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子どもの手の機能と発達 原著第2版
治療的介入の基礎

子どもの手の機能と発達 原著第2版 治療的介入の基礎

(第1版第1刷:2010年6月15日発行)
正誤表

この度は,上記書籍をご購入下さいまして誠にありがとうございました.
以下の箇所に関して誤りがございましたので,ここに訂正するとともに深くお詫び申し上げます.

2016年9月20日更新

箇所
225 Box11-1   7.左斜め線
225 Box11-1 7.斜めの十字 8.斜めの十字
225 Box11-1 8.三角 9.三角
奥付 監訳者略歴 いわしろ さと いわしろ さと
奥付 電話番号 03-5395-7626(編集) 03-5395-7628(編集)
奥付 FAX番号 03-5395-7624(編集) 03-5395-7609(編集)

P135の右段下から5行目の「表7−1」 → 表が未掲載でした.以下の表を追加下さい.

表7−1 グラスプ、リリースおよび両手のスキルの発達的順序:出生から24カ月まで
年齢 グラスプ リリース 両手のスキル
新生児 引き起こし反応 逃避反応:手背の触覚刺激で手を開く スムーズな腕の交互運動;固有受容覚や触覚入力による反射的な腕の反応
1か月 把握反射:次の引き起こし反応に続く局所的把握反射 逃避反応が続く 非対称的な腕の反応;固有受容覚や触覚入力による反射的な腕の反応
2か月 把握反射:キャッチと保持の段階    
3か月   本能的逃避反射:手の尺側刺激による回内、内転と、橈側刺激により回外、外転。 手は目的物がなくても胸の前であう;腕の動きは対称的で同時に起こる
4か月 真の把握反射;原始的な手指の握り込み;引き起こし反応の減弱、定位反応 本能的逃避反射が続く;手の動きは多様化し、接触を避けるようになる 目的物を両手で正中位に保持できる;対称的で正中線上での動き
5か月 本能的なグラスプ;圧搾握り;触覚刺激への手探り、目的物に合った手の動き リリースは無意識か偶然起こる 両手でリーチし片方だけで把握する;物を持ちかえる;両手保持と両側の指使い
6か月 手掌握り;手は回内し全ての指は屈曲;視覚と触覚情報による手の適合 口に入れたり、両手で使ったりする遊びの最中に、物は偶然にリリースされる 両手もしく片手での把握のアプローチが、同時で対称的に両側からみられる
7か月 橈側手掌握り;成熟した手掌握り;橈尺側の動きが安定;母指と示指で物を把持する 目的のあるリリース;物を片方の手から他方へ持ちかえる;(机などの)表面の抵抗に対してリリースする 片手把握のアプローチが両側とも上手になる;両側で物を操作する;両手の動きが協調する
8か月 橈側手指握り;未熟な示指握り;指先に近いところに物をもつ;尺側は動かないで橈側の指だけで持つ 目的のあるリリースは、物の表面の反発の有無に関わらず目的をもってリリースする  
9か月 ハサミ握り;小さな物を持つ事が出来る   手から手へ持ちかえることによって,物を回転させる;2つのおもちゃで遊びそれぞれの手に1つ持って一緒に叩きつける;対称的な腕の動きから分離する.
10か月 示指握り;母指と示指の先で把持する;固定なしで確実に把持する 積極的なリリース;肘と手関節及び手指の伸展を組み合わせる事によって物を放り投げる;物を表面の上にリリースする  
11か月     相補的で協調した両手の動き
12か月 成熟した指尖握り;母指と示指の先で把持する;安定なしで確実な把持 コントロールされたリリースの始まり;依然として不正確さは続く 協調的で,非対称な運動;片方の手で安定させてもう片方の手で操作する
15か月 器用で正確な把持;変化に富んだ把持を用いる コントロールされたリリース;リリースする際、よりコントロールされる 両手で道具を使う事が始まる;片手で安定させ,もう片方で操作するパターンは続く
18か月 動きの分離、扱う力、知覚認識が増すことで子どもは道具を操作することが出来るようになる コントロールされたリリース;配置の精度は限られているが正確さは増してくる;指は同時に開く傾向がある 非対称的で分離した両手スキル;固定と動きが混在する;交互した連続的な両手の動き
24か月   より正確でコントロールされたリリース;物の大きさや形に合わせて手の開きを調整する 両手で道具を使う中で適応能力は高まる;運動のパターンもますます複雑になる.両手の協調