内容紹介
●はじめに,小児看護の対象である子どもとはどのような存在なのか,小児看護過程における特徴は何なのか,「発達」「健康」「生活」などのキーワードをおさえながら解説する.
●次に,小児看護を実践するうえで知っておかなければならない,成長発達に関する概念,子どもの権利と倫理,子どもの痛みの評価について解説する.アセスメントにおいては,とくに発達の概念を踏まえて実施することが重要であるため,乳児期,幼児期,学童期,思春期各期の発達について,ていねいに解説した.
●事例編では,急性期・手術・入院・在宅・小児がんの5つの事例を紹介し,アセスメントから看護計画までの看護過程を実際に展開する.アセスメントにあたっては,ゴードンの機能的健康パターンを基盤としたガイドを用いている.また,展開される看護が子どもと家族を包括的にとらえ,家族全体を視野に入れた実践となることに留意している.