はじめに
人類の歴史を変えた医薬品の中にかならず入るのがインスリンです.1921 年にバンチング先生と医学生ベストが夏の8 週間の実験でインスリンを発見したといわれます.2 年後にはこの発見がノーベル賞受賞対象となりました.
これはとりもなおさず,インスリンの発見がいかに人類にとって大きな福音であったことを示す確かな証拠といえましょう.
ノーベル賞受賞年の1923 年には,早くも日本でもインスリン製剤が糖尿病小児に使用されたことが学会雑誌に報告されています.しかし,広く入手可能となったのは1950 年後半とのことです.
よって,1921 年以前は,海外でも日本でも1 型糖尿病は不治の病と考えられていました.以下は余談として記したいのですが,東京女子医科大学糖尿病センター開設者であり初代所長の平田幸正は,昔,「疫痢」と呼んでいた子どもの病気が1 型糖尿病ではなかったかと思うのだが……と,あるときふとおっしゃったことがいまも耳に残っています.
東京女子医科大学糖尿病センターは,1975 年7 月に,初代所長平田幸正(当時50歳)のもとに,その一歩を踏み出しました.平田幸正所長はインスリン発見の4 年後に生まれておられますので,日本の糖尿病の診療の進歩とともに医師としての人生を歩まれ,最終的に東京女子医科大学糖尿病センターを開設されたともいえましょう.
平田所長は九州大学講師時代,米国から帰国後の1969 年,福岡で第1 回の小児糖尿病サマーキャンプを開催し,以後キャンプで子どもたちと寝食を共にしました.インスリン注射でしか生活できない1 型糖尿病患者さんに,米国ではすでにそうであるように,在宅で注射できるようにしてあげたい,陰で注射するのではなく堂々と厚生省が許可した手技のもとに注射する公認化にもっていかねばならない,と思われたのでした.その後に赴任した鳥取の地でも,サマーキャンプを立ち上げ,子どもたちとやはり寝食を共にされました.子どもたちと寝食を共にした主任教授は後にも先にも平田先生だけでしょう.
平田所長の長年の夢は,上記のインスリン自己注射の公認化*でした.といいますのも,その時代は,注射という行為は医師のみ,および医師の指導のもとでの看護師のみしか許可されていませんでした.インスリン自己注射の公認化は1981 年に実現されました.
平田所長の1 型糖尿病に対する理解と願望は,小児から成人,熟年になっても,もちろん老年になっても,一貫した糖尿病治療が受けられるようにという理念の東京女子医科大学糖尿病センターとして昇華しました.小児科から内科に転科するというのは,医療側のリクツです.患者さんが望んだリクツではありません.
平田所長は,後に第二代所長に就任される大森安惠先生と共に,小児であれ,成人であれ,妊婦さんであれ,合併症で困っている患者さんであれ,どんな患者さんでも,困っておられる患者さんを助ける東京女子医科大学糖尿病センターを着実に構築されていきます.どんな糖尿病患者さんでも助ける,これが糖尿病センターのポリシーとなりました.大森先生は,今でいうところのサブスペシャリティ外来として妊娠外来を早くに立ち上げられて,糖尿病女性の出産を可能にしました.全国から多くの糖尿病女性が受診されることとなり,チーム医療という概念をとり入れ,妊娠外来,計画妊娠という言葉が定着することとなりました.妊娠外来に引き続いて,次々とサブスペシャリティ外来が立ち上がり,糖尿病センターはその充実化に邁進していくことになります.
歴代のセンター長は多くのことを医局員に望まれました.この本は,糖尿病センターのポリシーに則って,医局員が,特に1 型糖尿病,そしてとりまく諸々の治療やケアにどのように対峙してきたか,対峙しているかを記したものです.
1 型糖尿病の道しるべとなれば幸甚に存じます.
平成29 年9 月吉日
内潟安子
*『インスリン自己注射の公認化が実現したのは1981 年6 月1 日でした.平田幸正を中心に日本糖尿病協会の患者会の力を「10 万人の署名運動」という形で盛り上げ,協会理事長,副理事長名の要望書を厚生省,衆参両議院に提出するなどの大きな力の結集にて公認化が実現しました』(「日本糖尿病協会50 年の歩み 希望の未来へ」(日本糖尿病協会発行2011 年)から抜粋).
公認化に付随した後日談があります.当時,平田幸正らの陳情に誠実に対応してくださった厚生省の担当厚生技官がおられました.日本糖尿病協会は担当技官へ感謝状を贈呈しました(図).平田は公認化の後はこの技官にお会いする機会がなかったと残念がっておられましたが,偶然にも2015 年8 月,内潟が会うことができました.当時のことをお聞きし,インスリン自己注射が何の制限もなくできる現状をお話しできました.
現在ではインスリン自己注射を中心とした治療・血糖コントロールは当たり前ですが,公認化という歴史に残る大きな事柄の1 つの記録としてここに記しておきたいと思います.
「1 型糖尿病 治療・ケアのエッセンス」 推薦文
海老名総合病院・糖尿病センター長(東京女子医科大学名誉教授,2 代目糖尿病センター長)
大森安惠
國の内外を問わず糖尿病に関する書籍は,覚え切れないほど多数あるが,1 型糖尿病を主題に,監修,編集者を含め38 名の執筆者全員が同じ糖尿病センター内の医療者で,心を一つに1 册の本を書き上げたというこれ程素晴らしい書籍はまだみた事が無い.本書は色々の意味で歴史に残る名著であると思う.
監修者内潟安子先生,編集を務めた馬場園哲也先生,三浦順之助先生は,共に日夜24 時間糖尿病に深く関わり,佐藤一斎の「学は一生の大事」を感じてくれている超一流の専門家である.さすがにユニークな1 型糖尿病に関する書籍を完成させた.
本書を開いてまず第一章「1 型糖尿病のシームレスな診療体制の構築」から,基礎と臨床の繊細で解りやすい秩序立てられた目次に圧倒,敬服させられる.読書欲をかき立てられて,最終編のまとめ「1 型糖尿病の予後は改善されたか」まで一気に読んでしまった.
糖尿病センター内の豊富な臨床データを基盤に収め,医学の進歩に沿った新しい検査の解説,次々に制作される新開発のインスリンを取り入れた治療法等々,明日の臨床にすぐ役立つ見事な共同作業の結集とも言えよう.2-3 もう少し工夫し頑張って頂きたい文節も見受けられたが,素晴らしい力作揃いである.中でも圧巻は第1 章ではないだろうか.
小児期発症糖尿病が診断さえされずに命を失った時代を経て,生存可能になった時代の歴史が語られ,さらに1952 年から東京女子医大第2 内科,ついで糖尿病センターより得られた1 型糖尿病の膨大なデータを駆使した,新旧,内外の比較は,わが国のみならずアジア中に誇れる比類なき業績である.
私も1967 年から12 歳の小児期発症糖尿病を診ているし,糖尿病センターが出来る前の1972 年,1 型糖尿病妊婦の出産を正常に成就させている.東京女子医大ではHbA1 cが無い時代でもインスリンで,R.ローレンスの糖尿病治療の理想に適う治療を行って来た.その証拠にリリーインスリン50 年賞がある.2016 年までの受賞者104名を都府県別にみると,最多が東京都で23 名,その中の18 名は女子医大患者で妊娠終了者7 名も含まれている.
「糖尿病の神様」と言われていた初代センター長平田幸正教授指導下の糖尿病センターは,本書を読んで改めて素晴らしいセンターであった事を再認識させられた.本書には登場されていないがチャプレン斎藤武先生を医療者に加わって頂いてから1 型糖尿病の心身症は激減した.今グループミーティングとして成長している事はこの上なく嬉しいことである.
糖尿病センターが出来る前の第1 代内科教授中山光重先生は1950 年代すでに糖尿病の専門家として有名であった.まだインスリン自己注射が認可される前,私達は,自己注射は「人の命を救う為で恐れる事は無い」と教えられた.2 代目内科教授小坂樹徳先生は「優れた研究は,優れた臨床から生まれ,優れた臨床は優れた研究から生まれるのだ」と徹頭徹尾私達にこの言葉を叩き込んだ.これらの基盤があってこそ糖尿病センターから出版された本書は輝いているのである.
沢山の方が読んで下さり1 型糖尿病の臨床および研究レベルが更に高くなる事を祈念している.
人類の歴史を変えた医薬品の中にかならず入るのがインスリンです.1921 年にバンチング先生と医学生ベストが夏の8 週間の実験でインスリンを発見したといわれます.2 年後にはこの発見がノーベル賞受賞対象となりました.
これはとりもなおさず,インスリンの発見がいかに人類にとって大きな福音であったことを示す確かな証拠といえましょう.
ノーベル賞受賞年の1923 年には,早くも日本でもインスリン製剤が糖尿病小児に使用されたことが学会雑誌に報告されています.しかし,広く入手可能となったのは1950 年後半とのことです.
よって,1921 年以前は,海外でも日本でも1 型糖尿病は不治の病と考えられていました.以下は余談として記したいのですが,東京女子医科大学糖尿病センター開設者であり初代所長の平田幸正は,昔,「疫痢」と呼んでいた子どもの病気が1 型糖尿病ではなかったかと思うのだが……と,あるときふとおっしゃったことがいまも耳に残っています.
東京女子医科大学糖尿病センターは,1975 年7 月に,初代所長平田幸正(当時50歳)のもとに,その一歩を踏み出しました.平田幸正所長はインスリン発見の4 年後に生まれておられますので,日本の糖尿病の診療の進歩とともに医師としての人生を歩まれ,最終的に東京女子医科大学糖尿病センターを開設されたともいえましょう.
平田所長は九州大学講師時代,米国から帰国後の1969 年,福岡で第1 回の小児糖尿病サマーキャンプを開催し,以後キャンプで子どもたちと寝食を共にしました.インスリン注射でしか生活できない1 型糖尿病患者さんに,米国ではすでにそうであるように,在宅で注射できるようにしてあげたい,陰で注射するのではなく堂々と厚生省が許可した手技のもとに注射する公認化にもっていかねばならない,と思われたのでした.その後に赴任した鳥取の地でも,サマーキャンプを立ち上げ,子どもたちとやはり寝食を共にされました.子どもたちと寝食を共にした主任教授は後にも先にも平田先生だけでしょう.
平田所長の長年の夢は,上記のインスリン自己注射の公認化*でした.といいますのも,その時代は,注射という行為は医師のみ,および医師の指導のもとでの看護師のみしか許可されていませんでした.インスリン自己注射の公認化は1981 年に実現されました.
平田所長の1 型糖尿病に対する理解と願望は,小児から成人,熟年になっても,もちろん老年になっても,一貫した糖尿病治療が受けられるようにという理念の東京女子医科大学糖尿病センターとして昇華しました.小児科から内科に転科するというのは,医療側のリクツです.患者さんが望んだリクツではありません.
平田所長は,後に第二代所長に就任される大森安惠先生と共に,小児であれ,成人であれ,妊婦さんであれ,合併症で困っている患者さんであれ,どんな患者さんでも,困っておられる患者さんを助ける東京女子医科大学糖尿病センターを着実に構築されていきます.どんな糖尿病患者さんでも助ける,これが糖尿病センターのポリシーとなりました.大森先生は,今でいうところのサブスペシャリティ外来として妊娠外来を早くに立ち上げられて,糖尿病女性の出産を可能にしました.全国から多くの糖尿病女性が受診されることとなり,チーム医療という概念をとり入れ,妊娠外来,計画妊娠という言葉が定着することとなりました.妊娠外来に引き続いて,次々とサブスペシャリティ外来が立ち上がり,糖尿病センターはその充実化に邁進していくことになります.
歴代のセンター長は多くのことを医局員に望まれました.この本は,糖尿病センターのポリシーに則って,医局員が,特に1 型糖尿病,そしてとりまく諸々の治療やケアにどのように対峙してきたか,対峙しているかを記したものです.
1 型糖尿病の道しるべとなれば幸甚に存じます.
平成29 年9 月吉日
内潟安子
*『インスリン自己注射の公認化が実現したのは1981 年6 月1 日でした.平田幸正を中心に日本糖尿病協会の患者会の力を「10 万人の署名運動」という形で盛り上げ,協会理事長,副理事長名の要望書を厚生省,衆参両議院に提出するなどの大きな力の結集にて公認化が実現しました』(「日本糖尿病協会50 年の歩み 希望の未来へ」(日本糖尿病協会発行2011 年)から抜粋).
公認化に付随した後日談があります.当時,平田幸正らの陳情に誠実に対応してくださった厚生省の担当厚生技官がおられました.日本糖尿病協会は担当技官へ感謝状を贈呈しました(図).平田は公認化の後はこの技官にお会いする機会がなかったと残念がっておられましたが,偶然にも2015 年8 月,内潟が会うことができました.当時のことをお聞きし,インスリン自己注射が何の制限もなくできる現状をお話しできました.
現在ではインスリン自己注射を中心とした治療・血糖コントロールは当たり前ですが,公認化という歴史に残る大きな事柄の1 つの記録としてここに記しておきたいと思います.
「1 型糖尿病 治療・ケアのエッセンス」 推薦文
海老名総合病院・糖尿病センター長(東京女子医科大学名誉教授,2 代目糖尿病センター長)
大森安惠
國の内外を問わず糖尿病に関する書籍は,覚え切れないほど多数あるが,1 型糖尿病を主題に,監修,編集者を含め38 名の執筆者全員が同じ糖尿病センター内の医療者で,心を一つに1 册の本を書き上げたというこれ程素晴らしい書籍はまだみた事が無い.本書は色々の意味で歴史に残る名著であると思う.
監修者内潟安子先生,編集を務めた馬場園哲也先生,三浦順之助先生は,共に日夜24 時間糖尿病に深く関わり,佐藤一斎の「学は一生の大事」を感じてくれている超一流の専門家である.さすがにユニークな1 型糖尿病に関する書籍を完成させた.
本書を開いてまず第一章「1 型糖尿病のシームレスな診療体制の構築」から,基礎と臨床の繊細で解りやすい秩序立てられた目次に圧倒,敬服させられる.読書欲をかき立てられて,最終編のまとめ「1 型糖尿病の予後は改善されたか」まで一気に読んでしまった.
糖尿病センター内の豊富な臨床データを基盤に収め,医学の進歩に沿った新しい検査の解説,次々に制作される新開発のインスリンを取り入れた治療法等々,明日の臨床にすぐ役立つ見事な共同作業の結集とも言えよう.2-3 もう少し工夫し頑張って頂きたい文節も見受けられたが,素晴らしい力作揃いである.中でも圧巻は第1 章ではないだろうか.
小児期発症糖尿病が診断さえされずに命を失った時代を経て,生存可能になった時代の歴史が語られ,さらに1952 年から東京女子医大第2 内科,ついで糖尿病センターより得られた1 型糖尿病の膨大なデータを駆使した,新旧,内外の比較は,わが国のみならずアジア中に誇れる比類なき業績である.
私も1967 年から12 歳の小児期発症糖尿病を診ているし,糖尿病センターが出来る前の1972 年,1 型糖尿病妊婦の出産を正常に成就させている.東京女子医大ではHbA1 cが無い時代でもインスリンで,R.ローレンスの糖尿病治療の理想に適う治療を行って来た.その証拠にリリーインスリン50 年賞がある.2016 年までの受賞者104名を都府県別にみると,最多が東京都で23 名,その中の18 名は女子医大患者で妊娠終了者7 名も含まれている.
「糖尿病の神様」と言われていた初代センター長平田幸正教授指導下の糖尿病センターは,本書を読んで改めて素晴らしいセンターであった事を再認識させられた.本書には登場されていないがチャプレン斎藤武先生を医療者に加わって頂いてから1 型糖尿病の心身症は激減した.今グループミーティングとして成長している事はこの上なく嬉しいことである.
糖尿病センターが出来る前の第1 代内科教授中山光重先生は1950 年代すでに糖尿病の専門家として有名であった.まだインスリン自己注射が認可される前,私達は,自己注射は「人の命を救う為で恐れる事は無い」と教えられた.2 代目内科教授小坂樹徳先生は「優れた研究は,優れた臨床から生まれ,優れた臨床は優れた研究から生まれるのだ」と徹頭徹尾私達にこの言葉を叩き込んだ.これらの基盤があってこそ糖尿病センターから出版された本書は輝いているのである.
沢山の方が読んで下さり1 型糖尿病の臨床および研究レベルが更に高くなる事を祈念している.
はじめに(内潟安子)
推薦文(大森安惠)
略語一覧
I 1 型糖尿病のシームレスな診療体制の構築
1.東京女子医科大学糖尿病センターの1 型糖尿病治療の歴史と現在―小児思春期発症1 型糖尿病を中心に(内潟安子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターのポリシー
(2) 東京女子医科大学糖尿病センター開設前に発足していた糖尿病妊娠グループ
(3) 30 歳未満発症発見1 型糖尿病患者の診療と研究から
2.東京女子医科大学糖尿病センターに通院歴をもつインスリン治療50 年の1 型糖尿病患者の様相(大谷敏嘉)
(1) 臨床的特徴
(2) 糖尿病の管理
(3) 糖尿病合併症
(4) 糖尿病以外の罹病疾患
II 1 型糖尿病診療の基本・エッセンス
3.わが国および東京女子医科大学糖尿病センターにおける1 型糖尿病の疫学・サブタイプ(三浦順之助)
(1) 1 型糖尿病の診断基準は?
(2) 1 型糖尿病の現状は?(1 型糖尿病の疫学)
(3) 東京女子医科大学糖尿病センターでの1 型糖尿病患者の頻度は?
(4) 病型診断の難しい1 型糖尿病症例は? 2 型糖尿病ではなかったのか?
4.1 型糖尿病の遺伝因子(木 聡・三浦順之助)
(1) 1 型糖尿病は遺伝するか?
(2) 1 型糖尿病に関連する遺伝子にはどのようなものがあるか?
5.1 型糖尿病の膵島関連自己抗体(三浦順之助)
(1) 1 型糖尿病でみられる膵島関連自己抗体とは何か?
(2) 1 型糖尿病の膵島関連自己抗体にはどのようなものがあるか?
(3) 膵島関連自己抗体の解釈はどのようにするのか? 膵島関連自己抗体の測定で1型糖尿病は診断できるのか?
6.1 型糖尿病の臨床検査(菅野宙子)
(1) 内因性インスリン分泌を評価する測定法は?
(2) 血糖コントロール指標の検査内容は?
(3) 血糖日内変動を把握するための検査は?
7.1 型糖尿病と誤診しやすい糖尿病(岩ア直子・滝澤美保・尾形真規子)
(1) 1 型糖尿病と誤診されやすい糖尿病は?
(2) MODYはどのように診断されるのか?
(3) MIDDはどのように診断されるのか?
8.糖尿病の遺伝子診断と個別化医療(岩ア直子・滝澤美保・尾形真規子)
(1) 遺伝子診断のメリットは?
(2) 遺伝子検査はどのように進めるのか?
9.1 型糖尿病の脂質異常(志村香奈子)
(1) 1 型糖尿病における脂質異常症の重要性および管理目標は?
(2) 1 型糖尿病の脂質異常症の診療上の注意点は?
(3) 1 型糖尿病におけるHDL-Cの意義とは?
10.1 型糖尿病に併発する他の自己免疫疾患(志村香奈子)
(1) 1 型糖尿病との合併が報告される他の自己免疫疾患は?
(2) 自己免疫疾患の併発に関連する疾患感受性遺伝子は?
(3) 他の自己免疫疾患併発例の診療上の注意点は?
11.糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の病態と診断(井出理沙)
(1) DKAの病態とは?
(2) DKAを疑うべき症状は?
(3) DKAの診断に向けた検査は?
(4) 患者への説明,起こりうる合併症は?
12.糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の治療(菊地俊介)
(1) 輸液,電解質補正をどのように行うのか?
(2) DKAのインスリンの量や投与方法はどのように決めるのか?
(3) DKA治療後はどのようなことに気をつけるか?
(4) 再発予防において重要な対策は?
III 1 型糖尿病診療のクリニカルパール
13.治療
1 強化インスリン療法のうちMDI,CSII,SAPをどのように選択しているか(保科早里)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実際
(2) 実際の治療とそのアウトカム
(3) 臨床のクリニカルパール
2 その他の付加的治療(内服薬)の国内外での現状(保科早里)
(1) 治療薬別にみた一般的な作用機序:1 型糖尿病における治療の可能性と実臨床での経験
3 移植療法(膵島移植,膵臓移植)(入村 泉・馬場園哲也・吉田直史)
(1) 東京女子医科大学における脾臓移植の経験
(2) 実際の治療とそのアウトカム
4 再生医療―今後の展望(加藤ゆか・岡野光夫)
(1) 実際の治療とそのアウトカム
14.食事・食べかたをどう指導するか(柴崎千絵里)
(1) 1 型糖尿病患者の適正摂取エネルギー量をどうとらえるか
(2) 栄養指導の注意点
(3) 症例
15.摂食障害(過食症を含む)とそのケア(瀧井正人)
(1) 摂食障害とは
(2) 糖尿病への摂食障害の併発(特に1 型糖尿病における)
(3) なぜ1 型糖尿病の若い女性患者に摂食障害が多いのか
(4) 臨床のクリニカルパール:摂食障害を併発した糖尿病患者の治療
16.1 型糖尿病の運動療法(栗田守敏・中神朋子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける1 型糖尿病患者の運動の実態
(2) 運動療法の基本
(3) 運動療法にあたっての留意点
(4) 症例:1 型糖尿病患者の運動(マラソン)施行の一例
17.低血糖(無自覚性低血糖・重症低血糖)(木 聡・三浦順之助)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(2) 実際の治療とそのアウトカム
18.不妊治療と1 型糖尿病(柳沢慶香)
(1) 不妊治療
(2) 不妊治療と糖尿病
(3) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける経験
19.妊娠・出産に向かう1 型糖尿病の網膜症(北野滋彦)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの経験
(2) 実際の治療とそのアウトカム
20.特殊状況下での対応
1 シックデイ(大屋純子・中神朋子)
(1) 実際の治療とそのアウトカム
(2) 臨床のクリニカルパール
2 周術期血糖コントロール(長谷川夕希子・中神朋子)
(1) 実際の治療とそのアウトカム:周術期血糖コントロール目標
(2) 症例
3 グルココルチコイド(ステロイド)治療(田中祐希・中神朋子)
(1) 実際の治療とそのアウトカム:1 型糖尿病患者のグルココルチコイド(ステロイド)治療
(2) 症例
21.慢性血管合併症
1 1 型糖尿病患者における糖尿病神経障害の現状(高山真一郎)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターの1 型糖尿病患者における糖尿病神経障害の現状
(2) 実際の診断
(3) 臨床のクリニカルパール
2 網膜症の予測と管理(廣瀬 晶)
(1) 大規模研究の結果
(2) 東京女子医科大学糖尿病センターでの研究:メタボリックメモリーによる攪乱を除外するための試み
(3) 網膜症の予測と管理
3 腎症(馬場園哲也)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける実態
(2) 糖尿病性腎症の症期分類とCKDステージ分類
(3) 腎症の治療
(4) 今後の課題
4 透析療法(血液透析,腹膜透析)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける透析導入患者の実態(花井 豪)
(2) 糖尿病患者における透析療法の疫学
(3) 実際の治療とそのアウトカム
5 腎移植(田中伸枝)
(1) わが国における腎移植の現状
(2) 当院における糖尿病患者に対する腎移植の経験
6 大血管障害
A. 冠動脈疾患(佐藤麻子)
(1) 1 型糖尿病と冠動脈疾患の実態
(2) 1 型糖尿病における冠動脈疾患発症予防
(3) 冠動脈疾患のスクリーニング
B. 脳卒中(東谷紀和子・花井 豪)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける脳卒中による入院糖尿病患者の実態
(2) 1 型および2 型糖尿病患者における脳卒中の疫学
(3) 実際の治療とそのアウトカム
C. 末梢動脈疾患(井倉和紀)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(2) 実際の治療とそのアウトカム
(3) 症例
22.他の併発症
1 骨粗鬆症(尾形真規子)
(1) 概要
(2) 実際の治療とそのアウトカム
2 うつ(石澤香野)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(2) 実際の治療とそのアウトカム
3 がん(三浦順之助)
(1) 糖尿病におけるがんの現状
(2) 東京女子医科大学糖尿病センターのデータ
(3) 1 型糖尿病の実診療におけるがんのスクリーニング
(4) 臨床のクリニカルパール
4 認知症(吉澤浩志・石澤香野)
(1) 認知症の現状
(2) 認知症の診療
(3) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(4) 症例
23.支援・チーム医療
1 療養指導(土田由紀子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの療養指導の実際
(2) 実際の療養指導とそのアウトカム
(3) 臨床のクリニカルパール
2 幼児期,学童期,思春期,更年期の患者への医療者としての対応(内潟安子)
(1) 成人の1 型糖尿病患者さんへの対応
(2) 主治医としての対応
3 患者会・グループミーティング “1 型糖尿病患者とのグループミーティングから見えてくること”(高池浩子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける若い糖尿病患者さんとのグループミーティング(GM)の実際
(2) 若い糖尿病患者さんとのGMの役割
4 運転免許(高池浩子)
(1) 道路交通法について
(2) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(3) 実際の治療とそのアウトカム
5 小児糖尿病サマーキャンプの歴史と現在,未来の紹介(内潟安子)
(1) 日本の小児糖尿病サマーキャンプの開始
(2) 現在の小児糖尿病サマーキャンプ
(3) 将来の小児糖尿病サマーキャンプ
24.健診でみのがさない1 型糖尿病(宇治原典子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(2) 現在行われている健康診断から発見される1 型糖尿病
(3) 緩徐進行1 型糖尿病(SPIDDM)の病態と診断基準
(4) 症例
まとめ
25.1 型糖尿病の予後は改善されたか(内潟安子・大谷敏嘉)
(1) 対象および方法
(2) 結果
(3) 1 型糖尿病の予後が改善しているか
推薦文(大森安惠)
略語一覧
I 1 型糖尿病のシームレスな診療体制の構築
1.東京女子医科大学糖尿病センターの1 型糖尿病治療の歴史と現在―小児思春期発症1 型糖尿病を中心に(内潟安子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターのポリシー
(2) 東京女子医科大学糖尿病センター開設前に発足していた糖尿病妊娠グループ
(3) 30 歳未満発症発見1 型糖尿病患者の診療と研究から
2.東京女子医科大学糖尿病センターに通院歴をもつインスリン治療50 年の1 型糖尿病患者の様相(大谷敏嘉)
(1) 臨床的特徴
(2) 糖尿病の管理
(3) 糖尿病合併症
(4) 糖尿病以外の罹病疾患
II 1 型糖尿病診療の基本・エッセンス
3.わが国および東京女子医科大学糖尿病センターにおける1 型糖尿病の疫学・サブタイプ(三浦順之助)
(1) 1 型糖尿病の診断基準は?
(2) 1 型糖尿病の現状は?(1 型糖尿病の疫学)
(3) 東京女子医科大学糖尿病センターでの1 型糖尿病患者の頻度は?
(4) 病型診断の難しい1 型糖尿病症例は? 2 型糖尿病ではなかったのか?
4.1 型糖尿病の遺伝因子(木 聡・三浦順之助)
(1) 1 型糖尿病は遺伝するか?
(2) 1 型糖尿病に関連する遺伝子にはどのようなものがあるか?
5.1 型糖尿病の膵島関連自己抗体(三浦順之助)
(1) 1 型糖尿病でみられる膵島関連自己抗体とは何か?
(2) 1 型糖尿病の膵島関連自己抗体にはどのようなものがあるか?
(3) 膵島関連自己抗体の解釈はどのようにするのか? 膵島関連自己抗体の測定で1型糖尿病は診断できるのか?
6.1 型糖尿病の臨床検査(菅野宙子)
(1) 内因性インスリン分泌を評価する測定法は?
(2) 血糖コントロール指標の検査内容は?
(3) 血糖日内変動を把握するための検査は?
7.1 型糖尿病と誤診しやすい糖尿病(岩ア直子・滝澤美保・尾形真規子)
(1) 1 型糖尿病と誤診されやすい糖尿病は?
(2) MODYはどのように診断されるのか?
(3) MIDDはどのように診断されるのか?
8.糖尿病の遺伝子診断と個別化医療(岩ア直子・滝澤美保・尾形真規子)
(1) 遺伝子診断のメリットは?
(2) 遺伝子検査はどのように進めるのか?
9.1 型糖尿病の脂質異常(志村香奈子)
(1) 1 型糖尿病における脂質異常症の重要性および管理目標は?
(2) 1 型糖尿病の脂質異常症の診療上の注意点は?
(3) 1 型糖尿病におけるHDL-Cの意義とは?
10.1 型糖尿病に併発する他の自己免疫疾患(志村香奈子)
(1) 1 型糖尿病との合併が報告される他の自己免疫疾患は?
(2) 自己免疫疾患の併発に関連する疾患感受性遺伝子は?
(3) 他の自己免疫疾患併発例の診療上の注意点は?
11.糖尿病ケトアシドーシス(DKA)の病態と診断(井出理沙)
(1) DKAの病態とは?
(2) DKAを疑うべき症状は?
(3) DKAの診断に向けた検査は?
(4) 患者への説明,起こりうる合併症は?
12.糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)の治療(菊地俊介)
(1) 輸液,電解質補正をどのように行うのか?
(2) DKAのインスリンの量や投与方法はどのように決めるのか?
(3) DKA治療後はどのようなことに気をつけるか?
(4) 再発予防において重要な対策は?
III 1 型糖尿病診療のクリニカルパール
13.治療
1 強化インスリン療法のうちMDI,CSII,SAPをどのように選択しているか(保科早里)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実際
(2) 実際の治療とそのアウトカム
(3) 臨床のクリニカルパール
2 その他の付加的治療(内服薬)の国内外での現状(保科早里)
(1) 治療薬別にみた一般的な作用機序:1 型糖尿病における治療の可能性と実臨床での経験
3 移植療法(膵島移植,膵臓移植)(入村 泉・馬場園哲也・吉田直史)
(1) 東京女子医科大学における脾臓移植の経験
(2) 実際の治療とそのアウトカム
4 再生医療―今後の展望(加藤ゆか・岡野光夫)
(1) 実際の治療とそのアウトカム
14.食事・食べかたをどう指導するか(柴崎千絵里)
(1) 1 型糖尿病患者の適正摂取エネルギー量をどうとらえるか
(2) 栄養指導の注意点
(3) 症例
15.摂食障害(過食症を含む)とそのケア(瀧井正人)
(1) 摂食障害とは
(2) 糖尿病への摂食障害の併発(特に1 型糖尿病における)
(3) なぜ1 型糖尿病の若い女性患者に摂食障害が多いのか
(4) 臨床のクリニカルパール:摂食障害を併発した糖尿病患者の治療
16.1 型糖尿病の運動療法(栗田守敏・中神朋子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける1 型糖尿病患者の運動の実態
(2) 運動療法の基本
(3) 運動療法にあたっての留意点
(4) 症例:1 型糖尿病患者の運動(マラソン)施行の一例
17.低血糖(無自覚性低血糖・重症低血糖)(木 聡・三浦順之助)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(2) 実際の治療とそのアウトカム
18.不妊治療と1 型糖尿病(柳沢慶香)
(1) 不妊治療
(2) 不妊治療と糖尿病
(3) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける経験
19.妊娠・出産に向かう1 型糖尿病の網膜症(北野滋彦)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの経験
(2) 実際の治療とそのアウトカム
20.特殊状況下での対応
1 シックデイ(大屋純子・中神朋子)
(1) 実際の治療とそのアウトカム
(2) 臨床のクリニカルパール
2 周術期血糖コントロール(長谷川夕希子・中神朋子)
(1) 実際の治療とそのアウトカム:周術期血糖コントロール目標
(2) 症例
3 グルココルチコイド(ステロイド)治療(田中祐希・中神朋子)
(1) 実際の治療とそのアウトカム:1 型糖尿病患者のグルココルチコイド(ステロイド)治療
(2) 症例
21.慢性血管合併症
1 1 型糖尿病患者における糖尿病神経障害の現状(高山真一郎)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターの1 型糖尿病患者における糖尿病神経障害の現状
(2) 実際の診断
(3) 臨床のクリニカルパール
2 網膜症の予測と管理(廣瀬 晶)
(1) 大規模研究の結果
(2) 東京女子医科大学糖尿病センターでの研究:メタボリックメモリーによる攪乱を除外するための試み
(3) 網膜症の予測と管理
3 腎症(馬場園哲也)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける実態
(2) 糖尿病性腎症の症期分類とCKDステージ分類
(3) 腎症の治療
(4) 今後の課題
4 透析療法(血液透析,腹膜透析)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける透析導入患者の実態(花井 豪)
(2) 糖尿病患者における透析療法の疫学
(3) 実際の治療とそのアウトカム
5 腎移植(田中伸枝)
(1) わが国における腎移植の現状
(2) 当院における糖尿病患者に対する腎移植の経験
6 大血管障害
A. 冠動脈疾患(佐藤麻子)
(1) 1 型糖尿病と冠動脈疾患の実態
(2) 1 型糖尿病における冠動脈疾患発症予防
(3) 冠動脈疾患のスクリーニング
B. 脳卒中(東谷紀和子・花井 豪)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける脳卒中による入院糖尿病患者の実態
(2) 1 型および2 型糖尿病患者における脳卒中の疫学
(3) 実際の治療とそのアウトカム
C. 末梢動脈疾患(井倉和紀)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(2) 実際の治療とそのアウトカム
(3) 症例
22.他の併発症
1 骨粗鬆症(尾形真規子)
(1) 概要
(2) 実際の治療とそのアウトカム
2 うつ(石澤香野)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(2) 実際の治療とそのアウトカム
3 がん(三浦順之助)
(1) 糖尿病におけるがんの現状
(2) 東京女子医科大学糖尿病センターのデータ
(3) 1 型糖尿病の実診療におけるがんのスクリーニング
(4) 臨床のクリニカルパール
4 認知症(吉澤浩志・石澤香野)
(1) 認知症の現状
(2) 認知症の診療
(3) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(4) 症例
23.支援・チーム医療
1 療養指導(土田由紀子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの療養指導の実際
(2) 実際の療養指導とそのアウトカム
(3) 臨床のクリニカルパール
2 幼児期,学童期,思春期,更年期の患者への医療者としての対応(内潟安子)
(1) 成人の1 型糖尿病患者さんへの対応
(2) 主治医としての対応
3 患者会・グループミーティング “1 型糖尿病患者とのグループミーティングから見えてくること”(高池浩子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターにおける若い糖尿病患者さんとのグループミーティング(GM)の実際
(2) 若い糖尿病患者さんとのGMの役割
4 運転免許(高池浩子)
(1) 道路交通法について
(2) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(3) 実際の治療とそのアウトカム
5 小児糖尿病サマーキャンプの歴史と現在,未来の紹介(内潟安子)
(1) 日本の小児糖尿病サマーキャンプの開始
(2) 現在の小児糖尿病サマーキャンプ
(3) 将来の小児糖尿病サマーキャンプ
24.健診でみのがさない1 型糖尿病(宇治原典子)
(1) 東京女子医科大学糖尿病センターでの実態
(2) 現在行われている健康診断から発見される1 型糖尿病
(3) 緩徐進行1 型糖尿病(SPIDDM)の病態と診断基準
(4) 症例
まとめ
25.1 型糖尿病の予後は改善されたか(内潟安子・大谷敏嘉)
(1) 対象および方法
(2) 結果
(3) 1 型糖尿病の予後が改善しているか