)エリスロポエチンあるいは類似活性をもつ物質の増加によるもの
VII 赤血球形態異常
1 大小不同
1)巨赤血球
2)大赤血球
3)小赤血球
2 変形(奇形)
1)球状赤血球
2)楕円赤血球
3)有口赤血球
4)標的赤血球
5)破砕赤血球,断片化赤血球
6)菲薄赤血球
7)不整形赤血球
3 多染性赤血球
4 封入体
1)好塩基性斑点
2)ハインツ小体
3)パッペンハイマー小体
4)ハウエル・ジョリー小体
5)カボット環
6)シュフナー斑点
5 赤血球凝集・連銭形成
第10章 造血器腫瘍の検査結果の評価
I 造血器腫瘍の分類
1 造血器腫瘍のWHO分類
2 急性白血病のFAB分類
1)急性白血病の概念
2)FAB分類
3 急性骨髄性白血病(AML)のWHO分類
1)遺伝子異常で定義される急性骨髄性白血病
2)芽球の分化段階によって定義される急性骨髄性白血病
4 リンパ芽球性白血病/リンパ腫のWHO分類
II 急性白血病の検査
1)血液像・骨髄像
2)骨髄性白血病の表面マーカー
3)リンパ性白血病の表面マーカー
4)骨髄性白血病の染色体検査と遺伝子関連検査
5)リンパ性白血病の染色体検査と遺伝子関連検査
6)混合表現型急性白血病(MPAL)
III 骨髄増殖性腫瘍(MPN)および類縁疾患の検査
1 慢性骨髄性白血病(CML)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
2 真性赤血球増加症(PV,真性多血症ともいう)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
3 本態性血小板血症(ET)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
4 原発性骨髄線維症(PMF)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
5 骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(MDS/MPN)
IV 骨髄異形成腫瘍(MDS)の検査
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)遺伝子・染色体検査
4)MDSの分類
V 慢性リンパ性白血病および類縁疾患の検査
1 慢性リンパ性白血病(CLL)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)表面マーカー
4)遺伝子・染色体検査
2 ヘアリー細胞白血病(HCL)
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)表面マーカー
4)遺伝子・染色体検査
VI 多発性骨髄腫および類縁疾患の検査
1 多発性骨髄腫
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)M蛋白
4)表面マーカー
5)遺伝子・染色体検査
2 原発性マクログロブリン血症
1)疾患の概要
2)血液像・骨髄像
3)M蛋白
4)表面マーカー
5)遺伝子・染色体検査
VII 悪性リンパ腫の検査
1)リンパ腫の概要と検査
2)リンパ腫の病型分類
3)成熟B細胞腫瘍の概要
4)成熟T/NK細胞腫瘍の概要
5)血液像・骨髄像
6)表面マーカー
7)遺伝子・染色体検査
8)成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)
第11章 血栓・止血系の疾患の検査結果の評価
I 血小板減少症の検査
1 各疾患の概要
1)特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
2)続発性血小板減少
3)血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)
4)ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)
2 血液像・骨髄像
3 免疫学的検査
4 その他の検査
II 血小板増加症の検査
III 血小板機能異常症の検査
1 各疾患の概要
1)後天性血小板機能異常症
2)先天性血小板機能異常症
3)May-Hegglin異常症
2 血小板凝集能
IV 先天性凝固・線溶異常の検査
1 各疾患の概要
1)血友病A(古典的血友病,先天性第VIII因子欠乏症)
2)血友病B(先天性第IX因子欠乏症)
3)von Willebrand病(VWD)
4)第XII因子,プレカリクレイン,高分子キニノゲンの先天性欠損
5)その他の凝固因子欠損
6)プラスミンインヒビターやPAI-1の先天性欠乏症
2 凝固スクリーニング検査
3 凝固因子
4 線溶因子
V 後天性凝固・線溶異常の検査
1 各疾患の概要
1)ビタミンK欠乏症
2)重症肝障害に伴う凝固障害
3)後天性フィブリノゲン欠乏症
4)播種性血管内凝固(DIC)
5)循環抗凝血素(循環抗凝固物質)
VI 血栓性素因の検査
VII 血管異常による出血の検査
1 各疾患の概要
1)アレルギー性紫斑病
2)老人性紫斑(病)と悪液質性紫斑病
3)単純性紫斑(病)
4)機械性紫斑(病)
5)感染症による紫斑
6)ビタミンC欠乏症
7)遺伝性出血性末梢血管拡張症(Rendu-Osler-Weber病)
8)高グロブリン血症による紫斑病
9)自己感作による紫斑病
2 検査
参考文献
索引














