やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

世界の歯科領域における臨床・研究がさらに発展

 本CD-ROMは,このたび開発された以下に示す長所をもつ小型X線CTについての概要解説版です.
 実際に撮影された画像例を任意の断面でご覧になれます(Contents 5.症例).
 ◆高解像度で鮮明な画像
 画素の大きさは,0.125mmの正立方形で大変小さく設定されているため,骨梁などの微細な構造も容易に観察することが可能です.
 ◆任意の断層面が自由自在
 一度撮影すれば,パソコン上で任意の場所の断層面を再構築して観察することができます.この機能を使用すれば,たとえば上顎の大臼歯の口蓋根や近遠心頬側根それぞれの根の軸に平行な断層像を簡単に表示することが可能です.
 ◆撮影時間の大幅短縮
 撮影時間は,標準的な回転パノラマ装置と同じ17秒で,簡単に撮影できます.
 ◆患者への低負担
 座位での撮影で位置づけも簡単なため,不自然な体位を強いることもなく患者への負担はほとんどありません.
 ◆断層位置の直感的理解
 断層画像は,XYZ方向の3面が同時に表示され,断層部位を直感的に判断することが可能です.
 ◆きわめて低い被爆線量
 X線の照射領域を必要最小限にし,高感度X線センサーを使用することで,1回の撮影による被爆線量は従来のパノラマと同等です.
 ◆画期的な低コスト
 viewerソフトをパソコンにインストールすれば,その場で3次元的な画像診断が可能となります.3DXの撮影を依頼して,そのデータを光ディスク等で記録し依頼元のパソコンにセットすれば,簡単に3次元的な画像診断が可能です.
 ◆3年6ヵ月間で4,500症例の実績
 1997年12月より日本大学歯学部倫理委員会の許可を得てスタートした臨床応用は,総計4,500症例を突破し,埋伏歯,顎関節やインプラント等の3次元的な画像診断が臨床に有効であることを実証しました.
 ◆精密な距離測定が可能
 3DXの画像を構成している画素は,拡大や歪みがないのできわめて正確な距離測定ができます.
小型X線CTによる3次元歯科X線画像診断
Windows対応

CONTENTS
1.――開発の経緯
2-1--Ortho CTの基本的性能1
2-2--Ortho CTの基本的性能2
3.――3DXの基本性能
4.――3DX表示用ソフト
5.――症例供覧
6.――3DXについてよくある質問
7.――偽像
8.――文献
9.――監修者