序文
薬理学は,生理学から分かれた大きな枝の一つであり,生命科学の一分野であると同時に,病気を治すという,臨床医学の一分野でもある.このため,薬理学を理解し歯科医療に役立てるためには,解剖学,生化学,生理学,微生物学,病理学などの基礎的知識が必要となる.健康なときや,病気のときに,わたしたちの身体がどのように機能しているのかについての知識がなければ,その患者さんに薬物を投与したときに起こる変化(効果)が理解できるはずもない.多くの薬物の効力発現には,科学的根拠に基づいた説明が可能なので,これから薬理学を学ぼうとする人たちは,この膨大な知識を頭から詰め込むのではなく,できるかぎり論理的に納得しながら学ぶ努力をしてほしい.
歯科医療においては,一般の医療ではあまり使われないような劇薬類が日常的に口腔内に適用される.器械や材料ばかりでなく,これらの薬物を,治療のポイントポイントで,歯科医師の指示により的確に準備できることは,同じスタッフである歯科医師と歯科衛生士との間に信頼感をつくりだすための大きな条件の一つとなる.このためには,薬剤の取り扱いに関する基本を理解する必要がある.また歯科の治療内容と,それに関連する薬物の関係とをよく理解することも必要である.これらの点を十分に念頭において,本書は構成されている.
口腔内に限ったこのような薬物治療ばかりでなく,今日では,一般の医科における治療のように,全身的に投与する薬物も非常に増えてきている.また,高齢者や有病者が歯科診療を受ける機会が増加しているので,薬物を有効に,また安全に投与するために,これからの歯科医師は,全身管理の知識と薬物に関する広い知識をもつことが要請される.同時に,スタッフである歯科衛生士もまた,大切な診療室のチェック機構として働いてほしい.
本書は複数の専門家によって分担執筆されているので,用語の統一性を図ったり,内容の重複,矛盾などの生じないように十分に注意を払ったが,本書をご利用いただく方々からの厳しいご指摘もお願いしたい.
なお,本教本のまとめ役として,最初から編集,執筆にあたられた佐藤精一教授(明海大学歯学部歯科薬理学教室)が本書の出版を待たずして急逝されたが,校正などにつき,同教室の丸山七朗講師が快く代行を引き受けてくださったので,大きな支障もなく出版することが可能となった.ここに厚く御礼申し上げる.
おわりに,本書の出版にあたってご尽力くださった,医歯薬出版株式会社に深く感謝する.
なお,執筆は,1・5章を佐藤が,2章を山崎が,3・7・8章を加藤が,4・15章を川口が,6・9・10・11章を大浦が,12・13・14章を岩久が,それぞれ担当した.
1994年3月 著者一同
推薦の序
厚生省健康政策局歯科衛生課長 宮武光吉
近年,わが国では,人口の急速な高齢化に伴い,疾病構造が変化してきていることなどから保健医療サービスに対する住民のニーズが急速に高まってきており,良質な保健医療の供給を行いうる体制を整備するため,資質の高い保健医療関係者の養成を行うことが重要な課題となっている.
歯科衛生士の資質向上を図るため,歯科衛生士学校養成所の修業年限の延長,学科課程の改正等が昭和58年に行われ,5年後の昭和63年よりすべての養成所で新カリキュラムによる教育が行われるようになった.本改正により,保健指導や歯科予防処置に関する教科内容の充実が図られた.そして,平成元年6月には,歯科衛生士法の一部改正がされ,歯科衛生士の業務に歯科保健指導が加わるとともに,免許権者が都道府県知事から厚生大臣に改められた.
また,わが国における歯科保健対策の動きについて目を向けると,近年,80歳になっても20本の歯を保つことを目的とした8020(ハチマル・ニイマル)運動が全国各地で広がってきている.来年度よりはじまる老人保健事業第3次計画では,在宅寝たきり老人に対して歯科衛生士による訪問口腔衛生指導が行われることとなっており,歯科保健事業の充実強化が図られるようになってきている.歯の健康づくりに対する国民の関心は年々高まってきており,歯科保健指導や歯科予防処置等の業務を通じて,国民の歯の健康づくりに従事する歯科衛生士の果たす役割は今後ますます重要になると考えられる.
資質の高い歯科衛生士が養成されるためには,最新の歯科保健医療に関する知識および技術が,効果的に学生に対して教授されることが必要である.このようなときに新しい歯科衛生士教本が発刊され,内容の見直しが行われることは,誠に意義深く,歯科衛生士教育の充実強化とともに,わが国における歯科保健対策を推進していくうえで要となると確信している.
本書が多くの歯科衛生士教育機関において十分に活用され,よりよい歯科衛生士が養成されることを期待し,推薦の序としたい.
1991年12月
新歯科衛生士教本の発刊にあたって
歯科衛生士教育は,昭和24年に始まってから,40年余りが経過しました.
この間,歯科保健に対する社会的ニーズの高まりや,歯科医学・医療の発展に伴い,歯科衛生士およびその養成・教育の質的量的な充実が叫ばれ,徐々に法制上の整備・改正も行われて,今日では就業歯科衛生士数約5万名,また歯科衛生士養成所も132校を数えるに至りました.
全国歯科衛生士教育協議会は,こうした社会的要請に対応するため,昭和36年に発足して以来多くの関係者の築いてきた教育の土台をもとに,昭和42年,「歯科衛生士教本」を発刊しましたが,さらに昭和56年「教本の全面改訂」の着手・発行を経て,10年目を迎えることになりました.
しかしながら,再び歯科衛生士教育は時代の大きな節目にさしかかろうとしております.
今日,わが国では,高齢化社会の到来とともに,国民の医療への要望もますます多様化し,医療の質的向上が強く求められるようになってまいりました.このような流れを背景として,ここ数年の間に,歯科衛生士に対する社会の要望にも大きな変化が現れてきました.
それに伴って,昭和58年2月,歯科衛生士養成所教授要綱が改められ,重ねて昭和63年には歯科衛生士試験出題基準も示されて,各教科目の関係や,新しい科目の導入などが求められるようになりました.また,さらに,平成元年6月に歯科衛生士法の一部改正が行われ,新たに歯科衛生士業務に保健指導が加わることや,統一試験の実施と知事免許から厚生大臣免許への移行などが明記され,歯科衛生士の活躍に大きな期待がよせられています.
本協議会では,このような状況の変化に対して必要な準備を進めてまいりましたが,ことに歯科衛生士教本については,慎重な検討を加えて対応することになりました.
このため,これまでの歯科衛生士教本についての教育現場からの意見の収集調査,他の保健医療職種の教育との関連,臨床および公衆衛生現場における歯科衛生士の活動状況等を分析し,併せて教授要綱ならびに出題基準をふまえた新たな編集方針のもとにさらなる充実をはかるべく,ここに“新歯科衛生士教本”として刊行することといたしました.
この新歯科衛生士教本が十分活用され,わが国民の歯科保健の向上に役立つことを切に願うものであります.
1991年12月
全国歯科衛生士教育協議会
新歯科衛生士教本編集委員榊原悠紀田郎 戸田善久
石川達也 宮脇美智子
勝山 茂 成田むつ
西 正勝 善本秀知
薬理学は,生理学から分かれた大きな枝の一つであり,生命科学の一分野であると同時に,病気を治すという,臨床医学の一分野でもある.このため,薬理学を理解し歯科医療に役立てるためには,解剖学,生化学,生理学,微生物学,病理学などの基礎的知識が必要となる.健康なときや,病気のときに,わたしたちの身体がどのように機能しているのかについての知識がなければ,その患者さんに薬物を投与したときに起こる変化(効果)が理解できるはずもない.多くの薬物の効力発現には,科学的根拠に基づいた説明が可能なので,これから薬理学を学ぼうとする人たちは,この膨大な知識を頭から詰め込むのではなく,できるかぎり論理的に納得しながら学ぶ努力をしてほしい.
歯科医療においては,一般の医療ではあまり使われないような劇薬類が日常的に口腔内に適用される.器械や材料ばかりでなく,これらの薬物を,治療のポイントポイントで,歯科医師の指示により的確に準備できることは,同じスタッフである歯科医師と歯科衛生士との間に信頼感をつくりだすための大きな条件の一つとなる.このためには,薬剤の取り扱いに関する基本を理解する必要がある.また歯科の治療内容と,それに関連する薬物の関係とをよく理解することも必要である.これらの点を十分に念頭において,本書は構成されている.
口腔内に限ったこのような薬物治療ばかりでなく,今日では,一般の医科における治療のように,全身的に投与する薬物も非常に増えてきている.また,高齢者や有病者が歯科診療を受ける機会が増加しているので,薬物を有効に,また安全に投与するために,これからの歯科医師は,全身管理の知識と薬物に関する広い知識をもつことが要請される.同時に,スタッフである歯科衛生士もまた,大切な診療室のチェック機構として働いてほしい.
本書は複数の専門家によって分担執筆されているので,用語の統一性を図ったり,内容の重複,矛盾などの生じないように十分に注意を払ったが,本書をご利用いただく方々からの厳しいご指摘もお願いしたい.
なお,本教本のまとめ役として,最初から編集,執筆にあたられた佐藤精一教授(明海大学歯学部歯科薬理学教室)が本書の出版を待たずして急逝されたが,校正などにつき,同教室の丸山七朗講師が快く代行を引き受けてくださったので,大きな支障もなく出版することが可能となった.ここに厚く御礼申し上げる.
おわりに,本書の出版にあたってご尽力くださった,医歯薬出版株式会社に深く感謝する.
なお,執筆は,1・5章を佐藤が,2章を山崎が,3・7・8章を加藤が,4・15章を川口が,6・9・10・11章を大浦が,12・13・14章を岩久が,それぞれ担当した.
1994年3月 著者一同
推薦の序
厚生省健康政策局歯科衛生課長 宮武光吉
近年,わが国では,人口の急速な高齢化に伴い,疾病構造が変化してきていることなどから保健医療サービスに対する住民のニーズが急速に高まってきており,良質な保健医療の供給を行いうる体制を整備するため,資質の高い保健医療関係者の養成を行うことが重要な課題となっている.
歯科衛生士の資質向上を図るため,歯科衛生士学校養成所の修業年限の延長,学科課程の改正等が昭和58年に行われ,5年後の昭和63年よりすべての養成所で新カリキュラムによる教育が行われるようになった.本改正により,保健指導や歯科予防処置に関する教科内容の充実が図られた.そして,平成元年6月には,歯科衛生士法の一部改正がされ,歯科衛生士の業務に歯科保健指導が加わるとともに,免許権者が都道府県知事から厚生大臣に改められた.
また,わが国における歯科保健対策の動きについて目を向けると,近年,80歳になっても20本の歯を保つことを目的とした8020(ハチマル・ニイマル)運動が全国各地で広がってきている.来年度よりはじまる老人保健事業第3次計画では,在宅寝たきり老人に対して歯科衛生士による訪問口腔衛生指導が行われることとなっており,歯科保健事業の充実強化が図られるようになってきている.歯の健康づくりに対する国民の関心は年々高まってきており,歯科保健指導や歯科予防処置等の業務を通じて,国民の歯の健康づくりに従事する歯科衛生士の果たす役割は今後ますます重要になると考えられる.
資質の高い歯科衛生士が養成されるためには,最新の歯科保健医療に関する知識および技術が,効果的に学生に対して教授されることが必要である.このようなときに新しい歯科衛生士教本が発刊され,内容の見直しが行われることは,誠に意義深く,歯科衛生士教育の充実強化とともに,わが国における歯科保健対策を推進していくうえで要となると確信している.
本書が多くの歯科衛生士教育機関において十分に活用され,よりよい歯科衛生士が養成されることを期待し,推薦の序としたい.
1991年12月
新歯科衛生士教本の発刊にあたって
歯科衛生士教育は,昭和24年に始まってから,40年余りが経過しました.
この間,歯科保健に対する社会的ニーズの高まりや,歯科医学・医療の発展に伴い,歯科衛生士およびその養成・教育の質的量的な充実が叫ばれ,徐々に法制上の整備・改正も行われて,今日では就業歯科衛生士数約5万名,また歯科衛生士養成所も132校を数えるに至りました.
全国歯科衛生士教育協議会は,こうした社会的要請に対応するため,昭和36年に発足して以来多くの関係者の築いてきた教育の土台をもとに,昭和42年,「歯科衛生士教本」を発刊しましたが,さらに昭和56年「教本の全面改訂」の着手・発行を経て,10年目を迎えることになりました.
しかしながら,再び歯科衛生士教育は時代の大きな節目にさしかかろうとしております.
今日,わが国では,高齢化社会の到来とともに,国民の医療への要望もますます多様化し,医療の質的向上が強く求められるようになってまいりました.このような流れを背景として,ここ数年の間に,歯科衛生士に対する社会の要望にも大きな変化が現れてきました.
それに伴って,昭和58年2月,歯科衛生士養成所教授要綱が改められ,重ねて昭和63年には歯科衛生士試験出題基準も示されて,各教科目の関係や,新しい科目の導入などが求められるようになりました.また,さらに,平成元年6月に歯科衛生士法の一部改正が行われ,新たに歯科衛生士業務に保健指導が加わることや,統一試験の実施と知事免許から厚生大臣免許への移行などが明記され,歯科衛生士の活躍に大きな期待がよせられています.
本協議会では,このような状況の変化に対して必要な準備を進めてまいりましたが,ことに歯科衛生士教本については,慎重な検討を加えて対応することになりました.
このため,これまでの歯科衛生士教本についての教育現場からの意見の収集調査,他の保健医療職種の教育との関連,臨床および公衆衛生現場における歯科衛生士の活動状況等を分析し,併せて教授要綱ならびに出題基準をふまえた新たな編集方針のもとにさらなる充実をはかるべく,ここに“新歯科衛生士教本”として刊行することといたしました.
この新歯科衛生士教本が十分活用され,わが国民の歯科保健の向上に役立つことを切に願うものであります.
1991年12月
全国歯科衛生士教育協議会
新歯科衛生士教本編集委員榊原悠紀田郎 戸田善久
石川達也 宮脇美智子
勝山 茂 成田むつ
西 正勝 善本秀知
1章 総論/1
薬理学の意義…… 1
薬理作用と薬物の作用機序…… 2
1.薬理作用の基本形式…… 2
2.薬理作用の分類…… 3
3.薬物の作用機序…… 3
薬理作用に影響を与える因子…… 5
1.用量…… 5
2.生体の感受性…… 6
薬物の投与と生体内運命…… 9
1.薬物の投与経路(投与方法)と吸収…… 9
2.分布……12
3.代謝……12
4.排泄……13
〈ロマンへの旅立ち〉……13
5.生物学的半減期……14
薬物の連用……14
1.蓄積……14
2.耐性……15
3.依存……15
4.その他の連用の問題点……15
薬物の併用……16
1.協力作用……16
2.拮抗作用……16
3.薬物相互作用による有害反応……16
薬物の有害反応……17
1.主作用による有害反応……17
2.副作用……17
3.特異体質……18
4.二次的効果……18
5.薬物相互作用……18
2章 医薬品,剤形,処方箋と調剤/19
医薬品……19
1.薬(くすり)とは……19
2.薬の歴史……19
3.医薬品の特殊性……20
4.医薬品の定義……20
5.医薬部外品,化粧品,医療用具……21
6.薬事法と関連法規……22
7.医薬品の種類と名称……24
8.医薬品の分類……25
9.医薬用外毒物・劇物……27
10.麻薬及び向精神薬取締法……27
薬剤の剤形……28
1.薬剤と薬物……28
2.剤形……29
3.散剤……29
4.顆粒剤……30
5.錠剤……30
6.丸剤……31
7.トローチ剤……31
8.カプセル剤……31
9.液剤……31
10.液状の内用製剤……32
11.液状の外用製剤……32
12.その他の液状の製剤……33
13.注射剤……34
14.軟膏剤……34
15.エアゾール剤……34
16.眼軟膏剤……34
17.坐剤……34
18.貼付剤……35
19.パップ剤……35
処方箋と調剤……35
1.処方と処方箋……35
2.処方箋の種類と記載事項……36
3.調剤と製剤……36
4.調剤設備……38
5.調剤の方法……38
6.配合変化……39
7.医薬品の保存方法……40
8.医薬品の取り扱い上の注意事項……42
9.処方箋の用語……43
3章 中枢神経系に作用する薬物/44
中枢神経系とは……44
1.中枢神経系の機能……44
2.中枢神経系に対する薬物作用の基本……45
中枢神経系に作用する薬物……47
1.全身麻酔薬……47
2.催眠薬……49
3.抗不安薬……50
4.精神賦活薬……50
5.鎮痛薬……51
〈シンナー遊び〉……54
4章 末梢神経系に作用する薬物/56
末梢神経とは……56
局所麻酔薬……57
1.局所麻酔薬とは……57
2.知覚神経の機能と構造……57
3.局所麻酔薬の作用機序……58
4.局所麻酔効果に影響する因子……58
5.局所麻酔薬の適用方法……60
6.局所麻酔薬の分類……61
7.局所麻酔薬の副作用……61
8.おもな局所麻酔薬……62
〈塩酸コカイン〉……63
自律神経系に作用する薬物……64
1.自律神経系の一般知識……64
2.自律神経系に作用する薬物を理解するための基本的知識……64
3.シナプスにおける薬物の作用……65
4.自律神経薬の分類……66
神経・筋接合部に作用する薬物……70
5章 呼吸・循環器系に作用する薬物/71
循環器系に作用する薬物……71
1.強心薬(強心配糖体)……72
2.抗不整脈薬……73
3.狭心症治療薬……74
4.抗高血圧薬……74
〈“心”の臓器--温かい心臓,冷たい心臓〉……75
5.抗動脈硬化薬および末梢血管拡張薬……76
6.急性末梢循環不全およびショックの治療薬……76
呼吸器系に作用する薬物……77
1.呼吸興奮薬……77
2.酸素……78
3.気管支喘息治療薬……78
4.鎮咳薬および去痰薬……78
6章 止血薬/79
出血と止血……79
1.血液……79
2.出血……79
3.止血……80
4.血液凝固機序……80
止血薬……81
1.止血薬の分類……81
2.おもな止血薬……82
血液凝固阻止薬(抗凝血薬)……84
1.ヘパリン……84
2.ワルファリン……84
7章 抗炎症薬/85
炎症とは……85
1.炎症と炎症治療薬……85
2.炎症の経過……85
3.炎症のケミカルメディエーター……86
4.感染による炎症……87
抗炎症薬……88
1.ステロイド性抗炎症薬……89
2.非ステロイド性抗炎症薬……90
3.消炎酵素剤……92
4.その他の抗炎症薬……93
5.アレルギーと抗炎症薬……94
6.投薬の種類と効果……95
〈古くて新しい薬アスピリンaspirin〉……95
8章 ビタミン・ホルモン/96
ビタミン……96
1.脂溶性ビタミン……96
2.水溶性ビタミン……97
〈ビタミンの語源〉……97
ホルモン……98
1.脳下垂体ホルモン……98
〈栄養ドリンク〉……98
2.甲状腺ホルモン……100
3.副甲状腺ホルモン(PTH,パラソルモン)……100
4.副腎皮質ホルモンと副腎髄質ホルモン……100
5.性ホルモン……101
〈排卵誘発〉……101
6.膵臓ホルモン……102
7.唾液腺ホルモン……102
〈スポーツ選手と筋肉増強剤(タンパク同化ステロイド)〉……102
9章 病原微生物に作用する薬物/103
感染と感染症……103
消毒薬……104
1.消毒薬の作用機序……104
2.消毒薬の効果に影響を及ぼす諸条件……105
3.消毒薬の効力の判定……106
4.消毒薬の分類……106
5.おもな消毒薬……107
6.B型肝炎ウイルスとエイズウイルスの滅菌と消毒……112
化学療法薬……113
1.化学療法薬に関して用いられる用語……114
2.化学療法薬の作用機序……115
3.化学療法薬の副作用……117
4.化学療法薬の分類……117
5.おもな化学療法薬……118
10章 悪性腫瘍治療薬/122
悪性腫瘍……122
腫瘍の分類……122
悪性腫瘍治療薬の分類……123
おもな悪性腫瘍治療薬……124
1.アルキル化薬……124
2.代謝拮抗薬……124
3.抗癌抗生物質……125
4.ホルモン剤……125
5.植物アルカロイド……125
6.免疫療法薬……125
7.その他……126
11章 腐食・収斂薬/127
腐食作用と収斂作用……127
腐食薬……127
1.腐食薬の薬理作用……128
2.おもな腐食薬……128
収斂薬……129
1.収斂薬の薬理作用……129
2.おもな収斂薬……129
12章 歯内療法に使用する薬/131
歯内療法とは……131
歯内療法の術式と使用薬剤……131
1.う窩の開拡,感染歯質削除,窩洞清掃(窩洞清掃剤)……131
2.窩洞消毒,歯髄鎮静(窩洞消毒剤,歯髄鎮静剤)……132
3.覆髄(■面清掃消毒剤,間接覆髄剤,直接覆髄剤)……133
4.歯髄切断法(局所麻酔薬,歯髄失〈除〉活剤,断髄面清掃・消毒剤,断髄面貼付剤)……135
5.抜髄法(局所麻酔剤,歯髄失活剤)……138
6.感染根管治療法……138
7.根尖性歯周疾患治療法……138
8.根管清掃,根管拡大(根管清掃剤,根管拡大補助剤)……139
9.根管消毒(根管消毒剤)……141
10.根管充填(根管充填剤〈材〉)……143
11.象牙質知覚過敏症(象牙質知覚鈍麻剤)……146
13章 歯周疾患に使用する薬/147
歯周疾患とは……147
歯周疾患の治療法……147
歯周疾患治療用薬剤……148
1.腐食薬……148
2.消毒薬……148
3.組織賦活薬……148
4.抗生物質……148
5.ホルモン剤……148
6.ビタミン剤……148
7.補助的薬剤……149
14章 口腔用薬/150
1.トローチ剤……150
2.歯科用コーン剤……150
3.含嗽・洗口剤……151
4.軟膏剤……151
5.歯科用貼付剤……151
6.バッカル剤……152
15章 う蝕の予防に使用する薬/153
う蝕のでき方……153
う蝕の予防……154
歯磨剤……154
1.歯磨剤の組成……154
2.歯磨剤に必要な条件……155
3.研磨剤を配合する意義……155
4.薬物(特殊有効成分)の配合……155
フッ化物によるう蝕予防……156
1.フッ化物が有効と考えられる根拠……156
2.フッ素の薬理……156
3.う蝕予防のためのフッ化物の適用方法……159
予防填塞材……162
プラーク染め出し剤……163
1.プラーク染め出し剤の意義……163
2.プラーク染め出し剤の具備条件と使用法……163
追補……164
参考図書……165
用語解説……166
さくいん……169
注)
1.本文中の印は,“商品名”をあらわしています.
2.本文中のなどの数字は,巻末の“用語解説”の番号です.
薬理学の意義…… 1
薬理作用と薬物の作用機序…… 2
1.薬理作用の基本形式…… 2
2.薬理作用の分類…… 3
3.薬物の作用機序…… 3
薬理作用に影響を与える因子…… 5
1.用量…… 5
2.生体の感受性…… 6
薬物の投与と生体内運命…… 9
1.薬物の投与経路(投与方法)と吸収…… 9
2.分布……12
3.代謝……12
4.排泄……13
〈ロマンへの旅立ち〉……13
5.生物学的半減期……14
薬物の連用……14
1.蓄積……14
2.耐性……15
3.依存……15
4.その他の連用の問題点……15
薬物の併用……16
1.協力作用……16
2.拮抗作用……16
3.薬物相互作用による有害反応……16
薬物の有害反応……17
1.主作用による有害反応……17
2.副作用……17
3.特異体質……18
4.二次的効果……18
5.薬物相互作用……18
2章 医薬品,剤形,処方箋と調剤/19
医薬品……19
1.薬(くすり)とは……19
2.薬の歴史……19
3.医薬品の特殊性……20
4.医薬品の定義……20
5.医薬部外品,化粧品,医療用具……21
6.薬事法と関連法規……22
7.医薬品の種類と名称……24
8.医薬品の分類……25
9.医薬用外毒物・劇物……27
10.麻薬及び向精神薬取締法……27
薬剤の剤形……28
1.薬剤と薬物……28
2.剤形……29
3.散剤……29
4.顆粒剤……30
5.錠剤……30
6.丸剤……31
7.トローチ剤……31
8.カプセル剤……31
9.液剤……31
10.液状の内用製剤……32
11.液状の外用製剤……32
12.その他の液状の製剤……33
13.注射剤……34
14.軟膏剤……34
15.エアゾール剤……34
16.眼軟膏剤……34
17.坐剤……34
18.貼付剤……35
19.パップ剤……35
処方箋と調剤……35
1.処方と処方箋……35
2.処方箋の種類と記載事項……36
3.調剤と製剤……36
4.調剤設備……38
5.調剤の方法……38
6.配合変化……39
7.医薬品の保存方法……40
8.医薬品の取り扱い上の注意事項……42
9.処方箋の用語……43
3章 中枢神経系に作用する薬物/44
中枢神経系とは……44
1.中枢神経系の機能……44
2.中枢神経系に対する薬物作用の基本……45
中枢神経系に作用する薬物……47
1.全身麻酔薬……47
2.催眠薬……49
3.抗不安薬……50
4.精神賦活薬……50
5.鎮痛薬……51
〈シンナー遊び〉……54
4章 末梢神経系に作用する薬物/56
末梢神経とは……56
局所麻酔薬……57
1.局所麻酔薬とは……57
2.知覚神経の機能と構造……57
3.局所麻酔薬の作用機序……58
4.局所麻酔効果に影響する因子……58
5.局所麻酔薬の適用方法……60
6.局所麻酔薬の分類……61
7.局所麻酔薬の副作用……61
8.おもな局所麻酔薬……62
〈塩酸コカイン〉……63
自律神経系に作用する薬物……64
1.自律神経系の一般知識……64
2.自律神経系に作用する薬物を理解するための基本的知識……64
3.シナプスにおける薬物の作用……65
4.自律神経薬の分類……66
神経・筋接合部に作用する薬物……70
5章 呼吸・循環器系に作用する薬物/71
循環器系に作用する薬物……71
1.強心薬(強心配糖体)……72
2.抗不整脈薬……73
3.狭心症治療薬……74
4.抗高血圧薬……74
〈“心”の臓器--温かい心臓,冷たい心臓〉……75
5.抗動脈硬化薬および末梢血管拡張薬……76
6.急性末梢循環不全およびショックの治療薬……76
呼吸器系に作用する薬物……77
1.呼吸興奮薬……77
2.酸素……78
3.気管支喘息治療薬……78
4.鎮咳薬および去痰薬……78
6章 止血薬/79
出血と止血……79
1.血液……79
2.出血……79
3.止血……80
4.血液凝固機序……80
止血薬……81
1.止血薬の分類……81
2.おもな止血薬……82
血液凝固阻止薬(抗凝血薬)……84
1.ヘパリン……84
2.ワルファリン……84
7章 抗炎症薬/85
炎症とは……85
1.炎症と炎症治療薬……85
2.炎症の経過……85
3.炎症のケミカルメディエーター……86
4.感染による炎症……87
抗炎症薬……88
1.ステロイド性抗炎症薬……89
2.非ステロイド性抗炎症薬……90
3.消炎酵素剤……92
4.その他の抗炎症薬……93
5.アレルギーと抗炎症薬……94
6.投薬の種類と効果……95
〈古くて新しい薬アスピリンaspirin〉……95
8章 ビタミン・ホルモン/96
ビタミン……96
1.脂溶性ビタミン……96
2.水溶性ビタミン……97
〈ビタミンの語源〉……97
ホルモン……98
1.脳下垂体ホルモン……98
〈栄養ドリンク〉……98
2.甲状腺ホルモン……100
3.副甲状腺ホルモン(PTH,パラソルモン)……100
4.副腎皮質ホルモンと副腎髄質ホルモン……100
5.性ホルモン……101
〈排卵誘発〉……101
6.膵臓ホルモン……102
7.唾液腺ホルモン……102
〈スポーツ選手と筋肉増強剤(タンパク同化ステロイド)〉……102
9章 病原微生物に作用する薬物/103
感染と感染症……103
消毒薬……104
1.消毒薬の作用機序……104
2.消毒薬の効果に影響を及ぼす諸条件……105
3.消毒薬の効力の判定……106
4.消毒薬の分類……106
5.おもな消毒薬……107
6.B型肝炎ウイルスとエイズウイルスの滅菌と消毒……112
化学療法薬……113
1.化学療法薬に関して用いられる用語……114
2.化学療法薬の作用機序……115
3.化学療法薬の副作用……117
4.化学療法薬の分類……117
5.おもな化学療法薬……118
10章 悪性腫瘍治療薬/122
悪性腫瘍……122
腫瘍の分類……122
悪性腫瘍治療薬の分類……123
おもな悪性腫瘍治療薬……124
1.アルキル化薬……124
2.代謝拮抗薬……124
3.抗癌抗生物質……125
4.ホルモン剤……125
5.植物アルカロイド……125
6.免疫療法薬……125
7.その他……126
11章 腐食・収斂薬/127
腐食作用と収斂作用……127
腐食薬……127
1.腐食薬の薬理作用……128
2.おもな腐食薬……128
収斂薬……129
1.収斂薬の薬理作用……129
2.おもな収斂薬……129
12章 歯内療法に使用する薬/131
歯内療法とは……131
歯内療法の術式と使用薬剤……131
1.う窩の開拡,感染歯質削除,窩洞清掃(窩洞清掃剤)……131
2.窩洞消毒,歯髄鎮静(窩洞消毒剤,歯髄鎮静剤)……132
3.覆髄(■面清掃消毒剤,間接覆髄剤,直接覆髄剤)……133
4.歯髄切断法(局所麻酔薬,歯髄失〈除〉活剤,断髄面清掃・消毒剤,断髄面貼付剤)……135
5.抜髄法(局所麻酔剤,歯髄失活剤)……138
6.感染根管治療法……138
7.根尖性歯周疾患治療法……138
8.根管清掃,根管拡大(根管清掃剤,根管拡大補助剤)……139
9.根管消毒(根管消毒剤)……141
10.根管充填(根管充填剤〈材〉)……143
11.象牙質知覚過敏症(象牙質知覚鈍麻剤)……146
13章 歯周疾患に使用する薬/147
歯周疾患とは……147
歯周疾患の治療法……147
歯周疾患治療用薬剤……148
1.腐食薬……148
2.消毒薬……148
3.組織賦活薬……148
4.抗生物質……148
5.ホルモン剤……148
6.ビタミン剤……148
7.補助的薬剤……149
14章 口腔用薬/150
1.トローチ剤……150
2.歯科用コーン剤……150
3.含嗽・洗口剤……151
4.軟膏剤……151
5.歯科用貼付剤……151
6.バッカル剤……152
15章 う蝕の予防に使用する薬/153
う蝕のでき方……153
う蝕の予防……154
歯磨剤……154
1.歯磨剤の組成……154
2.歯磨剤に必要な条件……155
3.研磨剤を配合する意義……155
4.薬物(特殊有効成分)の配合……155
フッ化物によるう蝕予防……156
1.フッ化物が有効と考えられる根拠……156
2.フッ素の薬理……156
3.う蝕予防のためのフッ化物の適用方法……159
予防填塞材……162
プラーク染め出し剤……163
1.プラーク染め出し剤の意義……163
2.プラーク染め出し剤の具備条件と使用法……163
追補……164
参考図書……165
用語解説……166
さくいん……169
注)
1.本文中の印は,“商品名”をあらわしています.
2.本文中のなどの数字は,巻末の“用語解説”の番号です.