監訳者の序
本書『関節可動域・筋長検査法』(Joint Range of Motion and Muscle Length Testing)は,すでに医歯薬出版株式会社から出版(2001)されている,『筋・感覚検査法』(Muscle and Sensory Testing)の著者であるNancy Berryman Reese,PhD,PTがWilliam D.Bandy,PhD,PT,SCS,TACを共著者として著したものである.
患者さんの関節可動域とは,疾患およびその機能障害(impairment)の種類を問わず,多かれ少なかれ制限をきたしやすい要素のひとつである.患者さんの関節可動域制限がそのまま放置されるとか,理学療法・作業療法介入法をはじめ,リハビリテーション関連職種のケアに問題があれば,いわゆる拘縮をきたし,さらに最悪の場合には強直を引き起こしてしまうことはいうまでもない.
正常な基本運動に必要な要素は多岐にわたるが,神経・筋が働いていても,最終的には関節の各運動に連動しなければ何の意味もない.そして,関節可動域制限自体は正常な身体運動の大きな阻害因子のひとつとなることから,その的確な計測は重要となる.
これまで,関節可動域・筋長およびその計測法に関する著書,文献は数多い.しかし,本書の特徴は,関節可動域・筋長計測の既存の幅広い手技を系統的に整理し,簡便に計測できる方法を具体的に提示していることや,各年齢の標準可動域値および計測技法の信頼性と妥当性などについて,古典的および最新の情報を幅広くレビューしながら提示していることである.
計測機器は,一般的に使用される関節角度計,巻尺のほか,わが国ではほとんど使用されていない傾斜計やその他の計器によるデータも提示されており,今後,それらの計器がわが国にも導入されて,教育・臨床・研究場面で活用されることを期待したい.
また,付録には種々の詳細なデータが記載され種々の角度から検証されている.私が知るかぎり,これほどまで細部にわたり関節可動域・筋長検査法に関して記述された著書はないといえる.よって,本書は理学療法士・作業療法士を目指す学生にはもちろんのこと,すでに臨床経験のある理学療法士・作業療法士にも簡便でかつより的確に関節可動域・筋長を検査・評価するさいに役立つものと確信する.
2004年11月
奈 良 勲
著者の序
「関節可動域・筋長検査法」の執筆にあたり,2つの基本的目標を定めた.第1の目標は,関節可動域・筋長計測の幅広い手技を系統的に記載し,簡便に実施できるテキストにすること,第2の目標は,各年齢の標準可動域値および手技の信頼性と妥当性に関する正確かつ最新の情報を提示することであった.
本書は2つの目標を達成できたと信じている.一連の広範な手技として,角度計,傾斜計,巻尺を使った,四肢および脊椎の関節可動域・筋長計測の詳細を記述した.このテキストは,上下肢の筋長計測や脊椎の可動域計測に関して,現在のところ最も完全で有用な情報を提供していると確信している.また,読者が簡便に実施でき,本書の意図を理解できるように,各手技の説明とイラストを組み合わせて配置するように努めた.読者がその意図を理解してくれることを望んでいる.
第2の目標達成は,当初に想像していたほど容易ではなかった.患者の可動域を計測するヘルスケア分野の専門職は,長いあいだ,科学的根拠のない標準値に依存していた.根拠に乏しい標準値を最新のものにするため,母集団に基づいた標準値の研究を検索した.十分なサンプル数で,しかもランダム化された研究は少なかったが,いくつかの文献から最新の標準関節可動域を得ることができた.文献レビューの詳細およびその知見は,付録Cに示した.さらに,関節可動域・筋長計測技法の信頼性と妥当性に焦点をおいた研究の情報は,第7・10・15章に記述した.
本書は4セクションに分かれている.セクションIでは,読者がセクションII〜IVを理解しその情報を利用するさいに必要な背景を記述した.第1章では,関節可動域と筋長検査を区別し,計測技法の歴史を記し,さらに計測の基本概念を記述した.第2章では,臨床に関連した背景情報を示した.とくに,可動域と筋長に影響を及ぼす因子として,年齢,性,文化,職業に関する情報を提示した.また,一般的な計測の信頼性と妥当性に関する情報も記述した.
セクションII〜IVの大部分は,可動域計測と筋長検査の特異的手技に関する記述である.読者が各方法を簡便に使えるように,なるべく同じ形式で記述した.さらに各セクションには,特異的計測技法の信頼性と妥当性に関する章を設けた.
セクションIIは上肢の計測について記述した.第3章から第5章では,上肢の関節可動域計測に関する実際の方法を記述した.第6章では,筋長検査法について記述した.最後の第7章は,第3章から第6章で記述した上肢の各計測技法における信頼性と妥当性に関する情報を記述した.
セクションIIIの3つの章では,脊椎の関節可動域計測に関する情報を記述した.第8章は胸・腰椎の計測,第9章は頸椎と顎関節の計測について記述した.これらの各章は,使用する計測用具ではなく,運動方向により構成したため,読者には注意していただきたい.たとえば,(巻尺,傾斜計,CROMを使用する)頸椎屈曲計測に関するすべての方法は第8章で記述した.第10章では,脊椎の各計測技法における信頼性と妥当性について記述した.
セクションIVはセクションIIと同様の形式で構成し,第11章から第13章は下肢の可動域計測,第14章は下肢の筋長検査に関する方法を記述した.第15章では,第11章から第14章で記した方法の信頼性と妥当性に関する情報を記述した.
最後の付録では,関節可動域と筋長計測に必要な個々の情報を記述した.付録Aは,関節可動域に影響する関節包パターンに関する情報を記述した.付録Bには,関節可動域と筋長計測の記録様式例を載せた.付録Cでは,関節可動域について伝統的に受け入れられている標準の表,有用な文献の総合的吟味に基づく改訂版・関節可動域の表,および標準関節可動域の変化を証拠づけるデータを載せた.脊椎と四肢の関節可動域を調べた研究をレビューし,まとめた表は,www.wbsaunders.com/SIMON/Reese/joint/で閲覧できる.
関節可動域や筋長計測に使う方法の大部分は,反復練習によってのみ上達できる.初心者は,まず十分な可動域がある被検者を相手に練習することを勧める.不安がなくなった段階で,指導者の監視下のもと,可動域や筋長に障害をもつ患者さんで実施すべきである.本書で記述した方法は,反復練習によってのみ習熟できるであろう.
Nancy Berryman Reese
William D.Bandy
謝辞
本を書く作業は容易なことではなく,これが共著となるとさらにさまざまな困難が生じてくる.そこで,本書『関節可動域・筋長検査法』の完成にあたり多くの方々に謝意を表したい.まずは,共著者のお互いの労力,献身,熱意に対し労をねぎらいたい.共著者間でよりよい本にすべく熱い議論を交わし,励まし合ったときのお互いの寛大さと変わらぬ友情を確認できたことに感謝したい.
本書の執筆過程で多大な支援をいただいたW.B.Saunders社の編集者Andrew Allen氏とRachael Zipperlen氏に感謝したい.本書のために美しい写真を撮影していただいたMichael Morris氏に感謝したい.彼は熟練した写真家で,過去わたしたちの2冊の著書出版のさいもお手伝いいただき,彼以外の写真家に依頼することは考えられなかった.
文献などの検索,事務的作業,校正などを手伝ってくれた優秀な大学院助手のDanyelle Lusby,Stacy Ihler,Jenny Hood,Amanda Whitehead,そしてVicki Readnourの諸君に感謝したい.本書のモデルとなってくれた理学療法学科の学生,Rachel Ladin,Trigg Ross,Michael Adkins,Rachel Cloud,Blake Wagner,Brook Bridges,Jamie Brandy,そしてBrandon Chandlerの諸君に感謝したい.とくに,撮影スタジオが低温になったなかで,長い間,特定の肢位を保ってくれた苦労はたいへんだったと思う.また,多くの場面で検者の役を務めてくれたSherry Holmes君に感謝したい.
さらに,本書を執筆しているあいだ,原稿締切りに遅れたにもかかわらず支援していただいた,個性的なCentral Arkansas大学の学部長のDr. Venita Lovelace-Chandlerおよび理学療法学科の優秀でひたむきな教員諸氏に感謝したい.
最後に,わたしたちの家族である,Nancyの夫David,娘ElizabethとNicole,そしてBillの妻Bethと娘MelissaとJamieに感謝したい.わたしたちに素晴らしい家族を授けたもうた神にこころより畏敬の念を捧げたい.
Nancy Berryman Reese
William D. Bandy
本書をわれわれの一生を通じて愛をもって支持し導いてくれた,われわれの両親である,SteaveとGeneva Berryman,そしてDickとBetty Bandyに捧げる.
本書『関節可動域・筋長検査法』(Joint Range of Motion and Muscle Length Testing)は,すでに医歯薬出版株式会社から出版(2001)されている,『筋・感覚検査法』(Muscle and Sensory Testing)の著者であるNancy Berryman Reese,PhD,PTがWilliam D.Bandy,PhD,PT,SCS,TACを共著者として著したものである.
患者さんの関節可動域とは,疾患およびその機能障害(impairment)の種類を問わず,多かれ少なかれ制限をきたしやすい要素のひとつである.患者さんの関節可動域制限がそのまま放置されるとか,理学療法・作業療法介入法をはじめ,リハビリテーション関連職種のケアに問題があれば,いわゆる拘縮をきたし,さらに最悪の場合には強直を引き起こしてしまうことはいうまでもない.
正常な基本運動に必要な要素は多岐にわたるが,神経・筋が働いていても,最終的には関節の各運動に連動しなければ何の意味もない.そして,関節可動域制限自体は正常な身体運動の大きな阻害因子のひとつとなることから,その的確な計測は重要となる.
これまで,関節可動域・筋長およびその計測法に関する著書,文献は数多い.しかし,本書の特徴は,関節可動域・筋長計測の既存の幅広い手技を系統的に整理し,簡便に計測できる方法を具体的に提示していることや,各年齢の標準可動域値および計測技法の信頼性と妥当性などについて,古典的および最新の情報を幅広くレビューしながら提示していることである.
計測機器は,一般的に使用される関節角度計,巻尺のほか,わが国ではほとんど使用されていない傾斜計やその他の計器によるデータも提示されており,今後,それらの計器がわが国にも導入されて,教育・臨床・研究場面で活用されることを期待したい.
また,付録には種々の詳細なデータが記載され種々の角度から検証されている.私が知るかぎり,これほどまで細部にわたり関節可動域・筋長検査法に関して記述された著書はないといえる.よって,本書は理学療法士・作業療法士を目指す学生にはもちろんのこと,すでに臨床経験のある理学療法士・作業療法士にも簡便でかつより的確に関節可動域・筋長を検査・評価するさいに役立つものと確信する.
2004年11月
奈 良 勲
著者の序
「関節可動域・筋長検査法」の執筆にあたり,2つの基本的目標を定めた.第1の目標は,関節可動域・筋長計測の幅広い手技を系統的に記載し,簡便に実施できるテキストにすること,第2の目標は,各年齢の標準可動域値および手技の信頼性と妥当性に関する正確かつ最新の情報を提示することであった.
本書は2つの目標を達成できたと信じている.一連の広範な手技として,角度計,傾斜計,巻尺を使った,四肢および脊椎の関節可動域・筋長計測の詳細を記述した.このテキストは,上下肢の筋長計測や脊椎の可動域計測に関して,現在のところ最も完全で有用な情報を提供していると確信している.また,読者が簡便に実施でき,本書の意図を理解できるように,各手技の説明とイラストを組み合わせて配置するように努めた.読者がその意図を理解してくれることを望んでいる.
第2の目標達成は,当初に想像していたほど容易ではなかった.患者の可動域を計測するヘルスケア分野の専門職は,長いあいだ,科学的根拠のない標準値に依存していた.根拠に乏しい標準値を最新のものにするため,母集団に基づいた標準値の研究を検索した.十分なサンプル数で,しかもランダム化された研究は少なかったが,いくつかの文献から最新の標準関節可動域を得ることができた.文献レビューの詳細およびその知見は,付録Cに示した.さらに,関節可動域・筋長計測技法の信頼性と妥当性に焦点をおいた研究の情報は,第7・10・15章に記述した.
本書は4セクションに分かれている.セクションIでは,読者がセクションII〜IVを理解しその情報を利用するさいに必要な背景を記述した.第1章では,関節可動域と筋長検査を区別し,計測技法の歴史を記し,さらに計測の基本概念を記述した.第2章では,臨床に関連した背景情報を示した.とくに,可動域と筋長に影響を及ぼす因子として,年齢,性,文化,職業に関する情報を提示した.また,一般的な計測の信頼性と妥当性に関する情報も記述した.
セクションII〜IVの大部分は,可動域計測と筋長検査の特異的手技に関する記述である.読者が各方法を簡便に使えるように,なるべく同じ形式で記述した.さらに各セクションには,特異的計測技法の信頼性と妥当性に関する章を設けた.
セクションIIは上肢の計測について記述した.第3章から第5章では,上肢の関節可動域計測に関する実際の方法を記述した.第6章では,筋長検査法について記述した.最後の第7章は,第3章から第6章で記述した上肢の各計測技法における信頼性と妥当性に関する情報を記述した.
セクションIIIの3つの章では,脊椎の関節可動域計測に関する情報を記述した.第8章は胸・腰椎の計測,第9章は頸椎と顎関節の計測について記述した.これらの各章は,使用する計測用具ではなく,運動方向により構成したため,読者には注意していただきたい.たとえば,(巻尺,傾斜計,CROMを使用する)頸椎屈曲計測に関するすべての方法は第8章で記述した.第10章では,脊椎の各計測技法における信頼性と妥当性について記述した.
セクションIVはセクションIIと同様の形式で構成し,第11章から第13章は下肢の可動域計測,第14章は下肢の筋長検査に関する方法を記述した.第15章では,第11章から第14章で記した方法の信頼性と妥当性に関する情報を記述した.
最後の付録では,関節可動域と筋長計測に必要な個々の情報を記述した.付録Aは,関節可動域に影響する関節包パターンに関する情報を記述した.付録Bには,関節可動域と筋長計測の記録様式例を載せた.付録Cでは,関節可動域について伝統的に受け入れられている標準の表,有用な文献の総合的吟味に基づく改訂版・関節可動域の表,および標準関節可動域の変化を証拠づけるデータを載せた.脊椎と四肢の関節可動域を調べた研究をレビューし,まとめた表は,www.wbsaunders.com/SIMON/Reese/joint/で閲覧できる.
関節可動域や筋長計測に使う方法の大部分は,反復練習によってのみ上達できる.初心者は,まず十分な可動域がある被検者を相手に練習することを勧める.不安がなくなった段階で,指導者の監視下のもと,可動域や筋長に障害をもつ患者さんで実施すべきである.本書で記述した方法は,反復練習によってのみ習熟できるであろう.
Nancy Berryman Reese
William D.Bandy
謝辞
本を書く作業は容易なことではなく,これが共著となるとさらにさまざまな困難が生じてくる.そこで,本書『関節可動域・筋長検査法』の完成にあたり多くの方々に謝意を表したい.まずは,共著者のお互いの労力,献身,熱意に対し労をねぎらいたい.共著者間でよりよい本にすべく熱い議論を交わし,励まし合ったときのお互いの寛大さと変わらぬ友情を確認できたことに感謝したい.
本書の執筆過程で多大な支援をいただいたW.B.Saunders社の編集者Andrew Allen氏とRachael Zipperlen氏に感謝したい.本書のために美しい写真を撮影していただいたMichael Morris氏に感謝したい.彼は熟練した写真家で,過去わたしたちの2冊の著書出版のさいもお手伝いいただき,彼以外の写真家に依頼することは考えられなかった.
文献などの検索,事務的作業,校正などを手伝ってくれた優秀な大学院助手のDanyelle Lusby,Stacy Ihler,Jenny Hood,Amanda Whitehead,そしてVicki Readnourの諸君に感謝したい.本書のモデルとなってくれた理学療法学科の学生,Rachel Ladin,Trigg Ross,Michael Adkins,Rachel Cloud,Blake Wagner,Brook Bridges,Jamie Brandy,そしてBrandon Chandlerの諸君に感謝したい.とくに,撮影スタジオが低温になったなかで,長い間,特定の肢位を保ってくれた苦労はたいへんだったと思う.また,多くの場面で検者の役を務めてくれたSherry Holmes君に感謝したい.
さらに,本書を執筆しているあいだ,原稿締切りに遅れたにもかかわらず支援していただいた,個性的なCentral Arkansas大学の学部長のDr. Venita Lovelace-Chandlerおよび理学療法学科の優秀でひたむきな教員諸氏に感謝したい.
最後に,わたしたちの家族である,Nancyの夫David,娘ElizabethとNicole,そしてBillの妻Bethと娘MelissaとJamieに感謝したい.わたしたちに素晴らしい家族を授けたもうた神にこころより畏敬の念を捧げたい.
Nancy Berryman Reese
William D. Bandy
本書をわれわれの一生を通じて愛をもって支持し導いてくれた,われわれの両親である,SteaveとGeneva Berryman,そしてDickとBetty Bandyに捧げる.
監訳者の序……V
著者の序……VII
謝辞……IX
■セクションI 序論
第1章 関節可動域・筋長検査法:背景,歴史,基本原則
関節可動域と筋長
運動学
関節運動学
骨運動学
矢状面
前額面
横断面
特別なケース:足部と足関節における斜軸
関節可動域および筋長計器の歴史
角度計
計測技法
記録方法
他の計器
傾斜計
電気角度計
写真およびビデオ記録装置
X線撮影法
筋長の計測技法
複合検査法
直接的計測
計測手順
計器
角度計
傾斜計
頸椎可動域計測装置
背部可動域計測装置
巻尺
ROMおよび筋長計測技法
計測準備
患者への説明
計測肢位:ROM計測
計測肢位:筋長計測
固定
ROMとend-feel(終末感)の判断
骨ランドマークの触診と計器のあてかた
角度計によるROMの確定と判読
筋長の確定と判読
第2章 関節可動域・筋長計測:臨床的根拠
関節可動域と筋長の標準値
関節可動域に影響を及ぼす要素
加齢に伴うROMの変化
下肢
上肢
腰椎
頸椎
性別によるROMの差違
下肢
上肢
腰椎
頸椎
文化と職業にもとづくROMの差違
信頼性と妥当性
信頼性
数量化
妥当性
数量化
信頼性と妥当性:記載の条件
■セクションII 上肢
第3章 肩関節の可動域計測
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:肩関節
計測技法:肩屈曲・伸展
計測技法:肩外転
計測技法:肩内旋・外旋
肩屈曲
肩伸展
肩外転
肩内転
肩外旋
肩内旋
第4章 肘関節・前腕の可動域計測
肘関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:肘関節
計測技法:肘屈曲・伸展
前腕関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:前腕関節
計測技法:前腕回内・回外
肘屈曲
肘伸展
前腕回外
前腕回内
第5章 手関節・手部の可動域計測
手関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:手関節
計測技法:手関節
第1手根中手関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:第1手根中手関節
計測技法:第1手根中手関節
中手指節関節と指節間関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:中手指節関節と指節間関節
計測技法:中手指節関節と指節間関節
手関節屈曲:背側配置
手関節屈曲:外側配置
手関節伸展:掌側配置
手関節伸展:外側配置
手関節内転: 尺側偏位
手関節外転:橈側偏位
中手指節(MCP)関節外転
中手指節 (MCP)・指節間(PIP・DIP)関節屈曲
中手指節(MCP)・指節間(PIP・DIP)関節伸展
手根中手(第1CMC)関節外転
手根中手(第1CMC)関節屈曲
手根中 手(第1CMC)関節伸展
手根中手(第1CMC)関節対立
第1指中手指節(MCP)・指節間(IP)関節屈曲
第1指中手指節(MCP)・指節間(IP)関節伸展
第6章 上肢の筋長検査
序論
アプレイのスクラッチ(Apley's scratch)検査
肩と手首の挙上検査
筋長検査:上肢
広背筋の筋長
大胸筋の筋長:一般的方法
大胸筋の筋長:胸骨部(下部)
大胸筋の筋長:鎖骨部(上部)
小胸筋の筋長
上腕三頭筋の筋長
上腕二頭筋の筋長
浅指屈筋,深指屈筋,小指屈筋の筋長
指伸筋,示指伸筋,小指伸筋の筋長
第7章 上肢の関節可動域・筋長検査法の信頼性と妥当性
上肢の角度の信頼性と妥当性
肩屈曲・伸展
肩外転
肩内旋・外旋
肘屈曲・伸展
前腕回内・回外
手関節掌屈・背屈
手関節外転・内転
手指の運動
筋長検査の信頼性
■セクションIII 頭部,頸部,体幹
第8章 胸・腰椎の可動域計測
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:胸・腰椎
計測技法:胸・腰椎
巻尺
角度計
傾斜計
腰椎屈曲:巻尺法
胸・腰椎屈曲:巻尺法
腰椎屈曲:角度計法
腰椎屈曲:傾斜計法
腰椎屈曲:BROM計器法
腰椎伸展:巻尺法
腰椎伸展:巻尺法――腹臥位
腰椎伸展:角度計法
腰椎伸展:傾斜計法
腰椎伸展:BROM計器法
胸・腰椎側屈:巻尺法
腰椎側屈:角度計法
腰椎側屈:傾斜計法
腰椎側屈:BROM計器法
胸・腰椎回旋:巻尺法
胸椎回旋:傾斜計法
腰椎回旋:BROM計器法
第9章 頸椎・顎関節の可動域計測
頸椎
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:頸椎
計測技法:頸椎
巻尺と角度計
傾斜計
顎関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:顎関節
計測技法:顎関節
頸椎屈曲:巻尺法
頸椎屈曲:角度計法
頸椎屈曲:傾斜計法
頸椎屈曲:CROM計器法
頸椎伸展:巻尺法
頸椎伸展:角度計法
頸椎伸展:傾斜計法
頸椎伸展:CROM計器法
頸椎側屈:巻尺法
頸椎側屈:角度計法
頸椎側屈:傾斜計法
頸椎側屈:CROM計器法
頸椎回旋:巻尺法
頸椎回旋:角度計法
頸椎回旋:傾斜計法
頸椎回旋:CROM計器法
顎関節下顎の下制(開口):定規(Ruler)法
顎関節下顎の下制(開口):Therabite(可動域スケール)法
顎関節突出
顎関節左右偏差(偏位)
第10章 脊柱・顎関節の可動域計測における信頼性と妥当性
胸・腰椎
巻尺
屈曲
伸展
側屈
回旋
角度計
屈曲と伸展
側屈
傾斜計
屈曲と伸展
側屈
回旋
頸椎
巻尺
角度計
傾斜計
頭部傾斜計の付属品
妥当性
顎関節
■セクションIV 下肢
第11章 股関節の可動域計測
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:股関節
計測技法:股関節屈曲・伸展
計測技法:股関節外転・内転
計測技法:股関節内旋・外旋
股関節屈曲
股関節伸展
股関 節外転
股関節内転
股関節外旋
股関節内旋
第12章 膝関節の可動域計測
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:膝関節
計測技法:膝屈曲・伸展
膝屈曲
膝伸展
第13章 足関節・足部の可動域計測
足関節,距骨下関節,横足根関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:足関節,距骨下関節,横足根関節
計測技法:足関節回内・回外の運動成分としての背屈・底屈ROM
計測技法:距骨下関節での内がえし・外がえし(回内・回外)ROM
中足指節関節と指節間関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:中足指節関節と指節間関節
計測技法:中足指節関節と指節間関節屈曲・伸展
足回外:底屈運動成分
足回内:背屈運動成分
足回内:距骨下関節中間位での背屈運動成分
足関節・足部回外:内がえし運動成分
足関節・足部回内:外がえし運動成分
距骨下関節回外:内がえし運動成分(解剖学的ゼロポジションを基準とする)
距骨下関節回内:外がえし運動成分(解剖学的ゼロポジションを基準とする)
第1中足指節(MTP)関節屈曲(底屈)
第1中足指節(MTP)関節伸展(背屈)
第1中足指節(MTP)関節外転
第1中足指節(MTP)関節内転
中足指節(MTP)関節・指節間(PIP・DIP・IP)関節屈曲
中足指節(MTP)関節・指節間(PIP・DIP・IP)関節伸展
第14章 下肢の筋長検査
筋長検査:腸腰筋
筋長検査:大腿直筋
筋長検査:ハムストリングス
座位リーチ検査
筋長検査:腸脛靱帯および大腿筋膜張筋
検査の記述
定量化
筋長検査:腓腹筋とヒラメ筋
腸腰筋の筋長:Thomasテスト
腸腰筋の筋長:腹臥位股関節伸展検査
大腿直筋の筋長:Thomasテスト
大腿直筋の筋長:腹臥位法
ハムストリングスの筋長:下肢伸展挙上(SLR)検査
ハムストリングスの筋長:膝関節伸展検査
腸脛靱帯と大腿筋膜張筋の筋長: OberテストとOberテスト変法
腸脛靱帯と大腿筋膜張筋の筋長:腹臥位法
腓腹筋の筋長
ヒラメ筋の筋長:仰臥位
ヒラメ筋の筋長:腹臥位
第15章 下肢の可動域計測・筋長検査における信頼性と妥当性
下肢角度計測の信頼性と妥当性
股関節屈曲・伸展
股関節外転・内転
股関節内旋・外旋
膝関節屈曲・伸展
足回内・回外:背屈・底屈運動成分
距骨下関節回外・回内:内がえし・外がえし運動成分
中足指節関節屈曲・伸展
筋長検査の信頼性
腸腰筋
大腿直筋
ハムストリングス
腸脛靱帯と筋膜張筋
腓腹筋とヒラメ筋
■付録
付録A:関節包パターン(capsular pattern)の定義
関節包パターン
付録B:データ記録様式例
付録C:四肢・体幹可動域の標準値(成人)
上肢の標準ROM値
胸・腰椎の標準ROM値
巻尺:20〜40歳,成人
角度計:20〜40歳,成人
傾斜計:20〜40歳,成人
要約:胸・腰椎20〜40歳,成人
頸椎の標準ROM値
巻尺:20〜40歳,成人
角度計と傾斜計:20〜40歳,成人
CROM計器:20〜40歳,成人
下肢の標準ROM値
索引
著者の序……VII
謝辞……IX
■セクションI 序論
第1章 関節可動域・筋長検査法:背景,歴史,基本原則
関節可動域と筋長
運動学
関節運動学
骨運動学
矢状面
前額面
横断面
特別なケース:足部と足関節における斜軸
関節可動域および筋長計器の歴史
角度計
計測技法
記録方法
他の計器
傾斜計
電気角度計
写真およびビデオ記録装置
X線撮影法
筋長の計測技法
複合検査法
直接的計測
計測手順
計器
角度計
傾斜計
頸椎可動域計測装置
背部可動域計測装置
巻尺
ROMおよび筋長計測技法
計測準備
患者への説明
計測肢位:ROM計測
計測肢位:筋長計測
固定
ROMとend-feel(終末感)の判断
骨ランドマークの触診と計器のあてかた
角度計によるROMの確定と判読
筋長の確定と判読
第2章 関節可動域・筋長計測:臨床的根拠
関節可動域と筋長の標準値
関節可動域に影響を及ぼす要素
加齢に伴うROMの変化
下肢
上肢
腰椎
頸椎
性別によるROMの差違
下肢
上肢
腰椎
頸椎
文化と職業にもとづくROMの差違
信頼性と妥当性
信頼性
数量化
妥当性
数量化
信頼性と妥当性:記載の条件
■セクションII 上肢
第3章 肩関節の可動域計測
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:肩関節
計測技法:肩屈曲・伸展
計測技法:肩外転
計測技法:肩内旋・外旋
肩屈曲
肩伸展
肩外転
肩内転
肩外旋
肩内旋
第4章 肘関節・前腕の可動域計測
肘関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:肘関節
計測技法:肘屈曲・伸展
前腕関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:前腕関節
計測技法:前腕回内・回外
肘屈曲
肘伸展
前腕回外
前腕回内
第5章 手関節・手部の可動域計測
手関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:手関節
計測技法:手関節
第1手根中手関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:第1手根中手関節
計測技法:第1手根中手関節
中手指節関節と指節間関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:中手指節関節と指節間関節
計測技法:中手指節関節と指節間関節
手関節屈曲:背側配置
手関節屈曲:外側配置
手関節伸展:掌側配置
手関節伸展:外側配置
手関節内転: 尺側偏位
手関節外転:橈側偏位
中手指節(MCP)関節外転
中手指節 (MCP)・指節間(PIP・DIP)関節屈曲
中手指節(MCP)・指節間(PIP・DIP)関節伸展
手根中手(第1CMC)関節外転
手根中手(第1CMC)関節屈曲
手根中 手(第1CMC)関節伸展
手根中手(第1CMC)関節対立
第1指中手指節(MCP)・指節間(IP)関節屈曲
第1指中手指節(MCP)・指節間(IP)関節伸展
第6章 上肢の筋長検査
序論
アプレイのスクラッチ(Apley's scratch)検査
肩と手首の挙上検査
筋長検査:上肢
広背筋の筋長
大胸筋の筋長:一般的方法
大胸筋の筋長:胸骨部(下部)
大胸筋の筋長:鎖骨部(上部)
小胸筋の筋長
上腕三頭筋の筋長
上腕二頭筋の筋長
浅指屈筋,深指屈筋,小指屈筋の筋長
指伸筋,示指伸筋,小指伸筋の筋長
第7章 上肢の関節可動域・筋長検査法の信頼性と妥当性
上肢の角度の信頼性と妥当性
肩屈曲・伸展
肩外転
肩内旋・外旋
肘屈曲・伸展
前腕回内・回外
手関節掌屈・背屈
手関節外転・内転
手指の運動
筋長検査の信頼性
■セクションIII 頭部,頸部,体幹
第8章 胸・腰椎の可動域計測
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:胸・腰椎
計測技法:胸・腰椎
巻尺
角度計
傾斜計
腰椎屈曲:巻尺法
胸・腰椎屈曲:巻尺法
腰椎屈曲:角度計法
腰椎屈曲:傾斜計法
腰椎屈曲:BROM計器法
腰椎伸展:巻尺法
腰椎伸展:巻尺法――腹臥位
腰椎伸展:角度計法
腰椎伸展:傾斜計法
腰椎伸展:BROM計器法
胸・腰椎側屈:巻尺法
腰椎側屈:角度計法
腰椎側屈:傾斜計法
腰椎側屈:BROM計器法
胸・腰椎回旋:巻尺法
胸椎回旋:傾斜計法
腰椎回旋:BROM計器法
第9章 頸椎・顎関節の可動域計測
頸椎
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:頸椎
計測技法:頸椎
巻尺と角度計
傾斜計
顎関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:顎関節
計測技法:顎関節
頸椎屈曲:巻尺法
頸椎屈曲:角度計法
頸椎屈曲:傾斜計法
頸椎屈曲:CROM計器法
頸椎伸展:巻尺法
頸椎伸展:角度計法
頸椎伸展:傾斜計法
頸椎伸展:CROM計器法
頸椎側屈:巻尺法
頸椎側屈:角度計法
頸椎側屈:傾斜計法
頸椎側屈:CROM計器法
頸椎回旋:巻尺法
頸椎回旋:角度計法
頸椎回旋:傾斜計法
頸椎回旋:CROM計器法
顎関節下顎の下制(開口):定規(Ruler)法
顎関節下顎の下制(開口):Therabite(可動域スケール)法
顎関節突出
顎関節左右偏差(偏位)
第10章 脊柱・顎関節の可動域計測における信頼性と妥当性
胸・腰椎
巻尺
屈曲
伸展
側屈
回旋
角度計
屈曲と伸展
側屈
傾斜計
屈曲と伸展
側屈
回旋
頸椎
巻尺
角度計
傾斜計
頭部傾斜計の付属品
妥当性
顎関節
■セクションIV 下肢
第11章 股関節の可動域計測
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:股関節
計測技法:股関節屈曲・伸展
計測技法:股関節外転・内転
計測技法:股関節内旋・外旋
股関節屈曲
股関節伸展
股関 節外転
股関節内転
股関節外旋
股関節内旋
第12章 膝関節の可動域計測
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:膝関節
計測技法:膝屈曲・伸展
膝屈曲
膝伸展
第13章 足関節・足部の可動域計測
足関節,距骨下関節,横足根関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:足関節,距骨下関節,横足根関節
計測技法:足関節回内・回外の運動成分としての背屈・底屈ROM
計測技法:距骨下関節での内がえし・外がえし(回内・回外)ROM
中足指節関節と指節間関節
解剖学的構造と骨運動学
運動の制限:中足指節関節と指節間関節
計測技法:中足指節関節と指節間関節屈曲・伸展
足回外:底屈運動成分
足回内:背屈運動成分
足回内:距骨下関節中間位での背屈運動成分
足関節・足部回外:内がえし運動成分
足関節・足部回内:外がえし運動成分
距骨下関節回外:内がえし運動成分(解剖学的ゼロポジションを基準とする)
距骨下関節回内:外がえし運動成分(解剖学的ゼロポジションを基準とする)
第1中足指節(MTP)関節屈曲(底屈)
第1中足指節(MTP)関節伸展(背屈)
第1中足指節(MTP)関節外転
第1中足指節(MTP)関節内転
中足指節(MTP)関節・指節間(PIP・DIP・IP)関節屈曲
中足指節(MTP)関節・指節間(PIP・DIP・IP)関節伸展
第14章 下肢の筋長検査
筋長検査:腸腰筋
筋長検査:大腿直筋
筋長検査:ハムストリングス
座位リーチ検査
筋長検査:腸脛靱帯および大腿筋膜張筋
検査の記述
定量化
筋長検査:腓腹筋とヒラメ筋
腸腰筋の筋長:Thomasテスト
腸腰筋の筋長:腹臥位股関節伸展検査
大腿直筋の筋長:Thomasテスト
大腿直筋の筋長:腹臥位法
ハムストリングスの筋長:下肢伸展挙上(SLR)検査
ハムストリングスの筋長:膝関節伸展検査
腸脛靱帯と大腿筋膜張筋の筋長: OberテストとOberテスト変法
腸脛靱帯と大腿筋膜張筋の筋長:腹臥位法
腓腹筋の筋長
ヒラメ筋の筋長:仰臥位
ヒラメ筋の筋長:腹臥位
第15章 下肢の可動域計測・筋長検査における信頼性と妥当性
下肢角度計測の信頼性と妥当性
股関節屈曲・伸展
股関節外転・内転
股関節内旋・外旋
膝関節屈曲・伸展
足回内・回外:背屈・底屈運動成分
距骨下関節回外・回内:内がえし・外がえし運動成分
中足指節関節屈曲・伸展
筋長検査の信頼性
腸腰筋
大腿直筋
ハムストリングス
腸脛靱帯と筋膜張筋
腓腹筋とヒラメ筋
■付録
付録A:関節包パターン(capsular pattern)の定義
関節包パターン
付録B:データ記録様式例
付録C:四肢・体幹可動域の標準値(成人)
上肢の標準ROM値
胸・腰椎の標準ROM値
巻尺:20〜40歳,成人
角度計:20〜40歳,成人
傾斜計:20〜40歳,成人
要約:胸・腰椎20〜40歳,成人
頸椎の標準ROM値
巻尺:20〜40歳,成人
角度計と傾斜計:20〜40歳,成人
CROM計器:20〜40歳,成人
下肢の標準ROM値
索引








