やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第3版の序

 「糖尿病ワンポイントアドバイス」を最初に発行したのが1989年でした.実際の臨床に役立ち,しかもこれまでの成書と違って糖尿病教室や外来診療中に実際に求められた患者からの質問に回答する形式をとりました.Up to Dateの情報が見開き2ページで簡潔に記載され,短時間で理解できることをねらいとしたものでした.医療関係者はもちろんのこと,一部一般市民からも利用がありました.しかし,医学の進歩は目覚しく,1995年には新しく題名も「糖尿病診療Q&Aマニュアル」と変更して,本書を全体的に見直しせざるを得なくなりました.ちょうど,第15回国際糖尿病会議が終了して,不幸にも神戸地方が未曾有の大地震に見舞われた直前でした.そして,そのために予定されていた第1回目の編集会議は地震の当日でした.当然のことながらその日はお流れとなり,次に持たれたのは夏も終わりのころでした.こうして時間はかかったものの,1996年の7月には執筆者のご協力により,第2版を発行することができました.糖尿病チーム医療のスタッフの疑問に対して答えるという形式でした.その結果,この種の学術誌としては比較的多くの方々からのご支援を頂きました.ところが息をつぐ間もなく,1997年のアメリカ糖尿病学会(ADA)から新しい糖尿病の分類ならびに診断基準が報告され,引き続いてWHO(1998)から同様の発表があり,わが国でも見直さざるを得なくなりました.また成因,診断から治療にいたるまで,この間に急速な進歩がみられました.ご承知のように遺伝子工学の導入,分子生物学の進歩によるところが大であります.このような理由から,まだ第2版を出版して間がありませんが,改訂を余儀なくされました.そこで,これを機会に,少し古くなったと思われる個所を整理して,最新の情報を盛り込んで改変いたしました.
 これまでと同様に,糖尿病医療スタッフに必携の生きた最新事典として,また,診療所の先生方の座右の手引き書としてご利用いただけることを願うとともに,日常の診療,患者教育にご活用いただくことで,患者さんの療養生活向上の一助として貢献できることを執筆者一同,心より念願いたしております.
 1999年5月 馬場茂明 土井邦紘

第2版の序

 第15回国際糖尿病会議が神戸で開催された2カ月後に,阪神・淡路大震災が起きました.共に議論をし,盛り上がりのあった国際会議の直後の出来事であっただけに,各国から参加された皆様から驚きの声と安否を問うファックスが,震災の翌日から事務局に宛てて続々と入ってまいりました.神戸という街,日本という国に親しみがもたれたからでありましょう.「地震はまずこない」となぜか信じられていた神戸ですが,まさに「天災は忘れたころにやってくる」という諺どおりになってしまいました.多大の犠牲者が出ましたが,たくましく,現在は復興に向かって着々と進んでおります.
 糖尿病の合併症もしかりで,「備えあれば憂いなし」を銘記し,日頃からの厳格な血糖コントロールを患者さんに指導することが大切です.糖尿病の治療にとって患者教育が一番重要であることは論を待たないでしょう.そのためには医師-患者という関係のみならず,看護婦,栄養士,運動療法士,薬剤師,臨床検査技師,保健婦,ケースワーカーなど,多岐にわたる職種の人たちの協力が必要です.糖尿病に対してチーム医療という言葉が使われるゆえんがここにあります.
 本書の初版は患者さんから,あるいは研修医からの質問に答える形で,7年前に,第一線でご活躍の多くの先生方のご協力により発行しました.最近の医学研究は遺伝子工学の導入など,目覚ましい進歩がみられ,また,糖尿病の研究も毎年新事実が明らかにされており,目を見張るものがあります.そこでこの度,最先端の情報を基に,「糖尿病診療Q & Aマニュアル」としてさらに新しい質問,糖尿病の最新情報を加え,充実した内容に改編いたしました.糖尿病チーム医療のスタッフおよび診療所の先生方が,日常診療の中で疑問に思っていることに第一線の糖尿病専門医が答えるという形で,糖尿病をより深く理解でき,また患者さんからの質問にもよりよい答えを提供できることを念頭に置いて,改訂版といたしました.
 糖尿病医療スタッフ必携のいきた最新事典として,また,診療所の先生方の座右の手引き書としてご利用いただけることを願うとともに,日常の診療,患者教育に本書をご活用いただくことで,患者さんの療養生活向上の一助として貢献できることを執筆者一同,心より念願いたしております.
 1996年6月 馬場茂明 土井邦紘
1.発病・病因
  Q1 2型糖尿病とdiabetes diseaseはどこが違うか
  Q2 2型糖尿病の発病の原因は
  Q3 2型糖尿病は診断よりもかなり前から発病しているといわれるが
  Q4 2型糖尿病にはどのような治療方針で臨めばよいか,予防は可能か
  Q5 1型糖尿病はどうして起こるのか
  Q6 1型糖尿病の発症を予知する方法はないのか.また,1型糖尿病の発症を予防できないのか
  Q7 1型糖尿病は,一生インスリン治療を続けなければならないのか
  Q8 スローリー・プログレッシブ(slowly progressive)1型糖尿病とは
2.病型
  Q1 1型糖尿病と2型糖尿病の鑑別のポイントは
  Q2 特殊な糖尿病とその診断のポイントは
  Q3 糖尿病や耐糖能低下をきたしやすい内分泌疾患の鑑別はなぜ大切か
  Q4 2型糖尿病か1型糖尿病か判定困難なケースにはどのように対処すべきか
3.診断
  Q1 症状を聞きもらさないための問診でのチェック項目は
  Q2 身体所見をとるさいに留意する点は
  Q3 糖尿病患者の初診時に望まれる検査項目は
4.検査
  Q1 ブドウ糖負荷試験(GTT)はどのようなときにするか,判定は
  Q2 尿糖測定の意義と留意点は
  Q3 グリコプロテインおよび1,5-AG検査の特性と使い分けは
  Q4 血漿インスリンおよびCペプチドの測定はどのようなときに必要か
  Q5 ICAおよび抗GAD抗体測定の臨床的意義は
5.血糖自己測定
  Q1 血糖自己測定は1日何回するのがよいのか
  Q2 穿刺採血の方法と,高齢者,視力障害者での自己測定
  Q3 血糖,尿糖の相関パターンを患者に教えておくべきか,あるいはどう教えるか
  Q4 血糖自己測定指導料加算で留意すべき点は何か
6.治療方針
  Q1 2型糖尿病で肥満が強く,しかも血糖が著しく高い場合の治療方針は
  Q2 2型糖尿病のインスリン治療者で,SU薬に変更しても血糖コントロールが可能な場合の1日インスリン量はどの程度か
  Q3 α-グルコシダーゼ阻害薬の適応とSU薬やインスリンとの併用療法について
  Q4 SU薬からインスリン治療へ変更する場合はどんなときか
  Q5 高齢者糖尿病の薬物療法の開始基準は
  Q6 高齢者のインスリン療法の適応と留意点について
7.食事療法
  Q1 摂取エネルギー量の決め方,栄養素のバランスの摂り方は
  Q2 肥満のあるときの体重の減らし方,やせている場合に標準体重を目標にすべきか
  Q3 食物繊維の意義と摂取方法は
  Q4 砂糖,甘味品,オリゴ糖の意義と摂取方法は
  Q5 肝疾患あるいは高血圧を合併している場合の食事療法をどのように行うか
  Q6 アルコール摂取を許可してよいか,否か
  Q7 摂食障害患者の血糖コントロール
  Q8 インスリン治療中の患者は低血糖を恐れて食べ過ぎることがあるが,その予防対策はないか
  Q9 糖尿病の食事療法として,最近頻回に食事をすることが勧められているようだが,実際に効果はあるのか
  Q10 多価不飽和脂肪酸を含む食品の摂取比率をとくに指示すべきか
  Q11 一価の不飽和脂肪酸が糖尿病の治療に注目されているがなぜか
8.運動療法
  Q1 インスリン治療患者の運動時におけるインスリン量は
  Q2 下肢の身体障害者の運動療法は
  Q3 肥満2型糖尿病に対して,食事療法が有効か,運動療法が有効か
  Q4 運動療法を継続させる方法(秘訣)は
  Q5 身体トレーニング効果とその評価方法は
  Q6 運動療法指導のさいの注意点は
  Q7 運動療法の適応と禁忌は
  Q8 運動によるエネルギー消費量の計算のしかたは
  Q9 糖尿病患者に勧められる運動の種目と組み合わせは
  Q10 ほとんど運動をしたことのない糖尿病患者の運動療法を始めるさいの具体的な指導方法は
9.経口血糖降下薬療法
  Q1 スルホニール尿素(SU)薬とビグアナイド(BG)薬の作用機序,適応と禁忌は
  Q2 SU薬による治療開始の指標は? 具体的にはどのように使ったらよいか
  Q3 α-グルコシダーゼ阻害薬の作用と使い方は
  Q4 併用療法と薬剤の組み合わせはどのように行えばよいか
  Q5 インスリン抵抗性改善薬の作用と使い方は
10.インスリン療法
  Q1 コントロール良好な2型糖尿病のなかでインスリン療法の適応となる症例
  Q2 SU薬二次無効2型糖尿病に対するインスリン療法はどのようにしたらよいか
  Q3 インスリン療法とα-グルコシダーゼ阻害薬の併用療法の意義は
  Q4 速効型インスリンと中間型インスリンの配合比率を変えたインスリン製剤の具体的な使い分けは
  Q5 超速効型インスリン(Lys・Proインスリン)が使用可能となった場合,どのような症例の血糖コントロールに有用か
  Q6 ペン型注射器とペン型シリンジ製剤使用時の注射事項は
  Q7 注射以外のインスリン投与法の現状はどうなっているか
11.人工膵
  Q1 「人工膵」とはどういうものか,なぜ必要なのか
  Q2 糖尿病性昏睡など緊急時にベッドサイド型人工膵が適応となると考えられるが,その適応と問題点は
  Q3 人工膵適用による強化インスリン療法時のインスリン投与量,投与方法の決定は
  Q4 「携帯型人工膵」の一般臨床応用は可能か.開発の現状と問題点については
  Q5 膵移植と膵島移植について
12.妊娠と糖尿病
  Q1 糖尿病をもつ女性の家族計画,妊娠,出産はどのようにしたらよいか.遺伝率などは
  Q2 計画妊娠とは
  Q3 妊娠前および妊娠中のコントロールは
  Q4 なぜ妊娠のときはインスリンを使うのか.巨大児の成因はコントロールのみでは防げないか
  Q5 妊娠糖尿病とは? 実地医家でフォローしうるか
  Q6 糖尿病妊婦の分娩経過は
13.小児の糖尿病
  Q1 1型糖尿病を発症した兄弟の発症する危険性は
  Q2 1型糖尿病患者の成長は健常児と同じに期待できるか
  Q3 乳幼児の食事はむらがあり,注射をした後も思うように食事をとらないことがある.食事とインスリン注射の調整は
  Q4 天候によって運動量が違い,血糖値が大きく変わるがその対策は
  Q5 子どものシックデイ対策は
  Q6 子どもにも頻回注射法が推奨されるか
  Q7 日本では小児1型糖尿病の発症率はどのくらいか.外国と違いがあるのか
  Q8 小児期発症1型糖尿病の合併症は血糖コントロールと関係するか
  Q9 小児1型糖尿病に厳格な血糖コントロールを行うと低血糖による問題はないか
  Q10 小児1型糖尿病では心理・社会的トラブルは問題とならないか
  Q11 小児糖尿病キャンプの目的は何か
14.老年者の糖尿病
  Q1 加齢に伴う耐糖能の変化とは
  Q2 高齢者糖尿病臨床の留意点
  Q3 高齢者糖尿病の治療方針は
  Q4 高齢者で高血圧,心・冠疾患を合併したときの治療法
15.糖尿病と感染
  Q1 糖尿病では感染症にかかりやすくなる理由は
  Q2 糖尿病患者にみられる感染症の頻度とその種類は
  Q3 糖尿病に比較的特有な感染症にはどのようなものがあるか
  Q4 糖尿病患者に感染症が合併した場合の治療の留意点は
16.糖尿病性腎症
  Q1 糖尿病性腎症の発症に遺伝素因が関係しているか
  Q2 糖尿病性腎症の治療にアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬は有効か
  Q3 ネフローゼ症候群を呈する糖尿病患者の他の腎疾患との鑑別診断は
  Q4 糖尿病性腎症に対する食事指導のポイントは
  Q5 糖尿病性腎不全患者における透析療法導入基準は
17.糖尿病と足
  Q1 糖尿病患者にみられる足病変にはどのようなものがあるか
  Q2 糖尿病性足病変はどのようにして発生するか
  Q3 糖尿病性足壊疽の診断と治療はどのように行うか
  Q4 糖尿病性足潰瘍の治療の留意点は
  Q5 糖尿病性足病変のハイリスク例は? 予防はどのようにしたらよいか
18.糖尿病と眼
  Q1 糖尿病網膜症でどうして失明するのか
  Q2 糖尿病網膜症発症の原因と予防は
  Q3 網膜症を進行させないための血糖コントロール基準は
  Q4 内科医と眼科医の連携はどのように行ったらよいか
  Q5 光凝固の適応時期と有効率は
  Q6 糖尿病網膜症の薬物療法は
  Q7 網膜症以外に糖尿病で起こる眼合併症は
19.糖尿病と皮膚
  Q1 糖尿病性湿疹を疑う特徴は
  Q2 糖尿病に伴う特異な皮膚病変は
20.糖尿病と骨
  Q1 糖尿病では骨量の減少があるのか,あるとすればどのようなメカニズムが考えられるか
  Q2 糖尿病性腎症におけるカルシウム代謝異常と骨病変の関係は
  Q3 糖尿病があると骨粗鬆症になりやすいといわれているが,予防は可能か
21.糖尿病と口腔
  Q1 糖尿病における歯と口腔の合併症とは
  Q2 糖尿病が発症すると,なぜう蝕(むし歯)や歯周疾患にかかりやすいのか
  Q3 糖尿病患者における抜歯などの口腔外科手術に当たっての注意事項は
  Q4 糖尿病患者における歯の健康管理は
  Q5 食事療法を適切に行うためには,歯が大切といわれているが本当か
22.糖尿病と胃腸
  Q1 糖尿病の上部消化管合併症は
  Q2 糖尿病の下部消化管合併症は
  Q3 糖尿病患者の腹痛で考えるべきことは
23.糖尿病と肝・胆
  Q1 肝障害で耐糖能異常があるとき,糖尿病によるものか否かの鑑別とその対応は
  Q2 糖尿病に肝障害を合併しているときの血糖コントロールの方法とその留意点は
  Q3 糖尿病に合併しているC型肝炎のインターフェロン療法における留意点は
  Q4 糖尿病に脂肪肝や胆石症が多いとされているが,その成因と対策は
24.糖尿病と膵
  Q1 膵疾患による糖尿病とは
  Q2 急性膵炎になると糖尿病にもなるか
  Q3 膵疾患による糖尿病の病態とは
  Q4 膵疾患による糖尿病の治療上の注意点は
  Q5 糖尿病の膵外分泌機能とインスリン分泌能との関係は
25.糖尿病と心臓・高血圧
  Q1 糖尿病患者の高血圧の治療のポイントは
  Q2 糖尿病と心不全の関係は
  Q3 糖尿病患者にみられる急性心筋梗塞の特徴は
  Q4 糖尿病患者の虚血性心疾患の特徴とその対策は
  Q5 糖尿病患者の血行再建術はどうするか
26.糖尿病と高脂血症
  Q1 糖尿病に合併する高脂血症の特徴は
  Q2 糖尿病にみられる高トリグリセリド血症と動脈硬化との関係は
  Q3 糖尿病にみられる低HDL血症と動脈硬化との関係は
  Q4 インスリン抵抗性と高脂血症との関係は
  Q5 糖尿病と脳梗塞
  Q6 糖尿病に合併する高脂血症の治療法は
27.糖尿病と血管
  Q1 糖尿病性細小血管症は形態学的に特徴があるか,大血管症との相違について
  Q2 細小血管症発症のメカニズムでソルビトール経路はどう関与しているか,蛋白のグリケーションは関係しているのか
  Q3 高血糖は細胞内DAG(diacyl glycerol)を上昇させて,どのように血管合併症の発症と関係するのか
  Q4 レドックスポテンシャルとは何か,糖尿病性細小血管症との関係は
28.低血糖
  Q1 低血糖の原因にはどんなものがあるか
  Q2 低血糖が起きていることを患者が知る指標は
  Q3 低血糖が発生したときの対応は
  Q4 低血糖を予防するにはどうしたらよいか
29.糖尿病昏睡
  Q1 糖尿病患者が意識障害で担送されてきた場合に,考慮すべき状況にはどんなものがあるか
  Q2 血糖が測定できれば意識障害を高血糖性か低血糖性かを容易に判断が可能だが,測定する術のない場合の鑑別法は
  Q3 糖尿病性ケトアシドーシスで担送入院した患者が,インスリンと補液により血糖レベルは正常化したが意識の回復がみられない.何を考えるべきか
  Q4 糖尿病性ケトアシドーシスの前駆症状として,消化器症状のみられることが多いと思うが,他の消化器疾患の症状と比べて特徴があるか
  Q5 糖尿病性ケトアシドーシスの患者では,血液生化学検査でトランスアミナーゼ,アミラーゼの高値がしばしば認められるがなぜか
30.糖尿病と肥満
  Q1 肥満の判定はどのようにするのか
  Q2 どのような肥満が糖尿病になるのか
  Q3 肥満とインスリン抵抗性との関係は
  Q4 マルチプルリスクファクター症候群とはどのような病気か
  Q5 内臓脂肪の蓄積はなぜ悪いのか
31.糖尿病と痛風
  Q1 糖尿病のどのような状態のときに痛風になるか
  Q2 どのようなときに痛風発作が起こりやすいか
  Q3 痛風になったときは日常生活において何に気をつけたらよいか
  Q4 痛風の治療は一生涯続けるのか
  Q5 どうして高尿酸血症・痛風は糖尿病の予備軍ですか
32.シックデイ
  Q1 糖尿病管理のうえでシックデイ管理にはなぜ特別な注意をしなければならないか
  Q2 シックデイにおける患者管理のガイドラインは
  Q3 2型糖尿病と1型糖尿病における薬剤投与量の調節(シックデイルール)はどのようにしたらよいか
33.日常生活の指導
  Q1 手指にも壊疽が起こるか
  Q2 早食いはなぜいけないか
  Q3 バンドエイドの使用上の注意
  Q4 入浴は,インスリン注射前と後とどちらが安全か
  Q5 腰痛や膝関節の疼痛時の運動方法があるのか
  Q6 深爪はなぜいけないのか
  Q7 精神的なストレスで血糖は上昇するか
  Q8 タバコ,アルコール,甘いものがやめられない人への指導方法を
  Q9 転居時に専門医を探すには
  Q10 予防接種は受けるべきか,インフルエンザの予防接種は
34.患者教育
  Q1 患者教育をより効果的に行うにはどんな注意が必要か
  Q2 糖尿病の患者教育が治療そのものだ,という意味はどこにあるのか
  Q3 糖尿病患者の初診時の指導についての要点は
  Q4 患者教育への心理・行動科学の応用とはいかなることか
  Q5 糖尿病の患者教育を機能させるためのガイドラインはあるのか,そしてその利点は何か
  Q6 患者療養指導チームの形と療養指導スタッフの役割
  Q7 患者教育チームの形成と運営上のコーディネーションについてどのようにすればよいか
35.医療経営
  Q1 保険診療で管理栄養士を雇用する場合
  Q2 糖尿病では比較的時間のかかる検査でも点数化されていないために,必要な検査が敬遠されがちではないか
  Q3 血糖値を月2回以上測定する場合,2回目以降は簡易測定器を使うほうが有利ではないか
  Q4 尿中マイクロトランスフェリン検査は3カ月に1回とされているが尿中アルブミン定性・定量についてはどうするか
  Q5 血中IRIスポット検査は必要なものか
  Q6 糖尿病療養中でも内科医による精密眼底検査は外来管理加算の対象とならない.この場合どのようにしたらよいか
  Q7 在宅患者訪問栄養食事指導の考え方は
  Q8 糖尿病肥満患者に対する体脂肪率測定,超音波方式による肥満型の判定などの点数加算は
36.糖尿病とリハビリテーション
  Q1 どのような障害がリハビリテーションの対象となるか
  Q2 脳卒中のリハビリテーションと糖尿病との関係は
  Q3 リハビリテーション治療はどのように進めるか
  Q4 心疾患のリハビリテーションと糖尿病との関係は
  Q5 高齢者におけるリハビリテーションの留意点は
  Q6 糖尿病があると骨折が治りにくいといわれているが本当か
37.糖尿病と病診連携
  Q1 病診連携の望ましいあり方は

索引

notice
   IGTと「境界型」
   カルボカウンティング
   抗GAD抗体はなぜ診断マーカーとなりうるか
   Pima Indianにみられる遺伝素因と環境因子
   クスマウル大呼吸
   ヘモグロビン(Hb)A1a,b,c,d,e
   糖尿病の診療・管理のための検査
   MODD
   FBGとFPG
   糖毒性(glucose toxi-city)
   1,5-AGの測定と正常値
   白衣性高血糖
   高齢者薬物療法の原則
   食物繊維
   カルシウムを効率よく摂るには
   P/S比と食事
   グリセミック・インデックス(glycemic index)とは
   低蛋白食の摂り方
   出生時の低体重と糖尿病
   ウエスト/ヒップ比
   運動処方と運動再処方
   運動とカテコールアミン
   運動によるエネルギー消費の中身
   運動負荷試験とV・O2max
   ウォーミングアップとクーリングダウン
   BG薬によるアラニン取り込み抑制
   SU薬の作用機構
   SU剤の一次無効と二次無効
   本邦における経口血糖降下薬発売順位
   ソモギ現象,暁現象
   糖尿病セルフケア行動へのアドヒアランス
   免疫療法としてのインスリン療法
   置換療法
   開回路方式,閉回路方式
   持続皮下インスリン注入療法(CSII)
   人工膵の保険算定および算定条件
   インスリン注入モデル式
   マイクロダイアリシス・サンプリング法を応用した超小型血糖モニターシステム
   ホスホリルコリン脂質(MPC)膜
   インスリン遺伝子
   インスリン遺伝子治療の可能性
   ハイブリッド型人工膵島
   膵外分泌機能検査
   帝王切開
   母乳による1型糖尿病発症防止
   インスリンクランプ法(グルコースクランプ法)
   乳酸アシドーシス
   ブドウ糖の血中測定・尿中測定法
   糖尿病性腎症と腎生検
   細菌尿と尿路感染症
   TmG(ブドウ糖最大再吸収能)
   サイム手術
   熱傷の予防
   podalgia,podiatrist,chiropodist
   糖尿病性神経障害
   黄斑浮腫
   硝子体手術
   蛍光眼底検査
   呼吸負荷3分間心電図による神経障害の判定
   カルバマゼピン
   グルカゴノーマ
   グルカゴン分泌異常
   軸索変性
   節性脱髄
   肝糖処理(バランス)の計算
   肝障害とインスリン抵抗性
   MAGE
   急性膵炎
   膵臓の形態学的特徴
   surgical diabetes
   メサンギウムの構造と機能
   TGリッチリポ蛋白と動脈硬化
   脈波伝播速度(PWV)
   ACE阻害薬
   small,dense LDL
   突然死
   インスリン抵抗性を知る方法
   無痛性心筋梗塞
   糖尿病腎症患者の心血管死
   メイラード(Maillard)反応
   微小循環障害の検査
   高浸透圧性非ケトン性昏睡
   アシドーシスとは
   小児の糖尿病性昏睡への対策
   血清クレアチニン値(Scr)
   CPR
   インポテンスの検査
   間質の線維化
   尿中ケトン体と血中ケトン体
   薬動力学
   家庭での視力障害のチェック
   食塩を無理なく減らす7つのポイント
   低血糖を思わせる全身症状
   大腿四頭筋強化運動
   靴ずれの予防
   サウナ風呂は肥満対策に有効か
   併用薬剤による低血糖
   味覚検査
   尿糖検査とビタミンC
   尿中マイクロトランスフェリン検査
   内科医による眼底検査
   超音波検査による肥満の判定
   耐糖能精密検査
   インフォームド・コンセント
   24時間連携加算(寝たきり老人在宅総合診療料)―施設基準届出制
   糖尿病保険診療と医療経営
   動脈硬化症の指標
   神経因性膀胱
   リハビリ治療と糖尿病治療の共通点
   体力維持と運動