第2 版の序
本書第1 版は,その序にあるように「言語聴覚士が言語発達障害について理解し,言語発達障害をもつ子どもたちに適切な支援が行えるようになることを目指した教科書」として企画されました.出版から8 年が経過し,その間に診断基準に関しては米国精神医学会(AmericanPsychiatric Association)によるDSM-IV-TRが改訂されてDSM-5 となり,様々な検査が新規に出版されたり廃止や改定を経て新しくなりました.国家試験出題基準も平成25 年4 月版が発刊されました.この度これらの変化に対応するために,編者・執筆者の念願であった改訂版が多くの方々のご協力のもとに発行されることになりました.
今回目標としたことは,まず第一にこの間の新しい理論や知識そして技術の進歩に基づいた内容に刷新し,その解説をすることでした.第二にそれに加えて,ベテランの言語聴覚士の知恵を若い世代に引き継いでいくことも重要なポイントでした.言語聴覚士の国家資格の成立後今年の国家試験は第18 回目となり,全国で3 万人近いSTが誕生しつつあるなか,小児の領域はなかなか拡大していません.だからこそ,先輩の言語聴覚士が切り拓いて蓄積してきた知見を,できる限り次の時代を担う方々に伝えることが大切だと思っています.第三には,教科書としてだけではなく,臨床に出てからもずっと傍らに置いて活用できるような内容にすることでした.
そのために,第1 版同様標準的な発達についてしっかり学び,それに基づいて障害を理解するという柱を立てました.そのうえで各障害の特徴に合わせた評価と指導法・支援法を理解することができるように構成しています.今回は「注意欠如・多動性障害」を新たに加えました.そして,子ども一人ひとりに全人的支援ができるように,保護者・養育者への対応や地域支援も含めた環境調整や連携,カウンセリングマインドも取り上げました.コラムやサイドメモで取り上げた最新のトピックは,将来的な展望をもって支援に臨む助けになると思います.全体としては,「こんな場合はこう指導する」というマニュアルではなく,「なぜこうするのか,根拠に基づいて考えながら支援するプロセス」を身につけてもらいたいという内容になっています.
ASHA(American Speech-Language-Hearing Association)の小児領域のガイドラインには,「言語聴覚士が行う早期の支援は,子どもの実効力のあるコミュニケーション能力を最大限に伸ばすことと,家族が子どもの発達を支える力を高めることが目標である.(The purpose of early intervention provided by SLPs is to maximize the child's ability to communicateeffectively and to enhance the family's ability to support their child's development.)」と記されています.本書が,子どもの臨床に携わる日本の言語聴覚士に,このような目標を掲げて進む道を示せるよう願っています.
なお本文中に提示した事例などにおいては,その事例の指導・支援の時期によって,施行した検査が改定前の検査である場合があることをあらかじめお断りさせていただきます.
最後に,初版で執筆された先生方のこれまでのお力添えに感謝申し上げるとともに,改訂版の企画の段階からひとかたならぬご理解とお力添えをいただいた医歯薬出版の編集担当者に心から感謝いたします.
2016 年3 月
編者を代表して 石坂郁代
第1 版の序
子どもは,1 歳を迎える頃にことばをしゃべり始め,3〜4 歳頃に多語文が使えるようになり,就学頃には平仮名を読んだり書いたりするようになる.
ことばは,周囲の人・物・音など環境から刺激を受け,聴覚や視覚などの感覚器,発声発語の運動機能,脳機能などが年齢とともに成熟することにより発達してくるものである.したがって,子どもの側にその成熟を遅らせるような要因,すなわち発達障害があれば,環境からの刺激を取り込むことができなくなり,言語発達は遅れてしまう.またそれらの機能の成熟を促すための環境に問題があっても,言語発達は遅れてしまう.
本書は,言語聴覚士が言語発達障害について理解し,言語発達障害をもつ子どもたちに適切な支援が行えるようになることを目指した教科書である.
言語発達障害とは,ことばの理解や表出の発達について,子どもがその年齢で期待されるレベルに達していないため,日常の家庭生活や地域での集団生活で不利益を被る状態をいう.したがって,言語発達障害の診断にあたっては,その子どもと同年齢の子どもの言語発達がその基準となるし,その支援にあたっては,子どもの発達年齢に即した支援を組む必要がある.さらに認知や行動などの発達障害があれば,言語発達に影響してくるので,それぞれの発達障害について理解し,その障害に応じた支援を組み立てることが必要である.
本書では,まず第2 章で言語発達を支える基盤と前言語期から学童期までの正常な言語発達を概観する.第3 章では,発達という視点から,その生理と病理を解説したのち,種々の発達障害について,言語聴覚士に必須の医学的知識を解説する.第4 章では言語発達障害を診断するにあたっての評価の目的と方法を解説し,種々の検査法とその結果の解釈について事例を通して解説する.子どもの発達支援にあたっては,単に子どもへの支援だけではなく,家族や所属集団への支援が必要になるので,第5 章の支援では,まず家族支援を取り上げたのち,種々の発達障害に合わせた支援について解説する.そして最後に医療職との連携だけでなく,近年特別支援教育で言語聴覚士に期待されている教育との連携について解説する.
本書は,言語発達障害のそれぞれの分野で子どもたちに長く関わってこられた経験豊かな言語聴覚士(第3 章は医師)の先生方に,<これだけは大切にしてきた>,<これは是非次の世代の方たちに伝えていきたい>という強い思いをこめて,それぞれの障害についての検査法・指導法についてわかりやすく執筆していただいた.障害別の章でも,できるだけ事例を通してわかりやすく解説していただいているので,必ずや日々の臨床の参考になることと思われる.またコラムをもうけ,言語聴覚士が子どもや家族と向き合うときに必要と思われる態度や心構え,さらに近年の言語発達障害に関わる研究動向や知見をも解説してある.若い方たちだけではなく,現任のSTの方たちにも参考にしていただけると確信している.
最後に,本書の出版にあたっては,企画の段階から医歯薬出版の編集担当者に多大なお力添えをいただいたことに深謝します.
2008 年3 月
編者を代表して 石田宏代
本書第1 版は,その序にあるように「言語聴覚士が言語発達障害について理解し,言語発達障害をもつ子どもたちに適切な支援が行えるようになることを目指した教科書」として企画されました.出版から8 年が経過し,その間に診断基準に関しては米国精神医学会(AmericanPsychiatric Association)によるDSM-IV-TRが改訂されてDSM-5 となり,様々な検査が新規に出版されたり廃止や改定を経て新しくなりました.国家試験出題基準も平成25 年4 月版が発刊されました.この度これらの変化に対応するために,編者・執筆者の念願であった改訂版が多くの方々のご協力のもとに発行されることになりました.
今回目標としたことは,まず第一にこの間の新しい理論や知識そして技術の進歩に基づいた内容に刷新し,その解説をすることでした.第二にそれに加えて,ベテランの言語聴覚士の知恵を若い世代に引き継いでいくことも重要なポイントでした.言語聴覚士の国家資格の成立後今年の国家試験は第18 回目となり,全国で3 万人近いSTが誕生しつつあるなか,小児の領域はなかなか拡大していません.だからこそ,先輩の言語聴覚士が切り拓いて蓄積してきた知見を,できる限り次の時代を担う方々に伝えることが大切だと思っています.第三には,教科書としてだけではなく,臨床に出てからもずっと傍らに置いて活用できるような内容にすることでした.
そのために,第1 版同様標準的な発達についてしっかり学び,それに基づいて障害を理解するという柱を立てました.そのうえで各障害の特徴に合わせた評価と指導法・支援法を理解することができるように構成しています.今回は「注意欠如・多動性障害」を新たに加えました.そして,子ども一人ひとりに全人的支援ができるように,保護者・養育者への対応や地域支援も含めた環境調整や連携,カウンセリングマインドも取り上げました.コラムやサイドメモで取り上げた最新のトピックは,将来的な展望をもって支援に臨む助けになると思います.全体としては,「こんな場合はこう指導する」というマニュアルではなく,「なぜこうするのか,根拠に基づいて考えながら支援するプロセス」を身につけてもらいたいという内容になっています.
ASHA(American Speech-Language-Hearing Association)の小児領域のガイドラインには,「言語聴覚士が行う早期の支援は,子どもの実効力のあるコミュニケーション能力を最大限に伸ばすことと,家族が子どもの発達を支える力を高めることが目標である.(The purpose of early intervention provided by SLPs is to maximize the child's ability to communicateeffectively and to enhance the family's ability to support their child's development.)」と記されています.本書が,子どもの臨床に携わる日本の言語聴覚士に,このような目標を掲げて進む道を示せるよう願っています.
なお本文中に提示した事例などにおいては,その事例の指導・支援の時期によって,施行した検査が改定前の検査である場合があることをあらかじめお断りさせていただきます.
最後に,初版で執筆された先生方のこれまでのお力添えに感謝申し上げるとともに,改訂版の企画の段階からひとかたならぬご理解とお力添えをいただいた医歯薬出版の編集担当者に心から感謝いたします.
2016 年3 月
編者を代表して 石坂郁代
第1 版の序
子どもは,1 歳を迎える頃にことばをしゃべり始め,3〜4 歳頃に多語文が使えるようになり,就学頃には平仮名を読んだり書いたりするようになる.
ことばは,周囲の人・物・音など環境から刺激を受け,聴覚や視覚などの感覚器,発声発語の運動機能,脳機能などが年齢とともに成熟することにより発達してくるものである.したがって,子どもの側にその成熟を遅らせるような要因,すなわち発達障害があれば,環境からの刺激を取り込むことができなくなり,言語発達は遅れてしまう.またそれらの機能の成熟を促すための環境に問題があっても,言語発達は遅れてしまう.
本書は,言語聴覚士が言語発達障害について理解し,言語発達障害をもつ子どもたちに適切な支援が行えるようになることを目指した教科書である.
言語発達障害とは,ことばの理解や表出の発達について,子どもがその年齢で期待されるレベルに達していないため,日常の家庭生活や地域での集団生活で不利益を被る状態をいう.したがって,言語発達障害の診断にあたっては,その子どもと同年齢の子どもの言語発達がその基準となるし,その支援にあたっては,子どもの発達年齢に即した支援を組む必要がある.さらに認知や行動などの発達障害があれば,言語発達に影響してくるので,それぞれの発達障害について理解し,その障害に応じた支援を組み立てることが必要である.
本書では,まず第2 章で言語発達を支える基盤と前言語期から学童期までの正常な言語発達を概観する.第3 章では,発達という視点から,その生理と病理を解説したのち,種々の発達障害について,言語聴覚士に必須の医学的知識を解説する.第4 章では言語発達障害を診断するにあたっての評価の目的と方法を解説し,種々の検査法とその結果の解釈について事例を通して解説する.子どもの発達支援にあたっては,単に子どもへの支援だけではなく,家族や所属集団への支援が必要になるので,第5 章の支援では,まず家族支援を取り上げたのち,種々の発達障害に合わせた支援について解説する.そして最後に医療職との連携だけでなく,近年特別支援教育で言語聴覚士に期待されている教育との連携について解説する.
本書は,言語発達障害のそれぞれの分野で子どもたちに長く関わってこられた経験豊かな言語聴覚士(第3 章は医師)の先生方に,<これだけは大切にしてきた>,<これは是非次の世代の方たちに伝えていきたい>という強い思いをこめて,それぞれの障害についての検査法・指導法についてわかりやすく執筆していただいた.障害別の章でも,できるだけ事例を通してわかりやすく解説していただいているので,必ずや日々の臨床の参考になることと思われる.またコラムをもうけ,言語聴覚士が子どもや家族と向き合うときに必要と思われる態度や心構え,さらに近年の言語発達障害に関わる研究動向や知見をも解説してある.若い方たちだけではなく,現任のSTの方たちにも参考にしていただけると確信している.
最後に,本書の出版にあたっては,企画の段階から医歯薬出版の編集担当者に多大なお力添えをいただいたことに深謝します.
2008 年3 月
編者を代表して 石田宏代
第2版の序(石坂郁代)
第1版の序(石田宏代)
第1章 言語発達障害とは
言語発達障害とは(大石敬子)
1 「ことば」の発達とは何だろう
(1)「ことば」とはシンボルである
(2)ことばはコミュニケーションに使う
2 ことばはどのようなしくみをもっているのだろうか
(1)形式(form)
(2)内容(content)
(3)使用(use)
3 ことばはどのようにして発達するか―言語発達の基盤
(1)生理学的基盤
(2)社会的相互交渉の基盤
(3)認知的基盤
(4)大脳の言語中枢の基盤
4 言語発達はどのように障害されるか
(1)言語発達障害とは
(2)言語発達障害の要因と障害タイプ
5 おわりに
第2章 標準的言語発達
1 言語発達の4 つの基盤(石田宏代)
1 生理学的基盤の発達
(1)聴覚機能の発達
(2)視力・視知覚機能の発達
(3)触運動機能の発達
(4)口腔機能と発声の発達
2 社会的相互交渉基盤の発達
(1)人への志向性
(2)微笑みの発達
(3)視線の共有からやりとりへ
(4)愛着行動(アタッチメント)の発達
3 認知的基盤の発達
(1)事物の認識機能の発達
(2)象徴機能の発達
(3)模倣行動の発達
(4)記憶
4 大脳の言語中枢の基盤
2 前言語期の発達(石田宏代)
1 非言語的コミュニケーションの成立
2 ことばによるコミュニケーションの発達
3 ことばの理解・表出過程
3 幼児期から就学期までの発達(石田宏代)
1 語彙の発達
(1)初語の出現
(2)語彙の増加
(3)語彙の意味の獲得
2 統語の発達
(1)動詞の獲得
(2)助詞の獲得
(3)助動詞の発達
3 談話の発達
(1)会話の発達
(2)語り(ナラティブ)の発達
4 音韻意識の発達
4 学童期の発達(大石敬子)
1 学習言語
2 言語発達の高次化を支える認知機能
(1)他者の視点をもつこと
(2)推論
(3)ワーキングメモリー(working memory,作業記憶)
3 学習言語の内容
(1)会話
(2)ことばの意味の理解
(3)統語
(4)談話
(5)読み書き
第3章 発達障害学
(栗原まな)
1 発達の生理
1 成長
2 発達
(1)発達と反射
(2)感覚機能の発達
(3)運動発達
(4)知的発達
2 発達の病理
1 発達障害とは
2 発達障害への気づき
(1)発達障害に気づかれる時期
(2)発達障害の原因
(3)ことばの遅れ
(4)通常学級に在籍することが多い発達障害
3 発達障害の医学
1 知的能力障害
(1)発生頻度と原因
(2)診断
(3)治療
2 コミュニケーション障害
(1)コミュニケーション障害とは
(2)言語障害
(3)語音障害
(4)小児期発症流暢障害(吃音)
(5)社会的コミュニケーション障害
3 自閉症スペクトラム障害
(1)原因と発生頻度
(2)診断
(3)評価
(4)治療
4 注意欠如・多動性障害
(1)原因と発生頻度
(2)診断
(3)症状
(4)評価尺度
(5)治療
5 限局性学習障害
(1)診断
(2)原因と発生頻度
(3)症状
(4)治療
6 脳性麻痺
(1)発生頻度と原因
(2)分類
(3)診断
(4)治療
7 重複障害
(1)重症心身障害とは
(2)発生頻度と原因
(3)重症心身障害の病態とその対応
コラム 低出生体重児と発達障害(栗原まな)
I 新生児医療の進歩と低出生体重児
II 低出生体重児にみられる障害
III 事例提示
IV 発達障害を示す低出生体重児への支援
コラム 構音と発達障害(中島悠紀)
I 発達障害児が抱える構音の問題
II 発達障害児における構音の評価
III 発達障害児における構音の指導
コラム 吃音と発達障害(原 由紀)
I 吃音についての概説
II 吃音の原因論
III 吃音と合併する問題
IV 自閉症スペクトラム障害の非流暢性の特徴
V 対応の優先順位
VI 対応方法
VII クラタリング
第4章 評価
1 評価の目的と方法(大石敬子)
1 発達障害をもつ子どもの評価とは
2 評価の観点
3 評価の手順
(1)情報収集
(2)検査の実施
4 総合評価
3 保護者への説明
2 基礎的検査(小杉裕子)
1 基本情報の収集
(1)主訴の確認
(2)情報収集の方法
2 基礎的検査
(1)聴覚機能の検査
(2)視覚機能の検査
(3)口腔機能の検査
(4)言語環境の評価
3 発達検査(小杉裕子)
(1)新版K式発達検査2001(Kyoto Scale of Psychological Development 2001)
(2)遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
(3)乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)
(4)KIDS乳幼児発達スケール(KINDER INFANT DEVELOPMENT SCALE)
4 知能検査(小杉裕子)
1 知能検査
(1)田中ビネー知能検査V
(2)ウェクスラー式知能検査
2 その他の検査
(1)レーヴン色彩マトリックス検査(Raven's Colored Progressive Matrices:RCPM)
(2)グッドイナフ人物画知能検査(draw a man test:DAM)
5 言語検査(小杉裕子)
1 言語発達検査
(1)言語・コミュニケーション発達スケール(LCスケール)
(2)学童版 言語・コミュニケーション発達スケール(LCSA)
(3)国リハ式< S-S法>言語発達遅滞検査
(4)ITPA言語学習能力診断検査
2 語彙検査・文(統語・意味)理解検査
(1)理解語彙検査
(2)表出語彙検査
(3)J-COSS日本語理解テスト(JWU,Japanese Test for Comprehension of Syntax and Semantics)
3 構音検査
6 学習・認知の検査(石坂郁代)
1 日本版KABC-II(Kaufman Assessment Battery for Children Second Edition)
2 DN-CAS(Das-Naglieri Cognitive Assessment System)
3 読み書きの検査
(1)読み書きに関するスクリーニング検査
(2)読み書きの基盤となる能力の評価
(3)読み書きの検査
7 コミュニケーションの評価(石坂郁代)
1 乳幼児期の評価
(1)ASC(乳幼児のコミュニケーション発達アセスメント:Assessment Scale of Communication)
(2)M-CHAT(乳幼児期自閉症チェックリスト修正版:Modified Checklist for Autism in Toddlers)
(3)FOSCOM( 対人コミュニケーション行動観察フォーマット:Format of Observation for Social Communication)
2 自閉症スペクトラム障害の評価
(1)PARS-TR(Parent-interview ASD Rating Scale-Text Revision: 親面接式自閉スペクトラム症評定尺度テキスト改訂版)
(2)ADI-R(自閉症診断面接改訂版:Autism Diagnostic Interview-Revised)
(3)ADOS-2(自閉症診断観察検査第2 版:Autism Diagnostic Observation Schedule-Second Edition)
(4)新装版CARS(小児自閉症評定尺度:The Childhood Autism Rating Scale)
(5)PEP-3( 教育診断検査:Psychoeducational Profile-Third Edition)
第5章 支援
1 支援の枠組み(大石敬子)
1 なぜ支援をするのか
2 どんな子どもに支援を行うか
3 支援は誰に行うか
4 支援の時期,頻度,期間
(1)支援の時期
5 支援の原則
(1)発達レベルにそう内容と方法であること
(2)より良好に発達している側面を生かすこと
2 支援方法(石坂郁代)
1 行動主義的アプローチ(行動療法)
2 認知・言語的アプローチ
(1)< S-S法>言語発達遅滞検査
(2)太田ステージによる自閉症認知指導プログラム
3 語用論的アプローチ
(1)インリアルアプローチ
(2)伝達場面(文脈)設定型指導
4 拡大・代替コミュニケーション(augmentative and alternative communication:AAC)
5 障害別支援
(1)ポーテージ・プログラム
(2)TEACCH(Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren)プログラム
(3)ボバースアプローチ
(4)発達性ディスレクシアのIT支援
6 個別指導と集団指導
(1)個別指導
(2)集団指導
7 支援に当たって
3 言語聴覚士としての面接への態度と心がまえ(樫村由子)
1 医療面接(インタビュー)も相互のコミュニケーションによって展開される
2 カウンセリングマインドとカウンセリング
3 ことばの指導・訓練とカウンセリングマインド
4 構音障害児の指導とカウンセリングマインド
5 望ましい面接ができるSTになるために―心がまえと態度のまとめ
4 発達段階に即した支援(青木さつき)
1 0〜2 歳レベル(前言語期〜語彙獲得期)
(1)子どもとの関係を作る
(2)視知覚認知系の課題を取り入れる
(3)因果関係のある関わりをする
(4)しっかり聞かせる
(5)指さし場面を増やす
2 2〜3 歳レベル(幼児前期)
(1)語彙を増やす
(2)意味を広げる
(3)文を作成する
(4)概念の形成を促す
3 4〜5 歳レベル(幼児後期)
(1)文レベルの理解を深める
(2)文章を語る
(3)音韻意識を高める
4 6 歳以上(学童期)
(1)文法の学習
(2)理由の説明
(3)読解問題
(4)読み書きの習得
5 おわりに
(1)日常の大切さ
(2)子ども全体に目を向ける
(3)役割を交替する
(4)目的を常に意識する
(5)おしゃべりの相手になる
5 障害別の指導・支援
1 特異的言語発達障害(石田宏代)
1 特異的言語発達障害とは
2 診断基準
3 言語特徴
(1)発達年齢段階からみた言語特徴
(2)言語様式からみた特徴
(3)言語の諸側面からみた特徴
(4)まとめ
4 原因
5 評価方法
(1)言語発達初期
(2)言語発達中・後期
6 指導
(1)子どもへの直接的指導
(2)親への指導
(3)所属集団への指導
7 事例を通して
(1)言語表出が徐々に発達し,言語理解に追いついていく事例
(2)構音の発達に問題があった事例
(3)理解・表出ともに重篤な問題をもつ事例
8 まとめ
コラム レイトトーカー,特異的言語発達障害,言語学習障害・読み障害の発達的関係(田中裕美子)
I 早期のことばの遅れと言語発達障害(LTとSLI)
II 幼児期とそれ以降における言語の問題(SLIとLLD・RD)
III まとめ
2 学習障害―発達性読み書き障害を中心に―(原 惠子)
1 学習障害
(1)能力に偏りのある児・者の発見
(2)学習障害の定義
2 読み書きの学習障害(発達性読み書き障害,developmental dyslexia)
(1)出現頻度
(2)2 つのレベルの読み167
(3)日本語の文字
(4)話しことばと書きことば
(5)文字の学習
3 ディスレクシアの評価
4 ディスレクシアの重症度による臨床像の異なり
5 指導
(1)平仮名の指導法
(2)漢字の指導
(3)機器の活用
6 まとめ
3 知的障害(青木さつき)
1 知的障害とは
2 知的障害児の言語の特徴
3 重症度と到達水準
4 評価
(1)知的水準
(2)言語水準
(3)行動面・対人面
(4)保護者(養育者)
5 指導・支援
(1)何を学ばせるか
(2)知的活動モデルに基づいた工夫
(3)教材
(4)保護者(養育者)
6 原因疾患別の特徴と支援
(1)ダウン症候群
(2)発達に遅れのある低出生体重児
7 事例
(1)事例1:染色体異常による多発奇形を伴う知的障害
(2)事例2:ダウン症
(3)事例3:原因不明(小学校4 年で発作を起こし,てんかんと診断)
8 おわりに
4 自閉症スペクトラム障害(小坂美鶴)
1 はじめに
2 ASD児の治療
3 各年齢の言語・コミュニケーションの問題と治療的介入
(1)前言語期(0〜1 歳)
(2)幼児前期(1〜3 歳)
(3)幼児後期(4〜6 歳)
(4)学童期(小学生時代)
(5)思春期(中学生以降)
4 4 歳〜就学までのASD児への言語・コミュニケーション発達アプローチ
(1)主訴
(2)発達歴
(3)言語訓練経過
5 まとめ
コラム ソーシャルスキル・トレーニング(藤野 博)
I ソーシャルスキルとは
II ソーシャルスキル・トレーニング(SST)
III 発達障害児へのSSTの適用
5 注意欠如・多動性障害(水戸陽子)
1 AD/HDの認知神経心理学的障害背景
2 AD/HDの症状の経過
3 AD/HDの評価
4 AD/HDの障害特性に応じた支援
5 AD/HDの言語・コミュニケーション面
6 脳性麻痺と重複障害(高見葉津)
1 はじめに
2 脳性麻痺児の言語・コミュニケーション発達
3 言語・コミュニケーションの支援
(1)発達特徴に合わせた支援方法
(2)ライフステージと言語・コミュニケーション支援
(3)言語・コミュニケーション発達の臨床像と支援内容
4 おわりに
7 後天性言語障害(藤原加奈江)
1 後天性脳損傷によるコミュニケーション障害と小児失語
2 支援の枠組み
(1)支援期間と支援内容の明確化
(2)支援範囲
(3)支援の連携
3 見立て(評価)
(1)インテーク面接(初回面接)
(2)検査・能力に関する情報(種類,重症度)の収集
4 支援
(1)支援の方法
(2)回復過程
コラム 記憶とワーキングメモリー(藤原加奈江)
I 記憶の構造
II 短期記憶とワーキングメモリー
III 音韻ループ
IV ワーキングメモリーの検査方法
V ワーキングメモリーと読みの学習障害,算数の学習障害
VI 特異的言語発達障害とワーキングメモリー
6 環境調整と連携(中川信子)
1 家族支援
(1)1 歳6 か月健診からST相談までの経過
(2)「ことばの相談」初回(1 歳10 か月)
(3)「ことばの相談」2 回目(2 歳1 か月)
(4)3 か月間10回シリーズの療育グループ(2 歳3 か月〜2 歳5 か月)
(5)就学まで―個別のSTフォローグループ活動
(6)小学校時代
(7)中学校,高等部から社会人へ
(8)家族まるごとの支援
2 連携
(1)言語発達障害に関わる連携の必要性
(2)発達障害と連携 日本の法律用語としての発達障害
(3)STが行う発達支援
(4)言語発達障害児をめぐる「連携」
(5)「STは連携に消極的」といわれがち.視野を広げよう
(6)スペシャリストとジェネラリスト両者の協力,連携
(7)スペシャリストでもありジェネラリストでもある園や学校の先生たち
(8)横の連携 縦の連携
(9)STによる連携の実際―医療の場で
(10)STによる連携の実際―コメディカルスタッフとの共通理解
(11)STによる連携の実際―保育園・幼稚園と
(12)STによる連携の実際―学校と
(13)連携,協働のための心構え
和文索引
欧文索引
人名索引
サイドメモ
平均発話長(MLU:mean length of utterance)(石田宏代)
神経発達障害群のなかの疾患の相互関係(栗原まな)
後天性脳損傷(栗原まな)
てんかん(栗原まな)
ESSENCE ―診断から包括的な理解へ―(鈴木恵太)
DSM-IV-TRとDSM-5(石田宏代)
プレスピーチ(高見葉津)
オーラルコントロール:口腔のコントロール高見葉津)
特別支援教育―最近の動向―(小野 学)
第1版の序(石田宏代)
第1章 言語発達障害とは
言語発達障害とは(大石敬子)
1 「ことば」の発達とは何だろう
(1)「ことば」とはシンボルである
(2)ことばはコミュニケーションに使う
2 ことばはどのようなしくみをもっているのだろうか
(1)形式(form)
(2)内容(content)
(3)使用(use)
3 ことばはどのようにして発達するか―言語発達の基盤
(1)生理学的基盤
(2)社会的相互交渉の基盤
(3)認知的基盤
(4)大脳の言語中枢の基盤
4 言語発達はどのように障害されるか
(1)言語発達障害とは
(2)言語発達障害の要因と障害タイプ
5 おわりに
第2章 標準的言語発達
1 言語発達の4 つの基盤(石田宏代)
1 生理学的基盤の発達
(1)聴覚機能の発達
(2)視力・視知覚機能の発達
(3)触運動機能の発達
(4)口腔機能と発声の発達
2 社会的相互交渉基盤の発達
(1)人への志向性
(2)微笑みの発達
(3)視線の共有からやりとりへ
(4)愛着行動(アタッチメント)の発達
3 認知的基盤の発達
(1)事物の認識機能の発達
(2)象徴機能の発達
(3)模倣行動の発達
(4)記憶
4 大脳の言語中枢の基盤
2 前言語期の発達(石田宏代)
1 非言語的コミュニケーションの成立
2 ことばによるコミュニケーションの発達
3 ことばの理解・表出過程
3 幼児期から就学期までの発達(石田宏代)
1 語彙の発達
(1)初語の出現
(2)語彙の増加
(3)語彙の意味の獲得
2 統語の発達
(1)動詞の獲得
(2)助詞の獲得
(3)助動詞の発達
3 談話の発達
(1)会話の発達
(2)語り(ナラティブ)の発達
4 音韻意識の発達
4 学童期の発達(大石敬子)
1 学習言語
2 言語発達の高次化を支える認知機能
(1)他者の視点をもつこと
(2)推論
(3)ワーキングメモリー(working memory,作業記憶)
3 学習言語の内容
(1)会話
(2)ことばの意味の理解
(3)統語
(4)談話
(5)読み書き
第3章 発達障害学
(栗原まな)
1 発達の生理
1 成長
2 発達
(1)発達と反射
(2)感覚機能の発達
(3)運動発達
(4)知的発達
2 発達の病理
1 発達障害とは
2 発達障害への気づき
(1)発達障害に気づかれる時期
(2)発達障害の原因
(3)ことばの遅れ
(4)通常学級に在籍することが多い発達障害
3 発達障害の医学
1 知的能力障害
(1)発生頻度と原因
(2)診断
(3)治療
2 コミュニケーション障害
(1)コミュニケーション障害とは
(2)言語障害
(3)語音障害
(4)小児期発症流暢障害(吃音)
(5)社会的コミュニケーション障害
3 自閉症スペクトラム障害
(1)原因と発生頻度
(2)診断
(3)評価
(4)治療
4 注意欠如・多動性障害
(1)原因と発生頻度
(2)診断
(3)症状
(4)評価尺度
(5)治療
5 限局性学習障害
(1)診断
(2)原因と発生頻度
(3)症状
(4)治療
6 脳性麻痺
(1)発生頻度と原因
(2)分類
(3)診断
(4)治療
7 重複障害
(1)重症心身障害とは
(2)発生頻度と原因
(3)重症心身障害の病態とその対応
コラム 低出生体重児と発達障害(栗原まな)
I 新生児医療の進歩と低出生体重児
II 低出生体重児にみられる障害
III 事例提示
IV 発達障害を示す低出生体重児への支援
コラム 構音と発達障害(中島悠紀)
I 発達障害児が抱える構音の問題
II 発達障害児における構音の評価
III 発達障害児における構音の指導
コラム 吃音と発達障害(原 由紀)
I 吃音についての概説
II 吃音の原因論
III 吃音と合併する問題
IV 自閉症スペクトラム障害の非流暢性の特徴
V 対応の優先順位
VI 対応方法
VII クラタリング
第4章 評価
1 評価の目的と方法(大石敬子)
1 発達障害をもつ子どもの評価とは
2 評価の観点
3 評価の手順
(1)情報収集
(2)検査の実施
4 総合評価
3 保護者への説明
2 基礎的検査(小杉裕子)
1 基本情報の収集
(1)主訴の確認
(2)情報収集の方法
2 基礎的検査
(1)聴覚機能の検査
(2)視覚機能の検査
(3)口腔機能の検査
(4)言語環境の評価
3 発達検査(小杉裕子)
(1)新版K式発達検査2001(Kyoto Scale of Psychological Development 2001)
(2)遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
(3)乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)
(4)KIDS乳幼児発達スケール(KINDER INFANT DEVELOPMENT SCALE)
4 知能検査(小杉裕子)
1 知能検査
(1)田中ビネー知能検査V
(2)ウェクスラー式知能検査
2 その他の検査
(1)レーヴン色彩マトリックス検査(Raven's Colored Progressive Matrices:RCPM)
(2)グッドイナフ人物画知能検査(draw a man test:DAM)
5 言語検査(小杉裕子)
1 言語発達検査
(1)言語・コミュニケーション発達スケール(LCスケール)
(2)学童版 言語・コミュニケーション発達スケール(LCSA)
(3)国リハ式< S-S法>言語発達遅滞検査
(4)ITPA言語学習能力診断検査
2 語彙検査・文(統語・意味)理解検査
(1)理解語彙検査
(2)表出語彙検査
(3)J-COSS日本語理解テスト(JWU,Japanese Test for Comprehension of Syntax and Semantics)
3 構音検査
6 学習・認知の検査(石坂郁代)
1 日本版KABC-II(Kaufman Assessment Battery for Children Second Edition)
2 DN-CAS(Das-Naglieri Cognitive Assessment System)
3 読み書きの検査
(1)読み書きに関するスクリーニング検査
(2)読み書きの基盤となる能力の評価
(3)読み書きの検査
7 コミュニケーションの評価(石坂郁代)
1 乳幼児期の評価
(1)ASC(乳幼児のコミュニケーション発達アセスメント:Assessment Scale of Communication)
(2)M-CHAT(乳幼児期自閉症チェックリスト修正版:Modified Checklist for Autism in Toddlers)
(3)FOSCOM( 対人コミュニケーション行動観察フォーマット:Format of Observation for Social Communication)
2 自閉症スペクトラム障害の評価
(1)PARS-TR(Parent-interview ASD Rating Scale-Text Revision: 親面接式自閉スペクトラム症評定尺度テキスト改訂版)
(2)ADI-R(自閉症診断面接改訂版:Autism Diagnostic Interview-Revised)
(3)ADOS-2(自閉症診断観察検査第2 版:Autism Diagnostic Observation Schedule-Second Edition)
(4)新装版CARS(小児自閉症評定尺度:The Childhood Autism Rating Scale)
(5)PEP-3( 教育診断検査:Psychoeducational Profile-Third Edition)
第5章 支援
1 支援の枠組み(大石敬子)
1 なぜ支援をするのか
2 どんな子どもに支援を行うか
3 支援は誰に行うか
4 支援の時期,頻度,期間
(1)支援の時期
5 支援の原則
(1)発達レベルにそう内容と方法であること
(2)より良好に発達している側面を生かすこと
2 支援方法(石坂郁代)
1 行動主義的アプローチ(行動療法)
2 認知・言語的アプローチ
(1)< S-S法>言語発達遅滞検査
(2)太田ステージによる自閉症認知指導プログラム
3 語用論的アプローチ
(1)インリアルアプローチ
(2)伝達場面(文脈)設定型指導
4 拡大・代替コミュニケーション(augmentative and alternative communication:AAC)
5 障害別支援
(1)ポーテージ・プログラム
(2)TEACCH(Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren)プログラム
(3)ボバースアプローチ
(4)発達性ディスレクシアのIT支援
6 個別指導と集団指導
(1)個別指導
(2)集団指導
7 支援に当たって
3 言語聴覚士としての面接への態度と心がまえ(樫村由子)
1 医療面接(インタビュー)も相互のコミュニケーションによって展開される
2 カウンセリングマインドとカウンセリング
3 ことばの指導・訓練とカウンセリングマインド
4 構音障害児の指導とカウンセリングマインド
5 望ましい面接ができるSTになるために―心がまえと態度のまとめ
4 発達段階に即した支援(青木さつき)
1 0〜2 歳レベル(前言語期〜語彙獲得期)
(1)子どもとの関係を作る
(2)視知覚認知系の課題を取り入れる
(3)因果関係のある関わりをする
(4)しっかり聞かせる
(5)指さし場面を増やす
2 2〜3 歳レベル(幼児前期)
(1)語彙を増やす
(2)意味を広げる
(3)文を作成する
(4)概念の形成を促す
3 4〜5 歳レベル(幼児後期)
(1)文レベルの理解を深める
(2)文章を語る
(3)音韻意識を高める
4 6 歳以上(学童期)
(1)文法の学習
(2)理由の説明
(3)読解問題
(4)読み書きの習得
5 おわりに
(1)日常の大切さ
(2)子ども全体に目を向ける
(3)役割を交替する
(4)目的を常に意識する
(5)おしゃべりの相手になる
5 障害別の指導・支援
1 特異的言語発達障害(石田宏代)
1 特異的言語発達障害とは
2 診断基準
3 言語特徴
(1)発達年齢段階からみた言語特徴
(2)言語様式からみた特徴
(3)言語の諸側面からみた特徴
(4)まとめ
4 原因
5 評価方法
(1)言語発達初期
(2)言語発達中・後期
6 指導
(1)子どもへの直接的指導
(2)親への指導
(3)所属集団への指導
7 事例を通して
(1)言語表出が徐々に発達し,言語理解に追いついていく事例
(2)構音の発達に問題があった事例
(3)理解・表出ともに重篤な問題をもつ事例
8 まとめ
コラム レイトトーカー,特異的言語発達障害,言語学習障害・読み障害の発達的関係(田中裕美子)
I 早期のことばの遅れと言語発達障害(LTとSLI)
II 幼児期とそれ以降における言語の問題(SLIとLLD・RD)
III まとめ
2 学習障害―発達性読み書き障害を中心に―(原 惠子)
1 学習障害
(1)能力に偏りのある児・者の発見
(2)学習障害の定義
2 読み書きの学習障害(発達性読み書き障害,developmental dyslexia)
(1)出現頻度
(2)2 つのレベルの読み167
(3)日本語の文字
(4)話しことばと書きことば
(5)文字の学習
3 ディスレクシアの評価
4 ディスレクシアの重症度による臨床像の異なり
5 指導
(1)平仮名の指導法
(2)漢字の指導
(3)機器の活用
6 まとめ
3 知的障害(青木さつき)
1 知的障害とは
2 知的障害児の言語の特徴
3 重症度と到達水準
4 評価
(1)知的水準
(2)言語水準
(3)行動面・対人面
(4)保護者(養育者)
5 指導・支援
(1)何を学ばせるか
(2)知的活動モデルに基づいた工夫
(3)教材
(4)保護者(養育者)
6 原因疾患別の特徴と支援
(1)ダウン症候群
(2)発達に遅れのある低出生体重児
7 事例
(1)事例1:染色体異常による多発奇形を伴う知的障害
(2)事例2:ダウン症
(3)事例3:原因不明(小学校4 年で発作を起こし,てんかんと診断)
8 おわりに
4 自閉症スペクトラム障害(小坂美鶴)
1 はじめに
2 ASD児の治療
3 各年齢の言語・コミュニケーションの問題と治療的介入
(1)前言語期(0〜1 歳)
(2)幼児前期(1〜3 歳)
(3)幼児後期(4〜6 歳)
(4)学童期(小学生時代)
(5)思春期(中学生以降)
4 4 歳〜就学までのASD児への言語・コミュニケーション発達アプローチ
(1)主訴
(2)発達歴
(3)言語訓練経過
5 まとめ
コラム ソーシャルスキル・トレーニング(藤野 博)
I ソーシャルスキルとは
II ソーシャルスキル・トレーニング(SST)
III 発達障害児へのSSTの適用
5 注意欠如・多動性障害(水戸陽子)
1 AD/HDの認知神経心理学的障害背景
2 AD/HDの症状の経過
3 AD/HDの評価
4 AD/HDの障害特性に応じた支援
5 AD/HDの言語・コミュニケーション面
6 脳性麻痺と重複障害(高見葉津)
1 はじめに
2 脳性麻痺児の言語・コミュニケーション発達
3 言語・コミュニケーションの支援
(1)発達特徴に合わせた支援方法
(2)ライフステージと言語・コミュニケーション支援
(3)言語・コミュニケーション発達の臨床像と支援内容
4 おわりに
7 後天性言語障害(藤原加奈江)
1 後天性脳損傷によるコミュニケーション障害と小児失語
2 支援の枠組み
(1)支援期間と支援内容の明確化
(2)支援範囲
(3)支援の連携
3 見立て(評価)
(1)インテーク面接(初回面接)
(2)検査・能力に関する情報(種類,重症度)の収集
4 支援
(1)支援の方法
(2)回復過程
コラム 記憶とワーキングメモリー(藤原加奈江)
I 記憶の構造
II 短期記憶とワーキングメモリー
III 音韻ループ
IV ワーキングメモリーの検査方法
V ワーキングメモリーと読みの学習障害,算数の学習障害
VI 特異的言語発達障害とワーキングメモリー
6 環境調整と連携(中川信子)
1 家族支援
(1)1 歳6 か月健診からST相談までの経過
(2)「ことばの相談」初回(1 歳10 か月)
(3)「ことばの相談」2 回目(2 歳1 か月)
(4)3 か月間10回シリーズの療育グループ(2 歳3 か月〜2 歳5 か月)
(5)就学まで―個別のSTフォローグループ活動
(6)小学校時代
(7)中学校,高等部から社会人へ
(8)家族まるごとの支援
2 連携
(1)言語発達障害に関わる連携の必要性
(2)発達障害と連携 日本の法律用語としての発達障害
(3)STが行う発達支援
(4)言語発達障害児をめぐる「連携」
(5)「STは連携に消極的」といわれがち.視野を広げよう
(6)スペシャリストとジェネラリスト両者の協力,連携
(7)スペシャリストでもありジェネラリストでもある園や学校の先生たち
(8)横の連携 縦の連携
(9)STによる連携の実際―医療の場で
(10)STによる連携の実際―コメディカルスタッフとの共通理解
(11)STによる連携の実際―保育園・幼稚園と
(12)STによる連携の実際―学校と
(13)連携,協働のための心構え
和文索引
欧文索引
人名索引
サイドメモ
平均発話長(MLU:mean length of utterance)(石田宏代)
神経発達障害群のなかの疾患の相互関係(栗原まな)
後天性脳損傷(栗原まな)
てんかん(栗原まな)
ESSENCE ―診断から包括的な理解へ―(鈴木恵太)
DSM-IV-TRとDSM-5(石田宏代)
プレスピーチ(高見葉津)
オーラルコントロール:口腔のコントロール高見葉津)
特別支援教育―最近の動向―(小野 学)








