「最新臨床検査学講座」の刊行にあたって
1958 年に衛生検査技師法が制定され,その教育の場からの強い要望に応えて刊行されたのが「衛生検査技術講座」であります.その後,法改正およびカリキュラム改正などに伴い,「臨床検査講座」(1972),さらに「新編臨床検査講座」(1987),「新訂臨床検査講座」(1996)と,その内容とかたちを変えながら改訂・増刷を重ねてまいりました.
2000 年4 月より,新しいカリキュラムのもとで,新しい臨床検査技師教育が行われることとなり,その眼目である“大綱化“によって,各学校での弾力的な運用が要求され,またそれが可能となりました.「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」という教育内容とその目標とするところは,従前とかなり異なったものになりました.そこで弊社では,この機に「臨床検査学講座」を刊行することといたしました.臨床検査技師という医療職の重要性がますます高まるなかで,“技術”の修得とそれを応用する力の醸成,および“学”としての構築を目指して,教育内容に沿ったかたちで有機的な講義が行えるよう留意いたしました.
その後,ガイドラインが改定されればその内容を取り込みながら版を重ねてまいりましたが,2013 年に「国家試験出題基準平成27 年版」が発表されたことにあわせて紙面を刷新した「最新臨床検査学講座」を刊行することといたしました.新シリーズ刊行にあたりましては,臨床検査学および臨床検査技師教育に造詣の深い山藤 賢先生,高木 康先生,奈良信雄先生,三村邦裕先生,和田骼u先生を編集顧問に迎え,シリーズ全体の構想と編集方針の策定にご協力いただきました.各巻の編者,執筆者にはこれまでの「臨床検査学講座」の構成・内容を踏襲しつつ,最近の医学医療,臨床検査の進歩を取り入れることをお願いしました.
本シリーズが国家試験出題の基本図書として,多くの学校で採用されてきました実績に鑑みまして,ガイドライン項目はかならず包含し,国家試験受験の知識を安心して習得できることを企図しました.また,読者の方々に理解されやすい,より使いやすい,より見やすい教科書となるような紙面構成を目指しました.本「最新臨床検査学講座」により臨床検査技師として習得しておくべき知識を,確実に,効率的に獲得することに寄与できましたら本シリーズの目的が達せられたと考えます.
各巻テキストにつきまして,多くの方がたからのご意見,ご叱正を賜れば幸甚に存じます.
2015 年春
医歯薬出版株式会社
序
1972 年に「臨床検査講座11 臨床生理学」が発刊され,以降,「新編臨床検査講座17 臨床生理学」(1987 年),「新訂臨床検査講座17 臨床生理学」(1996 年),「臨床検査学講座生理機能検査学」(2002 年)と書名を変えながら,40 年以上の長きにわたり臨床検査技師の教科書として広く受け入れられてきた.そして,このたび「最新臨床検査学講座 生理機能検査学」として刷新されることになった.
今回は「国家試験出題基準平成27 年版」に合わせ構成を見直した.また,全体として内容が過大にならないようページを配分した.新しい検査を加え,重要性が薄れた検査は縮小または削除した.平成27(2015)年度から臨床検査技師の業務として追加となった,基準嗅覚検査及び静脈性嗅覚検査(静脈に注射する行為を除く)と,電気味覚検査及び濾紙ディスク法による味覚定量検査についてもこれまで以上にわかりやすく解説している.
生理機能検査の進歩はめざましく,医療のなかで生理機能検査における臨床検査技師の役割もまたその重要度を増している.単に依頼された検査を実施するだけではなく,病態や臨床的意義を理解したより質の高い検査結果の提供が求められている.執筆は,実際に教育や検査に携っておられる先生方にお願いした.今の現場のニーズに応えた,わかりやすい内容となっている.
今回も,これまでのシリーズをベースとして,臨床検査技師として学んでおかなければならない知識と技術を網羅している.これから臨床検査技師をめざす学生諸君はもちろんのこと,実際に臨床の現場で働いている臨床検査技師の方々にも役立てていただきたい.
本書により生理機能検査技術の基礎を身につけることによって,さらに興味をもち理解を深めていってくれることを願っている.
2016 年12 月
東條尚子・川良徳弘
1958 年に衛生検査技師法が制定され,その教育の場からの強い要望に応えて刊行されたのが「衛生検査技術講座」であります.その後,法改正およびカリキュラム改正などに伴い,「臨床検査講座」(1972),さらに「新編臨床検査講座」(1987),「新訂臨床検査講座」(1996)と,その内容とかたちを変えながら改訂・増刷を重ねてまいりました.
2000 年4 月より,新しいカリキュラムのもとで,新しい臨床検査技師教育が行われることとなり,その眼目である“大綱化“によって,各学校での弾力的な運用が要求され,またそれが可能となりました.「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」という教育内容とその目標とするところは,従前とかなり異なったものになりました.そこで弊社では,この機に「臨床検査学講座」を刊行することといたしました.臨床検査技師という医療職の重要性がますます高まるなかで,“技術”の修得とそれを応用する力の醸成,および“学”としての構築を目指して,教育内容に沿ったかたちで有機的な講義が行えるよう留意いたしました.
その後,ガイドラインが改定されればその内容を取り込みながら版を重ねてまいりましたが,2013 年に「国家試験出題基準平成27 年版」が発表されたことにあわせて紙面を刷新した「最新臨床検査学講座」を刊行することといたしました.新シリーズ刊行にあたりましては,臨床検査学および臨床検査技師教育に造詣の深い山藤 賢先生,高木 康先生,奈良信雄先生,三村邦裕先生,和田骼u先生を編集顧問に迎え,シリーズ全体の構想と編集方針の策定にご協力いただきました.各巻の編者,執筆者にはこれまでの「臨床検査学講座」の構成・内容を踏襲しつつ,最近の医学医療,臨床検査の進歩を取り入れることをお願いしました.
本シリーズが国家試験出題の基本図書として,多くの学校で採用されてきました実績に鑑みまして,ガイドライン項目はかならず包含し,国家試験受験の知識を安心して習得できることを企図しました.また,読者の方々に理解されやすい,より使いやすい,より見やすい教科書となるような紙面構成を目指しました.本「最新臨床検査学講座」により臨床検査技師として習得しておくべき知識を,確実に,効率的に獲得することに寄与できましたら本シリーズの目的が達せられたと考えます.
各巻テキストにつきまして,多くの方がたからのご意見,ご叱正を賜れば幸甚に存じます.
2015 年春
医歯薬出版株式会社
序
1972 年に「臨床検査講座11 臨床生理学」が発刊され,以降,「新編臨床検査講座17 臨床生理学」(1987 年),「新訂臨床検査講座17 臨床生理学」(1996 年),「臨床検査学講座生理機能検査学」(2002 年)と書名を変えながら,40 年以上の長きにわたり臨床検査技師の教科書として広く受け入れられてきた.そして,このたび「最新臨床検査学講座 生理機能検査学」として刷新されることになった.
今回は「国家試験出題基準平成27 年版」に合わせ構成を見直した.また,全体として内容が過大にならないようページを配分した.新しい検査を加え,重要性が薄れた検査は縮小または削除した.平成27(2015)年度から臨床検査技師の業務として追加となった,基準嗅覚検査及び静脈性嗅覚検査(静脈に注射する行為を除く)と,電気味覚検査及び濾紙ディスク法による味覚定量検査についてもこれまで以上にわかりやすく解説している.
生理機能検査の進歩はめざましく,医療のなかで生理機能検査における臨床検査技師の役割もまたその重要度を増している.単に依頼された検査を実施するだけではなく,病態や臨床的意義を理解したより質の高い検査結果の提供が求められている.執筆は,実際に教育や検査に携っておられる先生方にお願いした.今の現場のニーズに応えた,わかりやすい内容となっている.
今回も,これまでのシリーズをベースとして,臨床検査技師として学んでおかなければならない知識と技術を網羅している.これから臨床検査技師をめざす学生諸君はもちろんのこと,実際に臨床の現場で働いている臨床検査技師の方々にも役立てていただきたい.
本書により生理機能検査技術の基礎を身につけることによって,さらに興味をもち理解を深めていってくれることを願っている.
2016 年12 月
東條尚子・川良徳弘
第1章 生理機能検査とは
I 臨床検査技師の生理検査業務
II 生理検査の環境整備
III 生理検査の手順
1 患者対応
2 検査機器の精度管理と検査手順の明確化
3 ベッドサイド検査
IV 感染対策
V 生理検査室の安全管理
1 患者の取り違え
2 患者の転倒・転落
3 患者の体調不良
4 検査上のミス
5 患者の苦情
VI 自己研鑽
VII 個人情報の保護
第2章 循環器系検査
A 循環器系検査の基礎
I 循環生理
II 心臓
III 血管
B 心電図検査
I 心電図検査とは
1 臨床的意義
2 心電図発現の機構
3 心電図波形の成り立ち
4 心電図の計測
5 誘導法
6 誘導の意味
II 心電計
1 心電計の構成
2 心電計の性能と規格
3 心電計の保管と取り扱い上の注意
4 アーチファクト
5 医用電気機器設備の安全管理
III 心電図検査の実際
1 心電図検査の環境
2 心電計の準備
3 被検者への指示
4 電極の装着
5 心電計の記録
6 記録後の処理
IV 異常心電図
1 洞頻脈・洞徐脈
2 上室期外収縮
3 発作性上室頻拍
4 心房細動
5 心房粗動
6 心室期外収縮
7 心室頻拍
8 心室細動
9 洞不全症候群,洞停止,洞房ブロック
10 房室ブロック
11 補充調律
12 心臓ぺースメーカー心電図
13 脚ブロック
14 早期興奮症候群(WPW症候群)
15 心房負荷・心室肥大
16 狭心症:ST低下,ST上昇
17 ブルガダ症候群
18 心筋梗塞・急性冠症候群:異常Q波,ST上昇,冠性T波
19 電解質異常
20 QT延長症候群
21 小児心電図
22 右胸心
23 急性心膜炎
V 運動負荷心電図
1 適応と禁忌
2 運動負荷の中止徴候(エンドポイント)
3 Masterの2 階段試験
4 トレッドミル負荷試験
5 エルゴメータ負荷試験
6 評価法
VI Holter心電図
1 臨床的意義
2 誘導法
3 Holter心電計
4 評価法
VII その他の心電図
1 加算平均心電図
2 心内心電図
3 ベクトル心電図
C 心音図検査
1 臨床的意義
2 心音の成因と性質
3 心音計
4 心音図記録の実際
5 異常心音図
D 脈管疾患検査
I 動脈硬化検査
1 足関節上腕血圧比(ABI)検査
2 足趾上腕血圧比(TBI)検査
3 PADに対する役割
4 脈波伝播速度(PWV)
5 指尖容積脈波
II 血管内皮機能検査
1 検査法
2 解釈
第3章 神経・筋機能検査
A 神経系検査の基礎
I 神経
1 ニューロン
2 膜電位と興奮機序
3 興奮伝導と伝達
II 末梢神経
1 体性神経と自律神経
2 自律神経の検査
III 中枢神経
1 大脳の働きと機能の局在
2 脳幹の機能と意識
3 睡眠の生理と調節
4 記憶
5 小脳の働き
6 脊髄の働き
7 反射の機序
B 脳波検査
I 基礎
1 臨床的意義
2 脳波発現の機序
3 基礎的要素(δ波,θ波,α波,β波,棘波,鋭波を含む)
4 電極の配置部位
5 導出法
6 脳波計
7 生理的変化と賦活法
8 アーチファクト
9 脳波検査の実施
II 異常脳波
1 異常波の判読の要点
2 背景活動の異常
3 突発性異常波
4 てんかん
5 脳の器質性疾患
6 意識障害
7 脳死判定
III 誘発電位
1 臨床的意義
2 聴覚誘発電位
3 視覚誘発電位
4 体性感覚誘発電位
5 事象関連電位
IV その他の検査
1 脳磁図検査
2 光トポグラフィ検査
C 筋電図検査
I 筋電図検査の理解に必要な解剖および生理学的基礎知識
1 運動系
2 感覚系
II 筋電計
1 増幅器
2 刺激装置
3 観察装置
4 記録装置
5 解析装置
III 針筋電図検査
1 針筋電図検査とは ―適応と禁忌
2 検査の実施
3 正常所見
4 異常所見
5 関連する主要な神経筋疾患
IV 表面筋電図検査
1 表面筋電図検査とその適応
2 検査の実施
3 主な不随意運動と関連する神経筋疾患
V 神経伝導検査
1 神経伝導検査とは ―適応と禁忌
2 神経伝導検査に関連した解剖および生理学的事項
3 検査の実施
4 異常所見
5 関連する主要な神経筋疾患
VI 反復神経刺激試験
1 反復神経刺激試験とは ―適応と禁忌
2 反復神経刺激試験の理解に必要な解剖および生理学的事項
3 検査の実施
4 異常所見
5 関連する主要な神経筋疾患
VII 経頭蓋磁気刺激検査(運動誘発電位)
1 経頭蓋磁気刺激検査とは―適応と禁忌
2 経頭蓋磁気刺激検査の原理と関連する解剖および生理学的事項
3 検査の実施
4 異常所見
5 関連する主要な神経筋疾患
第4章 呼吸器系検査
A 呼吸器系検査の基礎
I 呼吸生理の基礎
1 肺の構造と機能
2 呼吸調節機能
3 呼吸機能検査の基本事項
B 呼吸機能検査
I 換気機能検査
1 換気力学の概念と定義
2 肺気量分画
3 スパイロメトリとフローボリューム曲線
4 機能的残気量の測定
5 肺コンプライアンス
6 気道抵抗
7 呼吸抵抗(インピーダンス)
8 気道可逆性試験と気道過敏性試験
9 呼吸筋機能検査
II 肺胞機能検査
1 換気の不均等分布の検査法
2 一酸化炭素の拡散能力
3 シャント(短絡)測定
4 換気血流比(VA/Q4)不均等
III 血液ガス
1 血液ガス分析
2 血液ガス測定の原理
3 血液ガス分析装置
4 動脈血採血の方法と検体の取り扱い
5 測定結果の判定
6 パルスオキシメータ
IV エネルギー代謝と呼気ガス分析
1 エネルギー代謝
2 呼気ガス分析
3 呼吸困難の評価
V 運動負荷試験
VI 睡眠時無呼吸検査
VII 主な呼吸器疾患の呼吸機能検査所見
第5章 感覚機能検査
A 平衡機能検査
I 平衡機能検査とは
II 前庭の解剖と機能
1 耳石器
2 三半規管
3 前庭の神経
4 前庭動眼反射
5 前庭脊髄反射
6 前庭性眼振
III 体平衡機能検査
1 静的平衡機能検査
2 動的平衡機能検査
IV 眼球運動の検査
1 裸眼下での観察
2 非注視下での観察
3 前庭性眼振
4 電気眼振図
B 眼底検査
I 眼の構造
1 眼球外膜
2 眼球中膜(ぶどう膜)
3 眼球内膜
4 眼球内容
5 視覚路
6 眼の血管系
II 眼底カメラ
III 正常眼底
1 視神経乳頭
2 黄斑部
3 網膜動静脈
4 網膜
IV 眼底疾患
V その他の代表的な眼底検査法
1 蛍光眼底造影検査
2 OCT(光干渉断層検査)
3 眼底自発蛍光
C その他の検査(聴覚・味覚・嗅覚)
I 聴覚機能検査
1 音の強度
2 聴覚の解剖と生理
3 標準純音聴力検査
4 閾値上検査
5 自記オージオメトリ
6 インピーダンス検査
7 語音聴力検査
II 味覚検査
1 味覚
2 電気味覚検査
3 濾紙ディスク法
III 嗅覚検査
1 嗅覚
2 嗅覚障害
3 基準嗅力検査
4 静脈性嗅覚検査
第6章 画像検査
A 超音波検査
a. 超音波検査の基礎
I 原理と測定法
1 超音波の性質
2 装置の構成
3 超音波プローブ(探触子)
4 プローブの走査方式
5 受信装置
6 表示方法
7 パルスドプラ法
8 連続波ドプラ法
9 カラードプラ法
10 アーチファクト
11 検査の実際
12 安全管理
b. 心臓
I 基本的画像
1 Bモード法(断層法)
2 Mモード法
3 ドプラ法
II 心機能評価
1 左室収縮能
2 左室拡張能
III 心疾患における超音波像
1 虚血性心疾患
2 高血圧性心疾患
3 加齢による変化
4 弁膜症
5 肺高血圧症
6 先天性心疾患
7 心筋症
8 心内異常構造
9 心膜疾患
10 大動脈解離
c. 腹部
I 基礎
1 臨床的意義
2 前処置
3 基本走査
4 肝胆道系および脾臓の正常超音波像
5 門脈系の正常超音波像
6 膵臓の正常超音波像
7 腎臓,副腎の正常超音波像
8 消化管の正常超音波像
II 異常超音波像
1 肝臓病変
2 胆嚢病変
d. 体表
I 甲状腺,副甲状腺
II 乳腺
III その他
1 リンパ節
2 唾液腺
3 表在皮下腫瘤
e. 骨盤腔
I 女性骨盤腔
1 正常な女性骨盤腔の超音波断層像
2 主な婦人科疾患の超音波像
3 妊娠・胎児
II 男性骨盤腔
1 正常超音波像
2 前立腺疾患
3 膀胱疾患
f. 血管
I 頸動脈超音波検査
1 頸動脈の走行
2 検査の実際
II 下肢静脈超音波検査(深部静脈血栓症のスクリーニング)
1 下肢静脈の走行
2 検査の実際
B 磁気共鳴画像検査(MRI)
I MRI検査の原理
1 陽子と静磁場
2 励起と緩和
3 パルス系列
4 陽子の位置情報
II MRI検査法
1 基本的な撮像方法
2 さまざまな撮像方法
III MRI造影剤
1 MRI造影剤の原理
2 MRI造影剤の種類
IV MRI装置の構成
1 静磁場用主磁石
2 傾斜磁場用コイル
3 RFコイル
V MRI検査時の注意点
1 安全性の確認
2 検査前の準備と検査時の注意
VI 頭部・脳
1 正常像
2 脳腫瘍
3 脳血管障害
4 脳膿瘍
5 多発性硬化症
VII 脊髄・脊椎
1 正常像
2 脊髄疾患
3 脊椎疾患
VIII 腹部
1 正常像
2 肝臓
3 胆嚢
4 膵臓
5 後腹膜
IX 骨盤部
1 正常像
2 子宮
3 卵巣
4 前立腺
5 膀胱
6 直腸
C 熱画像検査
I 熱画像検査とは
II 現代の熱画像の工学的原理
1 人体からのエネルギー放射
2 放射エネルギーの検知
III 現代の医用熱画像の温熱生理学的基礎
1 人間の体温
2 外界の影響
IV 熱画像検査の実施と診断
1 検査前の準備
2 検査の実施
3 さまざまな熱画像検査
4 解析されている疾患・症状・部位
参考文献
索引
I 臨床検査技師の生理検査業務
II 生理検査の環境整備
III 生理検査の手順
1 患者対応
2 検査機器の精度管理と検査手順の明確化
3 ベッドサイド検査
IV 感染対策
V 生理検査室の安全管理
1 患者の取り違え
2 患者の転倒・転落
3 患者の体調不良
4 検査上のミス
5 患者の苦情
VI 自己研鑽
VII 個人情報の保護
第2章 循環器系検査
A 循環器系検査の基礎
I 循環生理
II 心臓
III 血管
B 心電図検査
I 心電図検査とは
1 臨床的意義
2 心電図発現の機構
3 心電図波形の成り立ち
4 心電図の計測
5 誘導法
6 誘導の意味
II 心電計
1 心電計の構成
2 心電計の性能と規格
3 心電計の保管と取り扱い上の注意
4 アーチファクト
5 医用電気機器設備の安全管理
III 心電図検査の実際
1 心電図検査の環境
2 心電計の準備
3 被検者への指示
4 電極の装着
5 心電計の記録
6 記録後の処理
IV 異常心電図
1 洞頻脈・洞徐脈
2 上室期外収縮
3 発作性上室頻拍
4 心房細動
5 心房粗動
6 心室期外収縮
7 心室頻拍
8 心室細動
9 洞不全症候群,洞停止,洞房ブロック
10 房室ブロック
11 補充調律
12 心臓ぺースメーカー心電図
13 脚ブロック
14 早期興奮症候群(WPW症候群)
15 心房負荷・心室肥大
16 狭心症:ST低下,ST上昇
17 ブルガダ症候群
18 心筋梗塞・急性冠症候群:異常Q波,ST上昇,冠性T波
19 電解質異常
20 QT延長症候群
21 小児心電図
22 右胸心
23 急性心膜炎
V 運動負荷心電図
1 適応と禁忌
2 運動負荷の中止徴候(エンドポイント)
3 Masterの2 階段試験
4 トレッドミル負荷試験
5 エルゴメータ負荷試験
6 評価法
VI Holter心電図
1 臨床的意義
2 誘導法
3 Holter心電計
4 評価法
VII その他の心電図
1 加算平均心電図
2 心内心電図
3 ベクトル心電図
C 心音図検査
1 臨床的意義
2 心音の成因と性質
3 心音計
4 心音図記録の実際
5 異常心音図
D 脈管疾患検査
I 動脈硬化検査
1 足関節上腕血圧比(ABI)検査
2 足趾上腕血圧比(TBI)検査
3 PADに対する役割
4 脈波伝播速度(PWV)
5 指尖容積脈波
II 血管内皮機能検査
1 検査法
2 解釈
第3章 神経・筋機能検査
A 神経系検査の基礎
I 神経
1 ニューロン
2 膜電位と興奮機序
3 興奮伝導と伝達
II 末梢神経
1 体性神経と自律神経
2 自律神経の検査
III 中枢神経
1 大脳の働きと機能の局在
2 脳幹の機能と意識
3 睡眠の生理と調節
4 記憶
5 小脳の働き
6 脊髄の働き
7 反射の機序
B 脳波検査
I 基礎
1 臨床的意義
2 脳波発現の機序
3 基礎的要素(δ波,θ波,α波,β波,棘波,鋭波を含む)
4 電極の配置部位
5 導出法
6 脳波計
7 生理的変化と賦活法
8 アーチファクト
9 脳波検査の実施
II 異常脳波
1 異常波の判読の要点
2 背景活動の異常
3 突発性異常波
4 てんかん
5 脳の器質性疾患
6 意識障害
7 脳死判定
III 誘発電位
1 臨床的意義
2 聴覚誘発電位
3 視覚誘発電位
4 体性感覚誘発電位
5 事象関連電位
IV その他の検査
1 脳磁図検査
2 光トポグラフィ検査
C 筋電図検査
I 筋電図検査の理解に必要な解剖および生理学的基礎知識
1 運動系
2 感覚系
II 筋電計
1 増幅器
2 刺激装置
3 観察装置
4 記録装置
5 解析装置
III 針筋電図検査
1 針筋電図検査とは ―適応と禁忌
2 検査の実施
3 正常所見
4 異常所見
5 関連する主要な神経筋疾患
IV 表面筋電図検査
1 表面筋電図検査とその適応
2 検査の実施
3 主な不随意運動と関連する神経筋疾患
V 神経伝導検査
1 神経伝導検査とは ―適応と禁忌
2 神経伝導検査に関連した解剖および生理学的事項
3 検査の実施
4 異常所見
5 関連する主要な神経筋疾患
VI 反復神経刺激試験
1 反復神経刺激試験とは ―適応と禁忌
2 反復神経刺激試験の理解に必要な解剖および生理学的事項
3 検査の実施
4 異常所見
5 関連する主要な神経筋疾患
VII 経頭蓋磁気刺激検査(運動誘発電位)
1 経頭蓋磁気刺激検査とは―適応と禁忌
2 経頭蓋磁気刺激検査の原理と関連する解剖および生理学的事項
3 検査の実施
4 異常所見
5 関連する主要な神経筋疾患
第4章 呼吸器系検査
A 呼吸器系検査の基礎
I 呼吸生理の基礎
1 肺の構造と機能
2 呼吸調節機能
3 呼吸機能検査の基本事項
B 呼吸機能検査
I 換気機能検査
1 換気力学の概念と定義
2 肺気量分画
3 スパイロメトリとフローボリューム曲線
4 機能的残気量の測定
5 肺コンプライアンス
6 気道抵抗
7 呼吸抵抗(インピーダンス)
8 気道可逆性試験と気道過敏性試験
9 呼吸筋機能検査
II 肺胞機能検査
1 換気の不均等分布の検査法
2 一酸化炭素の拡散能力
3 シャント(短絡)測定
4 換気血流比(VA/Q4)不均等
III 血液ガス
1 血液ガス分析
2 血液ガス測定の原理
3 血液ガス分析装置
4 動脈血採血の方法と検体の取り扱い
5 測定結果の判定
6 パルスオキシメータ
IV エネルギー代謝と呼気ガス分析
1 エネルギー代謝
2 呼気ガス分析
3 呼吸困難の評価
V 運動負荷試験
VI 睡眠時無呼吸検査
VII 主な呼吸器疾患の呼吸機能検査所見
第5章 感覚機能検査
A 平衡機能検査
I 平衡機能検査とは
II 前庭の解剖と機能
1 耳石器
2 三半規管
3 前庭の神経
4 前庭動眼反射
5 前庭脊髄反射
6 前庭性眼振
III 体平衡機能検査
1 静的平衡機能検査
2 動的平衡機能検査
IV 眼球運動の検査
1 裸眼下での観察
2 非注視下での観察
3 前庭性眼振
4 電気眼振図
B 眼底検査
I 眼の構造
1 眼球外膜
2 眼球中膜(ぶどう膜)
3 眼球内膜
4 眼球内容
5 視覚路
6 眼の血管系
II 眼底カメラ
III 正常眼底
1 視神経乳頭
2 黄斑部
3 網膜動静脈
4 網膜
IV 眼底疾患
V その他の代表的な眼底検査法
1 蛍光眼底造影検査
2 OCT(光干渉断層検査)
3 眼底自発蛍光
C その他の検査(聴覚・味覚・嗅覚)
I 聴覚機能検査
1 音の強度
2 聴覚の解剖と生理
3 標準純音聴力検査
4 閾値上検査
5 自記オージオメトリ
6 インピーダンス検査
7 語音聴力検査
II 味覚検査
1 味覚
2 電気味覚検査
3 濾紙ディスク法
III 嗅覚検査
1 嗅覚
2 嗅覚障害
3 基準嗅力検査
4 静脈性嗅覚検査
第6章 画像検査
A 超音波検査
a. 超音波検査の基礎
I 原理と測定法
1 超音波の性質
2 装置の構成
3 超音波プローブ(探触子)
4 プローブの走査方式
5 受信装置
6 表示方法
7 パルスドプラ法
8 連続波ドプラ法
9 カラードプラ法
10 アーチファクト
11 検査の実際
12 安全管理
b. 心臓
I 基本的画像
1 Bモード法(断層法)
2 Mモード法
3 ドプラ法
II 心機能評価
1 左室収縮能
2 左室拡張能
III 心疾患における超音波像
1 虚血性心疾患
2 高血圧性心疾患
3 加齢による変化
4 弁膜症
5 肺高血圧症
6 先天性心疾患
7 心筋症
8 心内異常構造
9 心膜疾患
10 大動脈解離
c. 腹部
I 基礎
1 臨床的意義
2 前処置
3 基本走査
4 肝胆道系および脾臓の正常超音波像
5 門脈系の正常超音波像
6 膵臓の正常超音波像
7 腎臓,副腎の正常超音波像
8 消化管の正常超音波像
II 異常超音波像
1 肝臓病変
2 胆嚢病変
d. 体表
I 甲状腺,副甲状腺
II 乳腺
III その他
1 リンパ節
2 唾液腺
3 表在皮下腫瘤
e. 骨盤腔
I 女性骨盤腔
1 正常な女性骨盤腔の超音波断層像
2 主な婦人科疾患の超音波像
3 妊娠・胎児
II 男性骨盤腔
1 正常超音波像
2 前立腺疾患
3 膀胱疾患
f. 血管
I 頸動脈超音波検査
1 頸動脈の走行
2 検査の実際
II 下肢静脈超音波検査(深部静脈血栓症のスクリーニング)
1 下肢静脈の走行
2 検査の実際
B 磁気共鳴画像検査(MRI)
I MRI検査の原理
1 陽子と静磁場
2 励起と緩和
3 パルス系列
4 陽子の位置情報
II MRI検査法
1 基本的な撮像方法
2 さまざまな撮像方法
III MRI造影剤
1 MRI造影剤の原理
2 MRI造影剤の種類
IV MRI装置の構成
1 静磁場用主磁石
2 傾斜磁場用コイル
3 RFコイル
V MRI検査時の注意点
1 安全性の確認
2 検査前の準備と検査時の注意
VI 頭部・脳
1 正常像
2 脳腫瘍
3 脳血管障害
4 脳膿瘍
5 多発性硬化症
VII 脊髄・脊椎
1 正常像
2 脊髄疾患
3 脊椎疾患
VIII 腹部
1 正常像
2 肝臓
3 胆嚢
4 膵臓
5 後腹膜
IX 骨盤部
1 正常像
2 子宮
3 卵巣
4 前立腺
5 膀胱
6 直腸
C 熱画像検査
I 熱画像検査とは
II 現代の熱画像の工学的原理
1 人体からのエネルギー放射
2 放射エネルギーの検知
III 現代の医用熱画像の温熱生理学的基礎
1 人間の体温
2 外界の影響
IV 熱画像検査の実施と診断
1 検査前の準備
2 検査の実施
3 さまざまな熱画像検査
4 解析されている疾患・症状・部位
参考文献
索引








