やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

序文
 過去7年間の柔道整復理論に関する国試問題の解説集となる本書の初版は,2007年9月に発行されました.上肢・体幹編と下肢・総論編の2巻から成る本書の主な目的は,
 1)キーワードを中心とした解説に,イラスト・X線写真を多く用いて視覚に訴える
 2)過去問の解説をより詳細にして理解を深める
 の2つでありました.また,要点学習は可能な限り『柔道整復学 理論編』(南江堂)に準拠するようにしてあります.
 上梓から3年あまりで多くの学生さんにご利用いただきましたが,『柔道整復学 理論編改訂第5版』の発行に伴い,本書も解説を刷新し,新しい問題を入れ替えた改訂版の必要性が求められるようになりました.そこで今回,第4版では,最近7年間(2005年から2011年)の問題にすべて入れ替え,2004年から2010年と2005年から2011年までの過去問の出題内容を比較して,最新の傾向が把握できるように致しました.
 なお,本書に加えて『○×トライアル 柔道整復理論・整形外科』(医歯薬出版)も併せてご活用いただければ,柔道整復理論に対する国試対策として十分な力を発揮できると確信しております.
 最後に,本書の作成にあたって助言とご指導をいただきました医歯薬出版の竹内大氏に深謝の意を表します.
 平成23年5月
 明治国際医療大学保健医療学部
 竹内義享
 序文
 本書の使い方
I.骨折
 頭部・顔面
  要点学習
   1.頭蓋骨骨折
   2.顔面骨折
 脊椎
  要点学習
   1.頸椎骨折
   2.胸椎骨折・腰椎骨折
 胸・肋部
  要点学習
   1.肋骨骨折・肋軟骨骨折
   2.胸骨骨折
 上肢
  要点学習
   1.鎖骨骨折
   2.肩甲骨骨折
   3.上腕骨近位端部骨折
   4.上腕骨外科頸骨折
   5.上腕骨骨幹部骨折
   6.上腕骨顆上骨折
   7.上腕骨外顆骨折
   8.上腕骨内側上顆骨折
   9.橈骨近位端部骨折
   10.肘頭骨折
   11.ガレアジ骨折
   12.モンテギア骨折
   13.前腕骨骨幹部骨折
   14.橈骨遠位端部骨折
   15.舟状骨骨折
   16.有鉤骨鉤骨折
   17.中手骨骨折
   18.基節骨骨折
   19.中節骨骨折
   20.マレットフィンガー
II.脱臼
 顎関節・頸椎
  要点学習
   1.顎関節脱臼
   2.頸椎脱臼
 上肢
  要点学習
   1.鎖骨の脱臼(1)胸鎖関節脱臼
   2.鎖骨の脱臼(2)肩鎖関節脱臼
   3.肩関節脱臼
   4.反復性肩関節脱臼
   5.肘関節脱臼
   6.肘内障
   7.月状骨脱臼
   8.手根中手関節脱臼
   9.第1中手指節関節脱臼
   10.PIP,DIP関節の脱臼
III.軟部組織損傷
  要点学習
   1.顎関節症
   2.頸部捻挫・むちうち損傷ほか
   3.腱板損傷
   4.上腕二頭筋長頭腱損傷
   5.ベネット損傷
   6.SLAP損傷
   7.肩峰下インピンジメント症候群
   8.リトルリーガー肩
   9.野球肘
   10.外側上顆炎(テニス肘)
   11.肘関節内側側副靱帯損傷
   12.三角線維軟骨複合体損傷(TFCC損傷)
   13.母指MP関節尺側側副靱帯損傷
   14.キーンベック病
   15.ド・ケルバン病
   16.ばね指・ロッキングフィンガー
   17.手指部に変形を及ぼす疾患
   18.末梢神経障害

 索引