やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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エッセンシャル 臨床栄養学

発行時参考価格 2,800円
  • 総頁数:304頁 / 2色
  • 判型:B5判
  • 発行年月:2002年4月
  • ISBN978-4-263-70290-1
  • 注文コード:702900

内容紹介

新カリュキラムの「病態の正確な理解と栄養状態の的確な評価を基にした栄養管理を目標に,病態の理解に基づく栄養療法という視点から最新の医学知識を盛り込み,重要なポイントをわかりやすく解説.本文中には「キーワード」を太字で示し,理解を助ける「脚注」を付記.

序文

まえがき

 2002年4月1日から管理栄養士・栄養士養成施設カリキュラムが全面的に改訂される.新しいカリキュラムでは管理栄養士に対して,「病態の正確な理解と栄養状態の的確な評価を基にした栄養管理」を医療の専門家としておこなうことが求められている.そのためには,臨床栄養学の基礎知識をきちんと整理して理解することが必要である.本書は管理栄養士・栄養士教育のもっとも重要な柱である臨床栄養学について新しいカリキュラムに対応できるように,わかりやすく簡潔に解説している.病態の理解に基づく栄養療法という視点から最新の医学知識を盛り込み,重要なポイントをなるべく平易に説明するように心がけた.補足説明の必要なキーワードについては脚注を加えた.また,医療チームの一員として管理栄養士にも診療録(カルテ)を理解できることが要求されるが,カルテに用いられる用語集,頻用される薬品の商品名一覧,臨床検査値の意義と基準値も記載し,実践に役立つ内容となるように配慮した.
 本書の前身である『臨床栄養学概論』は1975年に野崎幸久(現・日本女子大学名誉教授)と杉山二六佑によって書かれた臨床栄養学のパイオニアともいうべき名著である.版を重ね,第4版(1993年)では逝去した杉山に代わり小松龍史(現・御茶ノ水女子大学教授)が補筆改訂をおこなった.今回,野崎名誉教授の提案により,『臨床栄養学概論』の伝統を引き継ぎつつ,全面改訂をおこない新しい書として発刊することになった.成人病が生活習慣病と名称が改められ,糖尿病の診断基準や高血圧の分類も改訂された現在,時機を得たものといえよう.執筆は医師として佐藤和人(内科),本間 健(内科),新村文男(小児科),管理栄養士として小松龍史,松月弘恵が担当した.『臨床栄養学概論』の理念を引き継ぎ,医師と管理栄養士が緊密に連携をとりながら執筆・編集をおこなった.
 本書が管理栄養士・栄養士のみならず,看護師,薬剤師,臨床検査技師など医療スタッフの教育や研修に役立ち,臨床栄養学のさらなる理解につながることを願っている.最後に,本書の企画から編集まで根気強く携わっていただいた医歯薬出版編集部諸氏に心から感謝申し上げたい.
 2002年3月
 編集者一同

目次

Part 1 病態生理と食事療法・栄養療法
 1 胃・腸
  消化器疾患の病態生理(佐藤)
   1 胃炎
   2 胃・十二指腸潰瘍
   3 胃癌
   4 下痢・便秘
   5 過敏性腸症候群
   6 炎症性腸疾患
    6a 潰瘍性大腸炎
    6b クローン病
   7 大腸癌
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 胃・十二指腸潰瘍
   2 胃癌
   3 下痢と便秘
    3a 下痢
    3b 便秘
   4 過敏性腸症候群
   5 炎症性腸疾患
    5a 潰瘍性大腸炎
    5b クローン病
   6 大腸癌
 2 肝・胆・膵
  肝臓・胆嚢・膵臓疾患の病態生理(本間)
   1 肝炎
    1a 急性ウイルス肝炎
    1b 慢性肝炎
   2 肝硬変症
   3 肝癌
   4 脂肪肝
   5 胆石・胆嚢炎
    5a 胆石
    5b 胆嚢炎
   6 膵炎
    6a 急性膵炎
    6b 慢性膵炎
   7 膵癌
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 急性肝炎・慢性肝炎
   2 肝硬変
   3 脂肪肝
   4 胆石症
   5 胆嚢炎・胆管炎
   6 膵炎
 3 内分泌・代謝
  内分泌・代謝疾患の病態生理(本間)
   1 肥満・るいそう
    1a 肥満症
    1b るいそう
   2 高脂血症
   3 糖尿病
   4 痛風
   5 甲状腺機能亢進症・低下症
    5a 甲状腺機能亢進症
    5b 甲状腺機能低下症
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 肥満
   2 るいそう
   3 高脂血症
   4 糖尿病
   5 痛風
   6 甲状腺機能亢進症・低下症
 4 循環器
  循環器疾患の病態生理(本間)
   1 マルチプル・リスクファクター症候群
   2 動脈硬化症
   3 高血圧症
   4 虚血性心疾患
   5 うっ血性心不全
   6 脳卒中
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 動脈硬化症
   2 高血圧症
   3 虚血性心疾患
   4 うっ血性心疾患
   5 脳卒中
 5 呼吸器
  呼吸器疾患の病態生理(佐藤)
   1 上気道炎
   2 肺炎
   3 気管支喘息
   4 慢性閉塞性肺疾患
   5 肺癌
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 肺炎
   2 気管支喘息
   3 慢性閉塞性肺疾患における栄養管理
 6 腎臓
  腎臓疾患の病態生理(佐藤)
   1 糸球体腎炎
   2 ネフローゼ症候群
   3 腎盂腎炎
   4 腎不全
   5 人工透析,腎移植
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 糸球体腎炎
   2 ネフローゼ症候群
   3 腎盂腎炎
   4 急性腎不全
   5 慢性腎不全
   6 人工透析
   7 糖尿病性腎症
 7 血液
  血液疾患の病態生理(佐藤)
   1 鉄欠乏性貧血
   2 その他の貧血:巨赤芽球性貧血など
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 鉄欠乏性貧血
   2 巨赤芽球性貧血
 8 免疫・アレルギー
  免疫・アレルギー疾患の病態生理(佐藤)
   1 アレルギー疾患
   2 自己免疫疾患
   3 免疫不全症候群
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 アレルギー疾患
    1a 食物アレルギー
    1b アトピー性皮膚炎
   2 自己免疫疾患
    2a 膠原病
   3 免疫不全症候群
    3a  HIV感染
 9 感染症
  感染症の病態生理(佐藤)
   1 急性熱性疾患
   2 腸管感染症
   3 慢性消耗性疾患
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 急性熱性疾患
   2 慢性消耗性疾患
 10 骨・関節
  骨・関節疾患の病態生理(佐藤)
   1 骨粗鬆症
   2 くる病・骨軟化症
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 骨粗鬆症
   2 くる病・骨軟化症
 11 歯科
  歯科疾患の病態生理(佐藤)
   1 う蝕(むし歯)
   2 歯周病
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 う蝕(むし歯)
   2 歯周病
 12 栄養欠陥
  低栄養の病態生理(佐藤)
   1 栄養失調症
   2 ビタミン欠乏症および過剰症
   3 微量元素欠乏症および過剰症
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 栄養失調症
   2 ビタミン欠乏症および過剰症
   3 微量元素
 13 心身症
  心身症の病態生理(佐藤)
   1 神経性の摂食障害
    1a 神経性食欲不振症
    1b 神経性大食症
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 神経性食欲不振症
 14 外科
  外科の病態生理(佐藤)
   1 術前栄養
   2 術後栄養
   3 糖尿病患者と外科手術
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 術前の栄養管理
   2 手術後は体内の栄養素が動員される
   3 術後の栄養管理
 15 小児疾患
  小児の特異性(新村)
  小児の病態生理
   1 栄養失調症
   2 消化不良症・下痢症
   3 周期性嘔吐症(自家中毒症・アセトン血性嘔吐症)
   4 牛乳過敏症(牛乳アレルギー)
   5 小児腎臓病
    5a 遺伝性腎炎
    5b 溶連菌感染後急性糸球体腎炎
    5c 慢性腎炎
    5d ネフローゼ症候群
    5 e 尿路感染症
   6 小児糖尿病
   7 先天性代謝異常症
    7a フェニルケトン尿症
    7b ヒスチジン血症
    7c ホモシスチン尿症
    7d メープルシロップ尿症
    7e ガラクトース血症
  食事療法・栄養療法(小松)
   1 先天性代謝異常症
   2 乳児下痢症
   3 小児腎臓病
   4 小児糖尿病
   5 小児肥満
 16 高齢者
  高齢者の生理・病態(松月)
   1 高齢者の特異性
   2 高齢者の症候と疾患
   3 高齢者に多くみられる障害
   4 高齢者の栄養問題
  食事療法・栄養療法(松月)
   1 高齢者の栄養管理
   2 障害がある場合の栄養管理
   3 介護保険制度と食生活支援サービス

Part 2 臨床栄養学の基礎知識
 1 栄養法(小松)
   1 栄養法の種類と選択
   2 経口栄養法
 2 栄養評価(小松)
   1 臨床栄養管理が重要になってきた背景と栄養士の役割
   2 栄養評価は臨床栄養管理の基本
   3 医療の現場で発生しやすい低栄養とは
   4 栄養評価でわかること
 3 チーム医療とPOS(小松)
   1 チーム医療が重要視される背景
   2 臨床栄養管理とチーム医療
   3 クリニカルパス
   4 POS(問題指向システム)
 4 栄養ケアプラン(小松・松月)
   1 栄養ケアプランとは
   2 栄養ケアプランの作成
   3 栄養教育
   4 他の医療職種やサービスとの連携
 5 食物と薬剤の相互作用(佐藤)
   1 薬剤の吸収
   2 薬剤の作用
   3 薬剤の排泄
 6 臨床検査
  臨床検査の基礎知識(佐藤)
   1 末梢血液検査(佐藤)
   2 血液生化学検査(本間)
    2a 糖代謝
    2b 血清たんぱくと分画
    2c 血清脂質
    2d 電解質
   3 尿検査(本間)
   4 糞便検査(本間)
   5 細菌検査(本間)
   6 臓器機能検査(本間)
    6a 腎機能検査
    6b 肝機能検査
    6c 膵機能検査
   7 生理学的検査(本間)
付録
 おもな疾患の治療薬一覧
 略語一覧
 第6次改定日本人の栄養所要量
 静脈・経腸栄養剤一覧
 参考文献
 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【編著者略歴】
佐藤和人 さとうかずと
 1977年 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
 1981年 同大学大学院医学研究科修了
 1981年 米国UCLA医学部研究員
 1983年 東京医科歯科大学医学部内科医員
 1986年 東京女子医科大学講師
 1994年 日本女子大学助教授 兼 保健管理センター長
 1999年 日本女子大学教授 兼 保健管理センター長
 専門:臨床栄養学,リウマチ学
 資格:日本内科学会認定医,日本リウマチ学会認定医,日本アレルギー学会専門医
本間 健 ほんまたけし
 1975年 東京医科歯科大学医学部医学科卒業 市中病院にて内科研修,同大学衛生学教室に所属
 1983年 茨城大学保健管理センター講師,のち助教授
 1992年 東京医科歯科大学医学部保健衛生学科助教授
 1997年 日本女子大学家政学部食物学科教授
 専門:公衆衛生学,臨床糖尿病学
 資格:日本糖尿病学会認定医,日本内科学会認定医,日本東洋医学会認定専門医
小松龍史 こまつたつし
 1977年 徳島大学医学部栄養学科卒業
 1983年 同大学大学院栄養学研究科修了(保健学博士)
 1983年 産業医科大学病院栄養部主任
 1989年 産業医科大学講師・同病院栄養部副部長
 1998年 徳島大学医学部助教授(実践栄養学)
 2001年 お茶の水女子大学生活科学部教授
 専門:臨床栄養学,栄養教育論
 資格:管理栄養士
新村文男 にいむらふみお
 1985年 東京医科歯科大学医学部医学科卒業
 1985年 同大学小児科学教室に所属
 1889年 北里大学病院小児科,腎センターにて研修
 1992年 米国バンダービルト大学小児腎臓病部門留学
 1996年 東京医科歯科大学医学部小児科助手
 1999年 東海大学医学部小児科助手
 専門:小児科学,腎臓病学
 資格:日本小児科学会認定医,日本腎臓学会認定専門医
松月弘恵 まつづきひろえ
 1982年 日本女子大学家政学部食物科卒業
 1982年 聖マリアンナ医科大学病院栄養部
 1995年 日本女子大学大学院家政学研究科修了(家政学修士)
 1999年 東京家政学院大学家政学部講師
 専門:給食経営管理,臨床栄養学
 資格:管理栄養

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佐藤和人・本間健・小松龍史 編/新村文男・松月弘恵 著

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