やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はじめに
 介護保険制度は5年後に見直すという規則になっています.介護支援専門員実務研修受講試験の出題規範である『改訂介護支援専門員基本テキスト(全4巻)』(財団法人長寿社会開発センター,2003)すなわち今の『改訂基本テキスト』で試験勉強できるのも今年が最後ということになります.次には新しい制度に合わせた新しいテキストがまた発行されるのでしょう.制度そのものも大きく見直されますので、受験生にとっては今もっている知識を無駄にしないためにも,今年はなにがなんでも合格しておかなければなりません.
 試験問題は少しずつ見直され,実務志向のものが多くなっています.基礎さえしっかりと勉強しておけば合格できるのですが,「Aさんが……」と書かれると,むずかしい問題に変身してしまうように思われます.
 出題傾向も,地域支え合い事業,支援費制度,ユニットケアなど新たな部分からも出題されています.常に最新の情報を集め,知識を修正していくことも介護支援専門員やそれを目指す人にとって,重要な仕事の1つであるともいえるようです.
 社会保障審議会では「介護支援専門員の質を上げるためにはどうすればよいのか」も議論されています.議事録にも多くの意見が記載されています.そのことを受けてかどうかはわかりませんが,試験も回を重ねるごとに問題がむずかしくなってきているようです.
 試験に合格するコツは,テキストを熟読し,多くの問題を解くことです.曖昧な記憶や知識だと,ある問題は簡単だと思えても,違う角度から出題されるとわからなくなる,という現象が起こってきます.そういうことも考慮に入れて,この問題集は,さまざまな角度から出題するよう心がけました.もちろん実務に関する問題や人権擁護に関する問題,新たに加わった通知等もしっかり検討して出題してあります.
 2004年版はとくに,「第6回の試験問題」の解説や関連知識,補足問題を充実させ,新しい出題傾向の周知につとめました.また,好評の「知識の整理1問1答」も550問に増やしました.
 私が主宰しております「百道浜ケアマネジメント研究会」では,受講試験のために多くの練習問題を提供してきました.また,インターネット上に複数の掲示板を用意して,介護保険に関連するさまざまな情報の公開や意見交換を行っています.本書に関しても,今後,介護保険法や政・省令の改訂や通知等で変化した部分の情報および読者の皆様から寄せられた情報等を随時掲載していきたいと思っております.また,CD-ROM版のバージョンアップに関しても掲載していきます.
 インターネット上のURLは,百道浜ケアマネジメント研究会 http://www.comel.or.jp/〜kei/ です.
 今では全国に多くの介護関連のホームページがありますので,それぞれ検索して情報を集めてください.
 本書は,実際に行われた受講試験の傾向をもとに,前書『新介護支援専門員2003年版わかる必勝問題精選1000戦』よりもさらにきめこまやかに全体を検討し直し,万全を期したものです.本書を存分に活用して合格されるようお祈りいたしております.
 最後に,既出問題を集めるに際して,ご自身で集められた問題を快く提供してくださった福岡県の方城町立医療センター所長武冨章先生,「どんたくアカデミー」の皆様,「百道浜ケアマネジメント研究会」の皆様,終始励ましと援助をくださった医歯薬出版鰍フ皆様に深謝いたします.
 2004年4月
 百道浜ケアマネジメント研究会  代表 川島圭司
 (日本メディカル専門学校 理学療法学科教務主任 国家試験対策担当) 
新介護支援専門員 2004年版 わかる必勝問題精選1500戦―CD-ROM付― 目次

 はじめに……川島圭司iii
 出典:『改訂介護支援専門員基本テキスト』の構成
 本書について……医歯薬出版株式会社ix

I編 介護保険 知識の整理
 Part 1 これならわかる第6回試験 徹底分析と補足問題
 Part 2 知識の整理一問一答 基本用語・データ丸暗記

II編 介護支援専門員実務研修受講試験
 合格のための実力徹底養成精選問題・解答
 ・解説 『改訂基本テキスト』完全対応版
 第1巻 介護保険制度と介護支援
 第2巻 介護支援サービスと介護サービス
 第3巻 高齢者保健医療・福祉の基礎知識

III編 介護支援専門員実務研修受講試験
 既出問題・解答・解説
 第3回介護支援専門員実務研修受講試験問題・解答
 第4回介護支援専門員実務研修受講試験問題・解答
 第5回介護支援専門員実務研修受講試験問題・解答

IV編 特別付録
 2004 年版わかる必勝問題精選1500戦CD-ROMマニュアル

[ちょっとひといき KEIさんのホームページ]
 合格に向けての「場」をつくる
 合格の秘訣―1「勉強時間をいかにつくるか」
 ―2「どうしても合格したい」と思い続けられるか
 利用者本位
 介護保険の目的
 要介護認定
 問題作成心理学-1「文が長いほど〇が多い」
 ―2「否定形で終わる文は×が多い」
 ―3「絶対的な表現は×が多い」
 ―4「どちらか迷ったら下を選ぼう」
 ケアマネのお仕事-1
 ―2
 ―3
 形態の共鳴-1
 ―2
 公益を代表する委員
 住所地特例
 調査員
 勝ち残った鉛筆
 受験資格
 訪問リハビリテーション
 合格体験記/職員旅行
 攻略大作戦
 「開幕戦」
 「第2戦」
 「第3戦」
 「第4戦」
 「第5戦」
 「第6戦」
 「第7戦」
 「第8戦」
 「第9戦」
 「第10戦」
 「第11戦」
 「第12戦」
 「第13戦」
 「第14戦」
 「第15戦」
 「第16戦」
 「第17戦」
 「第18戦」
 「第19戦」
 「第20戦」
 「第21戦」
 「第22戦」
 「第23戦」
 「第24戦」
 「第25戦」
 「番外第1戦」
 「番外第2戦」
 「最終戦」
 数値はあっていても(その1)(その2)
 意外と高いもの
 介護者の男性が占める割合は
 強制適応はわかっているのだが
 認定のための調査をするのは
 指定を受けなくても
 前のほうはよいのだが
 中等度の介護を要する
 まとめてみよう

出典:『改訂介護支援専門員基本テキスト』の構成
 (文頭の赤色数字は,第6回試験と本書II・III編で使用した略称を示す)
【第1巻】 介護保険制度と介護支援
 1-1 第1編 介護問題と介護保険制度
 1-1-1 第1章 介護問題と介護保険制度
 1-1-2 第2章 介護保険制度の創設
 1-1-3 第3章 介護保険の実施状況
 1-2 第2編 介護保険と介護支援サービス
 1-2-1 第1章 介護保険制度の目的と介護支援サービス
 1-2-2 第2章 介護支援サービスと介護支援専門員
 1-3 第3編 介護保険制度の概要
 1-3-1 第1章 介護保険制度
 1-3-2 第2章 保険者
 1-3-3 第3章 被保険者
 1-3-4 第4章 要介護認定・要支援認定
 1-3-5 第5章 保険給付(サービス)
 1-3-6 第6章 保険給付(介護給付費(介護報酬)・支給限度基準額)
 1-3-7 第7章 保険財政
 1-3-8 第8章 国民健康保険団体連合会
 1-4 第4編 要介護認定の仕組み
 1-4-1 第1章 要介護認定の仕組み
【第2巻】 介護支援サービスと介護サービス
 2-1 第1編 居宅介護支援
 2-1-1 第1章 制度上の位置づけ
 2-1-2 第2章 居宅介護支援の制度
 2-1-3 第3章 居宅介護支援の目的と内容
 2-1-4 第4章 居宅介護支援の実際
 2-2 第2編 居宅サービス
 2-2-1 第1章 居宅サービス
 2-2-2 第2章 訪問介護
 2-2-3 第3章 訪問入浴介護
 2-2-4 第4章 訪問看護
 2-2-5 第5章 訪問リハビリテーション
 2-2-6 第6章 居宅療養管理指導
 2-2-7 第7章 通所介護
 2-2-8 第8章 通所リハビリテーション
 2-2-9 第9章 短期入所生活介護
 2-2-10 第10章 短期入所療養介護
 2-2-11 第11章 痴呆対応型共同カ活介護
 2-2-12 第12章 特定施設入所者生活介護
 2-2-13 第13章 福祉用具・住宅改修
 2-3 第3編 介護保険施設
 2-3-1 第1章 施設サービス
 2-3-2 第2章 介護老人福祉施設
 2-3-3 第3章 介護老人保健施設
 2-3-4 第4章 介護療養型医療施設
【第3巻】 高齢者保健医療・福祉の基礎知識
 3-1 第1編 高齢者保健医療の基礎知識
 3-1-1 第1章 高齢者の特徴と高齢期に多い疾病および障害
 3-1-2 第2章 介護技術の展開
 3-1-3 第3章 リハビリテーション
 3-1-4 第4章 感染症への対応と予防
 3-1-5 第5章 痴呆性高齢者の介護
 3-1-6 第6章 精神に障害がある場合の介護
 3-1-7 第7章 口腔のケア
 3-1-8 第8章 栄養
 3-1-9 第9章 薬剤管理
 3-1-10 第10章 在宅での医療管理
 3-1-11 第11章 急変時の対応
 3-1-12 第12章 終末期介護
 3-2 第2編 高齢者福祉の基礎知識
 3-2-1 第1章 高齢者ケアの基本理念
 3-2-2 第2章 ソーシャルワーク
 3-2-3 第3章 社会資源の活用
 3-2-4 第4章 関連制度
 3-2-5 第5章 高齢者の権利擁護
【第4巻】 法令通知・関係資料