第3版に寄せて
嚥下障害ポケットマニュアルは初版以来,2011年で10年目を迎えました.第2版を改訂後,多くの皆様から刷新を要望されながら増刷ごとの手直し程度にとどまっておりました.これはリーダーである藤島が聖隷三方原病院から浜松市リハビリテーション病院に異動するという変化や,スタッフの入れ替わりなど診療体制が激変したことなどが原因しております.しかし,その後,私どもの嚥下障害臨床は聖隷三方原病院,浜松市リハビリテーション病院,聖隷浜松病院の3病院が連携して行う体制へと発展し,より充実したものとなっています.このたび時代の変化にも対応して内容を大幅に改め,新たな章を追加するなどいたしました.執筆者名も「聖隷三方原病院嚥下チーム」から「聖隷嚥下チーム」へと改めております.
今回の改訂では,基本的な骨格部分に関して,新たな知見を入れた大幅な追記修正,ないし全面改訂を行いました.さらに,神経疾患,精神疾患,頭部外傷の項目,運動学習の項目,多数のコラムを新たに書き下ろしました.執筆陣もかなり交代し,聖隷グループで現在,実際に嚥下臨床や教育などに関わり,学会などでも活躍している医療スタッフとなっています.
今後もよりよいものにしていきたいと思っております.ご意見やご要望があればお寄せください.
第3版もこれまで通り常にポケットに入れて臨床現場で役立つマニュアルとしてご活用いただければ幸いです.
2011年8月
聖隷嚥下チーム
代表 藤島一郎
第2版に寄せて
初版の嚥下障害ポケットマニュアルは幸いにも多くの読者に歓迎された.その後,いろいろなご意見をいただき,またいくつかの新知識,修正などを入れてわずか出版後2年ではあるが改訂する運びとなった.ハンディな大きさに多くの内容を盛り込むことは大変ではあるがやりがいのあることである.
主な改訂は,@レイアウトとしてメモの欄を設けたこと,A印刷のカラーで読みにくいところを直したこと,B図の修正(今回もSTの新居素子さんが快く担当してくれた),C不足分の内容を補い,新知見を追加したこと,などである.これによって使い勝手がさらに良くなり,臨床現場でより役立つ小冊子になったと思われる.
今後も皆様のご意見を取り入れてより良いポケットマニュアルにしてゆきたいと考えている.
尚,第2版からは情報の正確さと読者の便宜を図るため,「刷」を重ねて大きな修正,追加などがあった場合には,医歯薬出版のホームページに修正情報を載せることとした.適宜ご参照いただければ幸いである.
2003年2月
聖隷三方原病院嚥下チーム
代表 藤島一郎
まえがき
本書はポケットやカバンに入れて手軽に持ち運べ,実際の臨床の場で必要な手技と知識をコンパクトに調べやすいようにまとめたものである.嚥下障害は患者数も多くベッドサイド,在宅,外来などで常にその場の対応が必要とされる.嚥下障害に関しては多くの著書や雑誌の特集号が出され,講習会や研究会,学会などで知識を得る機会が多くなったが,目の前の患者さんに何をどうすればよいかというときすぐ調べられるハンディな本は少ない.当初は聖隷三方原病院の嚥下セミナーテキストを念頭においていたものであったが,より多くの人に活用いただけることを考えて出版される運びとなった.
本書の特徴はポケットサイズということの他に「訓練法の実際」について多くのページを割いていること,また,たくさんのイラストを用いてSTや看護職員などが具体的な訓練法を理解しやすいように解説している点である.訓練法はあいうえお順で引きやすくし,症状別の対処法も巻末にまとめて表にしてある.脳卒中や神経疾患などの機能的原因による成人の嚥下障害を中心に記載しているが,嚥下障害臨床全般のエッセンスを盛り込むように努力した.小児に関しては同じ聖隷福祉事業団おおぞら療育センターの横地健治先生に執筆していただいた.きれいなイラストはSTの新居素子さん,表紙は清水一男氏に描いていただいた.深謝いたします.
皆様のご意見,ご批判を仰ぐと共に嚥下障害ビデオシリーズなどと合わせて活用していただければ幸いである.
2001年8月
聖隷三方原病院嚥下チーム
代表 藤島一郎
嚥下障害ポケットマニュアルは初版以来,2011年で10年目を迎えました.第2版を改訂後,多くの皆様から刷新を要望されながら増刷ごとの手直し程度にとどまっておりました.これはリーダーである藤島が聖隷三方原病院から浜松市リハビリテーション病院に異動するという変化や,スタッフの入れ替わりなど診療体制が激変したことなどが原因しております.しかし,その後,私どもの嚥下障害臨床は聖隷三方原病院,浜松市リハビリテーション病院,聖隷浜松病院の3病院が連携して行う体制へと発展し,より充実したものとなっています.このたび時代の変化にも対応して内容を大幅に改め,新たな章を追加するなどいたしました.執筆者名も「聖隷三方原病院嚥下チーム」から「聖隷嚥下チーム」へと改めております.
今回の改訂では,基本的な骨格部分に関して,新たな知見を入れた大幅な追記修正,ないし全面改訂を行いました.さらに,神経疾患,精神疾患,頭部外傷の項目,運動学習の項目,多数のコラムを新たに書き下ろしました.執筆陣もかなり交代し,聖隷グループで現在,実際に嚥下臨床や教育などに関わり,学会などでも活躍している医療スタッフとなっています.
今後もよりよいものにしていきたいと思っております.ご意見やご要望があればお寄せください.
第3版もこれまで通り常にポケットに入れて臨床現場で役立つマニュアルとしてご活用いただければ幸いです.
2011年8月
聖隷嚥下チーム
代表 藤島一郎
第2版に寄せて
初版の嚥下障害ポケットマニュアルは幸いにも多くの読者に歓迎された.その後,いろいろなご意見をいただき,またいくつかの新知識,修正などを入れてわずか出版後2年ではあるが改訂する運びとなった.ハンディな大きさに多くの内容を盛り込むことは大変ではあるがやりがいのあることである.
主な改訂は,@レイアウトとしてメモの欄を設けたこと,A印刷のカラーで読みにくいところを直したこと,B図の修正(今回もSTの新居素子さんが快く担当してくれた),C不足分の内容を補い,新知見を追加したこと,などである.これによって使い勝手がさらに良くなり,臨床現場でより役立つ小冊子になったと思われる.
今後も皆様のご意見を取り入れてより良いポケットマニュアルにしてゆきたいと考えている.
尚,第2版からは情報の正確さと読者の便宜を図るため,「刷」を重ねて大きな修正,追加などがあった場合には,医歯薬出版のホームページに修正情報を載せることとした.適宜ご参照いただければ幸いである.
2003年2月
聖隷三方原病院嚥下チーム
代表 藤島一郎
まえがき
本書はポケットやカバンに入れて手軽に持ち運べ,実際の臨床の場で必要な手技と知識をコンパクトに調べやすいようにまとめたものである.嚥下障害は患者数も多くベッドサイド,在宅,外来などで常にその場の対応が必要とされる.嚥下障害に関しては多くの著書や雑誌の特集号が出され,講習会や研究会,学会などで知識を得る機会が多くなったが,目の前の患者さんに何をどうすればよいかというときすぐ調べられるハンディな本は少ない.当初は聖隷三方原病院の嚥下セミナーテキストを念頭においていたものであったが,より多くの人に活用いただけることを考えて出版される運びとなった.
本書の特徴はポケットサイズということの他に「訓練法の実際」について多くのページを割いていること,また,たくさんのイラストを用いてSTや看護職員などが具体的な訓練法を理解しやすいように解説している点である.訓練法はあいうえお順で引きやすくし,症状別の対処法も巻末にまとめて表にしてある.脳卒中や神経疾患などの機能的原因による成人の嚥下障害を中心に記載しているが,嚥下障害臨床全般のエッセンスを盛り込むように努力した.小児に関しては同じ聖隷福祉事業団おおぞら療育センターの横地健治先生に執筆していただいた.きれいなイラストはSTの新居素子さん,表紙は清水一男氏に描いていただいた.深謝いたします.
皆様のご意見,ご批判を仰ぐと共に嚥下障害ビデオシリーズなどと合わせて活用していただければ幸いである.
2001年8月
聖隷三方原病院嚥下チーム
代表 藤島一郎
第3版に寄せて(藤島一郎)
第2版に寄せて(藤島一郎)
まえがき(藤島一郎)
コラム一覧
1 基礎的知識(藤島一郎)
2 嚥下障害の病態と原因(藤島一郎)
3 スクリーニングと精査,評価(藤島一郎)
4 リハビリテーションの考え方と治療(藤島一郎)
5 リスク管理(大野 綾)
6 訓練法
摂食・嚥下訓練の実際(小島千枝子,北條京子,前田広士,藤島一郎)
呼吸理学療法(俵 祐一,神津 玲,朝井政治)
運動療法(宮崎哲哉)
作業療法(OT)(竹山由里子)
7 病棟における摂食・嚥下障害の看護(中村純子)
8 歯科の役割,口腔ケア(大野友久,福永暁子,高柳久与,寺田 泉)
9 経管栄養(藤森まり子,藤島一郎)
10 嚥下食とレシピ(大塚純子)
11 神経筋疾患,頭部外傷,精神疾患と摂食・嚥下障害(谷口 洋,片桐伯真,中村智之)
12 重症心身障害児(者)の嚥下障害と治療(横地健治)
13 嚥下障害に対する口腔,咽頭の手術(浜田 登,袴田 桂,金沢英哲)
<巻末資料>
学会・研究会
参考図書・ビデオ
嚥下障害の症状別対処法
摂食・嚥下障害の症状と看護計画
嚥下造影(VF)評価用紙
誤嚥・窒息のリスクマネジメントマニュアル
摂食・嚥下障害評価法
藤島式 嚥下体操セット
聖隷三方原病院 嚥下障害症例2,552名の治療成績
栄養チューブ挿入位置確認マニュアル
誤嚥侵入スケール
嚥下調整食分類2013
<索引>
第2版に寄せて(藤島一郎)
まえがき(藤島一郎)
コラム一覧
1 基礎的知識(藤島一郎)
2 嚥下障害の病態と原因(藤島一郎)
3 スクリーニングと精査,評価(藤島一郎)
4 リハビリテーションの考え方と治療(藤島一郎)
5 リスク管理(大野 綾)
6 訓練法
摂食・嚥下訓練の実際(小島千枝子,北條京子,前田広士,藤島一郎)
呼吸理学療法(俵 祐一,神津 玲,朝井政治)
運動療法(宮崎哲哉)
作業療法(OT)(竹山由里子)
7 病棟における摂食・嚥下障害の看護(中村純子)
8 歯科の役割,口腔ケア(大野友久,福永暁子,高柳久与,寺田 泉)
9 経管栄養(藤森まり子,藤島一郎)
10 嚥下食とレシピ(大塚純子)
11 神経筋疾患,頭部外傷,精神疾患と摂食・嚥下障害(谷口 洋,片桐伯真,中村智之)
12 重症心身障害児(者)の嚥下障害と治療(横地健治)
13 嚥下障害に対する口腔,咽頭の手術(浜田 登,袴田 桂,金沢英哲)
<巻末資料>
学会・研究会
参考図書・ビデオ
嚥下障害の症状別対処法
摂食・嚥下障害の症状と看護計画
嚥下造影(VF)評価用紙
誤嚥・窒息のリスクマネジメントマニュアル
摂食・嚥下障害評価法
藤島式 嚥下体操セット
聖隷三方原病院 嚥下障害症例2,552名の治療成績
栄養チューブ挿入位置確認マニュアル
誤嚥侵入スケール
嚥下調整食分類2013
<索引>








