序
本書は,“歯周病学の基礎と臨床”について私が現在まで学んできたことを整理し,歯科医師および歯学部の学生の皆さんに紹介しようとするものである.
本書の出版が企画されたのは,今から約10年前である.当時歯周病学の教科書はいくつか出版されていたが,これらは多数の著者による分担執筆によるものであり,全体として考え方に統一性がなかったり,臨床的に難解なところがあり,教科書としてそのまま採用できないものがほとんどであった.一方,海外の教科書や翻訳書がわが国の歯周病学の発展に果たした役割も大きく,私も数冊の翻訳を担当した.しかし,これらは日本で教科書に用いるには,難解なところやわが国の実情と一致しないところが多く,はじめて歯周病学を学ぶ者や卒直後の研修医にとって,適切であるとはいいがたいものであった.
そこで新しく歯周病学を学ぼうとする歯科医師や学生にとってわかりやすく臨床に役立つ書籍を出版したいと考え,医歯薬出版に相談したところ,ぜひ先生の単著で書いてほしいとのことであった.そこで私は歯学部学生ばかりでなく一般臨床医,さらには歯周病学を専攻しようとする方にも役立つように,全力をあげて執筆に取り組んできた次第である.
本書の意とするテーマは,“歯周病学の基礎と臨床”となっており,基礎的な面も重視している.これは臨床を行い発展させていくためには,その基礎となる歯周組織と歯周病に対する正しい知識が欠かせないという考え方からである.したがって両者の臨床上重要なポイントとその関連性について,できるだけわかりやすく,写真と図を使用しながら解説した.
臨床編では,まず歯周治療の基本的考えと治療の進め方に重点を置き,さらに診査・診断・治療計画・各種治療法・メインテナンスについて臨床写真と図を用いながら,その理論と技術および注意点について理解しやすいように配慮した.
私が本格的に歯周病に取り組んだのは1962年(昭和37年),東京医科歯科大学の歯学部歯科保存学第二講座(歯周病学)に入局したときである.幸いなことに,その2年前に石川純先生(北海道大学名誉教授,歯周病学)が米国タフツ大学の今はなき Glickman教授のもとでの留学から帰られ,ブラッシング指導を優先する新しい治療法が臨床で行われるようになっていた.その後東京で6年,札幌で26年間,この近代的な治療法をもとに,スケーリング,ルートプレーニング,歯周外科治療,咬合調整,固定さらに Minor Tooth Movementと積極的に取り組んできた.本書で紹介した写真は,一部の特殊症例を除いて私が治療し長期にわたりメインテナンスしてきた患者の症例写真であり,読者の皆様の臨床面でおおいに参考になるのではないかと思っている.
研究面では,臨床に役立つ研究すなわちなんらかの形で具体的に患者の治療・幸福に役立つ研究が大切と考えてきた.本書にはこの考え方のもとに,東京医科歯科大学,北海道大学,東日本学園大学(現北海道医療大学)で行った研究成果も紹介している.
本書が出版できたのは,恩師の石川純先生をはじめ,種々ご指導をいただいた川崎仁先生(東京都開業)と鈴木文雄先生(千葉県開業),先輩の先生方,あらゆる面で私を応援してくださった北海道大学と東日本学園大学の教室の同門および現教室員の皆様のお蔭である.心から深く感謝申し上げたい.
最後になったが,本書の出版のためにいろいろとご協力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様にも厚く御礼申し上げる.
1994年7月 加藤 X
第1版第2刷にあたって
昨1994年7月5日に出版した本書は,お陰様で多くの読者に読まれ,発行後1年も経たないうちに増刷されることになった.著者として大変うれしく,お読みいただいた読者の方々に深く感謝したい.
とくに本書の内容などについて,読者カード(遠くは中華民国台北市からいただいた)や電話でご指摘くださった読者の方々,また日本歯科医師会雑誌(1994年11月発行第47巻第8号)の書評欄で書評をしていただいた松田建一先生,歯界展望(1995年2月発行第85巻第3号)の書評欄で書評をしていただいた川崎仁先生に心から厚くお礼を申し上げたい.
これらのご意見を参考に第1版第2刷にあたっては,(1) あきらかに誤植と思われるものは訂正し,(2) 「引用文献」を各章末に掲載した.なお,著者が参考にし,読者の方々にも役立つと思われる書籍名と雑誌名は,「参考書籍と雑誌」として,巻末(p.385) にまとめた.(3) しかし,カラー写真については,本の定価などを考慮し,現状のままとせざるをえなかった.多くの読者から要望があったので,次回改訂の際には,写真はできるだけカラーで掲載したい.
今後とも本書の内容について,ご要望やお気付きの点があれば読者カードや電話で気軽にお知らせいただき,本書を息の長いものにしてくだされば幸いである.
1995年5月 加藤 X
本書は,“歯周病学の基礎と臨床”について私が現在まで学んできたことを整理し,歯科医師および歯学部の学生の皆さんに紹介しようとするものである.
本書の出版が企画されたのは,今から約10年前である.当時歯周病学の教科書はいくつか出版されていたが,これらは多数の著者による分担執筆によるものであり,全体として考え方に統一性がなかったり,臨床的に難解なところがあり,教科書としてそのまま採用できないものがほとんどであった.一方,海外の教科書や翻訳書がわが国の歯周病学の発展に果たした役割も大きく,私も数冊の翻訳を担当した.しかし,これらは日本で教科書に用いるには,難解なところやわが国の実情と一致しないところが多く,はじめて歯周病学を学ぶ者や卒直後の研修医にとって,適切であるとはいいがたいものであった.
そこで新しく歯周病学を学ぼうとする歯科医師や学生にとってわかりやすく臨床に役立つ書籍を出版したいと考え,医歯薬出版に相談したところ,ぜひ先生の単著で書いてほしいとのことであった.そこで私は歯学部学生ばかりでなく一般臨床医,さらには歯周病学を専攻しようとする方にも役立つように,全力をあげて執筆に取り組んできた次第である.
本書の意とするテーマは,“歯周病学の基礎と臨床”となっており,基礎的な面も重視している.これは臨床を行い発展させていくためには,その基礎となる歯周組織と歯周病に対する正しい知識が欠かせないという考え方からである.したがって両者の臨床上重要なポイントとその関連性について,できるだけわかりやすく,写真と図を使用しながら解説した.
臨床編では,まず歯周治療の基本的考えと治療の進め方に重点を置き,さらに診査・診断・治療計画・各種治療法・メインテナンスについて臨床写真と図を用いながら,その理論と技術および注意点について理解しやすいように配慮した.
私が本格的に歯周病に取り組んだのは1962年(昭和37年),東京医科歯科大学の歯学部歯科保存学第二講座(歯周病学)に入局したときである.幸いなことに,その2年前に石川純先生(北海道大学名誉教授,歯周病学)が米国タフツ大学の今はなき Glickman教授のもとでの留学から帰られ,ブラッシング指導を優先する新しい治療法が臨床で行われるようになっていた.その後東京で6年,札幌で26年間,この近代的な治療法をもとに,スケーリング,ルートプレーニング,歯周外科治療,咬合調整,固定さらに Minor Tooth Movementと積極的に取り組んできた.本書で紹介した写真は,一部の特殊症例を除いて私が治療し長期にわたりメインテナンスしてきた患者の症例写真であり,読者の皆様の臨床面でおおいに参考になるのではないかと思っている.
研究面では,臨床に役立つ研究すなわちなんらかの形で具体的に患者の治療・幸福に役立つ研究が大切と考えてきた.本書にはこの考え方のもとに,東京医科歯科大学,北海道大学,東日本学園大学(現北海道医療大学)で行った研究成果も紹介している.
本書が出版できたのは,恩師の石川純先生をはじめ,種々ご指導をいただいた川崎仁先生(東京都開業)と鈴木文雄先生(千葉県開業),先輩の先生方,あらゆる面で私を応援してくださった北海道大学と東日本学園大学の教室の同門および現教室員の皆様のお蔭である.心から深く感謝申し上げたい.
最後になったが,本書の出版のためにいろいろとご協力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様にも厚く御礼申し上げる.
1994年7月 加藤 X
第1版第2刷にあたって
昨1994年7月5日に出版した本書は,お陰様で多くの読者に読まれ,発行後1年も経たないうちに増刷されることになった.著者として大変うれしく,お読みいただいた読者の方々に深く感謝したい.
とくに本書の内容などについて,読者カード(遠くは中華民国台北市からいただいた)や電話でご指摘くださった読者の方々,また日本歯科医師会雑誌(1994年11月発行第47巻第8号)の書評欄で書評をしていただいた松田建一先生,歯界展望(1995年2月発行第85巻第3号)の書評欄で書評をしていただいた川崎仁先生に心から厚くお礼を申し上げたい.
これらのご意見を参考に第1版第2刷にあたっては,(1) あきらかに誤植と思われるものは訂正し,(2) 「引用文献」を各章末に掲載した.なお,著者が参考にし,読者の方々にも役立つと思われる書籍名と雑誌名は,「参考書籍と雑誌」として,巻末(p.385) にまとめた.(3) しかし,カラー写真については,本の定価などを考慮し,現状のままとせざるをえなかった.多くの読者から要望があったので,次回改訂の際には,写真はできるだけカラーで掲載したい.
今後とも本書の内容について,ご要望やお気付きの点があれば読者カードや電話で気軽にお知らせいただき,本書を息の長いものにしてくだされば幸いである.
1995年5月 加藤 X
第1章 歯周組織と歯周疾患…… 1
1.歯周組織の形態と機能…… 2
1 歯肉…… 2
2 歯根膜…… 8
3 セメント質…… 10
4 歯槽骨…… 12
5 歯周組織の発生・発育・増齢変化…… 13
6 歯周組織と歯との付着結合…… 15
7 歯肉溝と歯肉溝滲出液…… 17
8 咬合機能と歯周組織…… 18
9 咀嚼と嚥下…… 18
2.歯周疾患の分類と歯肉炎・歯周炎の成り立ち…… 19
1 歯周疾患の分類の歴史…… 19
2 歯周疾患の分類…… 21
3 歯肉炎・歯周炎の発生と進行…… 25
4 高度歯周炎への進行…… 28
3.歯周疾患の病理…… 28
1 臨床的正常歯肉…… 28
2 歯肉炎…… 29
3 歯周炎…… 32
4 咬合性外傷と廃用萎縮…… 33
5 特殊な歯周疾患…… 36
4.歯周疾患の原因因子…… 37
1 初発因子…… 38
2 局所(性)修飾因子…… 39
3 全身性修飾因子…… 42
5.プラークと歯周疾患の細菌と歯石…… 43
1 プラーク…… 43
2 歯周疾患の細菌学…… 51
3 歯石…… 54
6.歯周疾患における宿主応答(炎症と免疫)…… 56
1 炎症性反応…… 56
2 免疫反応と歯周組織破壊…… 61
7.歯周疾患と咬合―外傷性咬合と咬合性外傷…… 64
1 外傷性咬合と咬合性外傷…… 64
2 正常な歯周組織に生じる咬合性外傷…… 66
3 歯周疾患における外傷性咬合と咬合性外傷の役割…… 67
4 歯周疾患と外傷性咬合(まとめ)…… 72
8.歯周疾患の疫学…… 73
1 疫学の目的…… 73
2 歯周疾患の疫学に用いる指数…… 74
3 歯肉炎の疫学…… 78
4 歯周炎の疫学…… 78
第2章 歯周疾患治療の基本的考えと治療計画のたて方および診査・診断…… 83
1.歯周治療の基本的考え方と治療の進め方…… 84
1 歯周疾患の基本的考え方…… 84
2 歯周治療の進め方…… 86
2.治療計画の意義とたて方…… 88
1 治療計画の意義とたて方の原則…… 88
2 治療計画立案時の注意事項…… 89
3 初期治療計画の立案…… 90
3.歯周疾患の診査・診断…… 95
1 歯周疾患の診査の基本的考え(診査の目的と意義)…… 95
2 主訴と一般診査…… 95
3 歯周組織の破壊状態(病態)の診査(歯周病変の進行程度の診査)…… 96
4.歯周疾患の原因の診査―(1)炎症性因子の診査…… 109
1 プラーク(口腔清掃状態)…… 109
2 歯石…… 113
3 炎症性修飾因子(プラーク増加因子)の診査…… 114
5.歯周疾患の原因の診査―(2)咬合性因子の診査…… 119
1 咬合の形態的診査…… 120
2 早期接触の診査(咬合の機能的診査)…… 121
3 側方圧の診査…… 122
4 ブラキシズムの診査…… 122
5 舌や口唇の悪習癖の診査…… 123
6.X線写真・口腔写真・スタディモデルによる診査と全身性(修飾)因子の診査…… 125
1 X線写真による診査…… 125
2 口腔内カラー写真による診査…… 126
3 スタディモデル(スタディキャスト,研究用模型)による診査…… 126
4 全身性(修飾)因子の診査…… 126
第3章 イニシャルプレパレーション…… 129
1.イニシャルプレパレーションとは…… 130
2.応急処置(急性症状に対する治療)と全身性疾患への配慮…… 132
1 応急処置…… 132
2 全身性疾患に対する配慮…… 134
3.口腔清掃指導―プラークコントロール…… 135
1 モチベーション…… 135
2 ブラッシングのテクニック指導…… 139
3 補助的清掃用具とその指導法…… 148
4 口腔清掃指導の効果判定と失敗の対策…… 152
4.スケーリングとルートプレーニング…… 154
1 スケーリングとルートプレーニングの定義(基本的考え方)…… 154
2 手用スケーラーとその特徴…… 157
3 手用スケーラー使用時の重要事項…… 161
4 超音波スケーラー…… 164
5 スケーラーの研磨…… 166
5.イニシャルプレパレーションとして行うその他の治療…… 168
1 不良修復物・補綴物の修正や除去…… 168
2 齲蝕・硬組織疾患の処理,歯内治療…… 169
3 予備的咬合調整…… 169
4 保存不可能歯の抜去(抜歯の判定)…… 169
5 暫間固定,喪失歯の仮補綴…… 170
6 知覚過敏症の治療…… 171
7 悪習癖の改善…… 174
8 歯周ポケット掻爬(キュレッタージ)…… 174
6.再評価と治療計画の修正…… 175
1 再評価とは…… 175
第4章 歯周外科…… 179
1.歯周外科の目的と基本原則…… 180
1 歯周外科の目的,適応症,禁忌症…… 180
2 歯周外科に必要な前準備…… 182
3 歯周外科後の治癒形態とくに再付着と新付着…… 184
4 歯周外科後のメインテナンス…… 186
2.キュレッタージ(歯周ポケット掻爬術)…… 186
1 目的と特徴(長所と短所)…… 187
2 キュレッタージの適応症と非適応症…… 188
3 使用器具と術式…… 189
4 キュレッタージ後の治癒形態と治療効果…… 191
3.ENAP(新付着手術)…… 191
1 目的と特徴…… 192
2 適応症と非適応症…… 193
3 使用器具と術式…… 193
4.歯肉切除術と歯肉整形術…… 193
1 目的と特徴…… 194
2 適応症と非適応症…… 194
3 使用器具と術式および注意事項…… 195
4 歯肉切除術後の治癒と予後…… 198
5.フラップ手術…… 198
1 目的と特徴…… 199
2 適応症と非適応症…… 201
3 使用器具…… 201
4 ポケット除去を目的としたフラップ手術とその術式…… 203
5 再付着を目的としたフラップ手術の術式…… 205
6.GTR法…… 210
1 GTR法の原理…… 210
2 GTR法に用いる膜…… 211
3 GTR法の適応症…… 211
7.骨外科と骨移植術…… 216
1 骨外科…… 216
2 骨移植術…… 217
8.歯肉歯槽粘膜手術…… 221
1 手術の目的と手術の種類…… 222
2 小帯手術…… 225
3 歯肉弁側方移動術…… 227
4 両側乳頭歯肉移植術…… 228
5 遊離歯肉移植術…… 230
6 歯肉弁根尖側移動術…… 235
7 歯肉弁歯冠側移動術…… 237
9.歯周外科における縫合,歯周パック併発症対策,術後管理…… 240
1 縫合…… 240
2 歯周パック…… 242
3 手術時の併発症と対策…… 242
4 術後の管理…… 244
第5章 歯周治療における咬合治療,矯正治療…… 247
1.歯周治療における咬合治療の基本的考え…… 248
1 咬合性外傷と外傷性咬合…… 248
2 咬合治療の進め方…… 248
2.咬合の基礎知識…… 249
1 下顎の限界運動と習慣性開閉運動…… 249
2 下顎の機能運動(咀嚼運動と嚥下運動)…… 250
3 安静位と安静空隙…… 251
4 咬頭嵌合位(中心咬合位)と筋肉位(筋安定位)…… 251
5 後方接触位と中心位…… 252
6 前方運動…… 252
7 側方運動…… 253
8 側方運動をもとにした咬合様式の分類…… 253
3.咬合調整と歯冠の形態修正…… 254
1 咬合調整を行う時期と基本原則…… 255
2 咬合調整に用いる器材…… 256
3 咬頭嵌合位(中心咬合位)の咬合調整…… 257
4 側方運動路の調整…… 261
5 前方運動路の調整…… 264
6 歯冠の形態修正…… 265
7 後方接触位の咬合調整…… 266
4.暫間固定と永久固定…… 267
1 暫間固定(プロビジョナル固定を含む)…… 268
2 永久固定…… 272
5.ブラキシズムの処置…… 276
1 ブラキシズムの定義と歯周組織への影響…… 276
2 ブラキシズムの分類…… 278
3 ブラキシズムの診査・診断…… 280
4 ブラキシズムの治療…… 280
6.歯周治療における矯正治療…… 283
1 歯周治療における矯正治療(minor tooth movement) の意義…… 283
2 歯周治療における矯正治療の目的…… 285
3 適応症の選択…… 286
4 矯正治療の開始時期,前準備,矯正装置の選択…… 288
5 可撤式矯正装置…… 289
6 固定式矯正装置…… 292
7 矯正治療開始後の点検と調整…… 295
8 保定とメインテナンス…… 296
7.歯周治療における歯冠修復と欠損補綴(歯周補綴)…… 297
1 歯周治療における歯冠修復と欠損補綴(歯周補綴)の基本的考えと注意事項…… 297
2 暫間修復物(テンポラリーレストレーション,プロビジョナルレストレーション…… 298
3 歯冠修復…… 299
4 欠損補綴…… 303
第6章 根分岐部病変,歯周-歯内病変の治療,歯周疾患の薬物療法…… 309
1.根分岐部病変の治療…… 310
1 根分岐部病変が生じやすい原因…… 310
2 根分岐部病変の治療がむずかしい原因…… 311
3 診査・診断と分岐部病変の分類…… 312
4 治療法…… 315
2.歯周-歯内病変とその治療…… 323
1 歯周疾患と歯髄疾患の相互関係…… 323
2 歯周-歯内病変とその分類…… 327
3 歯周-歯内病変の診査・診断…… 328
4 治療法…… 330
3.歯周疾患の薬物療法…… 333
1 局所の抵抗力を高めようとする薬物…… 333
2 局所の消毒,細菌抑制を目的とする薬物…… 333
3 抗生物質の歯周ポケット内貼薬療法…… 335
4 全身的に用いられる薬剤…… 337
第7章 特殊な歯周疾患および小児と高齢者の歯周疾患の治療…… 339
1.特殊な歯周疾患と治療…… 340
1 特殊な歯周疾患の治療の基本的考え…… 340
2 特殊な歯肉炎…… 341
3 若年性歯周炎…… 347
4 急速進行性歯周炎…… 353
5 遺伝性因子が関与する歯周炎…… 355
6 血液疾患が関与する歯周炎…… 356
7 糖尿病患者の歯周炎…… 357
2.小児の歯周疾患の治療…… 358
1 小児の歯肉炎と治療法…… 358
2 小児の辺縁性歯周炎と治療法…… 363
3.高齢者の歯周疾患の治療…… 364
1 老人保健法と歯周治療…… 365
2 高齢者の歯周治療…… 366
3 口腔清掃指導の徹底…… 368
4 保存的療法の重視と歯周外科…… 369
5 固定,補綴,メインテナンス…… 372
第8章 メインテナンス…… 373
1.メインテナンスの重要性(長期症例に学ぶ)…… 374
2.メインテナンスの方法…… 378
3.メインテナンスの実際(リコールシステム)…… 381
1 メインテナンス上の重要事項…… 381
2 リコールシステム…… 381
参考書籍と雑誌…… 385
本書記載の器材名・薬剤名と製作・販売会社一覧…… 387
和文索引…… 389
欧文索引…… 395
1.歯周組織の形態と機能…… 2
1 歯肉…… 2
2 歯根膜…… 8
3 セメント質…… 10
4 歯槽骨…… 12
5 歯周組織の発生・発育・増齢変化…… 13
6 歯周組織と歯との付着結合…… 15
7 歯肉溝と歯肉溝滲出液…… 17
8 咬合機能と歯周組織…… 18
9 咀嚼と嚥下…… 18
2.歯周疾患の分類と歯肉炎・歯周炎の成り立ち…… 19
1 歯周疾患の分類の歴史…… 19
2 歯周疾患の分類…… 21
3 歯肉炎・歯周炎の発生と進行…… 25
4 高度歯周炎への進行…… 28
3.歯周疾患の病理…… 28
1 臨床的正常歯肉…… 28
2 歯肉炎…… 29
3 歯周炎…… 32
4 咬合性外傷と廃用萎縮…… 33
5 特殊な歯周疾患…… 36
4.歯周疾患の原因因子…… 37
1 初発因子…… 38
2 局所(性)修飾因子…… 39
3 全身性修飾因子…… 42
5.プラークと歯周疾患の細菌と歯石…… 43
1 プラーク…… 43
2 歯周疾患の細菌学…… 51
3 歯石…… 54
6.歯周疾患における宿主応答(炎症と免疫)…… 56
1 炎症性反応…… 56
2 免疫反応と歯周組織破壊…… 61
7.歯周疾患と咬合―外傷性咬合と咬合性外傷…… 64
1 外傷性咬合と咬合性外傷…… 64
2 正常な歯周組織に生じる咬合性外傷…… 66
3 歯周疾患における外傷性咬合と咬合性外傷の役割…… 67
4 歯周疾患と外傷性咬合(まとめ)…… 72
8.歯周疾患の疫学…… 73
1 疫学の目的…… 73
2 歯周疾患の疫学に用いる指数…… 74
3 歯肉炎の疫学…… 78
4 歯周炎の疫学…… 78
第2章 歯周疾患治療の基本的考えと治療計画のたて方および診査・診断…… 83
1.歯周治療の基本的考え方と治療の進め方…… 84
1 歯周疾患の基本的考え方…… 84
2 歯周治療の進め方…… 86
2.治療計画の意義とたて方…… 88
1 治療計画の意義とたて方の原則…… 88
2 治療計画立案時の注意事項…… 89
3 初期治療計画の立案…… 90
3.歯周疾患の診査・診断…… 95
1 歯周疾患の診査の基本的考え(診査の目的と意義)…… 95
2 主訴と一般診査…… 95
3 歯周組織の破壊状態(病態)の診査(歯周病変の進行程度の診査)…… 96
4.歯周疾患の原因の診査―(1)炎症性因子の診査…… 109
1 プラーク(口腔清掃状態)…… 109
2 歯石…… 113
3 炎症性修飾因子(プラーク増加因子)の診査…… 114
5.歯周疾患の原因の診査―(2)咬合性因子の診査…… 119
1 咬合の形態的診査…… 120
2 早期接触の診査(咬合の機能的診査)…… 121
3 側方圧の診査…… 122
4 ブラキシズムの診査…… 122
5 舌や口唇の悪習癖の診査…… 123
6.X線写真・口腔写真・スタディモデルによる診査と全身性(修飾)因子の診査…… 125
1 X線写真による診査…… 125
2 口腔内カラー写真による診査…… 126
3 スタディモデル(スタディキャスト,研究用模型)による診査…… 126
4 全身性(修飾)因子の診査…… 126
第3章 イニシャルプレパレーション…… 129
1.イニシャルプレパレーションとは…… 130
2.応急処置(急性症状に対する治療)と全身性疾患への配慮…… 132
1 応急処置…… 132
2 全身性疾患に対する配慮…… 134
3.口腔清掃指導―プラークコントロール…… 135
1 モチベーション…… 135
2 ブラッシングのテクニック指導…… 139
3 補助的清掃用具とその指導法…… 148
4 口腔清掃指導の効果判定と失敗の対策…… 152
4.スケーリングとルートプレーニング…… 154
1 スケーリングとルートプレーニングの定義(基本的考え方)…… 154
2 手用スケーラーとその特徴…… 157
3 手用スケーラー使用時の重要事項…… 161
4 超音波スケーラー…… 164
5 スケーラーの研磨…… 166
5.イニシャルプレパレーションとして行うその他の治療…… 168
1 不良修復物・補綴物の修正や除去…… 168
2 齲蝕・硬組織疾患の処理,歯内治療…… 169
3 予備的咬合調整…… 169
4 保存不可能歯の抜去(抜歯の判定)…… 169
5 暫間固定,喪失歯の仮補綴…… 170
6 知覚過敏症の治療…… 171
7 悪習癖の改善…… 174
8 歯周ポケット掻爬(キュレッタージ)…… 174
6.再評価と治療計画の修正…… 175
1 再評価とは…… 175
第4章 歯周外科…… 179
1.歯周外科の目的と基本原則…… 180
1 歯周外科の目的,適応症,禁忌症…… 180
2 歯周外科に必要な前準備…… 182
3 歯周外科後の治癒形態とくに再付着と新付着…… 184
4 歯周外科後のメインテナンス…… 186
2.キュレッタージ(歯周ポケット掻爬術)…… 186
1 目的と特徴(長所と短所)…… 187
2 キュレッタージの適応症と非適応症…… 188
3 使用器具と術式…… 189
4 キュレッタージ後の治癒形態と治療効果…… 191
3.ENAP(新付着手術)…… 191
1 目的と特徴…… 192
2 適応症と非適応症…… 193
3 使用器具と術式…… 193
4.歯肉切除術と歯肉整形術…… 193
1 目的と特徴…… 194
2 適応症と非適応症…… 194
3 使用器具と術式および注意事項…… 195
4 歯肉切除術後の治癒と予後…… 198
5.フラップ手術…… 198
1 目的と特徴…… 199
2 適応症と非適応症…… 201
3 使用器具…… 201
4 ポケット除去を目的としたフラップ手術とその術式…… 203
5 再付着を目的としたフラップ手術の術式…… 205
6.GTR法…… 210
1 GTR法の原理…… 210
2 GTR法に用いる膜…… 211
3 GTR法の適応症…… 211
7.骨外科と骨移植術…… 216
1 骨外科…… 216
2 骨移植術…… 217
8.歯肉歯槽粘膜手術…… 221
1 手術の目的と手術の種類…… 222
2 小帯手術…… 225
3 歯肉弁側方移動術…… 227
4 両側乳頭歯肉移植術…… 228
5 遊離歯肉移植術…… 230
6 歯肉弁根尖側移動術…… 235
7 歯肉弁歯冠側移動術…… 237
9.歯周外科における縫合,歯周パック併発症対策,術後管理…… 240
1 縫合…… 240
2 歯周パック…… 242
3 手術時の併発症と対策…… 242
4 術後の管理…… 244
第5章 歯周治療における咬合治療,矯正治療…… 247
1.歯周治療における咬合治療の基本的考え…… 248
1 咬合性外傷と外傷性咬合…… 248
2 咬合治療の進め方…… 248
2.咬合の基礎知識…… 249
1 下顎の限界運動と習慣性開閉運動…… 249
2 下顎の機能運動(咀嚼運動と嚥下運動)…… 250
3 安静位と安静空隙…… 251
4 咬頭嵌合位(中心咬合位)と筋肉位(筋安定位)…… 251
5 後方接触位と中心位…… 252
6 前方運動…… 252
7 側方運動…… 253
8 側方運動をもとにした咬合様式の分類…… 253
3.咬合調整と歯冠の形態修正…… 254
1 咬合調整を行う時期と基本原則…… 255
2 咬合調整に用いる器材…… 256
3 咬頭嵌合位(中心咬合位)の咬合調整…… 257
4 側方運動路の調整…… 261
5 前方運動路の調整…… 264
6 歯冠の形態修正…… 265
7 後方接触位の咬合調整…… 266
4.暫間固定と永久固定…… 267
1 暫間固定(プロビジョナル固定を含む)…… 268
2 永久固定…… 272
5.ブラキシズムの処置…… 276
1 ブラキシズムの定義と歯周組織への影響…… 276
2 ブラキシズムの分類…… 278
3 ブラキシズムの診査・診断…… 280
4 ブラキシズムの治療…… 280
6.歯周治療における矯正治療…… 283
1 歯周治療における矯正治療(minor tooth movement) の意義…… 283
2 歯周治療における矯正治療の目的…… 285
3 適応症の選択…… 286
4 矯正治療の開始時期,前準備,矯正装置の選択…… 288
5 可撤式矯正装置…… 289
6 固定式矯正装置…… 292
7 矯正治療開始後の点検と調整…… 295
8 保定とメインテナンス…… 296
7.歯周治療における歯冠修復と欠損補綴(歯周補綴)…… 297
1 歯周治療における歯冠修復と欠損補綴(歯周補綴)の基本的考えと注意事項…… 297
2 暫間修復物(テンポラリーレストレーション,プロビジョナルレストレーション…… 298
3 歯冠修復…… 299
4 欠損補綴…… 303
第6章 根分岐部病変,歯周-歯内病変の治療,歯周疾患の薬物療法…… 309
1.根分岐部病変の治療…… 310
1 根分岐部病変が生じやすい原因…… 310
2 根分岐部病変の治療がむずかしい原因…… 311
3 診査・診断と分岐部病変の分類…… 312
4 治療法…… 315
2.歯周-歯内病変とその治療…… 323
1 歯周疾患と歯髄疾患の相互関係…… 323
2 歯周-歯内病変とその分類…… 327
3 歯周-歯内病変の診査・診断…… 328
4 治療法…… 330
3.歯周疾患の薬物療法…… 333
1 局所の抵抗力を高めようとする薬物…… 333
2 局所の消毒,細菌抑制を目的とする薬物…… 333
3 抗生物質の歯周ポケット内貼薬療法…… 335
4 全身的に用いられる薬剤…… 337
第7章 特殊な歯周疾患および小児と高齢者の歯周疾患の治療…… 339
1.特殊な歯周疾患と治療…… 340
1 特殊な歯周疾患の治療の基本的考え…… 340
2 特殊な歯肉炎…… 341
3 若年性歯周炎…… 347
4 急速進行性歯周炎…… 353
5 遺伝性因子が関与する歯周炎…… 355
6 血液疾患が関与する歯周炎…… 356
7 糖尿病患者の歯周炎…… 357
2.小児の歯周疾患の治療…… 358
1 小児の歯肉炎と治療法…… 358
2 小児の辺縁性歯周炎と治療法…… 363
3.高齢者の歯周疾患の治療…… 364
1 老人保健法と歯周治療…… 365
2 高齢者の歯周治療…… 366
3 口腔清掃指導の徹底…… 368
4 保存的療法の重視と歯周外科…… 369
5 固定,補綴,メインテナンス…… 372
第8章 メインテナンス…… 373
1.メインテナンスの重要性(長期症例に学ぶ)…… 374
2.メインテナンスの方法…… 378
3.メインテナンスの実際(リコールシステム)…… 381
1 メインテナンス上の重要事項…… 381
2 リコールシステム…… 381
参考書籍と雑誌…… 385
本書記載の器材名・薬剤名と製作・販売会社一覧…… 387
和文索引…… 389
欧文索引…… 395