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口蓋帆・咽頭閉鎖不全
その病理・診断・治療

舘村卓 著
定価 4,400円(本体 4,000円+税10%)
  • 総頁数:164頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2012年1月
  • ISBN978-4-263-21388-9
  • 注文コード:213880

●類書なし! 音声言語機能の要であり,  かつ嚥下障害の起点である鼻咽腔閉鎖機能障害の全体像を詳述

内容紹介

●口蓋帆・咽頭閉鎖機能(いわゆる鼻咽腔閉鎖機能)velopharyngeal functionは,口蓋帆によって口腔と鼻腔を閉鎖もしくは狭小化する機能で,ヒト固有のものである.この口蓋帆・咽頭閉鎖機能によって,speechにおいては,構音運動articulationのためのエネルギーである口腔内圧が産生されるとともに,声voiceに特徴が与えられる.
●さらに近年,嚥下障害の臨床が重要視されてきているが,口蓋帆・咽頭閉鎖機能は,食物嚥下時の口腔期から咽頭期への移行段階を担い,この段階での調節不全が誤嚥の起点となることも示されるようになり,その重要性が明らかになりつつある.
●しかしながら,口蓋帆・咽頭閉鎖機能については米国でも確たる書籍はない.それは,動物実験ができないことや臨床テクニックが生理学に裏づけされている必要があるため,この領域の研究者・臨床家が世界的にも少ないことに原因がある.本書は,この領域における研究と臨床のトップランナーである著者らの筆によるもので,類書はない.
●嚥下・音声機能に関わる医療従事者(言語聴覚士,リハ医,耳鼻咽喉科医,歯科医など)に最適な書.

目次

第1章 なぜ口蓋帆・咽頭閉鎖機能を学ぶ必要があるのか
第2章 口蓋帆・咽頭閉鎖機能に関わる解剖学
第3章 VPFに関わる生理学-口蓋帆・咽頭閉鎖機能の神経制御
第4章 各種の活動時での口蓋帆・咽頭閉鎖機能の調節
第5章 口蓋帆・咽頭閉鎖不全症(鼻咽腔閉鎖不全症)
第6章 口蓋帆・咽頭閉鎖機能の評価法
第7章 口蓋帆・咽頭閉鎖不全症の治療
第8章 摂食嚥下機能と口蓋帆・咽頭閉鎖機能

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【著者略歴】
舘村 卓【たちむらたかし】
 1954年 大阪府に生まれる
 1981年 大阪大学歯学部歯学科卒業
 1985年 大阪大学大学院歯学研究科(口腔外科学専攻)修了 歯学博士
 1998年 米国イリノイ大学音声言語病理学部にて共同研究および調査研究
 2000年 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 助教授(現:准教授)
 2006年 無限責任中間法人TOUCH代表社員を兼任
 http://www.touch-sss.net/

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