やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はじめに
 第48回理学療法士・作業療法士国家試験は平成25 年2 月24 日(日)に実施され,合格者は平成25 年3 月29 日に厚生労働省より発表されました.本年度の出願者数,受験者数,合格者数,および合格率は以下の通りでした.

       出願者数 受験者数 合格者数 合格率
 理学療法士 11,846人 11,411人 10,115人 88.6%
 作業療法士 5,434人 5,285人 4,084人 77.3%

 受験者数は昨年に比べて,理学療法士は545 人減(昨年:11,956人),作業療法士は536人減(昨年:5,821人)となり,両職種とも減少に転じました.合格率は昨年と比べると,理学療法士は6.2ポイント増(昨年:82.4%),作業療法士は2.4 ポイント減(昨年:79.7%)となりました.

 合格基準は,理学療法士,作業療法士とも,一般問題を1 問1 点,実地問題を1 問 3点とし,次のすべてを満たしている者を合格としています.
 総得点 167点以上/278 点
 実地問題 43点以上/120 点

 なお,今回の試験で採点除外等の取り扱いとなった問題は,
 [理学療法士]
  午前問題23,48
  午後問題1
 [作業療法士]
  午後問題36
 [専門基礎(共通)]
  午前問題78
 の5 問でした.

 本年度の理学療法専門領域では標準的な問題が多く,これまでの国家試験過去問題と比較してとくに難易度が高まったという印象はありませんでした.例年通り,過去問題とほとんど同一の問題や一部の形を変えただけの問題が複数問出題されています.本書に掲載している5年以内の過去問題はもとより,それ以前の過去問題の学習が是非とも必要となるでしょう.近年は出題数が少なくなっていた物理療法や補装具療法の領域からの出題が多くみられました.
 作業療法専門領域では,ここ数年の傾向として評価法の問題が出題されています.一般の教科書にはあまり記載されていない評価法に関する問題や,評価法の図や結果をみせる問題が実地問題として出題されており,配点が高いためにこれらに対応する学習が必要です.精神科領域の問題ではやや細かな専門性を問う問題が出題されています.
 専門基礎領域(共通問題)は標準的な内容で,過去問題に類似する問題も多く,とくに難易度が高まったという印象はありませんでした.
 本書は第44回から第48回までの5年間の理学療法士・作業療法士国家試験全問題を掲載しております.本書の構成は,問題,解答,解説からなります.
 問題は,可能な限り原文に則して記載し,図や写真は縮小してあります.
 解答は,基本的には厚生労働省が公表したものとしてあります.一部,厚生労働省の解答と見解が異なる問題については,その旨を明記しました.
 解説は,解答を導き出すのに参考となる事柄を限られたスペースのなかにメモ程度に記載しました.
 パーソナルコンピュータで学習できるように,付録にCD-ROM(第38回から第47回分を収録)を添付しました.対応機種と操作方法は巻末のマニュアルをご覧下さい.
 本書の解答,解説,CD-ROM等でお気づきの点,また本書の構成などについてご意見がございましたら編集部宛にご教示下さいますようお願い申し上げます.
 来る第49回の理学療法士・作業療法士国家試験には,どうぞ本書を充分に活用されて,見事全員が合格されますよう,編集部一同,心からお祈り申し上げます.

 2013年5月
 医歯薬出版編集部
 はじめに

第44回 理学療法士 作業療法士国家試験問題解答と解説
 理学療法
 作業療法
 専門基礎
第45回 理学療法士 作業療法士国家試験問題解答と解説
 理学療法(午前)
 理学療法(午後)
 作業療法(午前)
 作業療法(午後)
 専門基礎(午前)
 専門基礎(午後)
第46回 理学療法士 作業療法士国家試験問題解答と解説
 理学療法(午前)
 理学療法(午後)
 作業療法(午前)
 作業療法(午後)
 専門基礎(午前)
 専門基礎(午後)
第47回 理学療法士 作業療法士国家試験問題解答と解説
 理学療法(午前)
 理学療法(午後)
 作業療法(午前)
 作業療法(午後)
 専門基礎(午前)
 専門基礎(午後)
第48回 理学療法士 作業療法士国家試験問題解答と解説
 理学療法(午前)
 理学療法(午後)
 作業療法(午前)
 作業療法(午後)
 専門基礎(午前)
 専門基礎(午後)

 付録 CD-ROM取扱説明書