内容紹介
●リハビリテーション医療が抱える問題点を解決するために必要な,行動分析学の知識と技術について,リハビリテーション医療スタッフやケアワーカーへ紹介した初の解説書.
●行動科学的アプローチとは,人間の行動を「身体-心理-社会」という多因子の側面から総合的に解明し,そこから得られた法則性を利用して人間の行動を科学的に予測・制御しようとする方法である.
●保健医療分野における「カウンセリング」技法については数多くの書籍が存在するが,本書では環境への介入を主体とする「行動分析学的アプローチ」という技法について解説した.
目次
・監修者の序(河合伊六)
・編者の序(辻下守弘)
第1章 なぜ今行動分析学なのか(河合伊六)
第2章 行動が学習される仕組み(長谷川芳典)
第3章 行動の観察・記録の方法(園山繁樹)
第4章 症例研究の方法(奥田健次)
第5章 慢性痛に対する行動分析学的アプローチ(辻下守弘)
第6章 生活の自立を支援するための行動分析学的アプローチ(小林和彦)
第7章 高次脳機能障害に対する行動分析学的アプローチ(久保義郎・坂本久恵・殿村 暁・佐野玲子・佐々木和義)
第8章 健康教育・患者教育に対する行動分析学的アプローチ(岡崎大資)
第9章 急性期脳卒中片麻痺患者に対する行動分析学的アプローチ(甲田宗嗣)
第10章 さらに深く学ぶために―書籍とウェブページの紹介―(甲田宗嗣・田村文彦)
著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.
河合伊六【かわいいろく】
1951年 広島文理科大学教育学科心理学専攻卒業
1955年 広島女学院大学英文学部講師
1958年 同助教授
1962年 大分大学学芸学部(その後教育学部と改称)助教授
1973年 同教授
1980年 広島大学学校教育学部(1986年に教育学部)教授
1991年 広島大学定年退官・名誉教授
1991年 福山大学一般教育部教授
1994年 福山平成大学経営学部教授
1998年 安田女子大学文学部教授
2002年 日本大学文理学部講師(~現在に至る)
【編者略歴】
辻下守弘【つじしたもりひろ】
1985年 高知リハビリテーション学院理学療法学科卒業(理学療法士)
1985年 高知医科大学(現高知大学)医学部附属病院理学療法部
1991年 佛教大学社会学部社会福祉学科卒業
1995年 広島県立保健福祉短期大学理学療法学科講師
1997年 大阪教育大学大学院教育学研究科修士課程修了
2000年 広島県立保健福祉大学(現県立広島大学)保健福祉学部助教授(~現在に至る)
2004年 広島大学大学院医学系研究科博士後期課程単位取得満期退学
2005年 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程入学
小林和彦【こばやしかずひこ】
1985年 高知リハビリテーション学院理学療法学科卒業(理学療法士)
1985年 関東労災病院リハビリテーション診療科
1991年 神奈川大学経済学部経済学科卒業
1992年 米国パーマーカイロプラクティック大学留学
1996年 上越教育大学大学院修士課程学校教育研究科修了
1998年 介護老人保健施設エスペラル摂津
1999年 筑波技術短期大学理学療法学科助手
2001年 筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科入学
2005年 筑波技術大学保健科学部助教授(~現在に至る)
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