序
1963(昭和38)年に設立された日本リハビリテーション医学会は,本年設立50 周年という節目の年を迎えます.そこで,日本リハビリテーション医学会では設立50 周年記念事業の一環として白書を出版することとなりました.本医学会による白書は概ね学会設立からの節目の年ごとに刊行されており,初版は1978(昭和53)年に学会設立15 周年にあわせて 企画され,翌年の1979(昭和54)年に『リハビリテーション白書』として刊行されました.初版は白書の出版に携わられた委員の先生方のリハビリテーションの概念や理解を広く伝えたいという思い,障害者に対するリハビリテーション活動の将来への願いが込められたものでありました.その社会的な意義は極めて大きなものがあり,わずか3 年後の1982(昭和57)年には委員の先生方の熱意とご尽力によって増補改訂版が刊行されました.設立30周年の翌年となる1994(平成6)年には第2 版が刊行され,設立40 周年の2003(平成15)年には専門医学領域としての立場をより強調するものとして『リハビリテーション医学白書』と題して刊行されました.この間,リハビリテーション医学を取り巻く環境が大きく変化するなかにあって,日本医学会分科会への加盟,標榜診療科としての「リハビリテーション科」承認,科学研究費補助金・総合領域「リハビリテーション科・福祉工学」の新設,日本専門医制評価・認定機構における基本領域学会への認定など専門領域としてのリハビリテーション医学の地位を確かなものとする先人のご努力が続けられ,今日の発展につながってまいりました.これからは,現在進められている新専門医制度にむけてのリハビリテーション科専門医の育成システムの構築,質の高いリハビリテーション医療の提供,超高齢社会に向けた対応,国際化への対応,関連団体との連携の強化,大規模災害時やその後のリハビリテーションの関わりなど新たな課題への取り組みも進められており,公益社団法人として新たにスタートした本医学会にはさらに大きな期待が寄せられています.私たちは初版の刊行当時の先生方のリハビリテーションへの思い,リハビリテーション活動にかけた願いを忘れずにリハビリテーション医学の専門性をさらに高めていかなければなりません.本書を通じて障害に関する多種多様な最新情報を学会関係者のみならず各方面の方々にもお伝えし,リハビリテーション医学やリハビリテーション科医の役割などをさ らに理解していただくことによって広く国民の健康に寄与することができれば幸いです.
最後に,本白書の刊行にあたりご尽力いただきました川平和美理事ならびに赤居正美理事はじめ白書委員会の先生方,執筆をいただいたご担当の先生方にあらためて心より御礼を申し上げ,序とさせていただきます.
2013年5月
日本リハビリテーション医学会 理事長 水間 正澄
1963(昭和38)年に設立された日本リハビリテーション医学会は,本年設立50 周年という節目の年を迎えます.そこで,日本リハビリテーション医学会では設立50 周年記念事業の一環として白書を出版することとなりました.本医学会による白書は概ね学会設立からの節目の年ごとに刊行されており,初版は1978(昭和53)年に学会設立15 周年にあわせて 企画され,翌年の1979(昭和54)年に『リハビリテーション白書』として刊行されました.初版は白書の出版に携わられた委員の先生方のリハビリテーションの概念や理解を広く伝えたいという思い,障害者に対するリハビリテーション活動の将来への願いが込められたものでありました.その社会的な意義は極めて大きなものがあり,わずか3 年後の1982(昭和57)年には委員の先生方の熱意とご尽力によって増補改訂版が刊行されました.設立30周年の翌年となる1994(平成6)年には第2 版が刊行され,設立40 周年の2003(平成15)年には専門医学領域としての立場をより強調するものとして『リハビリテーション医学白書』と題して刊行されました.この間,リハビリテーション医学を取り巻く環境が大きく変化するなかにあって,日本医学会分科会への加盟,標榜診療科としての「リハビリテーション科」承認,科学研究費補助金・総合領域「リハビリテーション科・福祉工学」の新設,日本専門医制評価・認定機構における基本領域学会への認定など専門領域としてのリハビリテーション医学の地位を確かなものとする先人のご努力が続けられ,今日の発展につながってまいりました.これからは,現在進められている新専門医制度にむけてのリハビリテーション科専門医の育成システムの構築,質の高いリハビリテーション医療の提供,超高齢社会に向けた対応,国際化への対応,関連団体との連携の強化,大規模災害時やその後のリハビリテーションの関わりなど新たな課題への取り組みも進められており,公益社団法人として新たにスタートした本医学会にはさらに大きな期待が寄せられています.私たちは初版の刊行当時の先生方のリハビリテーションへの思い,リハビリテーション活動にかけた願いを忘れずにリハビリテーション医学の専門性をさらに高めていかなければなりません.本書を通じて障害に関する多種多様な最新情報を学会関係者のみならず各方面の方々にもお伝えし,リハビリテーション医学やリハビリテーション科医の役割などをさ らに理解していただくことによって広く国民の健康に寄与することができれば幸いです.
最後に,本白書の刊行にあたりご尽力いただきました川平和美理事ならびに赤居正美理事はじめ白書委員会の先生方,執筆をいただいたご担当の先生方にあらためて心より御礼を申し上げ,序とさせていただきます.
2013年5月
日本リハビリテーション医学会 理事長 水間 正澄
序文
第1章 リハビリテーション医学の現状と歩み
1 リハビリテーション医学の現状と歩み(里宇明元)
1 リハビリテーション医学と日本リハビリテーション医学会の歴史
2 公益法人格取得までの歩み
3 リハビリテーション医療の現状と課題
4 リハビリテーション医学教育の現状と課題
5 リハビリテーション医学研究の現状と課題
6 国際活動の現状と課題
7 50 周年記念事業の実施
8 未来に向けて
2 リハビリテーション行政の動向(水間正澄)
A リハビリテーションと行政施策の現状
1 リハビリテーションとは
2 障害者基本法と障害者対策に関する新長期計画
B 社会福祉とリハビリテーション
1 社会保障とは
2 医療とリハビリテーション
C 社会福祉基礎構造改革と今後の障害保健福祉施策
1 戦前および戦後の社会福祉
2 社会変動と社会福祉需要の変化
3 今後の障害者保健福祉対策
第2章 リハビリテーション医学の教育・研究の現状と課題
1 リハビリテーション医学教育の動向(芳賀信彦)
A リハビリテーション医学卒前教育
1 リハビリテーション医学卒前教育の現状
B リハビリテーション医学卒後教育
1 新医師臨床研修制度(2004 年)への対応
2 医師卒後研修会
3 研修施設
4 生涯教育研修会
2 専門医,認定臨床医制度(菊地尚久)
A 専門医制度
1 専門医制度の発足
2 専門医制度の改革
3 学会認定医制協議会・専門医認定制協議会との関係
4 専門医会の発足と発展
5 専門医の現状と問題点
B 認定臨床医制度
1 認定臨床医の現状とそれをとりまく状況
2 今後の課題
3 関連職種の現状と課題
A 主なリハビリテーション医療関連職(渡部一郎)
1 理学療法士(PT:Physical Therapist)
2 作業療法士(OT:Occupational Therapist)
3 言語聴覚士(ST:Speech─Language─Hearing Therapist)
4 義肢装具士(PO:Prosthetist and Orthotist)
5 臨床心理士(CP:Clinical Psychologist)
6 日本リハビリテーション医学会の関連専門職への対応
B 主な福祉・介護関連職(住居広士)
1 主な福祉・介護関連職に国家資格が創設されるまでの変遷と現状
2 社会福祉士と精神保健福祉士
3 介護福祉士
4 介護支援専門員(ケアマネジャー)
4 リハビリテーション医学研究の動向(長岡正範)
1 学術集会一般演題の動向
2 学術誌掲載論文の動向
3 わが国からの情報発信
4 多施設共同研究の動向
5 今後の課題
5 データ・マネジメント・システムの概要と課題(近藤克則)
1 データ・マネジメント・システム(DMS)開発の背景
2 開発の目的
3 データ・マネジメント・システム(DMS)の概要
4 データベースの概要
5 データ・マネジメント・システム(DMS)開発の到達点
6 今後の可能性と課題
6 リハビリテーション医学における評価法の現状(目谷浩通・佐浦隆一)
1 評価法使用動向調査
2 使用動向の経年的変化
7 リハビリテーション医学関連用語の現状(根本明宜・朝貝芳美)
1 学術用語と専門用語,集合知という考え方
2 日本リハビリテーション医学会用語集の歴史
3 他学会の状況,用語に関する最近の話題
第3章 リハビリテーション医学と社会保障制度
1 リハビリテーション医療と社会保障制度(樫本 修)
1 身体障害者福祉法
2 障害者施策の国際的動向とわが国
3 社会福祉基礎構造改革
4 支援費制度
5 障害児者施設のサービス評価基準
6 障害者施策の実現と障害者自立支援法
7 成年後見制度
8 障害者支援施設とリハビリテーション
9 障害児施設とリハビリテーション
10 整備法から障害者総合支援法へ
11 障害者数
12 リハビリテーション医療連携システム
2 医療保険をめぐる諸問題(吉永勝訓)
1 医療保険制度の変遷とリハビリテーション
2 リハビリテーションに関わる診療報酬
3 介護保険をめぐる諸問題(石川 誠)
1 背景─高齢者および要介護認定者の増加
2 介護保険料とその地域格差
3 介護保険による介護サービス
4 介護支援専門員の質
5 地域包括ケア体制の整備・推進
4 障害認定をめぐる諸問題(伊藤利之)
1 問題の所在
2 障害認定に関わる新たな課題
3 今後の展望
5 福祉用具研究開発の動向(越智文雄)
1 福祉用具の位置づけと研究開発の基本理念
2 福祉用具とは
3 福祉用具の分類
4 福祉用具の使用状況,市場規模
5 研究・開発体制
6 福祉用具の研究開発および普及の促進に関する法律(福祉用具法)
7 福祉用具の評価と標準化
8 福祉用具をめぐる国際的な動き
9 リハビリテーション科医の福祉用具への関与
第4章 日本リハビリテーション医学会としての活動と取り組み
1 学会誌発行の現状と課題(川平和美)
1 学会誌の正式名称の変更
2 電子投稿システムへの移行と投稿規定の改訂
3 投稿論文への査読システムの変更
4 掲載論文数と投稿論文数
5 筆頭著者の非学会員への拡大と将来の英文誌化
6 学術情報のデータベース
7 複写に関する著作権の委託
8 東日本大震災への対応
9 学会誌特別号の発行
10 論文賞選考
2 広報活動と情報技術(菅 俊光)
1 情報技術(IT)を取り巻く社会状況
2 日本リハビリテーション医学会の広報活動
3 今後の展望
3 国際協力と国際学会の動向
A 国際協力における諸問題(志波直人)
1 国際交流推進活動の概要
2 科学論文の国際化
3 まとめ
B 国際学会の動向(赤居正美)
1 ISPRM
2 AOSPRM
3 運動器の10年(Bone & Joint Decade)運動
4 まとめ
4 地方会の現状と課題(石合純夫)
1 地方会成立から役割強化への道のり
2 地方会の現状と課題
5 学会会則の諸問題(椿原彰夫)
1 定款の成立とその変遷
2 その他の会則について
3 会則外取り決めについて
4 会則の作成に関わる委員会活動
5 今後の問題点
6 医療倫理(赤居正美)
1 なぜ医療倫理か
2 医学研究の計画
3 医学研究の遂行
4 医学研究の成果
5 違法行為
6 まとめ
7 学会運営上の危機管理─東日本大震災の経験をふまえて─(里宇明元)
1 危機管理の重要性
2 東日本大震災における対応
3 今後に備えて
第5章 各種疾患・障害の動向
1 脳卒中のリハビリテーション(正門由久)
1 脳卒中の疫学
2 脳卒中リハビリテーションのシステム・流れ
3 ガイドライン・クリニカルパスの動向
4 帰結研究の動向
5 最近の進歩─評価・訓練法・研究のトピックス
6 今後の課題
2 外傷性脳損傷のリハビリテーション(中島八十一)
1 疫学・人口動態情報
2 リハビリテーションのシステム
3 ガイドラインの動向
4 帰結研究の動向
5 最近の進歩と研究の方向性
6 今後の課題
3 脊髄損傷のリハビリテーション(横山 修)
1 疫学調査
2 リハビリテーションのシステムとクリニカルパス
3 予後診断学
4 最近の進歩─評価・訓練法・研究のトピックス
5 社会復帰とレクリエーション・スポーツ
6 今後の課題
4 小児疾患のリハビリテーション(朝貝芳美)
1 各疾患の動向
2 障害児(者)福祉の動向
3 障害児(者)をめぐる医療の動向
4 障害児施設の動向
5 障害児教育の動向
5 切断のリハビリテーション(陳 隆明)
1 切断の疫学
2 切断のリハビリテーション
3 切断のリハビリテーションのクリニカルパス
4 切断者のリハビリテーションに関するEBM
5 最近の進歩
6 今後の課題
6 骨関節疾患のリハビリテーション(久保俊一)
1 対象疾患の疫学・人口動態
2 リハビリテーションのシステムとクリニカルパス
3 ガイドラインの動向
4 Outcome研究の動向
5 最近の進歩と今後の展開
7 関節リウマチのリハビリテーション(水落和也)
1 対象疾患のリハビリテーションに関連した疫学
2 リハビリテーションのシステム・流れ
3 ガイドライン・クリニカルパスの動向
4 リハビリテーションアプローチの帰結研究の動向
5 最近の進歩
6 展望
8 神経筋疾患のリハビリテーション─末梢神経・筋疾患および中枢神経系変性疾患等について─(生駒一憲)
1 疾患ならびに障害の疫学
2 リハビリテーション医療の動向
3 種々の研究活動
4 今後の課題
9 内部障害のリハビリテーション─総論,腎・肝疾患(上月正博)
1 急増する内部障害者
2 内部障害リハビリテーションのシステム・流れ
3 内部障害のリハビリテーションに関するガイドライン・クリニカルパスの動向
4 内部障害のリハビリテーションにおける最近の進歩
5 今後のわが国における内部障害リハビリテーションの発展と日本リハビリテーション医学会の役割・将来
10 内部障害のリハビリテーション─心疾患(牧田 茂)
1 わが国における心疾患の疫学
2 心臓リハビリテーションのシステム
3 心臓リハビリテーションの新たな展開
4 心臓リハビリテーションにおける帰結研究の動向
5 心臓リハビリテーションにおける最近の進歩
6 心臓リハビリテーションにおける今後の課題─リハビリテーション医学との新たな関係
11 内部障害のリハビリテーション─呼吸器疾患(花山耕三)
1 対象疾患とその疫学
2 呼吸リハビリテーションの流れ
3 ガイドラインの動向
4 Outcome研究の動向
5 最近の進歩
6 今後の課題
12 がんのリハビリテーション(辻 哲也)
1 疫学
2 歴史
3 がん医療におけるリハビリテーションの役割
4 最近の進歩
5 今後の課題
13 摂食・嚥下障害のリハビリテーション(加賀谷斉・才藤栄一)
1 歴史・疫学
2 リハビリテーションシステム
3 ガイドライン
4 評価法
5 帰結研究
6 最近の進歩
7 今後の課題
付録
1 定款
2 組織図
3 会員数の推移
4 役員,代議員,委員会等名簿
5 Honorary/Corresponding Member一覧
6 歴代理事長就任時の挨拶文(第4,5,6 代)
7 重要事項年表
8 論文賞一覧
9 海外研究・研修助成一覧
10 関連ホームページ
11 学術集会年表
12 リハニュース特集一覧
13 学術集会における一般演題の分野別順位
14 雑誌に掲載された論文の分野別年次推移
索引
あとがき
第1章 リハビリテーション医学の現状と歩み
1 リハビリテーション医学の現状と歩み(里宇明元)
1 リハビリテーション医学と日本リハビリテーション医学会の歴史
2 公益法人格取得までの歩み
3 リハビリテーション医療の現状と課題
4 リハビリテーション医学教育の現状と課題
5 リハビリテーション医学研究の現状と課題
6 国際活動の現状と課題
7 50 周年記念事業の実施
8 未来に向けて
2 リハビリテーション行政の動向(水間正澄)
A リハビリテーションと行政施策の現状
1 リハビリテーションとは
2 障害者基本法と障害者対策に関する新長期計画
B 社会福祉とリハビリテーション
1 社会保障とは
2 医療とリハビリテーション
C 社会福祉基礎構造改革と今後の障害保健福祉施策
1 戦前および戦後の社会福祉
2 社会変動と社会福祉需要の変化
3 今後の障害者保健福祉対策
第2章 リハビリテーション医学の教育・研究の現状と課題
1 リハビリテーション医学教育の動向(芳賀信彦)
A リハビリテーション医学卒前教育
1 リハビリテーション医学卒前教育の現状
B リハビリテーション医学卒後教育
1 新医師臨床研修制度(2004 年)への対応
2 医師卒後研修会
3 研修施設
4 生涯教育研修会
2 専門医,認定臨床医制度(菊地尚久)
A 専門医制度
1 専門医制度の発足
2 専門医制度の改革
3 学会認定医制協議会・専門医認定制協議会との関係
4 専門医会の発足と発展
5 専門医の現状と問題点
B 認定臨床医制度
1 認定臨床医の現状とそれをとりまく状況
2 今後の課題
3 関連職種の現状と課題
A 主なリハビリテーション医療関連職(渡部一郎)
1 理学療法士(PT:Physical Therapist)
2 作業療法士(OT:Occupational Therapist)
3 言語聴覚士(ST:Speech─Language─Hearing Therapist)
4 義肢装具士(PO:Prosthetist and Orthotist)
5 臨床心理士(CP:Clinical Psychologist)
6 日本リハビリテーション医学会の関連専門職への対応
B 主な福祉・介護関連職(住居広士)
1 主な福祉・介護関連職に国家資格が創設されるまでの変遷と現状
2 社会福祉士と精神保健福祉士
3 介護福祉士
4 介護支援専門員(ケアマネジャー)
4 リハビリテーション医学研究の動向(長岡正範)
1 学術集会一般演題の動向
2 学術誌掲載論文の動向
3 わが国からの情報発信
4 多施設共同研究の動向
5 今後の課題
5 データ・マネジメント・システムの概要と課題(近藤克則)
1 データ・マネジメント・システム(DMS)開発の背景
2 開発の目的
3 データ・マネジメント・システム(DMS)の概要
4 データベースの概要
5 データ・マネジメント・システム(DMS)開発の到達点
6 今後の可能性と課題
6 リハビリテーション医学における評価法の現状(目谷浩通・佐浦隆一)
1 評価法使用動向調査
2 使用動向の経年的変化
7 リハビリテーション医学関連用語の現状(根本明宜・朝貝芳美)
1 学術用語と専門用語,集合知という考え方
2 日本リハビリテーション医学会用語集の歴史
3 他学会の状況,用語に関する最近の話題
第3章 リハビリテーション医学と社会保障制度
1 リハビリテーション医療と社会保障制度(樫本 修)
1 身体障害者福祉法
2 障害者施策の国際的動向とわが国
3 社会福祉基礎構造改革
4 支援費制度
5 障害児者施設のサービス評価基準
6 障害者施策の実現と障害者自立支援法
7 成年後見制度
8 障害者支援施設とリハビリテーション
9 障害児施設とリハビリテーション
10 整備法から障害者総合支援法へ
11 障害者数
12 リハビリテーション医療連携システム
2 医療保険をめぐる諸問題(吉永勝訓)
1 医療保険制度の変遷とリハビリテーション
2 リハビリテーションに関わる診療報酬
3 介護保険をめぐる諸問題(石川 誠)
1 背景─高齢者および要介護認定者の増加
2 介護保険料とその地域格差
3 介護保険による介護サービス
4 介護支援専門員の質
5 地域包括ケア体制の整備・推進
4 障害認定をめぐる諸問題(伊藤利之)
1 問題の所在
2 障害認定に関わる新たな課題
3 今後の展望
5 福祉用具研究開発の動向(越智文雄)
1 福祉用具の位置づけと研究開発の基本理念
2 福祉用具とは
3 福祉用具の分類
4 福祉用具の使用状況,市場規模
5 研究・開発体制
6 福祉用具の研究開発および普及の促進に関する法律(福祉用具法)
7 福祉用具の評価と標準化
8 福祉用具をめぐる国際的な動き
9 リハビリテーション科医の福祉用具への関与
第4章 日本リハビリテーション医学会としての活動と取り組み
1 学会誌発行の現状と課題(川平和美)
1 学会誌の正式名称の変更
2 電子投稿システムへの移行と投稿規定の改訂
3 投稿論文への査読システムの変更
4 掲載論文数と投稿論文数
5 筆頭著者の非学会員への拡大と将来の英文誌化
6 学術情報のデータベース
7 複写に関する著作権の委託
8 東日本大震災への対応
9 学会誌特別号の発行
10 論文賞選考
2 広報活動と情報技術(菅 俊光)
1 情報技術(IT)を取り巻く社会状況
2 日本リハビリテーション医学会の広報活動
3 今後の展望
3 国際協力と国際学会の動向
A 国際協力における諸問題(志波直人)
1 国際交流推進活動の概要
2 科学論文の国際化
3 まとめ
B 国際学会の動向(赤居正美)
1 ISPRM
2 AOSPRM
3 運動器の10年(Bone & Joint Decade)運動
4 まとめ
4 地方会の現状と課題(石合純夫)
1 地方会成立から役割強化への道のり
2 地方会の現状と課題
5 学会会則の諸問題(椿原彰夫)
1 定款の成立とその変遷
2 その他の会則について
3 会則外取り決めについて
4 会則の作成に関わる委員会活動
5 今後の問題点
6 医療倫理(赤居正美)
1 なぜ医療倫理か
2 医学研究の計画
3 医学研究の遂行
4 医学研究の成果
5 違法行為
6 まとめ
7 学会運営上の危機管理─東日本大震災の経験をふまえて─(里宇明元)
1 危機管理の重要性
2 東日本大震災における対応
3 今後に備えて
第5章 各種疾患・障害の動向
1 脳卒中のリハビリテーション(正門由久)
1 脳卒中の疫学
2 脳卒中リハビリテーションのシステム・流れ
3 ガイドライン・クリニカルパスの動向
4 帰結研究の動向
5 最近の進歩─評価・訓練法・研究のトピックス
6 今後の課題
2 外傷性脳損傷のリハビリテーション(中島八十一)
1 疫学・人口動態情報
2 リハビリテーションのシステム
3 ガイドラインの動向
4 帰結研究の動向
5 最近の進歩と研究の方向性
6 今後の課題
3 脊髄損傷のリハビリテーション(横山 修)
1 疫学調査
2 リハビリテーションのシステムとクリニカルパス
3 予後診断学
4 最近の進歩─評価・訓練法・研究のトピックス
5 社会復帰とレクリエーション・スポーツ
6 今後の課題
4 小児疾患のリハビリテーション(朝貝芳美)
1 各疾患の動向
2 障害児(者)福祉の動向
3 障害児(者)をめぐる医療の動向
4 障害児施設の動向
5 障害児教育の動向
5 切断のリハビリテーション(陳 隆明)
1 切断の疫学
2 切断のリハビリテーション
3 切断のリハビリテーションのクリニカルパス
4 切断者のリハビリテーションに関するEBM
5 最近の進歩
6 今後の課題
6 骨関節疾患のリハビリテーション(久保俊一)
1 対象疾患の疫学・人口動態
2 リハビリテーションのシステムとクリニカルパス
3 ガイドラインの動向
4 Outcome研究の動向
5 最近の進歩と今後の展開
7 関節リウマチのリハビリテーション(水落和也)
1 対象疾患のリハビリテーションに関連した疫学
2 リハビリテーションのシステム・流れ
3 ガイドライン・クリニカルパスの動向
4 リハビリテーションアプローチの帰結研究の動向
5 最近の進歩
6 展望
8 神経筋疾患のリハビリテーション─末梢神経・筋疾患および中枢神経系変性疾患等について─(生駒一憲)
1 疾患ならびに障害の疫学
2 リハビリテーション医療の動向
3 種々の研究活動
4 今後の課題
9 内部障害のリハビリテーション─総論,腎・肝疾患(上月正博)
1 急増する内部障害者
2 内部障害リハビリテーションのシステム・流れ
3 内部障害のリハビリテーションに関するガイドライン・クリニカルパスの動向
4 内部障害のリハビリテーションにおける最近の進歩
5 今後のわが国における内部障害リハビリテーションの発展と日本リハビリテーション医学会の役割・将来
10 内部障害のリハビリテーション─心疾患(牧田 茂)
1 わが国における心疾患の疫学
2 心臓リハビリテーションのシステム
3 心臓リハビリテーションの新たな展開
4 心臓リハビリテーションにおける帰結研究の動向
5 心臓リハビリテーションにおける最近の進歩
6 心臓リハビリテーションにおける今後の課題─リハビリテーション医学との新たな関係
11 内部障害のリハビリテーション─呼吸器疾患(花山耕三)
1 対象疾患とその疫学
2 呼吸リハビリテーションの流れ
3 ガイドラインの動向
4 Outcome研究の動向
5 最近の進歩
6 今後の課題
12 がんのリハビリテーション(辻 哲也)
1 疫学
2 歴史
3 がん医療におけるリハビリテーションの役割
4 最近の進歩
5 今後の課題
13 摂食・嚥下障害のリハビリテーション(加賀谷斉・才藤栄一)
1 歴史・疫学
2 リハビリテーションシステム
3 ガイドライン
4 評価法
5 帰結研究
6 最近の進歩
7 今後の課題
付録
1 定款
2 組織図
3 会員数の推移
4 役員,代議員,委員会等名簿
5 Honorary/Corresponding Member一覧
6 歴代理事長就任時の挨拶文(第4,5,6 代)
7 重要事項年表
8 論文賞一覧
9 海外研究・研修助成一覧
10 関連ホームページ
11 学術集会年表
12 リハニュース特集一覧
13 学術集会における一般演題の分野別順位
14 雑誌に掲載された論文の分野別年次推移
索引
あとがき








