序文
21 世紀初頭より,わが国は超高齢社会・重複障害時代に突入し,内部障害のリハビリテーション(以下リハ)に対するニーズが激増している.その結果,内部障害リハは,リハ関係者が精通すべき基本領域の一つになった.内部障害リハは包括的リハとして行われるが,運動療法はその中核の一つとして重要な役割を果たしている.内部障害リハの需要に供給が追い付かない現在,養成校で内部障害リハをきちんと教育できる人材養成や,現場で内部障害リハをきちんと行える人材養成が喫緊の課題となっている.
これまで心臓リハ,呼吸リハについてまとめられた成書は少なくない.しかし,内部障害の運動療法に特化し,横断的かつ簡潔に述べたものは見当たらない.そこで,本書では,内部障害リハにかかわる若手の理学療法士,作業療法士や医師,看護師に向けた臨床現場で即応できるように,循環器疾患,呼吸器疾患,糖尿病・代謝疾患,腎臓疾患,肝臓疾患,がんなどを中心に,疾患別の運動療法のガイドラインのコア部分を紹介し,さらに運動療法の方法をまとめた.特に独断や経験のみの自己流な表現を排除し,過去の優れた文献をきちんと引用し,ハイレベルかつ科学的・標準的な指南書になるように気を配った.具体的には,病態と合併症,運動療法の効果,運動療法の実際,運動療法の注意点と日常の生活管理に関して,図表を多く盛り込み,簡潔にまとめるとともに,標準的な運動療法のプログラム例,運動療法の種類なども多く紹介した.内部障害リハに関する国家試験の出題基準を網羅するよう配慮し,養成校の学生や若手の臨床スタッフにも大いに役立つものにしている.
本書は,医師である編者と日頃から懇意のわが国を代表する理学療法士(高橋哲也,森沢知之,高橋仁美,野村卓生,忽那俊樹,松永篤彦)ならびに健康運動指導士(河村孝幸)の総計8 名という少数によって各章ごとに責任をもって執筆されている.内容のすべてを編者が確認したが,どの領域も実に見事な書きぶりとなっている.米国スポーツ医学会発行の「運動処方の指針(ACSM's Guidelines for Exercise Testing and Prescription)」は長く運動療法の標準テキストとして君臨してきた書物だが,本書のほうが内部障害の運動療法に関するエビデンスや具体的な運動処方と留意点などに関しては,質量ともに優れていると断言できる.編者の意図に快く賛同してくださった執筆者各位に深く感謝するとともに,企画・編集で何かと手を煩わせた医歯薬出版株式会社の小口真司氏にも感謝する.
本書の読者には理学療法士や健康運動指導士が一番多いと予想するが,本書の執筆者が読者の理想的なロールモデルとなるに違いない.読者諸君には,ぜひ輝かしい執筆者の背中を追いかけていただきたい.また,医師,看護師,作業療法士,栄養士などリハ関連職種の読者諸君も,本書を一読されて,チーム医療としての知識を蓄えるとともに,自らが主体的に果たすべき役割を再認識していただきたい.
リハ医学・医療は日進月歩である.対象疾患が大きく変容し,各リハ技術に対するエビデンスが明らかになり,選別が行われている.診療を日々漫然と行うだけでは,時代に取り残される一方である.本書が内部障害の運動療法に関する最新情報を正しく伝え,質量ともに優れた内部障害リハの普及・啓発に貢献することを期待する.
2016 年11 月
上月正博
21 世紀初頭より,わが国は超高齢社会・重複障害時代に突入し,内部障害のリハビリテーション(以下リハ)に対するニーズが激増している.その結果,内部障害リハは,リハ関係者が精通すべき基本領域の一つになった.内部障害リハは包括的リハとして行われるが,運動療法はその中核の一つとして重要な役割を果たしている.内部障害リハの需要に供給が追い付かない現在,養成校で内部障害リハをきちんと教育できる人材養成や,現場で内部障害リハをきちんと行える人材養成が喫緊の課題となっている.
これまで心臓リハ,呼吸リハについてまとめられた成書は少なくない.しかし,内部障害の運動療法に特化し,横断的かつ簡潔に述べたものは見当たらない.そこで,本書では,内部障害リハにかかわる若手の理学療法士,作業療法士や医師,看護師に向けた臨床現場で即応できるように,循環器疾患,呼吸器疾患,糖尿病・代謝疾患,腎臓疾患,肝臓疾患,がんなどを中心に,疾患別の運動療法のガイドラインのコア部分を紹介し,さらに運動療法の方法をまとめた.特に独断や経験のみの自己流な表現を排除し,過去の優れた文献をきちんと引用し,ハイレベルかつ科学的・標準的な指南書になるように気を配った.具体的には,病態と合併症,運動療法の効果,運動療法の実際,運動療法の注意点と日常の生活管理に関して,図表を多く盛り込み,簡潔にまとめるとともに,標準的な運動療法のプログラム例,運動療法の種類なども多く紹介した.内部障害リハに関する国家試験の出題基準を網羅するよう配慮し,養成校の学生や若手の臨床スタッフにも大いに役立つものにしている.
本書は,医師である編者と日頃から懇意のわが国を代表する理学療法士(高橋哲也,森沢知之,高橋仁美,野村卓生,忽那俊樹,松永篤彦)ならびに健康運動指導士(河村孝幸)の総計8 名という少数によって各章ごとに責任をもって執筆されている.内容のすべてを編者が確認したが,どの領域も実に見事な書きぶりとなっている.米国スポーツ医学会発行の「運動処方の指針(ACSM's Guidelines for Exercise Testing and Prescription)」は長く運動療法の標準テキストとして君臨してきた書物だが,本書のほうが内部障害の運動療法に関するエビデンスや具体的な運動処方と留意点などに関しては,質量ともに優れていると断言できる.編者の意図に快く賛同してくださった執筆者各位に深く感謝するとともに,企画・編集で何かと手を煩わせた医歯薬出版株式会社の小口真司氏にも感謝する.
本書の読者には理学療法士や健康運動指導士が一番多いと予想するが,本書の執筆者が読者の理想的なロールモデルとなるに違いない.読者諸君には,ぜひ輝かしい執筆者の背中を追いかけていただきたい.また,医師,看護師,作業療法士,栄養士などリハ関連職種の読者諸君も,本書を一読されて,チーム医療としての知識を蓄えるとともに,自らが主体的に果たすべき役割を再認識していただきたい.
リハ医学・医療は日進月歩である.対象疾患が大きく変容し,各リハ技術に対するエビデンスが明らかになり,選別が行われている.診療を日々漫然と行うだけでは,時代に取り残される一方である.本書が内部障害の運動療法に関する最新情報を正しく伝え,質量ともに優れた内部障害リハの普及・啓発に貢献することを期待する.
2016 年11 月
上月正博
第1章 内部障害の運動療法:総論
内部障害の運動療法:総論
1 内部障害とは
内部障害の定義
内部障害の疫学
2 内部障害リハビリテーションにおける運動療法の位置づけ
運動療法で生活機能予後が改善する
1 COPD
2 冠動脈疾患・心不全
3 腎不全
運動療法で生命予後も改善する
1 COPD
2 冠動脈疾患・心不全
3 腎不全
3 超高齢社会・重複障害における運動療法の位置づけ
第2章 内部障害の運動療法の理解
内部障害の運動療法の理解
1 有酸素運動と無酸素運動
1 ATP-PCr系
2 解糖系(乳酸系)
3 有酸素系
2 フィットネス
3 酸素搬送系とその障害
4 運動制限因子
呼吸器
1 換気制限
2 動的肺過膨張
3 換気効率低下
4 呼吸筋疲労
循環器
循環器系の機能低下
血液
貧血
筋
1 筋量
2 骨格筋の機能異常
精神心理的要因
5 運動療法の効果
6 障害者におけるフィットネス増強の必要性
1 循環呼吸器系フィットネス
2 障害者におけるフィットネス増強の必要性
7 障害者におけるフィットネスとリハビリテーションのゴール
8 障害者への運動負荷の際の注意点
9 運動負荷試験ができない状況下での対応
第3章 内部障害の運動療法の評価
内部障害の運動療法の評価
1 体力の分類
2 エネルギー消費量
身体活動の定義
身体活動強度・運動強度
1 エネルギー代謝率
2 METs
3 その他の運動強度
エネルギー消費
1 基礎代謝量
2 安静時代謝量
3 睡眠時代謝量
4 食事誘発性熱産生
5 活動代謝量
3 運動耐容能
定義
指標
評価
4 息切れの主観的尺度
1 Borg指数
2 Fletcher,Hugh-Jones(F-H-J)分類
3 MRC息切れスケール
4 長崎大学呼吸器日常生活質問紙(NRADL)
5 P-ADL
5 フィットネスの評価(運動負荷試験)
目的
運動の種類
各種運動負荷試験の特徴
1 定常運動負荷試験
2 漸増運動負荷試験
3 心肺運動負荷試験
4 6分間歩行テスト(6MWT)
5 シャトルウォーキングテスト
運動負荷試験の行い方と判定基準・禁忌・中止基準・陽性基準
Ramp負荷試験中の生理学的応答とパラメータ
第4章 疾患別運動療法
1.循環器疾患
1 循環器の構造と機能
心臓の構造と機能
1 心臓の構造
2 心臓の機能
脈管(血管)の構造と機能
1 動脈系
2 毛細血管
3 静脈系
2 心臓リハビリテーションの定義と効果
心臓リハビリテーションの定義
心臓リハビリテーションの効果
3 疾患別運動療法の実際
心筋梗塞(急性期,前期回復期)
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
心筋梗塞(後期回復期,維持期)
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
心臓外科術後
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
慢性心不全
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
大動脈解離
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
不整脈
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
末梢動脈疾患
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
2.呼吸器疾患
1 呼吸器の構造と呼吸機能
呼吸器の構造
1 上気道と下気道
2 気管・気管支
3 肺葉・肺区域
4 細葉
呼吸器の機能
1 肺胞でのガス交換
2 防御作用
呼吸機能障害
1 呼吸不全
2 換気障害
3 呼吸器機能障害における身体障害の認定
2 呼吸リハビリテーションの定義と効果
呼吸リハビリテーションの定義
呼吸リハビリテーションの効果
3 呼吸理学療法・運動療法
胸郭可動域運動(胸郭モビライゼーション)
1 徒手胸郭伸張法
2 肋間筋ストレッチ
3 呼吸筋ストレッチ体操
呼吸練習
1 口すぼめ呼吸
2 横隔膜呼吸
3 パニックコントロール
運動療法
1 コンディショニング
2 ADLトレーニング
3 運動療法;全身持久力トレーニング
4 運動療法:筋力トレーニング
5 呼吸筋トレーニング
排痰法
1 体位排痰法
2 ハフィング(強制呼出手技)
3 咳嗽
4 アクティブサイクル呼吸法
人工呼吸管理と理学療法
1 人工呼吸器の役割
2 人工呼吸患者の呼吸理学療法
3 人工呼吸器からの離脱(ウィーニング)
在宅酸素療法
1 目的
2 導入時の注意点
4 疾患別運動療法の実際
慢性閉塞性肺疾患
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
間質性肺炎
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
その他の疾患:気管支喘息,気管支拡張症,肺結核後遺症,神経筋疾患
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
誤嚥性肺炎
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
急性呼吸不全
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
外科手術後
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
3.糖尿病・代謝疾患
1 糖尿病
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
1 シックデイ対策(シックデイ・ルール)
2 成人糖尿病
3 小児糖尿病
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 習慣化
2 合併症
3 食事
4 薬物
5 インスリン療法
2 脂質異常症
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 生活習慣全般
2 食事
3 薬物
3 肥満症
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
1 成人肥満症
2 小児肥満症
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 ウエイトサイクリング
2 習慣化
3 合併症
4 食事
5 薬物
4 高血圧
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
1 成人高血圧
2 小児高血圧
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 生活習慣全般
2 食事
3 薬物
5 高尿酸血症
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 生活習慣全般
2 食事
3 薬物
6 メタボリックシンドローム
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 ウエイトサイクリング
2 習慣化
3 合併症
4 食事
4.腎臓疾患
1 腎臓の構造と腎機能
腎臓の構造
腎臓の働き
1 水,電解質の調節
2 酸塩基平衡の調節
3 蛋白質代謝産物,外来異物(薬物)の排出
4 ホルモンの代謝,分泌
5 糖新生
腎機能の評価
1 尿検査
2 血液生化学検査
3 画像検査
4 腎生検
腎機能障害
1 急性腎障害(AKI)
2 慢性腎臓病(CKD)
2 腎臓リハビリテーションの定義と効果
腎臓リハビリテーションの定義
腎臓リハビリテーションの効果
3 病態と合併症
保存期慢性腎臓病
末期腎不全
1 血液透析
2 腹膜透析
3 腎移植
身体機能,日常生活活動能力の低下
4 運動療法の効果
運動が腎機能へ与える影響
運動療法のエビデンス
日常の身体活動と生命予後
5 運動療法の実際
運動療法の適応
リスク管理
運動療法の具体的な方法
1 有酸素運動
2 レジスタンストレーニング
3 バランストレーニング
疾患管理としての運動療法
6 運動療法の注意点と日常の生活管理
運動・身体活動
食事・水分摂取
内服
感染管理
その他
5.肝臓疾患
1 肝臓の構造と肝機能
肝臓の構造
肝臓の機能
1 糖質代謝
2 脂質代謝
3 蛋白質・アミノ酸代謝
4 尿素回路
5 胆汁色素代謝
6 胆汁の生成
7 解毒
肝臓機能障害
2 肝臓リハビリテーションの定義と効果
肝臓リハビリテーションの定義
肝臓リハビリテーションの効果
3 疾患別運動療法の実際
NAFLD・NASH
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
肝硬変
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
肝移植
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
6.排泄障害(直腸障害・膀胱障害)
尿漏れに対する骨盤底筋運動
7.がん
1 がん患者の特徴
2 がん患者に対する運動療法の目的と効果
リハビリテーションプロトコール
開胸・開腹術(肺がん,食道がん,胃がん,大腸がんなど)
リンパ浮腫
放射線療法や化学療法中・後
末期がん
3 リハビリテーションの注意点
中止基準
化学療法の有害反応
放射線療法の有害反応
骨髄抑制
血栓・塞栓症
骨転移
胸水・腹水
8.高齢者
1 高齢者の特徴
2 サルコぺニア
3 フレイル
4 高齢者に対する運動療法の目的と効果
転倒予防
フレイル高齢者・介護予防
認知症
9.重複障害
1 重複障害の定義
2 運動療法の効果
3 運動療法の問題点
4 運動療法の対策
従来の臓器別リハビリテーションのFITTを見直す
リハビリテーションの目標を見直す
重複障害リハビリテーションの啓発を行う
5 機能障害と心不全
腎機能障害のある心不全
運動機能障害のある心不全
脳血管障害のある心不全
第5章 内部療法の運動療法における注意点
1.運動療法での臨床症状の考え方と対処法
1 呼吸困難
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
2 頻呼吸
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
3 チアノーゼ
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
4 脈拍異常
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
5 動悸
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
6 めまい
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
7 胸痛
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
8 低血糖
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
2.一次救命処置(BLS)
1 一次救命処置
2 救急車が到着するまで
3 心肺蘇生法(CPR)の実際
基本的な方法・手順
ガイドラインの更新
3.在宅での運動療法
1 目的
2 対象(適応条件)
3 情報収集と評価
4 運動療法・指導の実際(データに基づく指導)
5 効果と問題点(課題)
索引
コラム目次
リハビリテーションで肺移植が不要になった!
リハビリテーションの内容と診療報酬算定の矛盾点
運動療法を継続させるには?
「予防福祉」における運動療法の役割
「安静」が危ない!
運動と酸化ストレスの関係はややこしい
リハビリテーションで体重が100kg超減量できた!
高齢者でもリハビリテーションの有効性は高い?
FEV1%と%FEV1
VO2maxとpeak VO2
生命予後指標:下肢筋力,最大酸素摂取量,握力,どれが重要?
特殊な心臓ペースメーカ
冠動脈インターベンション
アンダーソン・土肥の基準:養成校と臨床現場での温度差
レイノー現象?レイノー病?レイノー症候群?
人工血管置換術後
深部静脈血栓症,肺塞栓症
呼吸理学療法のはじまりは,理学療法士が誕生する前だった!!
呼吸理学療法の今昔(臨床研究の重要性)
呼吸リハビリテーション:楽あれば苦あり,苦あれば楽あり
糖尿病による運動障害に注意せよ
理学療法士の専門性を高めるためには
身体障害者福祉法における腎機能障害
腎臓に及ぼす運動療法の影響はとても複雑
1日の安静で2歳年をとる!
仰臥位より座位にしたほうが本当に呼吸が楽になるのか?
「らくらく運動療法」の勧め
療法士に薬の知識は必要か?
名セラピストと迷セラピストの分かれ目!
リハビリテーション科に入院したほうが廃用症候群になる?
回復期リハビリテーションが本来目指すべきもの
重複障害時代のリハ専門職に望むこと
在宅での生活変容を見据えたリハビリテーションが肝要!
リハビリテーション栄養の重要性と違和感
脂肪や筋は内分泌器官である
365日リハビリテーションの落とし穴
心機能低下や肺機能低下におびえるな!
呼吸筋トレーニングは必須事項ではない!
狭心症
地域連携の重要性
内部障害とフレイル
内部障害の運動療法:総論
1 内部障害とは
内部障害の定義
内部障害の疫学
2 内部障害リハビリテーションにおける運動療法の位置づけ
運動療法で生活機能予後が改善する
1 COPD
2 冠動脈疾患・心不全
3 腎不全
運動療法で生命予後も改善する
1 COPD
2 冠動脈疾患・心不全
3 腎不全
3 超高齢社会・重複障害における運動療法の位置づけ
第2章 内部障害の運動療法の理解
内部障害の運動療法の理解
1 有酸素運動と無酸素運動
1 ATP-PCr系
2 解糖系(乳酸系)
3 有酸素系
2 フィットネス
3 酸素搬送系とその障害
4 運動制限因子
呼吸器
1 換気制限
2 動的肺過膨張
3 換気効率低下
4 呼吸筋疲労
循環器
循環器系の機能低下
血液
貧血
筋
1 筋量
2 骨格筋の機能異常
精神心理的要因
5 運動療法の効果
6 障害者におけるフィットネス増強の必要性
1 循環呼吸器系フィットネス
2 障害者におけるフィットネス増強の必要性
7 障害者におけるフィットネスとリハビリテーションのゴール
8 障害者への運動負荷の際の注意点
9 運動負荷試験ができない状況下での対応
第3章 内部障害の運動療法の評価
内部障害の運動療法の評価
1 体力の分類
2 エネルギー消費量
身体活動の定義
身体活動強度・運動強度
1 エネルギー代謝率
2 METs
3 その他の運動強度
エネルギー消費
1 基礎代謝量
2 安静時代謝量
3 睡眠時代謝量
4 食事誘発性熱産生
5 活動代謝量
3 運動耐容能
定義
指標
評価
4 息切れの主観的尺度
1 Borg指数
2 Fletcher,Hugh-Jones(F-H-J)分類
3 MRC息切れスケール
4 長崎大学呼吸器日常生活質問紙(NRADL)
5 P-ADL
5 フィットネスの評価(運動負荷試験)
目的
運動の種類
各種運動負荷試験の特徴
1 定常運動負荷試験
2 漸増運動負荷試験
3 心肺運動負荷試験
4 6分間歩行テスト(6MWT)
5 シャトルウォーキングテスト
運動負荷試験の行い方と判定基準・禁忌・中止基準・陽性基準
Ramp負荷試験中の生理学的応答とパラメータ
第4章 疾患別運動療法
1.循環器疾患
1 循環器の構造と機能
心臓の構造と機能
1 心臓の構造
2 心臓の機能
脈管(血管)の構造と機能
1 動脈系
2 毛細血管
3 静脈系
2 心臓リハビリテーションの定義と効果
心臓リハビリテーションの定義
心臓リハビリテーションの効果
3 疾患別運動療法の実際
心筋梗塞(急性期,前期回復期)
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
心筋梗塞(後期回復期,維持期)
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
心臓外科術後
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
慢性心不全
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
大動脈解離
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
不整脈
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
末梢動脈疾患
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
2.呼吸器疾患
1 呼吸器の構造と呼吸機能
呼吸器の構造
1 上気道と下気道
2 気管・気管支
3 肺葉・肺区域
4 細葉
呼吸器の機能
1 肺胞でのガス交換
2 防御作用
呼吸機能障害
1 呼吸不全
2 換気障害
3 呼吸器機能障害における身体障害の認定
2 呼吸リハビリテーションの定義と効果
呼吸リハビリテーションの定義
呼吸リハビリテーションの効果
3 呼吸理学療法・運動療法
胸郭可動域運動(胸郭モビライゼーション)
1 徒手胸郭伸張法
2 肋間筋ストレッチ
3 呼吸筋ストレッチ体操
呼吸練習
1 口すぼめ呼吸
2 横隔膜呼吸
3 パニックコントロール
運動療法
1 コンディショニング
2 ADLトレーニング
3 運動療法;全身持久力トレーニング
4 運動療法:筋力トレーニング
5 呼吸筋トレーニング
排痰法
1 体位排痰法
2 ハフィング(強制呼出手技)
3 咳嗽
4 アクティブサイクル呼吸法
人工呼吸管理と理学療法
1 人工呼吸器の役割
2 人工呼吸患者の呼吸理学療法
3 人工呼吸器からの離脱(ウィーニング)
在宅酸素療法
1 目的
2 導入時の注意点
4 疾患別運動療法の実際
慢性閉塞性肺疾患
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
間質性肺炎
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
その他の疾患:気管支喘息,気管支拡張症,肺結核後遺症,神経筋疾患
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
誤嚥性肺炎
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
急性呼吸不全
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
外科手術後
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
3.糖尿病・代謝疾患
1 糖尿病
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
1 シックデイ対策(シックデイ・ルール)
2 成人糖尿病
3 小児糖尿病
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 習慣化
2 合併症
3 食事
4 薬物
5 インスリン療法
2 脂質異常症
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 生活習慣全般
2 食事
3 薬物
3 肥満症
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
1 成人肥満症
2 小児肥満症
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 ウエイトサイクリング
2 習慣化
3 合併症
4 食事
5 薬物
4 高血圧
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
1 成人高血圧
2 小児高血圧
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 生活習慣全般
2 食事
3 薬物
5 高尿酸血症
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 生活習慣全般
2 食事
3 薬物
6 メタボリックシンドローム
病態と合併症
運動療法の効果
運動療法の実際
運動療法の注意点と日常の生活管理
1 ウエイトサイクリング
2 習慣化
3 合併症
4 食事
4.腎臓疾患
1 腎臓の構造と腎機能
腎臓の構造
腎臓の働き
1 水,電解質の調節
2 酸塩基平衡の調節
3 蛋白質代謝産物,外来異物(薬物)の排出
4 ホルモンの代謝,分泌
5 糖新生
腎機能の評価
1 尿検査
2 血液生化学検査
3 画像検査
4 腎生検
腎機能障害
1 急性腎障害(AKI)
2 慢性腎臓病(CKD)
2 腎臓リハビリテーションの定義と効果
腎臓リハビリテーションの定義
腎臓リハビリテーションの効果
3 病態と合併症
保存期慢性腎臓病
末期腎不全
1 血液透析
2 腹膜透析
3 腎移植
身体機能,日常生活活動能力の低下
4 運動療法の効果
運動が腎機能へ与える影響
運動療法のエビデンス
日常の身体活動と生命予後
5 運動療法の実際
運動療法の適応
リスク管理
運動療法の具体的な方法
1 有酸素運動
2 レジスタンストレーニング
3 バランストレーニング
疾患管理としての運動療法
6 運動療法の注意点と日常の生活管理
運動・身体活動
食事・水分摂取
内服
感染管理
その他
5.肝臓疾患
1 肝臓の構造と肝機能
肝臓の構造
肝臓の機能
1 糖質代謝
2 脂質代謝
3 蛋白質・アミノ酸代謝
4 尿素回路
5 胆汁色素代謝
6 胆汁の生成
7 解毒
肝臓機能障害
2 肝臓リハビリテーションの定義と効果
肝臓リハビリテーションの定義
肝臓リハビリテーションの効果
3 疾患別運動療法の実際
NAFLD・NASH
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
肝硬変
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
肝移植
1 病態と合併症
2 運動療法の効果
3 運動療法の実際
4 運動療法の注意点と日常の生活管理
6.排泄障害(直腸障害・膀胱障害)
尿漏れに対する骨盤底筋運動
7.がん
1 がん患者の特徴
2 がん患者に対する運動療法の目的と効果
リハビリテーションプロトコール
開胸・開腹術(肺がん,食道がん,胃がん,大腸がんなど)
リンパ浮腫
放射線療法や化学療法中・後
末期がん
3 リハビリテーションの注意点
中止基準
化学療法の有害反応
放射線療法の有害反応
骨髄抑制
血栓・塞栓症
骨転移
胸水・腹水
8.高齢者
1 高齢者の特徴
2 サルコぺニア
3 フレイル
4 高齢者に対する運動療法の目的と効果
転倒予防
フレイル高齢者・介護予防
認知症
9.重複障害
1 重複障害の定義
2 運動療法の効果
3 運動療法の問題点
4 運動療法の対策
従来の臓器別リハビリテーションのFITTを見直す
リハビリテーションの目標を見直す
重複障害リハビリテーションの啓発を行う
5 機能障害と心不全
腎機能障害のある心不全
運動機能障害のある心不全
脳血管障害のある心不全
第5章 内部療法の運動療法における注意点
1.運動療法での臨床症状の考え方と対処法
1 呼吸困難
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
2 頻呼吸
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
3 チアノーゼ
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
4 脈拍異常
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
5 動悸
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
6 めまい
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
7 胸痛
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
8 低血糖
1 定義・症状
2 原因疾患
3 対処法
2.一次救命処置(BLS)
1 一次救命処置
2 救急車が到着するまで
3 心肺蘇生法(CPR)の実際
基本的な方法・手順
ガイドラインの更新
3.在宅での運動療法
1 目的
2 対象(適応条件)
3 情報収集と評価
4 運動療法・指導の実際(データに基づく指導)
5 効果と問題点(課題)
索引
コラム目次
リハビリテーションで肺移植が不要になった!
リハビリテーションの内容と診療報酬算定の矛盾点
運動療法を継続させるには?
「予防福祉」における運動療法の役割
「安静」が危ない!
運動と酸化ストレスの関係はややこしい
リハビリテーションで体重が100kg超減量できた!
高齢者でもリハビリテーションの有効性は高い?
FEV1%と%FEV1
VO2maxとpeak VO2
生命予後指標:下肢筋力,最大酸素摂取量,握力,どれが重要?
特殊な心臓ペースメーカ
冠動脈インターベンション
アンダーソン・土肥の基準:養成校と臨床現場での温度差
レイノー現象?レイノー病?レイノー症候群?
人工血管置換術後
深部静脈血栓症,肺塞栓症
呼吸理学療法のはじまりは,理学療法士が誕生する前だった!!
呼吸理学療法の今昔(臨床研究の重要性)
呼吸リハビリテーション:楽あれば苦あり,苦あれば楽あり
糖尿病による運動障害に注意せよ
理学療法士の専門性を高めるためには
身体障害者福祉法における腎機能障害
腎臓に及ぼす運動療法の影響はとても複雑
1日の安静で2歳年をとる!
仰臥位より座位にしたほうが本当に呼吸が楽になるのか?
「らくらく運動療法」の勧め
療法士に薬の知識は必要か?
名セラピストと迷セラピストの分かれ目!
リハビリテーション科に入院したほうが廃用症候群になる?
回復期リハビリテーションが本来目指すべきもの
重複障害時代のリハ専門職に望むこと
在宅での生活変容を見据えたリハビリテーションが肝要!
リハビリテーション栄養の重要性と違和感
脂肪や筋は内分泌器官である
365日リハビリテーションの落とし穴
心機能低下や肺機能低下におびえるな!
呼吸筋トレーニングは必須事項ではない!
狭心症
地域連携の重要性
内部障害とフレイル








