やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はじめに
 人類史において金属加工の歴史は古く,いつ始まったのか正確にはわかっていないが,およそ5,500年以上前に鍛造による加工が行われていたとされている(図1).その後,金属を融解して型に流し込む鋳造へと技術は発展していき,現代では鋳造・積層・切削,積層と切削を組み合わせたハイブリッド加工など多岐にわたり,歯科においても様々な技法が活用されている.日本ではものづくりにおいて切削加工を得意としていたこともあり,現在でも切削加工がメインの技法となっている(図2).しかし,アメリカをはじめ欧州・中国など世界的には積層造形の時代にシフトしていて,このことからも世界的な流れから遅れをとっていると言わざるをえない.
 積層造形は,切削加工では再現しきれないアンダーカットを有する三次元的な形状を造形できることや,生産性などの面から見ても様々なメリットがある.そこで本稿では金属積層造形(図3)を活用して製作した金属床義歯について報告させていただく.
巻頭グラフ 第7回 国際歯科技工学術大会
 第46回 日本歯科技工学会学術大会(併催)開催

Special Article
New Techniques & Technology 金属積層造形を活用した金属床義歯製作の実際
 (鈴木啓太)

Complete Articles
Clinical View Medit Linkを用いたラボサイド・チェアサイド連携の手法(後編)
 (高橋良介)

特別企画 形成外科における歯科技工技術の活用
 ─医科連携による職域拡大の可能性
 (佐伯和紀,森下裕司,坪井憲司,田中真美,梅本泰孝,古川洋志)

Serial Articles
現場が求める歯科技工士協働歯科訪問診療 歯科技工士参加型訪問歯科のススメ
 第1回 連載のはじめに―「口から食べたい」を多職種で支える現場から
 (一瀬浩隆)

シリーズ 歯科技工所・歯科技工物の評価・連携の視点と気づき
 (1)フラビーガムなどを有する患者の上下顎総義歯製作における術前の診査・診断およびラボサイドとの連携の重要性
 (長谷川洋子)

DT Transformation! 日本最大級ラボにおける斯界変革の取り組み 口福を目指して
 第3回 高精度な技工物の安定供給に向けてのシステム作りへの取り組み(前)義歯編
 (山下正晃,鰐淵正機)

歯科技工士立ち会いハンドブック〈完〉
 第12回 最終回を迎えるにあたり
 (平野哲也/松田謙一(監修))

ほのぼの技工LIFE
 (Vol.36 藤弘和正)

簡単! ラボ・ヨガ教室
 117th lesson お家で簡単! ウォールピラティス
 (楠原史子)

Congress & Meeting Report
 S.A.D.A. 特別例会『顎運動 Digital Convention』に参加して
 (真田康朗)
 「第35回 全国国立大学病院歯科技工士協議会代表者会議」に参加して
 (岩畔将吾)
 「第44回 全国アビリンピック(全国障害者技能競技大会)・歯科技工競技」開催報告
 (外口晴久)
 日本歯科技工所協会主催『歯科技工「経営」未来創造フォーラム2024』開催される
 (太田夢斗)

Record
 第7回 国際歯科技工学術大会 第46回 日本歯科技工学会学術大会(併催)開催される
 (編集部)
 「IOS & CAD/CAMフェア2025 in愛知」開催される
 (編集部)

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