第2版の序
本書は,2001年4月初版の刊行以来,多くの検査技師養成施設において教科書として採用されている.その間,毎年の増刷の際には新しい統計データ等に差し替えながら,書き改めてきた.
その後,2009年5月に厚生労働省医政局医事課より『平成23年版臨床検査技師国家試験出題基準』が公表となり,それとの照合を行った結果,幸いにして,ほとんどの項目は第1版の内容で網羅されていた.
しかし,「日本人の食事摂取基準(2010年版)」が公表されたり,「水質基準省令」の改正があったりしたため,それらを採り入れ,このたび改訂第2版を刊行することとなった.
本書により教育を受けた臨床検査技師が,社会に大きく貢献されることを願うものである.
2010年初春
著者を代表して 眞野喜洋
第1版の序
医療にかかわる現代日本の社会現像のなかで最も深刻な問題の一つは,超高齢化社会現象の進行であろう.公衆衛生学領域のなかには,多様化した社会医学の中枢にあって生活習慣病の原点をにらみ,あらゆる努力でより望ましい生活習慣を身につけ,中高年期以降の高齢期に充実したADL(自立度)に基づいた高いQOL(人生の質)を維持できるように努めるための学問体系も含まれる.平均寿命が男女ともに世界で第1位であることを自慢するのではなく,いかに長く生きるかを本来の目的とせずに,いかに充実した人生を死の直前まで送れるかを目標に,保健医療,社会福祉,老人介護などの社会問題に取り組むことが求められている.
もう一つの深刻な問題として,自然環境の保全があげられよう.地球上のあらゆる動植物に影響を与えながら,人類のみの栄華を貪欲に追求した結果,地球温暖化現象や環境破壊などによって本来の自然が失われつつあり,核や公害の危機にさらされながら,今日の文明が築かれたともいえるが,人類は今,その大きな負債をいかに解消すべきかが求められている.このような二つの現象以外にも,人類は改善,解決しなければならない数々の社会現象としての難問を21世紀に山積みして,その対策を宿題として課している.
臨床検査技師は医学領域のなかにあって,人の健康問題に関する“センサー”であるといえ,種々の医療情報や検査情報を真っ先に調べてそれを認知できる立場にある.したがって,それを正当に信頼のおけるデータとして分析測定し提供しなければならない.このためには,単に知識や技術を身につけて検査をこなせればよいというのではなく,社会体系や医療問題についての広く深い洞察力に裏づけられた知識や技術でなければならず,医療人としての感性が要求される.そのような感性に裏打ちされた検査技術専門職の手にかかった検査データがはじめて信頼度の高い検査結果を導いてくれ,本来のセンサー機能を発揮できる.国民の健康情報を正しく提供できる専門職でなければ,この複雑で膨大な情報のなかから正確な時代の流れをくみとることはできない.
公衆衛生学はすべての医学・医療の領域に関与し,豊かな専門職の芽を育てる肥やしとしての基礎学問であると同時に,“人”の生から死にいたるあらゆる過程で,かかわり応用される臨床的要因まで含まれ,いわば基礎と臨床の架け橋といえよう.
この認識のうえで本書を活用されることを望む.
2001年春
著者を代表して 眞野喜洋
本書は,2001年4月初版の刊行以来,多くの検査技師養成施設において教科書として採用されている.その間,毎年の増刷の際には新しい統計データ等に差し替えながら,書き改めてきた.
その後,2009年5月に厚生労働省医政局医事課より『平成23年版臨床検査技師国家試験出題基準』が公表となり,それとの照合を行った結果,幸いにして,ほとんどの項目は第1版の内容で網羅されていた.
しかし,「日本人の食事摂取基準(2010年版)」が公表されたり,「水質基準省令」の改正があったりしたため,それらを採り入れ,このたび改訂第2版を刊行することとなった.
本書により教育を受けた臨床検査技師が,社会に大きく貢献されることを願うものである.
2010年初春
著者を代表して 眞野喜洋
第1版の序
医療にかかわる現代日本の社会現像のなかで最も深刻な問題の一つは,超高齢化社会現象の進行であろう.公衆衛生学領域のなかには,多様化した社会医学の中枢にあって生活習慣病の原点をにらみ,あらゆる努力でより望ましい生活習慣を身につけ,中高年期以降の高齢期に充実したADL(自立度)に基づいた高いQOL(人生の質)を維持できるように努めるための学問体系も含まれる.平均寿命が男女ともに世界で第1位であることを自慢するのではなく,いかに長く生きるかを本来の目的とせずに,いかに充実した人生を死の直前まで送れるかを目標に,保健医療,社会福祉,老人介護などの社会問題に取り組むことが求められている.
もう一つの深刻な問題として,自然環境の保全があげられよう.地球上のあらゆる動植物に影響を与えながら,人類のみの栄華を貪欲に追求した結果,地球温暖化現象や環境破壊などによって本来の自然が失われつつあり,核や公害の危機にさらされながら,今日の文明が築かれたともいえるが,人類は今,その大きな負債をいかに解消すべきかが求められている.このような二つの現象以外にも,人類は改善,解決しなければならない数々の社会現象としての難問を21世紀に山積みして,その対策を宿題として課している.
臨床検査技師は医学領域のなかにあって,人の健康問題に関する“センサー”であるといえ,種々の医療情報や検査情報を真っ先に調べてそれを認知できる立場にある.したがって,それを正当に信頼のおけるデータとして分析測定し提供しなければならない.このためには,単に知識や技術を身につけて検査をこなせればよいというのではなく,社会体系や医療問題についての広く深い洞察力に裏づけられた知識や技術でなければならず,医療人としての感性が要求される.そのような感性に裏打ちされた検査技術専門職の手にかかった検査データがはじめて信頼度の高い検査結果を導いてくれ,本来のセンサー機能を発揮できる.国民の健康情報を正しく提供できる専門職でなければ,この複雑で膨大な情報のなかから正確な時代の流れをくみとることはできない.
公衆衛生学はすべての医学・医療の領域に関与し,豊かな専門職の芽を育てる肥やしとしての基礎学問であると同時に,“人”の生から死にいたるあらゆる過程で,かかわり応用される臨床的要因まで含まれ,いわば基礎と臨床の架け橋といえよう.
この認識のうえで本書を活用されることを望む.
2001年春
著者を代表して 眞野喜洋
第1章――総論
I.公衆衛生の意義と使命
1-健康における公衆衛生の意義
2-公衆衛生活動の使命
II.健康の概念と予防医学の考え方
1-予防医学の分類
[1]一次予防
[2]二次予防
[3]三次予防
III.健康管理
IV.わが国の社会変動と公衆衛生
1-医制の誕生
2-公衆衛生活動の確立
V.人口問題
1-世界の人口
2-日本の人口
[1]老齢人口の増加と少子化(人口の高齢化)
[2]都道府県別人口
第2章――疫学
I.疫学の概念
II.疫学の調査方法
1-記載疫学
2-分析疫学
3-患者(症例)-対照研究
4-コホート研究
5-患者(症例)-対照研究とコホート研究の特徴と比較
6-スクリーニング
第3章――感染症
I.感染症の経過
II.病原体と感染症
1-病原体の種類
2-病原体の量
3-病原体の毒力
4-病原体の抵抗力
5-病原体の侵入門戸・主病巣と排泄経路
[1]侵入門戸
[2]排泄経路
III.病原巣(感染源)
1-人間
[1]患者
[2]保菌者
[3]接触者
2-人間以外の動物〔動物由来(人畜共通)感染症〕
3-土
IV.感染経路
1-接触感染
[1]直接接触感染
[2]間接接触感染
[3]飛沫感染(泡沫感染)
[4]空気感染
[5]母子感染
2-伝播動物による感染
[1]消化器感染症
[2]経皮感染症
3-共通伝播体による感染
[1]水系感染症
[2]牛乳による感染
[3]食物による感染
[4]医療による感染
V.感受性,免疫
1-先天性免疫
[1]種属別免疫
[2]人種別免疫
[3]個人差・家族差の免疫
2-後天性免疫
[1]自然被動(受動)免疫
[2]自然活動(能動)免疫
[3]人工免疫
VI.流行を左右する要因
1-人体側の要因
2-時間的要因
3-環境的要因
4-社会的要因
VII.感染症の予防
1-感染症の分類
[1]1類感染症
[2]2類感染症
[3]3類感染症
[4]4類感染症
[5]5類感染症
2-感染症の流行の把握と治療
3-感染経路の予防
[1]直接接触感染
[2]間接接触感染
[3]消毒
[4]飛沫・空気による感染
[5]共通伝播体感染
[6]ネズミ・昆虫駆除
4-感受性・免疫の予防対策
[1]人工活動免疫(予防接種)
[2]予防接種法
[3]人工被動(受動)免疫
VIII.主要感染症の予防対策(各論)
[1]コレラ
[2]細菌性赤痢
[3]腸チフス
[4]パラチフス
[5]急性灰白髄炎
[6]痘そう
[7]猩紅熱
[8]ジフテリア
[9]流行性髄膜炎
[10]インフルエンザ
[11]鳥インフルエンザ(H5N1)
[12]麻疹(はしか)
[13]百日咳
[14]ペスト
[15]発疹チフス
[16]日本脳炎
[17]マラリア
[18]ツツガムシ病
[19]フィラリア症
[20]日本住血吸虫症
[21]破傷風
[22]黄熱
[23]回帰熱
[24]ワイル病
[25]風疹
[26]水痘
[27]伝染性下痢症
[28]泉熱
[29]トラコーマ
[30]性感染症
[31]結核
[32]ハンセン病
[33]ウイルス性肝炎
[34]動物由来(人畜共通)感染症
第4章――母子保健
I.母の健康
II.出産,新生児・乳児・小児の健康
1-出産
2-新生児
3-乳児期
4-幼児期
第5章――成人保健
I.成人・老人保健の動向
II.生活習慣病の予防
III.主な生活習慣病
1-癌(悪性新生物)
[1]一次予防
[2]二次予防
[3]三次予防
2-心疾患
3-脳血管疾患(脳卒中)
[1]心疾患・脳血管疾患の予防
4-糖尿病
5-慢性肝疾患および肝硬変
IV.老人保健(福祉)の意義と動向
1-老人世帯の増加
2-人生80年時代のライフサイクル
3-要介護高齢者
4-老人保健法,介護保険法,高齢者医療確保法
5-認知症問題
6-施設福祉対策
7-これからの老人福祉対策
第6章――学校保健
1-学校保健とは
2-保健管理
3-学校における感染症
4-学校給食
5-学校安全
第7章――精神保健,その他
I.主な精神病・神経病
[1]統合失調症(精神分裂病)
[2]躁うつ病(気分障害)
[3]てんかん
[4]進行性麻痺(脳梅毒)
[5]神経症(ノイローゼ)
[6]知的障害
[7]認知症(老人性痴呆)
II.麻薬中毒・アルコール依存症,その他
III.自殺
IV.不慮の事故
第8章――生活環境
I.飲料水
1-水道普及率
2-水道施設と浄水法
[1]水源
[2]取水,導水,送水
[3]浄水法
[4]配水,給水
II.水質基準とその意義
III.下水
1-下水処理
[1]予備処理
[2]本処理
2-下水試験
IV.廃棄物
1-一般廃棄物
[1]し尿
[2]ごみ処理
2-産業廃棄物
V.室内環境
1-空気環境
[1]酸素の補給,正常組成の乱れ
[2]異常成分の混入
[3]体熱放散としての空気
2-採光,照明
3-建築物における衛生的環境の確保に関する法律
VI.その他
1-衣服
2-ネズミ・昆虫駆除
3-遊泳用プールの衛生
4-家庭用品の衛生
5-環境衛生監視
第9章――公害
I.公害の定義
II.大気汚染
1-大気汚染物質とその概況
2-イオウ酸化物
3-一酸化炭素
4-窒素酸化物
5-粉じん
[1]降下ばいじん
[2]浮遊粉じん
6-炭化水素
7-光化学オキシダント
8-他の物質(ダイオキシンなど)
9-大気汚染の複合作用
10-気象と大気汚染
11-大気汚染の防止
[1]監視測定体制の整備
[2]排出源の規制
[3]低イオウ化対策
[4]地域の整備
III.水質汚濁
1-河川の汚濁
2-海・港湾
3-湖・沼
4-健康の被害
[1]有機水銀中毒(水俣病)
[2]カドミウム中毒(イタイイタイ病)
5-農業・水産業などの被害
6-水質汚濁対策
IV.土壌汚染
V.騒音,振動
1-工場騒音
2-建設騒音
3-交通騒音
4-航空機騒音
5-振動
6-人体に及ぼす影響
VI.地盤沈下
VII.悪臭
VIII.その他
[1]日照権
[2]農業汚染
IX.食品公害
X.公害による被害の救済
第10章――栄養と食品衛生
I.栄養と健康
1-食品と栄養素
2-日本人の食事摂取基準(2015年版)
[1]策定の目的
[2]策定の方針
[3]設定指標
3-日本人の栄養摂取の現況
[1]栄養摂取の動向
[2]改善を要する問題点
II.食中毒
1-食中毒の発生状況
2-細菌性食中毒
[1]感染型食中毒
[2]毒素型食中毒
3-ウイルス性食中毒
4-自然毒による中毒
[1]植物性自然毒中毒
[2]動物性自然毒中毒
5-化学物質による食中毒
III.食品化学
1-食品添加物
2-食品に残留する物質の規制
3-器具および容器・包装
IV.食品衛生監視
第11章――産業保健
はじめに
[1]職種の増加と健康
[2]職業の種類
[3]職業従事者の移り変わり
I.労働の環境
II.労働時間,休憩,休日,休暇,疲労
1-労働時間と休憩
2-休日と休暇
3-産業疲労
III.職業病
1-全身性職業病
[1]温度
[2]振動
[3]異常気圧
[4]高山病
2-皮膚,感覚器
[1]光線および放射線など
[2]騒音(難聴)
[3]その他の皮膚疾患
[4]職業性鼻疾患
[5]作業別頸腕症候群など
3-呼吸器系
[1]ガス体
[2]蒸気(液体)
[3]固形物(じん埃,粉じん)
4-血液,造血臓器系
5-神経系
6-消化器系
7-泌尿・生殖器系
8-特殊な職業病
IV.職業病の予防,災害発生,補償など
1-発生予防の一般的諸条件
2-衛生管理者
3-各種健康診断
4-産業災害発生
5-産業衛生の行政と補償
付:検査室および研究室の環境
第12章――衛生統計
I.人口静態統計
II.人口動態統計
1-比率
2-出生
[1]出生率の動向
[2]出生の地域的背景
[3]将来人口の増減
3-死亡
[1](粗)死亡率
[2]年齢調整死亡率(旧・訂正死亡率)
[3]死因別死亡
[4]性・年齢別死亡
[5]母子衛生にかかわる死亡率
III.生命表
[1]定義
[2]統計指標としての特徴
[3]平均寿命の意義
[4]平均寿命の年次推移
[5]生命表の種類
IV.疾病統計
1-感染症統計
[1]指標
[2]動向と問題点
2-傷病統計
[1]国民生活基礎調査
[2]患者調査
3-その他
[1]労働衛生関係の統計指標
[2]学校保健関係の統計指標
V.統計的方法
1-度数分布
2-簡単な統計量
[1]平均値
[2]標準偏差
3-簡単な検定
[1]標本平均の比較
[2]標本百分率の比較(χ2テスト)
第13章――衛生行政,衛生法規と社会保障
I.衛生行政
1-衛生行政組織
[1]厚生労働省を中心とする行政組織
[2]労働衛生行政組織
[3]環境行政組織
[4]学校保健行政
II.衛生法規
III.医療・社会保障・社会福祉
[1]医療制度
[2]社会保障
[3]社会福祉(社会福祉法制)
第14章――公衆衛生学実習
I.実習の目的
II.室内環境試験
[1]室内気象条件
[2]汚染条件
III.水質試験法
[1]飲料水試験
[2]下水(汚水)試験
IV.食品関係試験法
[1]牛乳試験法
[2]食品の鮮度試験
[3]食品添加物試験(定性)
[4]食品の着色料試験
[5]食器の残留物試験(定性)
[6]合成樹脂製食器類の溶出試験
V.毒性試験(動物実験)
VI.疫学演習
VII.見学実習
索引
I.公衆衛生の意義と使命
1-健康における公衆衛生の意義
2-公衆衛生活動の使命
II.健康の概念と予防医学の考え方
1-予防医学の分類
[1]一次予防
[2]二次予防
[3]三次予防
III.健康管理
IV.わが国の社会変動と公衆衛生
1-医制の誕生
2-公衆衛生活動の確立
V.人口問題
1-世界の人口
2-日本の人口
[1]老齢人口の増加と少子化(人口の高齢化)
[2]都道府県別人口
第2章――疫学
I.疫学の概念
II.疫学の調査方法
1-記載疫学
2-分析疫学
3-患者(症例)-対照研究
4-コホート研究
5-患者(症例)-対照研究とコホート研究の特徴と比較
6-スクリーニング
第3章――感染症
I.感染症の経過
II.病原体と感染症
1-病原体の種類
2-病原体の量
3-病原体の毒力
4-病原体の抵抗力
5-病原体の侵入門戸・主病巣と排泄経路
[1]侵入門戸
[2]排泄経路
III.病原巣(感染源)
1-人間
[1]患者
[2]保菌者
[3]接触者
2-人間以外の動物〔動物由来(人畜共通)感染症〕
3-土
IV.感染経路
1-接触感染
[1]直接接触感染
[2]間接接触感染
[3]飛沫感染(泡沫感染)
[4]空気感染
[5]母子感染
2-伝播動物による感染
[1]消化器感染症
[2]経皮感染症
3-共通伝播体による感染
[1]水系感染症
[2]牛乳による感染
[3]食物による感染
[4]医療による感染
V.感受性,免疫
1-先天性免疫
[1]種属別免疫
[2]人種別免疫
[3]個人差・家族差の免疫
2-後天性免疫
[1]自然被動(受動)免疫
[2]自然活動(能動)免疫
[3]人工免疫
VI.流行を左右する要因
1-人体側の要因
2-時間的要因
3-環境的要因
4-社会的要因
VII.感染症の予防
1-感染症の分類
[1]1類感染症
[2]2類感染症
[3]3類感染症
[4]4類感染症
[5]5類感染症
2-感染症の流行の把握と治療
3-感染経路の予防
[1]直接接触感染
[2]間接接触感染
[3]消毒
[4]飛沫・空気による感染
[5]共通伝播体感染
[6]ネズミ・昆虫駆除
4-感受性・免疫の予防対策
[1]人工活動免疫(予防接種)
[2]予防接種法
[3]人工被動(受動)免疫
VIII.主要感染症の予防対策(各論)
[1]コレラ
[2]細菌性赤痢
[3]腸チフス
[4]パラチフス
[5]急性灰白髄炎
[6]痘そう
[7]猩紅熱
[8]ジフテリア
[9]流行性髄膜炎
[10]インフルエンザ
[11]鳥インフルエンザ(H5N1)
[12]麻疹(はしか)
[13]百日咳
[14]ペスト
[15]発疹チフス
[16]日本脳炎
[17]マラリア
[18]ツツガムシ病
[19]フィラリア症
[20]日本住血吸虫症
[21]破傷風
[22]黄熱
[23]回帰熱
[24]ワイル病
[25]風疹
[26]水痘
[27]伝染性下痢症
[28]泉熱
[29]トラコーマ
[30]性感染症
[31]結核
[32]ハンセン病
[33]ウイルス性肝炎
[34]動物由来(人畜共通)感染症
第4章――母子保健
I.母の健康
II.出産,新生児・乳児・小児の健康
1-出産
2-新生児
3-乳児期
4-幼児期
第5章――成人保健
I.成人・老人保健の動向
II.生活習慣病の予防
III.主な生活習慣病
1-癌(悪性新生物)
[1]一次予防
[2]二次予防
[3]三次予防
2-心疾患
3-脳血管疾患(脳卒中)
[1]心疾患・脳血管疾患の予防
4-糖尿病
5-慢性肝疾患および肝硬変
IV.老人保健(福祉)の意義と動向
1-老人世帯の増加
2-人生80年時代のライフサイクル
3-要介護高齢者
4-老人保健法,介護保険法,高齢者医療確保法
5-認知症問題
6-施設福祉対策
7-これからの老人福祉対策
第6章――学校保健
1-学校保健とは
2-保健管理
3-学校における感染症
4-学校給食
5-学校安全
第7章――精神保健,その他
I.主な精神病・神経病
[1]統合失調症(精神分裂病)
[2]躁うつ病(気分障害)
[3]てんかん
[4]進行性麻痺(脳梅毒)
[5]神経症(ノイローゼ)
[6]知的障害
[7]認知症(老人性痴呆)
II.麻薬中毒・アルコール依存症,その他
III.自殺
IV.不慮の事故
第8章――生活環境
I.飲料水
1-水道普及率
2-水道施設と浄水法
[1]水源
[2]取水,導水,送水
[3]浄水法
[4]配水,給水
II.水質基準とその意義
III.下水
1-下水処理
[1]予備処理
[2]本処理
2-下水試験
IV.廃棄物
1-一般廃棄物
[1]し尿
[2]ごみ処理
2-産業廃棄物
V.室内環境
1-空気環境
[1]酸素の補給,正常組成の乱れ
[2]異常成分の混入
[3]体熱放散としての空気
2-採光,照明
3-建築物における衛生的環境の確保に関する法律
VI.その他
1-衣服
2-ネズミ・昆虫駆除
3-遊泳用プールの衛生
4-家庭用品の衛生
5-環境衛生監視
第9章――公害
I.公害の定義
II.大気汚染
1-大気汚染物質とその概況
2-イオウ酸化物
3-一酸化炭素
4-窒素酸化物
5-粉じん
[1]降下ばいじん
[2]浮遊粉じん
6-炭化水素
7-光化学オキシダント
8-他の物質(ダイオキシンなど)
9-大気汚染の複合作用
10-気象と大気汚染
11-大気汚染の防止
[1]監視測定体制の整備
[2]排出源の規制
[3]低イオウ化対策
[4]地域の整備
III.水質汚濁
1-河川の汚濁
2-海・港湾
3-湖・沼
4-健康の被害
[1]有機水銀中毒(水俣病)
[2]カドミウム中毒(イタイイタイ病)
5-農業・水産業などの被害
6-水質汚濁対策
IV.土壌汚染
V.騒音,振動
1-工場騒音
2-建設騒音
3-交通騒音
4-航空機騒音
5-振動
6-人体に及ぼす影響
VI.地盤沈下
VII.悪臭
VIII.その他
[1]日照権
[2]農業汚染
IX.食品公害
X.公害による被害の救済
第10章――栄養と食品衛生
I.栄養と健康
1-食品と栄養素
2-日本人の食事摂取基準(2015年版)
[1]策定の目的
[2]策定の方針
[3]設定指標
3-日本人の栄養摂取の現況
[1]栄養摂取の動向
[2]改善を要する問題点
II.食中毒
1-食中毒の発生状況
2-細菌性食中毒
[1]感染型食中毒
[2]毒素型食中毒
3-ウイルス性食中毒
4-自然毒による中毒
[1]植物性自然毒中毒
[2]動物性自然毒中毒
5-化学物質による食中毒
III.食品化学
1-食品添加物
2-食品に残留する物質の規制
3-器具および容器・包装
IV.食品衛生監視
第11章――産業保健
はじめに
[1]職種の増加と健康
[2]職業の種類
[3]職業従事者の移り変わり
I.労働の環境
II.労働時間,休憩,休日,休暇,疲労
1-労働時間と休憩
2-休日と休暇
3-産業疲労
III.職業病
1-全身性職業病
[1]温度
[2]振動
[3]異常気圧
[4]高山病
2-皮膚,感覚器
[1]光線および放射線など
[2]騒音(難聴)
[3]その他の皮膚疾患
[4]職業性鼻疾患
[5]作業別頸腕症候群など
3-呼吸器系
[1]ガス体
[2]蒸気(液体)
[3]固形物(じん埃,粉じん)
4-血液,造血臓器系
5-神経系
6-消化器系
7-泌尿・生殖器系
8-特殊な職業病
IV.職業病の予防,災害発生,補償など
1-発生予防の一般的諸条件
2-衛生管理者
3-各種健康診断
4-産業災害発生
5-産業衛生の行政と補償
付:検査室および研究室の環境
第12章――衛生統計
I.人口静態統計
II.人口動態統計
1-比率
2-出生
[1]出生率の動向
[2]出生の地域的背景
[3]将来人口の増減
3-死亡
[1](粗)死亡率
[2]年齢調整死亡率(旧・訂正死亡率)
[3]死因別死亡
[4]性・年齢別死亡
[5]母子衛生にかかわる死亡率
III.生命表
[1]定義
[2]統計指標としての特徴
[3]平均寿命の意義
[4]平均寿命の年次推移
[5]生命表の種類
IV.疾病統計
1-感染症統計
[1]指標
[2]動向と問題点
2-傷病統計
[1]国民生活基礎調査
[2]患者調査
3-その他
[1]労働衛生関係の統計指標
[2]学校保健関係の統計指標
V.統計的方法
1-度数分布
2-簡単な統計量
[1]平均値
[2]標準偏差
3-簡単な検定
[1]標本平均の比較
[2]標本百分率の比較(χ2テスト)
第13章――衛生行政,衛生法規と社会保障
I.衛生行政
1-衛生行政組織
[1]厚生労働省を中心とする行政組織
[2]労働衛生行政組織
[3]環境行政組織
[4]学校保健行政
II.衛生法規
III.医療・社会保障・社会福祉
[1]医療制度
[2]社会保障
[3]社会福祉(社会福祉法制)
第14章――公衆衛生学実習
I.実習の目的
II.室内環境試験
[1]室内気象条件
[2]汚染条件
III.水質試験法
[1]飲料水試験
[2]下水(汚水)試験
IV.食品関係試験法
[1]牛乳試験法
[2]食品の鮮度試験
[3]食品添加物試験(定性)
[4]食品の着色料試験
[5]食器の残留物試験(定性)
[6]合成樹脂製食器類の溶出試験
V.毒性試験(動物実験)
VI.疫学演習
VII.見学実習
索引








