序
日本の乳幼児死亡率(出生千対)は,世界各国と比較して最も低値である.このことは,日本における小児診療が,世界一優れているということを示す事実である.しかるに,現在日本においては,小児診療に関して,いくつかの問題点が指摘されている.たとえば,小児救急体制の不備を指摘する人もあるし,小児科医師の不足を問題点とし,それに関連して小児医療に対する診療報酬の評価が低すぎることを指摘する人もいる.
少子化が社会的大問題となり,以前は年間200万人を越えていた出生数は,最近では120万人を割っている.当然,小児診療の対象となる人口は減少している.一方,小児診療を担当する小児科医師の人数はそれほど減少していない.
にもかかわらず,小児科医師の不足が問題視されるのは何故であろうか.小児診療が,大人の診療を小型化したものではなく,きわめて専門性の高いものであることは以前より指摘されていたが,近年の医学の進歩とともに,その傾向は一段と顕著になっている.したがって,小児診療に対する小児科専門医の重みは以前に較べてきわめて大きくなっている.そのために,結果として小児科医が不足することになる.さらに,小児科医としての専門性を持つだけでなく,小児科医の中でも,さらに細分化された専門性が要求されるようになり,たとえば小児の急性の発熱に対応できない小児科医も出現している.一方,少子化によって子どもの人数が減った両親にとって,子どもの健康は最大の関心事であり,子どもが病気になった場合に,専門性を持った医師による医療を求める傾向が強くなっている.
このような医療を提供する側と医療を提供される側,さらに社会全体の問題が複雑に絡みあって,小児診療における諸問題を発生させている.
かかる時代にあって,何科の医師であっても,医師として小児診療に対する正しい理解・知識を持つことは,きわめて重要な課題である.来年度から必須化される卒後臨床研修において小児診療が不可欠とされた理由もここにある.
そのような意味で,本書『実践 小児診療』が会員の座右の書として,有効に活用されることを心から願うものである.
最後に,本書の刊行に当たって,中心となってご尽力いただいた東京大学名誉教授・賛育会病院院長 鴨下重彦先生はじめ,編集やご執筆に貴重な時間を割いていただいた数多くの先生方に,深く感謝する次第である.
平成15年6月
日本医師会会長
坪井栄孝
刊行のことば
小児診療についての日本医師会雑誌特別号『小児診療マニュアル』が発刊されたのは,14年前の平成元年である.その後の医学の進歩,社会の変化などを踏まえて,本書『実践 小児診療』が刊行されることになった.
地域の第一線の医療では,小児科の専門医でなくても,休日や夜間に突然の発熱や腹痛を訴える小児を診なければならないこともしばしばあろう.もちろん,小児診療は,小児診療を専門とする医師によって行われることが理想的であるが,だからといって,どんな状態でも,どんな患者でも,何でも専門の医師や高次医療機関へ送ればよいというわけではない.小児診療において,初期に,迅速で,適切な対応ができるかどうかは,地域の小児科を専門としないかかりつけ医として,きわめて重要な役割である.多種多様で,しかも急変することの多い小児の疾患を,どこまで自分で診療し,どこから専門家に委ねるのか,的確な振り分け機能も,かかりつけ医の果たすべき重要な役割である.
そのような役割を果たすためには,小児診療の特性,小児診療のすすめ方,患者の訴えや症状から考える診断のプロセス,日常よくみられる疾患の診療のポイント等について,十分な理解と基礎知識の習得が必要である.本書では,それらの流れに沿って,小児診療に実際に携わっている各分野の専門医に実践的内容を中心にまとめていただいた.
時代の流れを反映する意味で,心の問題について触れた「社会心理的疾患」の項は,学校医の立場からも,非常に参考になる内容である.また,いわゆる小児の内科の範囲にとどまらず,整形外科,皮膚科,眼科,耳鼻咽喉科等の領域についての項があることも,本書の一つの特徴であり,まさに『実践 小児診療』であると考える.
本書が,会員の生涯教育のテキストとして,また日常診療に役立つマニュアルとして,広く活用されることを期待している.
ご多忙の中を,監修・編集に当たっていただいた,鴨下重彦先生(東京大学名誉教授・賛育会病院院長),天野 曄先生(天野小児科医院院長),松尾宣武先生(国立成育医療センター総長),五十嵐 隆先生(東京大学大学院小児科教授),松平隆光先生(松平小児科院長)の方々,また短期間に充実した内容のご執筆をいただいた数多くの先生方に,心からお礼申し上げる.
平成15年6月
日本医師会常任理事(生涯教育担当)
櫻井秀也
監修・編集のことば
日本は今や世界一の長寿国であり,乳児死亡率も世界最低を誇る健康先進国のトップの座を維持している.それは日本の保健医療水準の高さを示すものであるが,その背後には医療の第一線で日夜営々として働く小児科医の存在を忘れることはできないであろう.
小児科医と内科医とはどこがどう違うのか,とはよく発せられる問いである.対象が小児と成人である違い,といえばそれまでであるが,小児の特性は成長と発達にあり,小児の診療に当たっては,この特性をよく理解しなくてはならない.年齢による身体的特徴や生理機能の違いを知っていなくてはならない.成人では異常だが,小児では正常な所見があり,逆に成人では正常だが,小児では異常なものもある.疾患にも小児に特有のものは少なくない.
小児,とくに年齢階層の低い乳幼児ではみずからの苦痛を訴えることができない.また診察に協力もしてくれない.この点で小児科医は獣医に似ているといわれる.熟練した小児科医は鋭い観察と手際よい診察によって,異常を的確に把握するこつを心得ている.また子どもは大人に比べて一般に症状の変化が激しく,勝負が早い.朝の症状が夕方まで続くとは限らない.小児科全体が救急医療的要素をもっている.小児の死因の第一位は事故死である.日本の子どもたちは病気では簡単に死ななくなってきたといってよい.
本書は第一線で小児の医療に携わる医師のために,上記の小児科の特性を理解できるようにまとめられた.編集に当たっては,章立てや項目の選択は5人の監修・編集者がよく相談して決め,執筆者も最適任の方々を選んだ.小児科専門医にとって参考となるばかりでなく,とくに小児科以外の方にも読んで利用して頂けるよう,できるだけ要点をしぼって判りやすい記述をお願いした.
内容は,第1章の「小児の特性」に始まり,「診療のすすめ方」(第2章)と続き,次に「訴え・症状から考える診断」(第3章)ではとくに症候論に重点をおいた.中核をなすのは第4章の「日常よくみる疾患と診療のポイント」で,新生児疾患に始まる総計109の疾患について定義,診断のポイント,治療のポイントなど,様式を揃えて提示した.いわゆる心の問題についても取り上げ,さらに小児内科的疾患だけでなく,整形外科,皮膚科,眼科,耳鼻科の領域もカバーしている.小児でのとくに大きな問題は薬の使い方で,これは「小児の薬物治療」として第5章にまとめた.最近社会問題と化した小児救急のための「緊急時の対応」(第6章),小児科は疾患の診断,治療だけでなく,子どもの健全育成の要請に応える検診や予防接種などを含む「小児保健の基礎知識」(第7章)も重要である.
医学・医療は日進月歩である.昨日の治療が今日も正しいとは限らない.小児の診療にかかわる医師にはたゆまぬ研鑽が求められる.本書が少しでもそのお役に立つことを期待する.
平成15年6月
監修・編集者を代表して
鴨下重彦,天野 曄
日本の乳幼児死亡率(出生千対)は,世界各国と比較して最も低値である.このことは,日本における小児診療が,世界一優れているということを示す事実である.しかるに,現在日本においては,小児診療に関して,いくつかの問題点が指摘されている.たとえば,小児救急体制の不備を指摘する人もあるし,小児科医師の不足を問題点とし,それに関連して小児医療に対する診療報酬の評価が低すぎることを指摘する人もいる.
少子化が社会的大問題となり,以前は年間200万人を越えていた出生数は,最近では120万人を割っている.当然,小児診療の対象となる人口は減少している.一方,小児診療を担当する小児科医師の人数はそれほど減少していない.
にもかかわらず,小児科医師の不足が問題視されるのは何故であろうか.小児診療が,大人の診療を小型化したものではなく,きわめて専門性の高いものであることは以前より指摘されていたが,近年の医学の進歩とともに,その傾向は一段と顕著になっている.したがって,小児診療に対する小児科専門医の重みは以前に較べてきわめて大きくなっている.そのために,結果として小児科医が不足することになる.さらに,小児科医としての専門性を持つだけでなく,小児科医の中でも,さらに細分化された専門性が要求されるようになり,たとえば小児の急性の発熱に対応できない小児科医も出現している.一方,少子化によって子どもの人数が減った両親にとって,子どもの健康は最大の関心事であり,子どもが病気になった場合に,専門性を持った医師による医療を求める傾向が強くなっている.
このような医療を提供する側と医療を提供される側,さらに社会全体の問題が複雑に絡みあって,小児診療における諸問題を発生させている.
かかる時代にあって,何科の医師であっても,医師として小児診療に対する正しい理解・知識を持つことは,きわめて重要な課題である.来年度から必須化される卒後臨床研修において小児診療が不可欠とされた理由もここにある.
そのような意味で,本書『実践 小児診療』が会員の座右の書として,有効に活用されることを心から願うものである.
最後に,本書の刊行に当たって,中心となってご尽力いただいた東京大学名誉教授・賛育会病院院長 鴨下重彦先生はじめ,編集やご執筆に貴重な時間を割いていただいた数多くの先生方に,深く感謝する次第である.
平成15年6月
日本医師会会長
坪井栄孝
刊行のことば
小児診療についての日本医師会雑誌特別号『小児診療マニュアル』が発刊されたのは,14年前の平成元年である.その後の医学の進歩,社会の変化などを踏まえて,本書『実践 小児診療』が刊行されることになった.
地域の第一線の医療では,小児科の専門医でなくても,休日や夜間に突然の発熱や腹痛を訴える小児を診なければならないこともしばしばあろう.もちろん,小児診療は,小児診療を専門とする医師によって行われることが理想的であるが,だからといって,どんな状態でも,どんな患者でも,何でも専門の医師や高次医療機関へ送ればよいというわけではない.小児診療において,初期に,迅速で,適切な対応ができるかどうかは,地域の小児科を専門としないかかりつけ医として,きわめて重要な役割である.多種多様で,しかも急変することの多い小児の疾患を,どこまで自分で診療し,どこから専門家に委ねるのか,的確な振り分け機能も,かかりつけ医の果たすべき重要な役割である.
そのような役割を果たすためには,小児診療の特性,小児診療のすすめ方,患者の訴えや症状から考える診断のプロセス,日常よくみられる疾患の診療のポイント等について,十分な理解と基礎知識の習得が必要である.本書では,それらの流れに沿って,小児診療に実際に携わっている各分野の専門医に実践的内容を中心にまとめていただいた.
時代の流れを反映する意味で,心の問題について触れた「社会心理的疾患」の項は,学校医の立場からも,非常に参考になる内容である.また,いわゆる小児の内科の範囲にとどまらず,整形外科,皮膚科,眼科,耳鼻咽喉科等の領域についての項があることも,本書の一つの特徴であり,まさに『実践 小児診療』であると考える.
本書が,会員の生涯教育のテキストとして,また日常診療に役立つマニュアルとして,広く活用されることを期待している.
ご多忙の中を,監修・編集に当たっていただいた,鴨下重彦先生(東京大学名誉教授・賛育会病院院長),天野 曄先生(天野小児科医院院長),松尾宣武先生(国立成育医療センター総長),五十嵐 隆先生(東京大学大学院小児科教授),松平隆光先生(松平小児科院長)の方々,また短期間に充実した内容のご執筆をいただいた数多くの先生方に,心からお礼申し上げる.
平成15年6月
日本医師会常任理事(生涯教育担当)
櫻井秀也
監修・編集のことば
日本は今や世界一の長寿国であり,乳児死亡率も世界最低を誇る健康先進国のトップの座を維持している.それは日本の保健医療水準の高さを示すものであるが,その背後には医療の第一線で日夜営々として働く小児科医の存在を忘れることはできないであろう.
小児科医と内科医とはどこがどう違うのか,とはよく発せられる問いである.対象が小児と成人である違い,といえばそれまでであるが,小児の特性は成長と発達にあり,小児の診療に当たっては,この特性をよく理解しなくてはならない.年齢による身体的特徴や生理機能の違いを知っていなくてはならない.成人では異常だが,小児では正常な所見があり,逆に成人では正常だが,小児では異常なものもある.疾患にも小児に特有のものは少なくない.
小児,とくに年齢階層の低い乳幼児ではみずからの苦痛を訴えることができない.また診察に協力もしてくれない.この点で小児科医は獣医に似ているといわれる.熟練した小児科医は鋭い観察と手際よい診察によって,異常を的確に把握するこつを心得ている.また子どもは大人に比べて一般に症状の変化が激しく,勝負が早い.朝の症状が夕方まで続くとは限らない.小児科全体が救急医療的要素をもっている.小児の死因の第一位は事故死である.日本の子どもたちは病気では簡単に死ななくなってきたといってよい.
本書は第一線で小児の医療に携わる医師のために,上記の小児科の特性を理解できるようにまとめられた.編集に当たっては,章立てや項目の選択は5人の監修・編集者がよく相談して決め,執筆者も最適任の方々を選んだ.小児科専門医にとって参考となるばかりでなく,とくに小児科以外の方にも読んで利用して頂けるよう,できるだけ要点をしぼって判りやすい記述をお願いした.
内容は,第1章の「小児の特性」に始まり,「診療のすすめ方」(第2章)と続き,次に「訴え・症状から考える診断」(第3章)ではとくに症候論に重点をおいた.中核をなすのは第4章の「日常よくみる疾患と診療のポイント」で,新生児疾患に始まる総計109の疾患について定義,診断のポイント,治療のポイントなど,様式を揃えて提示した.いわゆる心の問題についても取り上げ,さらに小児内科的疾患だけでなく,整形外科,皮膚科,眼科,耳鼻科の領域もカバーしている.小児でのとくに大きな問題は薬の使い方で,これは「小児の薬物治療」として第5章にまとめた.最近社会問題と化した小児救急のための「緊急時の対応」(第6章),小児科は疾患の診断,治療だけでなく,子どもの健全育成の要請に応える検診や予防接種などを含む「小児保健の基礎知識」(第7章)も重要である.
医学・医療は日進月歩である.昨日の治療が今日も正しいとは限らない.小児の診療にかかわる医師にはたゆまぬ研鑽が求められる.本書が少しでもそのお役に立つことを期待する.
平成15年6月
監修・編集者を代表して
鴨下重彦,天野 曄
カラー口絵 視診が大切な小児診療(監修:和田小児科医院/和田紀之)
序 坪井栄孝
刊行のことば 櫻井秀也
監修・編集のことば 鴨下重彦,天野 曄
監修・編集・執筆者紹介
1 小児の特性─成長と発達
■小児の特性─成長と発達 鴨下重彦
2 小児診療のすすめ方
■小児診療の心構え 和田紀之
■問診(質問票) 和田紀之
■小児外来診療におけるカルテの書き方 和田紀之
■小児の診察 和田紀之
■一般的な臨床検査 神川 晃
■検体の取り扱い 神川 晃
■診療上の注意 高橋系一
■思春期患者への配慮 高橋系一
■小児診療のこつ 高橋系一
■患者・家族への説明 天野 曄
3 訴え・症状から考える診断
■症状の考え方とその組み合わせ 松尾宣武
■発 熱 崎山 弘
■発 疹 崎山 弘
■咳と喘鳴 崎山 弘
■呼吸困難 崎山 弘
■腹 痛 崎山 弘
■嘔吐・下痢 崎山 弘
■便 秘 崎山 弘
■黄 疸 崎山 弘
■頭 痛 山中龍宏
■意識障害 山中龍宏
■痙 攣 山中龍宏
■食欲不振と食欲過多 山中龍宏
■チアノーゼ 片岡 正
■リンパ節腫大 片岡 正
■出血傾向・出血斑 片岡 正
■下 血 片岡 正
■血 尿 片岡 正
■浮 腫 片岡 正
■疲れやすい 横田俊一郎
■何となく具合が悪い 横田俊一郎
■発育の遅れ 横田俊一郎
■体重減少 横田俊一郎
■関節痛,四肢痛 横田俊一郎
4 日常よくみる疾患と診療のポイント
■新生児によくみられる疾患 渡辺 博
■呼吸器・胸部疾患 川崎一輝
急性上気道炎(かぜ症候群)
インフルエンザ
肺炎
気管支炎
クループ
気胸
胸郭変形(漏斗胸・鳩胸)
気道異物
先天性喘鳴
横隔膜ヘルニア
■消化器疾患 田澤雄作
口腔内疾患
肥厚性幽門狭窄症
急性乳幼児下痢症
周期性嘔吐症
腸重積症
反復性臍疝痛
臍ヘルニア・鼠径ヘルニア
胆道閉鎖症
肝炎
虫垂炎
巨大結腸症
■循環器疾患 中村嘉宏
先天性心疾患
後天性心疾患
不整脈
起立性調節障害
■発疹を起こすウイルス性疾患
麻疹 前田明彦
風疹 脇口 宏
突発性発疹 前田明彦
伝染性紅斑 脇口 宏
水痘,帯状疱疹 前田明彦
単純ヘルペス感染症 脇口 宏
伝染性単核症 脇口 宏
手足口病 脇口 宏
プール熱 脇口 宏
■細菌感染症(寄生虫を含む) 城 宏輔
百日咳
破傷風
溶連菌感染症
敗血症
結核
寄生虫病
■免疫・アレルギー疾患・リウマチ性疾患 横田俊平
気管支喘息
蕁麻疹
食物アレルギー
薬剤アレルギー
アレルギー性紫斑病
川崎病
全身性エリテマトーデス
若年性特発性関節炎
■腎尿路系と生殖器疾患 五十嵐 隆
尿路感染症
急性糸球体腎炎
慢性腎炎
ネフローゼ症候群
血尿単独群(微少血尿を含む)
陰嚢水腫・停留睾丸
亀頭包皮炎(包茎を含む)
外陰炎・腟炎
■血液疾患,悪性腫瘍 小島勢二
貧血
白血病と悪性リンパ腫
紫斑病
小児にみられる悪性固型腫瘍
■神経系疾患 水口 雅
熱性痙攣
てんかん
頭蓋内出血
モヤモヤ病
髄膜炎
脳炎・脳症・ライ症候群
脳性麻痺
Guillain-Barre症候群
■代謝・内分泌疾患 佐々木 望
糖尿病
肥満
甲状腺疾患
■社会心理的疾患
夜尿症 山崎知克,帆足英一
泣き入りひきつけ 宮尾益知
チック 宮尾益知
不登校 生田憲正
乳幼児虐待 奥山眞紀子
学習障害 宮尾益知
注意欠陥/多動性障害 宮尾益知
摂食障害 生田憲正
睡眠障害 奥山眞紀子
■運動器疾患 泉田良一
側彎症
先天性股関節脱臼
O脚とX脚
扁平足
斜頸
スポーツ障害
■皮膚疾患 谷川瑛子
アトピー性皮膚炎
おむつ皮膚炎
乳児寄生菌性紅斑
尋常性座瘡
伝染性膿痂疹
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
色素性母斑
浅在性白癬
伝染性軟属腫
疥癬
■眼疾患
結膜炎 野田英一郎C東 範行
睫毛内反 野田英一郎,東 範行
屈折異常 鈴木由美,東 範行
斜視 芝 大介,東 範行
眼異物 鈴木由美,東 範行
眼振 芝 大介,東 範行
■耳鼻咽喉疾患
鼻出血 土橋信明
アレルギー性鼻炎 土橋信明
副鼻腔炎 土橋信明
鼻内異物 土橋信明
慢性口蓋扁桃炎(扁桃肥大) 土橋信明
中耳炎 土橋信明
耳漏,耳垢 土橋信明
めまい 土橋信明
口唇裂,口蓋裂の治療 金子 剛
5 小児の薬物治療
■小児の薬物治療の特殊性 松平隆光
■乳幼児の薬と飲ませ方 松平隆光
■小児薬用量 松平隆光
6 緊急時の対応
■心肺蘇生 清水直樹,阪井裕一,宮坂勝之
■ショック 清水直樹,阪井裕一,宮坂勝之
■痙攣重積 武岡正方
■喘息重積発作 西間三馨
■日射病,熱射病 清水直樹,阪井裕一,宮坂勝之
■火傷,熱傷 清水直樹,阪井裕一,宮坂勝之
■溺 水 武岡正方
■頭部外傷 武岡正方
■食中毒(細菌性食中毒) 岩田 敏
■薬物中毒 岩田 敏
■誤飲(異物誤飲) 岩田 敏
■咬 傷 市川光太郎
■一酸化炭素(CO)中毒 市川光太郎
■重症脱水症 市川光太郎
7 小児保健の基礎知識
■マススクリーニング有所見者への対応 青木継稔
■乳幼児健診 内海裕美
■学校健診 内海裕美
■予防接種 森 蘭子
■学校伝染病 細部千晴
■慢性疾患の生活指導 瀬口正史
■小児疾患の公費負担 谷本 要
付録
付1 乳幼児の体重発育パーセンタイル曲線
付2 乳幼児の身長発育パーセンタイル曲線
付3 幼児の身長体重曲線
セルフ・アセスメント
索引
コラム
妊娠と服薬 名取道也
授乳と服薬 吉田一郎
子どもとタバコ 相澤 昭
思春期月経異常 松尾宣武
軟膏とクリーム 谷川瑛子
小児の生活習慣病 山城雄一郎
抗生物質 松平隆光
家庭内の事故防止 田中哲郎
子どもとテレビゲーム 片岡直樹
序 坪井栄孝
刊行のことば 櫻井秀也
監修・編集のことば 鴨下重彦,天野 曄
監修・編集・執筆者紹介
1 小児の特性─成長と発達
■小児の特性─成長と発達 鴨下重彦
2 小児診療のすすめ方
■小児診療の心構え 和田紀之
■問診(質問票) 和田紀之
■小児外来診療におけるカルテの書き方 和田紀之
■小児の診察 和田紀之
■一般的な臨床検査 神川 晃
■検体の取り扱い 神川 晃
■診療上の注意 高橋系一
■思春期患者への配慮 高橋系一
■小児診療のこつ 高橋系一
■患者・家族への説明 天野 曄
3 訴え・症状から考える診断
■症状の考え方とその組み合わせ 松尾宣武
■発 熱 崎山 弘
■発 疹 崎山 弘
■咳と喘鳴 崎山 弘
■呼吸困難 崎山 弘
■腹 痛 崎山 弘
■嘔吐・下痢 崎山 弘
■便 秘 崎山 弘
■黄 疸 崎山 弘
■頭 痛 山中龍宏
■意識障害 山中龍宏
■痙 攣 山中龍宏
■食欲不振と食欲過多 山中龍宏
■チアノーゼ 片岡 正
■リンパ節腫大 片岡 正
■出血傾向・出血斑 片岡 正
■下 血 片岡 正
■血 尿 片岡 正
■浮 腫 片岡 正
■疲れやすい 横田俊一郎
■何となく具合が悪い 横田俊一郎
■発育の遅れ 横田俊一郎
■体重減少 横田俊一郎
■関節痛,四肢痛 横田俊一郎
4 日常よくみる疾患と診療のポイント
■新生児によくみられる疾患 渡辺 博
■呼吸器・胸部疾患 川崎一輝
急性上気道炎(かぜ症候群)
インフルエンザ
肺炎
気管支炎
クループ
気胸
胸郭変形(漏斗胸・鳩胸)
気道異物
先天性喘鳴
横隔膜ヘルニア
■消化器疾患 田澤雄作
口腔内疾患
肥厚性幽門狭窄症
急性乳幼児下痢症
周期性嘔吐症
腸重積症
反復性臍疝痛
臍ヘルニア・鼠径ヘルニア
胆道閉鎖症
肝炎
虫垂炎
巨大結腸症
■循環器疾患 中村嘉宏
先天性心疾患
後天性心疾患
不整脈
起立性調節障害
■発疹を起こすウイルス性疾患
麻疹 前田明彦
風疹 脇口 宏
突発性発疹 前田明彦
伝染性紅斑 脇口 宏
水痘,帯状疱疹 前田明彦
単純ヘルペス感染症 脇口 宏
伝染性単核症 脇口 宏
手足口病 脇口 宏
プール熱 脇口 宏
■細菌感染症(寄生虫を含む) 城 宏輔
百日咳
破傷風
溶連菌感染症
敗血症
結核
寄生虫病
■免疫・アレルギー疾患・リウマチ性疾患 横田俊平
気管支喘息
蕁麻疹
食物アレルギー
薬剤アレルギー
アレルギー性紫斑病
川崎病
全身性エリテマトーデス
若年性特発性関節炎
■腎尿路系と生殖器疾患 五十嵐 隆
尿路感染症
急性糸球体腎炎
慢性腎炎
ネフローゼ症候群
血尿単独群(微少血尿を含む)
陰嚢水腫・停留睾丸
亀頭包皮炎(包茎を含む)
外陰炎・腟炎
■血液疾患,悪性腫瘍 小島勢二
貧血
白血病と悪性リンパ腫
紫斑病
小児にみられる悪性固型腫瘍
■神経系疾患 水口 雅
熱性痙攣
てんかん
頭蓋内出血
モヤモヤ病
髄膜炎
脳炎・脳症・ライ症候群
脳性麻痺
Guillain-Barre症候群
■代謝・内分泌疾患 佐々木 望
糖尿病
肥満
甲状腺疾患
■社会心理的疾患
夜尿症 山崎知克,帆足英一
泣き入りひきつけ 宮尾益知
チック 宮尾益知
不登校 生田憲正
乳幼児虐待 奥山眞紀子
学習障害 宮尾益知
注意欠陥/多動性障害 宮尾益知
摂食障害 生田憲正
睡眠障害 奥山眞紀子
■運動器疾患 泉田良一
側彎症
先天性股関節脱臼
O脚とX脚
扁平足
斜頸
スポーツ障害
■皮膚疾患 谷川瑛子
アトピー性皮膚炎
おむつ皮膚炎
乳児寄生菌性紅斑
尋常性座瘡
伝染性膿痂疹
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
色素性母斑
浅在性白癬
伝染性軟属腫
疥癬
■眼疾患
結膜炎 野田英一郎C東 範行
睫毛内反 野田英一郎,東 範行
屈折異常 鈴木由美,東 範行
斜視 芝 大介,東 範行
眼異物 鈴木由美,東 範行
眼振 芝 大介,東 範行
■耳鼻咽喉疾患
鼻出血 土橋信明
アレルギー性鼻炎 土橋信明
副鼻腔炎 土橋信明
鼻内異物 土橋信明
慢性口蓋扁桃炎(扁桃肥大) 土橋信明
中耳炎 土橋信明
耳漏,耳垢 土橋信明
めまい 土橋信明
口唇裂,口蓋裂の治療 金子 剛
5 小児の薬物治療
■小児の薬物治療の特殊性 松平隆光
■乳幼児の薬と飲ませ方 松平隆光
■小児薬用量 松平隆光
6 緊急時の対応
■心肺蘇生 清水直樹,阪井裕一,宮坂勝之
■ショック 清水直樹,阪井裕一,宮坂勝之
■痙攣重積 武岡正方
■喘息重積発作 西間三馨
■日射病,熱射病 清水直樹,阪井裕一,宮坂勝之
■火傷,熱傷 清水直樹,阪井裕一,宮坂勝之
■溺 水 武岡正方
■頭部外傷 武岡正方
■食中毒(細菌性食中毒) 岩田 敏
■薬物中毒 岩田 敏
■誤飲(異物誤飲) 岩田 敏
■咬 傷 市川光太郎
■一酸化炭素(CO)中毒 市川光太郎
■重症脱水症 市川光太郎
7 小児保健の基礎知識
■マススクリーニング有所見者への対応 青木継稔
■乳幼児健診 内海裕美
■学校健診 内海裕美
■予防接種 森 蘭子
■学校伝染病 細部千晴
■慢性疾患の生活指導 瀬口正史
■小児疾患の公費負担 谷本 要
付録
付1 乳幼児の体重発育パーセンタイル曲線
付2 乳幼児の身長発育パーセンタイル曲線
付3 幼児の身長体重曲線
セルフ・アセスメント
索引
コラム
妊娠と服薬 名取道也
授乳と服薬 吉田一郎
子どもとタバコ 相澤 昭
思春期月経異常 松尾宣武
軟膏とクリーム 谷川瑛子
小児の生活習慣病 山城雄一郎
抗生物質 松平隆光
家庭内の事故防止 田中哲郎
子どもとテレビゲーム 片岡直樹