やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はじめに
 第39回理学療法士・作業療法士国家試験は平成16年3月7日に実施され,合格者は平成16年4月14日に発表されました.試験問題数は昨年と同じで,理学療法と作業療法それぞれに専門問題100問(午前),共通問題100問(午後)が出題されました.
 過去10年間の受験者数(人)と合格率(%)の推移をみると,受験者数はこの10年間で理学療法が3.4倍,作業療法が3.9倍となっています.合格率は大部分が90%を超える高比率となっています.

回 30回 31回 32回 33回 34回 35回
PT 受験者数 1454 1739 1889 2286 2744 3196
 合格率 97.8 97.1 95.1 96.9 93.5 95.4
OT 受験者数 888 1115 1152 1262 1735 2312
 合格率 76.6 93.3 91.9 97.1 90.6 97.5

回 36回 37回 38回 39回
PT 受験者数 3240 3503 3686 4289
 合格率 96.9 95.7 98.5 97.9
OT 受験者数 2477 2854 3205 3469
 合格率 94.8 90.6 91.6 95.5


 厚生労働省から発表された合格基準は,理学療法士,作業療法士とも,次の通りです.

 一般問題1問1点(159点満点),実地問題1問3点(120点満点)とし,次の合格基準を全て満たしたものを合格とする
 総得点168点以上/279点満点 実地問題43点以上/120点満点

 今年度から出題形式の見直しが実施されて,新たにX(2)タイプ(設問に対して5つの選択肢を置き,2つの正解肢を選ぶ)が導入されました.将来的にはAタイプ(5つの選択肢のうちから1つの正解を選ぶ)を増加させ,Kタイプ(設問に対して5つの選択肢を置き,肢の2つまたは3つを組み合わせた回答コードのうちから1つを選ぶ)を減少(廃止)させるとしています.X(2)タイプの問題は,当面は実地問題に限って出題することとされています.今年度の試験ではX(2)タイプの問題は,理学療法の実地問題に4問,作業療法の実地問題に5問出題されています.Kタイプの問題の出題数は,理学療法8問(昨年度は9問),作業療法10問(18),共通問題5問(10)で,減少傾向にあります.
 出題内容は従来のものと比較してとくに難度が高まったという印象はありませんが,X(2)タイプの導入によって相対的には難度が高められたことになります.
 今年度の試験で採点除外等の取り扱いをした問題は,作業療法の専門問題(午前)の問題77(選択肢に複数の正解があるため,複数肢を正解とする)と,共通問題(午後)の問題52(選択肢に正解がないため,採点から除外する)の2問でした.
 本書は第35回から第39回までの5年間の全問題が掲載されております.本書の構成は,問題,解答,解説からなります.
 問題は,可能な限り原文に則して記載し,図は縮小してあります.
 解答は,厳密には正解とはし難いものの,出題の意図をくみ取って解答を導き出したものも一部あります.
 解説は,解答を導き出すのに参考となることがらを限られたスペースのなかにメモ程度に記載しました.
 パーソナルコンピュータで学習できるように,付録にCD-ROM(第29―38回分を収録)を添付しました.対応機器と操作方法は巻末のマニュアルをご覧ください.
 本書の解答,解説,CD-ROM等でお気づきの点,また構成についてご意見がございましたら編集部宛にご教示くださいますようお願い申し上げます.
 来る第40回の理学療法士・作業療法士国家試験には,どうか本書を存分に活用されて,見事全員が合格されますよう編集部一同心からお祈り申し上げます.
 2004年5月
 医歯薬出版編集部
第35回―39回 理学療法士 作業療法士 国家試験問題 解答と解説 もくじ

はじめに

第35回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題

第36回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題

第37回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題

第38回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題

第39回理学療法士
 作業療法士国家試験問題 解答と解説
 理学療法
 作業療法
 共通問題

付録 CD-ROM版取扱説明書