「最新臨床検査学講座」の刊行にあたって
1958年に衛生検査技師法が制定され,その教育の場からの強い要望に応えて刊行されたのが「衛生検査技術講座」であります.その後,法改正およびカリキュラム改正などに伴い,「臨床検査講座」(1972),さらに「新編臨床検査講座」(1987),「新訂臨床検査講座」(1996)と,その内容とかたちを変えながら改訂・増刷を重ねてまいりました.
2000年4月より,新しいカリキュラムのもとで,新しい臨床検査技師教育が行われることとなり,その眼目である“大綱化”によって,各学校での弾力的な運用が要求され,またそれが可能となりました.「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」という教育内容とその目標とするところは,従前とかなり異なったものになりました.そこで弊社では,この機に「臨床検査学講座」を刊行することといたしました.臨床検査技師という医療職の重要性がますます高まるなかで,“技術“の修得とそれを応用する力の醸成,および“学”としての構築を目指して,教育内容に沿ったかたちで有機的な講義が行えるよう留意いたしました.
その後,ガイドラインが改定されればその内容を取り込みながら版を重ねてまいりましたが,2013年に「国家試験出題基準平成27年版」が発表されたことにあわせて紙面を刷新した「最新臨床検査学講座」を刊行することといたしました.新シリーズ刊行にあたりましては,臨床検査学および臨床検査技師教育に造詣の深い山藤 賢先生,高木 康先生,奈良信雄先生,三村邦裕先生,和田骼u先生を編集顧問に迎え,シリーズ全体の構想と編集方針の策定にご協力いただきました.各巻の編者,執筆者にはこれまでの「臨床検査学講座」の構成・内容を踏襲しつつ,最近の医学医療,臨床検査の進歩を取り入れることをお願いしました.
本シリーズが国家試験出題の基本図書として,多くの学校で採用されてきました実績に鑑みまして,ガイドライン項目はかならず包含し,国家試験受験の知識を安心して習得できることを企図しました.また,読者の方々に理解されやすい,より使いやすい,より見やすい教科書となるような紙面構成を目指しました.本「最新臨床検査学講座」により臨床検査技師として習得しておくべき知識を,確実に,効率的に獲得することに寄与できましたら本シリーズの目的が達せられたと考えます.
各巻テキストにつきまして,多くの方がたからのご意見,ご叱正を賜れば幸甚に存じます.
2015年春
序
これまで,臨床検査技師の教育やその成果を確認する場において,内容や深さについての検討を要するような事態が生じた際に,本書の旧シリーズ(「臨床検査学講座」いわゆる赤本)が,その判断の基準の一つとなっていたことには異論はなかろう.今般,「臨床検査学講座」シリーズが一新されて「最新臨床検査学講座」となり,シリーズの一科目である『公衆衛生学』の改訂に携わる機会を与えられたことは,誠に光栄であり心より感謝申し上げるとともに,その重責に身が引き締まる思いである.
最新臨床検査学講座『公衆衛生学』は,眞野喜洋先生,片山博雄先生が執筆された従来の『公衆衛生学』をベースに,内容の古くなった箇所や新しい領域について手を入れさせていただいたのだが,お二人が書き下ろされた文章は,強い力を以て小手先の改訂を拒むような情熱が感じられ,正直,なかなか筆が進まなかった.そういった点からも,このシリーズを手掛けられた医歯薬出版担当者の懇篤なサポートがなければ,ここに至ることが出来なかった.先人への感謝にあわせ,編集部にも心から謝意を表したい.
公衆衛生学は,人々の健康状態を把握して改善し,生命や健康をまもる領域である.
日本では衛生検査技師と臨床検査技師が環境や食品などの衛生検査でも中心的な役割を担ってきた歴史があり,臨床検査技師は医療や健康診断のみならず公衆衛生のさまざまな分野で活躍している.
臨床検査技師には,検査を正確に行うだけでなく,検査方法や検査結果の解釈の仕方などを検査の対象者や保健・医療スタッフに説明でき,的確な診断や治療に必要な検査についてアドバイスできる能力が求められている.そのためには,対象者を全人的に捉える広い視野が必要である.対象者の医学的な状態のみならず,疾病と関連する生活環境や生活習慣を把握し,これらの形成に関与している政治・経済・文化・社会制度などの社会環境と自然環境についても理解が求められる.日本は超高齢社会となり,持続可能な社会基盤の整備が課題となっている.地球温暖化や新興感染症など地球規模の問題にも対応が求められている.保健・医療活動はこれらの社会や環境と密接に関わっている.
公衆衛生学を学ぶことは,人々の健康を社会や環境との関わりで捉えることであり,保健・医療従事者としての基本的な考え方を身に付ける礎となる.将来,保健・医療のどの分野に携わっても,公衆衛生学の視点から人々の健康を捉えて適切に対応できる能力を養うことを目標に学習されることを期待する.
本書は,臨床検査技師国家試験の出題基準項目を網羅しただけでなく,保健・医療従事者として必須の予防医学や保健などの公衆衛生学の基盤となる考え方,保健統計に基づいた人々の健康状態,現在展開されている保健活動とそれに関連する社会制度を取り上げた.内容が多岐にわたり,やや冗長な記述となった懸念は残る.今後も必要に応じて加筆,修正し,保健統計のデータは定期的に更新して,より良い書を目指したい.
本書が,とくに臨床検査の分野で学び,また,教育する立場の方々から,旧シリーズに劣らぬ評価が得られることを願って,改訂の序に代えたい.
2016年3月
照屋浩司・川村 堅
1958年に衛生検査技師法が制定され,その教育の場からの強い要望に応えて刊行されたのが「衛生検査技術講座」であります.その後,法改正およびカリキュラム改正などに伴い,「臨床検査講座」(1972),さらに「新編臨床検査講座」(1987),「新訂臨床検査講座」(1996)と,その内容とかたちを変えながら改訂・増刷を重ねてまいりました.
2000年4月より,新しいカリキュラムのもとで,新しい臨床検査技師教育が行われることとなり,その眼目である“大綱化”によって,各学校での弾力的な運用が要求され,またそれが可能となりました.「基礎分野」「専門基礎分野」「専門分野」という教育内容とその目標とするところは,従前とかなり異なったものになりました.そこで弊社では,この機に「臨床検査学講座」を刊行することといたしました.臨床検査技師という医療職の重要性がますます高まるなかで,“技術“の修得とそれを応用する力の醸成,および“学”としての構築を目指して,教育内容に沿ったかたちで有機的な講義が行えるよう留意いたしました.
その後,ガイドラインが改定されればその内容を取り込みながら版を重ねてまいりましたが,2013年に「国家試験出題基準平成27年版」が発表されたことにあわせて紙面を刷新した「最新臨床検査学講座」を刊行することといたしました.新シリーズ刊行にあたりましては,臨床検査学および臨床検査技師教育に造詣の深い山藤 賢先生,高木 康先生,奈良信雄先生,三村邦裕先生,和田骼u先生を編集顧問に迎え,シリーズ全体の構想と編集方針の策定にご協力いただきました.各巻の編者,執筆者にはこれまでの「臨床検査学講座」の構成・内容を踏襲しつつ,最近の医学医療,臨床検査の進歩を取り入れることをお願いしました.
本シリーズが国家試験出題の基本図書として,多くの学校で採用されてきました実績に鑑みまして,ガイドライン項目はかならず包含し,国家試験受験の知識を安心して習得できることを企図しました.また,読者の方々に理解されやすい,より使いやすい,より見やすい教科書となるような紙面構成を目指しました.本「最新臨床検査学講座」により臨床検査技師として習得しておくべき知識を,確実に,効率的に獲得することに寄与できましたら本シリーズの目的が達せられたと考えます.
各巻テキストにつきまして,多くの方がたからのご意見,ご叱正を賜れば幸甚に存じます.
2015年春
序
これまで,臨床検査技師の教育やその成果を確認する場において,内容や深さについての検討を要するような事態が生じた際に,本書の旧シリーズ(「臨床検査学講座」いわゆる赤本)が,その判断の基準の一つとなっていたことには異論はなかろう.今般,「臨床検査学講座」シリーズが一新されて「最新臨床検査学講座」となり,シリーズの一科目である『公衆衛生学』の改訂に携わる機会を与えられたことは,誠に光栄であり心より感謝申し上げるとともに,その重責に身が引き締まる思いである.
最新臨床検査学講座『公衆衛生学』は,眞野喜洋先生,片山博雄先生が執筆された従来の『公衆衛生学』をベースに,内容の古くなった箇所や新しい領域について手を入れさせていただいたのだが,お二人が書き下ろされた文章は,強い力を以て小手先の改訂を拒むような情熱が感じられ,正直,なかなか筆が進まなかった.そういった点からも,このシリーズを手掛けられた医歯薬出版担当者の懇篤なサポートがなければ,ここに至ることが出来なかった.先人への感謝にあわせ,編集部にも心から謝意を表したい.
公衆衛生学は,人々の健康状態を把握して改善し,生命や健康をまもる領域である.
日本では衛生検査技師と臨床検査技師が環境や食品などの衛生検査でも中心的な役割を担ってきた歴史があり,臨床検査技師は医療や健康診断のみならず公衆衛生のさまざまな分野で活躍している.
臨床検査技師には,検査を正確に行うだけでなく,検査方法や検査結果の解釈の仕方などを検査の対象者や保健・医療スタッフに説明でき,的確な診断や治療に必要な検査についてアドバイスできる能力が求められている.そのためには,対象者を全人的に捉える広い視野が必要である.対象者の医学的な状態のみならず,疾病と関連する生活環境や生活習慣を把握し,これらの形成に関与している政治・経済・文化・社会制度などの社会環境と自然環境についても理解が求められる.日本は超高齢社会となり,持続可能な社会基盤の整備が課題となっている.地球温暖化や新興感染症など地球規模の問題にも対応が求められている.保健・医療活動はこれらの社会や環境と密接に関わっている.
公衆衛生学を学ぶことは,人々の健康を社会や環境との関わりで捉えることであり,保健・医療従事者としての基本的な考え方を身に付ける礎となる.将来,保健・医療のどの分野に携わっても,公衆衛生学の視点から人々の健康を捉えて適切に対応できる能力を養うことを目標に学習されることを期待する.
本書は,臨床検査技師国家試験の出題基準項目を網羅しただけでなく,保健・医療従事者として必須の予防医学や保健などの公衆衛生学の基盤となる考え方,保健統計に基づいた人々の健康状態,現在展開されている保健活動とそれに関連する社会制度を取り上げた.内容が多岐にわたり,やや冗長な記述となった懸念は残る.今後も必要に応じて加筆,修正し,保健統計のデータは定期的に更新して,より良い書を目指したい.
本書が,とくに臨床検査の分野で学び,また,教育する立場の方々から,旧シリーズに劣らぬ評価が得られることを願って,改訂の序に代えたい.
2016年3月
照屋浩司・川村 堅
第1章 総論
I 公衆衛生の意義と使命
1 健康における公衆衛生の意義
2 公衆衛生活動の使命
II 健康の概念と予防医学の考え方
1 予防医学の分類
1)一次予防
2)二次予防
3)三次予防
III 健康管理の実際
IV わが国の社会変動と公衆衛生
1 医制の誕生
2 公衆衛生活動の確立
V 人口問題
1 世界の人口
2 日本の人口
1)老年人口の増加と少子化(人口の高齢化)
2)都道府県別人口
第2章 疫学
I 疫学の概念
II 疫学的因果関係
III 疫学研究方法
1 記載疫学
2 分析疫学
1)生態学的研究
2)横断研究
3)コホート研究
4)症例対照研究
5)症例対照研究とコホート研究の特徴,人・時法の考え方
3 介入研究
IV スクリーニング
1 スクリーニング検査,感度と特異度
2 ROC曲線
3 検査前確率と検査後確率
第3章 感染症
I 感染症の経過
II 病原体と感染症
1 病原体の種類
2 病原体の量
3 病原体の毒力
4 病原体の抵抗力
5 病原体の侵入門戸・主病巣と排泄経路
1)侵入門戸
2)排泄経路
III 感染源(病原巣)
1 人間
1)患者
2)保菌者
3)接触者
2 人間以外の動物〔動物由来(人獣(畜)共通)感染症〕
3 土
IV 感染経路
1 接触感染
1)直接接触感染
2)間接接触感染
3)飛沫感染(泡沫感染)
4)空気感染
5)母子感染
2 伝播動物による感染
1)消化器感染症
2)経皮感染症
3 共通伝播体による感染
1)水系感染症
2)牛乳による感染
3)食物による感染
4)医療による感染
5)院内感染
V 感受性,免疫
1 先天性免疫
1)種属別免疫
2)人種別免疫
3)個人差・家族差の免疫
2 後天性免疫
1)自然受動免疫
2)自然能動免疫
3)人工免疫
VI 流行を左右する要因
1 人体側の要因
2 時間的要因
3 環境的要因
4 社会的要因
VII 感染症の予防
1 感染症の分類
1)1類感染症
2)2類感染症
3)3類感染症
4)4類感染症
5)5類感染症
2 感染症の流行の把握と治療
3 感染経路別の予防
1)直接接触感染
2)間接接触感染
3)消毒
4)飛沫・空気による感染
5)共通伝播体感染
6)ネズミ・昆虫駆除
4 感受性・免疫の予防対策
1)人工能動免疫(予防接種)
2)予防接種法
3)人工受動免疫
VIII 主要な感染症
1 エイズ(後天性免疫不全症候群)
2 結核
3 その他(主要感染症)
第4章 母子保健
I 母の健康
II 出産,新生児・乳児・小児の健康
1 出産
2 新生児
3 乳児期
4 幼児期
5 乳幼児健康診査
第5章 成人保健
I 成人・老人保健の動向
II 生活習慣病の予防
III 主な生活習慣病
1 がん(悪性新生物)
1)一次予防
2)二次予防
3)三次予防
2 心疾患
3 脳血管疾患(脳卒中)
1)心疾患・脳血管疾患の予防
4 糖尿病
5 慢性肝疾患および肝硬変
IV 老人保健(福祉)の意義と動向
1 高齢者世帯の増加
2 人生80年時代のライフサイクル
3 要介護(寝たきり)高齢者の問題
4 老人保健法,介護保険法,高齢者医療確保法
5 認知症問題
6 施設福祉対策
7 これからの高齢者福祉対策
第6章 学校保健
1 学校保健とは
2 保健管理
3 学校における感染症
4 学校給食
5 学校安全
第7章 精神保健,その他
I 主な精神・神経疾患
1 統合失調症(旧:精神分裂病)
2 躁うつ病(気分障害)
3 てんかん
4 進行性麻痺(脳梅毒)
5 神経症(ノイローゼ,不安障害)
6 知的障害(精神遅滞)
7 認知症(老人性痴呆)
II 精神保健福祉対策
III 薬物依存・アルコール依存症,その他
IV 自殺
V 不慮の事故
第8章 生活環境
I 屋内環境
1 空気環境
1)酸素
2)二酸化炭素
2 異常成分の混入
1)一酸化炭素
2)じん埃(浮遊粉じん)
3 温熱環境
4 採光,照明
5 建築物における衛生的環境の確保に関する法律
II 上水
1 水道普及率
2 水道施設と浄水法
1)水源
2)取水,導水
3)浄水法
4)送水,配水,給水
3 水質基準
III 下水
1 下水処理
1)予備処理
2)本処理
3)消毒と放流
2 下水試験
IV 廃棄物
1 一般廃棄物
1)し尿
2 産業廃棄物
3 特別管理廃棄物
V 悪臭
VI 環境たばこ煙と受動喫煙
第9章 公害
I 公害の定義
II 地球規模の環境問題
1 地球温暖化
2 オゾン層の破壊
3 酸性雨
4 砂漠化
III 大気汚染
1 大気汚染物質とその概況
2 硫黄酸化物:二酸化硫黄,三酸化硫黄
3 一酸化炭素
4 窒素酸化物:一酸化窒素,二酸化窒素など
5 粉じん
1)降下ばいじん
2)浮遊粉じん
6 炭化水素
7 光化学オキシダント
8 他の物質(ダイオキシンなど)
9 大気汚染の複合作用
10 気象と大気汚染
11 大気汚染の防止
IV 水質汚濁
1 河川の汚濁
2 海・港湾
3 湖・沼
4 健康の被害
1)有機水銀中毒(水俣病)
2)カドミウム中毒(イタイイタイ病)
5 農業・水産業などの被害
6 水質汚濁対策
V 土壌汚染
VI 騒音,振動
1 工場騒音
2 建設騒音
3 交通騒音
4 航空機騒音
5 振動
6 人体に及ぼす影響
VII 地盤沈下
VIII 悪臭
IX その他
1)日照権
2)農薬汚染
X 食品公害
XI 公害による被害の救済
XII 環境リスクの評価
1 環境リスクの評価指標
2 量影響関係と量反応関係
3 生物学的モニタリング
4 リスク分析
第10章 栄養と食品衛生
I 栄養と健康
1 食品と栄養素
2 日本人の食事摂取基準
1)策定の目的
2)策定の方針
3)策定した指標
3 日本人の栄養摂取の現況
1)栄養摂取の動向
II 食品安全と食品衛生
1 食品衛生行政
1)リスク分析(リスクアナリシス)
2 食中毒
1)食中毒の発生状況
3 細菌性食中毒
1)サルモネラ菌属食中毒
2)腸炎ビブリオ食中毒
3)腸管出血性大腸菌(EHEC)食中毒
4)ウエルシュ菌食中毒
5)カンピロバクターによる食中毒
6)エルシニアによる食中毒
7)セレウス菌食中毒
8)黄色ブドウ球菌食中毒
9)ボツリヌス菌食中毒
4 ウイルス性食中毒
1)ノロウイルス
2)ウイルス性肝炎
5 寄生虫性食中毒
1)アニサキス食中毒
6 自然毒食中毒
1)植物性自然毒中毒
2)マイコトキシン(カビ毒)食中毒
3)動物性自然毒中毒
7 化学性食中毒
1)ヒスタミンによるアレルギー様食中毒
8 食品添加物
1)食品添加物の種類
2)食品添加物の安全性
3)食品に残留する物質の規制
9 食品衛生監視
1)食品衛生監視
2)輸入食品の監視
第11章 産業保健
はじめに
1)職種の増加と健康
2)職業の種類
3)職業従事者の移り変わり
I 労働の環境
II 労働時間,休憩,休日,休暇,疲労
1 労働時間と休憩
2 休日と休暇
3 過重労働
4 産業疲労
III 職業病
1 全身性職業病
1)温度
2)振動
3)異常気圧
4)高山病
2 皮膚,感覚器
1)電磁波
2)騒音(難聴)
3)その他の皮膚疾患
4)職業性鼻疾患
5)作業別頸腕症候群など
3 呼吸器系
1)ガス体
2)蒸気(液体)
3)固形物(じん埃,粉じん)
4 血液,造血臓器系
5 神経系
6 消化器系
7 泌尿・生殖器系
8 特殊な職業病
IV 職業病の予防,災害発生,補償など
1 発生予防の一般的諸条件
2 労働衛生管理
3 健康診断と健康増進
4 労働災害発生
5 産業衛生の行政と補償
付 検査室および研究室の環境
第12章 衛生統計
I 人口静態統計
1)国勢調査
2)人口ピラミッド
3)年齢区分
II 人口動態統計
1 出生
1)出生数と出生率
2)再生産率
3)出生の動向
2 死亡
1)主な死亡の指標
2)死因
3)性・年齢別の死亡
4)妊産婦死亡率
5)死産
6)乳児死亡
7)周産期死亡
3 婚姻・離婚
1)婚姻
2)離婚
4 生命表
1)生命表
2)統計指標としての特徴
3)平均寿命の年次推移
4)死因分析
III 世界の保健状況
1 世界人口
2 死亡統計
3 感染症の実態
1)HIV
2)結核
3)マラリア
IV 疾病・障害統計
1 国民生活基礎調査
1)調査の概要
2)有訴者率
3)有訴者の状況
4)通院者率
5)通院者の状況
6)介護の状況
2 患者調査
1)調査の概要
2)受療率
3)受療状況
4)退院患者の平均在院日数
5)総患者数
第13章 衛生行政,衛生法規と社会保障
I 衛生行政
1 一般衛生行政
1)保健所
2)市町村保健センター
2 労働衛生行政
3 環境保健行政
4 学校保健行政
II 衛生法規
III 医療制度
1 医療機関
2 医療従事者
3 地域医療と医療計画
1)医療計画
2)救急医療
3)災害医療
4)へき地医療
IV 社会保障・社会福祉
1 社会保険
1)医療保険
2)国民医療費
3)年金保険
4)雇用保険
5)労災保険
6)介護保険
2 社会福祉
1)児童福祉・母子福祉
2)高齢者福祉
3)心身障害者福祉
4)生活保護
V 国際保健
1 国際機関・医療協力
1)世界保健機関(WHO)
2)国際連合(UN)184
3)国際協力機構(JICA)
4)国連環境計画(UNEP)
5)プライマリ・ヘルスケア
6)ヘルスプロモーション
第14章 公衆衛生学実習
I 実習の目的
II 室内環境試験
1 気温と気湿
1)アウグスト乾湿計
2)アスマン通風乾湿計
3)自記温度・湿度計
2 気流
1)カタ寒暖計(普通カタ計)
3 輻射熱
1)黒球温度計
4 浮遊粉じん
1)デジタル粉じん計
2)濾紙じん埃計
5 ガス濃度
1)検知器(ガス採取器)・検知管
6 照度
1)照度計
7 騒音
1)騒音計
8 落下細菌
III 飲料水の水質試験
1 試料の採取と保存
2 温度
3 外観
4 濁度
5 色度
6 臭気,味
7 pH値
8 アンモニア態窒素
1)インドフェノール青吸光光度法
9 亜硝酸態窒素(亜硝酸イオン)
1)ナフチルエチレンジアミン吸光光度法
10 硝酸態窒素
1)ブルシン吸光光度法
11 残留塩素
1)ジエチル-p-フェニレンジアミン法
12 過マンガン酸カリウム消費量
13 塩化物イオン(塩素イオン)
1)硝酸銀滴定法
14 細菌学的試験
1)試料の採取と保存
2)一般細菌数
3)大腸菌(特定酵素基質培地法)
IV 下水(汚水)の水質試験
1 試料の採取
2 温度,pH,濁度,色度,臭気,アンモニア態窒素,亜硝酸態窒素,硝酸態窒素,残留塩素,塩化物イオン
3 浮遊物質量(SS)
4 化学的酸素要求量(COD)
5 溶存酸素(DO)
6 生物化学的酸素要求量(BOD)
7 大腸菌群
V 見学実習
索引
I 公衆衛生の意義と使命
1 健康における公衆衛生の意義
2 公衆衛生活動の使命
II 健康の概念と予防医学の考え方
1 予防医学の分類
1)一次予防
2)二次予防
3)三次予防
III 健康管理の実際
IV わが国の社会変動と公衆衛生
1 医制の誕生
2 公衆衛生活動の確立
V 人口問題
1 世界の人口
2 日本の人口
1)老年人口の増加と少子化(人口の高齢化)
2)都道府県別人口
第2章 疫学
I 疫学の概念
II 疫学的因果関係
III 疫学研究方法
1 記載疫学
2 分析疫学
1)生態学的研究
2)横断研究
3)コホート研究
4)症例対照研究
5)症例対照研究とコホート研究の特徴,人・時法の考え方
3 介入研究
IV スクリーニング
1 スクリーニング検査,感度と特異度
2 ROC曲線
3 検査前確率と検査後確率
第3章 感染症
I 感染症の経過
II 病原体と感染症
1 病原体の種類
2 病原体の量
3 病原体の毒力
4 病原体の抵抗力
5 病原体の侵入門戸・主病巣と排泄経路
1)侵入門戸
2)排泄経路
III 感染源(病原巣)
1 人間
1)患者
2)保菌者
3)接触者
2 人間以外の動物〔動物由来(人獣(畜)共通)感染症〕
3 土
IV 感染経路
1 接触感染
1)直接接触感染
2)間接接触感染
3)飛沫感染(泡沫感染)
4)空気感染
5)母子感染
2 伝播動物による感染
1)消化器感染症
2)経皮感染症
3 共通伝播体による感染
1)水系感染症
2)牛乳による感染
3)食物による感染
4)医療による感染
5)院内感染
V 感受性,免疫
1 先天性免疫
1)種属別免疫
2)人種別免疫
3)個人差・家族差の免疫
2 後天性免疫
1)自然受動免疫
2)自然能動免疫
3)人工免疫
VI 流行を左右する要因
1 人体側の要因
2 時間的要因
3 環境的要因
4 社会的要因
VII 感染症の予防
1 感染症の分類
1)1類感染症
2)2類感染症
3)3類感染症
4)4類感染症
5)5類感染症
2 感染症の流行の把握と治療
3 感染経路別の予防
1)直接接触感染
2)間接接触感染
3)消毒
4)飛沫・空気による感染
5)共通伝播体感染
6)ネズミ・昆虫駆除
4 感受性・免疫の予防対策
1)人工能動免疫(予防接種)
2)予防接種法
3)人工受動免疫
VIII 主要な感染症
1 エイズ(後天性免疫不全症候群)
2 結核
3 その他(主要感染症)
第4章 母子保健
I 母の健康
II 出産,新生児・乳児・小児の健康
1 出産
2 新生児
3 乳児期
4 幼児期
5 乳幼児健康診査
第5章 成人保健
I 成人・老人保健の動向
II 生活習慣病の予防
III 主な生活習慣病
1 がん(悪性新生物)
1)一次予防
2)二次予防
3)三次予防
2 心疾患
3 脳血管疾患(脳卒中)
1)心疾患・脳血管疾患の予防
4 糖尿病
5 慢性肝疾患および肝硬変
IV 老人保健(福祉)の意義と動向
1 高齢者世帯の増加
2 人生80年時代のライフサイクル
3 要介護(寝たきり)高齢者の問題
4 老人保健法,介護保険法,高齢者医療確保法
5 認知症問題
6 施設福祉対策
7 これからの高齢者福祉対策
第6章 学校保健
1 学校保健とは
2 保健管理
3 学校における感染症
4 学校給食
5 学校安全
第7章 精神保健,その他
I 主な精神・神経疾患
1 統合失調症(旧:精神分裂病)
2 躁うつ病(気分障害)
3 てんかん
4 進行性麻痺(脳梅毒)
5 神経症(ノイローゼ,不安障害)
6 知的障害(精神遅滞)
7 認知症(老人性痴呆)
II 精神保健福祉対策
III 薬物依存・アルコール依存症,その他
IV 自殺
V 不慮の事故
第8章 生活環境
I 屋内環境
1 空気環境
1)酸素
2)二酸化炭素
2 異常成分の混入
1)一酸化炭素
2)じん埃(浮遊粉じん)
3 温熱環境
4 採光,照明
5 建築物における衛生的環境の確保に関する法律
II 上水
1 水道普及率
2 水道施設と浄水法
1)水源
2)取水,導水
3)浄水法
4)送水,配水,給水
3 水質基準
III 下水
1 下水処理
1)予備処理
2)本処理
3)消毒と放流
2 下水試験
IV 廃棄物
1 一般廃棄物
1)し尿
2 産業廃棄物
3 特別管理廃棄物
V 悪臭
VI 環境たばこ煙と受動喫煙
第9章 公害
I 公害の定義
II 地球規模の環境問題
1 地球温暖化
2 オゾン層の破壊
3 酸性雨
4 砂漠化
III 大気汚染
1 大気汚染物質とその概況
2 硫黄酸化物:二酸化硫黄,三酸化硫黄
3 一酸化炭素
4 窒素酸化物:一酸化窒素,二酸化窒素など
5 粉じん
1)降下ばいじん
2)浮遊粉じん
6 炭化水素
7 光化学オキシダント
8 他の物質(ダイオキシンなど)
9 大気汚染の複合作用
10 気象と大気汚染
11 大気汚染の防止
IV 水質汚濁
1 河川の汚濁
2 海・港湾
3 湖・沼
4 健康の被害
1)有機水銀中毒(水俣病)
2)カドミウム中毒(イタイイタイ病)
5 農業・水産業などの被害
6 水質汚濁対策
V 土壌汚染
VI 騒音,振動
1 工場騒音
2 建設騒音
3 交通騒音
4 航空機騒音
5 振動
6 人体に及ぼす影響
VII 地盤沈下
VIII 悪臭
IX その他
1)日照権
2)農薬汚染
X 食品公害
XI 公害による被害の救済
XII 環境リスクの評価
1 環境リスクの評価指標
2 量影響関係と量反応関係
3 生物学的モニタリング
4 リスク分析
第10章 栄養と食品衛生
I 栄養と健康
1 食品と栄養素
2 日本人の食事摂取基準
1)策定の目的
2)策定の方針
3)策定した指標
3 日本人の栄養摂取の現況
1)栄養摂取の動向
II 食品安全と食品衛生
1 食品衛生行政
1)リスク分析(リスクアナリシス)
2 食中毒
1)食中毒の発生状況
3 細菌性食中毒
1)サルモネラ菌属食中毒
2)腸炎ビブリオ食中毒
3)腸管出血性大腸菌(EHEC)食中毒
4)ウエルシュ菌食中毒
5)カンピロバクターによる食中毒
6)エルシニアによる食中毒
7)セレウス菌食中毒
8)黄色ブドウ球菌食中毒
9)ボツリヌス菌食中毒
4 ウイルス性食中毒
1)ノロウイルス
2)ウイルス性肝炎
5 寄生虫性食中毒
1)アニサキス食中毒
6 自然毒食中毒
1)植物性自然毒中毒
2)マイコトキシン(カビ毒)食中毒
3)動物性自然毒中毒
7 化学性食中毒
1)ヒスタミンによるアレルギー様食中毒
8 食品添加物
1)食品添加物の種類
2)食品添加物の安全性
3)食品に残留する物質の規制
9 食品衛生監視
1)食品衛生監視
2)輸入食品の監視
第11章 産業保健
はじめに
1)職種の増加と健康
2)職業の種類
3)職業従事者の移り変わり
I 労働の環境
II 労働時間,休憩,休日,休暇,疲労
1 労働時間と休憩
2 休日と休暇
3 過重労働
4 産業疲労
III 職業病
1 全身性職業病
1)温度
2)振動
3)異常気圧
4)高山病
2 皮膚,感覚器
1)電磁波
2)騒音(難聴)
3)その他の皮膚疾患
4)職業性鼻疾患
5)作業別頸腕症候群など
3 呼吸器系
1)ガス体
2)蒸気(液体)
3)固形物(じん埃,粉じん)
4 血液,造血臓器系
5 神経系
6 消化器系
7 泌尿・生殖器系
8 特殊な職業病
IV 職業病の予防,災害発生,補償など
1 発生予防の一般的諸条件
2 労働衛生管理
3 健康診断と健康増進
4 労働災害発生
5 産業衛生の行政と補償
付 検査室および研究室の環境
第12章 衛生統計
I 人口静態統計
1)国勢調査
2)人口ピラミッド
3)年齢区分
II 人口動態統計
1 出生
1)出生数と出生率
2)再生産率
3)出生の動向
2 死亡
1)主な死亡の指標
2)死因
3)性・年齢別の死亡
4)妊産婦死亡率
5)死産
6)乳児死亡
7)周産期死亡
3 婚姻・離婚
1)婚姻
2)離婚
4 生命表
1)生命表
2)統計指標としての特徴
3)平均寿命の年次推移
4)死因分析
III 世界の保健状況
1 世界人口
2 死亡統計
3 感染症の実態
1)HIV
2)結核
3)マラリア
IV 疾病・障害統計
1 国民生活基礎調査
1)調査の概要
2)有訴者率
3)有訴者の状況
4)通院者率
5)通院者の状況
6)介護の状況
2 患者調査
1)調査の概要
2)受療率
3)受療状況
4)退院患者の平均在院日数
5)総患者数
第13章 衛生行政,衛生法規と社会保障
I 衛生行政
1 一般衛生行政
1)保健所
2)市町村保健センター
2 労働衛生行政
3 環境保健行政
4 学校保健行政
II 衛生法規
III 医療制度
1 医療機関
2 医療従事者
3 地域医療と医療計画
1)医療計画
2)救急医療
3)災害医療
4)へき地医療
IV 社会保障・社会福祉
1 社会保険
1)医療保険
2)国民医療費
3)年金保険
4)雇用保険
5)労災保険
6)介護保険
2 社会福祉
1)児童福祉・母子福祉
2)高齢者福祉
3)心身障害者福祉
4)生活保護
V 国際保健
1 国際機関・医療協力
1)世界保健機関(WHO)
2)国際連合(UN)184
3)国際協力機構(JICA)
4)国連環境計画(UNEP)
5)プライマリ・ヘルスケア
6)ヘルスプロモーション
第14章 公衆衛生学実習
I 実習の目的
II 室内環境試験
1 気温と気湿
1)アウグスト乾湿計
2)アスマン通風乾湿計
3)自記温度・湿度計
2 気流
1)カタ寒暖計(普通カタ計)
3 輻射熱
1)黒球温度計
4 浮遊粉じん
1)デジタル粉じん計
2)濾紙じん埃計
5 ガス濃度
1)検知器(ガス採取器)・検知管
6 照度
1)照度計
7 騒音
1)騒音計
8 落下細菌
III 飲料水の水質試験
1 試料の採取と保存
2 温度
3 外観
4 濁度
5 色度
6 臭気,味
7 pH値
8 アンモニア態窒素
1)インドフェノール青吸光光度法
9 亜硝酸態窒素(亜硝酸イオン)
1)ナフチルエチレンジアミン吸光光度法
10 硝酸態窒素
1)ブルシン吸光光度法
11 残留塩素
1)ジエチル-p-フェニレンジアミン法
12 過マンガン酸カリウム消費量
13 塩化物イオン(塩素イオン)
1)硝酸銀滴定法
14 細菌学的試験
1)試料の採取と保存
2)一般細菌数
3)大腸菌(特定酵素基質培地法)
IV 下水(汚水)の水質試験
1 試料の採取
2 温度,pH,濁度,色度,臭気,アンモニア態窒素,亜硝酸態窒素,硝酸態窒素,残留塩素,塩化物イオン
3 浮遊物質量(SS)
4 化学的酸素要求量(COD)
5 溶存酸素(DO)
6 生物化学的酸素要求量(BOD)
7 大腸菌群
V 見学実習
索引








