2001年1月号(35巻1号)目次
2002年1月号より『補綴臨床』はリニューアルします
読者の皆様には,ますますご清祥のこととお慶び申し上げます.また,日頃より『補綴臨床』をご愛読いただきまして,篤くお礼申し上げます.
20世紀に,歯科分野のほとんどにおいて,言い換えますと齲蝕と歯周病においては,「診査」「診断」「治療」「メンテナンス」という治療のスタンダードが確立し,そして予防への取り組みが開始されたといってもよいと思います.とりわけ1990年代の成果は大きく,この10年は歯科治療のゴールデンピリオドといってよいのかもしれません.
このように基本的歯科疾患の治療体系の成立を受け,いよいよリハビリテーション医療である補綴治療は,所所の研究を再評価し統合したうえで,治療のスタンダード化を図ることが課題であるのみならず,目標となって見えてきたといえます.
−この状況を認識し,それに応えるために,第35巻第1号より,小誌は「A4判」「オールカラー化」と衣を替え,そして,内容も,時代の状況を反映したものに,一層シフトしてゆくつもりです.これまでの積み重ねは活かしつつも,それにとらわれることなく−.
小誌の来年の編集キーワードは,「補綴治療のスタンダード」です.「誰もが安全に」「誰もが安心して」「最も合理的に」治療を行うことができるための,決して奇を衒うことのない,ある層やグループにのみ通ずるものではない,進取の精神に満ちた情報をお届けしたいと思っています.
今後とも,ご愛読を賜りますようお願い申し上げます.
(編集部)
<リニューアル特別企画>
補綴治療5つのキーワード
PART1.再生医療が補綴治療をダイナミックに変える/井上祐利・西川義昌
PART2.スクリーニングレベルの簡単な顎機能診査で補綴治療が変わる/小出 馨・西川義昌
PART3.人工エナメル・デンティンジャンクションは補綴治療を変える/伊藤和雄・西川義昌
PART4.歯冠修復はDentogingival Complex で安全・確実な治療に変わる/茂野啓示・西川義昌
PART5.ここまできた歯科技工のレベルは補綴治療を変える/森田 誠・西川義昌
PART6.今,補綴治療を確実に行うための構成要素の指針がほぼ出揃った/西川義昌
本企画は,小誌リニューアル第1号にあたって,現代の補綴治療を将来的に,あるいは現時点においても変革させるテーマを取り上げ,インタビューにより,それを,あくまでも臨床的な視点から解釈,解説していただきます.
<GRAPH●キーワードが語る補綴の変革>
第1回 Bonded porcelain restoration/土屋賢司
本企画では,用語として認知されていないものでも,現在の補綴治療がダイナミックに変化していることを映す用語を取り上げ,その解説を,実際の臨床例などを交えグラフィックに解説していただきます.
<失敗しない補綴治療のための誌上Polyclinic>
第1症例 審美障害の既修復歯(上顎左側1番)の再修復治療 Lesson1 診断と治療計画/川里邦夫 茂野啓示
本企画では,一症例を素材に「診査」→「診断」→「治療計画」→「治療」→「評価」(→「メンテナンス」),それぞれの過程において行うべきことと,行うことの基準と評価に関して整理していただきます.教わる側(読者サイド)の立場に立った情報により誌面を構成します.
<CLINICAL REPORT>
磁性アタッチメントを用いたパーシャルデンチャーの設計指針
〜支台装置としての機能目的に基づく磁性アタッチメントの分類を用いて/田中譲治
<リレー連載●バイオロジードリブン・プロソドンティックス−これから20年の補綴研究・補綴臨床のエンジニアリング>
第1回 プロローグ:ナレッジ&ストラテジービルディング/小川隆広
<短期集中連載「個人固有の咬合の成り立ち」の真相>
Part1.個人固有の咬合と“就眠時における頭頸部の安静形態”との関係/剣持思有
<Innovative Mode of Dental Practice−新しい歯科医療・医業の流れ>
「健康審美歯科」 キーワードとし患者の健康をサポートするスペース/井上玲奈
<臨床のワンポイントアドバイス>
No.34 支台歯咬合面の適切なクリアランスを削合・確保するためにジグを利用する/前田明浩 緒方哲也
<REPORT>
小社創業80年・創社50年記念講演・シンポジウムの会「やさしさと健康の新世紀をひらく」開催される●編集部
「予防から補綴までの流れを解く」パナソニックヘレウスデンタル「21世紀記念講演会」開催される●編集部
「第106回日本補綴歯科学会学術大会」開催される●新谷明喜 松田哲治
ANNOUNCEMENT
卒研INFORMATION
2002年1月号より『補綴臨床』はリニューアルします
読者の皆様には,ますますご清祥のこととお慶び申し上げます.また,日頃より『補綴臨床』をご愛読いただきまして,篤くお礼申し上げます.
20世紀に,歯科分野のほとんどにおいて,言い換えますと齲蝕と歯周病においては,「診査」「診断」「治療」「メンテナンス」という治療のスタンダードが確立し,そして予防への取り組みが開始されたといってもよいと思います.とりわけ1990年代の成果は大きく,この10年は歯科治療のゴールデンピリオドといってよいのかもしれません.
このように基本的歯科疾患の治療体系の成立を受け,いよいよリハビリテーション医療である補綴治療は,所所の研究を再評価し統合したうえで,治療のスタンダード化を図ることが課題であるのみならず,目標となって見えてきたといえます.
−この状況を認識し,それに応えるために,第35巻第1号より,小誌は「A4判」「オールカラー化」と衣を替え,そして,内容も,時代の状況を反映したものに,一層シフトしてゆくつもりです.これまでの積み重ねは活かしつつも,それにとらわれることなく−.
小誌の来年の編集キーワードは,「補綴治療のスタンダード」です.「誰もが安全に」「誰もが安心して」「最も合理的に」治療を行うことができるための,決して奇を衒うことのない,ある層やグループにのみ通ずるものではない,進取の精神に満ちた情報をお届けしたいと思っています.
今後とも,ご愛読を賜りますようお願い申し上げます.
(編集部)
<リニューアル特別企画>
補綴治療5つのキーワード
PART1.再生医療が補綴治療をダイナミックに変える/井上祐利・西川義昌
PART2.スクリーニングレベルの簡単な顎機能診査で補綴治療が変わる/小出 馨・西川義昌
PART3.人工エナメル・デンティンジャンクションは補綴治療を変える/伊藤和雄・西川義昌
PART4.歯冠修復はDentogingival Complex で安全・確実な治療に変わる/茂野啓示・西川義昌
PART5.ここまできた歯科技工のレベルは補綴治療を変える/森田 誠・西川義昌
PART6.今,補綴治療を確実に行うための構成要素の指針がほぼ出揃った/西川義昌
本企画は,小誌リニューアル第1号にあたって,現代の補綴治療を将来的に,あるいは現時点においても変革させるテーマを取り上げ,インタビューにより,それを,あくまでも臨床的な視点から解釈,解説していただきます.
<GRAPH●キーワードが語る補綴の変革>
第1回 Bonded porcelain restoration/土屋賢司
本企画では,用語として認知されていないものでも,現在の補綴治療がダイナミックに変化していることを映す用語を取り上げ,その解説を,実際の臨床例などを交えグラフィックに解説していただきます.
<失敗しない補綴治療のための誌上Polyclinic>
第1症例 審美障害の既修復歯(上顎左側1番)の再修復治療 Lesson1 診断と治療計画/川里邦夫 茂野啓示
本企画では,一症例を素材に「診査」→「診断」→「治療計画」→「治療」→「評価」(→「メンテナンス」),それぞれの過程において行うべきことと,行うことの基準と評価に関して整理していただきます.教わる側(読者サイド)の立場に立った情報により誌面を構成します.
<CLINICAL REPORT>
磁性アタッチメントを用いたパーシャルデンチャーの設計指針
〜支台装置としての機能目的に基づく磁性アタッチメントの分類を用いて/田中譲治
<リレー連載●バイオロジードリブン・プロソドンティックス−これから20年の補綴研究・補綴臨床のエンジニアリング>
第1回 プロローグ:ナレッジ&ストラテジービルディング/小川隆広
<短期集中連載「個人固有の咬合の成り立ち」の真相>
Part1.個人固有の咬合と“就眠時における頭頸部の安静形態”との関係/剣持思有
<Innovative Mode of Dental Practice−新しい歯科医療・医業の流れ>
「健康審美歯科」 キーワードとし患者の健康をサポートするスペース/井上玲奈
<臨床のワンポイントアドバイス>
No.34 支台歯咬合面の適切なクリアランスを削合・確保するためにジグを利用する/前田明浩 緒方哲也
<REPORT>
小社創業80年・創社50年記念講演・シンポジウムの会「やさしさと健康の新世紀をひらく」開催される●編集部
「予防から補綴までの流れを解く」パナソニックヘレウスデンタル「21世紀記念講演会」開催される●編集部
「第106回日本補綴歯科学会学術大会」開催される●新谷明喜 松田哲治
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