やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第1版 序

 第二次世界大戦を終えて間もなく1947年,恩師 高橋新次郎先生の戦前の著書である“矯正歯科学“の第6版と,岩垣 宏先生の“小矯正歯科学”とが刊行されたが,間もなく絶版となり,1960年に高橋先生の著書が全く装いを新たにして“新編歯科矯正学“として刊行されるまでは歯科矯正学の教科書は絶無であった.1965年には斎藤先生の“歯科矯正治療の臨床”が刊行されたが,基礎理論編を欠くために教科書としては用いられず,高橋新次郎先生の“新編歯科矯正学”のみがここ十数年にわたって唯一の教科書として用いられてきた.
 しかし“新編歯科矯正学”が刊行されてからすでに十数年の年月を閲している.その間1960年ごろを境として歯科矯正学は基礎的な面においても,技術面においても新しい進展が見られ,それらのうちのいくつかの情報はすでに外国の教科書に採り入れられつつある現状である.
 個人的な意見ではあるが,私は教科書というものは息の永い存在であるところに価値があるものであると考えている.日進月歩とはいえ,基礎理論的な業績が国際的な評価を経るまでには長い年月を必要とするものであり,また技術的な面でも多くの臨床的な追試を経て初めて国際的な承認を得るものなのである.したがってそれらの研究や報告が発表された段階で,これを教科書に採り入れるというような性急な態度はとるべきでないと考えている.
 しかし現状はこれらの新しい情報のいくつかはすでに各大学の教育の中に採り入れられつつあり,それらを含めた新しい教科書の刊行を望む声がある.
 本橋康助・岩澤忠正両教授が本書の刊行を企画されたのも,それらの要望をふまえてのことときいている.両教授はこうした考えに基づいて志を同じくする同僚にはかり,執筆者とその担当項目とを選んで共同執筆の形をとる教科書の刊行を企て,その監修を私に求められたのである.
 それぞれの執筆者はその項目にふさわしく適任であると思われたので,監修といえばおこがましいが,ひととおり眼をとおして,重複するところ,調整を要するところなどについていささか助言し,ほぼ矯正教科書として体裁をととのえることができるように力添えをさせてもらったのである.
 多数の執筆者からなる書物の利点は前述のように,おのおのが得意の領域について筆を執ることができることではあるが,一方では一貫したフィロソフィーに欠けるうらみがあって,ともすれば歩み寄りによって個性的な考えが失われることもある.しかし教科書としては片寄りがないという点で利点といえなくもない.
 つとめて同じ事項についての重複を避けることを心がけたが,ときには重複は学生諸君の記憶を強化することに役立つと思いあえてそのままにしたところもある.また学会で選定するに至っていない新しい学術用語の訳についても一貫しない点もあるが,原語を付しているのでその同定はできるものと思っている.
 本書が学生諸君に歯科矯正学に対する興味を覚えしめ,進んでその研究や技術の修得に志す人が増加することができれば執筆者の喜びこれにまさるものはないであろう.
 1974年9月 榎 恵

第2版 序

 本書が第1版を刊行してから早くも5年,幸いに刷数も第6刷を重ね,ようやく版を改める機が熟してきたようである.しかし現実にどの章のどこを改め,どのような新しい情報を加えるかなどとなると,とまどいがないとはいえない.初版の序に述べたように教科書というものは,研究業績の報告などとは違って,“これならば一般に同感なり評価を得たと考えてよいという段階”で,その研究なり技術を取上げるべきだと考えているからである.
 この5年間に得られためぼしい業績は無くはない.たとえば,いわゆる整形外科的な強い力を用いて,単に歯の位置だけでなく,成長を抑制したり,隣接骨組織までの形を変えようとする試みが,基礎的実験のみでなく,臨床面でもかなりの業績をあげつつある.しかし,これを今の段階で教科書に取上げるのには,まだためらいを感ぜずにはいられない.一方,新しい名称を冠した技術が2,3はなばなしく登場し,一部の術者の間でも試みられつつある.しかし日本人の不正咬合に対しての応用面での評価が定まったとはいえない.また舌を含めての口腔周囲筋の異常な機能や行動を改善するための学際的な研究と,その臨床応用面での専門的な人材を養成しようとする試みも初期の段階にある.
 以上のようなわけで,今回の改版ではきわめて限られた部分の削除と追加とに限られた.“歯の小移動”M.T.M.という章を加えたのは,矯正学的な知識と技術の応用で,咬合のよりよい修復や,よりよい補綴物ができることは臨床家にとっての喜びであり,患者にとっても幸せであるに違いないからである.しかも,かならずしも専門的な技術を要するものでもなく,一応の研修を受ければ可能であることによるのである.
 本年になってようやく歯科において “矯正歯科“, “小児歯科” という診療科名の標榜が許されるようになった.専門家による高度の治療はそれなりに必要ではあるが,将来は一般の臨床家でも,ある程度の矯正学的知識や一部の技術が必要となる時期がくるに違いない.すでに小児歯科と矯正歯科との間でも重なり合いの分野がふえつつある.また全口腔単位治療とか,プライマリー・ケアという診療計画の必要性が強調されるようになった現在,一般臨床家にとっても,“患者にとって今何が必要か”を把えるために,専門的領域と考えられる分野についても一通りの情報を持つ必要が要求されるであろう.本書が在学生の教科書のみならず,そのような役目を果たしてくれることを念願している.
 1979年11月 榎 恵

第3版 序

 近年,わが国で出版されている歯科矯正学ならびに矯正治療に関する書籍数は驚くほど急増し,すでに50種を超えている.
 このことは矯正治療を行う歯科医の急増と無関係ではない.
 1980年には『矯正歯科』を標榜する歯科医数が2,680名にすぎなかったのに,わずか8年後の1988年には実に6,800名と2.5倍に達し,その後も依然としてふえ続けている.
 この増加の最も大きな理由は,矯正治療を必要とする歯科医療の分野が著しく拡大したことにある.
 それは補綴的治療に先立って行われる支台歯や鉤歯の矯正治療,咬合の異常に起因する歯周病や顎関節症の治療の一環としての矯正治療,唇顎口蓋裂児や成人の矯正治療の急増などによるもので,好むと好まざるとを問わず,すべての歯科医が矯正治療に正しい理解を持ち,適切な矯正治療を行いうることが要望されるようになったからである.
 本書は1974年,榎 恵先生の監修によって出版された“歯科矯正学”(本橋康助,岩澤忠正 編集,医歯薬出版)の改訂版として企画されたものである.
 本書では前書の刊行後,十数年間においてさらに進展,開発された学理や新しい矯正装置,治療方法などのうち,広く内外で認められたものをより多くとり入れることにつとめた.
 そして,その執筆にはそれぞれの項目に最もふさわしい方を選んだため,歯科矯正学の教授17名とともに,全執筆者数は31名に達している.
 執筆者はそれぞれの分野に精通する教育者であるだけに,分担されたテーマの記述はきわめて簡明で理解しやすいもので,学生ばかりでなく多くの臨床医にとっても座右の書となりうるものと自負している.
 この本が日本の歯科矯正学の発展と,矯正臨床の普及の一助となることを願っている.
 1991年9月 編集 飯塚哲夫 瀬端正之 岩澤忠正 本橋康助(五十音順)

第4版 序

 本書は,大学歯学部あるいは歯科大学の学生を対象にした教科書として企画されたものである.したがって,歯科医学生として学ぶべき“歯科矯正学”の範囲は,網羅されている.さらに,学生の理解を助けるために構成についていくつかの工夫が加えられている.
 まず,“歯科矯正学”を総論,診断学,治療学に大きく分け,総論では基礎領域の関連情報を交えて歯科矯正学を支えている基礎的な部分の解説を行っている.つぎに,診断学では矯正歯科臨床の診断に関連する診査・検査の方法,およびこれらの診査・検査をもとにした総合的な診断について解説している.治療学の項では,矯正歯科治療によってもたらされる生体の反応,各種矯正装置の構成,作用,適応などについて述べている.さらに,ここでは矯正歯科治療の実際について症例を交えての解説を行っている.これらの解説に際して,本書では伝統的な考え方および治療法から,歯科医学生に必要な最新の基礎知識,検査法,治療法まで触れている.
 “歯科矯正学”は,歯科医学生にとって取り組みにくい領域の一つである.なぜなら,学生時代に臨床の現場をみる機会が他の臨床科目に比べて少なく,したがって,症状が治癒していく過程を観察する機会がほとんどないことなどがその理由としてあげられる.
 現在,歯科医学教育の現場では問題志向型の教育が叫ばれている.これは,患者がもつ問題(症状)を具体的に把握することから始まり,これらの問題点を解決するにはどのような診査・検査が必要か,またその結果をどのように考えるのゥを学び,最終的にその症状にもっとも適した治療法を学習するというものである.
 このような教授法には,従来型の教科書は向いていないという意見もある.しかし,問題志向型の教育を充実させるのは基礎となる座学的知識を学生がどれほど豊富に持ち合わせるかにかかっている.その座学的な知識を学ぶ場合には,本書のような系統だった教科書が知識の整理には最適といえる.
 歯科医学生が,卒業後臨床に従事した時点で“歯科矯正学”を振り返り学ぶ場合には,本書のような整理された教科書がぴったりである.このような点から,歯科繩w人生のあらゆる時点で本書を大いに活用していただきたい.
 2001年3月20日 編集 葛西一貴 後藤滋巳 亀田 晃 相馬邦道 川本達雄 丹羽金一郎(五十音順)
I編 総論

1章 歯科矯正学の歴史 亀田 晃…3

2章 歯科矯正学の意義と定義 亀田 晃…7

3章 矯正歯科治療の目的 飯田順一郎…8
 I 矯正歯科治療の意義…8
 II 不正咬合による口腔機能障害…8
  II・1 う蝕発生の誘因…8
  II・2 歯周疾患の誘因…9
  II・3 外傷および歯根吸収の誘因…9
  II・4 咀嚼機能障害…9
  II・5 筋機能障害…11
  II・6 骨の発育障害…11
  II・7 発音障害…12
 III 不正咬合の心理的な背景…12

4章 成長発育…14
 I 成長発育概論…亀田 剛・亀田 晃…14
  I・1 成長発育の定義…14
  I・2 成長発育と年齢について…14
  I・3 成長発育のパターン…15
  I・4 成長発育の評価法…16
  I・5 骨の成長様式…20
  I・6 成長発育と骨代謝…21
 II 頭蓋ならびに顎顔面の発生および成長発育…23
  II・1 脳頭蓋の発生および成長発育…23
  II・2 顔面頭蓋の発生および成長発育…31
  II・3 顎の成長発育…34
 III 歯列と咬合の成長発育…50
  III・1 歯の形成と萌出および交換…50
  III・2 乳歯列と乳歯咬合…54
  III・3 混合歯列と混合歯咬合…57
  III・4 永久歯列と永久歯咬合…61
  III・5 咬合発育段階の表現法…63
  III・6 歯列弓の大きさの変化…63
 IV 口腔機能の発達…中島昭彦…64
  IV・1 咀嚼…64
  IV・2 嚥下…65
  IV・3 発音…67

5章 咬合…68
 I 咬合概論…葛西一貴…68
  I・1 咬合の定義…68
  I・2 咬合の解剖学…68
  I・3 咬合と顎位…71
  I・4 咬合と顎運動…72
 II 正常咬合…佐藤貞雄…75
  II・1 正常咬合の概念…75
  II・2 正常咬合が成立し,かつそれが保持されるための条件…77
 III 不正咬合…80
  III・1 不正咬合の疫学…川本達雄…80
  III・2 不正咬合の概念…82
  III・3 不正咬合の分類…87
   1.Angleの不正咬合の分類…山口和憲…87
   2.高橋の不正咬合の分類…根来武史・後藤滋巳…89
   3.先天異常による咬合異常…森山啓司・横関雅彦…92

6章 不正咬合の原因 清水典佳・納村晋吉…96
 I 遺伝的原因…96
 II 環境的原因…97
  II・1 先天的原因…97
   1.先天異常…97
   2.歯数の異常…98
   3.歯の形態異常…98
   4.口腔軟組織の形態異常…99
  II・2 後天的原因…100
   1.全身的原因…100
   2.局所的原因…101

7章 不正咬合の予防 山口和憲…110
 I 目的,意義…110
 II 不正咬合の予防…110
  II・1 乳歯咬合期…110
  II・2 混合歯咬合期…111
  II・3 永久歯咬合期…114

II編 診断学

8章 診断学…119
 I 診断学概論…氷室利彦…119
  I・1 診断の意義…119
  I・2 初診から治療終了までのプロセス…119
  I・3 患者へのアプローチ…120
  I・4 根拠に基づく医療…120
  I・5 統計学的評価…121
 II 診査…121
  II・1 診査の方法…121
  II・2 一般診査…121
  II・3 全身的診査…122
  II・4 局所的診査…123
 III 検査…125
  III・1 形態的検査…森山啓司…125
   1.全身的検査…125
   2.顔面写真…126
   3.口腔内写真…127
   4.口腔模型…127
   5.予測模型(セットアップモデル)…132
   6.画像検査…丹羽金一郎…132
  III・2 機能検査…一色泰成…145
   1.顎運動検査…145
   2.咀嚼運動の筋電図検査…147
   3.発音…148
   4.舌運動の機能検査…148

9章 矯正歯科治療における抜歯 三浦廣行…149
 I 歴史的背景…149
 II 抜歯の意義…149
  II・1 目的…149
  II・2 適応症…150
 III 抜歯の部位と数…152
  III・1 乳歯の抜歯…152
  III・2 永久歯の抜歯…152
  III・3 過剰歯などの抜歯…153
  III・4 抜歯数…153
 IV 連続抜去法…154
  IV・1 歴史…154
  IV・2 意義…154
  IV・3 手順…154
  IV・4 連続抜去法の利点…154
  IV・5 連続抜去法の問題点…154

10章 総合診断 葛西一貴・今村隆一…155
 I 矯正歯科治療の総合診断…155
  I・1 診査および症例分析結果の総合評価…155
  I・2 治療目標の確立…155
  I・3 治療計画の設定…156
  I・4 予後の推定…157
 II 外科的矯正歯科治療などの総合診断…160
  II・1 治療開始時期…161
  II・2 術前矯正歯科治療…161
  II・3 外科手術の選択…161
  II・4 術後矯正歯科治療および保定…161

III編 治療学

11章 治療学概論 酒井信夫・中原リザ子…167
 I 矯正歯科治療の種類…167
 II 矯正歯科治療の開始時期と流れ…167

12章 矯ウ力と生体反応…169
 I 矯正力の種類…丹羽金一郎…169
 II 整形力(顎整形力)…三浦廣行…170
 III 矯正力の作用様式…170
  III・1 矯正力の大きさ…170
  III・2 作用様式…171
 IV 歯の移動様式…171
 V 矯正歯科治療に伴う生体反応…溝口 到…172
  V・1 全身的反応…172
  V・2 局所的反応…173
  V・3 歯の移動に伴う骨改造…180
  V・4 適切な矯正力による反応…180
  V・5 過大な矯正力による反応…182
  V・6 上顎歯列弓の拡大…182

13章 矯正歯科治療における固定 飯田順一郎…183
 I 定義…183
 II 意義…183
 III 種類…184
  III・1部位による種類…184
  III・2 抵抗の性質による分類…186
  III・3 抜歯空隙利用のための固定の分類…188

14章 矯正歯科治療用材料と器械・器具 石田哲也・相馬邦道…190
 I 矯正用材料…190
  I・1 線材料…190
  I・2 バンド材料…195
  I・3 ブラケット…195
  I・4 接着剤…197
  I・5 エラスティックス…197
  I・6 床用レジン…198
  I・7 その他の矯正材料…199
 II 矯正用器械・器具…199
  II・1 バンド作製のための器具…199
  II・2 線屈曲のためのプライヤー類…201
  II・3 結紮・歯間離開用プライヤー…202
  II・4 線切断用プライヤー類…203
  II・5 その他の器具…203

15章 矯正装置…207
 I 矯正装置の種類と特徴…川本達雄…207
  I・1 唇舌側弧線装置…209
   1.舌側弧線装置…中原リザ子…209
   2.唇側弧線装置…一色泰成…213
  I・2 顎外固定装置…三浦廣行…215
   1.上顎顎外固定装置…215
   2.オトガイ帽装置…216
   3.上顎前方牽引装置…217
  I・3 マルチブラケット装置…218
   1.エッジワイズ装置…葛西一貴…218
   2.Begg法とその他の装置…亀田 晃・亀田 剛…227
  I・4 床矯正装置…中原リザ子…235
   1.床矯正装置…235
   2.咬合斜面板…238
   3.咬合挙上板…239
  I・5 拡大装置…丹羽金一郎…240
  I・6 機能的な装置…242
   1.アクチバトール…川本達雄…242
   2.その他の装置…246
     1)Bimlerのアダプター…谷田耕造・後藤滋巳…246
     2)バイオネーター…不破祐司・後藤滋巳…248
     3)Fra¨nkelの装置…249
 II 矯正歯科治療に際して起こる偶発症…後藤滋巳…249
  II・1 歯根吸収…249
  II・2 歯面の白濁とう蝕…250
  II・3 歯周組織への障害…251
  II・4 口腔軟組織への障害…251
  II・5 顎関節症の発現…251
  II・6 皮膚への障害…252
  II・7 アレルギー…252
 III 矯正装置の適用に際し注意すべきこと…252
  III・1 矯正装置の装着にあたっての注意事項…253
  III・2 矯正装置の装着中の注意事項…253

16章 矯正歯科治療の実際…255
 I 乳歯咬合期における治療…丹羽金一郎…255
 II 混合歯咬合期における治療…256
  II・1 上顎前突…葛西一貴・小野 修…256
  II・2 下顎前突…258
  II・3 前歯部叢生,捻転…258
  II・4 開咬…260
  II・5 臼歯部交叉咬合…260
  II・6 正中離開…260
  II・7 過蓋咬合…大坪邦彦・相馬邦道…261
  II・8 習癖による不正咬合…葛西一貴…263
 III 永久歯咬合期における治療…264
  III・1 上顎前突…亀田 晃・亀田 剛…264
  III・2 下顎前突…269
  III・3 叢カ…鐘ケ江晴秀・松井成幸…275
  III・4 上下顎前突…山口和憲・野代悦生…281
  III・5 過蓋咬合…大坪邦彦・相馬邦道…285
  III・6 開咬…288
  III・7 交叉咬合…久野昌隆・相馬邦道…290
  III・8 埋伏…293
 IV 他科との協同による治療…297
  IV・1 唇顎口蓋裂の矯正歯科治療…近藤高正・後藤滋巳…297
  IV・2 顎変形症の矯正歯科治療…神原敏之・川本達雄…304
  IV・3 その他の矯正歯科治療…鐘ケ江晴秀…310
 V 口腔筋機能療法(MFT)…佐々木洋・鐘ケ江晴秀…314
  V・1 MFTとは…314
  V・2 MFTの歴史…314
  V・3 MFTの基本概念と実際…314

17章 保定…316
 I 定義と意義…中島昭彦…316
 II 種類…316
  II・1 自然的保定…316
  II・2 器械的保定…317
  II・3 永久保定…317
 III 保定装置…317
  III・1 保定装置の必要条件…317
  III・2 保定装置の種類および使用法…317
 IV 保定期間…320
 V 再発とその防止策…神原敏之・川本達雄…320
  V・1 再発…320
  V・2 再発防止策…321
  V・3 外科的矯正歯科治療後の再発とその防止策…322

参考文献…323
索引…337