咀嚼と嚥下の統合でかわる摂食嚥下機能のすべてがここに――
内容紹介
プロセスモデル(咀嚼嚥下複合体)とは何か.噛むこと,飲むことが同時に行われるとき,摂食・嚥下機能はどう変化するのか.
本書では,「食べる」という実際的な状況下で起こる現象を総覧し,咀嚼嚥下時における評価,対応をまとめていく.
◆本書は,一般的な摂食・嚥下リハビリテーションの専門書ではなく,プロセスモデルに注目して摂食・嚥下機能を解説しています.
◆基礎編では,プロセスモデルの定義から,二相性食物や孤発嚥下(isolated pharyngeal swallow),あるいは嚥下惹起や呼吸機能との関係のなかで,咀嚼嚥下のメカニズムを解説しています.臨床編では,咀嚼嚥下に着目し,嚥下惹起遅延の概念やstage II transportのコントロールを視野に入れながら,評価,対応についてまとめています.
◆孤発嚥下やCTによる評価,咀嚼・嚥下・呼吸の相関など,最新の考え方が網羅されています.
目次
Chapter 1 咀嚼嚥下のモデル
Chapter 2 プロセスモデルとは
Chapter 3 二相性食物
Chapter 4 咀嚼嚥下にかかわる運動
Chapter 5 嚥下惹起のメカニズム
Chapter 6 咀嚼,嚥下,呼吸の関係
Part 2 臨床編
Chapter 1 プロセスモデルの臨床への応用
Chapter 2 評価(咀嚼を考慮した評価)
Chapter 3 対応(咀嚼を考慮した対応)
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
才藤栄一【さいとうえいいち】
1980年 慶應義塾大学医学部卒業
1986年 慶應義塾大学医学部リハビリテーション科助手
1990年 東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科医長
1995年 藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座助教授
1998年 藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座(現リハビリテーション医学Ⅰ講座)教授(~現在)
2007年 ジョンズホプキンス大学客員教授(~現在)
2011年 藤田保健衛生大学副学長(兼務,~現在)
【編集略歴】
松尾浩一郎【まつおこういちろう】
1999年 東京医科歯科大学歯学部卒業
1999年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科高齢者歯科学分野入学
2000年 藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座研究員
2002年 ジョンズホプキンス大学医学部リハビリテーション講座研究員
2005年 ジョンズホプキンス大学医学部リハビリテーション講座講師
2008年 松本歯科大学障害者歯科学講座准教授
2013年 藤田保健衛生大学医学部歯科教授(~現在)
柴田斉子【しばたせいこ】
1994年 東京女子医科大学医学部卒業
2000年 藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座助手
2003年 八尾はあとふる病院リハビリテーション科医長
2007年 関西医科大学医学部リハビリテーション科助教
2010年 藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学I講座助教
2012年 藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学I講座講師(~現在)