やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

近年の傾向と国試直前の学習法
 理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の国家試験が,第43回(平成20年3月)から難易度が増し,合格率は90%を下回るようになった.さらに第45回国家試験では,午前は専門分野,午後は共通分野という出題形式から,午前午後ともにミックスされた出題形式に変更された.今後もこの形式で出題されるものと考えられる.
 そこで,筆者がPT・OTの養成校教員として,国家試験対策授業のために使用した○×問題(今版は第44回,第45回国家試験問題より抜粋し,正答は厚生労働省発表の解答に準拠)とオリジナルの各種図表(2010年版より若干追加した)を載せた.このノートを幾度となく見直し,最後の2週間前には再度利用して,自分自身の最終確認をし,合格を勝ち取っていただきたい.
 このノートの利用方法として,まず2か月前に自己評価表に記入して,不得意分野の自己分析をする.またStepを進めて行く上で,重要語句,暗記しにくい語句(これは各人それぞれ)などを巻末の表に記入しておく.それを国試3日前に見直すことが試験に役に立つ.
 Step1:〇×問題を解き,間違った問題を復習する.問題文を訂正する.
 Step2:各種図表によりビジュアル的に暗記する.
 Step3:正解文のみを理解し暗記する.
 当然のことながら,国試直前の2週間前にこのノートを流し見るだけでは十分でない.電車の中,寝る前,友達と質問し合う,など活用法は上記以外にもいろいろと工夫できると思う.今後は,毎年,国家試験が終了するごとに詳細に分析を重ね,バージョンアップしていく予定である.
 平成22年6月吉日
 宮城淳弘
 自己評価表
  (2か月前)
  (1か月前)
Step1 〇×問題にトライ!
 理学・作業療法士 専門基礎問題
 理学療法士 専門問題
 作業療法士 専門問題
Step2 各種図表−知識の最終整理
 [基礎]
  1.発生
  2.Vitamin
  3.酸塩基平衡障害
  4.解剖学三角
  5.滑膜関節分類
  6.運動学てこ
  7.腕神経叢模式図
  8.肩甲骨作用筋
  9.筋の起始・停止
  10.手根・足根部に付着する筋
  11.表情筋MMT
  12.筋の髄節レベル(C6)
 [臨床]
  13.臨床神経学
  14.神経症
  15.高次脳障害
  16.疾患別ステージ
  17.整形外科検査
  18.xp計測
  19.精神疾患症状
  20.心理学者と治療法
  21.防衛機制
  22.心疾患に対する運動療法の身体効果
 [専門]
  23.健康づくりのための運動指針2006
  24.MMT代償運動
  25.脊損レベルと動作
  26.大腿義足ダイナミックアライメント
  27.下腿義足ダイナミックアライメント
  28.装具と疾患
  29.小児正常発達
  30.小児反射・反応
  31.体位排痰法
  32.住居・環境整備
Step3 正解文を覚えよう!
 理学・作業療法士 専門基礎問題
 理学療法士 専門問題
 作業療法士 専門問題

 表 重要語句を記録しておこう!