新歯科衛生士教本の発刊にあたって
歯科衛生士教育は,昭和24年に始まってから,40年余りが経過しました.
この間,歯科保健に対する社会的ニーズの高まりや,歯科医学・医療の発展に伴い,歯科衛生士およびその養成・教育の質的量的な充実が叫ばれ,徐々に法制上の整備・改正も行われて,今日では就業歯科衛生士数約5万名,また歯科衛生士養成所も132校を数えるに至りました.
全国歯科衛生士教育協議会は,こうした社会的要請に対応するため,昭和36年に発足して以来多くの関係者の築いてきた教育の土台をもとに,昭和42年,「歯科衛生士教本」を発刊しましたが,さらに昭和56年,「教本の全面改訂」の着手・発行を経て,10年目を迎えることになりました.
しかしながら,再び歯科衛生士教育は時代の大きな節目にさしかかろうとしております.
今日,わが国では,高齢化社会の到来とともに,国民の医療への要望もますます多様化し,医療の質的向上が強く求められるようになってまいりました.このような流れを背景として,ここ数年の間に,歯科衛生士に対する社会の要望にも大きな変化が現れてきました.
それに伴って,昭和58年2月,歯科衛生士養成所教授要綱が改められ,重ねて昭和63年には歯科衛生士試験出題基準も示されて,各教科目の関係や,新しい科目の導入などが求められるようになりました.また,さらに,平成元年6月に歯科衛生士法の一部改正が行われ,新たに歯科衛生士業務に保健指導が加わることや,統一試験の実施と知事免許から厚生大臣免許への移行などが明記され,歯科衛生士の活躍に大きな期待がよせられています.
本協議会では,このような状況の変化に対して必要な準備を進めてまいりましたが,ことに歯科衛生士教本については,慎重な検討を加えて対応することになりました.
このため,これまでの歯科衛生士教本についての教育現場からの意見の収集調査,他の保健医療職種の教育との関連,臨床および公衆衛生現場における歯科衛生士の活動状況等を分析し,併せて教授要綱ならびに出題基準をふまえた新たな編集方針のもとにさらなる充実をはかるべく,ここに“新歯科衛生士教本”として刊行することといたしました.
この新歯科衛生士教本が十分活用され,わが国民の歯科保健の向上に役立つことを切に願うものであります.
1991年12月 全国歯科衛生士教育協議会 歯科衛生士教本編集委員 榊原悠紀田郎 戸田善久 石川達也 宮脇美智子 勝山 茂 成田むつ 西 正勝 善本秀知
第2版の序文
今回の改訂にあたって,III編 う蝕予防処置法の基礎実習・相互実習のうち,フッ化物溶液のつくり方実習を削除した.
これは,現在,現場ではすべて製剤が用いられており,この実習はまったく無意味であり,実際上も行われていないからであり,薬事法上の調剤との関係からみても,削除が適切であると考えたためである.
ほかにも改訂したい点が2,3あったが,今回はこれだけにとどめた.
1999年1月
著者一同
歯科予防処置は,保健指導とともに歯科衛生士の職務の根幹となるものである.しかもそれは知識とともに“手技”を伴っていて,これは自分みずからが一つ一つ積みあげて身につけていくより仕方のないものである.
“手技”というと器用,不器用というようなことで左右されるようにみえるが,この手技はたしかにむずかしいところはあるが,普通の者なら基本的なことから順序よく積みあげていけば,かならず自分のものにすることのできる筋道が,ほぼこの半世紀の間につくりあげられている.
実習する人が忠実にそれを守っていくかどうかだけで,かならず自分のものにすることができる.
この本はそういう考え方でつくられている.
“実習“という言葉から,高校などで経験した“知識をさらに確実に自分のものにするための実習”を思い浮かべるかもしれないが,この歯科予防処置実習はすべて実践を前提としていることも忘れないでほしい.
そして,その実践はいつでも生きている人を対象としているもので,この実習のおわりの時期ではかならず患者さんを対象とした“実習”が含まれている.
こういう実習を臨床実習とよんでいるが,この本では,それを“学生諸君自身が患者さんたちの口のなかを借りて勉強させてもらう”ものである,という考えを強調するつもりで,臨床研修という言葉に置き換えてある.
精神だけしっかりもっていれば“臨床実習”といっても少しも差し支えはない.
そして最後に,この本は約半世紀にも及ぶ歯科衛生士の教育実践のなかからくみあげられたもので,多数の歯科衛生士の教員たちによってまとめられているものであることを,ひそかに誇りに思っていることも付記しておきたいと思う.
これによってよい歯科衛生士が生まれ育っていくことを,本当に心から願っている.
なお,本書の執筆分担は,以下のとおりである.
I編1章は榊原と近藤,II編1章のI〜VIIIは柳沢,IXは石田,2章のI〜IXは境,Xは堀,3章のI〜VIIは上野,VIII〜XIは岡野,XIIは今井,4章は中野,5章のI〜IIは合場,IIIは角田,III編1章は中垣,2章は松田,3章は永澤,4章は上田,IV編は小川が,それぞれ担当した.
1995年2月 著者一同
歯科衛生士教育は,昭和24年に始まってから,40年余りが経過しました.
この間,歯科保健に対する社会的ニーズの高まりや,歯科医学・医療の発展に伴い,歯科衛生士およびその養成・教育の質的量的な充実が叫ばれ,徐々に法制上の整備・改正も行われて,今日では就業歯科衛生士数約5万名,また歯科衛生士養成所も132校を数えるに至りました.
全国歯科衛生士教育協議会は,こうした社会的要請に対応するため,昭和36年に発足して以来多くの関係者の築いてきた教育の土台をもとに,昭和42年,「歯科衛生士教本」を発刊しましたが,さらに昭和56年,「教本の全面改訂」の着手・発行を経て,10年目を迎えることになりました.
しかしながら,再び歯科衛生士教育は時代の大きな節目にさしかかろうとしております.
今日,わが国では,高齢化社会の到来とともに,国民の医療への要望もますます多様化し,医療の質的向上が強く求められるようになってまいりました.このような流れを背景として,ここ数年の間に,歯科衛生士に対する社会の要望にも大きな変化が現れてきました.
それに伴って,昭和58年2月,歯科衛生士養成所教授要綱が改められ,重ねて昭和63年には歯科衛生士試験出題基準も示されて,各教科目の関係や,新しい科目の導入などが求められるようになりました.また,さらに,平成元年6月に歯科衛生士法の一部改正が行われ,新たに歯科衛生士業務に保健指導が加わることや,統一試験の実施と知事免許から厚生大臣免許への移行などが明記され,歯科衛生士の活躍に大きな期待がよせられています.
本協議会では,このような状況の変化に対して必要な準備を進めてまいりましたが,ことに歯科衛生士教本については,慎重な検討を加えて対応することになりました.
このため,これまでの歯科衛生士教本についての教育現場からの意見の収集調査,他の保健医療職種の教育との関連,臨床および公衆衛生現場における歯科衛生士の活動状況等を分析し,併せて教授要綱ならびに出題基準をふまえた新たな編集方針のもとにさらなる充実をはかるべく,ここに“新歯科衛生士教本”として刊行することといたしました.
この新歯科衛生士教本が十分活用され,わが国民の歯科保健の向上に役立つことを切に願うものであります.
1991年12月 全国歯科衛生士教育協議会 歯科衛生士教本編集委員 榊原悠紀田郎 戸田善久 石川達也 宮脇美智子 勝山 茂 成田むつ 西 正勝 善本秀知
第2版の序文
今回の改訂にあたって,III編 う蝕予防処置法の基礎実習・相互実習のうち,フッ化物溶液のつくり方実習を削除した.
これは,現在,現場ではすべて製剤が用いられており,この実習はまったく無意味であり,実際上も行われていないからであり,薬事法上の調剤との関係からみても,削除が適切であると考えたためである.
ほかにも改訂したい点が2,3あったが,今回はこれだけにとどめた.
1999年1月
著者一同
歯科予防処置は,保健指導とともに歯科衛生士の職務の根幹となるものである.しかもそれは知識とともに“手技”を伴っていて,これは自分みずからが一つ一つ積みあげて身につけていくより仕方のないものである.
“手技”というと器用,不器用というようなことで左右されるようにみえるが,この手技はたしかにむずかしいところはあるが,普通の者なら基本的なことから順序よく積みあげていけば,かならず自分のものにすることのできる筋道が,ほぼこの半世紀の間につくりあげられている.
実習する人が忠実にそれを守っていくかどうかだけで,かならず自分のものにすることができる.
この本はそういう考え方でつくられている.
“実習“という言葉から,高校などで経験した“知識をさらに確実に自分のものにするための実習”を思い浮かべるかもしれないが,この歯科予防処置実習はすべて実践を前提としていることも忘れないでほしい.
そして,その実践はいつでも生きている人を対象としているもので,この実習のおわりの時期ではかならず患者さんを対象とした“実習”が含まれている.
こういう実習を臨床実習とよんでいるが,この本では,それを“学生諸君自身が患者さんたちの口のなかを借りて勉強させてもらう”ものである,という考えを強調するつもりで,臨床研修という言葉に置き換えてある.
精神だけしっかりもっていれば“臨床実習”といっても少しも差し支えはない.
そして最後に,この本は約半世紀にも及ぶ歯科衛生士の教育実践のなかからくみあげられたもので,多数の歯科衛生士の教員たちによってまとめられているものであることを,ひそかに誇りに思っていることも付記しておきたいと思う.
これによってよい歯科衛生士が生まれ育っていくことを,本当に心から願っている.
なお,本書の執筆分担は,以下のとおりである.
I編1章は榊原と近藤,II編1章のI〜VIIIは柳沢,IXは石田,2章のI〜IXは境,Xは堀,3章のI〜VIIは上野,VIII〜XIは岡野,XIIは今井,4章は中野,5章のI〜IIは合場,IIIは角田,III編1章は中垣,2章は松田,3章は永澤,4章は上田,IV編は小川が,それぞれ担当した.
1995年2月 著者一同
I編 序論
1章 序説/3
I 歯科予防処置……3
〈歯科予防処置のルーツ〉…… 4
II 予防的歯石除去法…… 5
1.予防的歯石除去法とは…… 5
2.診療補助としての歯石除去法…… 6
3.予防的歯石除去の心構え…… 6
III う蝕予防処置法…… 8
1.う蝕予防処置法とは…… 8
〈歯科予防処置を仕事とする職種〉…… 8
2.う蝕予防処置法の注意…… 9
IV 臨床応用の場合……10
V 集団応用の場合……11
II編 予防的歯石除去法
1章 基礎知識/15
I 予防的歯石除去とは……15
II 臨床で歯科衛生士の行う歯石除去……16
III 歯周病治療の際の歯石除去の効果と限界……16
IV 対象となる組織の健康(正常)像……18
1.歯……18
2.歯肉……19
V 歯周組織の健康状態の保持……20
VI 病的変化を招く因子と組織の病的変化……21
1.病的変化を招く因子……21
2.歯周組織の肉眼的変化……25
3.ポケットの形成……26
4.歯槽骨の吸収……27
5.出血,排膿,歯肉溝滲出液……27
6.歯の動揺……28
7.根分岐部の病変……28
VII 予防的歯石除去計画の立て方……28
1.患者についての情報を知ること……29
2.口腔観察……29
3.問題点の抽出……29
4.処置計画の立て方の筋道……29
VIII 歯石除去の手順……30
1.患者の観察……30
2.保健指導……30
3.スケーラーの選択……30
4.処置……31
5.スケーリング後の状態の点検……31
6.歯面の研磨……31
7.メインテナンスの指導……31
IX 歯石除去に用いられる器材……31
1.歯周診査用器材……32
2.手用スケーラー……38
3.超音波スケーラー……50
4.エアスケーラー……50
5.その他のタービン,マイクロエンジン装着用スケーラー……52
〈歯槽膿漏とスケーラーの歴史〉……52
6.歯面清掃器……54
7.歯面研磨用器材……55
8.洗浄用器材……56
9.貼薬用器材……57
10.シャープニング用器材……58
2章 手用スケーラー・キュレットによる基礎実習/61
I 実習目的……61
1.基礎的訓練で学ぶこと……61
2.マネキン使用による訓練で学ぶこと……61
II 使用器材……62
III 手用器具の形態および器具操作上の注意……64
1.シックルタイプスケーラーの操作……64
2.キュレットの操作……66
IV 器具の把持および固定……70
1.スケーラーの把持……70
2.キュレットの把持……71
3.スケーラー,キュレットの固定および固定場所……71
〈歯科衛生士と薬指〉……71
4.指の感覚を養う訓練……73
V スケーラーおよびキュレットの操作……74
1.スケーラーおよびキュレットを動かす方法(前腕回転運動および手根関節運動)……74
2.訓練棒上での固定および運動の練習……75
3.爪面および抜去歯面での操作……77
VI 探針操作実習(顎模型上)……78
1.探針の使用目的……78
2.探針の種類と使用方法……79
3.探針の把持および固定……79
〈左利き〉……79
4.探針の動かし方……80
VII 顎模型上でのスケーラーおよびキュレットの操作練習……82
1.シックルタイプスケーラーの練習……82
2.キュレットの練習……85
VIII 部位別操作実習……86
1.練習順序……86
2.13・12・11・21・22・23番歯唇側面での練習……86
3.33・32・31・41・42・43番歯舌側面での練習……87
4.34・35・36・37番歯頬側面での練習……87
IX マネキン実習……87
1.マネキン実習の意味……87
2.マネキンの操作……87
3.術者用の椅子の操作……89
4.ポジション(術者の位置)……89
5.ミラーの使用……91
6.スケーラー,キュレットの部位別操作……95
7.経済的操作順序によるスケーリング……101
〈習うより慣れろ〉……102
X 手用スケーラーのシャープニング……103
1.目的および必要性……103
2.シャープニングの時期……104
3.研ぎ方の原則……104
4.形態別シャープニング法の分類……104
5.スケーラーの形態と名称……106
6.シャープニングに必要な器材……106
7.シャープニングの実際……107
〈もし形態が変わってしまったら〉……115
3章 手用スケーラーによる相互実習/116
I 相互実習の目的……116
II 感染予防について……116
1.必要な知識……116
2.室内の環境……116
@ 3.身だしなみ……116
4.器具と器材の滅菌・消毒について……117
5.滅菌した器具の管理と輸送鉗子の取り扱い方……117
6.手洗い……117
7.患者側への予防法……119
III 術前の器材準備……119
1.診療室内の備品の表面消毒……119
2.器具・器材の準備……119
IV 患者誘導……119
1.チェアーユニットへの誘導……119
2.チェアーユニットへの掛けさせ方……119
3.按頭台の位置……120
4.術者とチェアーユニットの位置……120
5.補助者の位置……120
6.ライトの位置の設定……120
V 診査……120
1.診査手順……121
2.歯肉の診査……121
VI プロービング……122
1.実習に必要な知識……122
2.相互訓練実習……125
VII 手用スケーラーによるスケーリング……126
1.使用スケーラー……127
2.部位別スケーラー操作実習……127
3.スケーリングの手順……128
VIII 術後点検……138
1.施術部位の洗浄,消毒……138
2.歯肉損傷の確認……138
3.残留歯石の確認……138
IX 歯面研磨……139
1.歯面研磨器具の種類……139
2.研磨剤……141
3.エンジン用器具による部位別操作法……142
4.隣接面研磨……147
5.器具の後始末……148
X 洗浄・貼薬……148
1.洗浄……148
2.貼薬……149
XI メインテナンス……149
XII 偶発事故の予防とその対策……150
1.スケーリング時の感染防止とその対策……151
2.スケーリング器具による軟組織の損傷……152
3.薬物による事故……154
4.スケーリング中に目のなかに汚物が入った場合……156
5.脳貧血……157
4章 超音波スケーラー等による除石法実習/159
I はじめに……159
II 超音波とは……159
III 超音波の発生……160
IV 超音波スケーラーの原理……161
V 超音波スケーラーの構成……162
1.発振器……162
2.変換器……163
3.インサートチップ……163
4.作動スイッチ……163
VI 超音波スケーラーの特徴……164
1.利点……164
2.欠点……164
3.適応症……165
4.禁忌……165
VII 基本的使用法……165
VIII 各部位におけるスケーリングの実際……170
IX エアスケーラー……173
1.原理と構成……174
2.特徴……175
3.基本的使用法……176
X 歯面清掃・研磨……177
1.基本的使用法(特徴)……178
2.各歯面の清掃の実際(エアーフロー)……179
XI スケーラーの消毒,管理……181
5章 臨床研修/183
I 臨床研修とは……183
II 患者実習……183
1.実習の目的とポイント……183
2.それぞれの実習の手順……184
III 臨床における歯石除去……194
1.除痛法……194
2.歯周病治療の変遷……196
3.ルートプレーニング……201
III編 う蝕予防処置法
1章 基礎知識/207
I う蝕予防処置法の種類……208
II フッ化物の局所塗布……208
III 鍍銀法の応用……212
IV 小窩裂溝填塞の応用……214
V う蝕活動性試験……216
VI スクリーニング手法のう蝕予防処置法への応用……218
2章 基礎実習/221
I 基礎実習の注意……221
II フッ化物溶液(ゲル)応用の基礎実習……221
1.綿球(綿棒)に含まれる溶液量の測定……224
2.イオントレーに含まれる溶液量の測定……225
3.フッ化物ゲル応用時の塗布量と味の確認……226
III フッ化ジアンミン銀溶液応用の基礎実習……227
1.歯面への銀沈着,浸透状態の観察……228
2.溶液の味や臭いと汚染による着色の処理……228
IV 小窩裂溝填塞法の基礎実習……230
1.抜去歯による小窩裂溝填塞……230
3章 相互実習/233
I フッ化物溶液塗布法(綿球法)……233
1.実習の目的……233
2.準備する材料……233
3.実習の手順……233
II フッ化物ゲル塗布法……234
1.実習の目的……234
2.準備する材料……234
3.実習の手順……234
III フッ化ジアンミン銀塗布法……236
1.実習の目的……236
2.実習のまえに……236
3.準備する器材……236
4.実習の手順,実習上の注意……236
IV 小窩裂溝填塞法……238
1.実習の目的……238
2.準備する器材……238
3.実習の手順……238
V フッ化物洗口法……240
1.実習の目的……240
2.洗口実習……240
VI 衣類のしみ抜き実習……241
1.しみの種類を見分ける……241
2.しみ抜きの方法……241
3.しみのとり方……241
4.準備する用具……242
5.しみ抜き実習……242
4章 臨床におけるう蝕予防処置/244
I 小児の成長発育と乳歯の特徴……244
1.診療所で行うう蝕予防……244
2.家庭で行うう蝕予防……247
II 障害をもっている人のう蝕予防……248
1.診療所で行うう蝕予防……248
2.家庭で行うう蝕予防……248
IV編 集団応用の場合の実習
1章 基礎知識/253
I 地域歯科保健活動における現場活動……253
II 集団応用の場……253
III 集団応用に用いられるう蝕予防処置法の種類……254
IV 集団応用の進め方……254
V 打ち合わせの内容……254
VI 打ち合わせの相手……255
2章 フッ化物歯面塗布法の集団応用/256
I 集団応用の方法……256
1.各個法……256
2.チーム法……257
II ロールプレイング実習……259
1.実習の目的……259
2.臨地実習の実例について……259
3.実習の手順……260
III 臨地実習……262
1.対象集団の扱い方……262
2.臨地実習の注意……262
3章 フッ化物洗口法の集団応用/263
I 小学校におけるフッ化物洗口法の実際例……263
1.実習の目的……263
2.実習の手順……263
II フッ化物洗口法の実習……264
1.実習の目的……264
2.実習の手順……264
4章 集団検診の記録/266
1.集団検診……266
2.集団検診記録実習の注意点……266
3.CPITN……266
参考図書……267
用語解説……269
さくいん……271
1章 序説/3
I 歯科予防処置……3
〈歯科予防処置のルーツ〉…… 4
II 予防的歯石除去法…… 5
1.予防的歯石除去法とは…… 5
2.診療補助としての歯石除去法…… 6
3.予防的歯石除去の心構え…… 6
III う蝕予防処置法…… 8
1.う蝕予防処置法とは…… 8
〈歯科予防処置を仕事とする職種〉…… 8
2.う蝕予防処置法の注意…… 9
IV 臨床応用の場合……10
V 集団応用の場合……11
II編 予防的歯石除去法
1章 基礎知識/15
I 予防的歯石除去とは……15
II 臨床で歯科衛生士の行う歯石除去……16
III 歯周病治療の際の歯石除去の効果と限界……16
IV 対象となる組織の健康(正常)像……18
1.歯……18
2.歯肉……19
V 歯周組織の健康状態の保持……20
VI 病的変化を招く因子と組織の病的変化……21
1.病的変化を招く因子……21
2.歯周組織の肉眼的変化……25
3.ポケットの形成……26
4.歯槽骨の吸収……27
5.出血,排膿,歯肉溝滲出液……27
6.歯の動揺……28
7.根分岐部の病変……28
VII 予防的歯石除去計画の立て方……28
1.患者についての情報を知ること……29
2.口腔観察……29
3.問題点の抽出……29
4.処置計画の立て方の筋道……29
VIII 歯石除去の手順……30
1.患者の観察……30
2.保健指導……30
3.スケーラーの選択……30
4.処置……31
5.スケーリング後の状態の点検……31
6.歯面の研磨……31
7.メインテナンスの指導……31
IX 歯石除去に用いられる器材……31
1.歯周診査用器材……32
2.手用スケーラー……38
3.超音波スケーラー……50
4.エアスケーラー……50
5.その他のタービン,マイクロエンジン装着用スケーラー……52
〈歯槽膿漏とスケーラーの歴史〉……52
6.歯面清掃器……54
7.歯面研磨用器材……55
8.洗浄用器材……56
9.貼薬用器材……57
10.シャープニング用器材……58
2章 手用スケーラー・キュレットによる基礎実習/61
I 実習目的……61
1.基礎的訓練で学ぶこと……61
2.マネキン使用による訓練で学ぶこと……61
II 使用器材……62
III 手用器具の形態および器具操作上の注意……64
1.シックルタイプスケーラーの操作……64
2.キュレットの操作……66
IV 器具の把持および固定……70
1.スケーラーの把持……70
2.キュレットの把持……71
3.スケーラー,キュレットの固定および固定場所……71
〈歯科衛生士と薬指〉……71
4.指の感覚を養う訓練……73
V スケーラーおよびキュレットの操作……74
1.スケーラーおよびキュレットを動かす方法(前腕回転運動および手根関節運動)……74
2.訓練棒上での固定および運動の練習……75
3.爪面および抜去歯面での操作……77
VI 探針操作実習(顎模型上)……78
1.探針の使用目的……78
2.探針の種類と使用方法……79
3.探針の把持および固定……79
〈左利き〉……79
4.探針の動かし方……80
VII 顎模型上でのスケーラーおよびキュレットの操作練習……82
1.シックルタイプスケーラーの練習……82
2.キュレットの練習……85
VIII 部位別操作実習……86
1.練習順序……86
2.13・12・11・21・22・23番歯唇側面での練習……86
3.33・32・31・41・42・43番歯舌側面での練習……87
4.34・35・36・37番歯頬側面での練習……87
IX マネキン実習……87
1.マネキン実習の意味……87
2.マネキンの操作……87
3.術者用の椅子の操作……89
4.ポジション(術者の位置)……89
5.ミラーの使用……91
6.スケーラー,キュレットの部位別操作……95
7.経済的操作順序によるスケーリング……101
〈習うより慣れろ〉……102
X 手用スケーラーのシャープニング……103
1.目的および必要性……103
2.シャープニングの時期……104
3.研ぎ方の原則……104
4.形態別シャープニング法の分類……104
5.スケーラーの形態と名称……106
6.シャープニングに必要な器材……106
7.シャープニングの実際……107
〈もし形態が変わってしまったら〉……115
3章 手用スケーラーによる相互実習/116
I 相互実習の目的……116
II 感染予防について……116
1.必要な知識……116
2.室内の環境……116
@ 3.身だしなみ……116
4.器具と器材の滅菌・消毒について……117
5.滅菌した器具の管理と輸送鉗子の取り扱い方……117
6.手洗い……117
7.患者側への予防法……119
III 術前の器材準備……119
1.診療室内の備品の表面消毒……119
2.器具・器材の準備……119
IV 患者誘導……119
1.チェアーユニットへの誘導……119
2.チェアーユニットへの掛けさせ方……119
3.按頭台の位置……120
4.術者とチェアーユニットの位置……120
5.補助者の位置……120
6.ライトの位置の設定……120
V 診査……120
1.診査手順……121
2.歯肉の診査……121
VI プロービング……122
1.実習に必要な知識……122
2.相互訓練実習……125
VII 手用スケーラーによるスケーリング……126
1.使用スケーラー……127
2.部位別スケーラー操作実習……127
3.スケーリングの手順……128
VIII 術後点検……138
1.施術部位の洗浄,消毒……138
2.歯肉損傷の確認……138
3.残留歯石の確認……138
IX 歯面研磨……139
1.歯面研磨器具の種類……139
2.研磨剤……141
3.エンジン用器具による部位別操作法……142
4.隣接面研磨……147
5.器具の後始末……148
X 洗浄・貼薬……148
1.洗浄……148
2.貼薬……149
XI メインテナンス……149
XII 偶発事故の予防とその対策……150
1.スケーリング時の感染防止とその対策……151
2.スケーリング器具による軟組織の損傷……152
3.薬物による事故……154
4.スケーリング中に目のなかに汚物が入った場合……156
5.脳貧血……157
4章 超音波スケーラー等による除石法実習/159
I はじめに……159
II 超音波とは……159
III 超音波の発生……160
IV 超音波スケーラーの原理……161
V 超音波スケーラーの構成……162
1.発振器……162
2.変換器……163
3.インサートチップ……163
4.作動スイッチ……163
VI 超音波スケーラーの特徴……164
1.利点……164
2.欠点……164
3.適応症……165
4.禁忌……165
VII 基本的使用法……165
VIII 各部位におけるスケーリングの実際……170
IX エアスケーラー……173
1.原理と構成……174
2.特徴……175
3.基本的使用法……176
X 歯面清掃・研磨……177
1.基本的使用法(特徴)……178
2.各歯面の清掃の実際(エアーフロー)……179
XI スケーラーの消毒,管理……181
5章 臨床研修/183
I 臨床研修とは……183
II 患者実習……183
1.実習の目的とポイント……183
2.それぞれの実習の手順……184
III 臨床における歯石除去……194
1.除痛法……194
2.歯周病治療の変遷……196
3.ルートプレーニング……201
III編 う蝕予防処置法
1章 基礎知識/207
I う蝕予防処置法の種類……208
II フッ化物の局所塗布……208
III 鍍銀法の応用……212
IV 小窩裂溝填塞の応用……214
V う蝕活動性試験……216
VI スクリーニング手法のう蝕予防処置法への応用……218
2章 基礎実習/221
I 基礎実習の注意……221
II フッ化物溶液(ゲル)応用の基礎実習……221
1.綿球(綿棒)に含まれる溶液量の測定……224
2.イオントレーに含まれる溶液量の測定……225
3.フッ化物ゲル応用時の塗布量と味の確認……226
III フッ化ジアンミン銀溶液応用の基礎実習……227
1.歯面への銀沈着,浸透状態の観察……228
2.溶液の味や臭いと汚染による着色の処理……228
IV 小窩裂溝填塞法の基礎実習……230
1.抜去歯による小窩裂溝填塞……230
3章 相互実習/233
I フッ化物溶液塗布法(綿球法)……233
1.実習の目的……233
2.準備する材料……233
3.実習の手順……233
II フッ化物ゲル塗布法……234
1.実習の目的……234
2.準備する材料……234
3.実習の手順……234
III フッ化ジアンミン銀塗布法……236
1.実習の目的……236
2.実習のまえに……236
3.準備する器材……236
4.実習の手順,実習上の注意……236
IV 小窩裂溝填塞法……238
1.実習の目的……238
2.準備する器材……238
3.実習の手順……238
V フッ化物洗口法……240
1.実習の目的……240
2.洗口実習……240
VI 衣類のしみ抜き実習……241
1.しみの種類を見分ける……241
2.しみ抜きの方法……241
3.しみのとり方……241
4.準備する用具……242
5.しみ抜き実習……242
4章 臨床におけるう蝕予防処置/244
I 小児の成長発育と乳歯の特徴……244
1.診療所で行うう蝕予防……244
2.家庭で行うう蝕予防……247
II 障害をもっている人のう蝕予防……248
1.診療所で行うう蝕予防……248
2.家庭で行うう蝕予防……248
IV編 集団応用の場合の実習
1章 基礎知識/253
I 地域歯科保健活動における現場活動……253
II 集団応用の場……253
III 集団応用に用いられるう蝕予防処置法の種類……254
IV 集団応用の進め方……254
V 打ち合わせの内容……254
VI 打ち合わせの相手……255
2章 フッ化物歯面塗布法の集団応用/256
I 集団応用の方法……256
1.各個法……256
2.チーム法……257
II ロールプレイング実習……259
1.実習の目的……259
2.臨地実習の実例について……259
3.実習の手順……260
III 臨地実習……262
1.対象集団の扱い方……262
2.臨地実習の注意……262
3章 フッ化物洗口法の集団応用/263
I 小学校におけるフッ化物洗口法の実際例……263
1.実習の目的……263
2.実習の手順……263
II フッ化物洗口法の実習……264
1.実習の目的……264
2.実習の手順……264
4章 集団検診の記録/266
1.集団検診……266
2.集団検診記録実習の注意点……266
3.CPITN……266
参考図書……267
用語解説……269
さくいん……271