第3の序
わが国は超高齢社会への突入を間近にして,医学的リハビリテーションのニーズが量的および質的の両面で急速に拡大している.ヘルスケア領域は,以前から〔疾病:病因―病理―発現〕の図式に従う医学モデルに基づいて傷病の予防と治療に重点を置いていた.しかし慢性疾患が中心となった現代社会においては,病理変化が機能障害へ,さらに生活機能の低下へと連なることを防止するという観点から,医学的リハビリテーションに期待されていることは多い.医学的リハビリテーションは機能障害に陥った臓器系機能の回復・維持,修復不能な臓器の病理の進行予防に視線を向けている.さらに,良好な健康状態の回復・維持,健康関連QOL(生活の質)や生活機能への配慮など,通常の臨床医学では取り上げることの少ない事項に対応している.
現在,わが国では身体障害者手帳所有者の過半数が65歳以上であることを考慮すると,これからのリハビリテーションには,予防的・回復的・維持的の3者を同時並行的に実施しなければならない患者あるいは障害者へのサービスが求められる.たとえば,脳卒中後の短期的な生存率は急速に改善してきたが,数年以内の再発作あるいは冠動脈疾患の発症が新たな死亡原因として問題となっている.また変形性関節症などの運動器の疾病を有する脳卒中患者も増加している.医学的リハビリテーションの知識は,各診療科の医師および関連医療職種には不可欠な時代になっている.
本書は,医学的モデルに従って臓器別に細分化されている各診療科の医師および医学生にリハビリテーション医学を紹介すること,併せて医学的リハビリテーションに従事する医療関連職種や学生が,医師はどのような思考の下に医学的リハビリテーションを進めているのかを理解することに資するように意図されている.現在に連なる医学的リハビリテーションは,どのようにして展開されてきたのか,その実践を支える一般原則(maxim)は何か,そしてどのようなモデルが提唱され,利用されているのか,言い換えるとリハビリテーション医学の基礎的知識に重点をおいて記述している.
第3版の企画には,岩谷 力,佐直信彦,佐藤徳太郎,鈴木堅二,千田富義,長岡正範の6博士の協力を得て,数回の編集会議によって内容を一新し,臨床医学総論とも呼ぶべき「病理志向的アプローチ」および「機能志向的アプローチの基礎理論」を拡張・充実を図った.さらに医学的リハビリテーションの対象となるような主要な疾患については,医学モデルに立脚した治療についても触れている.医学的リハビリテーションは,臨床治療の状況を考慮に入れて実施されるべきヘルスケア・サービスである.
企画から出版までに3年弱の年月を要したが,部分的な修正などに快く応じてくれた執筆者たちの協力を得て完成することができた.監修者にとって,大いなる喜びとするところである.字句および文体の統一,内容重複の検討や削除など,各執筆者の草稿には監修者が手を加えたが,その際に多忙の中でも数多くの協力を惜しまなかった希望病院長・天草万里博士の努力に深甚の謝意を表したい.また,何かと手を煩わせた医歯薬出版の担当者にも感謝したい.
2007年7月
中村隆一
第2版の序
本書は1992年に企画がなされ,4名の編集者と多くの執筆者の協力により1996年5月に出版された.その後,わが国のリハビリテーション医学の関連領域には多くの変化が生じている.
平成5(1993)年には心身障害者対策基本法が障害者基本法に改められ,障害者の自立と社会,経済,文化その他あらゆる分野の活動への参加の促進,障害者の「完全参加と平等」を目指すことが明示された.また,法律上の障害は身体障害,知的障害,精神障害となった.同年,「障害者対策に関する新長期計画」が策定され,保健・医療の面では,心身障害の発生予防,早期発見及び研究の推進,医療・リハビリテーション医療の充実,精神保健対策の推進,専門従事者の確保が重要課題とされている.
平成8(1996)年には医療法施行令の改正によって,医業で広告できる診療科名にリハビリテーション科が加わり,「運動機能障害及び精神障害等の障害者を対象として医学的リハビリテーションを実施する診療科」となっている.
一方,医療法でもインフォームド・コンセントが「医師,・・・その他の医療の担い手は,医療を提供するに当たり,適切な説明を行い,医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない.」という努力規定となり,パターナリズムから対等契約の方向へと,ヘルスケアにおける人間関係の在り方や価値観を問う医学倫理にも変化が生じている.そのため,このような社会変動とリハビリテーション医学に関する最近の進歩を取り入れ,編集者の協力を得て,必要最小限の補記と改訂を行い,第2版として世に問うこととした.
読者諸兄姉のご批判を仰ぎたい.
1998年11月15日
中村隆一
<付記>
2001年,第54回世界保健機関総会は,国際障害分類(ICIDH)を改訂した国際生活機能分類(ICF)を承認した.これまでの20数年間,障害(disability)の概念をめぐって,ヘルスケア領域にとどまらず,障害者団体からも多様な概念規定,モデルが提案されてきた.ICFは,生活機能(functioning)を心身機能,活動と参加のすべてを含む包括用語とし,障害を機能障害,活動制限と参加制約の包括用語としている.ここに至るまでには,Nagi model,Wood model,IOM(Institute of Medicine)modelあるいはVerbrugge・Jette modelなど,用語の概念をめぐる論争があり,それが解決したわけではない.
現在,リハビリテーション医学では,Nagi,IOM,Verbrugge・Jettのモデルに従った用語が利用されている.今回,本書の姉妹編である『入門リハビリテーション概論第5版』の改訂に当たり,多くの記述をIOMモデルに切り替えた.本書もその方針を踏襲し,ICIDHの用語をIOMのものに変更した.また,精神分裂病を統合失調症に,精神発達遅滞を知的障害に名称を変更するなど,いくつかの用語の修正も行った.なお,昨年から厚生労働省は「痴呆」を「認知症」や「認知障害」と呼ぶようにと提案しているが,本書では混乱をさけるため,まだ「痴呆」にとどめることとした.
2005年1月
中村隆一
第1版の序
「入門リハビリテーション医学」の目的は,リハビリテーション医を志す医師をはじめとして,その他の診療領域においてリハビリテーションにかかわる医師や看護婦,理学療法士,作業療法士,その他の医療専門職ならびにこれからリハビリテーション分野に進もうとする学生諸子に,リハビリテーション医学についての諸知識を紹介することにある. 分子生物学の最近の進歩によって,現代医療はかつての細胞病理学を中核とした医学モデルから,あらためて分子レベルにおける病理指向的アプローチに基づく医療へと驀進している.一方,少子・高齢社会の到来と慢性疾患患者の増加に直面して,人々の生活障害を問題視しつつ,人間の生理的および心理的機能と環境との適合を取り上げる機能指向的アプローチの立場にあるリハビリテーション医療のニードが社会モード(social mode)として高まっている.
この本は,そのような社会的要請を意識しつつ,リハビリテーション医学とは何かを簡潔に紹介することを目的として「入門リハビリテーション概論」の姉妹編とすべく企画した.実際に,執筆は「入門リハビリテーション概論」の上梓と平行して開始し,1993年に仙台で行われた第30回日本リハビリテーション医学会学術集会までには出版を予定していた.しかし,急速に発展しているリハビリテーション医学の領域にどのような枠組を備えるべきか,その内容はどこまで堀り下げるべきかについて,編者とともに修正加筆を進めるのに数年を費やさねばならなかった.
この本の執筆者の多くは,東北大学医学部附属リハビリテーション医学研究施設・鳴子分院時代に一緒にリハビリテーション医療の実践に携わった人々であり,一部は国立身体障害者リハビリテーションセンターにおいて現在も共にリハビリテーション医療を進めている人々である.そうであればこそ,多くの執筆者が参加したにもかかわらず,機能指向的アプローチに基づき,医学モデルと障害モデル,さらに慢性疾患モデルに立脚したリハビリテーション医療の記述に一貫性が維持されたのであると確信している.
本書の編集に当たっては佐直,鈴木,千田,長岡の4君には,年余にわたって御尽力を頂いた.心から謝意を表する.
1996年4月
中村隆一
わが国は超高齢社会への突入を間近にして,医学的リハビリテーションのニーズが量的および質的の両面で急速に拡大している.ヘルスケア領域は,以前から〔疾病:病因―病理―発現〕の図式に従う医学モデルに基づいて傷病の予防と治療に重点を置いていた.しかし慢性疾患が中心となった現代社会においては,病理変化が機能障害へ,さらに生活機能の低下へと連なることを防止するという観点から,医学的リハビリテーションに期待されていることは多い.医学的リハビリテーションは機能障害に陥った臓器系機能の回復・維持,修復不能な臓器の病理の進行予防に視線を向けている.さらに,良好な健康状態の回復・維持,健康関連QOL(生活の質)や生活機能への配慮など,通常の臨床医学では取り上げることの少ない事項に対応している.
現在,わが国では身体障害者手帳所有者の過半数が65歳以上であることを考慮すると,これからのリハビリテーションには,予防的・回復的・維持的の3者を同時並行的に実施しなければならない患者あるいは障害者へのサービスが求められる.たとえば,脳卒中後の短期的な生存率は急速に改善してきたが,数年以内の再発作あるいは冠動脈疾患の発症が新たな死亡原因として問題となっている.また変形性関節症などの運動器の疾病を有する脳卒中患者も増加している.医学的リハビリテーションの知識は,各診療科の医師および関連医療職種には不可欠な時代になっている.
本書は,医学的モデルに従って臓器別に細分化されている各診療科の医師および医学生にリハビリテーション医学を紹介すること,併せて医学的リハビリテーションに従事する医療関連職種や学生が,医師はどのような思考の下に医学的リハビリテーションを進めているのかを理解することに資するように意図されている.現在に連なる医学的リハビリテーションは,どのようにして展開されてきたのか,その実践を支える一般原則(maxim)は何か,そしてどのようなモデルが提唱され,利用されているのか,言い換えるとリハビリテーション医学の基礎的知識に重点をおいて記述している.
第3版の企画には,岩谷 力,佐直信彦,佐藤徳太郎,鈴木堅二,千田富義,長岡正範の6博士の協力を得て,数回の編集会議によって内容を一新し,臨床医学総論とも呼ぶべき「病理志向的アプローチ」および「機能志向的アプローチの基礎理論」を拡張・充実を図った.さらに医学的リハビリテーションの対象となるような主要な疾患については,医学モデルに立脚した治療についても触れている.医学的リハビリテーションは,臨床治療の状況を考慮に入れて実施されるべきヘルスケア・サービスである.
企画から出版までに3年弱の年月を要したが,部分的な修正などに快く応じてくれた執筆者たちの協力を得て完成することができた.監修者にとって,大いなる喜びとするところである.字句および文体の統一,内容重複の検討や削除など,各執筆者の草稿には監修者が手を加えたが,その際に多忙の中でも数多くの協力を惜しまなかった希望病院長・天草万里博士の努力に深甚の謝意を表したい.また,何かと手を煩わせた医歯薬出版の担当者にも感謝したい.
2007年7月
中村隆一
第2版の序
本書は1992年に企画がなされ,4名の編集者と多くの執筆者の協力により1996年5月に出版された.その後,わが国のリハビリテーション医学の関連領域には多くの変化が生じている.
平成5(1993)年には心身障害者対策基本法が障害者基本法に改められ,障害者の自立と社会,経済,文化その他あらゆる分野の活動への参加の促進,障害者の「完全参加と平等」を目指すことが明示された.また,法律上の障害は身体障害,知的障害,精神障害となった.同年,「障害者対策に関する新長期計画」が策定され,保健・医療の面では,心身障害の発生予防,早期発見及び研究の推進,医療・リハビリテーション医療の充実,精神保健対策の推進,専門従事者の確保が重要課題とされている.
平成8(1996)年には医療法施行令の改正によって,医業で広告できる診療科名にリハビリテーション科が加わり,「運動機能障害及び精神障害等の障害者を対象として医学的リハビリテーションを実施する診療科」となっている.
一方,医療法でもインフォームド・コンセントが「医師,・・・その他の医療の担い手は,医療を提供するに当たり,適切な説明を行い,医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない.」という努力規定となり,パターナリズムから対等契約の方向へと,ヘルスケアにおける人間関係の在り方や価値観を問う医学倫理にも変化が生じている.そのため,このような社会変動とリハビリテーション医学に関する最近の進歩を取り入れ,編集者の協力を得て,必要最小限の補記と改訂を行い,第2版として世に問うこととした.
読者諸兄姉のご批判を仰ぎたい.
1998年11月15日
中村隆一
<付記>
2001年,第54回世界保健機関総会は,国際障害分類(ICIDH)を改訂した国際生活機能分類(ICF)を承認した.これまでの20数年間,障害(disability)の概念をめぐって,ヘルスケア領域にとどまらず,障害者団体からも多様な概念規定,モデルが提案されてきた.ICFは,生活機能(functioning)を心身機能,活動と参加のすべてを含む包括用語とし,障害を機能障害,活動制限と参加制約の包括用語としている.ここに至るまでには,Nagi model,Wood model,IOM(Institute of Medicine)modelあるいはVerbrugge・Jette modelなど,用語の概念をめぐる論争があり,それが解決したわけではない.
現在,リハビリテーション医学では,Nagi,IOM,Verbrugge・Jettのモデルに従った用語が利用されている.今回,本書の姉妹編である『入門リハビリテーション概論第5版』の改訂に当たり,多くの記述をIOMモデルに切り替えた.本書もその方針を踏襲し,ICIDHの用語をIOMのものに変更した.また,精神分裂病を統合失調症に,精神発達遅滞を知的障害に名称を変更するなど,いくつかの用語の修正も行った.なお,昨年から厚生労働省は「痴呆」を「認知症」や「認知障害」と呼ぶようにと提案しているが,本書では混乱をさけるため,まだ「痴呆」にとどめることとした.
2005年1月
中村隆一
第1版の序
「入門リハビリテーション医学」の目的は,リハビリテーション医を志す医師をはじめとして,その他の診療領域においてリハビリテーションにかかわる医師や看護婦,理学療法士,作業療法士,その他の医療専門職ならびにこれからリハビリテーション分野に進もうとする学生諸子に,リハビリテーション医学についての諸知識を紹介することにある. 分子生物学の最近の進歩によって,現代医療はかつての細胞病理学を中核とした医学モデルから,あらためて分子レベルにおける病理指向的アプローチに基づく医療へと驀進している.一方,少子・高齢社会の到来と慢性疾患患者の増加に直面して,人々の生活障害を問題視しつつ,人間の生理的および心理的機能と環境との適合を取り上げる機能指向的アプローチの立場にあるリハビリテーション医療のニードが社会モード(social mode)として高まっている.
この本は,そのような社会的要請を意識しつつ,リハビリテーション医学とは何かを簡潔に紹介することを目的として「入門リハビリテーション概論」の姉妹編とすべく企画した.実際に,執筆は「入門リハビリテーション概論」の上梓と平行して開始し,1993年に仙台で行われた第30回日本リハビリテーション医学会学術集会までには出版を予定していた.しかし,急速に発展しているリハビリテーション医学の領域にどのような枠組を備えるべきか,その内容はどこまで堀り下げるべきかについて,編者とともに修正加筆を進めるのに数年を費やさねばならなかった.
この本の執筆者の多くは,東北大学医学部附属リハビリテーション医学研究施設・鳴子分院時代に一緒にリハビリテーション医療の実践に携わった人々であり,一部は国立身体障害者リハビリテーションセンターにおいて現在も共にリハビリテーション医療を進めている人々である.そうであればこそ,多くの執筆者が参加したにもかかわらず,機能指向的アプローチに基づき,医学モデルと障害モデル,さらに慢性疾患モデルに立脚したリハビリテーション医療の記述に一貫性が維持されたのであると確信している.
本書の編集に当たっては佐直,鈴木,千田,長岡の4君には,年余にわたって御尽力を頂いた.心から謝意を表する.
1996年4月
中村隆一
第3版の序
第2版の序
第1版の序
執筆者一覧
第1部 リハビリテーション医学とは
第1章 障害者とリハビリテーション
1.リハビリテーションの変遷
1 リハビリテーションの諸定義
2 障害の社会モデルと変換リハビリテーション
1-社会モデルの出現
2-障害に対する新旧パラダイム
3-リハビリテーションの改造,変換リハビリテーション実践へ向けて
3 リハビリテーションにかかわる諸領域
1-医学的リハビリテーション
2-職業リハビリテーション
3-教育的リハビリテーション
4-社会的リハビリテーション
4 リハビリテーション医学の成立
1-第一次世界大戦前の臨床医学と障害者
2-第一次世界大戦と職業リハビリテーション
3-第二次世界大戦とリハビリテーション運動
4-リハビリテーション医学の確立
2.健康と病気,そして障害
1 健康とは
1-病,病気,疾病
2-健康の定義
3-健康の概念化
2 病気の諸モデル
1-原始モデル
2-医学モデル
3-生態学モデル
4-平衡論モデル
5-社会学モデル
3 精神医学領域の諸モデル
1-医学モデル
2-心理学モデル
3-行動学モデル
4-社会学モデル
4 障害モデルと障害過程
1-障害者とは
2-障害モデル
5 慢性疾患モデルと予防医学
1-慢性疾患の自然経過
2-機能的制限(能力低下)の予防医学
3-障害モデルと障害予防
6 病理志向的アプローチと機能志向的アプローチ
1-病理志向的アプローチ
2-機能志向的アプローチ
7 ヘルスケアと医学的リハビリテーション
1-包括的ケアと医学的リハビリテーション
2-ヘルスケア・システムとは
3-ヘルスケア・ニーズと専門職
3.障害者の健康問題と障害予防
1 障害者の健康問題
2 二次的障害
1-廃用症候群と誤用症候群
2-廃用症候群の予防
3 二次性健康問題
1-二次性健康問題とは
2-二次性健康問題の予防
3-二次性健康問題の予防対策
第2章 病理志向的アプローチ(臨床医学総論)
1.病因論と病理学
1 遺伝と疾病
1-遺伝と遺伝子
2-遺伝病
2 老化(加齢)と疾病
1-老化(加齢)
2-老年病
3 感染,免疫異常,アレルギー
1-感染と感染症
2-免疫異常
3-アレルギー
4 腫瘍
5 生活習慣と環境
1-生活習慣と疾病
2-環境と疾病
6 中毒
7 心身症
8 職業性疾病
9 外傷
10 臨床疫学
2.診断学概要
1 診断とは
1-診断の定義
2-診断の目的
3-医学的リハビリテーションにおける診断
4-臨床診断における推論
2 診断の方法
1-病歴と問診
2-診察
3 画像診断
1-X線写真
2-造影撮影(カテーテル検査)
3-コンピュータ断層撮影法
4-磁気共鳴画像診断
5-核医学検査
6-超音波検査(エコー検査)
4 内視鏡検査
5 臨床検査
1-検体検査
2-臨床検査の評価
6 電気生理学的検査
1-電気生理学的検査の基礎知識
2-筋電図検査
3-筋電図動作学
4-神経伝導速度検査
5-脳波検査
6-脳波トポグラフィー(二次元脳電図)
7-誘発脳波,誘発脳磁図
7 心電図
1-心電図波形の成り立ち
2-安静時心電図:正常心電図と異常波形
3-運動負荷心電図
4-ホルター心電図
〔付〕心臓超音波法(心エコー図)
8 呼吸機能検査
1-スパイロメトリー
2-動脈血ガス分析
3-酸素飽和度(パルスオキシメーター)
3.治療学総論
1 治療の目的
2 証拠に基づく医療
1-EBMとは
2-EBMの実践手順
3-診療ガイドライン
3 主な治療法
1-内科的処置と外科的処置
2-非薬物療法
3-薬物療法
4-輸液療法と輸血療法
5-栄養管理
6-血液浄化療法
7-内視鏡治療
8-放射線治療
9-遺伝子治療
10-再生医療
11-外科
12-臓器移植
13-人工臓器
14-ストーマ
〔付〕臓器移植後の医学的リハビリテーション
第3章 障害モデルと機能志向的アプローチの基礎理論
1.構造と機能
1 事象の記述レベル
1-記述レベルとは
2-因果関係と還元主義
3-相関関係
2 システム論的アプローチ
1-システムの構成要素
2-システムの構造
3-システムの機能
4-機能の概念の多様性
5-機能志向的アプローチの意味
2.人間活動の構造と機能
1 システムとしての人間活動―活動と機能
2 機能の階層構造
1-個人形成の Lawtonモデル
2-運動-動作-行為の階層構造
3-階層間の因果的関係
3.障害の構造
1 障害構造モデル
1-障害像の共通言語
2-障害構造モデルとは
4.障害構造モデルの応用
1 機能的制限
1-概念とその操作的定義
2-機能的制限と日常生活活動
3-機能的制限と活動制限の因果的関係
4-脳卒中片麻痺患者における上肢の機能的制限
2 機能的制限の能力モデル
1-能力モデル
2-能力の諸因子
3-脳卒中片麻痺患者の運動能力
4-因果モデル
3 機能障害と機能的制限
1-機能障害とは
2-機能障害と機能的制限
3-脳卒中患者の機能障害と機能的制限
4 統計的説明
1-障害は多次元,多変量的な現象
2-因果モデルについての注意点
5 障害の見方
1-基本的日常生活活動を観察する
2-基本的日常生活活動の評価(アセスメント)から,より高次の活動の評価(アセスメント)へ
3-機能的制限を評価する
4-機能障害を列挙する
5-機能的制限を能力から評価(アセスメント)する
6-背景因子を考慮する
7-因果系列を逆行する
5.医学的リハビリテーションにおける対応
1 障害モデルと機能志向的アプローチ
2 機能回復神経学
1-中枢神経系の構造と機能
2-脳損傷後の機能回復モデル
3 3 通りのアプローチ
1-生体力学的アプローチ
2-発達的アプローチ
3-リハビリテーション的アプローチ
4 環境圧と機能レベル
5 病理過程と医学的リハビリテーション
6 慢性疾患の治療戦略
1-付加的機能的制限の予防あるいは矯正
2-病理に冒されていない器官系の機能を高める
3-疾病に冒された器官系の機能を改善する
4-機能を向上させるための適応装置(福祉用具)の利用
5-社会的および職業的環境の調整
6-患者のパフォーマンスを改善する心理学的技法および患者教育
第4章 医学的リハビリテーションの展開
1.医学的リハビリテーションの諸相
1 予防的,回復的および維持的リハビリテーション
1-予防的リハビリテーション
2-回復的リハビリテーション
3-維持的リハビリテーション
2 疾病,機能障害の自然経過とリハビリテーション
3 神経心理学的リハビリテーションの臨床指針
1-急性期
2-中間期
3-急性期後
4 ケアの連続性
1-救急医療
2-医学的(急性期)リハビリテーション
3-心理社会的および職業リハビリテーションと生涯にわたるフォローアップ
4-ケアの連続性への障壁
5 リハビリテーション・サービス提供の場
1-入院リハビリテーション
2-在宅ケア
3-障害者自立支援法による障害福祉サービス
4-地域社会への再統合のための社会的支援
2.医学的リハビリテーションの管理とチームアプローチ
1 リハビリテーション管理の概要
2 問題志向型診療記録
3 チーム・アプローチ
1-チーム・アプローチと患者中心のリハビリテーション
2-リハビリテーション・チームの諸条件
3-チーム・アプローチの諸形態
4 会議の諸相
1-会議の目的と形態
2-組織の構造および会議の性質
3-目標の階層構造
4-アプローチの共有
5 リハビリテーション計画の策定
1-諸問題の分析
2-目標の設定
3-計画立案
4-制御
6 処方と指示
1-医学的リハビリテーションにおける指示
2-指示の内容
3.リハビリテーションにおける医の倫理
1 倫理と道徳
2 医の倫理
1-歴史的変遷
2-医の倫理の4原則
3-医師―患者関係の諸モデル
4-リハビリテーションにおける医の倫理と教育モデル
第2部 機能評価
第5章 評価とは
1.評価とアセスメント
1 評価とは
2 アセスメントとは
3 測定とは
4 尺度とその水準
1-名義尺度
2-順序尺度
3-間隔尺度
4-比例尺度
5 信頼性と妥当性
1-信頼性
2-妥当性
2.機能的状態とは
1 健康の概念と機能的状態
2 機能的状態の諸側面
3 機能評価の諸相
1-生理的測定
2-パフォーマンス測定
3-評定尺度
4-自己申告法
4 ベッドサイドにおける機能的状態の検査
3.プログラム管理および帰結評価
1 医学的リハビリテーションの帰結
1-予後と帰結
2-機能的利得とリハビリテーションの効率
3-帰結の有用性
4-帰結の変数
5-帰結についての研究
6-帰結にかかわる用語
2 プログラム管理
1-プログラム評価とは
2-プログラム評価の要素
3-プログラム評価に基づく治療方法の改善
第6章 各種の検査と測定法
1.関節可動域
1 可動域と関節可動域
2 関節可動域の測定と表示
1-測定
2-表示
3-特殊な測定法
2.筋力と筋持久力
1 筋収縮と筋力
2 徒手筋力テスト
1-表示法と判定基準
2-測定法
3 筋持久力
4 機器による筋力測定
1-手筋力計
2-手持筋力計
3-等速性筋力計
3.心肺フィットネス
1 運動時の循環機能の変化
2 運動時の呼吸機能の変化
3 最大酸素摂取量
4 身体作業能力
5 運動処方
6 医学的リハビリテーションにおける運動負荷試験
4.動作と目標達成機能
1 モトスコピーとモトメトリー
2 運動発達テスト
1-発達チャート
2-運動年齢テスト
3-日本版デンバー式発達スクリーニング検査・増補版
3 疾病に特異的なテスト
1-ブルンストロームの回復段階と12段階片麻痺グレード総合判定
2-腕機能検査と上肢機能検査
3-その他
4 パフォーマンス測定
1-起居動作
2-10m歩行テスト
3-立って歩け時間計測
4-ジェブセン手機能テスト
5-上肢機能検査
5.心理検査
1 知能検査
2 発達検査
3 パーソナリティ検査
4 その他の心理検査
6.日常生活活動
1 機能レベル
2 測定方法と状況
3 ADL,IADL,EADL
1-標準日常生活活動
2-道具的日常生活活動
3-拡大日常生活活動
7.活動調査
1 生活時間調査
2 活動状況調査
〔付〕役割遂行調査
8.生活の質
1 生活の質(QOL)とは何か
1-研究の展開
2-健康関連 QOLとは
2 HRQOL尺度
1-尺度の信頼性,妥当性,反応性
2-測定目的
3-代表的なHRQOL尺度
第3部 医学的リハビリテーションのアプローチ
第7章 医学的リハビリテーションの諸科学技術
1.理学療法
1 理学療法とは
2 運動療法
1-可動域訓練
2-筋力強化
3-持久性(心肺フィットネス)向上
4-神経生理学的アプローチ
5-運動協調性の獲得
3 物理療法
1-温熱療法
2-寒冷療法
3-水治療法
4-光線療法
5-電気療法
6-機械力学的療法
4 その他
1-バイオフィードバック療法
2-機能的電気刺激
2.作業療法
1 作業療法とは
2 歴史
1-欧米における作業療法
2-日本における作業療法
3 作業の意味
4 作業療法の過程
5 作業療法の種類
1-身体障害
2-精神障害
3-発達障害
4-老年期障害
3.言語聴覚障害とその治療
1 言語の神経機構―中枢過程と末梢過程
2 構音障害
1-定義
2-分類
3 失語
1-定義
2-分類
3-その他の失語と関連症候
4 聴覚障害
1-定義
2-分類
5 言語聴覚障害の検査
1-構音障害の検査
2-失語の検査
3-聴覚障害の検査
6 治療
1-構音障害の治療
2-失語の治療
3-聴覚障害の訓練と援助
4.リハビリテーション看護
1 リハビリテーション看護の役割
1-リハビリテーション病院(病棟)
2-訪問看護,訪問リハビリテーションと通所リハビリテーション
3-生活施設
4-地域社会
2 リハビリテーション看護の実際
1-健康状態の管理
2-環境調整
3-廃用症候群の予防
4-起居,移乗,移動の自立
5-セルフケアの向上
6-自立生活へ向けて
3 排尿,排便の管理と指導
1-排尿障害
2-排便障害
4 家庭および社会への復帰
5.義肢,装具,車いす,歩行補助具および自助具
1 義肢
1-義肢の定義
2-切断と義肢
3-義肢の基本的構成
4-義手
5-義足
2 装具
1-装具の定義と名称
2-装具の目的による分類
3-上肢装具
4-下肢装具
5-体幹装具
3 車いす
1-車いすの基本的構造と部品
2-車いすの種類
3-電動車いす
4-車いすの選択
4 歩行補助具
1-杖
2-クラッチ
3-歩行器
5 座位保持装置,その他
6 自助具
1-自助具の選択
2-代表的な自助具
〔付〕義肢装具にかかわる医師のガイドライン
6.日常生活活動訓練と環境整備
1 日常生活活動の訓練
1-リハビリテーション的アプローチ
2-日常生活活動訓練の実際
3-日常生活活動訓練の主な対象の特性
2 環境調整
1-物理的生活環境の情報収集
2-生活空間の調整と整備
3-障害者の適応システムと用具
〔付〕視覚障害者生活訓練
1-歩行訓練
2-日常生活技術訓練
3-コミュニケーション訓練
4-ロービジョン訓練
7.心理的アプローチとカウンセリング
1 心理的アプローチとは
2 来談者中心療法
3 行動療法
1-行動療法から見た症状
2-評価(アセスメント)の進め方
3-治療技法
4 認知療法,認知行動療法,その他
1-認知療法
2-認知行動療法
3-ナラティブ・セラピー
5 リハビリテーション・カウンセリング
第8章 医学的リハビリテーションにおける特殊問題
1.嚥下障害
1 嚥下の生理
1-第1期(口腔期)
2-第2期(咽頭期)
3-第3期(食道期)
2 嚥下障害の要因
3 機能評価
4 医学的ケアとリハビリテーション
1-静的障害
2-動的障害
5 外科的治療
2.膀胱と直腸の機能障害
1 排尿障害
1-尿路系の解剖と生理
2 排尿障害の診断
1-症状の分類
2-神経学的所見
3-排尿機能の評価(アセスメント)
3 排尿障害の機能的予後と介入手段
1-脳血管疾患
2-脊髄損傷
〔付〕尿路変向術
4 排便障害
1-排便の機構
2-神経因性大腸
3.痙縮
1 痙縮とは
1-徴候の特徴
2-随伴する徴候
3-痙縮の影響
2 診断
1-診察
2-神経生理学的検査
3 治療
1-治療の原則
2-生理学的アプローチ
3-薬理学的アプローチ
4-外科的アプローチ
4.廃用症候群
1 廃用症候群とは
2 筋骨格系
1-拘縮
2-筋萎縮と筋力低下
3-骨萎縮
3 循環器系
1-心機能の低下
2-循環血漿量の低下
3-起立性低血圧
4-静脈血栓と肺塞栓
4 呼吸器系
1-呼吸筋力の低下
2-胸郭の各関節の可動域の減少
3-肺機能の変化
5 代謝・内分泌系
1-窒素平衡
2-カルシウム平衡
3-その他の電解質平衡
4-内分泌障害
6 泌尿器系
1-腎結石と膀胱結石
2-尿路性器感染症
3-萎縮膀胱と膀胱変形
7 消化器系
8 精神・神経系
5.褥瘡
1 原因と病理
1-環境要因
2-個体要因
2 褥瘡の分類,好発部位および合併症
1-分類
2-好発部位
3-合併症
3 褥瘡の予防
4 褥瘡の治療
6.可動域制限
1 可動域制限とは
2 拘縮
1-先天性拘縮
2-後天性拘縮
3 強直
1-病態因による分類
2-発生因による分類
4 治療
7.認知障害
1 認知障害をとらえる視点
1-認知障害と治療の概念
2-要素的症状の診断法
3-認知障害の検査
2 主な認知障害と日常生活にもたらす問題
1-記憶障害の分類と影響
2-失行の分類と影響
3-失行の検査
4-失認の分類と影響
5-失認の検査
8.セクシャリティーの問題
1 性機能の生理
2 セクシャリティ:性の心理社会的側面
3 障害者と性生活
4 医学的対応
1-脊髄損傷
2-脳卒中
3-心疾患
4-骨関節疾患
5-癌
9.高齢者のリハビリテーション
1 高齢化と要介護老人および認知症老人
2 老化学説
3 加齢による生理的変化
4 高齢者の心身機能
1-運動機能
2-認知機能
3-パーソナリティと行動
5 高齢者の機能的状態に関与する要因
1-生活様式
2-疾病と廃用症候群
3-心理社会的要因
6 高齢者のヘルスケアとリハビリテーション
1-リハビリテーション・プログラムの実際
2-リハビリテーション・ゴールの設定
7 高齢者に共通する合併症と管理
1-排尿障害・失禁
2-不眠
3-うつ状態
4-興奮
5-栄養障害
6-起立性低血圧
8 疾病別の高齢者に固有な特殊問題
1-認知症
2-骨折
3-脳卒中
4-脊髄損傷
5-関節炎・関節症
6-切断
10.ストーマ
1 消化器ストーマ
2 尿路ストーマ
3 栄養瘻
4 気管切開とカニューレ
第9章 医学的リハビリテーションの主要対象
1.発達障害
1 脳性麻痺
1-脳性麻痺とは
2-臨床病理,病因および疫学
3-分類
4-早期診断
5-随伴症状
6-二次的障害の予防
7-姿勢・運動異常に対するリハビリテーション
8-長期目標を考慮した治療計画と生活管理
2 知的障害
1-定義と分類
2-原因,予防対策および疫学
3-診断
4-臨床症候
5-経過および対応
3 その他の発達障害
1-広汎性発達障害
2-注意欠陥多動性障害
3-学習障害
〔付〕重症心身障害児
4 二分脊椎
1-疾病概念
2-発生頻度
3-発生原因
4-症候と機能障害
5-診断
6-機能的状態の経過観察
7-治療
5 筋ジストロフィー
1-概念と分類
2-各病型の臨床
3-治療
2.外傷後遺症
1 運動器の外傷
1-骨・関節損傷
2-靱帯損傷
3-腱損傷
4-筋肉損傷
5-神経損傷
2 切断
1-切断の適応と切断前の心理的ケア
2-切断高位の選択
3-切断手技
4-義肢装着訓練
5-義肢装着後の管理
3 熱傷
1-原因,受傷年齢,部位
2-深度分類
3-受傷面積の計算と重症度
4-初期熱傷ショックの病態
5-その他の病態
6-治療
7-熱傷患者のリハビリテーションの目標
4 外傷性脳損傷
1-受傷機転
2-診断と経過
3-治療
4-心理行動面のリハビリテーション
5 脊髄損傷
1-診断と経過
2-急性期の処置
3-症候学と合併症
4-急性期の医学的管理
5-リハビリテーション期
6-家庭・社会復帰とヘルスケア
3.循環機能障害
1 心疾患
1-主な心疾患
2-心臓リハビリテーション
〔付1〕慢性心不全のリハビリテーション
〔付2〕心大血管疾患リハビリテーション料に関する施設認定基準
2 脳血管疾患
1-定義,分類
2-診断
3-予後
4-急性期の治療
5-リハビリテーション
3 四肢血管障害
1-動脈疾患
2-静脈疾患
3-リンパ系疾患
4.呼吸機能障害
1 呼吸リハビリテーションの歴史と現状
2 呼吸器の構造と機能障害
3 呼吸不全の原因と頻度
4 臨床症候
5 呼吸機能障害を示す主な疾患
1-呼吸器疾患
2-神経疾患および筋疾患
6 呼吸リハビリテーション
1-薬物療法
2-吸入療法
3-酸素療法
4-人工呼吸器と換気補助装置
5-呼吸理学療法
6-運動療法
5.腎機能障害(慢性腎不全,終末期腎臓疾患)
1 腎不全患者のかかえる問題点
2 腎不全透析患者とリハビリテーション
3 腎不全非透析患者とリハビリテーション
6.神経筋機能障害
1 末梢神経系
1-病理組織学的な分類
2-神経遮断,軸索断裂,神経断裂
3-機能障害の分布による分類
4-多発ニューロパチー
5-単ニューロパチー
2 ミオパチー
1-原因と診断,治療
2-リハビリテーション
7.中枢神経機能障害(運動障害)
1 パーキンソン病
1-病因
2-臨床症候
3-医学的管理
4-リハビリテーション
2 振戦,チック,ジル・ド・ラ・トウレット症候群
1-振戦
2-チックとジル・ド・ラ・トウレット症候群
3-リハビリテーション
3 脊髄小脳変性症
1-臨床症候
2-機能的制限の特徴
3-治療
4 ジストニー,ハンチントン舞踏病
1-ジストニー
2-ハンチントン舞踏病
5 書痙
6 運動ニューロン疾患
1-臨床的特徴
2-医学的管理
3-リハビリテーション
7 多発性硬化症
1-臨床症候
2-治療
3-リハビリテーション
8.骨関節機能障害
1 膠原病とリウマチ性疾患
1-膠原病とは
2-関節リウマチ
〔付〕悪性関節リウマチ
3-全身性エリテマトーデス
4-その他の膠原病
5-リウマチ性疾患の医学的リハビリテーションにおける注意事項
2 変形性関節症
1-変形性膝関節症
2-変形性股関節症
〔付〕人工股関節手術
3-変形性脊椎症
3 骨粗鬆症
1-分類と病因
2-病理
3-臨床症候
4-診断
5-合併症と機能的状態
6-治療
9.慢性疼痛と行動療法
1 急性疼痛と慢性疼痛
2 慢性疼痛の諸相
3 慢性疼痛症候群と疼痛性障害
4 予防医学的視点
5 慢性疼痛の強化因子
6 病者役割と障害者役割
7 評価(アセスメント)
1-問診・面接による情報収集
2-痛みの測定尺度
3-痛み日記
8 リハビリテーション
1-疼痛軽減の処置
2-健康関連体力の維持と向上(運動療法)
3-活動性の向上と社会適応の促進
10.癌患者(一般原則)
1 癌患者の一般的問題
2 医学的リハビリテーションの進め方
3 骨転移
1-骨転移の診断
2-病的骨折の可能性
付録
1.世界医師会(WMA)が採択した主要文書
(1)WMAジュネーブ宣言
(2)医の倫理の国際綱領
(3)患者の権利に関するWMAリスボン宣言
2.関節可動域表示ならびに測定法
文献
執筆分担一覧
和文索引
欧文索引
第2版の序
第1版の序
執筆者一覧
第1部 リハビリテーション医学とは
第1章 障害者とリハビリテーション
1.リハビリテーションの変遷
1 リハビリテーションの諸定義
2 障害の社会モデルと変換リハビリテーション
1-社会モデルの出現
2-障害に対する新旧パラダイム
3-リハビリテーションの改造,変換リハビリテーション実践へ向けて
3 リハビリテーションにかかわる諸領域
1-医学的リハビリテーション
2-職業リハビリテーション
3-教育的リハビリテーション
4-社会的リハビリテーション
4 リハビリテーション医学の成立
1-第一次世界大戦前の臨床医学と障害者
2-第一次世界大戦と職業リハビリテーション
3-第二次世界大戦とリハビリテーション運動
4-リハビリテーション医学の確立
2.健康と病気,そして障害
1 健康とは
1-病,病気,疾病
2-健康の定義
3-健康の概念化
2 病気の諸モデル
1-原始モデル
2-医学モデル
3-生態学モデル
4-平衡論モデル
5-社会学モデル
3 精神医学領域の諸モデル
1-医学モデル
2-心理学モデル
3-行動学モデル
4-社会学モデル
4 障害モデルと障害過程
1-障害者とは
2-障害モデル
5 慢性疾患モデルと予防医学
1-慢性疾患の自然経過
2-機能的制限(能力低下)の予防医学
3-障害モデルと障害予防
6 病理志向的アプローチと機能志向的アプローチ
1-病理志向的アプローチ
2-機能志向的アプローチ
7 ヘルスケアと医学的リハビリテーション
1-包括的ケアと医学的リハビリテーション
2-ヘルスケア・システムとは
3-ヘルスケア・ニーズと専門職
3.障害者の健康問題と障害予防
1 障害者の健康問題
2 二次的障害
1-廃用症候群と誤用症候群
2-廃用症候群の予防
3 二次性健康問題
1-二次性健康問題とは
2-二次性健康問題の予防
3-二次性健康問題の予防対策
第2章 病理志向的アプローチ(臨床医学総論)
1.病因論と病理学
1 遺伝と疾病
1-遺伝と遺伝子
2-遺伝病
2 老化(加齢)と疾病
1-老化(加齢)
2-老年病
3 感染,免疫異常,アレルギー
1-感染と感染症
2-免疫異常
3-アレルギー
4 腫瘍
5 生活習慣と環境
1-生活習慣と疾病
2-環境と疾病
6 中毒
7 心身症
8 職業性疾病
9 外傷
10 臨床疫学
2.診断学概要
1 診断とは
1-診断の定義
2-診断の目的
3-医学的リハビリテーションにおける診断
4-臨床診断における推論
2 診断の方法
1-病歴と問診
2-診察
3 画像診断
1-X線写真
2-造影撮影(カテーテル検査)
3-コンピュータ断層撮影法
4-磁気共鳴画像診断
5-核医学検査
6-超音波検査(エコー検査)
4 内視鏡検査
5 臨床検査
1-検体検査
2-臨床検査の評価
6 電気生理学的検査
1-電気生理学的検査の基礎知識
2-筋電図検査
3-筋電図動作学
4-神経伝導速度検査
5-脳波検査
6-脳波トポグラフィー(二次元脳電図)
7-誘発脳波,誘発脳磁図
7 心電図
1-心電図波形の成り立ち
2-安静時心電図:正常心電図と異常波形
3-運動負荷心電図
4-ホルター心電図
〔付〕心臓超音波法(心エコー図)
8 呼吸機能検査
1-スパイロメトリー
2-動脈血ガス分析
3-酸素飽和度(パルスオキシメーター)
3.治療学総論
1 治療の目的
2 証拠に基づく医療
1-EBMとは
2-EBMの実践手順
3-診療ガイドライン
3 主な治療法
1-内科的処置と外科的処置
2-非薬物療法
3-薬物療法
4-輸液療法と輸血療法
5-栄養管理
6-血液浄化療法
7-内視鏡治療
8-放射線治療
9-遺伝子治療
10-再生医療
11-外科
12-臓器移植
13-人工臓器
14-ストーマ
〔付〕臓器移植後の医学的リハビリテーション
第3章 障害モデルと機能志向的アプローチの基礎理論
1.構造と機能
1 事象の記述レベル
1-記述レベルとは
2-因果関係と還元主義
3-相関関係
2 システム論的アプローチ
1-システムの構成要素
2-システムの構造
3-システムの機能
4-機能の概念の多様性
5-機能志向的アプローチの意味
2.人間活動の構造と機能
1 システムとしての人間活動―活動と機能
2 機能の階層構造
1-個人形成の Lawtonモデル
2-運動-動作-行為の階層構造
3-階層間の因果的関係
3.障害の構造
1 障害構造モデル
1-障害像の共通言語
2-障害構造モデルとは
4.障害構造モデルの応用
1 機能的制限
1-概念とその操作的定義
2-機能的制限と日常生活活動
3-機能的制限と活動制限の因果的関係
4-脳卒中片麻痺患者における上肢の機能的制限
2 機能的制限の能力モデル
1-能力モデル
2-能力の諸因子
3-脳卒中片麻痺患者の運動能力
4-因果モデル
3 機能障害と機能的制限
1-機能障害とは
2-機能障害と機能的制限
3-脳卒中患者の機能障害と機能的制限
4 統計的説明
1-障害は多次元,多変量的な現象
2-因果モデルについての注意点
5 障害の見方
1-基本的日常生活活動を観察する
2-基本的日常生活活動の評価(アセスメント)から,より高次の活動の評価(アセスメント)へ
3-機能的制限を評価する
4-機能障害を列挙する
5-機能的制限を能力から評価(アセスメント)する
6-背景因子を考慮する
7-因果系列を逆行する
5.医学的リハビリテーションにおける対応
1 障害モデルと機能志向的アプローチ
2 機能回復神経学
1-中枢神経系の構造と機能
2-脳損傷後の機能回復モデル
3 3 通りのアプローチ
1-生体力学的アプローチ
2-発達的アプローチ
3-リハビリテーション的アプローチ
4 環境圧と機能レベル
5 病理過程と医学的リハビリテーション
6 慢性疾患の治療戦略
1-付加的機能的制限の予防あるいは矯正
2-病理に冒されていない器官系の機能を高める
3-疾病に冒された器官系の機能を改善する
4-機能を向上させるための適応装置(福祉用具)の利用
5-社会的および職業的環境の調整
6-患者のパフォーマンスを改善する心理学的技法および患者教育
第4章 医学的リハビリテーションの展開
1.医学的リハビリテーションの諸相
1 予防的,回復的および維持的リハビリテーション
1-予防的リハビリテーション
2-回復的リハビリテーション
3-維持的リハビリテーション
2 疾病,機能障害の自然経過とリハビリテーション
3 神経心理学的リハビリテーションの臨床指針
1-急性期
2-中間期
3-急性期後
4 ケアの連続性
1-救急医療
2-医学的(急性期)リハビリテーション
3-心理社会的および職業リハビリテーションと生涯にわたるフォローアップ
4-ケアの連続性への障壁
5 リハビリテーション・サービス提供の場
1-入院リハビリテーション
2-在宅ケア
3-障害者自立支援法による障害福祉サービス
4-地域社会への再統合のための社会的支援
2.医学的リハビリテーションの管理とチームアプローチ
1 リハビリテーション管理の概要
2 問題志向型診療記録
3 チーム・アプローチ
1-チーム・アプローチと患者中心のリハビリテーション
2-リハビリテーション・チームの諸条件
3-チーム・アプローチの諸形態
4 会議の諸相
1-会議の目的と形態
2-組織の構造および会議の性質
3-目標の階層構造
4-アプローチの共有
5 リハビリテーション計画の策定
1-諸問題の分析
2-目標の設定
3-計画立案
4-制御
6 処方と指示
1-医学的リハビリテーションにおける指示
2-指示の内容
3.リハビリテーションにおける医の倫理
1 倫理と道徳
2 医の倫理
1-歴史的変遷
2-医の倫理の4原則
3-医師―患者関係の諸モデル
4-リハビリテーションにおける医の倫理と教育モデル
第2部 機能評価
第5章 評価とは
1.評価とアセスメント
1 評価とは
2 アセスメントとは
3 測定とは
4 尺度とその水準
1-名義尺度
2-順序尺度
3-間隔尺度
4-比例尺度
5 信頼性と妥当性
1-信頼性
2-妥当性
2.機能的状態とは
1 健康の概念と機能的状態
2 機能的状態の諸側面
3 機能評価の諸相
1-生理的測定
2-パフォーマンス測定
3-評定尺度
4-自己申告法
4 ベッドサイドにおける機能的状態の検査
3.プログラム管理および帰結評価
1 医学的リハビリテーションの帰結
1-予後と帰結
2-機能的利得とリハビリテーションの効率
3-帰結の有用性
4-帰結の変数
5-帰結についての研究
6-帰結にかかわる用語
2 プログラム管理
1-プログラム評価とは
2-プログラム評価の要素
3-プログラム評価に基づく治療方法の改善
第6章 各種の検査と測定法
1.関節可動域
1 可動域と関節可動域
2 関節可動域の測定と表示
1-測定
2-表示
3-特殊な測定法
2.筋力と筋持久力
1 筋収縮と筋力
2 徒手筋力テスト
1-表示法と判定基準
2-測定法
3 筋持久力
4 機器による筋力測定
1-手筋力計
2-手持筋力計
3-等速性筋力計
3.心肺フィットネス
1 運動時の循環機能の変化
2 運動時の呼吸機能の変化
3 最大酸素摂取量
4 身体作業能力
5 運動処方
6 医学的リハビリテーションにおける運動負荷試験
4.動作と目標達成機能
1 モトスコピーとモトメトリー
2 運動発達テスト
1-発達チャート
2-運動年齢テスト
3-日本版デンバー式発達スクリーニング検査・増補版
3 疾病に特異的なテスト
1-ブルンストロームの回復段階と12段階片麻痺グレード総合判定
2-腕機能検査と上肢機能検査
3-その他
4 パフォーマンス測定
1-起居動作
2-10m歩行テスト
3-立って歩け時間計測
4-ジェブセン手機能テスト
5-上肢機能検査
5.心理検査
1 知能検査
2 発達検査
3 パーソナリティ検査
4 その他の心理検査
6.日常生活活動
1 機能レベル
2 測定方法と状況
3 ADL,IADL,EADL
1-標準日常生活活動
2-道具的日常生活活動
3-拡大日常生活活動
7.活動調査
1 生活時間調査
2 活動状況調査
〔付〕役割遂行調査
8.生活の質
1 生活の質(QOL)とは何か
1-研究の展開
2-健康関連 QOLとは
2 HRQOL尺度
1-尺度の信頼性,妥当性,反応性
2-測定目的
3-代表的なHRQOL尺度
第3部 医学的リハビリテーションのアプローチ
第7章 医学的リハビリテーションの諸科学技術
1.理学療法
1 理学療法とは
2 運動療法
1-可動域訓練
2-筋力強化
3-持久性(心肺フィットネス)向上
4-神経生理学的アプローチ
5-運動協調性の獲得
3 物理療法
1-温熱療法
2-寒冷療法
3-水治療法
4-光線療法
5-電気療法
6-機械力学的療法
4 その他
1-バイオフィードバック療法
2-機能的電気刺激
2.作業療法
1 作業療法とは
2 歴史
1-欧米における作業療法
2-日本における作業療法
3 作業の意味
4 作業療法の過程
5 作業療法の種類
1-身体障害
2-精神障害
3-発達障害
4-老年期障害
3.言語聴覚障害とその治療
1 言語の神経機構―中枢過程と末梢過程
2 構音障害
1-定義
2-分類
3 失語
1-定義
2-分類
3-その他の失語と関連症候
4 聴覚障害
1-定義
2-分類
5 言語聴覚障害の検査
1-構音障害の検査
2-失語の検査
3-聴覚障害の検査
6 治療
1-構音障害の治療
2-失語の治療
3-聴覚障害の訓練と援助
4.リハビリテーション看護
1 リハビリテーション看護の役割
1-リハビリテーション病院(病棟)
2-訪問看護,訪問リハビリテーションと通所リハビリテーション
3-生活施設
4-地域社会
2 リハビリテーション看護の実際
1-健康状態の管理
2-環境調整
3-廃用症候群の予防
4-起居,移乗,移動の自立
5-セルフケアの向上
6-自立生活へ向けて
3 排尿,排便の管理と指導
1-排尿障害
2-排便障害
4 家庭および社会への復帰
5.義肢,装具,車いす,歩行補助具および自助具
1 義肢
1-義肢の定義
2-切断と義肢
3-義肢の基本的構成
4-義手
5-義足
2 装具
1-装具の定義と名称
2-装具の目的による分類
3-上肢装具
4-下肢装具
5-体幹装具
3 車いす
1-車いすの基本的構造と部品
2-車いすの種類
3-電動車いす
4-車いすの選択
4 歩行補助具
1-杖
2-クラッチ
3-歩行器
5 座位保持装置,その他
6 自助具
1-自助具の選択
2-代表的な自助具
〔付〕義肢装具にかかわる医師のガイドライン
6.日常生活活動訓練と環境整備
1 日常生活活動の訓練
1-リハビリテーション的アプローチ
2-日常生活活動訓練の実際
3-日常生活活動訓練の主な対象の特性
2 環境調整
1-物理的生活環境の情報収集
2-生活空間の調整と整備
3-障害者の適応システムと用具
〔付〕視覚障害者生活訓練
1-歩行訓練
2-日常生活技術訓練
3-コミュニケーション訓練
4-ロービジョン訓練
7.心理的アプローチとカウンセリング
1 心理的アプローチとは
2 来談者中心療法
3 行動療法
1-行動療法から見た症状
2-評価(アセスメント)の進め方
3-治療技法
4 認知療法,認知行動療法,その他
1-認知療法
2-認知行動療法
3-ナラティブ・セラピー
5 リハビリテーション・カウンセリング
第8章 医学的リハビリテーションにおける特殊問題
1.嚥下障害
1 嚥下の生理
1-第1期(口腔期)
2-第2期(咽頭期)
3-第3期(食道期)
2 嚥下障害の要因
3 機能評価
4 医学的ケアとリハビリテーション
1-静的障害
2-動的障害
5 外科的治療
2.膀胱と直腸の機能障害
1 排尿障害
1-尿路系の解剖と生理
2 排尿障害の診断
1-症状の分類
2-神経学的所見
3-排尿機能の評価(アセスメント)
3 排尿障害の機能的予後と介入手段
1-脳血管疾患
2-脊髄損傷
〔付〕尿路変向術
4 排便障害
1-排便の機構
2-神経因性大腸
3.痙縮
1 痙縮とは
1-徴候の特徴
2-随伴する徴候
3-痙縮の影響
2 診断
1-診察
2-神経生理学的検査
3 治療
1-治療の原則
2-生理学的アプローチ
3-薬理学的アプローチ
4-外科的アプローチ
4.廃用症候群
1 廃用症候群とは
2 筋骨格系
1-拘縮
2-筋萎縮と筋力低下
3-骨萎縮
3 循環器系
1-心機能の低下
2-循環血漿量の低下
3-起立性低血圧
4-静脈血栓と肺塞栓
4 呼吸器系
1-呼吸筋力の低下
2-胸郭の各関節の可動域の減少
3-肺機能の変化
5 代謝・内分泌系
1-窒素平衡
2-カルシウム平衡
3-その他の電解質平衡
4-内分泌障害
6 泌尿器系
1-腎結石と膀胱結石
2-尿路性器感染症
3-萎縮膀胱と膀胱変形
7 消化器系
8 精神・神経系
5.褥瘡
1 原因と病理
1-環境要因
2-個体要因
2 褥瘡の分類,好発部位および合併症
1-分類
2-好発部位
3-合併症
3 褥瘡の予防
4 褥瘡の治療
6.可動域制限
1 可動域制限とは
2 拘縮
1-先天性拘縮
2-後天性拘縮
3 強直
1-病態因による分類
2-発生因による分類
4 治療
7.認知障害
1 認知障害をとらえる視点
1-認知障害と治療の概念
2-要素的症状の診断法
3-認知障害の検査
2 主な認知障害と日常生活にもたらす問題
1-記憶障害の分類と影響
2-失行の分類と影響
3-失行の検査
4-失認の分類と影響
5-失認の検査
8.セクシャリティーの問題
1 性機能の生理
2 セクシャリティ:性の心理社会的側面
3 障害者と性生活
4 医学的対応
1-脊髄損傷
2-脳卒中
3-心疾患
4-骨関節疾患
5-癌
9.高齢者のリハビリテーション
1 高齢化と要介護老人および認知症老人
2 老化学説
3 加齢による生理的変化
4 高齢者の心身機能
1-運動機能
2-認知機能
3-パーソナリティと行動
5 高齢者の機能的状態に関与する要因
1-生活様式
2-疾病と廃用症候群
3-心理社会的要因
6 高齢者のヘルスケアとリハビリテーション
1-リハビリテーション・プログラムの実際
2-リハビリテーション・ゴールの設定
7 高齢者に共通する合併症と管理
1-排尿障害・失禁
2-不眠
3-うつ状態
4-興奮
5-栄養障害
6-起立性低血圧
8 疾病別の高齢者に固有な特殊問題
1-認知症
2-骨折
3-脳卒中
4-脊髄損傷
5-関節炎・関節症
6-切断
10.ストーマ
1 消化器ストーマ
2 尿路ストーマ
3 栄養瘻
4 気管切開とカニューレ
第9章 医学的リハビリテーションの主要対象
1.発達障害
1 脳性麻痺
1-脳性麻痺とは
2-臨床病理,病因および疫学
3-分類
4-早期診断
5-随伴症状
6-二次的障害の予防
7-姿勢・運動異常に対するリハビリテーション
8-長期目標を考慮した治療計画と生活管理
2 知的障害
1-定義と分類
2-原因,予防対策および疫学
3-診断
4-臨床症候
5-経過および対応
3 その他の発達障害
1-広汎性発達障害
2-注意欠陥多動性障害
3-学習障害
〔付〕重症心身障害児
4 二分脊椎
1-疾病概念
2-発生頻度
3-発生原因
4-症候と機能障害
5-診断
6-機能的状態の経過観察
7-治療
5 筋ジストロフィー
1-概念と分類
2-各病型の臨床
3-治療
2.外傷後遺症
1 運動器の外傷
1-骨・関節損傷
2-靱帯損傷
3-腱損傷
4-筋肉損傷
5-神経損傷
2 切断
1-切断の適応と切断前の心理的ケア
2-切断高位の選択
3-切断手技
4-義肢装着訓練
5-義肢装着後の管理
3 熱傷
1-原因,受傷年齢,部位
2-深度分類
3-受傷面積の計算と重症度
4-初期熱傷ショックの病態
5-その他の病態
6-治療
7-熱傷患者のリハビリテーションの目標
4 外傷性脳損傷
1-受傷機転
2-診断と経過
3-治療
4-心理行動面のリハビリテーション
5 脊髄損傷
1-診断と経過
2-急性期の処置
3-症候学と合併症
4-急性期の医学的管理
5-リハビリテーション期
6-家庭・社会復帰とヘルスケア
3.循環機能障害
1 心疾患
1-主な心疾患
2-心臓リハビリテーション
〔付1〕慢性心不全のリハビリテーション
〔付2〕心大血管疾患リハビリテーション料に関する施設認定基準
2 脳血管疾患
1-定義,分類
2-診断
3-予後
4-急性期の治療
5-リハビリテーション
3 四肢血管障害
1-動脈疾患
2-静脈疾患
3-リンパ系疾患
4.呼吸機能障害
1 呼吸リハビリテーションの歴史と現状
2 呼吸器の構造と機能障害
3 呼吸不全の原因と頻度
4 臨床症候
5 呼吸機能障害を示す主な疾患
1-呼吸器疾患
2-神経疾患および筋疾患
6 呼吸リハビリテーション
1-薬物療法
2-吸入療法
3-酸素療法
4-人工呼吸器と換気補助装置
5-呼吸理学療法
6-運動療法
5.腎機能障害(慢性腎不全,終末期腎臓疾患)
1 腎不全患者のかかえる問題点
2 腎不全透析患者とリハビリテーション
3 腎不全非透析患者とリハビリテーション
6.神経筋機能障害
1 末梢神経系
1-病理組織学的な分類
2-神経遮断,軸索断裂,神経断裂
3-機能障害の分布による分類
4-多発ニューロパチー
5-単ニューロパチー
2 ミオパチー
1-原因と診断,治療
2-リハビリテーション
7.中枢神経機能障害(運動障害)
1 パーキンソン病
1-病因
2-臨床症候
3-医学的管理
4-リハビリテーション
2 振戦,チック,ジル・ド・ラ・トウレット症候群
1-振戦
2-チックとジル・ド・ラ・トウレット症候群
3-リハビリテーション
3 脊髄小脳変性症
1-臨床症候
2-機能的制限の特徴
3-治療
4 ジストニー,ハンチントン舞踏病
1-ジストニー
2-ハンチントン舞踏病
5 書痙
6 運動ニューロン疾患
1-臨床的特徴
2-医学的管理
3-リハビリテーション
7 多発性硬化症
1-臨床症候
2-治療
3-リハビリテーション
8.骨関節機能障害
1 膠原病とリウマチ性疾患
1-膠原病とは
2-関節リウマチ
〔付〕悪性関節リウマチ
3-全身性エリテマトーデス
4-その他の膠原病
5-リウマチ性疾患の医学的リハビリテーションにおける注意事項
2 変形性関節症
1-変形性膝関節症
2-変形性股関節症
〔付〕人工股関節手術
3-変形性脊椎症
3 骨粗鬆症
1-分類と病因
2-病理
3-臨床症候
4-診断
5-合併症と機能的状態
6-治療
9.慢性疼痛と行動療法
1 急性疼痛と慢性疼痛
2 慢性疼痛の諸相
3 慢性疼痛症候群と疼痛性障害
4 予防医学的視点
5 慢性疼痛の強化因子
6 病者役割と障害者役割
7 評価(アセスメント)
1-問診・面接による情報収集
2-痛みの測定尺度
3-痛み日記
8 リハビリテーション
1-疼痛軽減の処置
2-健康関連体力の維持と向上(運動療法)
3-活動性の向上と社会適応の促進
10.癌患者(一般原則)
1 癌患者の一般的問題
2 医学的リハビリテーションの進め方
3 骨転移
1-骨転移の診断
2-病的骨折の可能性
付録
1.世界医師会(WMA)が採択した主要文書
(1)WMAジュネーブ宣言
(2)医の倫理の国際綱領
(3)患者の権利に関するWMAリスボン宣言
2.関節可動域表示ならびに測定法
文献
執筆分担一覧
和文索引
欧文索引








