やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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糖尿病フットケアガイド
診断・治療・ケアの指針

発行時参考価格 4,000円
  • 総頁数:144頁 / カラー
  • 判型:A4判
  • 発行年月:2004年9月
  • ISBN978-4-263-23455-6
  • 注文コード:234550

内容紹介

糖尿病足病変を総合的にとらえた,フットケアの研究・活動向上と実践に欠かせない指針書.糖尿病足病変は,糖尿病神経障害や閉塞性動脈硬化症(ASO),感染症の合併症などで足壊疽にいたり,やむなく足切断になる例が増えてきている.早期発見・早期治療を行うためのスタッフ必携のガイドブック.

序文

はじめに
 世界的な生活習慣病の増加で,食事を含めた健康管理の重要性が叫ばれています.なかでも,糖尿病は年々増加傾向がみられており,高血圧と並んで治療の対象となる疾患であり,わが国においても,「日本糖尿病学会」を中心に,早期発見・早期治療を行うべく種々の働きかけが行われています.
 青少年よりの運動不足,過食による体重増加や血圧上昇はメタボリック症候群とされ,動脈硬化の促進因子となります.糖尿病と診断されても血糖コントロールが不十分であると,急性ないし慢性の合併症をもたらします.糖尿病は長期の継続治療が必要です.
 今日では,メガスタディで種々のEBMが得られ,糖尿病の勧告やガイドラインが出されて,世界的な視野で導入がなされております.糖尿病の治療の進歩や種々の治療法の併用で,延命効果が得られ,高齢者や高度の重症患者の延命例が増加しています.また,感染症の治療での死亡率の低下,虚血性心疾患での治療で,心臓による死亡の減少を目指した治療がなされています.さらに,脳血管障害例は日本人の主要死因ですが,厳格な保存的治療による予防が図られています.
 このような社会的な背景と治療環境下で,PVD;Peripheral Vascular Disease(あるいはASO;Arteriosclerosis Obliterans)を含めた,Diabetic Foot Careの重要性が見直されてきました.日本ではわずか5年前までは一部の施設での取り組みであったものが,現在では全国的に散見され,明治維新のごとき「開国」の息吹が感じられます.
 糖尿病足病変に関する成書も少なくはありませんが,筆者により以前に出版されたものも含めて,現状では不十分な点が多いため,新たな参考としてフットケアガイドを作成しました.
 筆者の臨床実践からエッセンスを凝縮し,フットケアに関する予防・治療・リハビリテーション・ケアまで,一連の流れをもって提示することを試みた本書が,足病変の診療・ケアに日々かかわっているフットケア実践者,今後フットケアへの取り組みを拡げようとしている方々をはじめ,糖尿病診療科,関連他科の,多くの方々に広く活用していただければ,このうえない喜びです.
 2004年8月
 新城 孝道

目次

糖尿病フットケアガイド 診断・治療・ケアの指針 CONTENTS

1 フットケアの動向
  1)日本におけるフットケアへの取り組み
  2)外国におけるフットケアへの取り組み
  3)糖尿病フットケア外来での診療
  4)在宅医療におけるフットケア
  5)フットケアのレベル
2 足病変の発生機序と分類
  1)発生機序
  2)直接的誘因
  3)糖尿病足病変の種類
  4)足病変に関係する分類
3 糖尿病性神経障害
  1)糖尿病神経障害の分類
  2)検査の実際
   (1)知覚検査
   (2)足底圧測定
  3)シャルコー関節(charcot joint,神経障害性骨関節症)
   (1)シャルコー関節の成因
   (2)シャルコー関節の検査
   (3)シャルコー関節の治療
4 下肢循環障害
 1.動脈疾患
  1)下肢循環障害の分類
   (1)発症様式による分類
   (2)虚血の程度による分類と治療
   (3)慢性下肢虚血の臨床的カテゴリー
  2)検査・診断
   (1)血流検査
   (2)形態学的検査
   (3)核医学的検査
   (4)フットパッケージ Foot Package
  3)治 療
   (1)内科的治療
   (2)Angioplasty(血管形成術)
   (3)血行再建術
   (4)再生医療
   (5)その他
  4)フィンガーケア
 2.静脈疾患
 3.リンパ系疾患
5 感染症
6 糖尿病足病変の診療
  1)問診
  2)診察
  3)診断とコンサルテーション
7 ネイルケア・スキンケア
  1)ネイルケア
  2)スキンケア
8 末期腎症例での注意
  1)糖尿病末期腎症患者と足病変の動向
  2)透析患者,移植患者に起こりやすい問題(かゆみ,爪,乾燥,骨の脆弱性)
  3)糖尿病透析患者のフィンガーケア
9 足と靴の診察と処方
  1)靴擦れに関する動向
  2)靴と足の見方
  3)履物の選択,靴選びの基準
  4)履物の加工・修理
  5)免荷装具
10 Wound Careと壊疽の治療
 1.Wound Care(創傷治療)
  1)基本的治療
   (1)治療方針
   (2)足潰瘍治療の流れ
  2)潰瘍治療の実際
   (1)局所療法
   (2)密封療法(wet therapy)
   (3)免荷
 2.足壊疽の治療
11 下肢切断
  1)切断の適応
  2)切断レベル
  3)治療
  4)切断後のリハビリテーションでの注意点
  5)病理学的所見
12 足病変の予防と患者教育
 索引

著者所属/略歴 ※本書が刊行された当時のものです.現在とは異なる場合があります.

【著者略歴】
新城孝道【しんじょうたかみち】
 1946年生まれ
 1973年 昭和大学医学部卒業
 1990年 東京女子医科大学講師
  現在に至る

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