第3版の発行にあたって
2000年(平成12年)3月25日に,「検査血液について学び語ろう!」と,医師・技師・産業界の先生方が集い,日本検査血液学会が設立されてから,今年で13年目を迎え,現在,3,000名を越す会員数へと大きく成長しました.創設以来,「検査血液学の向上」を活動目標に掲げ,血液疾患診断法の研究,血液検査の標準化,新たな検査法の開発や検査診断システムの確立などとともに,認定血液検査技師制度の推進を課題としてまいりました.
認定血液検査技師制度は,2002年協議会方式で立ち上げ,2003年2月に第1回,11月に第2回の認定試験が行われました.前日にセミナー方式の指定講習会を行い,試験を行いますが,5年ごとに更新試験があります.現在は,毎年11月に認定試験を行い,2013年に第12回目の試験を終了し,資格取得者は904名に達しました.
「スタンダード検査血液学(第1版)」は,認定血液検査技師を目指す臨床検査技師の方々のテキストとして,2003年に初版が発行されました.血液検査の基礎知識,必要な専門知識,検査方法,検査結果の解釈と判定法,検査業務など,採血から結果報告までを網羅した,認定血液検査技師が知っておくべき知識と検査技術について記載された教科書として好評です.2008年には,急速な医学医療の進展に対応できる改訂が必要となり,第2版が出版されました.第2版には,認定血液検査技師試験における形態検査実技試験の類似症例として,末梢血塗抹標本,骨髄塗抹標本,リンパ節捺印標本の動画を収録したCD-ROMを付録としてつけました.
一方,学会設立当初から目指していた,骨髄検査技師制度を新たに立ち上げるべく準備を進めてまいりましたが,2012年に審議会方式で認定する骨髄検査技師制度が発足致しました.2012年9月に第1回養成セミナーを2日間にわたり実施し,骨髄検査技師試験を受験する資格があるレベルかどうか評価いたしました.第1回骨髄検査技師認定試験は,2013年3月に実施しました.2013年9月と2014年3月に,第2回の養成セミナーと本試験も無事終了し,現在45名が骨髄検査技師として認定されています.骨髄検査技師には,骨髄検査をはじめ造血器腫瘍関連検査に特化した高度の技術を身に着け,血液内科医をはじめ臨床医に適切な報告ができるとともに,的確なコミュニケーション能力を有することが望まれます.また,臨床検査技師の指導や臨床検査に関する研究などにも携われる高度の知識と技術を磨くことが期待されます.
骨髄検査技師が学ぶべく,造血器腫瘍の診断と治療も,分子生物学の発展による遺伝子異常やその病態解析から新しい診断法や治療法が開発され,その進歩は著しいものであります.それらを反映して,本書「スタンダード検査血液学(第3版)」も新WHO分類を中心とした造血器腫瘍の項目を設け,従来の項目も現状に沿って改訂いたしました.血球形態画像も新たに増やしましたが,紙面の都合でWHO分類に掲載されているすべての画像を組み入れることはできませんでした.画像に関しては日本検査血液学会のホームページをご利用いただきたく,また,できれば新たな造血器腫瘍画像カラーアトラスなどの編集も考えていきたいと思っております.
日本検査血液学会会員をはじめ,検査血液に携わる多くの人々が本書を利用され,そのお役にたつことを期待しております.
最後になりますが,本書の編集にご尽力いただいた認定血液検査技師制度審議会カリキュラム委員会をはじめ多くの先生方,ならびに,ご多忙中にも関わらずご執筆いただいた諸先生方,改訂の編集に快くご協力いただいた諸先生方に,日本検査血液学会会員を代表して心から御礼申し上げます.
2014年8月
日本検査血液学会 理事長
川合 陽子
第2版の発行にあたって
2000年3月に日本検査血液学会が設立されて,9年目に入ります.初代の渡辺清明理事長の下,日本検査血液学会は「検査血液学の向上」を活動目標に掲げ,血液疾患診断法の研究,血液検査の標準化,新たな検査法や検査診断システムの開発などとともに,認定血液検査技師制度の推進を課題としてきました.そして学会内の認定血液検査技師制度協議会での検討に基づき,2003年2月に第1回,11月に第2回の認定血液検査技師の認定試験が行われました.
本書「スタンダード検査血液学(第1版)」は,認定血液検査技師を目指す臨床検査技師の方々のテキストとして2003年に発行されました.血液学の基礎知識,専門知識,検査方法,検査結果の判定法,検査業務など,認定血液検査技師が知っておくべき知識と検査技術について記載された教科書として好評で,臨床検査技師教育の場でもサブテキストとして用いられております.
認定血液検査技師試験は2007年で第6回を数え,資格取得者はすでに474名に上っています.さらに,骨髄検査に特化した高度の技術を身につけた骨髄認定技師制度(仮称)の立ち上げも検討されており,また将来的には臨床検査技師の指導や臨床検査に関する研究に自ら携われる高度の知識と技術を身につけた一段上の高度認定技師制度なども検討しなければならないかもしれません.
本書の発刊から5年が経過した現在,急速な医学医療の進展に対応できる改訂が必要となってきました.特に,分子生物学の進歩により,診断や病態解析などの分野への分子生物学的手法の導入や,分子標的療法の導入,進歩などは目をみはるものがあります.それを反映して,本書第2版では,von Willebrand病の病態解析,ADAMTS 13測定による血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)の診断などの新しい項目の追加に加えて,日本検査血液学会の講習会などで用いた血球をCDに画像化して添付するなど,形態学の面でも充実を図りました.
日本検査血液学会に参加する皆様方が,本書を日常の検査を行っていくうえでの指標として,認定血液検査技師を取得する際の道標として,そして新人技師ならびに学生指導のテキストとしておおいに利用していただくことを期待しています.
最後になりましたが,本書の編集にご尽力いただいた認定血液検査技師制度審議会カリキュラム委員会の先生方,ならびにご執筆いただいた諸先生方に,日本検査血液学会会員を代表して心から御礼申し上げます.
2008年3月
日本検査血液学会 理事長
松野 一彦
第1版の発行にあたって
3年前の2000年3月に日本検査血液学会が設立されたが,その学会活動の最重要使命の一つが血液検査専門技師の育成である.また,学会設立の経緯の中でも日本臨床衛生検査技師会からも本学会が血液学の専門性を持った技師の研鑽の場となることを強く要請された.
日本検査血液学会ではこの点を重要視し,学会内に認定血液検査技師制度協議会(委員長:渡辺清明),認定血液検査技師制度準備委員会(委員長:奈良信雄)および認定血液検査技師試験委員会(委員長:宮地勇人)を設置し,制度の早期確立を目標に努力してきた.ここ3年,特に準備委員会と試験委員会で積極的に具体的な試験制度実行案が検討されて,その骨子が確立された.その後詳細を詰めて,2003年2月16日に第1回の認定血液検査技師の認定試験が東京大学でまず評議員を対象に施行された.そして今秋11月には第2回の認定試験が予定されている.
このように認定試験が実際に施行される段階となると,認定血液検査技師を希望する方々にとってはその情報(試験応募要領や実施方法など)や試験用のテキストが必要となってきた.そこで今回認定血液検査技師試験用のテキス卜を作成する運びになった.
本書を勉強すれば試験が合格できるように,各専門の医師,技師の方々にその思いをもって執筆していただいた.したがって,可能なかぎり分かりやすく記載していただいたので,理解しやすいと自負している.テキストの内容であるが,血液検査の基礎知識,専門知識,検査方法,検査結果の判定法,検査業務などにつき,認定血液検査技師が知っておくべき知識と検査技術について記載されている.
また,できるだけ安価にするように努力した結果,執筆者の方々には少しご無理を願った面もあるが,事情を理解して快く執筆していただいた点もある.このように本書はご執筆の先生方の認定血液検査技師制度に対する熱い気持ちが込められたテキストである.したがって,受験をされる方は本書を是非熟読されて試験に臨むことをお勧めする.本書に記載のあることを理解して試験に臨めば,大部分の事はクリアーできると思われる.もちろん,試験問題が本テキスト内のものですべてカバーされるとは限らない.これは試験につきものであるが,その辺は受験者の常識に任せたい.
本書が認定血液検査技師を目指す技師の方に至福を与える書となることを大いに期待する.また,本書は検査技師養成施設で血液検査学を学ぶ際の副読本としても十分使用可能であり,学生の皆さんにもぜひお奨めしたい.最後に,本テキストの編纂にご努力いただいたカリキュラム委員の先生方,および執筆していただいた諸先生方に日本検査血液学会会員を代表して心から感謝する次第である.
2003年4月
日本検査血液学会 理事長
渡辺 清明
2000年(平成12年)3月25日に,「検査血液について学び語ろう!」と,医師・技師・産業界の先生方が集い,日本検査血液学会が設立されてから,今年で13年目を迎え,現在,3,000名を越す会員数へと大きく成長しました.創設以来,「検査血液学の向上」を活動目標に掲げ,血液疾患診断法の研究,血液検査の標準化,新たな検査法の開発や検査診断システムの確立などとともに,認定血液検査技師制度の推進を課題としてまいりました.
認定血液検査技師制度は,2002年協議会方式で立ち上げ,2003年2月に第1回,11月に第2回の認定試験が行われました.前日にセミナー方式の指定講習会を行い,試験を行いますが,5年ごとに更新試験があります.現在は,毎年11月に認定試験を行い,2013年に第12回目の試験を終了し,資格取得者は904名に達しました.
「スタンダード検査血液学(第1版)」は,認定血液検査技師を目指す臨床検査技師の方々のテキストとして,2003年に初版が発行されました.血液検査の基礎知識,必要な専門知識,検査方法,検査結果の解釈と判定法,検査業務など,採血から結果報告までを網羅した,認定血液検査技師が知っておくべき知識と検査技術について記載された教科書として好評です.2008年には,急速な医学医療の進展に対応できる改訂が必要となり,第2版が出版されました.第2版には,認定血液検査技師試験における形態検査実技試験の類似症例として,末梢血塗抹標本,骨髄塗抹標本,リンパ節捺印標本の動画を収録したCD-ROMを付録としてつけました.
一方,学会設立当初から目指していた,骨髄検査技師制度を新たに立ち上げるべく準備を進めてまいりましたが,2012年に審議会方式で認定する骨髄検査技師制度が発足致しました.2012年9月に第1回養成セミナーを2日間にわたり実施し,骨髄検査技師試験を受験する資格があるレベルかどうか評価いたしました.第1回骨髄検査技師認定試験は,2013年3月に実施しました.2013年9月と2014年3月に,第2回の養成セミナーと本試験も無事終了し,現在45名が骨髄検査技師として認定されています.骨髄検査技師には,骨髄検査をはじめ造血器腫瘍関連検査に特化した高度の技術を身に着け,血液内科医をはじめ臨床医に適切な報告ができるとともに,的確なコミュニケーション能力を有することが望まれます.また,臨床検査技師の指導や臨床検査に関する研究などにも携われる高度の知識と技術を磨くことが期待されます.
骨髄検査技師が学ぶべく,造血器腫瘍の診断と治療も,分子生物学の発展による遺伝子異常やその病態解析から新しい診断法や治療法が開発され,その進歩は著しいものであります.それらを反映して,本書「スタンダード検査血液学(第3版)」も新WHO分類を中心とした造血器腫瘍の項目を設け,従来の項目も現状に沿って改訂いたしました.血球形態画像も新たに増やしましたが,紙面の都合でWHO分類に掲載されているすべての画像を組み入れることはできませんでした.画像に関しては日本検査血液学会のホームページをご利用いただきたく,また,できれば新たな造血器腫瘍画像カラーアトラスなどの編集も考えていきたいと思っております.
日本検査血液学会会員をはじめ,検査血液に携わる多くの人々が本書を利用され,そのお役にたつことを期待しております.
最後になりますが,本書の編集にご尽力いただいた認定血液検査技師制度審議会カリキュラム委員会をはじめ多くの先生方,ならびに,ご多忙中にも関わらずご執筆いただいた諸先生方,改訂の編集に快くご協力いただいた諸先生方に,日本検査血液学会会員を代表して心から御礼申し上げます.
2014年8月
日本検査血液学会 理事長
川合 陽子
第2版の発行にあたって
2000年3月に日本検査血液学会が設立されて,9年目に入ります.初代の渡辺清明理事長の下,日本検査血液学会は「検査血液学の向上」を活動目標に掲げ,血液疾患診断法の研究,血液検査の標準化,新たな検査法や検査診断システムの開発などとともに,認定血液検査技師制度の推進を課題としてきました.そして学会内の認定血液検査技師制度協議会での検討に基づき,2003年2月に第1回,11月に第2回の認定血液検査技師の認定試験が行われました.
本書「スタンダード検査血液学(第1版)」は,認定血液検査技師を目指す臨床検査技師の方々のテキストとして2003年に発行されました.血液学の基礎知識,専門知識,検査方法,検査結果の判定法,検査業務など,認定血液検査技師が知っておくべき知識と検査技術について記載された教科書として好評で,臨床検査技師教育の場でもサブテキストとして用いられております.
認定血液検査技師試験は2007年で第6回を数え,資格取得者はすでに474名に上っています.さらに,骨髄検査に特化した高度の技術を身につけた骨髄認定技師制度(仮称)の立ち上げも検討されており,また将来的には臨床検査技師の指導や臨床検査に関する研究に自ら携われる高度の知識と技術を身につけた一段上の高度認定技師制度なども検討しなければならないかもしれません.
本書の発刊から5年が経過した現在,急速な医学医療の進展に対応できる改訂が必要となってきました.特に,分子生物学の進歩により,診断や病態解析などの分野への分子生物学的手法の導入や,分子標的療法の導入,進歩などは目をみはるものがあります.それを反映して,本書第2版では,von Willebrand病の病態解析,ADAMTS 13測定による血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)の診断などの新しい項目の追加に加えて,日本検査血液学会の講習会などで用いた血球をCDに画像化して添付するなど,形態学の面でも充実を図りました.
日本検査血液学会に参加する皆様方が,本書を日常の検査を行っていくうえでの指標として,認定血液検査技師を取得する際の道標として,そして新人技師ならびに学生指導のテキストとしておおいに利用していただくことを期待しています.
最後になりましたが,本書の編集にご尽力いただいた認定血液検査技師制度審議会カリキュラム委員会の先生方,ならびにご執筆いただいた諸先生方に,日本検査血液学会会員を代表して心から御礼申し上げます.
2008年3月
日本検査血液学会 理事長
松野 一彦
第1版の発行にあたって
3年前の2000年3月に日本検査血液学会が設立されたが,その学会活動の最重要使命の一つが血液検査専門技師の育成である.また,学会設立の経緯の中でも日本臨床衛生検査技師会からも本学会が血液学の専門性を持った技師の研鑽の場となることを強く要請された.
日本検査血液学会ではこの点を重要視し,学会内に認定血液検査技師制度協議会(委員長:渡辺清明),認定血液検査技師制度準備委員会(委員長:奈良信雄)および認定血液検査技師試験委員会(委員長:宮地勇人)を設置し,制度の早期確立を目標に努力してきた.ここ3年,特に準備委員会と試験委員会で積極的に具体的な試験制度実行案が検討されて,その骨子が確立された.その後詳細を詰めて,2003年2月16日に第1回の認定血液検査技師の認定試験が東京大学でまず評議員を対象に施行された.そして今秋11月には第2回の認定試験が予定されている.
このように認定試験が実際に施行される段階となると,認定血液検査技師を希望する方々にとってはその情報(試験応募要領や実施方法など)や試験用のテキストが必要となってきた.そこで今回認定血液検査技師試験用のテキス卜を作成する運びになった.
本書を勉強すれば試験が合格できるように,各専門の医師,技師の方々にその思いをもって執筆していただいた.したがって,可能なかぎり分かりやすく記載していただいたので,理解しやすいと自負している.テキストの内容であるが,血液検査の基礎知識,専門知識,検査方法,検査結果の判定法,検査業務などにつき,認定血液検査技師が知っておくべき知識と検査技術について記載されている.
また,できるだけ安価にするように努力した結果,執筆者の方々には少しご無理を願った面もあるが,事情を理解して快く執筆していただいた点もある.このように本書はご執筆の先生方の認定血液検査技師制度に対する熱い気持ちが込められたテキストである.したがって,受験をされる方は本書を是非熟読されて試験に臨むことをお勧めする.本書に記載のあることを理解して試験に臨めば,大部分の事はクリアーできると思われる.もちろん,試験問題が本テキスト内のものですべてカバーされるとは限らない.これは試験につきものであるが,その辺は受験者の常識に任せたい.
本書が認定血液検査技師を目指す技師の方に至福を与える書となることを大いに期待する.また,本書は検査技師養成施設で血液検査学を学ぶ際の副読本としても十分使用可能であり,学生の皆さんにもぜひお奨めしたい.最後に,本テキストの編纂にご努力いただいたカリキュラム委員の先生方,および執筆していただいた諸先生方に日本検査血液学会会員を代表して心から感謝する次第である.
2003年4月
日本検査血液学会 理事長
渡辺 清明
執筆者一覧
第3版の発行にあたって
第2版の発行にあたって
第1版の発行にあたって
カラー口絵
本書で使用している主な略語
第I章 血液検査の基礎知識
1 認定血液検査技師制度
A 認定血液検査技師(宮地勇人)
1.認定血液検査技師制度の施行
2.受験申請資格
3.試験概要
4.試験出題範囲と出題方式
5.更新制度
B 骨髄検査技師
1.骨髄検査技師制度の施行
2.受験申請資格
3.試験概要
4.試験出題範囲と出題方式
5.更新制度
C カリキュラムと認定試験(東 克巳)
2 血液医学総論(奈良信雄)
A 血液医学の歴史
3 血液検査の基礎知識
A 血液の成分(奈良信雄)
1.有形成分
2.無形成分
B 血液の性状・物性(近藤 弘)
1.血液量
2.比重
3.粘度
C 血液の機能(二宮治彦)
1.血液の生化学
2.物質の運搬
3.造血の調節
4.生体防御
D 血球の生成と崩壊
1.造血因子(小山高敏)
2.胎生期造血
3.造血器官
4.髄外造血
5.鉄代謝(高後 裕)
第II章 血液検査に必要な専門的知識
1 血球
A 赤血球(服部幸夫・山城安啓)
1.産生と崩壊
2.形態と機能
3.赤血球膜の構造・機能
4.ヘモグロビンの構造・機能
5.エネルギー代謝
6.赤血球数の基準範囲
B 白血球(松野一彦)
1.産生と崩壊
2.形態と機能
3.成熟に伴う形態変化
4.白血球数の基準範囲
C 血小板(尾崎由基男)
1.産生と崩壊
2.代謝
3.形態と機能
4.血小板の膜糖蛋白
5.血小板数の基準範囲
2 止血機構
A 血管
1.血管内皮細胞の抗血栓性(伊藤隆史・丸山征郎)
2.内皮下組織の向血栓性
3.内皮下組織と血小板との相互作用
4.VWFとADAMTS 13(松下 正)
B 止血機序(福武勝幸)
1.止血
2.生体内反応に近い近年の血液凝固機構
3 凝固・線溶系
A 血液凝固とその制御機構(林 辰弥)
1.血液凝固系
2.凝固制御系
B 線溶と制御機構(窓岩清治)
1.線維素溶解反応(線溶反応)
2.線溶制御機構
3.u-PA受容体と細胞線溶
第III章 検体の採取と保存
1 採血法と保存法
A 採血法(東 克巳)
1.毛細血管採血法
2.静脈血採血法
3.抗凝固剤の種類と使い方
4.検体処理
B 検体管理
1.保存法
C 事故の防止対策(三島清司)
1.感染予防
2.検体管理
第IV章 血液検査法
1 血球に関する検査
A 血球計数法
1.用手法における血球計数
a.赤血球数(川田 勉)
b.白血球数
c.血小板数
d.ヘモグロビン濃度
e.ヘマトクリット値
f.赤血球指数
g.網赤血球数(近藤 弘)
h.好酸球数(常名政弘)
i.好塩基球数
j.体腔液の細胞数
2.自動血球測定法(清水長子)
a.目的と方法の概要
b.赤血球系
c.白血球系
d.血小板系
e.網赤血球系
f.体腔液の細胞数
B 赤血球沈降速度(近藤 弘)
C 溶血の検査
a.赤血球抵抗試験(原田佳代子)
b.PNHに関する検査
c.赤血球酵素活性(菅野 仁)
d.異常ヘモグロビンに関する検査
e.赤血球寿命(和田秀穂)
f.血清ハプトグロビン濃度
D 鉄代謝(高後 裕)
a.血清鉄と総鉄結合能
b.フェロカイネティクス
2 形態に関する検査
A 顕微鏡の取り扱い(田中隆明)
1.顕微鏡の機能と構造
a.基本機能と構造
b.対物レンズの開口数と分解能
c.接眼レンズの視野数と実視野
d.ケーラー照明
2.操作法
a.各部の基本調整
b.絞りの調整法
3.保守と管理
a.レンズ,フィルタの清掃法
b.機構部の保守管理
B 染色法
1.普通染色(久保田 浩)
2.特殊染色
a.ペルオキシダーゼ染色(安藤秀実)
b.アルカリホスファターゼ染色(後藤文彦)
c.エステラーゼ染色(野中恵美)
d.PAS染色
e.鉄染色(鶴田一人・上平 憲)
f.脂肪染色(ズダン黒B染色)
g.βグルクロニダーゼ染色(兜森 修)
h.ハインツ小体染色
i.酸ホスファターゼ染色
j.免疫組織化学染色(大畑雅彦)
C 末梢血液標本の作製法(太田川和美)
1.薄層塗抹標本
2.厚層塗抹(濃塗)標本
D 末梢血液像の観察
1.観察・判定法(本間 優)
2.自動血球分類(杉山昌晃)
3.LE細胞検査(増田詩織)
E 骨髄標本の作製法
1.薄層塗抹標本(ウェッジ標本)(大畑雅彦)
2.圧挫伸展標本
3.組織切片標本(坂場幸治・鈴木洋司・玉井誠一)
4.骨髄生検
5.捺印標本
F 骨髄像の観察
1.観察・判定法(土屋逹行)
2.急性白血病のFAB分類
a.急性白血病の分類
b.FAB分類とは
c.FAB分類の基本
d.FAB分類の実際と注意点
3.WHO分類
a.WHO分類とは
b.WHO分類の実際
4.骨髄形態観察の実際(渡邉眞一郎)
5.異常形態の観察
6.報告書の作成
G リンパ節標本の作製法(下 正宗)
1.捺印標本
H リンパ節標本の観察(下 正宗)
I 体腔液標本の作製法(徳竹孝好)
1.薄層塗抹標本(ウェッジ法)
2.集細胞法
J その他(田中由美子)
1.体腔液の見方
a.胸水・腹水
b.脳脊髄液,髄液,リコール,cerebrospinal fluid
c.連続携行式腹膜透析廃液
d.気管支肺胞洗浄液
K 白血球機能検査
1.顆粒球機能検査(東 克巳)
2.リンパ球幼若化試験(藤巻慎一)
3 止血検査
A 止血機能検査装置(佐藤金夫)
1.自動血液凝固・線溶測定装置
B 止血・凝固・線溶の検査
1.止血検査(丸茂美幸)
a.出血時間
b.毛細血管抵抗試験
2.凝固検査
a.プロトロンビン時間(山ア 哲)
b.活性化部分トロンボプラスチン時間
c.トロンビン時間
d.フィブリノゲン量
e.複合凝固因子の検査(小宮山 豊)
f.凝固因子活性定量
3.線溶検査(末久悦次)
a.プラスミノゲン
b.FDP
C 凝固・線溶阻止物質の検査
1.凝固阻止物質の検査
a.アンチトロンビン(野木岐実子)
b.プロテインC
c.プロテインS
d.ヘパリン・低分子ヘパリン(内藤澄悦)
e.抗Xa活性
f.循環抗凝血素(家子正裕)
g.ループスアンチコアグラント
h.抗凝固因子抗体
2.線溶阻止物質の検査(島津千里)
a.プラスミンインヒビター,プラスミノゲンアクチベータ・インヒビター1
D 凝固・線溶系の分子マーカー
1.凝固系分子マーカー(川合陽子)
a.可溶性フィブリンモノマー複合体
b.トロンビン・アンチトロンビン複合体
c.プロトロンビンフラグメント1+2
2.線溶系分子マーカー
a.FDPおよびD-dimer(新井盛大)
b.PIC
c.PAI-1
d.組織プラスミノゲンアクチベータ(香川和彦)
e.組織プラスミノゲンアクチベータ・プラスミノゲンアクチベータインヒビター1複合体
E VWFとADAMTS 13(松下 正)
1.VWF
2.ADAMTS 13 活性測定
F 血小板に関する検査
1.血小板機能検査(矢冨 裕)
a.血小板粘着能
b.血小板凝集能
c.血餅収縮能
2.HIT抗体検査(和中敬子)
a.免疫学的測定法
b.機能的測定法
4 フローサイトメトリーによる細胞抗原検査
A 目的と測定の概略(米山彰子)
1.フローサイトメトリーによる細胞抗原検査の目的
2.フローサイトメーターとは
3.モノクローナル抗体とCD分類
4.解析の概略
5.検体を取り扱ううえでの注意
6.解析結果をみる際のポイント
B リンパ球サブセット検査
C 造血幹細胞同定
D 造血器腫瘍のimmunophenotyping
5 遺伝子・染色体検査
A 染色体検査
1.染色体の構造と機能(園山政行)
2.細胞培養法
3.標本作製法
4.分染法
a.G分染法
b.Q分染法
c.R分染法
d.NOR分染法
e.C分染法
f.高精度染色体分染法
5.核型分析
6.蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH法)(日惠以子)
B 遺伝子検査(横田浩充)
1.技術総説
2.手技
第V章 結果の評価
1 血液検査結果の評価
A 治療と検査
1.造血器腫瘍の治療と検査(宮地勇人)
2.止血・凝固異常の治療と検査(小山高敏)
B 造血器腫瘍
1.急性白血病(木崎昌弘)
総論
各論
a.急性骨髄性白血病
b.急性前骨髄球性白血病
c.急性骨髄単球性白血病
d.急性単球性白血病
e.急性赤白血病
f.急性巨核芽球性白血病
g.急性リンパ性白血病
1)Bリンパ芽球性白血病/リンパ腫
2)Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫
h.急性混合性白血病
i.骨髄異形成に関連した変化を有する急性骨髄性白血病
j.治療関連骨髄性腫瘍
2.骨髄増殖性腫瘍(稲葉 亨)
総論
各論
a.慢性骨髄性白血病
b.真性赤血球増加症
c.原発性骨髄線維症
d.本態性血小板血症
e.慢性好中球性白血病
f.非特定型慢性好酸球性白血病
g.肥満細胞症
3.骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(桐戸敬太)
総論
各論
a.慢性骨髄単球性白血病
b.非定型性慢性骨髄性白血病
c.若年性骨髄単球性白血病
4.骨髄異形成症候群(通山 薫)
総論
各論
a.単血球系異形成を伴う不応性血球減少症
b.鉄芽球性不応性貧血
c.複数血球系異形成を伴う不応性血球減少症
d.芽球増加を伴う不応性貧血
e.5q-症候群
f.分類不能型骨髄異形成症候群
g.小児の骨髄異形成症候群
h.治療関連性骨髄異形成症候群
5.慢性リンパ性白血病および類縁疾患(中瀬一則)
総論
各論
a.慢性リンパ性白血病
b.前リンパ球性白血病
c.ヘアリー細胞白血病
d.成人T細胞白血病/リンパ腫
e.大顆粒リンパ球性白血病
6.悪性リンパ腫(リンパ系増殖性疾患)(鈴宮淳司)
総論
各論
a.Hodgkinリンパ腫
b.濾胞性リンパ腫
c.MALTリンパ腫
d.リンパ形質細胞性リンパ腫/ワルデンストレームマクログロブリン血症
e.マントル細胞リンパ腫
f.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
g.バーキットリンパ腫
h.未分化大細胞リンパ腫
i.節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型
7.多発性骨髄腫および類縁疾患(村上博和,齋藤貴之・笠松哲光)
総論
各論
a.多発性骨髄腫
b.意義不明の単クローン性γグロブリン血症
c.原発性マクログロブリン血症
d.原発性アミロイドーシス
C 赤血球系疾患
a.貧血(張替秀郎)
b.赤血球形態異常
c.赤血球崩壊異常
d.ヘモグロビン異常症
e.赤血球増加症(稲葉 亨)
D 白血球疾患
a.白血球増加症(海渡 健)
b.白血球減少症
c.白血球形態異常(村上純子)
E 血管の異常
1.血管の異常に基づく出血傾向(北島 勲)
2.紫斑
3.アレルギー性血管炎(Henoch-Schonlein紫斑病)
4.血管の形成異常
5.血栓性微小血管障害症(松本雅則)
a.TMA
b.TTP
c.HUS
F 血小板の異常
1.血小板減少症(村田 満)
2.血小板機能異常症
3.HIT(和中敬子)
G 凝固・線溶因子の異常
1.先天性凝固・線溶障害(小山高敏)
a.血友病
b.その他の凝固因子欠損
c.プラスミンインヒビターやプラスミノゲンアクチベータインヒビター-1 の先天性欠損症
d.先天性血栓性素因
2.後天性凝固・線溶障害
a.ビタミンK欠乏症
b.慢性肝実質障害
c.後天性フィブリノゲン欠乏症
d.抗凝固薬の副作用
e.循環抗凝血素
f.線溶亢進
3.播種性血管内凝固症候群(朝倉英策)
4.抗リン脂質抗体症候群(家子正裕)
H von Willebrand病(松下 正)
1.結果の評価とVWDの診断
2.後天性VWD
I 染色体異常(東田修二)
J 遺伝子の異常(舩渡忠男)
1.先天性血液疾患
第VI章 血液検査業務
1 臨床医への報告と対応(北村 聖)
1.パニック値
2.オンラインによる報告
3.報告書による報告
4.画像の報告
5.臨床医とのコミュニケーション
2 業務管理
A 管理の概念と原則(矢冨 裕)
1.臨床検査室の管理
2.管理サイクルと臨床検査のサイクル
3.管理組織
4.人事管理
5.その他の管理
6.臨床検査室の国際規格:ISO15189
B チーム医療の概念(矢冨 裕)
C 血液部門内業務管理
1.情報管理(池本敏行)
2.安全管理
3.医療廃棄物
4.試薬管理(坂場幸治)
5.機器管理
6.情報管理
7.内部精度管理
8.外部精度管理
3 コンサルテーション(山ア 哲)
1.血液検査におけるコンサルテーション業務
2.血液検査におけるコンサルテーションの実際
4 教育とトレーニング
A 対応・説明のための技法(communi-cation skillの向上)(山田 隆)
B 部内スタッフ(志賀修一)
1.血液検査教育の理論と実際
2.業務トレーニング
3.研究活動(学会発表,論文の執筆と読解)
C 部外関係(増田詩織)
1.臨地実習生
2.教育の目的・目標
3.教育の方略
4.教育の評価
第VII章 その他の血液検査
1 造血細胞移植・臓器移植の血液検査(梶原道子)
A HLAの検査
1.HLAとは
2.どのような場合にHLA検査を行うか
3.HLA検査の方法
B 臓器移植
C 造血細胞移植
D 造血幹細胞の評価法
E 造血細胞移植前後に行われる検査
2 輸血検査(梶原道子)
A 血液型検査
1.ABO血液型検査
2.Rh(D)血液型検査
3.血液型検査に用いる検体
4.検査法
B 不規則抗体検査
C 交差適合試験
D 主な輸血用血液製剤
E 輸血療法
F 輸血副作用
G 輸血事故防止対策
日本検査血液学会 認定血液検査技師制度認定試験問題・解答・解説
付表
索引
第3版の発行にあたって
第2版の発行にあたって
第1版の発行にあたって
カラー口絵
本書で使用している主な略語
第I章 血液検査の基礎知識
1 認定血液検査技師制度
A 認定血液検査技師(宮地勇人)
1.認定血液検査技師制度の施行
2.受験申請資格
3.試験概要
4.試験出題範囲と出題方式
5.更新制度
B 骨髄検査技師
1.骨髄検査技師制度の施行
2.受験申請資格
3.試験概要
4.試験出題範囲と出題方式
5.更新制度
C カリキュラムと認定試験(東 克巳)
2 血液医学総論(奈良信雄)
A 血液医学の歴史
3 血液検査の基礎知識
A 血液の成分(奈良信雄)
1.有形成分
2.無形成分
B 血液の性状・物性(近藤 弘)
1.血液量
2.比重
3.粘度
C 血液の機能(二宮治彦)
1.血液の生化学
2.物質の運搬
3.造血の調節
4.生体防御
D 血球の生成と崩壊
1.造血因子(小山高敏)
2.胎生期造血
3.造血器官
4.髄外造血
5.鉄代謝(高後 裕)
第II章 血液検査に必要な専門的知識
1 血球
A 赤血球(服部幸夫・山城安啓)
1.産生と崩壊
2.形態と機能
3.赤血球膜の構造・機能
4.ヘモグロビンの構造・機能
5.エネルギー代謝
6.赤血球数の基準範囲
B 白血球(松野一彦)
1.産生と崩壊
2.形態と機能
3.成熟に伴う形態変化
4.白血球数の基準範囲
C 血小板(尾崎由基男)
1.産生と崩壊
2.代謝
3.形態と機能
4.血小板の膜糖蛋白
5.血小板数の基準範囲
2 止血機構
A 血管
1.血管内皮細胞の抗血栓性(伊藤隆史・丸山征郎)
2.内皮下組織の向血栓性
3.内皮下組織と血小板との相互作用
4.VWFとADAMTS 13(松下 正)
B 止血機序(福武勝幸)
1.止血
2.生体内反応に近い近年の血液凝固機構
3 凝固・線溶系
A 血液凝固とその制御機構(林 辰弥)
1.血液凝固系
2.凝固制御系
B 線溶と制御機構(窓岩清治)
1.線維素溶解反応(線溶反応)
2.線溶制御機構
3.u-PA受容体と細胞線溶
第III章 検体の採取と保存
1 採血法と保存法
A 採血法(東 克巳)
1.毛細血管採血法
2.静脈血採血法
3.抗凝固剤の種類と使い方
4.検体処理
B 検体管理
1.保存法
C 事故の防止対策(三島清司)
1.感染予防
2.検体管理
第IV章 血液検査法
1 血球に関する検査
A 血球計数法
1.用手法における血球計数
a.赤血球数(川田 勉)
b.白血球数
c.血小板数
d.ヘモグロビン濃度
e.ヘマトクリット値
f.赤血球指数
g.網赤血球数(近藤 弘)
h.好酸球数(常名政弘)
i.好塩基球数
j.体腔液の細胞数
2.自動血球測定法(清水長子)
a.目的と方法の概要
b.赤血球系
c.白血球系
d.血小板系
e.網赤血球系
f.体腔液の細胞数
B 赤血球沈降速度(近藤 弘)
C 溶血の検査
a.赤血球抵抗試験(原田佳代子)
b.PNHに関する検査
c.赤血球酵素活性(菅野 仁)
d.異常ヘモグロビンに関する検査
e.赤血球寿命(和田秀穂)
f.血清ハプトグロビン濃度
D 鉄代謝(高後 裕)
a.血清鉄と総鉄結合能
b.フェロカイネティクス
2 形態に関する検査
A 顕微鏡の取り扱い(田中隆明)
1.顕微鏡の機能と構造
a.基本機能と構造
b.対物レンズの開口数と分解能
c.接眼レンズの視野数と実視野
d.ケーラー照明
2.操作法
a.各部の基本調整
b.絞りの調整法
3.保守と管理
a.レンズ,フィルタの清掃法
b.機構部の保守管理
B 染色法
1.普通染色(久保田 浩)
2.特殊染色
a.ペルオキシダーゼ染色(安藤秀実)
b.アルカリホスファターゼ染色(後藤文彦)
c.エステラーゼ染色(野中恵美)
d.PAS染色
e.鉄染色(鶴田一人・上平 憲)
f.脂肪染色(ズダン黒B染色)
g.βグルクロニダーゼ染色(兜森 修)
h.ハインツ小体染色
i.酸ホスファターゼ染色
j.免疫組織化学染色(大畑雅彦)
C 末梢血液標本の作製法(太田川和美)
1.薄層塗抹標本
2.厚層塗抹(濃塗)標本
D 末梢血液像の観察
1.観察・判定法(本間 優)
2.自動血球分類(杉山昌晃)
3.LE細胞検査(増田詩織)
E 骨髄標本の作製法
1.薄層塗抹標本(ウェッジ標本)(大畑雅彦)
2.圧挫伸展標本
3.組織切片標本(坂場幸治・鈴木洋司・玉井誠一)
4.骨髄生検
5.捺印標本
F 骨髄像の観察
1.観察・判定法(土屋逹行)
2.急性白血病のFAB分類
a.急性白血病の分類
b.FAB分類とは
c.FAB分類の基本
d.FAB分類の実際と注意点
3.WHO分類
a.WHO分類とは
b.WHO分類の実際
4.骨髄形態観察の実際(渡邉眞一郎)
5.異常形態の観察
6.報告書の作成
G リンパ節標本の作製法(下 正宗)
1.捺印標本
H リンパ節標本の観察(下 正宗)
I 体腔液標本の作製法(徳竹孝好)
1.薄層塗抹標本(ウェッジ法)
2.集細胞法
J その他(田中由美子)
1.体腔液の見方
a.胸水・腹水
b.脳脊髄液,髄液,リコール,cerebrospinal fluid
c.連続携行式腹膜透析廃液
d.気管支肺胞洗浄液
K 白血球機能検査
1.顆粒球機能検査(東 克巳)
2.リンパ球幼若化試験(藤巻慎一)
3 止血検査
A 止血機能検査装置(佐藤金夫)
1.自動血液凝固・線溶測定装置
B 止血・凝固・線溶の検査
1.止血検査(丸茂美幸)
a.出血時間
b.毛細血管抵抗試験
2.凝固検査
a.プロトロンビン時間(山ア 哲)
b.活性化部分トロンボプラスチン時間
c.トロンビン時間
d.フィブリノゲン量
e.複合凝固因子の検査(小宮山 豊)
f.凝固因子活性定量
3.線溶検査(末久悦次)
a.プラスミノゲン
b.FDP
C 凝固・線溶阻止物質の検査
1.凝固阻止物質の検査
a.アンチトロンビン(野木岐実子)
b.プロテインC
c.プロテインS
d.ヘパリン・低分子ヘパリン(内藤澄悦)
e.抗Xa活性
f.循環抗凝血素(家子正裕)
g.ループスアンチコアグラント
h.抗凝固因子抗体
2.線溶阻止物質の検査(島津千里)
a.プラスミンインヒビター,プラスミノゲンアクチベータ・インヒビター1
D 凝固・線溶系の分子マーカー
1.凝固系分子マーカー(川合陽子)
a.可溶性フィブリンモノマー複合体
b.トロンビン・アンチトロンビン複合体
c.プロトロンビンフラグメント1+2
2.線溶系分子マーカー
a.FDPおよびD-dimer(新井盛大)
b.PIC
c.PAI-1
d.組織プラスミノゲンアクチベータ(香川和彦)
e.組織プラスミノゲンアクチベータ・プラスミノゲンアクチベータインヒビター1複合体
E VWFとADAMTS 13(松下 正)
1.VWF
2.ADAMTS 13 活性測定
F 血小板に関する検査
1.血小板機能検査(矢冨 裕)
a.血小板粘着能
b.血小板凝集能
c.血餅収縮能
2.HIT抗体検査(和中敬子)
a.免疫学的測定法
b.機能的測定法
4 フローサイトメトリーによる細胞抗原検査
A 目的と測定の概略(米山彰子)
1.フローサイトメトリーによる細胞抗原検査の目的
2.フローサイトメーターとは
3.モノクローナル抗体とCD分類
4.解析の概略
5.検体を取り扱ううえでの注意
6.解析結果をみる際のポイント
B リンパ球サブセット検査
C 造血幹細胞同定
D 造血器腫瘍のimmunophenotyping
5 遺伝子・染色体検査
A 染色体検査
1.染色体の構造と機能(園山政行)
2.細胞培養法
3.標本作製法
4.分染法
a.G分染法
b.Q分染法
c.R分染法
d.NOR分染法
e.C分染法
f.高精度染色体分染法
5.核型分析
6.蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH法)(日惠以子)
B 遺伝子検査(横田浩充)
1.技術総説
2.手技
第V章 結果の評価
1 血液検査結果の評価
A 治療と検査
1.造血器腫瘍の治療と検査(宮地勇人)
2.止血・凝固異常の治療と検査(小山高敏)
B 造血器腫瘍
1.急性白血病(木崎昌弘)
総論
各論
a.急性骨髄性白血病
b.急性前骨髄球性白血病
c.急性骨髄単球性白血病
d.急性単球性白血病
e.急性赤白血病
f.急性巨核芽球性白血病
g.急性リンパ性白血病
1)Bリンパ芽球性白血病/リンパ腫
2)Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫
h.急性混合性白血病
i.骨髄異形成に関連した変化を有する急性骨髄性白血病
j.治療関連骨髄性腫瘍
2.骨髄増殖性腫瘍(稲葉 亨)
総論
各論
a.慢性骨髄性白血病
b.真性赤血球増加症
c.原発性骨髄線維症
d.本態性血小板血症
e.慢性好中球性白血病
f.非特定型慢性好酸球性白血病
g.肥満細胞症
3.骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(桐戸敬太)
総論
各論
a.慢性骨髄単球性白血病
b.非定型性慢性骨髄性白血病
c.若年性骨髄単球性白血病
4.骨髄異形成症候群(通山 薫)
総論
各論
a.単血球系異形成を伴う不応性血球減少症
b.鉄芽球性不応性貧血
c.複数血球系異形成を伴う不応性血球減少症
d.芽球増加を伴う不応性貧血
e.5q-症候群
f.分類不能型骨髄異形成症候群
g.小児の骨髄異形成症候群
h.治療関連性骨髄異形成症候群
5.慢性リンパ性白血病および類縁疾患(中瀬一則)
総論
各論
a.慢性リンパ性白血病
b.前リンパ球性白血病
c.ヘアリー細胞白血病
d.成人T細胞白血病/リンパ腫
e.大顆粒リンパ球性白血病
6.悪性リンパ腫(リンパ系増殖性疾患)(鈴宮淳司)
総論
各論
a.Hodgkinリンパ腫
b.濾胞性リンパ腫
c.MALTリンパ腫
d.リンパ形質細胞性リンパ腫/ワルデンストレームマクログロブリン血症
e.マントル細胞リンパ腫
f.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
g.バーキットリンパ腫
h.未分化大細胞リンパ腫
i.節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型
7.多発性骨髄腫および類縁疾患(村上博和,齋藤貴之・笠松哲光)
総論
各論
a.多発性骨髄腫
b.意義不明の単クローン性γグロブリン血症
c.原発性マクログロブリン血症
d.原発性アミロイドーシス
C 赤血球系疾患
a.貧血(張替秀郎)
b.赤血球形態異常
c.赤血球崩壊異常
d.ヘモグロビン異常症
e.赤血球増加症(稲葉 亨)
D 白血球疾患
a.白血球増加症(海渡 健)
b.白血球減少症
c.白血球形態異常(村上純子)
E 血管の異常
1.血管の異常に基づく出血傾向(北島 勲)
2.紫斑
3.アレルギー性血管炎(Henoch-Schonlein紫斑病)
4.血管の形成異常
5.血栓性微小血管障害症(松本雅則)
a.TMA
b.TTP
c.HUS
F 血小板の異常
1.血小板減少症(村田 満)
2.血小板機能異常症
3.HIT(和中敬子)
G 凝固・線溶因子の異常
1.先天性凝固・線溶障害(小山高敏)
a.血友病
b.その他の凝固因子欠損
c.プラスミンインヒビターやプラスミノゲンアクチベータインヒビター-1 の先天性欠損症
d.先天性血栓性素因
2.後天性凝固・線溶障害
a.ビタミンK欠乏症
b.慢性肝実質障害
c.後天性フィブリノゲン欠乏症
d.抗凝固薬の副作用
e.循環抗凝血素
f.線溶亢進
3.播種性血管内凝固症候群(朝倉英策)
4.抗リン脂質抗体症候群(家子正裕)
H von Willebrand病(松下 正)
1.結果の評価とVWDの診断
2.後天性VWD
I 染色体異常(東田修二)
J 遺伝子の異常(舩渡忠男)
1.先天性血液疾患
第VI章 血液検査業務
1 臨床医への報告と対応(北村 聖)
1.パニック値
2.オンラインによる報告
3.報告書による報告
4.画像の報告
5.臨床医とのコミュニケーション
2 業務管理
A 管理の概念と原則(矢冨 裕)
1.臨床検査室の管理
2.管理サイクルと臨床検査のサイクル
3.管理組織
4.人事管理
5.その他の管理
6.臨床検査室の国際規格:ISO15189
B チーム医療の概念(矢冨 裕)
C 血液部門内業務管理
1.情報管理(池本敏行)
2.安全管理
3.医療廃棄物
4.試薬管理(坂場幸治)
5.機器管理
6.情報管理
7.内部精度管理
8.外部精度管理
3 コンサルテーション(山ア 哲)
1.血液検査におけるコンサルテーション業務
2.血液検査におけるコンサルテーションの実際
4 教育とトレーニング
A 対応・説明のための技法(communi-cation skillの向上)(山田 隆)
B 部内スタッフ(志賀修一)
1.血液検査教育の理論と実際
2.業務トレーニング
3.研究活動(学会発表,論文の執筆と読解)
C 部外関係(増田詩織)
1.臨地実習生
2.教育の目的・目標
3.教育の方略
4.教育の評価
第VII章 その他の血液検査
1 造血細胞移植・臓器移植の血液検査(梶原道子)
A HLAの検査
1.HLAとは
2.どのような場合にHLA検査を行うか
3.HLA検査の方法
B 臓器移植
C 造血細胞移植
D 造血幹細胞の評価法
E 造血細胞移植前後に行われる検査
2 輸血検査(梶原道子)
A 血液型検査
1.ABO血液型検査
2.Rh(D)血液型検査
3.血液型検査に用いる検体
4.検査法
B 不規則抗体検査
C 交差適合試験
D 主な輸血用血液製剤
E 輸血療法
F 輸血副作用
G 輸血事故防止対策
日本検査血液学会 認定血液検査技師制度認定試験問題・解答・解説
付表
索引