推薦の序
厚生省健康政策局歯科衛生課長 佐治靖介
近年,わが国では,人口の急速な高齢化に伴い,疾病構造が変化してきていることなどから保健医療サービスに対する住民のニーズが急速に高まってきており,良質な保健医療の供給を行いうる体制を整備するため,資質の高い保健医療関係者の養成を行うことが重要な課題となっている.
歯科衛生士の資質向上を図るため,歯科衛生士学校養成所の修業年限の延長,学科課程の改正等が昭和58年に行われ,5年後の昭和63年よりすべての養成所で新カリキュラムによる教育が行われるようになった.本改正により,保健指導や歯科予防処置に関する教科内容の充実が図られた.そして,平成元年6月には,歯科衛生士法の一部が改正され,歯科衛生士の業務に歯科保健指導が加わるとともに,免許権者が都道府県知事から厚生大臣に改められた.
また,わが国における歯科保健対策の動きについて目を向けると,近年,80歳になっても20本以上の歯を保つことを目的とした8020(ハチマル・ニイマル)運動が全国各地で広がってきている.平成4年度老人保健事業第3次計画において歯の重点健康教育・重点健康相談に併せて歯科衛生士による在宅寝たきり老人に対する訪問口腔衛生指導が実施されており,歯科保健事業の充実強化が図られるようになってきている.また,本年は世界口腔保健デーや世界口腔保健年として歯科界挙げて口腔保健の推進に邁進している.そして,歯の健康づくりに対する国民の関心は年々高まってきており,歯科保健指導や歯科予防処置等の業務を通じて,国民の歯の健康づくりに従事する歯科衛生士の果たす役割は今後ますます重要となると考えられる.
資質の高い歯科衛生士が養成されるためには,最新の歯科保健医療に関する知識および技術が,効果的に学生に対して教授されることが必要である.このようなときに新しい歯科衛生士教本が発刊され,内容の見直しが行われることは誠に意義深く,歯科衛生士教育の充実強化とともに,わが国における歯科保健対策を推進していくうえで要となると確信している.
本書が多くの歯科衛生士教育機関において十分に活用され,よりよい歯科衛生士が養成されることを期待し,推薦の序としたい.
1994年6月
厚生省健康政策局歯科衛生課長 佐治靖介
近年,わが国では,人口の急速な高齢化に伴い,疾病構造が変化してきていることなどから保健医療サービスに対する住民のニーズが急速に高まってきており,良質な保健医療の供給を行いうる体制を整備するため,資質の高い保健医療関係者の養成を行うことが重要な課題となっている.
歯科衛生士の資質向上を図るため,歯科衛生士学校養成所の修業年限の延長,学科課程の改正等が昭和58年に行われ,5年後の昭和63年よりすべての養成所で新カリキュラムによる教育が行われるようになった.本改正により,保健指導や歯科予防処置に関する教科内容の充実が図られた.そして,平成元年6月には,歯科衛生士法の一部が改正され,歯科衛生士の業務に歯科保健指導が加わるとともに,免許権者が都道府県知事から厚生大臣に改められた.
また,わが国における歯科保健対策の動きについて目を向けると,近年,80歳になっても20本以上の歯を保つことを目的とした8020(ハチマル・ニイマル)運動が全国各地で広がってきている.平成4年度老人保健事業第3次計画において歯の重点健康教育・重点健康相談に併せて歯科衛生士による在宅寝たきり老人に対する訪問口腔衛生指導が実施されており,歯科保健事業の充実強化が図られるようになってきている.また,本年は世界口腔保健デーや世界口腔保健年として歯科界挙げて口腔保健の推進に邁進している.そして,歯の健康づくりに対する国民の関心は年々高まってきており,歯科保健指導や歯科予防処置等の業務を通じて,国民の歯の健康づくりに従事する歯科衛生士の果たす役割は今後ますます重要となると考えられる.
資質の高い歯科衛生士が養成されるためには,最新の歯科保健医療に関する知識および技術が,効果的に学生に対して教授されることが必要である.このようなときに新しい歯科衛生士教本が発刊され,内容の見直しが行われることは誠に意義深く,歯科衛生士教育の充実強化とともに,わが国における歯科保健対策を推進していくうえで要となると確信している.
本書が多くの歯科衛生士教育機関において十分に活用され,よりよい歯科衛生士が養成されることを期待し,推薦の序としたい.
1994年6月
I編 口腔外科の概要
1章 口腔外科と歯科衛生士/3
I 口腔外科とは……3
1.口腔外科領域の主な疾患の経過と治療原則……4
2.歯科医療における口腔外科の位置づけと歯科衛生士の役割……5
II 口腔外科における歯科衛生士の役割……6
1.患者の観察……6
2.診療の介助……11
2章 口腔疾患と内科系疾患との関係/16
I 口腔疾患の全身への影響……16
歯性感染症……16
II 口腔領域に症状を現す全身疾患……17
III 内科系疾患を持つ患者の歯科治療……17
1.高血圧(症)……17
2.狭心症および心筋梗塞……18
3.糖尿病……20
IV 内科系疾患を持つ患者に対する投薬時の注意……21
II編 口腔外科領域の主な疾患
1章 口腔領域の先天異常・変形/25
I 歯の異常……25
1.萌出時期の異常……25
2.歯数の異常……27
3.萌出位置・方向の異常……27
4.形・大きさ,構造・色の異常……27
II 口腔軟組織の先天異常……28
1.小帯の異常……28
2.舌の異常……28
3.口唇の異常……29
4.口腔粘膜の異常……29
III 唇裂・口蓋裂……30
1.発生機序と分類……30
2.発生率……30
3.原 因……30
4.唇裂・口蓋裂に伴う障害……31
5.治 療……31
6.その他の処置……31
7.その他の裂奇形……31
IV 顎の先天異常と変形……31
1.無顎症……31
2.巨顎症……31
3.小下顎症……32
4.下顎前突症……32
5.上顎前突症……32
6.上顎後退症,小上顎症,上顎劣成長……33
7.下顎非対称……33
8.開咬症……33
2章 口腔領域の損傷/34
I 歯の外傷……34
1.歯の打撲……34
2.歯の脱臼……34
3.歯の破折……35
II 顎骨骨折……35
1.原因,頻度,種類……35
2.好発部位……36
3.症 状……37
4.下顎骨骨折における骨片転位……37
5.治療法……37
III 軟組織の損傷……38
1.機械的損傷……38
2.温熱的損傷……38
3.電気的損傷……38
4.放射線損傷……39
5.化学的損傷……39
3章 口腔粘膜疾患/40
I 水疱形成を主徴とする疾患……40
1.ウイルス性疾患……40
2.皮膚の慢性水疱症……42
II 紅斑およびびらんを主徴とする疾患……44
1.多形滲出性紅斑症候群……44
2.薬 疹……44
3.扁平(紅色)苔癬……45
III 潰瘍を主徴とする疾患……45
1.アフタ性潰瘍……46
2.潰瘍性口内炎……47
3.褥瘡性潰瘍……47
4.癌性潰瘍……47
5.特異性炎による潰瘍……48
IV 白斑を主徴とする疾患……48
1.白板症……49
2.口腔カンジダ症……49
V 色素沈着を主徴とする疾患……49
1.色素性母斑……49
2.悪性黒色腫……50
3.び漫性のメラニン色素沈着……50
4.外来性色素沈着症……50
VI その他の異常ないしは疾患……51
1.先天的ないしは局所的発育異常……51
2.萎縮性病変を主徴とするもの……51
3.アレルギーによると考えられる口唇の病変……51
4章 口腔領域の炎症/53
I 歯周組織の炎症……53
1.炎症の原因……53
2.口腔炎症の特徴……53
3.炎症の病期と病態……54
4.感染症の一般的治療……55
II 顎骨の炎症……56
1.顎炎の一般的症状……56
2.急性化膿性骨髄炎……56
3.顎炎の原因菌……57
III 顎骨周囲組織の炎症……57
口底炎……58
5章 顎関節疾患/59
I 顎関節症……59
1.病型分類と症状……59
2.治 療……61
II 顎関節の脱臼……61
1.顎関節脱臼……61
2.顎関節強直症……61
III その他……62
1.化膿性顎関節炎……61
2.顎関節リウマチ……62
6章 口腔領域の嚢胞/63
I 顎骨内にできる嚢胞……64
1.歯原性嚢胞……64
2.非歯原性嚢胞……65
II 軟組織に生じる嚢胞……66
1.粘液嚢胞……67
2.胎生期上皮由来の嚢胞……68
7章 口腔領域の腫瘍/69
I 歯原性腫瘍……70
1.エナメル上皮腫……70
2.歯牙腫……71
3.セメント質腫……72
II 非歯原性良性腫瘍……73
1.骨軟骨腫瘍……73
2.表層上皮性腫瘍……73
3.唾液腺腫瘍……73
III 非歯原性悪性腫瘍……74
1.癌 腫……74
2.肉 腫……75
3.悪性リンパ腫……76
IV 前癌性病変……76
1.白板症……76
2.その他……76
V 腫瘍類似疾患……76
1.エプーリス……77
2.義歯性線維腫……78
3.薬物性歯肉肥大……78
8章 唾液腺疾患/79
I 炎 症……79
1.非特異性唾液腺炎……79
2.ムンプス……80
3.唾石症……80
II 腫 瘍……81
1.多形性腺腫……81
2.腺様嚢胞癌……81
III その他……82
1.口腔乾燥症……82
2.流涎症……82
9章 口腔領域の神経疾患/83
I 神経痛……83
1.三叉神経痛……83
2.舌咽神経痛……84
II 神経麻痺……84
1.三叉神経麻痺……84
2.顔面神経麻痺……84
III オーラルジスキネジア……85
10章 血液疾患と出血性素因/86
I 赤血球系の疾患……86
1.再性不良性貧血……86
2.悪性貧血……86
3.鉄欠乏性貧血……87
II 白血球系の疾患……88
1.白血病……88
2.顆粒球減少症……89
III 出血性素因……89
1.血友病……90
2.血小板減少性紫斑病……91
付章 口腔・顔面に症状を現す症候群/92
I 形態異常がみられる疾患……92
1.クルーゾン病(頭蓋顔面異骨症)……92
2.ダウン症候群……92
3.ピエール・ロバン症候群……93
4.基底細胞母斑症候群……93
5.ガードナー症候群……93
II 粘膜に症状が現れる疾患……94
1.アジソン病……94
2.ポイツ-ジェガース症候群……94
3.パピヨン-ルフェーブル症候群……94
III 唾液腺に症状が現れる疾患……94
シェーグレン症候群……94
III編 口腔外科診療の実際
1章 診察と診断/97
I 診察の実際……97
1.問 診……97
2.口腔,頭頚部,全身などの診査……98
3.臨床検査などの実施とその意義……100
付.検体採取の仕方と注意……103
II 診察と診断の過程における歯科衛生士の役割……104
1.問診票の配付とチェック……104
2.患者の誘導とチェアー・ライティングの調節……104
3.診察に必要な器具,器械の準備……105
4.診察の介助……106
5.臨床検査の手配,検査成績の報告と保管……106
2章 滅菌と消毒/107
I 口腔外科における滅菌と消毒の意義……107
II 手術器材の滅菌と消毒・日常の管理……107
1.薬液浸漬……108
2.洗 浄……108
3.滅菌と消毒……108
4.保 管……110
III 手指の消毒……110
1.フュールブリンゲル法……110
2.手指消毒の実際……110
IV 手術野の消毒……112
1.皮膚の消毒……112
2.口腔内の消毒……112
V 院内感染防止……113
1.汚染された器具の取り扱い……114
2.手指が汚染された場合の処置……114
3章 創傷処置/115
I 軟組織の治療……115
1.口腔粘膜の損傷状態……115
2.口腔組織の治癒様式と治療……115
3.治癒経過の確認事項……116
II 創傷の治癒過程……117
1.軟組織の治癒過程……117
2.抜歯窩の治癒過程……118
4章 抜歯術/119
I 適応症と禁忌症……120
1.適応症……120
2.禁忌症……120
3.抜歯時の偶発症防止……122
II 器材の準備……124
1.抜歯に用いられる器材……124
2.普通抜歯の準備……128
3.難抜歯の準備……128
III 抜歯の実際と介助……129
1.普通(単純)抜歯……129
2.難抜歯……129
5章 口腔外科小手術/132
I 歯槽整形および骨瘤除去手術……132
1.適応症……132
2.器材の準備……133
3.手術の実際と介助……133
II 口腔インプラント……135
1.適応症……135
2.器材の準備……135
III 切開・排膿の手術……139
1.適応症……139
2.器材の準備……139
3.手術の実際と介助……139
IV 嚢胞摘出術……141
1.治療法……141
2.器材の準備……144
3.手術の実際と介助……145
V 歯および歯槽骨外傷の処置……146
1.創面の処置と歯・歯槽骨の整復……146
2.歯および歯槽骨の固定術……147
3.歯の再植術……150
6章 口腔出血に対する処置法/151
I 口腔出血の診断ポイント……151
II 止血法と止血剤(材)……152
1.局所止血処置……152
2.止血剤……153
III 止血処置の実際と介助……154
IV編 歯科口腔外科の麻酔
1章 歯科麻酔と歯科衛生士/159
I 術者として知っておくこと(スケーリング時)……159
1.患者の全身状態……159
2.スケーリングの循環に及ぼす影響……160
II 介助者として知っておくこと……160
1.救急薬品……160
2.患者の合併疾患……160
III 全身評価……161
1.問診,視診……161
2.臨床検査……161
3.主治医との連絡……161
IV ストレスに対する生体の反応……161
1.歯科治療におけるストレス……161
2.生体の反応……161
V バイタルサインの意味と見方……162
1.脈 拍……162
2.血 圧……163
3.呼 吸……164
4.意 識……165
2章 麻酔法・精神鎮静法/166
I 局所麻酔……166
1.局所麻酔法の種類……166
2.局所麻酔薬……167
3.注射の準備……167
4.麻酔薬・器具の保管と消毒……170
5.局所麻酔の合併症……170
II 精神鎮静法……172
1.鎮静法の種類……173
2.鎮静法の適応症と禁忌症……173
3.笑気吸入鎮静法……173
III 全身麻酔……176
1.術前の患者管理……176
2.全身麻酔の種類……176
3.静脈麻酔……178
4.全身麻酔管理……178
IV ハリ麻酔……179
3章 救急蘇生法/181
I 全身的偶発症の原因と種類およびその対応……181
1.疼痛性ショック……181
2.過換気症候群……182
II 蘇生法……183
1.A-Airway-気道……184
2.B-Breathing-人工呼吸……185
3.C-Circulation-循環……186
III 酸素療法……187
1.酸素欠乏症の種類……187
2.実施法……188
IV 血管確保……188
参考図書……191
用語解説……192
さくいん……195
1章 口腔外科と歯科衛生士/3
I 口腔外科とは……3
1.口腔外科領域の主な疾患の経過と治療原則……4
2.歯科医療における口腔外科の位置づけと歯科衛生士の役割……5
II 口腔外科における歯科衛生士の役割……6
1.患者の観察……6
2.診療の介助……11
2章 口腔疾患と内科系疾患との関係/16
I 口腔疾患の全身への影響……16
歯性感染症……16
II 口腔領域に症状を現す全身疾患……17
III 内科系疾患を持つ患者の歯科治療……17
1.高血圧(症)……17
2.狭心症および心筋梗塞……18
3.糖尿病……20
IV 内科系疾患を持つ患者に対する投薬時の注意……21
II編 口腔外科領域の主な疾患
1章 口腔領域の先天異常・変形/25
I 歯の異常……25
1.萌出時期の異常……25
2.歯数の異常……27
3.萌出位置・方向の異常……27
4.形・大きさ,構造・色の異常……27
II 口腔軟組織の先天異常……28
1.小帯の異常……28
2.舌の異常……28
3.口唇の異常……29
4.口腔粘膜の異常……29
III 唇裂・口蓋裂……30
1.発生機序と分類……30
2.発生率……30
3.原 因……30
4.唇裂・口蓋裂に伴う障害……31
5.治 療……31
6.その他の処置……31
7.その他の裂奇形……31
IV 顎の先天異常と変形……31
1.無顎症……31
2.巨顎症……31
3.小下顎症……32
4.下顎前突症……32
5.上顎前突症……32
6.上顎後退症,小上顎症,上顎劣成長……33
7.下顎非対称……33
8.開咬症……33
2章 口腔領域の損傷/34
I 歯の外傷……34
1.歯の打撲……34
2.歯の脱臼……34
3.歯の破折……35
II 顎骨骨折……35
1.原因,頻度,種類……35
2.好発部位……36
3.症 状……37
4.下顎骨骨折における骨片転位……37
5.治療法……37
III 軟組織の損傷……38
1.機械的損傷……38
2.温熱的損傷……38
3.電気的損傷……38
4.放射線損傷……39
5.化学的損傷……39
3章 口腔粘膜疾患/40
I 水疱形成を主徴とする疾患……40
1.ウイルス性疾患……40
2.皮膚の慢性水疱症……42
II 紅斑およびびらんを主徴とする疾患……44
1.多形滲出性紅斑症候群……44
2.薬 疹……44
3.扁平(紅色)苔癬……45
III 潰瘍を主徴とする疾患……45
1.アフタ性潰瘍……46
2.潰瘍性口内炎……47
3.褥瘡性潰瘍……47
4.癌性潰瘍……47
5.特異性炎による潰瘍……48
IV 白斑を主徴とする疾患……48
1.白板症……49
2.口腔カンジダ症……49
V 色素沈着を主徴とする疾患……49
1.色素性母斑……49
2.悪性黒色腫……50
3.び漫性のメラニン色素沈着……50
4.外来性色素沈着症……50
VI その他の異常ないしは疾患……51
1.先天的ないしは局所的発育異常……51
2.萎縮性病変を主徴とするもの……51
3.アレルギーによると考えられる口唇の病変……51
4章 口腔領域の炎症/53
I 歯周組織の炎症……53
1.炎症の原因……53
2.口腔炎症の特徴……53
3.炎症の病期と病態……54
4.感染症の一般的治療……55
II 顎骨の炎症……56
1.顎炎の一般的症状……56
2.急性化膿性骨髄炎……56
3.顎炎の原因菌……57
III 顎骨周囲組織の炎症……57
口底炎……58
5章 顎関節疾患/59
I 顎関節症……59
1.病型分類と症状……59
2.治 療……61
II 顎関節の脱臼……61
1.顎関節脱臼……61
2.顎関節強直症……61
III その他……62
1.化膿性顎関節炎……61
2.顎関節リウマチ……62
6章 口腔領域の嚢胞/63
I 顎骨内にできる嚢胞……64
1.歯原性嚢胞……64
2.非歯原性嚢胞……65
II 軟組織に生じる嚢胞……66
1.粘液嚢胞……67
2.胎生期上皮由来の嚢胞……68
7章 口腔領域の腫瘍/69
I 歯原性腫瘍……70
1.エナメル上皮腫……70
2.歯牙腫……71
3.セメント質腫……72
II 非歯原性良性腫瘍……73
1.骨軟骨腫瘍……73
2.表層上皮性腫瘍……73
3.唾液腺腫瘍……73
III 非歯原性悪性腫瘍……74
1.癌 腫……74
2.肉 腫……75
3.悪性リンパ腫……76
IV 前癌性病変……76
1.白板症……76
2.その他……76
V 腫瘍類似疾患……76
1.エプーリス……77
2.義歯性線維腫……78
3.薬物性歯肉肥大……78
8章 唾液腺疾患/79
I 炎 症……79
1.非特異性唾液腺炎……79
2.ムンプス……80
3.唾石症……80
II 腫 瘍……81
1.多形性腺腫……81
2.腺様嚢胞癌……81
III その他……82
1.口腔乾燥症……82
2.流涎症……82
9章 口腔領域の神経疾患/83
I 神経痛……83
1.三叉神経痛……83
2.舌咽神経痛……84
II 神経麻痺……84
1.三叉神経麻痺……84
2.顔面神経麻痺……84
III オーラルジスキネジア……85
10章 血液疾患と出血性素因/86
I 赤血球系の疾患……86
1.再性不良性貧血……86
2.悪性貧血……86
3.鉄欠乏性貧血……87
II 白血球系の疾患……88
1.白血病……88
2.顆粒球減少症……89
III 出血性素因……89
1.血友病……90
2.血小板減少性紫斑病……91
付章 口腔・顔面に症状を現す症候群/92
I 形態異常がみられる疾患……92
1.クルーゾン病(頭蓋顔面異骨症)……92
2.ダウン症候群……92
3.ピエール・ロバン症候群……93
4.基底細胞母斑症候群……93
5.ガードナー症候群……93
II 粘膜に症状が現れる疾患……94
1.アジソン病……94
2.ポイツ-ジェガース症候群……94
3.パピヨン-ルフェーブル症候群……94
III 唾液腺に症状が現れる疾患……94
シェーグレン症候群……94
III編 口腔外科診療の実際
1章 診察と診断/97
I 診察の実際……97
1.問 診……97
2.口腔,頭頚部,全身などの診査……98
3.臨床検査などの実施とその意義……100
付.検体採取の仕方と注意……103
II 診察と診断の過程における歯科衛生士の役割……104
1.問診票の配付とチェック……104
2.患者の誘導とチェアー・ライティングの調節……104
3.診察に必要な器具,器械の準備……105
4.診察の介助……106
5.臨床検査の手配,検査成績の報告と保管……106
2章 滅菌と消毒/107
I 口腔外科における滅菌と消毒の意義……107
II 手術器材の滅菌と消毒・日常の管理……107
1.薬液浸漬……108
2.洗 浄……108
3.滅菌と消毒……108
4.保 管……110
III 手指の消毒……110
1.フュールブリンゲル法……110
2.手指消毒の実際……110
IV 手術野の消毒……112
1.皮膚の消毒……112
2.口腔内の消毒……112
V 院内感染防止……113
1.汚染された器具の取り扱い……114
2.手指が汚染された場合の処置……114
3章 創傷処置/115
I 軟組織の治療……115
1.口腔粘膜の損傷状態……115
2.口腔組織の治癒様式と治療……115
3.治癒経過の確認事項……116
II 創傷の治癒過程……117
1.軟組織の治癒過程……117
2.抜歯窩の治癒過程……118
4章 抜歯術/119
I 適応症と禁忌症……120
1.適応症……120
2.禁忌症……120
3.抜歯時の偶発症防止……122
II 器材の準備……124
1.抜歯に用いられる器材……124
2.普通抜歯の準備……128
3.難抜歯の準備……128
III 抜歯の実際と介助……129
1.普通(単純)抜歯……129
2.難抜歯……129
5章 口腔外科小手術/132
I 歯槽整形および骨瘤除去手術……132
1.適応症……132
2.器材の準備……133
3.手術の実際と介助……133
II 口腔インプラント……135
1.適応症……135
2.器材の準備……135
III 切開・排膿の手術……139
1.適応症……139
2.器材の準備……139
3.手術の実際と介助……139
IV 嚢胞摘出術……141
1.治療法……141
2.器材の準備……144
3.手術の実際と介助……145
V 歯および歯槽骨外傷の処置……146
1.創面の処置と歯・歯槽骨の整復……146
2.歯および歯槽骨の固定術……147
3.歯の再植術……150
6章 口腔出血に対する処置法/151
I 口腔出血の診断ポイント……151
II 止血法と止血剤(材)……152
1.局所止血処置……152
2.止血剤……153
III 止血処置の実際と介助……154
IV編 歯科口腔外科の麻酔
1章 歯科麻酔と歯科衛生士/159
I 術者として知っておくこと(スケーリング時)……159
1.患者の全身状態……159
2.スケーリングの循環に及ぼす影響……160
II 介助者として知っておくこと……160
1.救急薬品……160
2.患者の合併疾患……160
III 全身評価……161
1.問診,視診……161
2.臨床検査……161
3.主治医との連絡……161
IV ストレスに対する生体の反応……161
1.歯科治療におけるストレス……161
2.生体の反応……161
V バイタルサインの意味と見方……162
1.脈 拍……162
2.血 圧……163
3.呼 吸……164
4.意 識……165
2章 麻酔法・精神鎮静法/166
I 局所麻酔……166
1.局所麻酔法の種類……166
2.局所麻酔薬……167
3.注射の準備……167
4.麻酔薬・器具の保管と消毒……170
5.局所麻酔の合併症……170
II 精神鎮静法……172
1.鎮静法の種類……173
2.鎮静法の適応症と禁忌症……173
3.笑気吸入鎮静法……173
III 全身麻酔……176
1.術前の患者管理……176
2.全身麻酔の種類……176
3.静脈麻酔……178
4.全身麻酔管理……178
IV ハリ麻酔……179
3章 救急蘇生法/181
I 全身的偶発症の原因と種類およびその対応……181
1.疼痛性ショック……181
2.過換気症候群……182
II 蘇生法……183
1.A-Airway-気道……184
2.B-Breathing-人工呼吸……185
3.C-Circulation-循環……186
III 酸素療法……187
1.酸素欠乏症の種類……187
2.実施法……188
IV 血管確保……188
参考図書……191
用語解説……192
さくいん……195