最新歯科衛生士教本の監修にあたって
歯科衛生士教育は,昭和24年に始まり,60年近くが経過しました.この間,歯科保健に対する社会的ニーズの高まりや歯科医学・医療の発展に伴い,歯科衛生士教育にも質的・量的な充実が叫ばれ,法制上の整備や改正が行われてきました.平成17年4月からは,高齢化の進展,医療の高度化・専門化などの環境変化に伴い,引き続いて歯科衛生士の資質の向上をはかることを目的とし,修業年限が3年以上となります.
21世紀を担っていく歯科衛生士には,これまで以上にさまざまな課題が課せられております.高齢化の進展により生活習慣病を有した患者さんが多くなり,現場で活躍していくためには,手技の習得はもちろんのこと,患者さんの全身状態をよく知り口腔との関係を考慮しながら対応していく必要があります.また,一人の患者さんにはいろいろな人々が関わっており,これらの人々と連携し,患者さんにとってよりよい支援ができる歯科衛生士としての視点と能力が求められています.そのためには,まず業務の基盤となる知識を整えることが基本となります.
全国歯科衛生士教育協議会は,こうした社会的要請に対応するべく,歯科衛生士教育の問題を研究・協議し,教育の向上と充実をはかって参りました.活動の一環として,昭和42年には多くの関係者が築いてこられた教育内容を基に「歯科衛生士教本」,平成3年には「新歯科衛生士教本」を編集いたしました.そして,今回,「最新歯科衛生士教本」を監修いたしました.本最新シリーズは,「歯科衛生士の資質向上に関する検討会」で提示された内容をふまえ,今後の社会的要請に応えられる歯科衛生士を養成するために構成,編集されております.また,全国の歯科大学や歯学部,歯科衛生士養成施設,関係諸機関で第一線で活躍されている先生方がご執筆されており,内容も歯科衛生士を目指す学生諸君ができるだけ理解しやすいよう,平易に記載するなどの配慮がなされております.
本協議会としては,今後,これからの時代の要請により誕生した教本として本最新シリーズが教育の場で十分に活用され,わが国の歯科保健の向上・発展に大いに寄与することを期待しております.
終わりに本シリーズの監修にあたり,種々のご助言とご支援をいただいた先生方,ならびに全国の歯科衛生士養成施設の関係者に,心より厚く御礼申し上げます.
2007年4月
全国歯科衛生士教育協議会
会長 櫻井善忠
発刊の辞
少子高齢社会となったわが国では,保健・医療・福祉に対するニーズも多様化し,歯科医療のあり方も変化してきました.「8020運動」に始まり,「健康日本21」が目指す健康寿命の延伸と生活の質(QOL)の向上,さらには健康増進法の制定により,疾病予防と健康増進に向かって保健活動が展開されています.歯科医療の現場でも,ライフステージに沿った歯科保健活動を通じて人々の口腔保健管理を行うことが求められており,歯科衛生士は口腔の健康づくりの支援者としてさらなる活躍が期待されています.そのため,歯科衛生士には,高齢化の進展,医療の高度化・専門化などの環境の変化に対応できる資質が求められます.
平成17年4月に歯科衛生士養成所指定規則が改正され,歯科衛生士の養成は教育年限3年以上となりました.新しいカリキュラムでは教育の内容は基礎,専門基礎,専門,選択必修の4分野に分けられております.
衛生・口腔衛生領域は,専門基礎分野の中に「歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み」として教育内容が示されており,教育の目標は,「人々の歯・口腔の健康に関するセルフケア能力を高めるために必要な教育的役割や,地域における関係諸機関等との調整能力を培う内容とし,口腔衛生学,公衆衛生学,衛生行政・社会福祉及び関係法規等を含むものとする.」とあります.
「歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み」では,衛生学・公衆衛生学,口腔衛生学をまとめて「保健生態学」とし,衛生行政・社会福祉は内容を拡充して「医療社会学」,歯科衛生統計は情報処理の概念を導入して「保健情報統計学」としました.これらの科目は,歯科衛生士業務関連科目である歯科予防処置論,歯科保健指導論,歯科診療補助論の基礎となる重要な領域であり,臨床・臨地実習の基礎知識を養う領域でもあります.
これらの最新歯科衛生士教本が,専門基礎と専門分野を橋渡しする社会歯科学的な領域として十分に活用され,さらに臨床・臨地活動の場でも役立ちますよう願っております.
2007年4月
最新歯科衛生士教本編集委員
可児 徳子 矢尾 和彦 松井 恭平 眞木 吉信 増田 豊 高阪 利美 合場千佳子 白鳥たかみ
執筆の序
衛生学・公衆衛生学は社会医学系,口腔衛生学は社会歯科学系に属する学問として位置づけられています.新しいカリキュラムでは,これらの科目は専門基礎分野にあり,「歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み」の一部としてまとめられています.本書では,衛生学・公衆衛生学および口腔衛生学を一連のものとしてとらえ保健生態学とし,その内容を三編に分割して,I編は「健康を左右する環境」,II編は「歯・口腔の健康と予防」,III編は「健康に関わる地域の役割」としました.
健康を左右する環境では,主として衛生学を取り扱い,健康と予防医学の概念および人間をとりまく自然的・社会的環境要因と健康との関係についてまとめました.歯・口腔の健康と予防では,口腔衛生学の総論としての基礎知識の整理,予防歯科の概念と歯科疾患の予防,ライフステージごとの口腔保健管理についてまとめました.健康に関わる地域の役割では,公衆衛生学と公衆歯科衛生学を1つにして地域保健学とし,集団を対象とした疾病予防と健康増進について行政の面からとらえ,地域保健活動についてまとめました.
従来から2つの独立した科目として教育されてきた衛生学・公衆衛生学と口腔衛生学を一括して教育することで,まず,健康を左右する環境について理解し,次いで個人を対象とした口腔の健康と予防について理解する.そして,集団を対象とする地域保健活動のあり方と,他職種と歯科衛生士との関わりについての理解を深めていくことができると考えております.
保健生態学は,専門分野の歯科予防処置論・歯科保健指導論と関連する部分が多いので,その教育と演習のための基礎知識を身につけることにも重点をおきました.この最新歯科衛生士教本が専門基礎分野から専門分野へとすすむ教育の中で,常に傍にあって,学年を超えて経年的に活用されることを願っております.
2007年4月
執筆者代表 可児 徳子
歯科衛生士教育は,昭和24年に始まり,60年近くが経過しました.この間,歯科保健に対する社会的ニーズの高まりや歯科医学・医療の発展に伴い,歯科衛生士教育にも質的・量的な充実が叫ばれ,法制上の整備や改正が行われてきました.平成17年4月からは,高齢化の進展,医療の高度化・専門化などの環境変化に伴い,引き続いて歯科衛生士の資質の向上をはかることを目的とし,修業年限が3年以上となります.
21世紀を担っていく歯科衛生士には,これまで以上にさまざまな課題が課せられております.高齢化の進展により生活習慣病を有した患者さんが多くなり,現場で活躍していくためには,手技の習得はもちろんのこと,患者さんの全身状態をよく知り口腔との関係を考慮しながら対応していく必要があります.また,一人の患者さんにはいろいろな人々が関わっており,これらの人々と連携し,患者さんにとってよりよい支援ができる歯科衛生士としての視点と能力が求められています.そのためには,まず業務の基盤となる知識を整えることが基本となります.
全国歯科衛生士教育協議会は,こうした社会的要請に対応するべく,歯科衛生士教育の問題を研究・協議し,教育の向上と充実をはかって参りました.活動の一環として,昭和42年には多くの関係者が築いてこられた教育内容を基に「歯科衛生士教本」,平成3年には「新歯科衛生士教本」を編集いたしました.そして,今回,「最新歯科衛生士教本」を監修いたしました.本最新シリーズは,「歯科衛生士の資質向上に関する検討会」で提示された内容をふまえ,今後の社会的要請に応えられる歯科衛生士を養成するために構成,編集されております.また,全国の歯科大学や歯学部,歯科衛生士養成施設,関係諸機関で第一線で活躍されている先生方がご執筆されており,内容も歯科衛生士を目指す学生諸君ができるだけ理解しやすいよう,平易に記載するなどの配慮がなされております.
本協議会としては,今後,これからの時代の要請により誕生した教本として本最新シリーズが教育の場で十分に活用され,わが国の歯科保健の向上・発展に大いに寄与することを期待しております.
終わりに本シリーズの監修にあたり,種々のご助言とご支援をいただいた先生方,ならびに全国の歯科衛生士養成施設の関係者に,心より厚く御礼申し上げます.
2007年4月
全国歯科衛生士教育協議会
会長 櫻井善忠
発刊の辞
少子高齢社会となったわが国では,保健・医療・福祉に対するニーズも多様化し,歯科医療のあり方も変化してきました.「8020運動」に始まり,「健康日本21」が目指す健康寿命の延伸と生活の質(QOL)の向上,さらには健康増進法の制定により,疾病予防と健康増進に向かって保健活動が展開されています.歯科医療の現場でも,ライフステージに沿った歯科保健活動を通じて人々の口腔保健管理を行うことが求められており,歯科衛生士は口腔の健康づくりの支援者としてさらなる活躍が期待されています.そのため,歯科衛生士には,高齢化の進展,医療の高度化・専門化などの環境の変化に対応できる資質が求められます.
平成17年4月に歯科衛生士養成所指定規則が改正され,歯科衛生士の養成は教育年限3年以上となりました.新しいカリキュラムでは教育の内容は基礎,専門基礎,専門,選択必修の4分野に分けられております.
衛生・口腔衛生領域は,専門基礎分野の中に「歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み」として教育内容が示されており,教育の目標は,「人々の歯・口腔の健康に関するセルフケア能力を高めるために必要な教育的役割や,地域における関係諸機関等との調整能力を培う内容とし,口腔衛生学,公衆衛生学,衛生行政・社会福祉及び関係法規等を含むものとする.」とあります.
「歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み」では,衛生学・公衆衛生学,口腔衛生学をまとめて「保健生態学」とし,衛生行政・社会福祉は内容を拡充して「医療社会学」,歯科衛生統計は情報処理の概念を導入して「保健情報統計学」としました.これらの科目は,歯科衛生士業務関連科目である歯科予防処置論,歯科保健指導論,歯科診療補助論の基礎となる重要な領域であり,臨床・臨地実習の基礎知識を養う領域でもあります.
これらの最新歯科衛生士教本が,専門基礎と専門分野を橋渡しする社会歯科学的な領域として十分に活用され,さらに臨床・臨地活動の場でも役立ちますよう願っております.
2007年4月
最新歯科衛生士教本編集委員
可児 徳子 矢尾 和彦 松井 恭平 眞木 吉信 増田 豊 高阪 利美 合場千佳子 白鳥たかみ
執筆の序
衛生学・公衆衛生学は社会医学系,口腔衛生学は社会歯科学系に属する学問として位置づけられています.新しいカリキュラムでは,これらの科目は専門基礎分野にあり,「歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み」の一部としてまとめられています.本書では,衛生学・公衆衛生学および口腔衛生学を一連のものとしてとらえ保健生態学とし,その内容を三編に分割して,I編は「健康を左右する環境」,II編は「歯・口腔の健康と予防」,III編は「健康に関わる地域の役割」としました.
健康を左右する環境では,主として衛生学を取り扱い,健康と予防医学の概念および人間をとりまく自然的・社会的環境要因と健康との関係についてまとめました.歯・口腔の健康と予防では,口腔衛生学の総論としての基礎知識の整理,予防歯科の概念と歯科疾患の予防,ライフステージごとの口腔保健管理についてまとめました.健康に関わる地域の役割では,公衆衛生学と公衆歯科衛生学を1つにして地域保健学とし,集団を対象とした疾病予防と健康増進について行政の面からとらえ,地域保健活動についてまとめました.
従来から2つの独立した科目として教育されてきた衛生学・公衆衛生学と口腔衛生学を一括して教育することで,まず,健康を左右する環境について理解し,次いで個人を対象とした口腔の健康と予防について理解する.そして,集団を対象とする地域保健活動のあり方と,他職種と歯科衛生士との関わりについての理解を深めていくことができると考えております.
保健生態学は,専門分野の歯科予防処置論・歯科保健指導論と関連する部分が多いので,その教育と演習のための基礎知識を身につけることにも重点をおきました.この最新歯科衛生士教本が専門基礎分野から専門分野へとすすむ教育の中で,常に傍にあって,学年を超えて経年的に活用されることを願っております.
2007年4月
執筆者代表 可児 徳子
I編 健康を左右する環境
1章 総論
1-保健生態学とは
2-健康の概念
1.健康とは
2.生活習慣と健康
3.プライマリヘルスケア
4.ヘルスプロモーション
3-予防医学の概念
1.疾患の要因と自然的経過
2.予防医学の意義
3.予防法の適用
4.総合保健
2章 疫学
1-疫学の定義および概要
1.疫学とは
2.疾病や異常(健康障害)の発生要因
3.疾病の発生,流行状態を表す指標
2-疫学の方法
1.記述疫学
2.分析疫学
3.介入研究
Coffee Break 記述疫学情報の注意点
Coffee Break 疫学研究に関する倫理指針の前文内容
3章 人口
1-人口の動向
1.世界の人口
2.わが国の人口
2-人口動態統計
1.出生に関する統計
2.死亡に関する統計
3.婚姻と離婚
3-生命表
1.生命表の概念
2.平均余命と平均寿命
Coffee Break 発展途上国の平均寿命とAIDS
4章 健康と環境
1-環境の概念
1.外部環境
2.内部環境
3.主体-環境系
4.量・影響関係と量・反応関係
2-空気・水と健康
1.空気
2.温熱環境
3.水
3-放射線と健康
1.非電離放射線
2.電離放射線(放射線)
4-住居・衣服と健康
1.住居
2.衣服
5-地球環境の変化と健康への影響
1.地球温暖化
2.酸性雨
3.オゾン層破壊
4.砂漠化
5.森林の減少
6-公害と健康への影響
1.大気の汚染
2.水の汚染
3.土壌の汚染
4.騒音
5.悪臭
7-廃棄物処理
1.一般廃棄物
2.産業廃棄物
3.感染性廃棄物
考えてみよう 歯科診療所の環境
Coffee Break 快適さ
5章 感染症
1-感染症の成り立ち
1.感染と発病
2.感染成立の三要因
3.感染症の流行
2-感染症の予防
1.感染症予防の基本概念
2.感染症対策上の問題点
3.わが国における感染症対策
3-主な感染症の動向
1.一類感染症
2.二類感染症
3.三類感染症
4.四類感染症
5.五類感染症
Coffee Break 院内感染の防止
6章 食品と健康
1-食品保健
1.食中毒の疫学
2.食中毒の分類
3.食品の安全性確保
2-栄養と健康
1.日本人の食事摂取基準
2.国民栄養の現状と問題点
3.健康づくりのための食生活指針と「食育」の推進
II編 歯・口腔の健康と予防
1章 総論
1-歯・口腔の健康と予防
1.「歯・口腔の健康と予防」の定義
2.「歯・口腔の健康と予防」の基礎
3.「歯・口腔の健康と予防」の方法
4.「歯・口腔の健康と予防」と健康づくり
2-歯・口腔の健康
1.歯・口腔の構造
2.歯・口腔の発生と成長・発育
3.歯・口腔の機能
4.口腔の健康と全身の健康
3-歯・口腔の付着物・沈着物
1.ペリクル
2.プラーク
3.歯 石
4.舌 苔
5.外来性色素沈着物
Coffee Break 成育医療と口腔成育
Coffee Break 細菌の分類
2章 口腔清掃
1-口腔清掃の意義
2-口腔清掃法
1.自然的清掃法
2.人工的清掃法
3.手術的清掃法
4.化学的清掃法
3-人工的清掃法の分類と用具
1.ブラッシング(刷掃法)
2.歯間部清掃法
3.その他
4.プラーク染め出し
5.歯面以外に付着した不潔因子の除去
4-不適切な口腔清掃による為害作用
1.手用歯ブラシによるもの
2.電動歯ブラシによるもの
3.補助的清掃用具によるもの
4.歯ブラシと歯磨剤の併用によるもの
5-歯磨剤と洗口剤
1.歯磨剤と洗口剤の種類
2.歯磨剤の組成
3.洗口剤の組成
3章 歯科疾患の疫学
1-齲蝕の疫学
1.齲蝕の疫学的特性
2.わが国における齲蝕の有病状況
2-歯周疾患の疫学
1.歯周疾患の疫学的特性
2.わが国における歯周疾患の状況
3-その他の疫学
1.不正咬合の疫学
2.顎関節症の疫学
3.口腔癌の疫学
4.口腔粘膜疾患の疫学
4章 齲蝕の予防
1-齲蝕発生のメカニズム
1.齲蝕病因論の変遷
2.現在の齲蝕病因論
2-齲蝕の発生要因
1.多要因疾患としての齲蝕
2.齲蝕概念図の変遷
3.齲蝕発生に関わる要因
3-齲蝕活動性
1.齲蝕活動性試験
2.リスク分類の特徴
4-齲蝕の予防法
1.齲蝕に対する予防法の適用
2.齲蝕の発生要因に対する予防法
Coffee Break 糖質の分類
Coffee Break 特定保健用食品と齲蝕
5章 フッ化物による齲蝕予防
1-わが国のフッ化物応用
2-フッ化物の一般性状と用語
1.フッ化物の一般性状
2.フッ化物の用語
3-人間生態系におけるフッ化物
4-フッ化物摂取量とその基準
1.日本人のフッ化物摂取量
2.フッ化物摂取量の基準
5-フッ素の代謝
1.吸収
2.血液中のフッ素
3.沈着
4.排泄
6-フッ化物の毒性
1.急性毒性
2.慢性毒性
7-フッ化物応用による齲蝕予防方法
1.フッ化物歯面塗布
2.フッ化物洗口
3.フッ化物配合歯磨剤
4.水道水フッ化物添加
5.食品へのフッ化物添加
6.フッ化物錠剤・液剤
8-フッ化物の齲蝕予防メカニズム
9-ライフステージに応じたフッ化物応用法
1.0〜2歳
2.3〜5歳
3.6〜12歳
4.13歳から成人
5.中高年から老年期
6章 歯周疾患の予防
1-歯周疾患の症状と分類
1.歯周組織の構造と炎症の広がり
2.歯周疾患の分類
2-歯周疾患の発症機序
1.細菌側の因子
2.歯肉炎から歯周炎への移行
3.歯周疾患のリスクファクター
3-歯周疾患の全身に与える影響
4-歯周疾患の予防手段と処置
1.歯周疾患の予防段階
2.付着細菌の除去
3.プラーク蓄積因子の除去
4.口腔の環境因子の改善
5.定期的歯科健診と歯科保健
Coffee Break 全身疾患の口腔内症状
Coffee Break 歯周疾患予防を成功させるために
7章 その他の疾患・異常の予防
1-口内炎
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
2-口腔癌
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
3-不正咬合
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
4-顎関節症
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
5-歯の形成不全
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
6-口臭症
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
7-口腔乾燥症
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
8章 ライフステージごとの口腔保健管理
1-口腔保健管理の目標
2-母子口腔保健
1.妊産婦期
2.乳幼児期
3-小児期の口腔保健
1.学齢期
2.思春期
4-成人期・老年期の口腔保健
1.成人期
2.老年期
Coffee Break 母乳と齲蝕
Coffee Break 顎関節症の生活指導
Coffee Break 高齢者の誤嚥性肺炎と口腔ケア
III編 健康に関わる地域の役割
1章 地域保健・公衆衛生
1-地域社会と地域保健の概念
1.地域社会と健康
2.地域保健の概念
2-地域保健の組織
1.市町村
2.都道府県
3.国
4.保健所
5.市町村保健センター
6.地域歯科保健に関する組織
7.地域保健の推進に関わる多様な組織
3-地域保健の新たな概念
1.ヘルスプロモーション
2.ノーマライゼーションと生活機能
3.健康危機管理
4-地域保健活動の進め方
1.現状把握
2.問題の分析,活動項目の決定
3.活動計画と実施
4.活動の評価
5.具体的アプローチ方法
5-健康づくり対策と地域歯科保健
1.健康づくり対策の変遷
2.地域歯科保健の変遷と8020運動
3.健康日本21
4.健康増進法
5.その他の主な保健福祉関連施策
2章 母子保健
1-母子保健の意義および概要
1.母子保健の意義
2.母子保健の概要
2-母子保健
1.母性保健
2.小児保健
3-母子歯科保健
1.妊産婦の歯科保健
2.乳幼児の歯科保健
4-母子保健の現状と今後
3章 学校保健
1-学校保健の意義および概要
1.学校保健の意義と特徴
2.新しい健康問題への対応
3.学校における歯科保健問題
2-学校保健の活動と組織
1.学校保健の行政組織と関係法規
2.学校保健職員と役割
3.学校保健の3領域
3-学校歯科保健
1.学校歯科保健教育
2.学校歯科健康診断
3.歯科衛生士と学校歯科保健活動
Coffee Break 養護教諭の新たな役割
Coffee Break 健康増進法と学校保健
Coffee Break 健康日本 21 と学校歯科保健
Coffee Break 歯科健康診断後の事後措置内容
4章 成人・老人保健
1-成人・老人保健の意義
1.老化と健康
2.成人や高齢者の健康確保と歯科保健
2-成人・老人保健の組織と関係法規
1.成人・老人保健と衛生行政組織
2.成人・老人保健福祉の関連制度
3-成人・老人保健活動
1.老人保健事業
2.ゴールドプラン21
4-要介護高齢者対策と介護予防事業
1.介護サービス
2.介護予防事業
3.要介護高齢者に対する歯科保健医療
5章 産業保健
1-産業保健の概念
1.産業保健のあゆみ
2.産業保健の目的
3.産業保健の特徴
4.労働基準行政の組織
5.産業衛生に関する法規
2-職業性疾病
1.職業性疾病とは
2.職業性疾病の発生状況
3.職業性歯科疾患
3-産業保健管理
1.安全衛生管理体制
2.衛生委員会
3.産業医,産業歯科医
4.総括安全衛生管理者,衛生管理者
4-産業保健活動
1.産業保健対策
2.健康診断および歯科健康診断
3.健康診断の事後措置
4.健康保持増進対策
5.職域での歯科保健
Coffee Break 海外派遣労働者の歯科問題
6章 精神保健
1-精神保健とは
2-精神衛生から精神保健へ
3-わが国の精神保健のあゆみ
4-精神保健・医療・福祉
1.地域における精神保健
2.精神障害者の医療
3.精神障害者福祉および社会復帰対策
4.新障害者プラン
5.国民の心の健康づくり
5-精神障害者の歯科保健
7章 国際保健
1-開発途上国における健康問題
2-国際化に伴うわが国の保健医療問題
3-国際協力
1.国際協力の仕組み
2.国際協力の実施機関
4-口腔保健の状況
1.歯科疾患の状況
2.口腔保健従事者
5-口腔保健戦略と目標
1.開発途上国における口腔保健戦略
2.国際的な口腔保健目標
1章 総論
1-保健生態学とは
2-健康の概念
1.健康とは
2.生活習慣と健康
3.プライマリヘルスケア
4.ヘルスプロモーション
3-予防医学の概念
1.疾患の要因と自然的経過
2.予防医学の意義
3.予防法の適用
4.総合保健
2章 疫学
1-疫学の定義および概要
1.疫学とは
2.疾病や異常(健康障害)の発生要因
3.疾病の発生,流行状態を表す指標
2-疫学の方法
1.記述疫学
2.分析疫学
3.介入研究
Coffee Break 記述疫学情報の注意点
Coffee Break 疫学研究に関する倫理指針の前文内容
3章 人口
1-人口の動向
1.世界の人口
2.わが国の人口
2-人口動態統計
1.出生に関する統計
2.死亡に関する統計
3.婚姻と離婚
3-生命表
1.生命表の概念
2.平均余命と平均寿命
Coffee Break 発展途上国の平均寿命とAIDS
4章 健康と環境
1-環境の概念
1.外部環境
2.内部環境
3.主体-環境系
4.量・影響関係と量・反応関係
2-空気・水と健康
1.空気
2.温熱環境
3.水
3-放射線と健康
1.非電離放射線
2.電離放射線(放射線)
4-住居・衣服と健康
1.住居
2.衣服
5-地球環境の変化と健康への影響
1.地球温暖化
2.酸性雨
3.オゾン層破壊
4.砂漠化
5.森林の減少
6-公害と健康への影響
1.大気の汚染
2.水の汚染
3.土壌の汚染
4.騒音
5.悪臭
7-廃棄物処理
1.一般廃棄物
2.産業廃棄物
3.感染性廃棄物
考えてみよう 歯科診療所の環境
Coffee Break 快適さ
5章 感染症
1-感染症の成り立ち
1.感染と発病
2.感染成立の三要因
3.感染症の流行
2-感染症の予防
1.感染症予防の基本概念
2.感染症対策上の問題点
3.わが国における感染症対策
3-主な感染症の動向
1.一類感染症
2.二類感染症
3.三類感染症
4.四類感染症
5.五類感染症
Coffee Break 院内感染の防止
6章 食品と健康
1-食品保健
1.食中毒の疫学
2.食中毒の分類
3.食品の安全性確保
2-栄養と健康
1.日本人の食事摂取基準
2.国民栄養の現状と問題点
3.健康づくりのための食生活指針と「食育」の推進
II編 歯・口腔の健康と予防
1章 総論
1-歯・口腔の健康と予防
1.「歯・口腔の健康と予防」の定義
2.「歯・口腔の健康と予防」の基礎
3.「歯・口腔の健康と予防」の方法
4.「歯・口腔の健康と予防」と健康づくり
2-歯・口腔の健康
1.歯・口腔の構造
2.歯・口腔の発生と成長・発育
3.歯・口腔の機能
4.口腔の健康と全身の健康
3-歯・口腔の付着物・沈着物
1.ペリクル
2.プラーク
3.歯 石
4.舌 苔
5.外来性色素沈着物
Coffee Break 成育医療と口腔成育
Coffee Break 細菌の分類
2章 口腔清掃
1-口腔清掃の意義
2-口腔清掃法
1.自然的清掃法
2.人工的清掃法
3.手術的清掃法
4.化学的清掃法
3-人工的清掃法の分類と用具
1.ブラッシング(刷掃法)
2.歯間部清掃法
3.その他
4.プラーク染め出し
5.歯面以外に付着した不潔因子の除去
4-不適切な口腔清掃による為害作用
1.手用歯ブラシによるもの
2.電動歯ブラシによるもの
3.補助的清掃用具によるもの
4.歯ブラシと歯磨剤の併用によるもの
5-歯磨剤と洗口剤
1.歯磨剤と洗口剤の種類
2.歯磨剤の組成
3.洗口剤の組成
3章 歯科疾患の疫学
1-齲蝕の疫学
1.齲蝕の疫学的特性
2.わが国における齲蝕の有病状況
2-歯周疾患の疫学
1.歯周疾患の疫学的特性
2.わが国における歯周疾患の状況
3-その他の疫学
1.不正咬合の疫学
2.顎関節症の疫学
3.口腔癌の疫学
4.口腔粘膜疾患の疫学
4章 齲蝕の予防
1-齲蝕発生のメカニズム
1.齲蝕病因論の変遷
2.現在の齲蝕病因論
2-齲蝕の発生要因
1.多要因疾患としての齲蝕
2.齲蝕概念図の変遷
3.齲蝕発生に関わる要因
3-齲蝕活動性
1.齲蝕活動性試験
2.リスク分類の特徴
4-齲蝕の予防法
1.齲蝕に対する予防法の適用
2.齲蝕の発生要因に対する予防法
Coffee Break 糖質の分類
Coffee Break 特定保健用食品と齲蝕
5章 フッ化物による齲蝕予防
1-わが国のフッ化物応用
2-フッ化物の一般性状と用語
1.フッ化物の一般性状
2.フッ化物の用語
3-人間生態系におけるフッ化物
4-フッ化物摂取量とその基準
1.日本人のフッ化物摂取量
2.フッ化物摂取量の基準
5-フッ素の代謝
1.吸収
2.血液中のフッ素
3.沈着
4.排泄
6-フッ化物の毒性
1.急性毒性
2.慢性毒性
7-フッ化物応用による齲蝕予防方法
1.フッ化物歯面塗布
2.フッ化物洗口
3.フッ化物配合歯磨剤
4.水道水フッ化物添加
5.食品へのフッ化物添加
6.フッ化物錠剤・液剤
8-フッ化物の齲蝕予防メカニズム
9-ライフステージに応じたフッ化物応用法
1.0〜2歳
2.3〜5歳
3.6〜12歳
4.13歳から成人
5.中高年から老年期
6章 歯周疾患の予防
1-歯周疾患の症状と分類
1.歯周組織の構造と炎症の広がり
2.歯周疾患の分類
2-歯周疾患の発症機序
1.細菌側の因子
2.歯肉炎から歯周炎への移行
3.歯周疾患のリスクファクター
3-歯周疾患の全身に与える影響
4-歯周疾患の予防手段と処置
1.歯周疾患の予防段階
2.付着細菌の除去
3.プラーク蓄積因子の除去
4.口腔の環境因子の改善
5.定期的歯科健診と歯科保健
Coffee Break 全身疾患の口腔内症状
Coffee Break 歯周疾患予防を成功させるために
7章 その他の疾患・異常の予防
1-口内炎
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
2-口腔癌
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
3-不正咬合
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
4-顎関節症
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
5-歯の形成不全
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
6-口臭症
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
7-口腔乾燥症
1.分類
2.実態
3.要因
4.予防
8章 ライフステージごとの口腔保健管理
1-口腔保健管理の目標
2-母子口腔保健
1.妊産婦期
2.乳幼児期
3-小児期の口腔保健
1.学齢期
2.思春期
4-成人期・老年期の口腔保健
1.成人期
2.老年期
Coffee Break 母乳と齲蝕
Coffee Break 顎関節症の生活指導
Coffee Break 高齢者の誤嚥性肺炎と口腔ケア
III編 健康に関わる地域の役割
1章 地域保健・公衆衛生
1-地域社会と地域保健の概念
1.地域社会と健康
2.地域保健の概念
2-地域保健の組織
1.市町村
2.都道府県
3.国
4.保健所
5.市町村保健センター
6.地域歯科保健に関する組織
7.地域保健の推進に関わる多様な組織
3-地域保健の新たな概念
1.ヘルスプロモーション
2.ノーマライゼーションと生活機能
3.健康危機管理
4-地域保健活動の進め方
1.現状把握
2.問題の分析,活動項目の決定
3.活動計画と実施
4.活動の評価
5.具体的アプローチ方法
5-健康づくり対策と地域歯科保健
1.健康づくり対策の変遷
2.地域歯科保健の変遷と8020運動
3.健康日本21
4.健康増進法
5.その他の主な保健福祉関連施策
2章 母子保健
1-母子保健の意義および概要
1.母子保健の意義
2.母子保健の概要
2-母子保健
1.母性保健
2.小児保健
3-母子歯科保健
1.妊産婦の歯科保健
2.乳幼児の歯科保健
4-母子保健の現状と今後
3章 学校保健
1-学校保健の意義および概要
1.学校保健の意義と特徴
2.新しい健康問題への対応
3.学校における歯科保健問題
2-学校保健の活動と組織
1.学校保健の行政組織と関係法規
2.学校保健職員と役割
3.学校保健の3領域
3-学校歯科保健
1.学校歯科保健教育
2.学校歯科健康診断
3.歯科衛生士と学校歯科保健活動
Coffee Break 養護教諭の新たな役割
Coffee Break 健康増進法と学校保健
Coffee Break 健康日本 21 と学校歯科保健
Coffee Break 歯科健康診断後の事後措置内容
4章 成人・老人保健
1-成人・老人保健の意義
1.老化と健康
2.成人や高齢者の健康確保と歯科保健
2-成人・老人保健の組織と関係法規
1.成人・老人保健と衛生行政組織
2.成人・老人保健福祉の関連制度
3-成人・老人保健活動
1.老人保健事業
2.ゴールドプラン21
4-要介護高齢者対策と介護予防事業
1.介護サービス
2.介護予防事業
3.要介護高齢者に対する歯科保健医療
5章 産業保健
1-産業保健の概念
1.産業保健のあゆみ
2.産業保健の目的
3.産業保健の特徴
4.労働基準行政の組織
5.産業衛生に関する法規
2-職業性疾病
1.職業性疾病とは
2.職業性疾病の発生状況
3.職業性歯科疾患
3-産業保健管理
1.安全衛生管理体制
2.衛生委員会
3.産業医,産業歯科医
4.総括安全衛生管理者,衛生管理者
4-産業保健活動
1.産業保健対策
2.健康診断および歯科健康診断
3.健康診断の事後措置
4.健康保持増進対策
5.職域での歯科保健
Coffee Break 海外派遣労働者の歯科問題
6章 精神保健
1-精神保健とは
2-精神衛生から精神保健へ
3-わが国の精神保健のあゆみ
4-精神保健・医療・福祉
1.地域における精神保健
2.精神障害者の医療
3.精神障害者福祉および社会復帰対策
4.新障害者プラン
5.国民の心の健康づくり
5-精神障害者の歯科保健
7章 国際保健
1-開発途上国における健康問題
2-国際化に伴うわが国の保健医療問題
3-国際協力
1.国際協力の仕組み
2.国際協力の実施機関
4-口腔保健の状況
1.歯科疾患の状況
2.口腔保健従事者
5-口腔保健戦略と目標
1.開発途上国における口腔保健戦略
2.国際的な口腔保健目標








