やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はじめに
本書の発行へ向けての(熱き)思い
 今や,わが国の作業療法士の三大就業先はといえば,一般病床,精神科病院,そして,介護老人保健施設(以下,老健)である.2010年の作業療法白書における就業先比率のデータに基づけば,わが国の作業療法士の10人に1人以上が老健で働いていることになる.筆者が老健に就職した当時(1990年)からは隔世の感である.「ローケン?何それ」「そんなところで作業療法士が何するの?」と(否定的な意味を込めて)言われた頃がまるで嘘のようである.
 しかし,こうして改めて考えてみると,かつて「そんなところで作業療法士が何するの?」と問われたことに対し,今これだけの数の作業療法士が老健に関わる時代になっても,われわれは自信を持ってその問いに答えられるようにはなってはいないように思うのである.言い換えるなら,そんな自負心と使命感を持った老健ならではの作業療法臨床はいまだにできていないのではないかと思えるのだ.本書を企画した理由の第一はまさにそこにある.老健で働いている作業療法士たちが,老健における自分たちの存在意義(自負)と果たすべき役割(使命)をしっかりと認識し,胸を張って力(機能)を発揮できるようにしたい.そんな思いから本書はスタートしたのである.

これまで「介護老人保健施設の作業療法」の本は無かった
 わが国の作業療法士の約1割が働く場であり,学生が在学中必ず臨床実習先として学ぶ場であるのにもかかわらず,これまで老健における作業療法について系統立てて教えてくれる本は無かった.養成教育の場でも,学生が老健の作業療法について充分に教えてもらえる機会は残念ながらほとんど無い状況にある.筆者は,わが国で出版されている老年期作業療法の教科書をすべて入手し,老健の作業療法に対する取り扱い状況を確認してみたが,数ページが割かれていれば多い方という状況であった.わが国における作業療法士の臨床や実習教育の場として今日これほどまでに重要な領域となっている老健における作業療法の教育がこのような状況でよいはずがないのである.

「介護老人保健施設の作業療法って面白いぞ!」
 本書を企画した意図を長々と述べてはきたが,つまるところは,「老健の作業療法って面白いぞ!」「やりがいがあるぞ!」ということを,日本中の作業療法士に,いま老健の作業療法士として奮闘している仲間たちに,そして何より学生のみなさんに声を大にして伝えたいというのが本音である.現状に閉塞感を感じて悶々と悩んでいる仲間に,老健での臨床に面白さややりがいを感じられずにいる仲間に,自分の施設を,利用者さんをもっと元気にしたいと思っている仲間に,元気と勇気とヒントを届けたかったのである.そして,作業療法の素晴らしさを老健から発信したかったのである.
 本書を手にしたことで,「明日から私も頑張ってみよう!」「私も老健の作業療法士になってみたい!」「作業療法ってやっぱり素晴らしい!」という気持ちになってもらえるようエンパワメントしたいという思いから本書は生まれたのである.

老年期臨床に必要なさまざまな考え方が学べる本
 本書では,老健の作業療法について学べるだけでなく,老健での作業療法実践を支える(老年期臨床に必要となる)さまざまな概念についてもしっかりと学べるようにしている.
 多職種協働のケアチームを機能させるためのシステムである「ケアマネジメント」や,支援のあり方(考え方)のベースとなる「生活モデル」の概念についての理解は,ケアチームの一員としての作業療法士には不可欠といえるものだが,養成教育の中でこれらが充分に取りあげられることはない.そこで,本書ではこれらについてもしっかりと学べるようにしている.また,その実現が介護保険制度最大の課題であり目標ともいえる「自立支援型介護(ケアマネジメント)」についても,作業療法士が関わることの意味(意義)や効果などについてしっかりと理解できるようにしている.さらに,今後老年期における臨床にとってますますその取り組みや理解に対する重要性が高まることになる,「地域包括ケアシステム」「看取り」「認知症」「リスクマネジメント」についても分かりやすく解説している.

対象者と作業療法士の体温が感じられる事例集
 何より本書の最大の特長は,まさに“老健の作業療法は面白い!”ということを実感してもらえる豊富な実践事例に出逢えることである.
 事例の報告スタイルも,他書とは異なったものにしている.事例提供者には,1つの事例を物語のように読み進めながら,そのとき作業療法士は何を悩み,考え,どう行動をして解決したのか,なぜ上手くいかなかったのかを,読者が事例の世界に入り込んで追体験できるように書いていただいた.さらには,苦労した事例や悩んだ事例,上手くいかなかった事例をこそ取りあげていただくようにお願いした.それは,今後,いくらでも苦労や悩みに直面することになる学生のみなさんや若手の作業療法士にとって役立つ(学びになる)実践事例をこそ載せたかったからであり,読者が事例提供者の悩みや苦労を追体験しながら,そこから力を,ヒントを得てもらえるようにしたかったからである.
 本書の事例からは,“音(会話)”が聞こえてくる,“悩み(想い)”が伝わってくる,“感動(汗と涙)”が伝わってくる.“ワクワク(醍醐味)”が伝わってくる.そんな,対象者と作業療法士との“体温”が感じられるのが,本書の事例集なのである.

どんな事例が待ち受けている?
 本書の事例はどれも,単にハウツーを教えてくれるだけではなく,マインド(作業療法士の思いや考え方)を読者にしっかりと伝えてくれるのが何よりの特長である.そこには,事例提供者の作業療法臨床哲学のエッセンスが溢れている.
 読者を待ち受ける事例は,在宅復帰や在宅生活支援,多職種協働という老健ならではの視点に加えて,いま求められている,主体性や役割,生きがいを支援し参加へ(地域へ)つなげる視点や,認知症に対するアプローチの視点からも取りあげられている.また,全国老人保健施設協会開発のケアマネジメントシステム「R4システム」や,日本作業療法士協会開発の「生活行為向上マネジメント」を活用した事例なども取りあげている.さらには,今後作業療法士の関わりが求められる,尊厳を守るための排泄へのアプローチの事例や看取りの事例も載せている.
 本書の事例は,どれも読者の心(臨床観)を揺り動かすものばかりである.例えば看取りの事例では,読むたびに涙が溢れた.そして,臨床観を揺さぶられた.筆者は,臨床マインドというものは心が動かされるような事例を経験することで育つものであると確信している.まずは,本書の事例に感動・感銘を受けて心を動かされてみてほしいと思う.
 ほかにも,老健の作業療法士が地域へ出ていくことの重要性を教えてくれる事例や,グループ活動やイベントの企画運営に作業療法士が関わることの意味を教えてくれる事例,臨床実習の事例などが載せてあるのも他書にはない特徴である.なかでも学生のみなさんにとっては,臨床実習の事例は今後の老健での実習へ向けてのよい準備ともなってくれることだろう.

感謝!
 さて,本書の企画が正式にスタートしたのは2009年の秋であり,発行までに実に6年以上もの時間を費してしまったことになる.この間に,筆者は親になり,親の介護者ともなり,リハビリテーションや看護・介護を受ける当事者にもなった.ほかにも不測の事態が幾度となく起こり,そのたびに進行が中断した.本当に多くの方々にご迷惑をかけたことを,この場を借りてお詫びを申し上げるとともに,協力していただいたすべてのみなさんに最大限の感謝の意を表したい.
 何より執筆陣には,お忙しいなか多くの注文に応えていただくとともに,とても熱いメッセージの込められた,思い溢れる原稿をお寄せいただいたことに感謝である.そもそも,これだけのわが国における老健の作業療法の第一人者の方々に,編集・執筆陣として参集いただけたこと自体に感謝であり,感激しかない.
 おわりに,筆者の思いを具体化することに理解と尽力をいただいた医歯薬出版の戸田健太郎さんに心からの感謝を申し上げたい.

 2016年6月
 編者を代表して 新井 健五
 はじめに
第1章 介護老人保健施設における基礎知識
 1 介護老人保健施設とは(新井健五)
  (1)介護老人保健施設の成り立ち
  (2)介護老人保健施設の目的
  (3)介護老人保健施設の存在意義
 2 介護保険制度からみる介護老人保健施設(土井勝幸)
  (1)介護保険制度の概要
  (2)介護保険サービスの種類
  (3)介護老人保健施設の持つ機能
  (4)介護老人保健施設における各職種の役割と連携
 3 介護老人保健施設利用者の特性(長倉寿子)
  (1)高齢者の主要な疾患と一般的特徴
  (2)老年症候群
  (3)要介護状態
  (4)生活期における高齢者のQOL
 4 生活モデルの理解(新井健五)
  (1)医学モデルの考え方
  (2)生活モデルの基本的考え方─環境との相互作用で理解し介入する
  (3)生活モデルの基本的考え方─カンファレンスの重要性
  (4)生活モデルの基本的考え方─「生きる満足度」という考え方
  (5)医学モデルと生活モデルの関係
  (6)生活モデルの目標─「自立」と「自立支援」
  (7)生活モデル実践とICFの視点
  (8)「できること」と「できないこと」
  (9)「したいこと」と「したいけど,できないこと」
  (10)さいごに
 5 ICF(長倉寿子)
  (1)高齢者の生活機能
  (2)国際生活機能分類
  (3)高齢者の「生活モデル」に基づくゴール設定
  (4)高齢者の生活機能を向上させるためのリハビリテーション
 6 地域包括ケアと介護老人保健施設(土井勝幸)
  (1)地域包括ケアシステムの全体像
  (2)地域包括ケアシステムにおける介護老人保健施設の課題と展望
 7 介護老人保健施設に求められる役割(茂木有希子)
  (1)介護老人保健施設の理念と役割
  (2)介護老人保健施設の医療的側面
  (3)在宅生活支援
  (4)認知症への取り組み
 8 介護老人保健施設における施設ケアマネジメントの理解と作業療法の関わり
  (1)施設ケアマネジメントの必要性(新井健五)
  (2)ケアマネジメントの本来的意味(新井健五)
  (3)「ケア」とは何か?─ケアの本質的理解(新井健五)
  (4)「チームワーク」とは何か?(新井健五)
  (5)介護保険制度におけるケアマネジメントとは(新井健五)
  (6)介護老人保健施設における施設ケアマネジメントの理解(新井健五)
  (7)“本来の介護老人保健施設“における“本来のケアマネジメント”のためのR4システム(安藤 繁)
 9 介護老人保健施設におけるリスクマネジメント(茂木有希子)
  (1)リスクマネジメントとは
  (2)身体拘束・抑制の考え方
  (3)リスクマネジメントと作業療法的視点
  (4)ヒューマンエラーと労働環境の整備
  (5)リスクマネジメントの原点
  (6)まとめ
 10 介護老人保健施設のリハビリテーションに求められる(果たすべき)役割(新井健五)
  (1)介護老人保健施設の果たすべき役割と,そのためにリハビリテーションに求められること
  (2)生活期リハビリテーションと自立支援型介護の実現
  (3)ケアとリハビリテーションとの関係
  (4)自立支援型介護(自立支援型ケアマネジメント)実現のキーマンとしてのリハスタッフ
  (5)在宅復帰支援に資するリハビリテーションのあり方とリハスタッフに求められる役割
  (6)「自分がこの利用者を面倒見ることになったら」という視点の大事さ
  (7)家族との接点を大事に
  (8)ADL・IADL支援の質の向上を図るために
  (9)介護老人保健施設におけるIADL支援の考え方
  (10)生活動作を分析的に捉える
  (11)訪問指導で求められること
  (12)在宅復帰がすべてではない
  (13)在宅復帰という「結果」が目的ではない
  (14)さいごに─原点(再)確認─
  (15)まとめとして
 11 介護老人保健施設の作業療法士に求められる役割と発揮できる力(長倉寿子)
  (1)高齢者の生活機能の把握
  (2)「活動」「参加」を支える
  (3)本人・家族を含めたチームケア
  (4)地域全体で要介護高齢者を支える体制整備への参画
第2章 介護老人保健施設の作業療法の考え方
 1 介護老人保健施設の作業療法の実際(浅野有子)
  (1)介護老人保健施設の作業療法の流れ,専門性の発揮へ向けて
  (2)介護老人保健施設の作業療法の対象と医療職としての役割
  (3)介護度に応じた個別機能訓練と生活機能向上
  (4)リハビリテーションマネジメント・短期集中リハビリテーション
  (5)施設ケアプランと作業療法
  (6)具体的な事例を通して
  (7)地域包括ケアの資源として
  (8)個別機能訓練の考え方
  (9)地域生活移行支援
 2 入所から地域までの時期別作業療法の役割(浅野有子)
  (1)入所前の作業療法士の役割
  (2)入所時の作業療法士の役割
  (3)初動期(入所から3か月)の作業療法士の役割
  (4)入所継続判定・地域生活移行支援における作業療法士の役割
  (5)退所時の作業療法士の役割
  (6)地域生活継続に対する作業療法士の役割
 3 個別機能訓練の実際(浅野有子)
  (1)個別機能訓練とは
  (2)基本練習の例
  (3)応用練習の例
  (4)社会適応練習の例
  (5)まとめ
 4 介護老人保健施設における認知症の作業療法の考え方(新井健五)
  (1)「よくする施設」としての認知症リハビリテーション
  (2)認知症が「よくなる」とは
  (3)認知症リハビリテーションの前に大事なこと
  (4)さいごに
 5 在宅復帰支援のための作業療法の考え方(茂木有希子)
  (1)R4システムと在宅復帰
  (2)在宅復帰とはどういうことか
  (3)作業療法士の立場で行えること
  (4)在宅復帰を左右する要因
  (5)認知症の場合の在宅復帰
 6 在宅生活支援のための作業療法の考え方(中山大樹,土井勝幸)
  (1)はじめに
  (2)サービスの特色とは?
  (3)作業療法の展開
  (4)モデルケース
 7 地域連携の必要性と作業療法の関わり(中山大樹,土井勝幸)
  (1)はじめに
  (2)介護老人保健施設のOTの特性を活かす
  (3)そもそも連携ってなんだろう?
  (4)モデルケース
  (5)場の共有の重要性
  (6)伝える内容の組み立て方
  (7)聞き方・伝え方のコツ
 8 介護老人保健施設での看取りと作業療法の関わり(茂木有希子)
  (1)介護老人保健施設で看取りを行う意味
  (2)生活の場での看取り
  (3)看取りを行うスタッフに欠かせない3つの「知る」
  (4)3つの「知る」の後に続く行動
  (5)人生の最終段階(=終末期)で行うことは何か
  (6)認知症など意思の疎通の困難な場合での看取り
  (7)Art of Lifeとしての看取り
  (8)看取りを終えた後に行うこと
第3章 作業療法の実践事例
 1 「夫婦で暮らしたい」を支援する作業療法(中山大樹,土井勝幸)
  (1)はじめに
  (2)事例紹介
  (3)おわりに
 2 地域で支える,チームで支える?多職種協働とチームリハビリテーション?(柏川晴香)
  (1)はじめに
  (2)「足を強くして家に帰るんだ!」─在宅移行期のリハビリテーション支援
  (3)「自分らしい生き方」を支える─在宅継続期の地域生活支援
  (4)「うちの米を食べてくれよ!」─ターミナル期の支援,そして別れ
  (5)事例を振り返って─介護老人保健施設でのチームリハビリテーション
  (6)おわりに
 3 施設入所後に激しいBPSDが出現した方へのチームアプローチと作業療法士の関わり(石井利幸)
  (1)はじめに
  (2)ATDの人の主観的世界の推察
  (3)事例紹介
  (4)作業療法評価
  (5)おわりに
 4 介護老人保健施設における認知症対象者に対する取り組み事例(重度症例)(山本江吏子)
  (1)はじめに
  (2)事例紹介
  (3)認知症高齢者への行動観察の重要性
  (4)認知症高齢者の評価の難しさ
  (5)ユニットケア
  (6)在宅復帰とは
  (7)まとめ
 5 主体性を引き出し,地域参加へつなげるアプローチ(宮部伸子)
  (1)はじめに
  (2)事例紹介
  (3)考察
 6 グループ活動やイベントの企画運営に作業療法士が関わる意義(佐藤由子)
  (1)はじめに
  (2)何もないところからの出発
  (3)疾患別グループから嗜好別へ
  (4)リハ職の増員と個別重視の制度で
  (5)グループ活動を行う意義
  (6)イベントと地域活動への参加
  (7)OTとしてグループ活動に関わるうえでの課題
 7 介護老人保健施設から地域への取り組み(四方秀人)
  (1)はじめに
  (2)地域包括支援センター
  (3)OTが関わる地域包括支援センター施策?介護老人保健施設三川しんあい園の場合
  (4)地域リハビリテーションの理解と協働のまとめ
 8 地域とつながる作業療法のちから?役割・生きがいの支援?(北岡裕也)
  (1)はじめに
  (2)ハーモニカ演奏という作業
  (3)靴下の輪っかでつながる地域の輪
  (4)まとめ
 9 多職種協働を実践する作業療法のちから?うまみ大作戦?(上田章弘)
  (1)はじめに
  (2)一緒にやろう!
  (3)みんなでやろう!
  (4)褒めていこう!
  (5)まとめ
 10 介護老人保健施設における実習生との協働事例(浅野有子)
  (1)はじめに
  (2)事例を通して
  (3)事例のまとめとその後
  (4)実習生も支援の資源・コラボレートして介護老人保健施設のリハビリテーションを盛り上げよう!
 11 生活行為向上マネジメントを活用した事例(渡邊基子)
  (1)はじめに
  (2)生活行為向上マネジメント
  (3)事例紹介
  (4)まとめ
 12 自宅での生活を想定した介護老人保健施設での取り組みが奏功した事例(児玉 努)
  (1)[R─1](各種アセスメント)
  (2)支援経過
  (3)考察
 13 排泄自立に向けたアプローチによりケアハウスへの入所に至ったケース(今西里佳)
  (1)尊厳を守る排泄へのアプローチ
  (2)事例提示
  (3)作業療法評価・実施計画
  (4)治療・指導・援助
  (5)経過
  (6)まとめ・考察
 14 介護老人保健施設で看取りに関わった事例(茂木有希子)
  (1)はじめに
  (2)施設での看取り
  (3)自宅での看取り
  (4)最期まで関われなかった看取り
  (5)おわりに
第4章 今後の展望(まとめにかえて)
 1 介護老人保健施設の作業療法の発展へ向けて(新井健五)
  (1)はじめに
  (2)「在宅へ帰る」「在宅で暮らし続ける」ための作業療法の標準化
  (3)「自立の支援」と「尊厳の保持」を支援する作業療法実践の充実化
  (4)終末期への取り組みの充実化
  (5)認知症のリハビリテーションの充実化
  (6)“地域に根ざしたリハビリテーション施設”としての取り組みの充実化
  (7)マネジャーとしての役割や機能の発揮
  (8)通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションの充実化
  (9)さいごに

 コラム
  ICFの考え方をチームケアに活かすために─リハ職(OT)に求められる役割
  生活=ADL?
  介護老人保健施設における地域へ向けての研修活動等で果たすべきリハスタッフの役割
  “わくわく”
  『生活』に向かい合えるリハ職となれるように─当施設における作業療法実習生の
  介護体験実習事例を通じて─

 巻末付録1 介護報酬の算定構造(抜粋)
 巻末付録2 介護老人保健施設におけるケアマネジメント?R4システムの概要?
  (1)R4システムの概略(折茂賢一郎)
  (2)ICF Staging(大河内二郎)
  (3)リハビリテーションにおけるICF Stagingの応用(大河内二郎)
  (4)社会参加の評価(大河内二郎)

 Index