監修のことば
21世紀の最初の10年は,「骨・関節の10年」として提唱されており,関節痛・腰痛などの筋・骨格系疾患を対象として,その予防や治療法の改善などを目指した世界的なキャンペーンが行われている.日本では高齢社会に突入して,慢性的な疼痛のある筋・骨格系疾患の比率が高まっており,医療費があまりかからず,安全で効果のある治療が今まで以上に期待されている.このような状況下で柔道整復師が果たす役割とは何であろうか.高齢者の慢性的な痛みに対して,医師は忙しいためか,あまり話を聞いてくれないという患者さんの声をよく聞く.そして柔道整復師のほうが気軽に受診出来て,安心感があるという.つまり患者さんは柔道整復師の方が身近に感じているのである.もちろん私を含め,整形外科医の反省は必要であるが,山積みのカルテを前にして時間がないのも事実である.このような点からみても,柔道整復師をはじめとする伝統医療や代替医療の需要が今後さらに高まるであろう.
さて柔道整復の施術は,「打撲,捻挫,脱臼,骨折等に対して外科的手術,薬品の投与またはその指示をする等の方法によらない応急的または医療補助的方法により,その回復を図る施術」とされている.また施術の制限として「医師の同意を得た場合のほか脱臼又は骨折の患部に施術してはならない.ただし,応急手当をする場合はこの限りでない」とされている.柔道などのスポーツの現場で発生する外傷に対し,適切な応急処置を施し,脱臼や骨折の疑いがある場合には医師への搬送が求められる.つまり整形外科医との連携が必ず必要ということになる.例えば捻挫と思って施術していたら,骨折があることが,後で分かったとしたら大変である.一般的には整形外科医が診断をする際には,問診,理学所見からX線を利用した画像診断さらにMRIなどの補助診断法にて確定診断を100%に近づけるよう努力をする.超音波エコー画像の観察は柔道整復師が整形外科医に患者を紹介する際の補助的判断として,有用である.
本書では超音波エコー画像の原理と正常像および,臨床所見と異常像について書かれている.内容の一部には執筆者の独断ではないかと思われる箇所も見受けられるが,御指摘を受けることにより,より良い書物になることを望む.また超音波エコー画像を重要視しすぎることは間違いのもとであり,詳細な理学所見や総合的判断が大切であることは言うまでもない.そうでなければ柔道整復師として施術の長所も生かされなくなってしまうことになる.
最後に本書が外傷の現場で応急的または医療補助的方法により,その回復を図る臨床家のみならず,これから柔道整復学を学んでいく学生諸君にとっても参考となることを願っている.
平成15年4月 日吉にて
明治鍼灸大学整形外科
勝見泰和
はじめに
近年,医療機器・技術の進歩はめざましく,医療が高度化・専門化することによって,患者は医師がすすめる検査や治療に従わざるをえない状況が起こっていると言っても過言ではない.その結果,病気は探求するが,ともすれば病人としての患者全体を診ることがおろそかになるという弊害が生じるのも否定できない事実である.
21世紀の今後の医療を考えるとき,これからは患者自身が病気をしっかりと理解し,治療を選択する時代が必ずくると考えられる.言い方をかえれば,治療者も選択される時代がこようとしている.このような時代の柔道整復師の方向性を考えるとき,今までのように治療者の経験や裁量だけに頼るのではなく,科学的根拠(EBM)に基づく医療の必要性をもっと認識するべきである.また,医療行為というものは,人体に侵襲を加えるものが多く,生命や身体に対し危害を及ぼすおそれが少なくない.
柔道整復師の施術行為も大同小異であり,この行為は柔道整復師法第17条に規制されており,その規制の範囲内においては,医業の一部であるということをもっと自覚する必要があるのではないか.そこには説得力のある理論と科学的根拠に基づいた臨床,技術の構築が求められている.
超音波観察装置は,人体に非侵襲性でリアルタイムに病態観察が可能であり,それは骨・関節損傷にとどまらず,軟部組織損傷の観察に対しても非常に有効である.また,最近は性能もよくなり,外傷の程度にかかわらず,微小なものでもその描出能は,非常に優れているといえる.この観察法の使用により柔道整復師が独自の立場で「新鮮外傷」の状況や程度を正確に判断でき,施術に対しより有用になると考えている.われわれは本来の業務において,その医療技術の正当性を主張するうえでも,客観的事実を示すことは意義あることといえる.実際,日常の臨床において,この観察法は診察に有用であり,経過観察の役割も十分に果たすことができる.
このように,常に患者に対し客観的事実をビジュアルに示すことによって,患者の理解を得ながら治療をすすめてゆくという医療こそ,わ黷樓cm求められている新しい柔整医療の姿ではないだろうか.
本書の特徴は,骨折・脱臼だけでなく軟部組織損傷をはじめとする種々の疾患に対し長年の間,広く応用してきた実例である観察方法もイラストなどによってできるだけわかりやすく説明し,新しい症例も逐一追加して内容を充実させたつもりである.批判をお受けする点も多々あると思われるが,それによって再検討され,発展してゆけばと願っている.新しい柔整医療を目指すものにとって,この書物が良き参考書となれば幸いである.今回一冊の書として出版することになり,多大な喜びを感じている.臨床の場で患者への説明にも利用していただけるものと期待している.
著者識
謝 辞
長年にわたり蓄積した資料をもとに整理のお手伝いと製本の原形を作成してくださったSSB社の方々や,特に第1章の超音波工学の基礎のところは本多電子株式会社・小林和人氏のご協力によったもので衷心より感謝申し上げます.また,校正等にご協力をいただいた本学柔道整復学科教室の澤田 規講師,伊藤 譲助手,行田直人助手に深謝致します.最後に,本書の発刊について多くのサゼッションをいただいた日本超音波骨軟組織学術研究会・藤田紀盛会長と医歯薬出版・吉田邦男氏に厚く御礼申し上げます.
平成15年4月
中村辰三
21世紀の最初の10年は,「骨・関節の10年」として提唱されており,関節痛・腰痛などの筋・骨格系疾患を対象として,その予防や治療法の改善などを目指した世界的なキャンペーンが行われている.日本では高齢社会に突入して,慢性的な疼痛のある筋・骨格系疾患の比率が高まっており,医療費があまりかからず,安全で効果のある治療が今まで以上に期待されている.このような状況下で柔道整復師が果たす役割とは何であろうか.高齢者の慢性的な痛みに対して,医師は忙しいためか,あまり話を聞いてくれないという患者さんの声をよく聞く.そして柔道整復師のほうが気軽に受診出来て,安心感があるという.つまり患者さんは柔道整復師の方が身近に感じているのである.もちろん私を含め,整形外科医の反省は必要であるが,山積みのカルテを前にして時間がないのも事実である.このような点からみても,柔道整復師をはじめとする伝統医療や代替医療の需要が今後さらに高まるであろう.
さて柔道整復の施術は,「打撲,捻挫,脱臼,骨折等に対して外科的手術,薬品の投与またはその指示をする等の方法によらない応急的または医療補助的方法により,その回復を図る施術」とされている.また施術の制限として「医師の同意を得た場合のほか脱臼又は骨折の患部に施術してはならない.ただし,応急手当をする場合はこの限りでない」とされている.柔道などのスポーツの現場で発生する外傷に対し,適切な応急処置を施し,脱臼や骨折の疑いがある場合には医師への搬送が求められる.つまり整形外科医との連携が必ず必要ということになる.例えば捻挫と思って施術していたら,骨折があることが,後で分かったとしたら大変である.一般的には整形外科医が診断をする際には,問診,理学所見からX線を利用した画像診断さらにMRIなどの補助診断法にて確定診断を100%に近づけるよう努力をする.超音波エコー画像の観察は柔道整復師が整形外科医に患者を紹介する際の補助的判断として,有用である.
本書では超音波エコー画像の原理と正常像および,臨床所見と異常像について書かれている.内容の一部には執筆者の独断ではないかと思われる箇所も見受けられるが,御指摘を受けることにより,より良い書物になることを望む.また超音波エコー画像を重要視しすぎることは間違いのもとであり,詳細な理学所見や総合的判断が大切であることは言うまでもない.そうでなければ柔道整復師として施術の長所も生かされなくなってしまうことになる.
最後に本書が外傷の現場で応急的または医療補助的方法により,その回復を図る臨床家のみならず,これから柔道整復学を学んでいく学生諸君にとっても参考となることを願っている.
平成15年4月 日吉にて
明治鍼灸大学整形外科
勝見泰和
はじめに
近年,医療機器・技術の進歩はめざましく,医療が高度化・専門化することによって,患者は医師がすすめる検査や治療に従わざるをえない状況が起こっていると言っても過言ではない.その結果,病気は探求するが,ともすれば病人としての患者全体を診ることがおろそかになるという弊害が生じるのも否定できない事実である.
21世紀の今後の医療を考えるとき,これからは患者自身が病気をしっかりと理解し,治療を選択する時代が必ずくると考えられる.言い方をかえれば,治療者も選択される時代がこようとしている.このような時代の柔道整復師の方向性を考えるとき,今までのように治療者の経験や裁量だけに頼るのではなく,科学的根拠(EBM)に基づく医療の必要性をもっと認識するべきである.また,医療行為というものは,人体に侵襲を加えるものが多く,生命や身体に対し危害を及ぼすおそれが少なくない.
柔道整復師の施術行為も大同小異であり,この行為は柔道整復師法第17条に規制されており,その規制の範囲内においては,医業の一部であるということをもっと自覚する必要があるのではないか.そこには説得力のある理論と科学的根拠に基づいた臨床,技術の構築が求められている.
超音波観察装置は,人体に非侵襲性でリアルタイムに病態観察が可能であり,それは骨・関節損傷にとどまらず,軟部組織損傷の観察に対しても非常に有効である.また,最近は性能もよくなり,外傷の程度にかかわらず,微小なものでもその描出能は,非常に優れているといえる.この観察法の使用により柔道整復師が独自の立場で「新鮮外傷」の状況や程度を正確に判断でき,施術に対しより有用になると考えている.われわれは本来の業務において,その医療技術の正当性を主張するうえでも,客観的事実を示すことは意義あることといえる.実際,日常の臨床において,この観察法は診察に有用であり,経過観察の役割も十分に果たすことができる.
このように,常に患者に対し客観的事実をビジュアルに示すことによって,患者の理解を得ながら治療をすすめてゆくという医療こそ,わ黷樓cm求められている新しい柔整医療の姿ではないだろうか.
本書の特徴は,骨折・脱臼だけでなく軟部組織損傷をはじめとする種々の疾患に対し長年の間,広く応用してきた実例である観察方法もイラストなどによってできるだけわかりやすく説明し,新しい症例も逐一追加して内容を充実させたつもりである.批判をお受けする点も多々あると思われるが,それによって再検討され,発展してゆけばと願っている.新しい柔整医療を目指すものにとって,この書物が良き参考書となれば幸いである.今回一冊の書として出版することになり,多大な喜びを感じている.臨床の場で患者への説明にも利用していただけるものと期待している.
著者識
謝 辞
長年にわたり蓄積した資料をもとに整理のお手伝いと製本の原形を作成してくださったSSB社の方々や,特に第1章の超音波工学の基礎のところは本多電子株式会社・小林和人氏のご協力によったもので衷心より感謝申し上げます.また,校正等にご協力をいただいた本学柔道整復学科教室の澤田 規講師,伊藤 譲助手,行田直人助手に深謝致します.最後に,本書の発刊について多くのサゼッションをいただいた日本超音波骨軟組織学術研究会・藤田紀盛会長と医歯薬出版・吉田邦男氏に厚く御礼申し上げます.
平成15年4月
中村辰三
監修のことば
はじめに
謝辞
第1章 超音波工学の基礎
1-1 超音波とは
1-2 原理
1-3 表示法
1-3-1 Aモード法
1-3-2 Bモード法
1-3-3 Cモード法
1-3-4 Mモード法
1-4 Bモードの走査方式
1-4-1 手動走査と電子走査
1-4-2 走査法の種類
1-4-3 リニア電子走査法の基本的動作
1-4-4 フォーカス(電子走査法での収束法)
1-5 反射エコー
1-5-1 音響インピーダンス
1-5-2 反射率・透過率
1-5-3 超音波の周波数による特徴
1-6 アーティファクト
1-6-1 サイドローブによるアーティファクト
1-6-2 多重反射によるアーティファクト
1-7 まとめ
第2章 超音波画像観察法臨床例 上肢帯・上肢編
2-1 鎖骨骨折
2-2 肩峰端骨折――骨癒合の経過
2-3 上腕骨近位端骨折
2-4 定型的橈骨遠位端骨折(Colles骨折)
2-5 橈骨遠位端部骨折
2-6 舟状骨骨折
2-7 手関節部外傷(豆状骨骨折)
2-8 中手骨骨折
2-9 指基節骨骨折
2-10 指中節骨裂離骨折
2-11 指末節骨骨折
2-12 マレットフィンガー
2-13 肩鎖関節脱臼
2-14 肩鎖関節炎
2-15 上腕二頭筋長頭腱亜脱臼
2-16 PIP関節脱臼
2-17 母指MP(中手指節)関節脱臼
2-18 肩関節障害
2-19 肩関節拘縮
2-20 上腕二頭筋長頭腱断裂
2-21 上腕二頭筋長頭腱炎
2-22 テニス肘・外側上顆炎
2-23 肘内障
2-24 遠位橈尺関節損傷
2-25 ドゥ・ケルバン(de Quervain)病
2-26 手関節背側 ガングリオン
第3章 超音波画像観察法臨床例 下肢帯・下肢編
3-1 骨盤裂離骨折(下前腸骨棘裂離骨折)
3-2 単純性股関節炎
3-3 膝蓋骨骨折(1)
3-4 膝蓋骨骨折(2)――骨癒合の経過
3-5 足関節果部骨折(4症例)
3-5-1 脛骨内果裂離骨折(症例1)
3-5-2 腓骨外果裂離骨折(症例2)
3-5-3 腓骨下位らせん骨折(症例3)
3-5-4 腓骨下位らせん骨折(症例4)
3-6 足舟状骨単独骨折
3-7 立方骨裂離骨折(舟状骨骨折合併)
3-8 第5中足骨基底部骨折
3-9 腸脛靱帯の摩擦症候群(Iliotibialband friction syndrome)
3-10 内側側副靱帯損傷
3-11 膝関節
3-11-1 半月板損傷
3-11-2 内側半月板損傷
3-11-3 外側半月板損傷
3-12 膝伸展機構の障害(ジャンパー膝)
3-13 膝蓋前滑液包炎
3-14 棚障害 ―― 滑膜ひだ症候群
3-15 Hoffa病
3-16 オスグッド病(Osgood-Schlatter's disease)
3-17 関節水腫(Hydrops)
3-18 変形性膝関節症
3-18-1 Osteoarthritis of the knee
3-18-2 膝蓋大腿関節症
3-19 鵞足炎(Pes anserinus bursitis)
3-20 ベーカー嚢腫(Baker's cyst)
3-21 膝窩部ガングリオン(ganglion)
3-22 下肢の挫傷(6症例)
3-22-1 右外側広筋挫傷(症例1)
3-22-2 左大腿直筋挫傷(症例2)
3-22-3 腓骨筋腱損傷(症例3)
3-22-4 腓腹筋挫傷(症例4)
3-22-5 アキレス腱部分断裂(1)(症例5)
3-22-6 アキレス腱部分断裂(2)(症例6)
3-23 遠位脛腓靱帯損傷
3-24 前距腓靱帯損傷(5症例)
3-25 足底腱膜炎(踵骨骨棘)
第4章 超音波画像観察法臨床例 体幹編
4-1 肋骨骨折
4-2 尾骨骨折
4-3 頸部観察法
4-3-1 頸椎に対する超音波画像観察法
4-3-2 頸部の超音波画像観察の一般的パターン
4-3-3 頸椎棘突起のlong axis scan
4-3-4 頸椎椎間関節のlong axis scan
4-3-5 頸椎項筋のshort axis scan
4-4 腰部観察法
4-4-1 腰部観察の手順
4-4-2 腰椎に対する超音波画像観察法
4-4-3 腰椎椎間関節のshort axis scan
4-4-4 腰椎椎間関節のlong axis scan
4-5 頸椎症
4-6 外傷性頸椎捻挫(2症例)
4-7 姿勢性腰痛症
4-8 腰痛症
4-9 腰椎椎間関節症(2症例)
4-10 腰椎分離症
第5章 捻挫・挫傷・肉ばなれ
5-1 足関節捻挫の定義
5-2 足関節外側支持機構と機能解剖
5-3 足関節捻挫の所見
5-4 足関節捻挫の治療
5-5 足関節捻挫の超音波画像観察法
5-5-1 静的エコー画像観察/動的エコー画像観察・損傷型について
5-5-2 超音波画像観察法について
5-5-3 靱帯損傷の型とエコー画像
5-6 肉ばなれ
5-7 挫傷の超音波画像観察法
5-7-1 筋・腱の超音波画像観察法について
5-7-2 筋・腱の超音波画像について
5-8 急性項筋肉ばなれ
5-9 慢性項筋肉ばなれ
5-10 下腿部打撲
付/正常エコー画像──正常エコー画像の描出方法
参考文献
索引
はじめに
謝辞
第1章 超音波工学の基礎
1-1 超音波とは
1-2 原理
1-3 表示法
1-3-1 Aモード法
1-3-2 Bモード法
1-3-3 Cモード法
1-3-4 Mモード法
1-4 Bモードの走査方式
1-4-1 手動走査と電子走査
1-4-2 走査法の種類
1-4-3 リニア電子走査法の基本的動作
1-4-4 フォーカス(電子走査法での収束法)
1-5 反射エコー
1-5-1 音響インピーダンス
1-5-2 反射率・透過率
1-5-3 超音波の周波数による特徴
1-6 アーティファクト
1-6-1 サイドローブによるアーティファクト
1-6-2 多重反射によるアーティファクト
1-7 まとめ
第2章 超音波画像観察法臨床例 上肢帯・上肢編
2-1 鎖骨骨折
2-2 肩峰端骨折――骨癒合の経過
2-3 上腕骨近位端骨折
2-4 定型的橈骨遠位端骨折(Colles骨折)
2-5 橈骨遠位端部骨折
2-6 舟状骨骨折
2-7 手関節部外傷(豆状骨骨折)
2-8 中手骨骨折
2-9 指基節骨骨折
2-10 指中節骨裂離骨折
2-11 指末節骨骨折
2-12 マレットフィンガー
2-13 肩鎖関節脱臼
2-14 肩鎖関節炎
2-15 上腕二頭筋長頭腱亜脱臼
2-16 PIP関節脱臼
2-17 母指MP(中手指節)関節脱臼
2-18 肩関節障害
2-19 肩関節拘縮
2-20 上腕二頭筋長頭腱断裂
2-21 上腕二頭筋長頭腱炎
2-22 テニス肘・外側上顆炎
2-23 肘内障
2-24 遠位橈尺関節損傷
2-25 ドゥ・ケルバン(de Quervain)病
2-26 手関節背側 ガングリオン
第3章 超音波画像観察法臨床例 下肢帯・下肢編
3-1 骨盤裂離骨折(下前腸骨棘裂離骨折)
3-2 単純性股関節炎
3-3 膝蓋骨骨折(1)
3-4 膝蓋骨骨折(2)――骨癒合の経過
3-5 足関節果部骨折(4症例)
3-5-1 脛骨内果裂離骨折(症例1)
3-5-2 腓骨外果裂離骨折(症例2)
3-5-3 腓骨下位らせん骨折(症例3)
3-5-4 腓骨下位らせん骨折(症例4)
3-6 足舟状骨単独骨折
3-7 立方骨裂離骨折(舟状骨骨折合併)
3-8 第5中足骨基底部骨折
3-9 腸脛靱帯の摩擦症候群(Iliotibialband friction syndrome)
3-10 内側側副靱帯損傷
3-11 膝関節
3-11-1 半月板損傷
3-11-2 内側半月板損傷
3-11-3 外側半月板損傷
3-12 膝伸展機構の障害(ジャンパー膝)
3-13 膝蓋前滑液包炎
3-14 棚障害 ―― 滑膜ひだ症候群
3-15 Hoffa病
3-16 オスグッド病(Osgood-Schlatter's disease)
3-17 関節水腫(Hydrops)
3-18 変形性膝関節症
3-18-1 Osteoarthritis of the knee
3-18-2 膝蓋大腿関節症
3-19 鵞足炎(Pes anserinus bursitis)
3-20 ベーカー嚢腫(Baker's cyst)
3-21 膝窩部ガングリオン(ganglion)
3-22 下肢の挫傷(6症例)
3-22-1 右外側広筋挫傷(症例1)
3-22-2 左大腿直筋挫傷(症例2)
3-22-3 腓骨筋腱損傷(症例3)
3-22-4 腓腹筋挫傷(症例4)
3-22-5 アキレス腱部分断裂(1)(症例5)
3-22-6 アキレス腱部分断裂(2)(症例6)
3-23 遠位脛腓靱帯損傷
3-24 前距腓靱帯損傷(5症例)
3-25 足底腱膜炎(踵骨骨棘)
第4章 超音波画像観察法臨床例 体幹編
4-1 肋骨骨折
4-2 尾骨骨折
4-3 頸部観察法
4-3-1 頸椎に対する超音波画像観察法
4-3-2 頸部の超音波画像観察の一般的パターン
4-3-3 頸椎棘突起のlong axis scan
4-3-4 頸椎椎間関節のlong axis scan
4-3-5 頸椎項筋のshort axis scan
4-4 腰部観察法
4-4-1 腰部観察の手順
4-4-2 腰椎に対する超音波画像観察法
4-4-3 腰椎椎間関節のshort axis scan
4-4-4 腰椎椎間関節のlong axis scan
4-5 頸椎症
4-6 外傷性頸椎捻挫(2症例)
4-7 姿勢性腰痛症
4-8 腰痛症
4-9 腰椎椎間関節症(2症例)
4-10 腰椎分離症
第5章 捻挫・挫傷・肉ばなれ
5-1 足関節捻挫の定義
5-2 足関節外側支持機構と機能解剖
5-3 足関節捻挫の所見
5-4 足関節捻挫の治療
5-5 足関節捻挫の超音波画像観察法
5-5-1 静的エコー画像観察/動的エコー画像観察・損傷型について
5-5-2 超音波画像観察法について
5-5-3 靱帯損傷の型とエコー画像
5-6 肉ばなれ
5-7 挫傷の超音波画像観察法
5-7-1 筋・腱の超音波画像観察法について
5-7-2 筋・腱の超音波画像について
5-8 急性項筋肉ばなれ
5-9 慢性項筋肉ばなれ
5-10 下腿部打撲
付/正常エコー画像──正常エコー画像の描出方法
参考文献
索引