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糖尿病腎症
−予後改善とレミッションを目指して−
34巻3号 2017年5月15日 p.260-266
MAIN THEME 特集 糖尿病腎症―予後改善とレミッションを目指して― 糖尿病腎症発症・進展阻止に有効な新たな薬物療法 藤田浩樹
はじめに
 糖尿病腎症はわが国における透析導入の原疾患の第1 位を占めており,日本透析医学会の発表によると,2015 年に透析導入となった患者のうち43.7%が糖尿病腎症を原疾患とした導入であった.この割合はここ数年ほぼ横ばいで推移しているものの,依然として糖尿病腎症が末期腎不全の主要な原因であるのが現状であり,新規透析導入患者を減らすためにも,糖尿病腎症の発症・進展の阻止を目的とした積極的な治療介入が重要と考えられる.
 1990 年代にアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬を用いた降圧療法が主に1 型糖尿病患者での腎症進展の抑制効果を示す結果が報告されたのち,2001 年にはRENAAL Study において2 型糖尿病患者でのアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)を用いた降圧療法が腎機能の悪化や末期腎不全への進展を抑制する結果が報告された.その後に行われた多くの臨床試験においても同様な結果が示され,現在,ACE 阻害薬およびARB を含むレニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬の腎保護効果に関するエビデンスは確立したものとなっている.日本高血圧学会が作成したガイドラインにおいても,糖尿病患者に対して用いる降圧薬の第一選択薬はARB またはACE 阻害薬となっており,降圧目標は130/80 mmHg 未満と定められている.現在,日常診療の場において,高血圧症を合併した糖尿病患者に対してはRA 系阻害薬を用いた降圧療法が行われ,糖尿病腎症の発症・進展の阻止に大きく貢献しているものと考えられるが,前述の日本透析医学会の発表によれば,ここ数年わが国では依然として年間約5,000 人ずつ慢性透析患者数が増加している.このような状況を打破するためには,末期腎不全の主原因たる糖尿病腎症の発症・進展を強力に阻止しうる積極的な治療介入が必要であり,RA 系阻害薬による降圧療法に加えた糖尿病腎症に対する新たな治療法の確立が今後の重要課題と考えられる.本稿では,糖尿病腎症に対する新規薬物療法の可能性について,最近の基礎研究および臨床研究からの知見を交えて概説する.……(雑誌本文は続きます)
MAIN THEME 特集 糖尿病腎症―予後改善とレミッションを目指して― 糖尿病腎症発症・進展阻止に有効な新たな薬物療法 藤田浩樹
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糖尿病腎症
34巻3号 2017年5月15日
隔月刊(A4判,120頁)
発行時参考価格 2,400円
注文コード:003403
雑誌コード:17729-05
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