初版の序
筋・骨格系の障害は,モビライゼーション(自動および他動),スタビライゼーション,電気療法,温熱療法,冷療法および教育指導などの理学療法により効果的に治療される.マニュアルセラピーはモビライゼーションの一方法であり,機器を用いる代わりに徒手によって行う治療法である.その定義は広きにわたるが,マニュアルセラピーは理学療法の一領域であり,また適応となる機能障害を的確に見いだす唯一の効果的な方法でもある.
この指導書は,脊柱および骨盤帯のマニュアルセラピーの技術習得において学習者の手助けになるように,検査および治療手技について詳細な解説と図解がなされている.この指導書に述べられている手技は,諸家の手技を相容れないということではなく,むしろ学習中のセラピストがこれを通してさらに発展させることができる,しっかりとした基礎となるものといえる.この指導書がカナダ整形徒手療法コースの副読本として用いられるよう,また,コースのなかでこれらの検査および治療手技が指導されるよう希望する.
私たちは,熟練した臨床家がこの詳細な図解を技術の濫用と見なすかもしれないことを認めながらも,初心者のためにあえて治療手技を細分する方法で紹介した.確かに,私たちは経験によって,マニュアルセラピーの科学あるいは技術のなかにドグマや秘訣は存在しないことを学んだが,熟練者であってもはじめは皆,初心者であった.
1985年 DianeとMari
第2版の序
本書の初版が出版されてからすでに11年が経過したが,この10年間にマニュアルセラピーにおいても多くの変化がみられる.時代の趨勢は脊柱のケアに対し他動的療法から遠ざかり,自動的アプローチに近づいているようにみえるが,マニュアルセラピーは常に全体のリハビリテーションにおいて重要な部分をなしている.関節力学的機能不全を呈する状態での積極的な反復運動は,軟部組織のオーバーユース症候群を引き起こす.
他動的検査は評価の必須要素であり,診断上,部位の不安定性,神経障害および循環不全を除外する唯一の方法であり,もし診断が未確定であれば,重大な結果を引き起こすかもしれない.私たちの手技はこれまでより洗練され,ある部位においてはもっと限局している.初版の発刊以来,すべての領域にわたってかなり修正してきたが,これらの修正は学習過程を反映しており,多くの理学療法士の国際的な働きによる賜である.また,種々の専門的知識や技術を皆さんと分かちあえるのも多くの人たちのお陰である.
モデルを引受けていただいたPam Simpson,Boyd Glen-Williams,Paul Podgajny,Margaret A.Walshの諸氏ならびに写真家のRoman Sabo氏,Frank Crymble氏の援助に感謝したい.彼らの協力なしにはこの仕事の完成は不可能であったであろう.最後に,私たちの家族であるRoman,Ronan,Stefan,Tom,Michael,Chelseaにも感謝したい.
1996年 DianeとMari
訳者の序
今からおよそ25年前になるが,カナダのエドモントン市内の病院に勤務していたころ,同僚の理学療法士が頸部障害者に用いていた手技がOrthopaedic Manual Therapy(整形徒手療法)であった.その参考書として紹介されたのがDr.Cyriaxによる “Textbook of Orthopaedic Medicine”という分厚い本であり,今でもマニュアルセラピーの原点として読み返す良書である.
その後,マニトバ大学で四肢および脊柱のモビライゼーションの基礎を学ぶなかで,関節障害に対する従来の骨運動学的アプローチに限界を感じ,関節面の運動,関節の遊びの重要性を痛感した.さらに,私をその分野へ駆り立てたのは,なんといってもカナダの大学における充実した機能解剖学の講義と豊富な教授陣による解剖実習であった.卒業後,アルバータ州に戻り,ステットラー総合病院で整形外科領域の外来患者の治療に積極的に携わりながら,カナダ,米国においてマニュアルセラピーに関する卒後研修コースを段階的に受講し,理解を深めるとともに,その技術を臨床に応用するよう努めた.
1970年代後半,カナダの大学教育においてはすでに,関節運動学の原理が運動学や骨関節障害の理学療法に浸透しつつあった.現在,日本理学療法士協会が進めている専門部会は,カナダ理学療法士協会のもとにすでに設立されており,そのなかでも整形外科専門部会は活動の最も活発な部会であった.その部会を通して,マニュアルセラピーの卒後教育ならびに専門家の養成が今日まで続けられてきた.そのころ,開業する理学療法士の誕生と相俟って関節モビライゼーション技術への関心が急速に高まっていったのも時代のニーズといえる.
帰国後,教育現場において関節運動学ならびにそれに基づく評価・治療法を教える必要性に駆られ,さっそく,札幌医科大学衛生短期大学部(保健医療学部の前身)にて,運動学や理学療法特論の授業を通して講義と基礎的な実技指導を始めた.その手技習得には反復練習が必要であり,教本の作成が急務であった.折しも,カナダ理学療法士協会のマニュアルセラピーの試験委員であるD.G.LeeとM.C.Walshにより当を得た教本が出版された.本書(初版)は脊柱および骨盤帯の評価手技およびどのコースにも共通した基本的な治療手技が順を追って明解に図示,説明されており,初心者でも理解しやすいものであった.
今回の改訂版はサイズも大きくなり,頁数も倍増し,内容の充実が図られている.とくに,評価手技を増やし,運動機能と骨運動学的および関節運動学的運動性と,関節動力学的安定性の3つの観点に分けて記載されているのが特徴といえる.
翻訳出版に際し,機能解剖学のおもしろさと治療者の厳しさを教えていただいたマニトバ大学理学療法学科のStock-Haydon教授,ならびに治療者としての優しさと情熱を治療を通して示していただいたオーストラリアのMaitland先生に心より感謝したい.また,これまで8年間定期的に集い,マニュアルセラピーをともに研鑽し,私を励ましてくれたマニュアルセラピー研究会の同志諸氏,および講習会を開催しその啓発のためにご尽力を賜わった各理学療法士会の関係者各位に心より感謝したい.
最後に,本書の出版のためにご尽力いただいた医歯薬出版株式会社ならびに出版の機会を与えていただいた関係者の方々に深謝したい.
2000年4月 宮本重範
筋・骨格系の障害は,モビライゼーション(自動および他動),スタビライゼーション,電気療法,温熱療法,冷療法および教育指導などの理学療法により効果的に治療される.マニュアルセラピーはモビライゼーションの一方法であり,機器を用いる代わりに徒手によって行う治療法である.その定義は広きにわたるが,マニュアルセラピーは理学療法の一領域であり,また適応となる機能障害を的確に見いだす唯一の効果的な方法でもある.
この指導書は,脊柱および骨盤帯のマニュアルセラピーの技術習得において学習者の手助けになるように,検査および治療手技について詳細な解説と図解がなされている.この指導書に述べられている手技は,諸家の手技を相容れないということではなく,むしろ学習中のセラピストがこれを通してさらに発展させることができる,しっかりとした基礎となるものといえる.この指導書がカナダ整形徒手療法コースの副読本として用いられるよう,また,コースのなかでこれらの検査および治療手技が指導されるよう希望する.
私たちは,熟練した臨床家がこの詳細な図解を技術の濫用と見なすかもしれないことを認めながらも,初心者のためにあえて治療手技を細分する方法で紹介した.確かに,私たちは経験によって,マニュアルセラピーの科学あるいは技術のなかにドグマや秘訣は存在しないことを学んだが,熟練者であってもはじめは皆,初心者であった.
1985年 DianeとMari
第2版の序
本書の初版が出版されてからすでに11年が経過したが,この10年間にマニュアルセラピーにおいても多くの変化がみられる.時代の趨勢は脊柱のケアに対し他動的療法から遠ざかり,自動的アプローチに近づいているようにみえるが,マニュアルセラピーは常に全体のリハビリテーションにおいて重要な部分をなしている.関節力学的機能不全を呈する状態での積極的な反復運動は,軟部組織のオーバーユース症候群を引き起こす.
他動的検査は評価の必須要素であり,診断上,部位の不安定性,神経障害および循環不全を除外する唯一の方法であり,もし診断が未確定であれば,重大な結果を引き起こすかもしれない.私たちの手技はこれまでより洗練され,ある部位においてはもっと限局している.初版の発刊以来,すべての領域にわたってかなり修正してきたが,これらの修正は学習過程を反映しており,多くの理学療法士の国際的な働きによる賜である.また,種々の専門的知識や技術を皆さんと分かちあえるのも多くの人たちのお陰である.
モデルを引受けていただいたPam Simpson,Boyd Glen-Williams,Paul Podgajny,Margaret A.Walshの諸氏ならびに写真家のRoman Sabo氏,Frank Crymble氏の援助に感謝したい.彼らの協力なしにはこの仕事の完成は不可能であったであろう.最後に,私たちの家族であるRoman,Ronan,Stefan,Tom,Michael,Chelseaにも感謝したい.
1996年 DianeとMari
訳者の序
今からおよそ25年前になるが,カナダのエドモントン市内の病院に勤務していたころ,同僚の理学療法士が頸部障害者に用いていた手技がOrthopaedic Manual Therapy(整形徒手療法)であった.その参考書として紹介されたのがDr.Cyriaxによる “Textbook of Orthopaedic Medicine”という分厚い本であり,今でもマニュアルセラピーの原点として読み返す良書である.
その後,マニトバ大学で四肢および脊柱のモビライゼーションの基礎を学ぶなかで,関節障害に対する従来の骨運動学的アプローチに限界を感じ,関節面の運動,関節の遊びの重要性を痛感した.さらに,私をその分野へ駆り立てたのは,なんといってもカナダの大学における充実した機能解剖学の講義と豊富な教授陣による解剖実習であった.卒業後,アルバータ州に戻り,ステットラー総合病院で整形外科領域の外来患者の治療に積極的に携わりながら,カナダ,米国においてマニュアルセラピーに関する卒後研修コースを段階的に受講し,理解を深めるとともに,その技術を臨床に応用するよう努めた.
1970年代後半,カナダの大学教育においてはすでに,関節運動学の原理が運動学や骨関節障害の理学療法に浸透しつつあった.現在,日本理学療法士協会が進めている専門部会は,カナダ理学療法士協会のもとにすでに設立されており,そのなかでも整形外科専門部会は活動の最も活発な部会であった.その部会を通して,マニュアルセラピーの卒後教育ならびに専門家の養成が今日まで続けられてきた.そのころ,開業する理学療法士の誕生と相俟って関節モビライゼーション技術への関心が急速に高まっていったのも時代のニーズといえる.
帰国後,教育現場において関節運動学ならびにそれに基づく評価・治療法を教える必要性に駆られ,さっそく,札幌医科大学衛生短期大学部(保健医療学部の前身)にて,運動学や理学療法特論の授業を通して講義と基礎的な実技指導を始めた.その手技習得には反復練習が必要であり,教本の作成が急務であった.折しも,カナダ理学療法士協会のマニュアルセラピーの試験委員であるD.G.LeeとM.C.Walshにより当を得た教本が出版された.本書(初版)は脊柱および骨盤帯の評価手技およびどのコースにも共通した基本的な治療手技が順を追って明解に図示,説明されており,初心者でも理解しやすいものであった.
今回の改訂版はサイズも大きくなり,頁数も倍増し,内容の充実が図られている.とくに,評価手技を増やし,運動機能と骨運動学的および関節運動学的運動性と,関節動力学的安定性の3つの観点に分けて記載されているのが特徴といえる.
翻訳出版に際し,機能解剖学のおもしろさと治療者の厳しさを教えていただいたマニトバ大学理学療法学科のStock-Haydon教授,ならびに治療者としての優しさと情熱を治療を通して示していただいたオーストラリアのMaitland先生に心より感謝したい.また,これまで8年間定期的に集い,マニュアルセラピーをともに研鑽し,私を励ましてくれたマニュアルセラピー研究会の同志諸氏,および講習会を開催しその啓発のためにご尽力を賜わった各理学療法士会の関係者各位に心より感謝したい.
最後に,本書の出版のためにご尽力いただいた医歯薬出版株式会社ならびに出版の機会を与えていただいた関係者の方々に深謝したい.
2000年4月 宮本重範
I.頭蓋脊椎部
評価
1.位置テスト
a)環椎後頭関節
b)環軸関節
2.骨運動学的機能の自動運動テスト-後頭骨,環椎
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
3.骨運動学的機能の自動運動テスト-後頭骨,環椎,軸椎
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
4.骨運動学的機能の自動運動テスト-環椎,軸椎
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
5.骨運動学的機能の他動運動テスト-後頭骨,環椎,軸椎
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
6.骨運動学的機能の他動運動テスト-環椎,軸椎
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
7.関節運動学的機能の他動運動テスト-環椎後頭関節
a)右環椎後頭関節の(垂直)後方滑り-仰臥位
b)右環椎後頭関節の(垂直)後方滑り-腹臥位
c)右環椎後頭関節の(垂直)前方滑り-方法A
d)右環椎後頭関節の(垂直)前方滑り-方法B
e)環椎後頭関節の右側方滑り
8.関節運動学的機能の他動運動テスト-環軸関節
a)右環軸関節の前方滑り-側方関節運動
b)右環軸関節の後方滑り-側方関節運動
c)上方滑り-正中関節運動
d)下方滑り-正中関節運動
e)環軸関節の右側方滑り
9.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-環椎後頭関節
a)環椎後頭関節の後方並進運動
b)環椎後頭関節の前方並進運動
10.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-環椎後頭関節複合体
a)蓋膜,関節包,環椎後頭関節・環軸関節膜,翼状靭帯,十字靭帯-長軸方向の安定性
b)翼状靭帯-回旋の安定性:方法A
c)翼状靭帯-回旋の安定性:方法B
11.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-環軸関節
a)横靭帯-後・前方の安定性:シャープパーサー・テスト(Sharp Purser test)
b)横靭帯-後・前方の安定性
c)骨・靭帯性リング-右側方の安定性
12.脈管機能テスト-椎骨動脈テスト
a)伸展,回旋,牽引(C2〜C6の下部椎骨動脈)
b)頭蓋脊椎部の伸展,圧迫-上部椎骨動脈
c)椎骨動脈開放のモビライゼーション施行前テスト
治療
1.モビライゼーション手技-環椎後頭関節
a)屈曲(後方滑り)制限-仰臥位
b)屈曲(後方滑り)制限-座位
c)屈曲,左側屈,右回旋(右環椎後頭関節の後方滑り)制限
d)伸展,右側屈,左回旋(右環椎後頭関節の前方滑り)制限-仰臥位
e)伸展,右側屈,左回旋(右環椎後頭関節の前方滑り)制限-座位
f)関節の両側性引き離し
g)左環椎後頭関節の引き離し
2.モビライゼーション手技-環軸関節
a)関節の両側性引き離し
b)屈曲(前方滑り)制限
c)伸展(後方滑り)制限
d)右回旋(右環軸関節の後方滑り)制限
e)右回旋(左環軸関節の前方滑り)制限-方法A
f)右回旋(左環軸関節の前方滑り)制限-方法B
g)右側屈制限
3.モビライゼーション手技-軟部組織
a)長軸方向の可動制限-後頭下軟部組織
b)横軸方向の可動制限-後頭下軟部組織
II.中部頸椎
評価
1.位置テスト
2.骨運動学的機能の自動運動テスト
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
3.骨運動学的機能の他動運動テスト
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
4.関節運動学的機能の他動運動テスト
a)側方並進運動
b)C4〜5間の右椎間関節の上前方滑り-仰臥位
c)C4〜5間の右椎間関節の上前方滑り-腹臥位
d)C4〜5間の右椎間関節の上前内方滑り
e)C4〜5間の右椎間関節の下後方滑り
f)C4〜5間の右椎間関節の下後内方滑り
g)C4〜5間の右鉤状関節の前方滑り
h)C4〜5間の右鉤状関節の後方滑り
5.関節動力学的機能の他動的安定性テスト
a)C4〜5間の長軸方向の牽引,圧迫
b)C4〜5間の前方並進運動
c)C4〜5間の後方並進運動
d)C4〜5間の右側方並進運動
e)C4〜5間の右捻転
治療
1.モビライゼーション手技
a)C4〜5間の屈曲(上前方滑り)制限
b)C4〜5間の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前内方滑り)制限-仰臥位:同側で行う手技
c)C4〜5間の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前内方滑り)制限-仰臥位:対側で行う手技
d)C4〜5間の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前内方滑り)制限-座位
e)C4〜5間の伸展(後下方滑り)制限
f)C4〜5間の伸展,右側屈,回旋(右椎間関節の後下内方滑り)制限-仰臥位
g)C4〜5間の伸展,右側屈,回旋(右椎間関節の後下内方滑り)制限-座位
h)C4〜5間の右鉤状関節の屈曲(前方滑り)制限
i)C4〜5間の右鉤状関節の伸展(後方滑り)制限
j)C4〜5間の右側方移動(lateral shift)障害
k)頸部全体の牽引
l)C4〜5間の限局した牽引
III.頸・胸椎部
評価
1.位置テスト-胸椎
2.位置テスト-肋骨
3.骨運動学的機能の自動運動テスト-胸椎
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
4.骨運動学的機能の自動運動テスト-肋骨
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
e)呼吸運動
5.骨運動学的機能の他動運動テスト
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
6.関節運動学的機能の他動運動テスト-胸椎
a)上前方滑り-右T1〜2椎間関節
b)下後方滑り-右T1〜2椎間関節
7.関節運動学的機能の他動運動テスト-肋骨
a)上方滑り,前方転がり-右第1肋横突関節
b)下方滑り,後方転がり-右第1肋横突関節
8.関節動力学的機能の他動安定性テスト-胸椎
a)長軸方向の牽引
b)長軸方向の圧迫
c)前方並進運動
d)後方並進運動
e)回旋
9.関節動力学的機能の他動安定性テスト-肋骨
a)前方並進運動-後部
b)前・後方並進運動-胸肋軟骨,肋骨・肋軟骨連結
c)上・下方並進運動-胸肋軟骨,肋骨・肋軟骨連結
治療
1.モビライゼーション手技-胸椎
a)牽引-仰臥位
b)牽引-座位
c)屈曲,左側屈,回旋(上前方滑り)制限-右T1〜2椎間関節:仰臥位
d)屈曲,左側屈,回旋(上前方滑り)制限-右T1〜2椎間関節:座位
e)伸展(下後方滑り)制限-椎間関節
f)伸展,右側屈,回旋(下後内方滑り)制限-右T1〜2椎間関節
2.モビライゼーション手技-肋骨
a)前方回旋(上方滑り,前方転がり)制限-右第1肋横突関節
b)後方回旋(下方滑り,後方転がり)制限-右第1肋横突関節
IV.胸椎
評価
1.位置テスト-胸椎
2.位置テスト-肋骨
3.骨運動学的機能の自動運動テスト-胸椎
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
4.骨運動学的機能の自動運動テスト-肋骨
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
e)呼吸運動
5.骨運動学的機能の他動運動テスト
a)前屈,伸展,側屈,回旋運動
6.関節運動学的機能の他動運動テスト-胸椎
a)上前方滑り-右T4〜5椎間関節
b)下後方滑り-右T4〜5椎間関節
7.関節運動学的機能の他動運動テスト-肋骨
a)下方滑り,後方転がり-右第5肋横突関節
b)上方滑り,前方転がり-右第5肋横突関節
8.関節運動学的機能の他動運動テスト-リング複合体
a)右側方滑り-第6胸椎に対する第5胸椎および左右の第6肋骨
9.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-胸椎
a)長軸方向(牽引,圧迫)
b)前方並進運動
c)後方並進運動
d)回旋運動
10.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-肋骨
a)肋骨の後方関節-前方並進運動
b)肋骨の後方関節-下方並進運動
c)肋骨の前方関節-前・後方並進運動
d)肋骨の前方関節-上・下方並進運動
11.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-リング複合体
a)T5〜6間の右水平並進運動
治療
1.モビライゼーション手技-胸椎
a)限局した牽引
b)全体的な牽引
c)前屈,右側屈,回旋(上前内方滑り)制限-左T5〜6椎間関節:仰臥位
d)前屈,右側屈,回旋制限-T5〜6椎間関節:座位
e)伸展,左側屈,回旋(下後内方滑り)制限-左T5〜6椎間関節:仰臥位
f)伸展,左側屈,回旋制限-左T5〜6椎間関節:座位
2.モビライゼーション手技-肋骨
a)後方回旋制限-右第5肋骨
b)前方回旋制限-右第5肋骨
3.マニピュレーション手技-肋骨
a)肋横突関節の亜脱臼-第2〜9(10)肋骨
b)肋椎関節の亜脱臼-第12肋骨
V.腰椎
評価
1.位置テスト
2.骨運動学的機能の自動運動テスト
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
3.骨運動学的機能の他動運動テスト
a)前屈運動-座位
b)前屈運動-側臥位
c)後屈運動-座位
d)後屈運動-側臥位
e)側屈・回旋運動-座位
f)側屈・回旋運動-側臥位
4.関節運動学的機能の他動運動テスト
a)L3〜4の右椎間関節の上前方滑り
b)L3〜4の左椎間関節の下後方滑り
c)L3〜4椎間関節の右側方並進運動
5.関節動力学的機能の他動的安定性テスト
a)長軸方向の圧迫
b)長軸方向の牽引
c)L3〜4の前方並進運動
d)L3〜4の後方並進運動-座位
e)L3〜4の後方並進運動-腹臥位
f)全体的な捻転
g)L3〜4の左捻転
h)L3〜4の左側方並進運動
i)前額面での安定性-左腸腰靭帯,腰仙移行部
j)矢状面での安定性-右腸腰靭帯,腰仙移行部
治療
1.モビライゼーション手技
a)L3〜4の屈曲(上前方滑り)制限
b)L3〜4の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前方滑り)制限
c)L5〜S1の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前方滑り)制限
d)L3〜4の伸展(後下方滑り)制限
e)L3〜4の伸展,右側屈,回旋(右椎間関節の後下方滑り)制限
f)全体的な牽引
g)L3〜4の限局した牽引
h)L5〜S1の右側方並進運動の制限
i)長軸走向の軟部組織の可動制限
VI.骨盤
評価
1.位置テスト-寛骨
a)腸骨稜
b)上前腸骨棘(ASIS)
c)恥骨結節
d)上後腸骨棘(PSIS)
e)坐骨結節
2.位置テスト-仙骨
a)仙骨底-S1
b)S2,S3,S4
c)下外側角(ILA)-S5
3.骨運動学的機能の自動運動テスト
a)前屈運動
b)後屈運動
c)後方回旋運動(動力学的テスト)-PSIS のレベル
d)後方回旋運動(動力学的テスト)-PIIS のレベル
e)前方回旋運動(動力学的テスト)-PSIS のレベル
f)前方回旋運動(動力学的テスト)-PIIS のレベル
4.関節運動学的機能の他動運動テスト
a)下後方滑り運動-仙腸関節
b)上前方滑り運動-仙腸関節
5.関節動力学的機能の他動的安定性テスト
a)関節前部の引き離しと後部の圧迫
b)関節前部の圧迫と後部の引き離し
c)仙骨に対する寛骨の後方並進運動-仰臥位
d)仙骨に対する寛骨の後方並進運動-腹臥位
e)仙骨に対する寛骨の前方並進運動
f)仙骨に対する寛骨の下方並進運動
g)仙骨に対する寛骨の上方並進運動
h)仙骨に対する寛骨の上・下方並進運動
i)恥骨結合の上・下方並進運動
j)仙結節靭帯の緊張
k)仙結節靭帯,骨間靭帯
l)長背側仙腸靭帯
治療
1.モビライゼーション手技-寛骨
a)前方回旋(仙骨に対する寛骨-下後方滑り)制限に対して
b)後方回旋(仙骨に対する寛骨-上前方滑り)制限に対して
c)左寛骨の前方回旋制限に対して-腹臥位
d)左寛骨の前方回旋制限に対して-側臥位
e)右寛骨の後方回旋制限に対して
f)外旋制限に対して
g)内旋制限に対して
2.モビライゼーション手技-仙骨
a)前傾(寛骨に対する仙骨-下後方滑り)制限に対して
b)後傾(寛骨に対する仙骨-上前方滑り)制限に対して
c)一側の仙骨の後傾制限に対して
d)一側の仙骨の前傾制限に対して
3.マニピュレーション手技-寛骨
a)寛骨の前方回旋を伴う上方亜脱臼に対して
b)寛骨の後方回旋を伴う上方亜脱臼に対して
c)寛骨の右下方亜脱臼に対して
4.マニピュレーション手技-仙骨
a)仙骨の右前方亜脱臼に対して
b)仙骨の右後方亜脱臼に対して
評価
1.位置テスト
a)環椎後頭関節
b)環軸関節
2.骨運動学的機能の自動運動テスト-後頭骨,環椎
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
3.骨運動学的機能の自動運動テスト-後頭骨,環椎,軸椎
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
4.骨運動学的機能の自動運動テスト-環椎,軸椎
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
5.骨運動学的機能の他動運動テスト-後頭骨,環椎,軸椎
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
6.骨運動学的機能の他動運動テスト-環椎,軸椎
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
7.関節運動学的機能の他動運動テスト-環椎後頭関節
a)右環椎後頭関節の(垂直)後方滑り-仰臥位
b)右環椎後頭関節の(垂直)後方滑り-腹臥位
c)右環椎後頭関節の(垂直)前方滑り-方法A
d)右環椎後頭関節の(垂直)前方滑り-方法B
e)環椎後頭関節の右側方滑り
8.関節運動学的機能の他動運動テスト-環軸関節
a)右環軸関節の前方滑り-側方関節運動
b)右環軸関節の後方滑り-側方関節運動
c)上方滑り-正中関節運動
d)下方滑り-正中関節運動
e)環軸関節の右側方滑り
9.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-環椎後頭関節
a)環椎後頭関節の後方並進運動
b)環椎後頭関節の前方並進運動
10.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-環椎後頭関節複合体
a)蓋膜,関節包,環椎後頭関節・環軸関節膜,翼状靭帯,十字靭帯-長軸方向の安定性
b)翼状靭帯-回旋の安定性:方法A
c)翼状靭帯-回旋の安定性:方法B
11.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-環軸関節
a)横靭帯-後・前方の安定性:シャープパーサー・テスト(Sharp Purser test)
b)横靭帯-後・前方の安定性
c)骨・靭帯性リング-右側方の安定性
12.脈管機能テスト-椎骨動脈テスト
a)伸展,回旋,牽引(C2〜C6の下部椎骨動脈)
b)頭蓋脊椎部の伸展,圧迫-上部椎骨動脈
c)椎骨動脈開放のモビライゼーション施行前テスト
治療
1.モビライゼーション手技-環椎後頭関節
a)屈曲(後方滑り)制限-仰臥位
b)屈曲(後方滑り)制限-座位
c)屈曲,左側屈,右回旋(右環椎後頭関節の後方滑り)制限
d)伸展,右側屈,左回旋(右環椎後頭関節の前方滑り)制限-仰臥位
e)伸展,右側屈,左回旋(右環椎後頭関節の前方滑り)制限-座位
f)関節の両側性引き離し
g)左環椎後頭関節の引き離し
2.モビライゼーション手技-環軸関節
a)関節の両側性引き離し
b)屈曲(前方滑り)制限
c)伸展(後方滑り)制限
d)右回旋(右環軸関節の後方滑り)制限
e)右回旋(左環軸関節の前方滑り)制限-方法A
f)右回旋(左環軸関節の前方滑り)制限-方法B
g)右側屈制限
3.モビライゼーション手技-軟部組織
a)長軸方向の可動制限-後頭下軟部組織
b)横軸方向の可動制限-後頭下軟部組織
II.中部頸椎
評価
1.位置テスト
2.骨運動学的機能の自動運動テスト
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
3.骨運動学的機能の他動運動テスト
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
4.関節運動学的機能の他動運動テスト
a)側方並進運動
b)C4〜5間の右椎間関節の上前方滑り-仰臥位
c)C4〜5間の右椎間関節の上前方滑り-腹臥位
d)C4〜5間の右椎間関節の上前内方滑り
e)C4〜5間の右椎間関節の下後方滑り
f)C4〜5間の右椎間関節の下後内方滑り
g)C4〜5間の右鉤状関節の前方滑り
h)C4〜5間の右鉤状関節の後方滑り
5.関節動力学的機能の他動的安定性テスト
a)C4〜5間の長軸方向の牽引,圧迫
b)C4〜5間の前方並進運動
c)C4〜5間の後方並進運動
d)C4〜5間の右側方並進運動
e)C4〜5間の右捻転
治療
1.モビライゼーション手技
a)C4〜5間の屈曲(上前方滑り)制限
b)C4〜5間の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前内方滑り)制限-仰臥位:同側で行う手技
c)C4〜5間の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前内方滑り)制限-仰臥位:対側で行う手技
d)C4〜5間の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前内方滑り)制限-座位
e)C4〜5間の伸展(後下方滑り)制限
f)C4〜5間の伸展,右側屈,回旋(右椎間関節の後下内方滑り)制限-仰臥位
g)C4〜5間の伸展,右側屈,回旋(右椎間関節の後下内方滑り)制限-座位
h)C4〜5間の右鉤状関節の屈曲(前方滑り)制限
i)C4〜5間の右鉤状関節の伸展(後方滑り)制限
j)C4〜5間の右側方移動(lateral shift)障害
k)頸部全体の牽引
l)C4〜5間の限局した牽引
III.頸・胸椎部
評価
1.位置テスト-胸椎
2.位置テスト-肋骨
3.骨運動学的機能の自動運動テスト-胸椎
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
4.骨運動学的機能の自動運動テスト-肋骨
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
e)呼吸運動
5.骨運動学的機能の他動運動テスト
a)屈曲,伸展,側屈,回旋
6.関節運動学的機能の他動運動テスト-胸椎
a)上前方滑り-右T1〜2椎間関節
b)下後方滑り-右T1〜2椎間関節
7.関節運動学的機能の他動運動テスト-肋骨
a)上方滑り,前方転がり-右第1肋横突関節
b)下方滑り,後方転がり-右第1肋横突関節
8.関節動力学的機能の他動安定性テスト-胸椎
a)長軸方向の牽引
b)長軸方向の圧迫
c)前方並進運動
d)後方並進運動
e)回旋
9.関節動力学的機能の他動安定性テスト-肋骨
a)前方並進運動-後部
b)前・後方並進運動-胸肋軟骨,肋骨・肋軟骨連結
c)上・下方並進運動-胸肋軟骨,肋骨・肋軟骨連結
治療
1.モビライゼーション手技-胸椎
a)牽引-仰臥位
b)牽引-座位
c)屈曲,左側屈,回旋(上前方滑り)制限-右T1〜2椎間関節:仰臥位
d)屈曲,左側屈,回旋(上前方滑り)制限-右T1〜2椎間関節:座位
e)伸展(下後方滑り)制限-椎間関節
f)伸展,右側屈,回旋(下後内方滑り)制限-右T1〜2椎間関節
2.モビライゼーション手技-肋骨
a)前方回旋(上方滑り,前方転がり)制限-右第1肋横突関節
b)後方回旋(下方滑り,後方転がり)制限-右第1肋横突関節
IV.胸椎
評価
1.位置テスト-胸椎
2.位置テスト-肋骨
3.骨運動学的機能の自動運動テスト-胸椎
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
4.骨運動学的機能の自動運動テスト-肋骨
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
e)呼吸運動
5.骨運動学的機能の他動運動テスト
a)前屈,伸展,側屈,回旋運動
6.関節運動学的機能の他動運動テスト-胸椎
a)上前方滑り-右T4〜5椎間関節
b)下後方滑り-右T4〜5椎間関節
7.関節運動学的機能の他動運動テスト-肋骨
a)下方滑り,後方転がり-右第5肋横突関節
b)上方滑り,前方転がり-右第5肋横突関節
8.関節運動学的機能の他動運動テスト-リング複合体
a)右側方滑り-第6胸椎に対する第5胸椎および左右の第6肋骨
9.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-胸椎
a)長軸方向(牽引,圧迫)
b)前方並進運動
c)後方並進運動
d)回旋運動
10.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-肋骨
a)肋骨の後方関節-前方並進運動
b)肋骨の後方関節-下方並進運動
c)肋骨の前方関節-前・後方並進運動
d)肋骨の前方関節-上・下方並進運動
11.関節動力学的機能の他動的安定性テスト-リング複合体
a)T5〜6間の右水平並進運動
治療
1.モビライゼーション手技-胸椎
a)限局した牽引
b)全体的な牽引
c)前屈,右側屈,回旋(上前内方滑り)制限-左T5〜6椎間関節:仰臥位
d)前屈,右側屈,回旋制限-T5〜6椎間関節:座位
e)伸展,左側屈,回旋(下後内方滑り)制限-左T5〜6椎間関節:仰臥位
f)伸展,左側屈,回旋制限-左T5〜6椎間関節:座位
2.モビライゼーション手技-肋骨
a)後方回旋制限-右第5肋骨
b)前方回旋制限-右第5肋骨
3.マニピュレーション手技-肋骨
a)肋横突関節の亜脱臼-第2〜9(10)肋骨
b)肋椎関節の亜脱臼-第12肋骨
V.腰椎
評価
1.位置テスト
2.骨運動学的機能の自動運動テスト
a)前屈運動
b)後屈運動
c)側屈運動
d)回旋運動
3.骨運動学的機能の他動運動テスト
a)前屈運動-座位
b)前屈運動-側臥位
c)後屈運動-座位
d)後屈運動-側臥位
e)側屈・回旋運動-座位
f)側屈・回旋運動-側臥位
4.関節運動学的機能の他動運動テスト
a)L3〜4の右椎間関節の上前方滑り
b)L3〜4の左椎間関節の下後方滑り
c)L3〜4椎間関節の右側方並進運動
5.関節動力学的機能の他動的安定性テスト
a)長軸方向の圧迫
b)長軸方向の牽引
c)L3〜4の前方並進運動
d)L3〜4の後方並進運動-座位
e)L3〜4の後方並進運動-腹臥位
f)全体的な捻転
g)L3〜4の左捻転
h)L3〜4の左側方並進運動
i)前額面での安定性-左腸腰靭帯,腰仙移行部
j)矢状面での安定性-右腸腰靭帯,腰仙移行部
治療
1.モビライゼーション手技
a)L3〜4の屈曲(上前方滑り)制限
b)L3〜4の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前方滑り)制限
c)L5〜S1の屈曲,左側屈,回旋(右椎間関節の上前方滑り)制限
d)L3〜4の伸展(後下方滑り)制限
e)L3〜4の伸展,右側屈,回旋(右椎間関節の後下方滑り)制限
f)全体的な牽引
g)L3〜4の限局した牽引
h)L5〜S1の右側方並進運動の制限
i)長軸走向の軟部組織の可動制限
VI.骨盤
評価
1.位置テスト-寛骨
a)腸骨稜
b)上前腸骨棘(ASIS)
c)恥骨結節
d)上後腸骨棘(PSIS)
e)坐骨結節
2.位置テスト-仙骨
a)仙骨底-S1
b)S2,S3,S4
c)下外側角(ILA)-S5
3.骨運動学的機能の自動運動テスト
a)前屈運動
b)後屈運動
c)後方回旋運動(動力学的テスト)-PSIS のレベル
d)後方回旋運動(動力学的テスト)-PIIS のレベル
e)前方回旋運動(動力学的テスト)-PSIS のレベル
f)前方回旋運動(動力学的テスト)-PIIS のレベル
4.関節運動学的機能の他動運動テスト
a)下後方滑り運動-仙腸関節
b)上前方滑り運動-仙腸関節
5.関節動力学的機能の他動的安定性テスト
a)関節前部の引き離しと後部の圧迫
b)関節前部の圧迫と後部の引き離し
c)仙骨に対する寛骨の後方並進運動-仰臥位
d)仙骨に対する寛骨の後方並進運動-腹臥位
e)仙骨に対する寛骨の前方並進運動
f)仙骨に対する寛骨の下方並進運動
g)仙骨に対する寛骨の上方並進運動
h)仙骨に対する寛骨の上・下方並進運動
i)恥骨結合の上・下方並進運動
j)仙結節靭帯の緊張
k)仙結節靭帯,骨間靭帯
l)長背側仙腸靭帯
治療
1.モビライゼーション手技-寛骨
a)前方回旋(仙骨に対する寛骨-下後方滑り)制限に対して
b)後方回旋(仙骨に対する寛骨-上前方滑り)制限に対して
c)左寛骨の前方回旋制限に対して-腹臥位
d)左寛骨の前方回旋制限に対して-側臥位
e)右寛骨の後方回旋制限に対して
f)外旋制限に対して
g)内旋制限に対して
2.モビライゼーション手技-仙骨
a)前傾(寛骨に対する仙骨-下後方滑り)制限に対して
b)後傾(寛骨に対する仙骨-上前方滑り)制限に対して
c)一側の仙骨の後傾制限に対して
d)一側の仙骨の前傾制限に対して
3.マニピュレーション手技-寛骨
a)寛骨の前方回旋を伴う上方亜脱臼に対して
b)寛骨の後方回旋を伴う上方亜脱臼に対して
c)寛骨の右下方亜脱臼に対して
4.マニピュレーション手技-仙骨
a)仙骨の右前方亜脱臼に対して
b)仙骨の右後方亜脱臼に対して