やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第4版の序
 1987年6月に本書が加倉井周一先生を編者として初版されて以来,1990年11月には第2版が,2003年2月には第3版が出版された.飛松好子は第3版から著者の一人に加えていただいたのであるが,そのときに,加倉井周一先生より「後は君に任せるから」といわれ,深く考えもせずに「はい」と答えたことを覚えている.その後,2008年1月に加倉井周一先生はご病気で亡くなられた.生前何かとかわいがっていただいた私は,同じく義肢装具に関わる仕事を専らとするようになっていたが,これも加倉井周一先生のおかげである.
 さて,第3版を出版してから早10年の時が過ぎようとし,そろそろ次の版が欲しいと思い始めたとき,生前の加倉井先生の言葉を思い出した.何とか意志を継ぎたいと思ってはいたが,とても一人では無理である.そこで,義肢装具士であり,国立障害者リハビリテーションセンター学院義肢装具学科主任教官である高嶋孝倫先生にお願いして,一緒に編集をすることとなった.
 このたびの編集の方針は,これまで通り執筆を義肢装具士と医師とで分担し,それぞれの専門性を発揮してもらうこととした.また,それぞれの分野の専門家に分担執筆していただくこととした.そのために個性豊かな文章にあふれ,時には編者の意向を通すこともあって,一部の執筆者の方には,無理をお願いすることにもなった.この場を借りてお詫び申し上げる.一方で,執筆者の個性あふれる文章を生かしたいとも考えたので,統一性のとれていない部分もあろうかと思うが,それぞれの著者の装具にかける思いを感じ取っていただけたら幸いである.
 このように執筆者が多かったので,医歯薬出版編集部には大変ご迷惑をかけた.何度も国立障害者リハビリテーションセンターに足を運んでいただき,編集作業に取り組み,遅い執筆者を励ますなど,編集部の努力があってこそ出版にこぎつけたと言っても過言ではない.編者を代表してお礼申し上げる.
 最後に生前この本の編集に力を注ぎ,第3版までの編集を勤めた加倉井周一先生のご冥福をお祈りするとともに,この版を捧げたいと思う.生前,あまり褒めていただいた覚えはないのだが,ともあれ無事出版にこぎつけることができて安堵している.義肢装具分野の発展と教育に役立てていただけたら幸いである.
 2013年1月
 編者を代表して
 飛松 好子

第3版の序
 本書は,義肢装具士の教本として1987年6月に初版,1990年11月に第2版が出版されたが,幸いにも義肢装具士養成校ならびに理学療法士・作業療法士養成校の教科書として多くの人々に愛読されてきた.しかしこの間の装具領域の進歩は著明なものがあり,内容を大幅に改めるべき時期に到達したので第3版に取り組んだ.
 第3版ではこれまでの本書の以下の基本方針を踏襲するとともに,執筆者の大幅な変更を行った.
 1)医師(装具の概念,適応,構成要素,チェックポイント担当)と義肢装具士(製作担当)の共同執筆の形式を遵守する.
 2)装具の種類が多いことと紙面の制約のため,製作法は代表的なもののみを取り上げる.
 3)装具の構成部品は既製品(prefabricated components)を最大限利用する.
 4)用語は「福祉関連機器用語(義肢・装具部門)」JIS T 0101-1997 による.
 また各章で内容を改めた箇所は以下のとおりである.
 ・「総論」は全面的に書き直すとともに,Evidence-Based Practiceとしての装具療法の必要性を強調した.
 ・「整形外科靴」では,ドイツ流の整形外科靴の設計,製作法を重点的に取り上げた.
 ・「下肢装具」では,新たに股装具,対麻痺装具を加えた.
 ・「体幹装具」は全面的に書き直すとともに,側彎症治療装具の現状と問題点に留意した.
 ・「上肢装具」では,指装具,手関節装具,小児の手,火傷用スプリント,肘装具を新しく加えた.
 本書がわが国の装具学のレベルアップに貢献することを期待してやまない.
 2003年2月
 加倉井 周一

第2版の序
 本書の初版が出たのは1987年6月であったが,その後3年間に幸いにも多くの読者の好評を得て増刷を重ねることができた.この間,技術の進歩もさることながら,義肢装具士法の施行に伴う指定講習会ならびに国家試験も順調に進み,さらには1989年11月のISPO神戸世界大会も成功裏に終わり,わが国の義肢装具のレベルも飛躍的に高まりつつあるといっても過言ではない.
 ところでわが国では,これまで義肢装具に関する書物は数多く刊行されてきたが,装具学というタイトルをつけたのは,本書の姉妹書である義肢学とならんで初めてである.もとより義肢装具は患者・身体障害者に対する応用技術の一つではあるが,正確な義肢装具を作成・適合させるためには医学的知識とならんで,バイオメカニクス,材料学,製作加工法,患者への適合学(man-machin interface)などを集大成する必要があり,これらがきちんと学問的にまとまって初めて高度の製作技術(たとえば諸外国で試みられているCAD/CAMによる装具製作)が実用普及化するものと考えている.このような立場からみると,残念ながらわが国の装具のレベルは下肢装具,一部の体幹装具を除きまだまだ研究を重ねる必要があるように思われる.
 もとより限られたページ数の中に装具学のすべてを網羅することは不可能であるが,初版以来できるだけup-to-dateな内容をコンパクトにまとめる努力をはらってきたつもりである.
 さて改訂第2版では,下記の内容変更を行った.
 (1)義肢装具士の誕生に伴うチームアプローチの必要性,採寸・採型など特殊行為制限項目について説明を加えるとともに,日整会,リハ医学会がまとめた義肢装具統一処方箋の変更(これまで1 枚であった装具処方箋を,上肢・下肢・体幹装具処方箋に3分割した)について説明した(総論).
 (2)靴のバイオメカニクスに関する章を設けるとともに,臨床的に製作頻度の高いUCBL靴インサートの製作法を加えた(整形靴).
 (3)金属製短下肢装具の製作法にtibial torsionの概念(Lahneis)を設けるとともに,対麻痺患者に重要なScott-Craig長下肢装具の説明を加えた(下肢装具).
 (4)さまざまな頸椎装具の生体工学的効果一覧とヨーロッパの側彎症装具の状況を加えた(体幹装具).
 本書がわが国の装具のレベルアップにささやかな貢献ができることを期待するとともに,今後ともより一層内容の充実をはかっていきたい.
 1990年10月
 加倉井 周一


 装具は古くから整形外科の保存療法の有力な手段として,また最近ではリハビリテーション医学の領域で非常に重要な位置を占めているにもかかわらず,必ずしも体系化が十分成されなかったきらいがある.その理由は多々あるが,疾患―機能障害と装具のデザイン,材料,機能との対応が単純な数式ではなく複雑な方程式のように幾つもの回答があることが最大の特徴であり,この点が義肢と大きく異なる所以であろう.
 装具が患者に真に役立つためには,処方する医師ならびに関連スタッフとそれを受けて製作する製作技術者のコミュニケーションが大切であることは言うまでもないことである.製作技術者のレベルを高めるためには義肢装具士の資格制度が必要なことは論をまたないが,永年のわれわれの努力と行政当局の御理解により,この程ようやく義肢装具士の資格制度が正式に発足するはこびになった.今後は義肢装具士に要求されるカリキュラムの検討,すでに業務についている人達に対する経過措置の講習会の開催,ならびに国家試験の実施など多くの事項に対処しなければならない.いずれにせよまず要求されるものは研修のための教本であり,その作成が急がれる次第である.日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会・日本義肢協会・日本義肢装具製作技術者協会の代表者で構成している義肢装具士身分制度推進協議会では,永年資格制度導入の際の具体的な諸問題の検討とあわせて義肢学・装具学の教本の作成についての企画を重ねてきたが,幸いにも医歯薬出版(株)ならびに各執筆者のご協力を得てようやく本書の刊行にいたった次第である.
 わが国ではすでに装具に関する成書は幾つかあるが,製作技術者のための教本はかつて故飯田卯之吉氏の「義肢装具製作教程」のうち義肢編は完成したものの装具については未完のままになっており,今日にいたるまで皆無である.
 今回刊行した本書の狙いは,以下のとおりである.
 (1)義肢装具士にとって必要な医学の基礎知識(解剖学・patho-mechanics)を分かりやすくまとめた.
 (2)個々の装具について概念・適応・構成要素ならびにチェックポイントは医師が,製作は装具士が分担し共同執筆の形をとった.
 (3)装具の種類が多いことと紙面の制約のために,製作法は代表的なもののみを取り上げざるをえなっかたが,読者の便をはかるためにできるだけ多くの図・写真を加えた.
 (4)最近の傾向をふまえて,装具の構成部品は既製品(prefabricated components)を最大限利用することを原則とし,個々の部品や材料の説明はできる限り少なくした.また採型・採寸時の注意,陽性モデル修正,アライメント・適合を重視した.
 (5)用語は「福祉関連機器用語(義肢・装具部門)」JIS T 0101-1986 によった.
 先にも述べたように本書は一義的には装具製作技術者を対象としたものであるが,装具にかかわりのある医師・セラピスト諸氏にもお役に立つものと確信する次第である.内容については十分意をつくしたつもりであるが,ご意見・ご批判をいただければ幸いである.本書がわが国の装具のレベルアップに少しでもお役に立つことができれば編者としてこれにまさる喜びはない.今後とも各方面の方々のご支援を切に願ってやまない.
 1987年6月
 加倉井 周一
 第4版の序
 第3版の序
 第2版の序
 序

総論
  A. 装具・装具療法とは
  B. 装具の基本構造
  C. 装具の基本原則
  D. 装具の分類
  E. 装具の処方
  F. 装具の適合判定
  G. 装具療法における効果判定
  H. 装具の支給にかかわる法制度
  文献
  付表1 上肢装具の分類
  付表2 下肢装具の分類
  付表3 体幹装具の分類
  付表4 上肢装具処方箋(新規・再交付・修理)
  付表5 下肢装具処方箋(新規・再交付・修理)
  付表6 体幹装具処方箋(新規・再交付・修理)
  付表7 補装具の支給体系一覧表
    (飛松好子)

I 靴型装具と足底装具
 1 総論
  A. 足の構造
   1)骨格と関節
   2)足部の筋
   3)足部の運動
   4)足のアーチ
   5)足趾の形態
  B. 足の生理
   1)足部の感覚
   2)足部の循環
  C. 足の成長
  D. おもな足部変形と原因
  E. 靴インサートの適応と処方
  F. 整形靴の適応疾患と処方
    (加賀谷斉,才藤栄一)
 2 一般の靴と靴型装具
  A. 概念と用語について
  B. 一般靴とも共通する靴の基本構造
   1)皮革靴の構造と部品名称
   2)靴の高さ
   3)靴の開き
   4)靴のサイズ
  C. 靴型
   1)概念と基本形状
   2)底型とつま先形状の決定
   3)靴インサートと一体式の靴型
   4)特殊な靴型形状
  D. 靴型装具の特殊構造
   1)靴型装具の構造強度を高める補正
   2)ヒールの種類と特殊なヒール
   3)靴底の補正
   4)靴の補高
   5)足底圧分散
    (高嶋孝倫)
  E. 靴型装具の材料
   1)アッパー
   2)ライニング,表面材
   3)月形しん,先しんなど
   4)シャンク
   5)底材
   6)靴インサート
  F. 製作方法
   1)採型・採寸・トレース
   2)底型の設計
   3)靴型の製作
   4)靴インサートの製作
   5)仮合わせ(適合チェック)
   6)アッパーの製作
   7)カウンター(月形しん),先しん
   8)つり込み
   9)シャンクの取り付け
   10)底付け
    (丸山貴之)
  G. チェックポイント
    (芳賀信彦)
 3 足底装具
  A.UC-BLシューインサート
   1)概念と基本構造
   2)製作方法
    (高嶋孝倫)
   3)チェックポイント
    (芳賀信彦)
  B. 除圧を目的とした足底挿板
   1)概念と基本構造
    (高嶋孝倫)
   2)チェックポイント
    (芳賀信彦)
  C. 外側ウェッジ
   1)概念
    (高嶋孝倫)
   2)チェックポイント
    (芳賀信彦)
 4 足趾装具
  A. 適応疾患・症状と目的
    (芳賀信彦)
  B. 概念と構造
   1)外反母趾用装具
   2)槌趾用装具
    (高嶋孝倫)
  文献
II 下肢装具
 1 総論
  A. 下肢の構造
   1)解剖・機能解剖
  B. 下肢装具の処方
   1)概念
  C. 下肢のおもな変形
   1)関節可動性に関する変形
   2)骨形状に関する変形
   3)足部や下肢の変形を主体とする疾患
  D. 正常歩行と病的歩行
   1)歩行周期
   2)病的歩行
    (浅見豊子)
  E. 下肢装具の分類と構成要素
  F. 継手の軸位と要素部品の位置について
   1)股継手
   2)膝継手
   3)足継手
   4)関節軸と継手軸の不一致によって生じる現象
  G. 下肢装具のメカニクス
   1)3点固定の原理
   2)モーメントのつりあい
   3)短いレバーアーム
   4)装具の剛性と強度
   5)短下肢装具による自由度の拘束と運動の抑制
    (高嶋孝倫)
 2 短下肢装具
  A. 短下肢装具の概念
  B. 構成要素
   1)下腿支持部
   2)足継手
   3)足部
   4)その他付属品
    (高嶋孝倫)
  C. 適応(疾患と装具)
    (浅見豊子)
  D. 金属支柱構造の短下肢装具
   1)両側支柱の構造
   2)金属材料について
   3)製作方法
    (高嶋孝倫)
   4)チェックポイント
    (浅見豊子)
  E. プラスチック短下肢装具
   1)種類と構造
   2)プラスチック材料
   3)シューホーン型の製作方法
    (高嶋孝倫)
   4)チェックポイント
    (浅見豊子)
   5)その他のプラスチック短下肢装具
  F. 機能的分類
   1)底屈:制限,背屈:フリー,弱い抵抗
   2)底屈:制動,背屈:フリー
   3)底屈:制動,背屈:抵抗がある
  G. 装具歩行の例
   1)立脚相初期(踵接地直後)
   2)立脚中期
   3)立脚相後半
   4)遊脚相
   5)短下肢装具による立位
    (高嶋孝倫)
 3 長下肢装具
  A. 概念と構成要素
   1)構成要素のバリエーション
   2)膝継手
   3)水平面の軸位について
   4)膝当て
    (高嶋孝倫)
  B. 適応(適応疾患と構成要素の関連性)
    (緒方 徹)
  C. 両側支柱付長下肢装具の製作方法
   1)トレース
   2)採寸
   3)部品のレイアウト
   4)支柱・半月の曲げ加工
    (高嶋孝倫)
  D. チェックポイント
    (緒方 徹)
 4 膝装具
  A. 概念
   1)異常可動性の抑制
   2)可動域の制限
   3)変形・拘縮に対する矯正
   4)保温と適度な加圧(サポーター)
  B. 構成要素
   1)大腿支持部,下腿支持部
   2)膝継手
   3)膝当て,膝パッド,ストラップ類
   4)サポーター
    (高嶋孝倫)
  C. 膝装具の適応疾患
   1)膝不安定性
   2)膝蓋骨脱臼・亜脱臼
   3)Osgood-Schlatter病
   4)変形性膝関節症(osteoarthrosis of the knee;膝OA)
  D. チェックポイント
    (平岡久忠)
 5 股装具
  A. 概念
  B. 構成要素
  C. 特殊な股装具
   1)SWASH(standing walking and sitting hip orthosis)
   2)ツイスター
    (高嶋孝倫)
  D. 適応(適応疾患と構成要素の関連性)
  E. チェックポイント
    (緒方 徹)
 6 免荷装具
  A.PTB免荷装具
   1)基本構造と構成要素
    (野坂利也)
   2)適応(適応疾患と構成要素の関連性)
   3)チェックポイント
    (緒方 徹)
  B. 坐骨支持免荷装具
   1)基本構造と構成要素
    (野坂利也)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (緒方 徹)
 7 骨盤帯長下肢装具
  A. 基本構造と構成要素
   1)骨盤帯
   2)股継手
    (高嶋孝倫)
  B. 適応(疾患と装具)
    (緒方 徹)
 8 対麻痺用装具
  A. 基本構造と構成要素
   1)両長下肢装具
   2)骨盤帯長下肢装具
   3)パラウォーカー
   4)RGO(reciprocating gait orthosis)
   5)内側股継手
   6)hybrid assistive system(HAS)
   7)立位保持用装具(スタビライザー)…
   8)パラポジウム
    (高嶋孝倫)
  B. 適応(疾患と装具)
    (緒方 徹)
 9 先天性内反足の装具
  A. 内反足の装具療法と装具の目的
  B. デニスブラウン装具
   1)概念と適応
    (芳賀信彦)
   2)構造
   3)製作
  C. その他の内反足装具
   1)靴型装具
    (中村喜彦)
 10 先天性股関節脱臼装具
  A. 概念と適応(治療概念と装具療法)
    (芳賀信彦)
  B. 種類と構造
    (中村喜彦)
  C. チェックポイント
    (芳賀信彦)
 11 ペルテス病装具
  A. 基本構造と構成要素
   1)トライラテラル型(Tachdjian型)
   2)改良型ポーゴスティック型
   3)西尾式外転免荷装具
   4)SPOC装具
   5)スコティッシュライト型(アトランタ型)
   6)股外転装具
   7)トロント型
   8)ニューイントン型
   9)バチェラー型
    (高嶋孝倫)
  B. 適応(治療概念と装具療法)
  C. チェックポイント
    (芳賀信彦)
  文献
III 体幹装具
 1 総論
  A. 体幹の構造
   1)体幹の骨性要素
   2)体幹の筋肉
  B. 体幹のランドマーク
  C. 体幹の運動
   1)頸部の運動
   2)体幹の運動
  D. 脊柱にかかる荷重
  E. 体幹装具の処方
    (飛松好子)
  F. 体幹装具の分類と構成要素
   1)骨盤帯(pelvic band)
   2)胸椎バンド(thoracic band)
   3)支柱(uprights)
   4)肩甲間バンド(interscapular band)
   5)腹部前当て(abdominal support)
    (栗山明彦)
 2 頸椎装具
  A. 概念と分類
    (栗山明彦)
  B. 適応(疾患と装具)
   1)変性疾患
   2)外傷保存療法
   3)頸椎術後
    (山室健一)
  C. 構造
   1)頸椎カラー(cervical collar)
   2)ワイヤーフレーム式(wire collar)
   3)フィラデルフィアカラー(Philadelphia collar)
   4)支柱式(post appliances)
    (栗山明彦,山室健一)
 3 頸胸椎装具
  A. 概念と分類
    (栗山明彦)
  B. 適応(疾患と装具)
    (山室健一)
  C. 構造
   1)モールド式(molded type)
   2)SOMIブレース(sterno occipital mandibular immobilizer brace)
   3)ヘイロー装具(Halo brace)
    (栗山明彦,山室健一)
 4 胸腰仙椎装具
  A. 概念と分類
    (栗山明彦)
  B. 適応(疾患と装具)
    (飛松好子)
  C. 構造
   1)軟性コルセット(thoraco lumbo sacral corset)
   2)テイラー型(Taylor type)
   3)ナイトテイラー型(Knight-Taylor type)
   4)スタインドラー型(Steindler type)
   5)モールド式(molded type)
   6)ジュエット型(Jewett type)
    (栗山明彦,飛松好子)
 5 腰仙椎装具
  A. 概念と分類
    (栗山明彦)
  B. 適応と構造
   1)軟性コルセット(lumbo sacral corset)
   2)チェアバック型(chairback type)
   3)ナイト型(Knight type)
   4)ウィリアムス型(Williams type)
   5)モールド式(molded type)
    (栗山明彦,久野木順一)
 6 仙腸装具
  A. 概念と分類
    (栗山明彦,久野木順一)
 7 側弯症装具
  A. 側弯症装具の概念と分類
   1)側弯症装具の種類
    (中村喜彦)
   2)側弯症治療における装具療法
    (白土 修)
  B. ミルウォーキー型
   1)概念と構造
    (中村喜彦)
   2)適応(疾患と装具)
    (白土 修)
   3)チェックポイント
  C. アンダーアーム型
   1)概念
    (中村喜彦)
   2)適応(疾患と装具)
    (白土 修)
   3)構造と製作
    (中村喜彦)
   4)チェックポイント
    (白土 修)
  文献
IV 上肢装具
 1 総論
  A. 上肢・上肢帯の構造と機能
   1)上肢帯の大きな可動域
   2)肘関節,前腕,手関節
  B. 手の構造と機能
  C. 手がその機能を十分に発揮できるために必要なこと
   1)指が十分に可動するのに必要なこと
   2)手における腱の特徴
  D. 母指の特色
   1)CM関節の構造
   2)母指を作動させる筋
   3)母指の可動域
  E. 手の内在筋
   1)骨間筋
   2)虫様筋(lumbrical muscle)
   3)lateral bandと鷲手変形
   4)lateral bandとボタン穴変形
  F. 手の知覚と神経支配
  G. その他の機能解剖
   1)手根骨の概説
   2)CM関節の可動性
   3)指の長さの意味
   4)PIP関節角度とDIP関節の動きの調和
   5)指PIP関節の構造と病理
   6)指MP関節の構造と病理
  H. 手における軟部組織損傷治療の困難さ
   1)損傷された腱の治癒
   2)腱損傷治癒の進歩と課題
  I. 上肢装具の処方
    (大江隆史)
  J. 上肢装具の分類と構成要素
  K. 上肢装具のメカニクス
    (野坂利也)
 2 指装具
  A.DIP関節
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (三浦俊樹)
  B.PIP関節
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (三浦俊樹)
  C.MP関節
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (三浦俊樹)
  D. 屈曲ダイナミックスプリント(屈曲補助装具)
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応
   3)チェックポイント
    (森崎 裕)
  E. 母指IP関節
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (三浦俊樹)
  F. 母指MP関節
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (三浦俊樹)
  G. 母指CM関節
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (三浦俊樹)
 3 手関節装具
  A. 手背屈保持装具
   1)概念と適応
    (大江隆史)
   2)種類と構造
    (松本芳樹)
   3)チェックポイント
    (大江隆史)
  B. 伸展ダイナミックスプリント(伸展補助装具)
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (森崎 裕)
  C. 屈筋腱縫合後に対するスプリント
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応
   3)チェックポイント
    (森崎 裕)
  D. 関節リウマチのスプリント
   1)適応
   2)チェックポイント
 4 対立装具
  A. 短対立装具
   1)概念と種類
    (徳田章三)
   2)適応(疾患と装具)
   3)チェックポイント
    (飛松治基)
  B. 長対立装具
   1)概念
    (徳田章三)
   2)適応(疾患と装具)
    (飛松治基)
   3)構造と製作(ランチョ型)
   4)対立装具の付属品
    (徳田章三)
   5)チェックポイント
    (飛松治基)
 5 把持装具
  A. 概念
    (根岸和諭)
  B. 適応
    (飛松治基)
  C. 構造と種類
   1)構造
   2)種類
    (根岸和諭)
  D. チェックポイント
    (飛松治基)
 6 肘装具
  A. 概念と適応
   1)概念
   2)適応
    (畑 幸彦)
  B. 構造
    (松本芳樹)
 7 肩装具
  A. 肩外転装具
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
   2)適応
   3)チェックポイント
    (畑 幸彦)
  B. 肩甲骨保持装具
   1)適応
   2)チェックポイント
  C. 反復性肩関節前方脱臼用装具
   1)適応
  D. 肩鎖関節脱臼用装具
   1)適応
  E. アームスリング
   1)適応
   2)チェックポイント
    (畑 幸彦)
 8 上肢の骨折用装具
  A. 上腕骨骨幹部骨折
   1)適応
   2)チェックポイント
  B. 橈骨遠位端骨折
   1)適応
   2)チェックポイント
  C. 前腕回内外拘縮に対する装具
   1)概念と構造
    (松本芳樹)
 9 自助具とスプリント
  A. スプリント
   1)概念
   2)種類と構造
  B.BFO
  C.自助具
   1)概念
   2)自助具の目的と自助具
   3)自助具の条件
   4)スプリントと自助具
    (矢ア 潔)
  文献

 索引