『歯科衛生学シリーズ』の誕生―監修にあたって
全国歯科衛生士教育協議会が監修を行ってきた歯科衛生士養成のための教科書のタイトルを，2022年度より，従来の『最新歯科衛生士教本』から『歯科衛生学シリーズ』に変更させていただくことになりました．2022年度は新たに改訂された教科書のみですが，2023年度からはすべての教科書のタイトルを『歯科衛生学シリーズ』とさせていただきます．
その背景には，全国歯科衛生士教育協議会の2021年5月の総会で承認された「歯科衛生学の体系化」という歯科衛生士の教育および業務に関する大きな改革案の公開があります．この報告では，「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり，生活の質の向上に資するためのもの」を「歯科衛生」と定義し，この「歯科衛生」を理論と実践の両面から探求する学問が【歯科衛生学】であるとしました．【歯科衛生学】は基礎歯科衛生学・臨床歯科衛生学・社会歯科衛生学の3つの分野から構成されるとしています．
また，これまでの教科書は『歯科衛生士教本』というような職種名がついたものであり，これではその職業の「業務マニュアル」を彷彿させると，看護分野など医療他職種からたびたび指摘されてきた経緯があります．さらに，現行の臨床系の教科書には「○○学」といった「学」の表記がないことから，歯科衛生士の教育には学問は必要ないのではと教育機関の講師の方から提言いただいたこともありました．
「日本歯科衛生教育学会」など歯科衛生関連学会も設立され，教育年限も3年以上に引き上げられて，【歯科衛生学】の体系化も提案された今，自分自身の知識や経験が整理され，視野の広がりは臨床上の疑問を解くための指針ともなり，自分が実践してきた歯科保健・医療・福祉の正当性を検証することも可能となります．日常の身近な問題を見つけ，科学的思考によって自ら問題を解決する能力を養い，歯科衛生業務を展開していくことが，少子高齢化が続く令和の時代に求められています．
科学的な根拠に裏付けられた歯科衛生業務のあり方を新しい『歯科衛生学シリーズ』で養い，生活者の健康に寄与できる歯科衛生士として社会に羽ばたいていただきたいと願っております．
2022年2月
一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会理事長
眞木吉信
発刊の辞
歯科衛生士の教育が始まり70年余の経過を経た歯科衛生士の役割は，急激な高齢化や歯科医療の需要の変化とともに医科歯科連携が求められ，医科疾患の重症化予防，例えば糖尿病や誤嚥性肺炎の予防など，う蝕や歯周病といった歯科疾患予防の範囲にとどまらず，全身の健康を見据えた口腔健康管理へとその範囲が拡大しています．
日本政府は，経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」で，口腔の健康は全身の健康にもつながることから，生涯を通じた歯科健診の充実，入院患者や要介護者をはじめとする国民に対する口腔機能管理の推進，歯科口腔保健の充実や地域における医科歯科連携の構築，歯科保健医療の充実に取り組むなど，歯科関連事項を打ち出しており，2022年の現在においても継承されています．特に口腔衛生管理や口腔機能管理については，歯科口腔保健の充実，歯科医療専門職種間，医科歯科，介護・福祉関係機関との連携を推進し，歯科保健医療提供の構築と強化に取り組むことなどが明記され，徹底した予防投資や積極的な未病への介入が全身の健康につながることとして歯科衛生士の活躍が期待されています．
歯科衛生士は，多くの医療系職種のなかでも予防を専門とする唯一の職種で，口腔疾患発症後はもちろんのこと，未病である健口のうちから介入することができ，予防から治療に至るまで，継続して人の生涯に寄り添うことができます．
このような社会のニーズに対応するため歯科衛生学教育は，歯・口腔の歯科学に留まらず，保健・医療・福祉の広範囲にわたる知識を学ぶことが必要となってきました．
歯科衛生学は「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり，生活の質の向上に資するためのものを『歯科衛生』と定義し，この『歯科衛生』を理論と実践の両面から探求する学問が歯科衛生学である」と定義されます．そこで歯科衛生士の学問は「歯科衛生学」であると明確にするために，これまでの『歯科衛生士教本』，『新歯科衛生士教本』，『最新歯科衛生士教本』としてきた教本のタイトルを一新し，『歯科衛生学シリーズ』とすることになりました．
歯科衛生士として求められる基本的な資質・能力を備えるため『歯科衛生学シリーズ』は，プロフェッショナルとしての歯科衛生学の知識と技能を身につけ，保健・医療・福祉の協働，歯科衛生の質と安全管理，社会において貢献できる歯科衛生士，科学的研究や生涯にわたり学ぶ姿勢を修得する教科書として発刊されました．これからの新たな歯科衛生学教育のために，本書が広く活用され，歯科衛生学の発展・推進に寄与することを願っています．
本書の発刊にご執筆の労を賜った先生方はじめ，ご尽力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様に厚く御礼申し上げ，発刊の辞といたします．
2022年2月
歯科衛生学シリーズ編集委員会
高阪利美** 眞木吉信* 合場千佳子 石川裕子 犬飼順子
遠藤圭子 佐藤 聡 白鳥たかみ 末瀬一彦 戸原 玄
畠中能子 前田健康 升井一朗 水上美樹 森崎市治郎
山田小枝子 山根 瞳 吉田直美
（*編集委員長，*副編集委員長，五十音順）
執筆の序
臨床検査学は，血液や唾液・尿・便，あるいは体の組織の一部を検体として調べたり，脳波や心電図などを測定することにより病気の診断，治療方針の決定，治療効果の判定，病気の予防や早期発見を目的とした学問である．一見歯科衛生士には無関係のように思えるが，全身疾患を持つ高齢者が急増しているわが国において，安全な歯科医療を実現するために歯科衛生士がこの分野の知識を習得する意義はきわめて大きい．
近年，周術期口腔機能管理が日常の歯科業務となり，さらに総合病院に勤務する歯科衛生士も増えてきた．病院内では，多職種連携・チーム医療が患者中心の医療を実現するために不可欠となっている．そのなかで，歯科衛生士は口腔衛生管理という高い専門性をもって活動し，治療を行う際には必ず検査結果を確認し，患者の全身状態を把握しなければならない．そしてこれは，一般歯科診療所に通う患者に対しても同様のことがいえる．歯科衛生士を目指す学生に，臨床検査に興味を持ってもらいたい，そのためにわかりやすく解説したい，このような強い信念のもとに本書を完成させた．
執筆を担当したのは，日常業務のなかでさまざまな全身リスクを持つ患者の治療にあたっている，第一線で活躍している先生方である．また本書を完成させるにあたり，常に2人の先生方と意見交換をしながら作業を行った．本書作成の労をとっていただいた，東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 医歯理工保健学専攻 健康支援口腔保健衛生学教授 樺沢勇司先生，東京歯科大学短期大学 歯科衛生学科教授 菅野亜紀先生には心より感謝申し上げる．
本書が他の一般的な臨床検査の成書とは異なる点がある．それは，検査の背景にある全身疾患の解説にも多くのページを費やしたことである．何の疾患に対してどのような目的で検査が行われるのか，臨床検査を通してヒトの体全体の仕組みと全身疾患の理解に役立ててほしい．加えて歯科衛生士が知らなければならない，歯科疾患に必要な口腔検査にも十分な紙面を割いた．検査あっての歯科治療であることを肝に銘じていただきたい．
最後に，本書を生涯学修の傍に置いてもらえることを願って止まない．
2022年12月
編集委員 野村武史
全国歯科衛生士教育協議会が監修を行ってきた歯科衛生士養成のための教科書のタイトルを，2022年度より，従来の『最新歯科衛生士教本』から『歯科衛生学シリーズ』に変更させていただくことになりました．2022年度は新たに改訂された教科書のみですが，2023年度からはすべての教科書のタイトルを『歯科衛生学シリーズ』とさせていただきます．
その背景には，全国歯科衛生士教育協議会の2021年5月の総会で承認された「歯科衛生学の体系化」という歯科衛生士の教育および業務に関する大きな改革案の公開があります．この報告では，「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり，生活の質の向上に資するためのもの」を「歯科衛生」と定義し，この「歯科衛生」を理論と実践の両面から探求する学問が【歯科衛生学】であるとしました．【歯科衛生学】は基礎歯科衛生学・臨床歯科衛生学・社会歯科衛生学の3つの分野から構成されるとしています．
また，これまでの教科書は『歯科衛生士教本』というような職種名がついたものであり，これではその職業の「業務マニュアル」を彷彿させると，看護分野など医療他職種からたびたび指摘されてきた経緯があります．さらに，現行の臨床系の教科書には「○○学」といった「学」の表記がないことから，歯科衛生士の教育には学問は必要ないのではと教育機関の講師の方から提言いただいたこともありました．
「日本歯科衛生教育学会」など歯科衛生関連学会も設立され，教育年限も3年以上に引き上げられて，【歯科衛生学】の体系化も提案された今，自分自身の知識や経験が整理され，視野の広がりは臨床上の疑問を解くための指針ともなり，自分が実践してきた歯科保健・医療・福祉の正当性を検証することも可能となります．日常の身近な問題を見つけ，科学的思考によって自ら問題を解決する能力を養い，歯科衛生業務を展開していくことが，少子高齢化が続く令和の時代に求められています．
科学的な根拠に裏付けられた歯科衛生業務のあり方を新しい『歯科衛生学シリーズ』で養い，生活者の健康に寄与できる歯科衛生士として社会に羽ばたいていただきたいと願っております．
2022年2月
一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会理事長
眞木吉信
発刊の辞
歯科衛生士の教育が始まり70年余の経過を経た歯科衛生士の役割は，急激な高齢化や歯科医療の需要の変化とともに医科歯科連携が求められ，医科疾患の重症化予防，例えば糖尿病や誤嚥性肺炎の予防など，う蝕や歯周病といった歯科疾患予防の範囲にとどまらず，全身の健康を見据えた口腔健康管理へとその範囲が拡大しています．
日本政府は，経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」で，口腔の健康は全身の健康にもつながることから，生涯を通じた歯科健診の充実，入院患者や要介護者をはじめとする国民に対する口腔機能管理の推進，歯科口腔保健の充実や地域における医科歯科連携の構築，歯科保健医療の充実に取り組むなど，歯科関連事項を打ち出しており，2022年の現在においても継承されています．特に口腔衛生管理や口腔機能管理については，歯科口腔保健の充実，歯科医療専門職種間，医科歯科，介護・福祉関係機関との連携を推進し，歯科保健医療提供の構築と強化に取り組むことなどが明記され，徹底した予防投資や積極的な未病への介入が全身の健康につながることとして歯科衛生士の活躍が期待されています．
歯科衛生士は，多くの医療系職種のなかでも予防を専門とする唯一の職種で，口腔疾患発症後はもちろんのこと，未病である健口のうちから介入することができ，予防から治療に至るまで，継続して人の生涯に寄り添うことができます．
このような社会のニーズに対応するため歯科衛生学教育は，歯・口腔の歯科学に留まらず，保健・医療・福祉の広範囲にわたる知識を学ぶことが必要となってきました．
歯科衛生学は「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり，生活の質の向上に資するためのものを『歯科衛生』と定義し，この『歯科衛生』を理論と実践の両面から探求する学問が歯科衛生学である」と定義されます．そこで歯科衛生士の学問は「歯科衛生学」であると明確にするために，これまでの『歯科衛生士教本』，『新歯科衛生士教本』，『最新歯科衛生士教本』としてきた教本のタイトルを一新し，『歯科衛生学シリーズ』とすることになりました．
歯科衛生士として求められる基本的な資質・能力を備えるため『歯科衛生学シリーズ』は，プロフェッショナルとしての歯科衛生学の知識と技能を身につけ，保健・医療・福祉の協働，歯科衛生の質と安全管理，社会において貢献できる歯科衛生士，科学的研究や生涯にわたり学ぶ姿勢を修得する教科書として発刊されました．これからの新たな歯科衛生学教育のために，本書が広く活用され，歯科衛生学の発展・推進に寄与することを願っています．
本書の発刊にご執筆の労を賜った先生方はじめ，ご尽力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様に厚く御礼申し上げ，発刊の辞といたします．
2022年2月
歯科衛生学シリーズ編集委員会
高阪利美** 眞木吉信* 合場千佳子 石川裕子 犬飼順子
遠藤圭子 佐藤 聡 白鳥たかみ 末瀬一彦 戸原 玄
畠中能子 前田健康 升井一朗 水上美樹 森崎市治郎
山田小枝子 山根 瞳 吉田直美
（*編集委員長，*副編集委員長，五十音順）
執筆の序
臨床検査学は，血液や唾液・尿・便，あるいは体の組織の一部を検体として調べたり，脳波や心電図などを測定することにより病気の診断，治療方針の決定，治療効果の判定，病気の予防や早期発見を目的とした学問である．一見歯科衛生士には無関係のように思えるが，全身疾患を持つ高齢者が急増しているわが国において，安全な歯科医療を実現するために歯科衛生士がこの分野の知識を習得する意義はきわめて大きい．
近年，周術期口腔機能管理が日常の歯科業務となり，さらに総合病院に勤務する歯科衛生士も増えてきた．病院内では，多職種連携・チーム医療が患者中心の医療を実現するために不可欠となっている．そのなかで，歯科衛生士は口腔衛生管理という高い専門性をもって活動し，治療を行う際には必ず検査結果を確認し，患者の全身状態を把握しなければならない．そしてこれは，一般歯科診療所に通う患者に対しても同様のことがいえる．歯科衛生士を目指す学生に，臨床検査に興味を持ってもらいたい，そのためにわかりやすく解説したい，このような強い信念のもとに本書を完成させた．
執筆を担当したのは，日常業務のなかでさまざまな全身リスクを持つ患者の治療にあたっている，第一線で活躍している先生方である．また本書を完成させるにあたり，常に2人の先生方と意見交換をしながら作業を行った．本書作成の労をとっていただいた，東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 医歯理工保健学専攻 健康支援口腔保健衛生学教授 樺沢勇司先生，東京歯科大学短期大学 歯科衛生学科教授 菅野亜紀先生には心より感謝申し上げる．
本書が他の一般的な臨床検査の成書とは異なる点がある．それは，検査の背景にある全身疾患の解説にも多くのページを費やしたことである．何の疾患に対してどのような目的で検査が行われるのか，臨床検査を通してヒトの体全体の仕組みと全身疾患の理解に役立ててほしい．加えて歯科衛生士が知らなければならない，歯科疾患に必要な口腔検査にも十分な紙面を割いた．検査あっての歯科治療であることを肝に銘じていただきたい．
最後に，本書を生涯学修の傍に置いてもらえることを願って止まない．
2022年12月
編集委員 野村武史
1章 臨床検査と歯科衛生士の役割
(1)臨床検査の必要性
1．臨床検査はなぜ必要なのか
2．医療における臨床検査の位置づけ
(2)臨床検査の目的
1．基本的検査
2．スクリーニング検査
3．精密検査
4．フォローアップ検査
(3)臨床検査の種類
1．生体検査
2．検体検査
1）一般検査
2）血液学的検査
3）血液生化学検査
4）免疫・血清学的検査
5）微生物学的検査
6）病理学的検査
7）遺伝子検査
(4)検査結果の評価
1．定性検査と定量検査
2．陽性と陰性
3．感度と特異度
1）感度
2）特異度
4．陽性反応的中度と陰性反応的中度，および有病率
5．基準値
6．臨床判断値（カットオフ値）
7．パニック値
(5)検査結果の解釈（読み取り方）と注意点
1．検査結果の解釈と歯科衛生士の役割
2．検査結果の解釈における注意点
1）変動要因
2）感度と特異度
3）検査どうしの関連性
(6)臨床検査における注意事項
1．機器・薬品の管理
2．検査の手順
3．患者への配慮と説明
4．検体の取り扱い
2章 生理機能検査
(1)バイタルサインに関わる基本の検査
1．バイタルサインとモニタリングの意味
2．体温
1）体温測定の意義
2）体温の測定法
Coffee break 感染による発熱と口腔衛生管理
3）体温の評価
3．脈拍
1）脈拍測定の意義
2）脈拍の測定法
3）脈拍の評価
4．血圧
1）血圧測定の意義
2）血圧の測定法
3）高血圧とは
Clinical Point 高血圧と歯科との関わり
4）高血圧のリスク
5．呼吸数
1）呼吸数測定の意義
2）呼吸数の測定法
3）呼吸数の評価（異常な呼吸）
6．歯科治療時の偶発症とバイタルサイン
1）血管迷走神経反射
2）過換気症候群
(2)心機能検査
1．心臓の生理
Coffee break 心臓の収縮と拡張のしくみ
2．心電図検査（12誘導心電図）
1）心電図の意義
2）心電図波形の読み方
3）特殊な心電図検査
3．心機能検査に関わる代表的な疾患
1）不整脈
Clinical Point 心臓ペースメーカー装着患者に対する歯科治療時の注意点
2）虚血性心疾患（冠動脈疾患）
3）心臓弁膜症
Clinical Point 心臓弁膜症患者への歯科治療と感染性心内膜炎
4）心不全
Coffee break 心臓超音波検査（心エコー検査）
(3)肺機能検査
1．呼吸の生理
1）外呼吸と内呼吸
2）呼吸運動
2．スパイロメトリー
1）スパイロメトリーで測定する項目
3．パルスオキシメータ
1）動脈血酸素飽和度とは
2）パルスオキシメータとは
3）動脈血酸素分圧とは
4．肺機能検査に関わる疾患
1）COPD（慢性閉塞性肺疾患）
Clinical Point COPDによる在宅酸素療法と口腔衛生管理の注意点
2）気管支喘息
3）肺炎
(4)閉塞性睡眠時無呼吸の検査
1．閉塞性睡眠時無呼吸（OSA）とは
1）OSAの病態
2）OSAのメカニズムと治療法
2．睡眠ポリグラフ検査（PSG）
1）代表的なセンサーとその目的
2）無呼吸低呼吸指数
3章 血液学的検査
(1)血液学的検査の基本
1．血液の概要
1）血液の役割と成分
2）血球と血漿
3）血餅と血清
2．採血
1）採血法
2）採血のポイント
3．血液学的検査とは
1）血球に関する検査
2）出血・凝固に関する検査
Coffee break 造血とは
(2)赤血球の検査（貧血の検査）
1．赤血球とヘモグロビン
2．赤血球に関連する検査
1）赤血球数（RBC）
2）ヘモグロビン濃度（Hb濃度）
3）ヘマトクリット（Ht）
4）赤血球指数
3．赤血球の検査に関わる疾患（貧血）
1）鉄欠乏性貧血
2）巨赤芽球性貧血
3）再生不良性貧血
4）溶血性貧血
(3)白血球の検査
1．白血球とは
2．白血球に関連する検査
1）白血球数（WBC）
2）白血球分画
3．白血球の検査に関わる疾患
1）炎症性疾患
2）抗悪性腫瘍薬による骨髄抑制
3）白血病
Clinical Point 白血球数の変化を考慮した周術期口腔機能管理
Coffee break 造血幹細胞移植とは
(4)出血・凝固系検査
1．出血と凝固（止血）のメカニズム
1）一次止血
2）二次止血
3）線溶
2．血小板の検査
1）血小板数（Plt）
2）出血時間
3．凝固因子の検査
1）プロトロンビン時間（PT）
Clinical Point PT-INRとは
2）活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）
4．線溶系因子の検査
1）フィブリン・フィブリノゲン分解産物（FDP）
2）Dダイマー
5．出血・凝固系検査に関わる疾患
1）壊血病
2）特発性血小板減少性紫斑病（ITP）
3）血友病
4）フォン・ウィルブランド病（vWD）
5）播種性血管内凝固症候群（DIC）
Clinical Point 抗血小板薬，抗凝固薬と歯科的観血処置
4章 感染症の検査
(1)微生物学的検査
1．病原微生物の検査
1）塗抹標本と顕微鏡検査（鏡検）
2）培養・同定
3）抗体検査（血清学的診断）
4）抗原検査（抗原定性検査，抗原定量検査）
5）PCR法（遺伝子増幅法）
2．検体の採取と運搬
Coffee break PCR検査と抗原検査の“精度”とは?
3．薬剤感受性試験
1）希釈法（最小発育阻止濃度の測定）
2）ディスク拡散法
4．耐性菌の検査
(2)感染症に関わる血液学的検査
1．白血球数
2．細菌感染症における好中球の増加
3．赤血球沈降速度
4．炎症マーカー
1）CRP（C反応性タンパク質）
2）プロカルシトニン（PCT）
Coffee break 全身性炎症反応症候群（SIRS）とは
(3)主な感染症の検査
1．B型肝炎
1）B型肝炎とは
2）B型肝炎の検査
2．C型肝炎
1）C型肝炎とは
2）C型肝炎の検査
3．HIV感染症
1）HIV感染症とAIDSとは
2）HIV感染症の検査
4．結核
1）結核とは
2）結核の検査
5．梅毒
1）梅毒とは
2）梅毒の検査
5章 肝機能の検査
(1)肝臓の構造と機能
1．肝臓の構造
2．肝臓の機能
1）代謝
Coffee break 肝障害と易出血性
2）排泄
3）胆汁・胆汁酸の合成（腸肝循環）
(2)肝機能の検査
1．血清タンパク質の検査
1）血清総タンパク質（TP）
2）アルブミン（Alb）
3）アルブミン/グロブリン比（A/G比）
Coffee break 膠質浸透圧とは
2．肝酵素の検査
3．胆汁に関連する検査
1）アルカリホスファターゼ（ALP）
2）γ-グルタミルトランスフェラーゼ（γ-GT）
3）ビリルビン
4．脂質の検査
1）LDLコレステロール
2）HDLコレステロール
3）トリグリセライド（TG）
(3)肝機能の検査に関わる疾患
1．脂質異常症
1）脂質異常症とは
2）症状
3）診断基準
4）治療法
2．慢性肝炎と肝硬変
1）慢性肝炎・肝硬変とは
2）症状
3）診断
Clinical Point 肝硬変患者への歯科治療
6章 腎機能の検査
(1)腎臓の構造と機能
1．腎臓の構造と尿の生成
2．その他の機能
1）血圧の調節
2）赤血球の産生促進
3）骨強度の維持（カルシウムの吸収促進）
(2)主な腎臓の検査
1．尿検査
1）尿検査の意義
2）採取方法
3）尿検査の項目
2．血液生化学検査
1）尿素窒素（UN）
2）血清クレアチニン（Cr）
3）水・電解質の検査
3．腎機能検査
1）クレアチニンクリアランス（Ccr）
2）推算糸球体濾過量（eGFR）
(3)腎機能の検査に関わる疾患
1．腎機能障害とは
Clinical Point 腎機能障害と歯科的対応
2．慢性腎臓病
1）慢性腎臓病（CKD）とは
2）慢性腎臓病の検査と診断
3）人工透析
Clinical Point 人工透析患者の歯科治療上の注意点と合併症
7章 糖尿病の検査
(1)糖代謝のメカニズム
1．糖の役割と血糖値
2．血糖値の調節に関わるホルモン
1）血糖値を低下させるホルモン（インスリン）
2）血糖値を上昇させるホルモン
(2)糖尿病の検査
1．血糖値
1）空腹時血糖値
2）随時血糖値
3）75g OGTT 2時間値
2．HbA1c
(3)糖尿病とは
1．原因と病態
1）原因
2）病態
Clinical Point 糖尿病と歯科治療
2．治療
1）食事療法
2）運動療法
3）薬物療法
3．糖尿病と関連の深い疾患
1）脂質異常症
2）メタボリックシンドローム
8章 代謝・内分泌疾患の検査
(1)金属（微量元素）の検査
1．鉄
1）血清鉄
2）フェリチン
2．亜鉛
3．銅
(2)ビタミンの検査
(3)ホルモンの検査
9章 免疫・血清学的検査
(1)免疫・血清学的検査とは
1．免疫のシステム
1）自然免疫
2）獲得免疫
(2)アレルギー検査
1．アレルギーとは
2．アレルギー検査
1）即時型アレルギーの検査
2）遅延型アレルギーの検査
(3)アレルギー検査に関わる疾患
1．気管支喘息
2．薬物アレルギー
3．食物アレルギー
4．金属アレルギー
5．クインケ浮腫
(4)自己免疫疾患の検査
1．自己免疫疾患とは
Coffee break 膠原病とは
2．自己免疫疾患の検査
1）関節リウマチ
2）全身性エリテマトーデス
3）甲状腺疾患（バセドウ病・橋本病）
4）シェーグレン症候群
5）尋常性天疱瘡
6）粘膜類天疱瘡
(5)輸血に関する検査
1．ABO式血液型の検査
1）ABO式血液型とは
2）オモテ試験とウラ試験
2．Rh血液型
3．不規則抗体
4．交差適合試験
5．HLA
(6)悪性腫瘍の検査（腫瘍マーカーの検査）
1．腫瘍マーカーとは
2．腫瘍マーカーの臨床的意義
10章 病理学的検査
(1)病理学的検査とは
1．病理学的検査と病理診断
2．病理診断の意義
(2)細胞診
1．細胞診の意義
2．検体の採取と標本の作製
Coffee break 細胞診の評価
(3)組織診
1．組織診の意義
2．検体の採取と標本の作製
1）検体の固定
2）固定後の標本作製
Clinical Point 病理検査が必要な口腔疾患
3．組織診の種類
1）生検（バイオプシー）
2）手術摘出材料診断
3）術中迅速診断（ゲフリール）
(4)病理解剖（剖検）
11章 画像検査
(1)エックス線検査
1．口内法エックス線撮影
2．パノラマエックス線撮影
3．口外法エックス線撮影
1）頭部後前方向撮影法
2）頭部側方向撮影法
3）頭部軸方向撮影法
4）ウォーターズ〈Waters〉撮影法
5）顎関節撮影法
6）頭部エックス線規格撮影法（セファログラフィ）
(2)CT検査
1．CT画像
2．造影CT検査
3．歯科用コーンビームCT（CBCT）
(3)MRI検査
1．MRI画像
2．造影MRI検査
(4)核医学検査
1．シンチグラフィ
1）骨シンチグラフィ
2）唾液腺シンチグラフィ
3）ガリウムシンチグラフィ
Coffee break 急性骨髄炎と慢性骨髄炎の診断
2．PET
(5)超音波検査
(6)骨量検査
1．骨量検査とは
1）骨量（骨塩量）と骨密度
2）骨密度の測定
2．骨粗鬆症
1）骨粗鬆症とは
2）骨粗鬆症の治療と顎骨壊死
Coffee break 骨代謝マーカー
(7)内視鏡検査
1．内視鏡検査とは
2．内視鏡検査でみつかる消化器疾患
1）消化器癌（咽頭癌，食道癌，胃癌，大腸癌）
2）逆流性食道炎
3）胃・十二指腸潰瘍
4）ヘリコバクター・ピロリ菌感染
5）クローン病，潰瘍性大腸炎
6）ポイツ・ジェガース症候群
Coffee break 誤飲と誤嚥
12章 口腔領域の臨床検査
(1)う蝕と歯周病の検査
1．唾液分泌速度の検査
1）咀嚼刺激による唾液分泌速度の測定
2）サクソンテスト
3）味覚刺激による耳下腺唾液分泌速度の測定
4）シルマー試験紙による安静時唾液分泌速度の測定
2．う蝕リスクの検査（宿主因子の評価）
1）オーラルグルコースクリアランステスト
2）Dentobuff-Strip（試験紙による唾液緩衝能の検査）
3）Dreizen test（乳酸を用いる唾液緩衝能の検査）
4）唾液のpH測定
5）唾液粘稠度測定
6）Enamel Biopsy（エナメル生検法；歯質耐酸性の測定）
3．う蝕リスクの検査（病原因子の評価）
1）RDテスト（唾液中総細菌数（グラム陽性菌）の測定）
2）Dentocult-SM（Streptococcus mutansの測定）
3）Dentocult-LB（Lactobacilliの測定）
4．歯周病原細菌の検査
1）orcoa（P.gingivalisのPCR法による菌数測定）
2）歯周病関連菌検査
5．う蝕と歯周病のリスクを同時に測定する検査
6．その他の口腔細菌の検査
(2)口臭の検査
1．口臭とは
1）口臭の分類と口臭症
2）口臭の臭気成分
2．口臭の検査
1）官能検査
2）機器を用いた検査
(3)味覚の検査
1．味覚障害とは
2．味覚の検査
1）濾紙ディスク法
2）電気味覚検査
(4)口腔カンジダ症の検査
1．口腔カンジダ症とは
1）発症要因
2）口腔カンジダ症の分類
2．口腔カンジダ症の検査
1）培養検査
2）顕微鏡検査（鏡検）
(5)口腔機能低下症の検査
1．口腔機能低下症とは
2．口腔機能低下症の検査
1）口腔衛生状態不良の検査
2）口腔乾燥の検査
3）咬合力低下の検査
4）舌口唇運動機能低下の検査
5）低舌圧の検査
6）咀嚼機能低下の検査
7）嚥下機能低下の検査
(6)摂食嚥下障害の検査
1．スクリーニング検査
1）聖隷式嚥下質問紙
2）EAT-10（Eating Assessment Tool-10）
3）反復唾液嚥下テスト（RSST）
4）改訂水飲みテスト（MWST）
5）フードテスト
6）咳テスト
2．精密検査
1）嚥下造影検査（VF）
2）嚥下内視鏡検査（VE）
3．摂食嚥下障害の検査に関わる疾患
1）脳血管疾患（脳梗塞）
2）神経・筋疾患
3）認知症
付章1 主な全身疾患の検査項目
付章2 主な口腔領域の検査項目
(1)臨床検査の必要性
1．臨床検査はなぜ必要なのか
2．医療における臨床検査の位置づけ
(2)臨床検査の目的
1．基本的検査
2．スクリーニング検査
3．精密検査
4．フォローアップ検査
(3)臨床検査の種類
1．生体検査
2．検体検査
1）一般検査
2）血液学的検査
3）血液生化学検査
4）免疫・血清学的検査
5）微生物学的検査
6）病理学的検査
7）遺伝子検査
(4)検査結果の評価
1．定性検査と定量検査
2．陽性と陰性
3．感度と特異度
1）感度
2）特異度
4．陽性反応的中度と陰性反応的中度，および有病率
5．基準値
6．臨床判断値（カットオフ値）
7．パニック値
(5)検査結果の解釈（読み取り方）と注意点
1．検査結果の解釈と歯科衛生士の役割
2．検査結果の解釈における注意点
1）変動要因
2）感度と特異度
3）検査どうしの関連性
(6)臨床検査における注意事項
1．機器・薬品の管理
2．検査の手順
3．患者への配慮と説明
4．検体の取り扱い
2章 生理機能検査
(1)バイタルサインに関わる基本の検査
1．バイタルサインとモニタリングの意味
2．体温
1）体温測定の意義
2）体温の測定法
Coffee break 感染による発熱と口腔衛生管理
3）体温の評価
3．脈拍
1）脈拍測定の意義
2）脈拍の測定法
3）脈拍の評価
4．血圧
1）血圧測定の意義
2）血圧の測定法
3）高血圧とは
Clinical Point 高血圧と歯科との関わり
4）高血圧のリスク
5．呼吸数
1）呼吸数測定の意義
2）呼吸数の測定法
3）呼吸数の評価（異常な呼吸）
6．歯科治療時の偶発症とバイタルサイン
1）血管迷走神経反射
2）過換気症候群
(2)心機能検査
1．心臓の生理
Coffee break 心臓の収縮と拡張のしくみ
2．心電図検査（12誘導心電図）
1）心電図の意義
2）心電図波形の読み方
3）特殊な心電図検査
3．心機能検査に関わる代表的な疾患
1）不整脈
Clinical Point 心臓ペースメーカー装着患者に対する歯科治療時の注意点
2）虚血性心疾患（冠動脈疾患）
3）心臓弁膜症
Clinical Point 心臓弁膜症患者への歯科治療と感染性心内膜炎
4）心不全
Coffee break 心臓超音波検査（心エコー検査）
(3)肺機能検査
1．呼吸の生理
1）外呼吸と内呼吸
2）呼吸運動
2．スパイロメトリー
1）スパイロメトリーで測定する項目
3．パルスオキシメータ
1）動脈血酸素飽和度とは
2）パルスオキシメータとは
3）動脈血酸素分圧とは
4．肺機能検査に関わる疾患
1）COPD（慢性閉塞性肺疾患）
Clinical Point COPDによる在宅酸素療法と口腔衛生管理の注意点
2）気管支喘息
3）肺炎
(4)閉塞性睡眠時無呼吸の検査
1．閉塞性睡眠時無呼吸（OSA）とは
1）OSAの病態
2）OSAのメカニズムと治療法
2．睡眠ポリグラフ検査（PSG）
1）代表的なセンサーとその目的
2）無呼吸低呼吸指数
3章 血液学的検査
(1)血液学的検査の基本
1．血液の概要
1）血液の役割と成分
2）血球と血漿
3）血餅と血清
2．採血
1）採血法
2）採血のポイント
3．血液学的検査とは
1）血球に関する検査
2）出血・凝固に関する検査
Coffee break 造血とは
(2)赤血球の検査（貧血の検査）
1．赤血球とヘモグロビン
2．赤血球に関連する検査
1）赤血球数（RBC）
2）ヘモグロビン濃度（Hb濃度）
3）ヘマトクリット（Ht）
4）赤血球指数
3．赤血球の検査に関わる疾患（貧血）
1）鉄欠乏性貧血
2）巨赤芽球性貧血
3）再生不良性貧血
4）溶血性貧血
(3)白血球の検査
1．白血球とは
2．白血球に関連する検査
1）白血球数（WBC）
2）白血球分画
3．白血球の検査に関わる疾患
1）炎症性疾患
2）抗悪性腫瘍薬による骨髄抑制
3）白血病
Clinical Point 白血球数の変化を考慮した周術期口腔機能管理
Coffee break 造血幹細胞移植とは
(4)出血・凝固系検査
1．出血と凝固（止血）のメカニズム
1）一次止血
2）二次止血
3）線溶
2．血小板の検査
1）血小板数（Plt）
2）出血時間
3．凝固因子の検査
1）プロトロンビン時間（PT）
Clinical Point PT-INRとは
2）活性化部分トロンボプラスチン時間（APTT）
4．線溶系因子の検査
1）フィブリン・フィブリノゲン分解産物（FDP）
2）Dダイマー
5．出血・凝固系検査に関わる疾患
1）壊血病
2）特発性血小板減少性紫斑病（ITP）
3）血友病
4）フォン・ウィルブランド病（vWD）
5）播種性血管内凝固症候群（DIC）
Clinical Point 抗血小板薬，抗凝固薬と歯科的観血処置
4章 感染症の検査
(1)微生物学的検査
1．病原微生物の検査
1）塗抹標本と顕微鏡検査（鏡検）
2）培養・同定
3）抗体検査（血清学的診断）
4）抗原検査（抗原定性検査，抗原定量検査）
5）PCR法（遺伝子増幅法）
2．検体の採取と運搬
Coffee break PCR検査と抗原検査の“精度”とは?
3．薬剤感受性試験
1）希釈法（最小発育阻止濃度の測定）
2）ディスク拡散法
4．耐性菌の検査
(2)感染症に関わる血液学的検査
1．白血球数
2．細菌感染症における好中球の増加
3．赤血球沈降速度
4．炎症マーカー
1）CRP（C反応性タンパク質）
2）プロカルシトニン（PCT）
Coffee break 全身性炎症反応症候群（SIRS）とは
(3)主な感染症の検査
1．B型肝炎
1）B型肝炎とは
2）B型肝炎の検査
2．C型肝炎
1）C型肝炎とは
2）C型肝炎の検査
3．HIV感染症
1）HIV感染症とAIDSとは
2）HIV感染症の検査
4．結核
1）結核とは
2）結核の検査
5．梅毒
1）梅毒とは
2）梅毒の検査
5章 肝機能の検査
(1)肝臓の構造と機能
1．肝臓の構造
2．肝臓の機能
1）代謝
Coffee break 肝障害と易出血性
2）排泄
3）胆汁・胆汁酸の合成（腸肝循環）
(2)肝機能の検査
1．血清タンパク質の検査
1）血清総タンパク質（TP）
2）アルブミン（Alb）
3）アルブミン/グロブリン比（A/G比）
Coffee break 膠質浸透圧とは
2．肝酵素の検査
3．胆汁に関連する検査
1）アルカリホスファターゼ（ALP）
2）γ-グルタミルトランスフェラーゼ（γ-GT）
3）ビリルビン
4．脂質の検査
1）LDLコレステロール
2）HDLコレステロール
3）トリグリセライド（TG）
(3)肝機能の検査に関わる疾患
1．脂質異常症
1）脂質異常症とは
2）症状
3）診断基準
4）治療法
2．慢性肝炎と肝硬変
1）慢性肝炎・肝硬変とは
2）症状
3）診断
Clinical Point 肝硬変患者への歯科治療
6章 腎機能の検査
(1)腎臓の構造と機能
1．腎臓の構造と尿の生成
2．その他の機能
1）血圧の調節
2）赤血球の産生促進
3）骨強度の維持（カルシウムの吸収促進）
(2)主な腎臓の検査
1．尿検査
1）尿検査の意義
2）採取方法
3）尿検査の項目
2．血液生化学検査
1）尿素窒素（UN）
2）血清クレアチニン（Cr）
3）水・電解質の検査
3．腎機能検査
1）クレアチニンクリアランス（Ccr）
2）推算糸球体濾過量（eGFR）
(3)腎機能の検査に関わる疾患
1．腎機能障害とは
Clinical Point 腎機能障害と歯科的対応
2．慢性腎臓病
1）慢性腎臓病（CKD）とは
2）慢性腎臓病の検査と診断
3）人工透析
Clinical Point 人工透析患者の歯科治療上の注意点と合併症
7章 糖尿病の検査
(1)糖代謝のメカニズム
1．糖の役割と血糖値
2．血糖値の調節に関わるホルモン
1）血糖値を低下させるホルモン（インスリン）
2）血糖値を上昇させるホルモン
(2)糖尿病の検査
1．血糖値
1）空腹時血糖値
2）随時血糖値
3）75g OGTT 2時間値
2．HbA1c
(3)糖尿病とは
1．原因と病態
1）原因
2）病態
Clinical Point 糖尿病と歯科治療
2．治療
1）食事療法
2）運動療法
3）薬物療法
3．糖尿病と関連の深い疾患
1）脂質異常症
2）メタボリックシンドローム
8章 代謝・内分泌疾患の検査
(1)金属（微量元素）の検査
1．鉄
1）血清鉄
2）フェリチン
2．亜鉛
3．銅
(2)ビタミンの検査
(3)ホルモンの検査
9章 免疫・血清学的検査
(1)免疫・血清学的検査とは
1．免疫のシステム
1）自然免疫
2）獲得免疫
(2)アレルギー検査
1．アレルギーとは
2．アレルギー検査
1）即時型アレルギーの検査
2）遅延型アレルギーの検査
(3)アレルギー検査に関わる疾患
1．気管支喘息
2．薬物アレルギー
3．食物アレルギー
4．金属アレルギー
5．クインケ浮腫
(4)自己免疫疾患の検査
1．自己免疫疾患とは
Coffee break 膠原病とは
2．自己免疫疾患の検査
1）関節リウマチ
2）全身性エリテマトーデス
3）甲状腺疾患（バセドウ病・橋本病）
4）シェーグレン症候群
5）尋常性天疱瘡
6）粘膜類天疱瘡
(5)輸血に関する検査
1．ABO式血液型の検査
1）ABO式血液型とは
2）オモテ試験とウラ試験
2．Rh血液型
3．不規則抗体
4．交差適合試験
5．HLA
(6)悪性腫瘍の検査（腫瘍マーカーの検査）
1．腫瘍マーカーとは
2．腫瘍マーカーの臨床的意義
10章 病理学的検査
(1)病理学的検査とは
1．病理学的検査と病理診断
2．病理診断の意義
(2)細胞診
1．細胞診の意義
2．検体の採取と標本の作製
Coffee break 細胞診の評価
(3)組織診
1．組織診の意義
2．検体の採取と標本の作製
1）検体の固定
2）固定後の標本作製
Clinical Point 病理検査が必要な口腔疾患
3．組織診の種類
1）生検（バイオプシー）
2）手術摘出材料診断
3）術中迅速診断（ゲフリール）
(4)病理解剖（剖検）
11章 画像検査
(1)エックス線検査
1．口内法エックス線撮影
2．パノラマエックス線撮影
3．口外法エックス線撮影
1）頭部後前方向撮影法
2）頭部側方向撮影法
3）頭部軸方向撮影法
4）ウォーターズ〈Waters〉撮影法
5）顎関節撮影法
6）頭部エックス線規格撮影法（セファログラフィ）
(2)CT検査
1．CT画像
2．造影CT検査
3．歯科用コーンビームCT（CBCT）
(3)MRI検査
1．MRI画像
2．造影MRI検査
(4)核医学検査
1．シンチグラフィ
1）骨シンチグラフィ
2）唾液腺シンチグラフィ
3）ガリウムシンチグラフィ
Coffee break 急性骨髄炎と慢性骨髄炎の診断
2．PET
(5)超音波検査
(6)骨量検査
1．骨量検査とは
1）骨量（骨塩量）と骨密度
2）骨密度の測定
2．骨粗鬆症
1）骨粗鬆症とは
2）骨粗鬆症の治療と顎骨壊死
Coffee break 骨代謝マーカー
(7)内視鏡検査
1．内視鏡検査とは
2．内視鏡検査でみつかる消化器疾患
1）消化器癌（咽頭癌，食道癌，胃癌，大腸癌）
2）逆流性食道炎
3）胃・十二指腸潰瘍
4）ヘリコバクター・ピロリ菌感染
5）クローン病，潰瘍性大腸炎
6）ポイツ・ジェガース症候群
Coffee break 誤飲と誤嚥
12章 口腔領域の臨床検査
(1)う蝕と歯周病の検査
1．唾液分泌速度の検査
1）咀嚼刺激による唾液分泌速度の測定
2）サクソンテスト
3）味覚刺激による耳下腺唾液分泌速度の測定
4）シルマー試験紙による安静時唾液分泌速度の測定
2．う蝕リスクの検査（宿主因子の評価）
1）オーラルグルコースクリアランステスト
2）Dentobuff-Strip（試験紙による唾液緩衝能の検査）
3）Dreizen test（乳酸を用いる唾液緩衝能の検査）
4）唾液のpH測定
5）唾液粘稠度測定
6）Enamel Biopsy（エナメル生検法；歯質耐酸性の測定）
3．う蝕リスクの検査（病原因子の評価）
1）RDテスト（唾液中総細菌数（グラム陽性菌）の測定）
2）Dentocult-SM（Streptococcus mutansの測定）
3）Dentocult-LB（Lactobacilliの測定）
4．歯周病原細菌の検査
1）orcoa（P.gingivalisのPCR法による菌数測定）
2）歯周病関連菌検査
5．う蝕と歯周病のリスクを同時に測定する検査
6．その他の口腔細菌の検査
(2)口臭の検査
1．口臭とは
1）口臭の分類と口臭症
2）口臭の臭気成分
2．口臭の検査
1）官能検査
2）機器を用いた検査
(3)味覚の検査
1．味覚障害とは
2．味覚の検査
1）濾紙ディスク法
2）電気味覚検査
(4)口腔カンジダ症の検査
1．口腔カンジダ症とは
1）発症要因
2）口腔カンジダ症の分類
2．口腔カンジダ症の検査
1）培養検査
2）顕微鏡検査（鏡検）
(5)口腔機能低下症の検査
1．口腔機能低下症とは
2．口腔機能低下症の検査
1）口腔衛生状態不良の検査
2）口腔乾燥の検査
3）咬合力低下の検査
4）舌口唇運動機能低下の検査
5）低舌圧の検査
6）咀嚼機能低下の検査
7）嚥下機能低下の検査
(6)摂食嚥下障害の検査
1．スクリーニング検査
1）聖隷式嚥下質問紙
2）EAT-10（Eating Assessment Tool-10）
3）反復唾液嚥下テスト（RSST）
4）改訂水飲みテスト（MWST）
5）フードテスト
6）咳テスト
2．精密検査
1）嚥下造影検査（VF）
2）嚥下内視鏡検査（VE）
3．摂食嚥下障害の検査に関わる疾患
1）脳血管疾患（脳梗塞）
2）神経・筋疾患
3）認知症
付章1 主な全身疾患の検査項目
付章2 主な口腔領域の検査項目
