やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

ボタンを掛け違えると――
 思い込みパターンのリスク
 狭心症に血管拡張薬,空咳に胃薬/バイタルサインが命の綱/酔っ払い患者にはヒヤヒヤ!/パターン化の落とし穴/ボタンを掛け違えると/父の遺言/ある思い込みによる誤診の話/ブドウ膜炎といえば?と考える/急性腸炎のつもりが緊急手術
II.貧血に心を奪われて――
 見逃しパターンのリスク心電図に突然死の予告が……/心臓にきく……聴診が手がかり/生理痛にご用心/たかが頭痛,されど頭痛/貧血に心を奪われて/貧血に心を奪われてII/まさに汗顔の至り/棚から牡丹餅式診断例?/「忘れ去られた症候群」その名は?
III.苦いカルテ――
 診断の困難な症例だった
 一つ一つの診断は間違っていないが?/苦いカルテ/苦し紛れの治療から診断が/カルテは残酷である/ダイエットから始まった私の病気/初診に返れ/へんな仲間がぞろぞろ
IV.わたしのカルテから――
 ピットフォールに気をつけよう
 単なる偶然か?重要な新発見か?/睡眠障害と体重減少/産みの苦しみ/利尿薬の軽考と大錯/低カリウム血症の軽考と大錯/術後の睡眠―油断大敵/不明熱は「医師の不明を恥じる」熱/カルシウムなしでは診断できない/男性を見たら妊娠と思え/乙女の腹痛は不妊症のはじまり/抗生物質によってもたらされる弊害