監訳の序
私が本書の前身にあたる著者の自費出版書『The Thorax−Integrated Approach』を手に取ったのは,今から約15年前でした.当時,著者は胸郭コースを設けていて,私もそのコースをカナダ・バンクーバーで受講する機会を得たため,予習も兼ねて購入したものでした.本には,後に通称「リング・ダンス」とよばれるようになった胸郭のバイオメカニクスが詳しく記されていて,心躍らせながら読み進めたことを記憶しています.
その後,胸郭と骨盤の関係,そして頭部から足部に及ぶ全身との関わりについて著者が臨床を通して見識を深め,まとめられたのが本書です.したがって,本書では胸郭に限らず,他の身体部位のことにもふれられています.第5章では,実際の症例について動画とともに紹介されています.胸郭の解剖とバイオメカニクスを理解した後は,いったん動画を少し閲覧して,本書に戻り,そしてまた動画閲覧と,本書と動画を行ったり来たりするとより理解が深まりやすく,実践に応用するイメージがつきやすいかもしれません.
本書の翻訳はすべて,著者の講習会を複数受講したか,通訳を担当したメンバーで分担し,訳者自身の受講経験と臨床で得た経験から,伝わりやすい日本語にするよう努めました.そのため,同じ単語でも意味によって日本語訳を変えることが必要でした.また,適切な日本語が見つからず,今のところあまり馴染みのない言葉を使わざるを得なかったところもあります.その場合は意味を汲み取れるように,前後に説明となる部分が記載されているように努めました.
本書出版は医歯薬出版編集担当者のご尽力あってこそ叶ったものあり,深く感謝申し上げます.また,翻訳を担当するわれわれのことを,必ず内容を的確に伝える日本語に訳すと信じてくれた著者Diane Lee氏にも心から感謝いたします.
本書が多くのセラピストの知識と技術の研鑽に貢献するものとなりますよう,心から願っています.
2020年11月
翻訳者を代表して 石井美和子
Gregory S.Johnsonによるはしがき
2003年にDiane Leeが執筆した胸郭の本が出版された際,本の内容が私の胸郭に対する知識を高いレベルに導いてくれる手引きとなった.この序文を書くにあたり,前作を引っ張り出してきたら,それは研修中の同僚たちにより使い込まれており,何枚ものページが破れている状態だった.この新しい本において,考え方やそれらの整理の仕方が飛躍的な進化を遂げていることを喜んで報告したい.
すべての職種において,現在の知識から新しいレベルへと導いてくれるための目標像のようなものが必要である.そうすることにより進歩でき,その進歩を明瞭化することができる.Diane Leeはそのような目標の一人だ.本書ではわれわれの専門性を変えてしまうほどの独創的な評価と治療法(統合システムモデル)が示されている.既存の科学と幅広い臨床的知識が統合され,身体に対する知識や,患者の訴えに対するマネジメント方法などを深められるように導いてくれる.本書は胸郭に関する内容だけではなく,胸郭とその他の身体部位との関係性を示している.Dianeがすばらしい表現をしているので本文から引用する.
今日,われわれは胸郭が,筋骨格系,神経系,呼吸器系,循環器系,消化器系,そして泌尿器・生殖器系を含む多くの統合された,そして相互に依存し合うシステムの一部であると理解している.そのため,胸郭は他の身体部位から独立して考慮されるべきではなく,他の身体部位との関連性を考慮すべきである….Suekiら(2013)はこれを「領域相互依存」とよんでおり,「身体のある領域の機能や健全性がその他の部位の機能に影響を与える」というコンセプトを提唱している.
統合システムモデルは次のように説明されている.
統合システムモデルとは,エビデンス情報に基づく,臨床推論を行う,生物心理社会的アプローチである.分類ではなく,急性から慢性の状態にある患者の症状を改善させるプロセスを阻害する因子となる患者の経験(感覚,認知,情動)を三次元的に判断するためのフレームワークである.身体を患者から切り離して独立したパーツや問題として評価・治療を行うことはできない.多くの課題が身体全体を巻き込む.そのため,評価は各身体領域間の関連性や影響,相互作用を含む必要がある.
この極めて整理された本は,体表解剖を含む胸郭の詳細な解剖学から始まる.
2章 胸郭のバイオメカニクス
バイオメカニクスについて記載されている第2章は,次のような記述から始まる.
胸郭は,筋骨格系,呼吸器系,循環器系,消化器系,泌尿器・生殖器系などを含む,複数の統合的,相互依存的システムの一部であるため,複数のコンディションにおいて極めて重要な役割を担っている.
この章では現在の研究的な根拠や,胸郭内の複数領域のバイオメカニクス(骨運動学と関節運動学)に関連する臨床的所見を提示している.
3章 胸郭の評価と全身との関係
人物全体(身体,考え,精神)の評価と治療は,最終的に認知面や,情動,感覚の不一致,もしくはパフォーマンス変化として現れるさまざまな身体領域,システム(系),思考,信念,さらに社会的行動や背景などの関係やそれぞれに対する関わり度合いを理解することが求められる.
本書が示す非常にすばらしい新発想の1つは,身体的問題をより効果的にマネジメントするための最も重要となる第1のドライバー(身体領域)を見つけるための順序立てられた評価法である.
4章 個々の患者を治療する統合システムモデルの原則
治療のゴールは,患者の身体的,認知的,情動的習慣を改変し,患者が機能回復や健全であるために用いる戦略を改善することだ.
治療は,徒手療法,運動促通,神経・硬膜系のリリースの統合システムと生物・心理・社会モデルに基づいたホームプログラムであると記されている.
5章 症例報告:胸郭と全身との関連性について
統合的アプローチのコンセプトを,うまく整理,提示された症例報告を用いて示してくれる.
6章 システムの機能障害に対するリリーステクニック
段階的に治療テクニックを紹介しているこのすばらしい章は,次のような概要から始まる.
統合システムモデル(ISM)は評価結果を整理し,その結果から規範的,個別的な治療プログラムを作成する臨床家の手助けになる.ISM治療の頭文字はRACM〔R リリース,A アライン(アライメントを整える),C コネクト(接続)/コントロールを促す,M ムーブ(動作)〕である.ISM治療は単独,もしくは複数のドライバー(その他の領域の機能に最も影響を与える身体領域)へと導いてくれ,技術,エクササイズ,そしてリリースしドライバーのアライメントを修正するための教育が,すべてのセッションに含まれている.
7章 運動学習および動作トレーニング
最後の章は,運動系(モーターコントロール)の段階的なトレーニングとヨガやピラティスからもち込んだ動作練習を含んだ治療アプローチをまとめている.Dianeは次のように段落を書き始めている.
各治療セッションの最後の重要なパートは,よりよい機能やパフォーマンスのための運動戦略をトレーニングすることであり,これには運動学習や動作練習が含まれる.目的は荷重を分散させること,そして組織構造,血流,ドレナージを維持させるために過剰なキャニスター(頭蓋,胸郭,腹部,骨盤)の圧をコントロールするための,よりよく新しい脳地図(シナプスの可塑性)を作り上げることである.
本書は,理学療法の職の専門性に大いに役立つ画期的な教科書である.
次の引用は著者のことを多く物語っている.
すべての患者は個別のストーリー(物語)をもっている.それを聴き,人生の質(QOL)を改善できる1つの道しるべを示す機会が与えられることは光栄なことである.
Gregory S.Johnson PT,FFMT,FAAOMPT
Co-Director & Co-Founder,Institute of
Physical Art,Inc.
Vice President,Functional Manual Therapy
Foundation
Director,FMT Fellowship Program
Colorado,USA
2018
序文
Erl Pettmanが筋骨格系の評価・治療法,「クワドラントアプローチ」を紹介してから30年以上が経った(Pettman 1981,1984).このアプローチは,胸郭の最適でない運動パターン,もしくはバイオメカニクスが,頸,顎,腰,肩甲帯,上下肢に対してさまざまな痛みの状態や機能異常をきたすことを一部考察している.Pettmanのクワドラントアプローチは,胸郭の数多くのコンディションに対する役割への臨床上の探求心を掻き立て,そしてそれは今なお続いている.本書に記されている臨床的知識や経験には,Erl Pettman,Cliff Fowler,John Oldham,Janet Lowcock,Carol Kennedy,Laurie McLaughlin,Linda-Joy Lee,Cathy Rogers,Calvin Wong,Tamarah Nerreter,そして私自身を含む数多くのカナダの理学療法士が貢献している.
今日,われわれは胸郭が,筋骨格系,神経系,呼吸器系,循環器系,消化器系,そして泌尿器・生殖器系を含む多くの統合された,そして相互依存するシステムの一部であると理解している.そのため,胸郭は他の身体部位から独立して考慮されるべきではなく,他の身体部位との関連性を考慮すべきである.Suekiら(2013)はこれを「領域相互依存」とよんでおり,「身体の一領域の機能や健全性がその他の部位の機能に影響を与える」と提唱しているコンセプトであるが,このコンセプトは決して新しいものではないことに気づいてほしい.これはカナダにおいて40年以上,カナダの整形外科的徒手療法の卒後教育の基本原則である.近年,私は胸郭の統合システムアプローチを統合システムモデル(ISM)(Lee D 2011,Lee L-Jと Lee D 2011)の名のもとに教示してきた.ISMは進化し続ける,エビデンス情報に基づく,臨床推論を行う,生物心理社会的アプローチである.本書では胸郭に着目したものであるが,その他の身体領域との関係性は症例報告を通して明らかになることだろう.本書では生物・心理・社会モデルの生物的側面を強調しているが,心理的側面と社会的側面はその個人に応じて認知され,考察されている.
私は臨床家であり,教育者であり,生涯学習者である.私はすべての指導者,仲間,インストラクター,そして私が経験したすべての患者から学べたことを心から感謝している.私はまとめ役であり,知見の翻訳者である.私はある研究に関する総集編(原著を読むより好むが,原著も読む)を読むことを好み,提案されていた治療法やエビデンスを臨床で試す.正直,クリニックは私にとっての研究所なのだ.徒手療法,教育,そしてエクササイズは,長年にわたり筋骨格系由来の疼痛に対する,さらには機序が「このようである,このようではない」などを示すための手助けとなっており,私の40年以上にわたる臨床経験のなかでつねに進化を遂げてきた.白状すると,メカニズムやなぜよくなるのかという明確な理由について,知らなくてもいい.そして簡単に説明できないほどに複雑なことが多い.しかし明確なことは,1人として同じ患者はいないため,全員の問題を解決できるたった1つの治療法などあり得ない.何を誰に提供すべきかを判断することが最新の研究の課題であり,臨床でも長年の課題であった.すべての患者は個別の物語(ストーリー)をもっている.それを聴き,人生の質(QOL)を改善できる道しるべの1つを示す機会が与えられることは光栄である.
Diane Lee BSR,FCAMT,CGIMS
Lead Instructor,Learn with Diane Lee
Adjunct Professor,Physical Therapy,Faculty
of Medicine,
University of British Columbia,
Diane Lee & Associates,South Surrey,BC,
Canada
2018
www.learnwithdianelee.com
謝辞
私が今まで学ばせていただいたすべての方に感謝を申し上げるのと同時に,本書作成に直接携わってくれたすべての人に御礼を申し上げる.Frank Crymble氏(医療系イラストレーター)には1993年から胸郭のバイオメカニクスを説明するための図を描いていただいており,視覚による学習が得意な方々のための新たなプロジェクトにつねに意欲的に参加していただいた.彼は,本書内のすべてのバイオメカニクスの図の作成を担っている.新しいものもあるが,25年ほど経っているものも多い.1994年には鉛筆画を作成していただき,本書の表紙として使用させていただいた.デジタル化にあたり,すべてがうまくいくようにするためのフランク氏の忍耐と快諾に感謝している.
特筆して感謝を述べたいのがLinda-Joy Lee(LJ)氏に対してである.LJ氏と私は1999年から2004年までともに働き,2000年初期から2013年まで互いに教え合ってきた仲だ.統合システムモデルは私たち2人で作り上げ,ISM特有の単語の多くは,私たちが長時間にわたり論議した結果生まれたものである.LJ氏の博士号論文は胸郭のモーターコントロールに着目したものである.彼女の科学面での仕事も本書に含まれており,適切に引用されている.しかしながら彼女が出版しなかった斬新な臨床的概念や技術も本書に含まれている(Lee L-J 2004-2013).彼女の臨床的貢献度を可能な限り正確に引用,そして賛同し,本書を執筆した.彼女とともに学習できたこと,ともに時間を過ごせたことに心から感謝している.
Melanie Coffey-Prentice氏,Noelle Trotter氏,Jill Irvine氏,Tamarah Nerreter氏,Kjersti Malinsky氏,Chelsea Lee,そしてLeigh Fortuna氏には複数の写真のモデルのボランティアになっていただき25年間が経過した.何時間もかけてモデルになり,私の指示どおりにしていただいたことに感謝している.本書のために,私の膨大な数の写真のストックから使用した.Stephen Scheibel氏には本書作成用の新しい写真を美しく撮影していただけたため,手直しの必要は全くなかった.Stephen氏,Lawrence Weiss氏,そして私のオンライン教育のプラットフォーム(www.learnwithdianelee.com)を作成していただいた,彼ら所属の企業,Info2Grow社とともに仕事ができることはとても喜ばしいことだった.
私の卒後理学療法教育科目は,はじめ徒手療法とドライニードリングの領域だったが,200時間のShibuiヨガ講師トレーニング課程をLeanne Kittedidge氏のもとで修了した.現在では,動作練習にISMとヨガを適応可能な範囲で統合している.私の娘,Chelsea Leeもヨガセラピストだが,彼女もISMをすべての施術とヨガセラピスト講師トレーニングに統合している.ヨガは新しいものではないが,ヨガを治療として捉えたとき,理学療法と協働できる部分もある.Leanne氏とChelseaには,南Surreyの当クリニック,Diane Lee & Associatesでリハビリテーションと社会(コミュニティ)のギャップを埋めていただいている.Leanne氏とChelseaが当クリニックにおいて理学療法士とともに仕事をし,患者が元のコミュニティに戻り,さらなる高みを目指せるように,さらに多くの運動課題を作られていることにはとても影響を受けている.Chelseaには腹直筋離開に関する私の著者『Diastasis Rectus Abdominis−A Clinical Guide for Those Who Are Split Down the Middle』の第7章でヨガの順序についてまとめてもらった.
私はヨガのトレーニングを始める前,Karen Angelucci氏にピラティスを紹介していただき,長年臨床で協働し,Angela Stevenson氏とともに患者を診てきた.Karen氏もAnge氏も,従来のピラティスのプロトコルを改変し,何らかの機能障害がある患者(主として胸郭や骨盤の荷重伝達不良のあるもの)に対する運動プログラムを作っていただいた.近年では,Mindful Movement Pilates社のLori Thompson氏と出会い,ともにトレーニングをしている.Lori氏とは,私が左股関節の重度の退行変性(変形性関節症)によりヨガができなくなっていたときに出会った.Lori氏には,私が手術を受けるまでの準備期間中に,筋力やコンディション,身体的,精神的,そして感情面においても向上するようにピラティスや瞑想の指導をしていただいた.私の動作練習は,私自身のジムやヨガ,ピラティスの経験によってできあがったものが多い.そのバリエーションは第7章の動作練習でご確認いただける.
そして本書の作成に関わった方々への謝辞を述べる.Diane Lee & Associatesの同僚であり理学療法士として先輩でもあるCalvin Wong氏とTamarah Nerreter氏は,2人ともウィメンズヘルスとメンズヘルスにとても興味をもっており,第5章の症例紹介に大いに貢献してくださった.
骨盤底痛やその機能障害が生じたときの胸郭を含む全身からの影響を明確にしていただき,深く感謝している.
さらに2017年秋のヨーロッパ,アメリカ,カナダ,日本講習会ツアーの際に受講しシェアしていただいた話を本書に記載する許可をくださった複数の受講生の方々にも深く感謝している.長い症例報告は,当クリニック―意見だけではなく,確実に変化させることを要求される場所―の患者のものである.
皆様の話をシェアする許可をいただけたことに感謝している.
理学療法士でありBarral Institute of Advanced Manual Therapyの理事でもあるGail Wetzler氏は,ISMアプローチを取り入れ,さらにISMシリーズを2回主催してくださった(2015年カリフォルニア,2018年デンバー).彼女とともに学べることはつねに私にとってすばらしい機会だった.私たちは「傾聴」という単語を定義づけ,2つのアプローチ〔ISMとVisceral(内臓系)〕が両立されるようにした.彼女と協働できること,彼女がオープンマインドであること,つねに好奇心旺盛であることを嬉しく思う.私が問題を見つけ出すよりも先にベクトルを「聴き取ることができている」にもかかわらず!
職場の先輩であり,ISMシリーズのシニアアシスタントであるCathy Rogers氏にも深く感謝している.Cathy氏には本書のすべての章を編集してもらい,ISMにおいても本書においても,つねに言葉の表現が一貫しているように明瞭な言葉選びのアイデアをたくさんいただいた.Cathyはつねに整頓された,冷静な脳(GABA Brain)のもち主で,驚異的な注意力で詳細な部分まで気を配ってくれた.ISMは,部分的だがさらなる進化を遂げることができた.これはわれわれが執筆や講習,クリニックで一緒に患者を診ることを通して行った議論によるものだ.
最後に,Mary Law氏,Andrew Stevenson氏とHandspring Publishersのチームスタッフの皆様には本書をまとめ,制作に尽力していただき,心より感謝している.Mary氏との出会いは,Elsevierより1986年に出版された私の初めての本である『The Pelvic Girdle第1版』の執筆契約時にサインをしたときまで遡る.お2人が本書『The Thorax−An Integrated Approach(胸郭―統合アプローチ)』が必要とされていると信じてくださったことに深く感謝している.
Diane Lee BSR,FCAMT,CGIMS
Lead Instructor,Learn with Diane Lee
Adjunct Professor,Physical Therapy,Faculty
of Medicine,
University of British Columbia
Diane Lee & Associates,South Surrey,BC,
Canada
2018
www.learnwithdianelee.com
私が本書の前身にあたる著者の自費出版書『The Thorax−Integrated Approach』を手に取ったのは,今から約15年前でした.当時,著者は胸郭コースを設けていて,私もそのコースをカナダ・バンクーバーで受講する機会を得たため,予習も兼ねて購入したものでした.本には,後に通称「リング・ダンス」とよばれるようになった胸郭のバイオメカニクスが詳しく記されていて,心躍らせながら読み進めたことを記憶しています.
その後,胸郭と骨盤の関係,そして頭部から足部に及ぶ全身との関わりについて著者が臨床を通して見識を深め,まとめられたのが本書です.したがって,本書では胸郭に限らず,他の身体部位のことにもふれられています.第5章では,実際の症例について動画とともに紹介されています.胸郭の解剖とバイオメカニクスを理解した後は,いったん動画を少し閲覧して,本書に戻り,そしてまた動画閲覧と,本書と動画を行ったり来たりするとより理解が深まりやすく,実践に応用するイメージがつきやすいかもしれません.
本書の翻訳はすべて,著者の講習会を複数受講したか,通訳を担当したメンバーで分担し,訳者自身の受講経験と臨床で得た経験から,伝わりやすい日本語にするよう努めました.そのため,同じ単語でも意味によって日本語訳を変えることが必要でした.また,適切な日本語が見つからず,今のところあまり馴染みのない言葉を使わざるを得なかったところもあります.その場合は意味を汲み取れるように,前後に説明となる部分が記載されているように努めました.
本書出版は医歯薬出版編集担当者のご尽力あってこそ叶ったものあり,深く感謝申し上げます.また,翻訳を担当するわれわれのことを,必ず内容を的確に伝える日本語に訳すと信じてくれた著者Diane Lee氏にも心から感謝いたします.
本書が多くのセラピストの知識と技術の研鑽に貢献するものとなりますよう,心から願っています.
2020年11月
翻訳者を代表して 石井美和子
Gregory S.Johnsonによるはしがき
2003年にDiane Leeが執筆した胸郭の本が出版された際,本の内容が私の胸郭に対する知識を高いレベルに導いてくれる手引きとなった.この序文を書くにあたり,前作を引っ張り出してきたら,それは研修中の同僚たちにより使い込まれており,何枚ものページが破れている状態だった.この新しい本において,考え方やそれらの整理の仕方が飛躍的な進化を遂げていることを喜んで報告したい.
すべての職種において,現在の知識から新しいレベルへと導いてくれるための目標像のようなものが必要である.そうすることにより進歩でき,その進歩を明瞭化することができる.Diane Leeはそのような目標の一人だ.本書ではわれわれの専門性を変えてしまうほどの独創的な評価と治療法(統合システムモデル)が示されている.既存の科学と幅広い臨床的知識が統合され,身体に対する知識や,患者の訴えに対するマネジメント方法などを深められるように導いてくれる.本書は胸郭に関する内容だけではなく,胸郭とその他の身体部位との関係性を示している.Dianeがすばらしい表現をしているので本文から引用する.
今日,われわれは胸郭が,筋骨格系,神経系,呼吸器系,循環器系,消化器系,そして泌尿器・生殖器系を含む多くの統合された,そして相互に依存し合うシステムの一部であると理解している.そのため,胸郭は他の身体部位から独立して考慮されるべきではなく,他の身体部位との関連性を考慮すべきである….Suekiら(2013)はこれを「領域相互依存」とよんでおり,「身体のある領域の機能や健全性がその他の部位の機能に影響を与える」というコンセプトを提唱している.
統合システムモデルは次のように説明されている.
統合システムモデルとは,エビデンス情報に基づく,臨床推論を行う,生物心理社会的アプローチである.分類ではなく,急性から慢性の状態にある患者の症状を改善させるプロセスを阻害する因子となる患者の経験(感覚,認知,情動)を三次元的に判断するためのフレームワークである.身体を患者から切り離して独立したパーツや問題として評価・治療を行うことはできない.多くの課題が身体全体を巻き込む.そのため,評価は各身体領域間の関連性や影響,相互作用を含む必要がある.
この極めて整理された本は,体表解剖を含む胸郭の詳細な解剖学から始まる.
2章 胸郭のバイオメカニクス
バイオメカニクスについて記載されている第2章は,次のような記述から始まる.
胸郭は,筋骨格系,呼吸器系,循環器系,消化器系,泌尿器・生殖器系などを含む,複数の統合的,相互依存的システムの一部であるため,複数のコンディションにおいて極めて重要な役割を担っている.
この章では現在の研究的な根拠や,胸郭内の複数領域のバイオメカニクス(骨運動学と関節運動学)に関連する臨床的所見を提示している.
3章 胸郭の評価と全身との関係
人物全体(身体,考え,精神)の評価と治療は,最終的に認知面や,情動,感覚の不一致,もしくはパフォーマンス変化として現れるさまざまな身体領域,システム(系),思考,信念,さらに社会的行動や背景などの関係やそれぞれに対する関わり度合いを理解することが求められる.
本書が示す非常にすばらしい新発想の1つは,身体的問題をより効果的にマネジメントするための最も重要となる第1のドライバー(身体領域)を見つけるための順序立てられた評価法である.
4章 個々の患者を治療する統合システムモデルの原則
治療のゴールは,患者の身体的,認知的,情動的習慣を改変し,患者が機能回復や健全であるために用いる戦略を改善することだ.
治療は,徒手療法,運動促通,神経・硬膜系のリリースの統合システムと生物・心理・社会モデルに基づいたホームプログラムであると記されている.
5章 症例報告:胸郭と全身との関連性について
統合的アプローチのコンセプトを,うまく整理,提示された症例報告を用いて示してくれる.
6章 システムの機能障害に対するリリーステクニック
段階的に治療テクニックを紹介しているこのすばらしい章は,次のような概要から始まる.
統合システムモデル(ISM)は評価結果を整理し,その結果から規範的,個別的な治療プログラムを作成する臨床家の手助けになる.ISM治療の頭文字はRACM〔R リリース,A アライン(アライメントを整える),C コネクト(接続)/コントロールを促す,M ムーブ(動作)〕である.ISM治療は単独,もしくは複数のドライバー(その他の領域の機能に最も影響を与える身体領域)へと導いてくれ,技術,エクササイズ,そしてリリースしドライバーのアライメントを修正するための教育が,すべてのセッションに含まれている.
7章 運動学習および動作トレーニング
最後の章は,運動系(モーターコントロール)の段階的なトレーニングとヨガやピラティスからもち込んだ動作練習を含んだ治療アプローチをまとめている.Dianeは次のように段落を書き始めている.
各治療セッションの最後の重要なパートは,よりよい機能やパフォーマンスのための運動戦略をトレーニングすることであり,これには運動学習や動作練習が含まれる.目的は荷重を分散させること,そして組織構造,血流,ドレナージを維持させるために過剰なキャニスター(頭蓋,胸郭,腹部,骨盤)の圧をコントロールするための,よりよく新しい脳地図(シナプスの可塑性)を作り上げることである.
本書は,理学療法の職の専門性に大いに役立つ画期的な教科書である.
次の引用は著者のことを多く物語っている.
すべての患者は個別のストーリー(物語)をもっている.それを聴き,人生の質(QOL)を改善できる1つの道しるべを示す機会が与えられることは光栄なことである.
Gregory S.Johnson PT,FFMT,FAAOMPT
Co-Director & Co-Founder,Institute of
Physical Art,Inc.
Vice President,Functional Manual Therapy
Foundation
Director,FMT Fellowship Program
Colorado,USA
2018
序文
Erl Pettmanが筋骨格系の評価・治療法,「クワドラントアプローチ」を紹介してから30年以上が経った(Pettman 1981,1984).このアプローチは,胸郭の最適でない運動パターン,もしくはバイオメカニクスが,頸,顎,腰,肩甲帯,上下肢に対してさまざまな痛みの状態や機能異常をきたすことを一部考察している.Pettmanのクワドラントアプローチは,胸郭の数多くのコンディションに対する役割への臨床上の探求心を掻き立て,そしてそれは今なお続いている.本書に記されている臨床的知識や経験には,Erl Pettman,Cliff Fowler,John Oldham,Janet Lowcock,Carol Kennedy,Laurie McLaughlin,Linda-Joy Lee,Cathy Rogers,Calvin Wong,Tamarah Nerreter,そして私自身を含む数多くのカナダの理学療法士が貢献している.
今日,われわれは胸郭が,筋骨格系,神経系,呼吸器系,循環器系,消化器系,そして泌尿器・生殖器系を含む多くの統合された,そして相互依存するシステムの一部であると理解している.そのため,胸郭は他の身体部位から独立して考慮されるべきではなく,他の身体部位との関連性を考慮すべきである.Suekiら(2013)はこれを「領域相互依存」とよんでおり,「身体の一領域の機能や健全性がその他の部位の機能に影響を与える」と提唱しているコンセプトであるが,このコンセプトは決して新しいものではないことに気づいてほしい.これはカナダにおいて40年以上,カナダの整形外科的徒手療法の卒後教育の基本原則である.近年,私は胸郭の統合システムアプローチを統合システムモデル(ISM)(Lee D 2011,Lee L-Jと Lee D 2011)の名のもとに教示してきた.ISMは進化し続ける,エビデンス情報に基づく,臨床推論を行う,生物心理社会的アプローチである.本書では胸郭に着目したものであるが,その他の身体領域との関係性は症例報告を通して明らかになることだろう.本書では生物・心理・社会モデルの生物的側面を強調しているが,心理的側面と社会的側面はその個人に応じて認知され,考察されている.
私は臨床家であり,教育者であり,生涯学習者である.私はすべての指導者,仲間,インストラクター,そして私が経験したすべての患者から学べたことを心から感謝している.私はまとめ役であり,知見の翻訳者である.私はある研究に関する総集編(原著を読むより好むが,原著も読む)を読むことを好み,提案されていた治療法やエビデンスを臨床で試す.正直,クリニックは私にとっての研究所なのだ.徒手療法,教育,そしてエクササイズは,長年にわたり筋骨格系由来の疼痛に対する,さらには機序が「このようである,このようではない」などを示すための手助けとなっており,私の40年以上にわたる臨床経験のなかでつねに進化を遂げてきた.白状すると,メカニズムやなぜよくなるのかという明確な理由について,知らなくてもいい.そして簡単に説明できないほどに複雑なことが多い.しかし明確なことは,1人として同じ患者はいないため,全員の問題を解決できるたった1つの治療法などあり得ない.何を誰に提供すべきかを判断することが最新の研究の課題であり,臨床でも長年の課題であった.すべての患者は個別の物語(ストーリー)をもっている.それを聴き,人生の質(QOL)を改善できる道しるべの1つを示す機会が与えられることは光栄である.
Diane Lee BSR,FCAMT,CGIMS
Lead Instructor,Learn with Diane Lee
Adjunct Professor,Physical Therapy,Faculty
of Medicine,
University of British Columbia,
Diane Lee & Associates,South Surrey,BC,
Canada
2018
www.learnwithdianelee.com
謝辞
私が今まで学ばせていただいたすべての方に感謝を申し上げるのと同時に,本書作成に直接携わってくれたすべての人に御礼を申し上げる.Frank Crymble氏(医療系イラストレーター)には1993年から胸郭のバイオメカニクスを説明するための図を描いていただいており,視覚による学習が得意な方々のための新たなプロジェクトにつねに意欲的に参加していただいた.彼は,本書内のすべてのバイオメカニクスの図の作成を担っている.新しいものもあるが,25年ほど経っているものも多い.1994年には鉛筆画を作成していただき,本書の表紙として使用させていただいた.デジタル化にあたり,すべてがうまくいくようにするためのフランク氏の忍耐と快諾に感謝している.
特筆して感謝を述べたいのがLinda-Joy Lee(LJ)氏に対してである.LJ氏と私は1999年から2004年までともに働き,2000年初期から2013年まで互いに教え合ってきた仲だ.統合システムモデルは私たち2人で作り上げ,ISM特有の単語の多くは,私たちが長時間にわたり論議した結果生まれたものである.LJ氏の博士号論文は胸郭のモーターコントロールに着目したものである.彼女の科学面での仕事も本書に含まれており,適切に引用されている.しかしながら彼女が出版しなかった斬新な臨床的概念や技術も本書に含まれている(Lee L-J 2004-2013).彼女の臨床的貢献度を可能な限り正確に引用,そして賛同し,本書を執筆した.彼女とともに学習できたこと,ともに時間を過ごせたことに心から感謝している.
Melanie Coffey-Prentice氏,Noelle Trotter氏,Jill Irvine氏,Tamarah Nerreter氏,Kjersti Malinsky氏,Chelsea Lee,そしてLeigh Fortuna氏には複数の写真のモデルのボランティアになっていただき25年間が経過した.何時間もかけてモデルになり,私の指示どおりにしていただいたことに感謝している.本書のために,私の膨大な数の写真のストックから使用した.Stephen Scheibel氏には本書作成用の新しい写真を美しく撮影していただけたため,手直しの必要は全くなかった.Stephen氏,Lawrence Weiss氏,そして私のオンライン教育のプラットフォーム(www.learnwithdianelee.com)を作成していただいた,彼ら所属の企業,Info2Grow社とともに仕事ができることはとても喜ばしいことだった.
私の卒後理学療法教育科目は,はじめ徒手療法とドライニードリングの領域だったが,200時間のShibuiヨガ講師トレーニング課程をLeanne Kittedidge氏のもとで修了した.現在では,動作練習にISMとヨガを適応可能な範囲で統合している.私の娘,Chelsea Leeもヨガセラピストだが,彼女もISMをすべての施術とヨガセラピスト講師トレーニングに統合している.ヨガは新しいものではないが,ヨガを治療として捉えたとき,理学療法と協働できる部分もある.Leanne氏とChelseaには,南Surreyの当クリニック,Diane Lee & Associatesでリハビリテーションと社会(コミュニティ)のギャップを埋めていただいている.Leanne氏とChelseaが当クリニックにおいて理学療法士とともに仕事をし,患者が元のコミュニティに戻り,さらなる高みを目指せるように,さらに多くの運動課題を作られていることにはとても影響を受けている.Chelseaには腹直筋離開に関する私の著者『Diastasis Rectus Abdominis−A Clinical Guide for Those Who Are Split Down the Middle』の第7章でヨガの順序についてまとめてもらった.
私はヨガのトレーニングを始める前,Karen Angelucci氏にピラティスを紹介していただき,長年臨床で協働し,Angela Stevenson氏とともに患者を診てきた.Karen氏もAnge氏も,従来のピラティスのプロトコルを改変し,何らかの機能障害がある患者(主として胸郭や骨盤の荷重伝達不良のあるもの)に対する運動プログラムを作っていただいた.近年では,Mindful Movement Pilates社のLori Thompson氏と出会い,ともにトレーニングをしている.Lori氏とは,私が左股関節の重度の退行変性(変形性関節症)によりヨガができなくなっていたときに出会った.Lori氏には,私が手術を受けるまでの準備期間中に,筋力やコンディション,身体的,精神的,そして感情面においても向上するようにピラティスや瞑想の指導をしていただいた.私の動作練習は,私自身のジムやヨガ,ピラティスの経験によってできあがったものが多い.そのバリエーションは第7章の動作練習でご確認いただける.
そして本書の作成に関わった方々への謝辞を述べる.Diane Lee & Associatesの同僚であり理学療法士として先輩でもあるCalvin Wong氏とTamarah Nerreter氏は,2人ともウィメンズヘルスとメンズヘルスにとても興味をもっており,第5章の症例紹介に大いに貢献してくださった.
骨盤底痛やその機能障害が生じたときの胸郭を含む全身からの影響を明確にしていただき,深く感謝している.
さらに2017年秋のヨーロッパ,アメリカ,カナダ,日本講習会ツアーの際に受講しシェアしていただいた話を本書に記載する許可をくださった複数の受講生の方々にも深く感謝している.長い症例報告は,当クリニック―意見だけではなく,確実に変化させることを要求される場所―の患者のものである.
皆様の話をシェアする許可をいただけたことに感謝している.
理学療法士でありBarral Institute of Advanced Manual Therapyの理事でもあるGail Wetzler氏は,ISMアプローチを取り入れ,さらにISMシリーズを2回主催してくださった(2015年カリフォルニア,2018年デンバー).彼女とともに学べることはつねに私にとってすばらしい機会だった.私たちは「傾聴」という単語を定義づけ,2つのアプローチ〔ISMとVisceral(内臓系)〕が両立されるようにした.彼女と協働できること,彼女がオープンマインドであること,つねに好奇心旺盛であることを嬉しく思う.私が問題を見つけ出すよりも先にベクトルを「聴き取ることができている」にもかかわらず!
職場の先輩であり,ISMシリーズのシニアアシスタントであるCathy Rogers氏にも深く感謝している.Cathy氏には本書のすべての章を編集してもらい,ISMにおいても本書においても,つねに言葉の表現が一貫しているように明瞭な言葉選びのアイデアをたくさんいただいた.Cathyはつねに整頓された,冷静な脳(GABA Brain)のもち主で,驚異的な注意力で詳細な部分まで気を配ってくれた.ISMは,部分的だがさらなる進化を遂げることができた.これはわれわれが執筆や講習,クリニックで一緒に患者を診ることを通して行った議論によるものだ.
最後に,Mary Law氏,Andrew Stevenson氏とHandspring Publishersのチームスタッフの皆様には本書をまとめ,制作に尽力していただき,心より感謝している.Mary氏との出会いは,Elsevierより1986年に出版された私の初めての本である『The Pelvic Girdle第1版』の執筆契約時にサインをしたときまで遡る.お2人が本書『The Thorax−An Integrated Approach(胸郭―統合アプローチ)』が必要とされていると信じてくださったことに深く感謝している.
Diane Lee BSR,FCAMT,CGIMS
Lead Instructor,Learn with Diane Lee
Adjunct Professor,Physical Therapy,Faculty
of Medicine,
University of British Columbia
Diane Lee & Associates,South Surrey,BC,
Canada
2018
www.learnwithdianelee.com
監訳の序
Gregory S.Johnsonによるはしがき
序文
謝辞
本書に付属する動画について
Chapter 1 胸郭の解剖
胸郭の領域と骨学
脊椎胸骨柄領域
脊椎胸骨領域
脊椎軟骨領域
胸腰椎部領域
胸郭の関節学
椎間関節
肋椎関節
椎間板
胸骨柄体結合(胸骨角)
胸鎖関節
胸郭の筋学
胸郭の深部筋
胸郭前面の浅部筋群
前方の筋膜結合
後方の筋膜結合
胸郭後方の表在筋
胸郭の神経学
胸神経
交感神経幹
体表解剖:胸郭のランドマーク
胸腰椎移行部
脊椎肋軟骨領域
脊椎胸骨領域
脊椎胸骨柄領域
まとめ
Chapter 2 胸郭のバイオメカニクス
序論
用語
研究データ
臨床的専門知識
体幹前屈
体幹後屈
体幹側屈
体幹の軸回旋
上肢挙上
呼吸
Chapter 3 胸郭の評価と全身との関係
序論
ニューロマトリックスもしくは皮質身体マトリックスアプローチ
統合システムアプローチの原則
ストーリーを聴き,意味のある主訴を特定する
意味のある課題を決定する
課題を選別し,1つまたは複数のドライバーを見つける
1つもしくは複数のドライバーと関連するシステム(系)の機能障害を特定する
クリニカルパズル
治療計画
要約
胸郭の機能評価における共通のスクリーニング課題
立位姿勢
骨盤リングの修正
股関節の修正
胸部リングの修正
上位胸部リングの修正
頸椎分節の修正
頭蓋の修正
鎖骨と肩甲骨の修正
後足部の修正
スクワット
座位における頭頸部,胸郭の回旋
まとめ
ドライバーの原因である根本的なシステムの機能障害を決定するテスト
追加テスト-ベクトル分析
関節系-評価の原則
関節系-特異的なテスト
脊椎胸骨柄領域
脊椎胸骨体領域(第2胸部リングを含む)
脊椎肋軟骨領域
前方への並進-胸椎分節に対して(胸部リング内)
後方への並進-胸椎分節に対して(胸部リング内)
前方への並進-肋横突関節(胸部リング内)
後方への並進-肋骨肋軟骨関節および胸肋関節(胸部リング内)
側方への並進(胸部リング内)
神経系-評価の原則
神経系-特異的なテスト
胸郭-胸部リング間コントロール
腰椎-分節間のコントロールと胸部リングドライバー
骨盤-仙腸関節のコントロールと胸部リングドライバー
左股関節-コントロールと胸部リングドライバー
頸椎-分節間のコントロールと胸部リングドライバー
内臓系
筋膜系
胸郭ドライバーとモーターコントロール戦略
胸部の深部および浅部背部筋の動員戦略
腹部筋の動員戦略
骨盤底筋の動員戦略
硬膜および神経周囲の可動性
結論
Chapter 4 個々の患者を治療する統合システムモデルの原則
序論
リリース-認知的および情動的バリア
リリース-身体的バリア
教育-機能のための最適な戦略
機能に対するよりよい戦略の増強・強化・状態改善
結論-「わぁ!」を得る
Chapter 5 症例報告:胸郭と全身との関連性について
胸郭がドライバーの骨盤帯痛と股関節痛
Jenniferのストーリー
スクリーニング課題分析-立位姿勢
スクリーニング課題分析-スクワット
ドライバーのベクトル分析
胸郭ドライバーによる腹壁の動員戦略
Jenniferの胸郭ドライバーの影響下にある骨盤・股関節に対するISM治療
結論
ドライバーが最初は骨盤,続いて胸郭となった再発性ハムストリングス損傷
Steveのストーリー
スクリーニング課題分析-腹臥位にて股関節伸展の抵抗運動
ドライバーのベクトル分析-骨盤
Steveの痛みと機能障害に対する仮説
Steveに対する骨盤由来のハムストリングスに対するISM治療初回
フォローアップ-2回目のセッション(1か月後)
スクリーニング課題分析-腹臥位股関節伸展
スクリーニング課題分析-スクワット
スクリーニング課題分析-座位胸郭回旋
ドライバーのベクトル分析-胸郭
ISM治療-セッション2回目
フォローアップ-セッション3回目(2週間後)
フィールドへの訪問(2週間後)
結論
胸郭がドライバーの骨盤帯痛と腹直筋離開
Amandaのストーリーと現在の主訴
スクリーニング課題分析-立位姿勢評価
スクリーニング課題分析-立位体重移動
ドライバーのベクトル分析-胸郭
腹壁の評価
Amandaの胸郭ドライバーの腹壁と骨盤リング内コントロールのISM治療
コネクトとコントロールの促進
結論
胸郭ドライバー-長引く腹直筋離開と腰仙部のコントロール不良
Christineのストーリー現在の主訴
スクリーニング課題分析-立位姿勢評価
スクリーニング課題分析-立位での体重移動
スクリーニング課題分析-負荷下での腰椎分節コントロール
スクリーニング課題分析-ショートカールアップ
ドライバーのベクトル分析と,ドライバーとモーターコントロール戦略の関連性-胸郭
胸郭ドライバーの腹直筋離開と腰仙部のコントロール不良に対するISM治療
経過(4か月後)
胸郭と頭蓋がドライバーであった骨盤-腹圧性尿失禁を呈する患者
Bardのストーリー
スクリーニング課題分析
スクリーニング課題分析-立位姿勢評価
スクリーニング課題分析-スクワット
スクリーニング課題分析-右,左それぞれの片脚立ち動作
ドライバーのベクトル分析
骨盤底筋の動員戦略,強度,持久性へのドライバーの影響
胸郭と頭蓋が失禁に関与する生物学的に考えられるメカニズム
Bardの胸郭と頭蓋ドライバーの骨盤に対するISM治療
結論
胸郭と頭蓋がドライバーであった骨盤底-腹圧性尿失禁を呈する患者
Lisaのストーリーと現在の主訴
スクリーニング課題分析-立位
スクリーニング課題分析-座位へのスクワット
ドライバーのベクトル分析
腹壁と骨盤底の動員戦略への胸郭ドライバーの影響
Lisaの胸郭と頭蓋ドライバーの骨盤底に対するISM治療
結論
症例報告(部分的な紹介)
胸郭がドライバーで頭頸部左回旋に制限が生じていた患者
ミユキのストーリーと現在の主訴と意味のある課題
意味のある課題の分析-座位における頭頸部の左回旋運動
ドライバーのベクトル分析-胸郭(第3胸部リング)
ISM治療
胸郭がドライバーであった胸郭の回旋制限-関節系の機能障害
アヤミのストーリーと現在の主訴と意味のある課題
意味のある課題分析-座位における胸郭の右回旋
ドライバーのベクトル分析-胸郭(第3胸部リング)
ISMに基づく治療
骨盤がドライバーであった胸郭-座位で痛みが出現するケース
Leahのストーリーと現在の意味のある主訴と課題
意味のある課題の分析-上肢に荷重しながら座る戦略
胸郭がドライバーで左上肢挙上時の頸椎コントロール不良が生じているケース
Elayneのストーリーと現在の主訴と意味のある課題
意味のある課題の分析-左上肢挙上
仮説
まとめ
Chapter 6 システムの機能障害に対するリリーステクニック
序章
リリースおよびアライメント修正
認知的バリア
情動的バリア
感覚的バリアと身体的バリア
関節系の機能障害
胸椎椎間関節
両側の屈曲および両側の上方滑りの制限(例:T1-T2)
両側の伸展および両側の下方滑りの制限(例:T1-T2)
片側の屈曲および片側の上方滑りの制限(例:T1-T2の右側)
片側の伸展および片側の下方滑りの制限(例:T1-T2の右側)
両側の屈曲制限-背臥位でのロールダウンテクニック
両側の屈曲制限-座位での離開テクニック
片側の屈曲制限-背臥位でのロールダウンテクニック(例:T5-T6の左側)
片側の屈曲制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:T3-T4の右側)
片側の伸展制限-背臥位でのロールダウンテクニック(例:T5-T6の左側)
片側の伸展制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:T6-T7の右側)
胸部の肋横突関節
片側の前方回旋制限(例:右第1肋骨)
片側の後方回旋制限(例:右第1肋骨)
片側の前方もしくは後方回旋制限-背臥位でのロールダウンテクニック
片側の前方回旋制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:右第4肋骨)
片側の後方回旋制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:右第4肋骨)
片側の前方回旋制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:右第9肋骨)
片側の後方回旋制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:右第9肋骨)
左第5肋横突関節の不動化
胸部リングの並進と回旋の不動化
神経系の機能障害
気づきを用いたリリーステクニックの基本原則
ドライニードリングの基本原則
筋リコイルもしくは筋マニピュレーションの基本原則
複数のシステムの機能障害のための全般的で組織を特定しないリリーステクニック
硬膜および神経周囲組織のシステムの機能障害
下肢への硬膜および後面の神経周囲組織のシステム
下肢への硬膜および前面の神経周囲組織のシステム
筋膜系の機能障害
内臓系の機能障害
まとめ
Chapter 7 運動学習および動作トレーニング
運動学習および動作トレーニングの紹介と基本原則
胸部リング内のモーターコントロールトレーニング
ステージ1 胸部リング内の機能障害に対するリリースおよびコネクト(接続)キュー
胸部リング間のモーターコントロールトレーニング
ステージ1 胸部リング間の機能障害に対するリリースおよびコネクトキュー
ステージ1 腹横筋上部線維および横隔膜のモーターコントロールトレーニング
ステージ1 モーターコントロールトレーニングの処方量
胸部リング間のコントロールに対するテーピング
ステージ2 胸部リング間のコントロールに対する戦略能力トレーニング
骨盤リング内のモーターコントロールトレーニング
腰部および頸部の分節コントロール
領域間の動作とコントロール-機能と動きをつなげる
ステージ3 動作練習
Low Pressure FitnessTMとHypopressive exercise
要約
参考文献
索引
Gregory S.Johnsonによるはしがき
序文
謝辞
本書に付属する動画について
Chapter 1 胸郭の解剖
胸郭の領域と骨学
脊椎胸骨柄領域
脊椎胸骨領域
脊椎軟骨領域
胸腰椎部領域
胸郭の関節学
椎間関節
肋椎関節
椎間板
胸骨柄体結合(胸骨角)
胸鎖関節
胸郭の筋学
胸郭の深部筋
胸郭前面の浅部筋群
前方の筋膜結合
後方の筋膜結合
胸郭後方の表在筋
胸郭の神経学
胸神経
交感神経幹
体表解剖:胸郭のランドマーク
胸腰椎移行部
脊椎肋軟骨領域
脊椎胸骨領域
脊椎胸骨柄領域
まとめ
Chapter 2 胸郭のバイオメカニクス
序論
用語
研究データ
臨床的専門知識
体幹前屈
体幹後屈
体幹側屈
体幹の軸回旋
上肢挙上
呼吸
Chapter 3 胸郭の評価と全身との関係
序論
ニューロマトリックスもしくは皮質身体マトリックスアプローチ
統合システムアプローチの原則
ストーリーを聴き,意味のある主訴を特定する
意味のある課題を決定する
課題を選別し,1つまたは複数のドライバーを見つける
1つもしくは複数のドライバーと関連するシステム(系)の機能障害を特定する
クリニカルパズル
治療計画
要約
胸郭の機能評価における共通のスクリーニング課題
立位姿勢
骨盤リングの修正
股関節の修正
胸部リングの修正
上位胸部リングの修正
頸椎分節の修正
頭蓋の修正
鎖骨と肩甲骨の修正
後足部の修正
スクワット
座位における頭頸部,胸郭の回旋
まとめ
ドライバーの原因である根本的なシステムの機能障害を決定するテスト
追加テスト-ベクトル分析
関節系-評価の原則
関節系-特異的なテスト
脊椎胸骨柄領域
脊椎胸骨体領域(第2胸部リングを含む)
脊椎肋軟骨領域
前方への並進-胸椎分節に対して(胸部リング内)
後方への並進-胸椎分節に対して(胸部リング内)
前方への並進-肋横突関節(胸部リング内)
後方への並進-肋骨肋軟骨関節および胸肋関節(胸部リング内)
側方への並進(胸部リング内)
神経系-評価の原則
神経系-特異的なテスト
胸郭-胸部リング間コントロール
腰椎-分節間のコントロールと胸部リングドライバー
骨盤-仙腸関節のコントロールと胸部リングドライバー
左股関節-コントロールと胸部リングドライバー
頸椎-分節間のコントロールと胸部リングドライバー
内臓系
筋膜系
胸郭ドライバーとモーターコントロール戦略
胸部の深部および浅部背部筋の動員戦略
腹部筋の動員戦略
骨盤底筋の動員戦略
硬膜および神経周囲の可動性
結論
Chapter 4 個々の患者を治療する統合システムモデルの原則
序論
リリース-認知的および情動的バリア
リリース-身体的バリア
教育-機能のための最適な戦略
機能に対するよりよい戦略の増強・強化・状態改善
結論-「わぁ!」を得る
Chapter 5 症例報告:胸郭と全身との関連性について
胸郭がドライバーの骨盤帯痛と股関節痛
Jenniferのストーリー
スクリーニング課題分析-立位姿勢
スクリーニング課題分析-スクワット
ドライバーのベクトル分析
胸郭ドライバーによる腹壁の動員戦略
Jenniferの胸郭ドライバーの影響下にある骨盤・股関節に対するISM治療
結論
ドライバーが最初は骨盤,続いて胸郭となった再発性ハムストリングス損傷
Steveのストーリー
スクリーニング課題分析-腹臥位にて股関節伸展の抵抗運動
ドライバーのベクトル分析-骨盤
Steveの痛みと機能障害に対する仮説
Steveに対する骨盤由来のハムストリングスに対するISM治療初回
フォローアップ-2回目のセッション(1か月後)
スクリーニング課題分析-腹臥位股関節伸展
スクリーニング課題分析-スクワット
スクリーニング課題分析-座位胸郭回旋
ドライバーのベクトル分析-胸郭
ISM治療-セッション2回目
フォローアップ-セッション3回目(2週間後)
フィールドへの訪問(2週間後)
結論
胸郭がドライバーの骨盤帯痛と腹直筋離開
Amandaのストーリーと現在の主訴
スクリーニング課題分析-立位姿勢評価
スクリーニング課題分析-立位体重移動
ドライバーのベクトル分析-胸郭
腹壁の評価
Amandaの胸郭ドライバーの腹壁と骨盤リング内コントロールのISM治療
コネクトとコントロールの促進
結論
胸郭ドライバー-長引く腹直筋離開と腰仙部のコントロール不良
Christineのストーリー現在の主訴
スクリーニング課題分析-立位姿勢評価
スクリーニング課題分析-立位での体重移動
スクリーニング課題分析-負荷下での腰椎分節コントロール
スクリーニング課題分析-ショートカールアップ
ドライバーのベクトル分析と,ドライバーとモーターコントロール戦略の関連性-胸郭
胸郭ドライバーの腹直筋離開と腰仙部のコントロール不良に対するISM治療
経過(4か月後)
胸郭と頭蓋がドライバーであった骨盤-腹圧性尿失禁を呈する患者
Bardのストーリー
スクリーニング課題分析
スクリーニング課題分析-立位姿勢評価
スクリーニング課題分析-スクワット
スクリーニング課題分析-右,左それぞれの片脚立ち動作
ドライバーのベクトル分析
骨盤底筋の動員戦略,強度,持久性へのドライバーの影響
胸郭と頭蓋が失禁に関与する生物学的に考えられるメカニズム
Bardの胸郭と頭蓋ドライバーの骨盤に対するISM治療
結論
胸郭と頭蓋がドライバーであった骨盤底-腹圧性尿失禁を呈する患者
Lisaのストーリーと現在の主訴
スクリーニング課題分析-立位
スクリーニング課題分析-座位へのスクワット
ドライバーのベクトル分析
腹壁と骨盤底の動員戦略への胸郭ドライバーの影響
Lisaの胸郭と頭蓋ドライバーの骨盤底に対するISM治療
結論
症例報告(部分的な紹介)
胸郭がドライバーで頭頸部左回旋に制限が生じていた患者
ミユキのストーリーと現在の主訴と意味のある課題
意味のある課題の分析-座位における頭頸部の左回旋運動
ドライバーのベクトル分析-胸郭(第3胸部リング)
ISM治療
胸郭がドライバーであった胸郭の回旋制限-関節系の機能障害
アヤミのストーリーと現在の主訴と意味のある課題
意味のある課題分析-座位における胸郭の右回旋
ドライバーのベクトル分析-胸郭(第3胸部リング)
ISMに基づく治療
骨盤がドライバーであった胸郭-座位で痛みが出現するケース
Leahのストーリーと現在の意味のある主訴と課題
意味のある課題の分析-上肢に荷重しながら座る戦略
胸郭がドライバーで左上肢挙上時の頸椎コントロール不良が生じているケース
Elayneのストーリーと現在の主訴と意味のある課題
意味のある課題の分析-左上肢挙上
仮説
まとめ
Chapter 6 システムの機能障害に対するリリーステクニック
序章
リリースおよびアライメント修正
認知的バリア
情動的バリア
感覚的バリアと身体的バリア
関節系の機能障害
胸椎椎間関節
両側の屈曲および両側の上方滑りの制限(例:T1-T2)
両側の伸展および両側の下方滑りの制限(例:T1-T2)
片側の屈曲および片側の上方滑りの制限(例:T1-T2の右側)
片側の伸展および片側の下方滑りの制限(例:T1-T2の右側)
両側の屈曲制限-背臥位でのロールダウンテクニック
両側の屈曲制限-座位での離開テクニック
片側の屈曲制限-背臥位でのロールダウンテクニック(例:T5-T6の左側)
片側の屈曲制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:T3-T4の右側)
片側の伸展制限-背臥位でのロールダウンテクニック(例:T5-T6の左側)
片側の伸展制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:T6-T7の右側)
胸部の肋横突関節
片側の前方回旋制限(例:右第1肋骨)
片側の後方回旋制限(例:右第1肋骨)
片側の前方もしくは後方回旋制限-背臥位でのロールダウンテクニック
片側の前方回旋制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:右第4肋骨)
片側の後方回旋制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:右第4肋骨)
片側の前方回旋制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:右第9肋骨)
片側の後方回旋制限-腹臥位での関節運動学的テクニック(例:右第9肋骨)
左第5肋横突関節の不動化
胸部リングの並進と回旋の不動化
神経系の機能障害
気づきを用いたリリーステクニックの基本原則
ドライニードリングの基本原則
筋リコイルもしくは筋マニピュレーションの基本原則
複数のシステムの機能障害のための全般的で組織を特定しないリリーステクニック
硬膜および神経周囲組織のシステムの機能障害
下肢への硬膜および後面の神経周囲組織のシステム
下肢への硬膜および前面の神経周囲組織のシステム
筋膜系の機能障害
内臓系の機能障害
まとめ
Chapter 7 運動学習および動作トレーニング
運動学習および動作トレーニングの紹介と基本原則
胸部リング内のモーターコントロールトレーニング
ステージ1 胸部リング内の機能障害に対するリリースおよびコネクト(接続)キュー
胸部リング間のモーターコントロールトレーニング
ステージ1 胸部リング間の機能障害に対するリリースおよびコネクトキュー
ステージ1 腹横筋上部線維および横隔膜のモーターコントロールトレーニング
ステージ1 モーターコントロールトレーニングの処方量
胸部リング間のコントロールに対するテーピング
ステージ2 胸部リング間のコントロールに対する戦略能力トレーニング
骨盤リング内のモーターコントロールトレーニング
腰部および頸部の分節コントロール
領域間の動作とコントロール-機能と動きをつなげる
ステージ3 動作練習
Low Pressure FitnessTMとHypopressive exercise
要約
参考文献
索引














