より安全で効果の高い歯科局所麻酔の知識・手技のハンドブック!
17セクションを101のQ&Aでやさしく解説
内容紹介
安全で苦痛のない歯科治療のためには,局所麻酔を手中に収めることがキーポイントである.局所麻酔は,氷山のようなもので,簡単な手技という海面上の小さな氷の下には危険性と不奏効という重要な問題を含んだ大きな氷塊が潜んでいる.本書はQ&A形式で,臨床医が氷山の全体像を理解しやすいように意図して作成した.読者ご自身の安全な航海の一助になれば幸いである. (著者序文より一部抜粋)
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●全身的偶発症の約55%が局所麻酔の注射中または直後に生じており,より安全で効果の高い局所麻酔のためには,十分な知識と的確な手技が必要であり,とくに手技に関してはEBMに基づいた適切なガイドが求められています.
●歯の麻酔効果は,解剖学的・生化学的・薬理学的・心理学的理由などによって左右され,麻酔不奏効の原因を理解していないと患者さんに苦痛を与えるばかりでなく,粘膜や歯槽骨の壊死,さらには全身的な偶発症など,思いもかけない結果を招くこともあります.
●本書は,臨床で役立つ歯科局所麻酔のハンドブック! 知りたいことがすぐわかるよう,17セクションを101のQ&Aでやさしく解説しました.
目次
2 薬理
3 適応
4 全身管理
5 血管収縮薬
6 表面麻酔
7 浸潤麻酔
8 下顎孔伝達麻酔
9 歯根膜内注射
10 麻酔方法
11 麻酔効果
12 妊婦
13 小児・高齢者
14 局所的合併症
15 全身的偶発症
16 アレルギー
17 救急処置
・索引
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
1964年 東京歯科大学卒業
1968年 東京歯科大学大学院修了(口腔外科学専攻)
同 年 東京歯科大学助手 歯科麻酔学講座
1970年 東京歯科大学講師 歯科麻酔学講座
1973年 東京歯科大学助教授 歯科麻酔学講座
1981年 フロリダ大学歯学部客員助教授
1986年 山形大学医学部非常勤講師(〜2005年)
1987年〜 東京歯科大学教授 歯科麻酔学講座
1994年 日本歯科麻酔学会理事長(〜2000年)
1995年 東京歯科大学大学院研究科長(〜1998年)
1998年 東京歯科大学水道橋病院院長(〜2004年)
同 年〜 慶應義塾大学医学部非常勤講師(麻酔科)
2000年 IADR歯科麻酔グループ会長
2002年 東京歯科大学副学長
2004年〜 東京歯科大学学長
2006年 第11回国際歯科麻酔学会議大会長
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金子譲 著