内容紹介
●がん体験者がその診断・治療を乗り越えて,がんとともに生きる多様な道程に,保健医療従事者がパートナーとして共に存在し,支援するために必須の内容をまとめた書.
●新しいがん看護の潮流である「がんサバイバーシップ」の概念・考え方・歴史・ステージなどを理解し,ダイナミックに変化していくそのプロセスに寄り添っていく看護インターベンションを多角的に解説.
●がんの発生部位別,集学的治療や治験,症状の進行,そして小児や高齢者などの発生時期を切り口として,それぞれのがん体験者・家族の視点を大切にし,どのように理解し支援していったらよいのかを,具体的な事例も含めて示した.
●米国で複数のがん関連組織によって開発された自己学習素材“Cancer Survival ToolboxTM”(がんを生き抜く道具箱)の内容を紹介するとともに,マーガレットニューマンの拡張する意識としての健康の理論に基づく面談や,ナラティブアプローチ,ジャーナルを活用したケアプログラムなど,看護実践に役立つ具体的な内容が豊富に盛り込まれている.