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60年の臨床から導き出した
阿部晴彦の総義歯臨床

定価 17,600円 (本体 16,000円+税10%)
  • 総頁数:160頁 / カラー
  • 判型:A4判
  • 発行年月:2021年9月
  • ISBN978-4-263-46219-5
  • 注文コード:462190

60年の総義歯臨床の集大成
この一冊に 阿部総義歯理論のエッセンスが凝縮!

内容紹介

「こうすれば,よい予後の総義歯が作れる」
ついに辿り着いた極地を余すところなく披露.明日からの総義歯臨床が変わる !!

◆糸瀬正通 先生(福岡市城南区・歯科糸瀬正通医院)
 本書は筆者が60年間総義歯治療で診断から最終義歯製作まで試行錯誤を繰り返しながら,考案・開発されてきた「SHILLA SYSTEM」を詳細に解説された集大成の一冊です.
 正中矢状面を基準に水平,垂直の左右対称性を再現できる様々の器具によって,誰がやってもより簡単に具現化された義歯製作ができます.
 特に若い先生方にとっては,総義歯治療のバイブルとして,必読の書であると確信しています.

◆元 永三 先生(福岡市博多区・ゲン歯科クリニック)
 歯科医師としての60 年を総義歯学一筋に生きてこられた阿部晴彦先生.
 臨床家として,教育者として,指導者として,研究者として,そして執筆者として歯科界に貢献し,たゆまぬ努力をしてこられたお陰で多くの患者と歯科医を救ってくれました.60年間のノウハウとエッセンスが集約されたこの1 冊,必見です.

本書のパンフレットはこちら(PDFファイル 約3.56MB)

序文

序論
60年の臨床から結論した総義歯臨床
 著者の一人・阿部晴彦は,1961年に歯科医師となり無歯顎補綴を専攻し,2020年に歯科医師人生60年を迎えた.無歯顎補綴臨床における印象技法,咬合採得技法など,はじめは学校教育で学んだ通法でスタートした.その後,新しく入ってきた知識により技法の改善を行い,いろいろ臨床実践してきた.その間,技法ならびに使用機材の多くの変遷を経験し,約30年前から本書で取り上げた現在の技法になった.従って私の歯科医師人生の半分はこの現在の技法で乗り切って成功してきたといえる.
 総義歯のセミナーは1976年,私が40歳の頃から始まった.当時の技法は一般的通法であったが,本書で紹介する技法を行うようになってから,総義歯完成装着までの道程,装着後の予後,といった点で筆者の診療所での臨床はもとより,セミナーでの患者デモなどの臨床成績も極めて向上した.当然通法でやっていた頃はまだ未熟だったこともいえるけれども.
 過去,現在でも総義歯はfuzzy・曖昧だということをよく聞くが,決してそうではないということを強調したい.確かに人工歯排列の問題にしても多くの主義主張があり,歯槽頂間線法則,キーゾーンと言った力学的に義歯の転覆を避けたいが故の考え方もあれば,いやそうではなくフランジテクニックのようにニュートラルゾーン,デンチャースペースいわゆる筋圧中立位に排列すべきだと言う主張もある.また,印象技法にしても同様に,「機能印象がいい」とか,「選択圧印象がいい」だとか,様々な主張が存在する.
 このたび,本書を出版する意図は,過去実践してきた無歯顎補綴臨床における技法に対し,筆者自らの臨床体験から「このように行えば,間違いなくよい予後の義歯が作れる」という,(1)辿りついた作製技法,(2)より高度な技法として動的加圧印象,(3)歯槽堤の経年的形態変化に対応するリベース技法を取り上げ,(4)さらに特異な症例として第十一章で4症例を追加した.
 何故,このような技法でやるのか,その理由も詳しく述べた.参考文献は,その都度すぐチェックできるよう稿と同じ場所に添付した.本文は阿部晴彦が,作製工程は阿部薫子が担当した.読者諸賢の参考になれば幸甚の至りである.なお,本書の出版を快く引き受けていただいた医歯薬出版株式会社はもとより,編集に活躍していただいた菅野紀彦氏に労をねぎらいたく感謝申し上げたい.
 最後に,本書は執筆中に病に倒れた故・阿部千恵子の霊に捧げたい.
 2021年7月
 阿部晴彦,阿部薫子

目次

 序論
 目次
製作工程
第一章 予備印象と研究模型
第二章 咬合採得
第三章 正中矢状面の記録
第四章 上下顎模型の咬合器付着
第五章 人工歯の選択と排列,試適
第六章 最終印象
第七章 重合操作
第八章 完成義歯の装着
第九章 動的加圧印象
臨床例
第十章 リベース
第十一章 症例報告
 症例1 治療用義歯を作製しないで粘膜調整を経て最終義歯調製を行った総義歯臨床
 症例2 有歯顎で来院,即時義歯を経た上下顎総義歯例
 症例3 対合歯列を改善したシングルデンチャー
 症例4 省力化を目指したシリコンキャストによる総義歯作製

 索引

書評

本書の書評をご覧いただけます!

書評:元 永三 先生 (『歯界展望』2021年11月号掲載 PDFファイル:約775KB)

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【著者略歴】
阿部晴彦【あべはるひこ】
 1936年 宮城県仙台市に出生
 1961年 日本大学歯学部卒業
 1961年 日本大学歯学部補綴学教室助手
 1967年 南カリファルニア大学歯学部大学院課程修了
 1968年 岩手医科大学歯学部非常勤講師
 1973年 阿部晴彦総義歯研究所・歯科診療所開設
 1990年 広島大学歯学部非常勤講師
 日本補綴歯科学会認定・指導医
 日本顎咬合学会認定・指導医
 日本歯内療法学会認定・指導医
 SHILLA SYSTEM咬合研究会 主宰

阿部薫子【あべかおるこ】
 1965年 宮城県仙台市に出生
 1990年 日本大学松戸歯学部卒業
 1990年 目白 石田歯科医院勤務
 1998年 阿部晴彦歯科診療所勤務
 日本顎咬合学会認定医
 所属
 SHILLA SYSTEM咬合研究会

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