はしがき
作業(occupation)は作業療法実践の基本である.仕事,生産的活動,遊びやレジャー,それに日常生活活動などはすべて作業遂行の構成領域に該当する.作業の意味を理解することは,変化をもたらすために与える治療機序の活用に大いに貢献する.作業療法では,変化とは過程そのものである.セラピストは他者における変化を支持する.われわれは変換(transformation)としての変化について述べている.
本書は,作業にとって不可欠な1つの要素,すなわち人間の運動をよりよく理解するための素晴らしい方策をもたらす.David GreeneとSusan Robertsが本書のなかで達成したものは,作業療法を学ぶ学生や臨床従事者に対して,人間と環境との関係という視点から,人間運動の理解にかみ合うアプローチを提供したことである.著者らは,本書で上下肢の運動学を検証するとともに,手根と手の正常運動学および病態運動学の両面からそれら機能の明確な説明を行っている.運動学やバイオメカニクスの学習が本書では,継続して登場するビネット(簡潔な人物描写)の形をかりて臨床問題と関連づけられることにより理解しやすいものとなるよう工夫されている.著者らはまた理解を損なわないように代数や三角関数を明確にしつつも,それにあまり重点を置きすぎないようにした…….これは簡単にはできない妙技である!
わたしは,本書は,学生の運動学やバイオメカニクスの理解を高めるうえでとくに成功を収めたものであろうと信じている.それぞれの章には,まずその内容の概要,キーとなる用語のリスト,それに問題解決型の応用問題が含まれている.Closer Lookでは,より複雑で理解困難と思われるトピックスをとりあげ,それをより深い視点で捉えられるような便宜を図った.さらにおのおのの章では教材が多くのイラストを通じて生き生きと活用されている.
能力があり,倫理的で,かつ技巧的なセラピストになるために要求される厳しさというものは,われわれが日々絶えず変化し続けながらも複雑なヘルスケア環境を改善し,さらに根拠に基づいた治療効果(evidence-based outcomes)を支える作業療法理論やモデルを発展させていくことにあるように思える.
この本をわれわれに提供してくれた著者らに賞賛を送りたい.本書は,学生の蔵書に加える重要な書籍の1つになるであろうし,また臨床で働く人達にとっては,きっとその生涯にわたり高い専門的能力を維持する一助となることだろう.
ボストン大学作業療法学部臨床助教授
Karen Jacobs,EdD,OTR/L,CPE,FAOTA
(マサチューセッツ州,ボストン)
著者序文
運動学やバイオメカニクスは臨床で働く人々にとって人間の運動活動を注意深く分析するうえで役に立つ.本書では,運動学の込み入った内容を作業療法実践と関係づけることにより探求してみる.各章ごとにわれわれは,長い人生経験を背景に,詳細な記述と関連する意義により一貫した総体的なものの見方ができるように重点をおいている.臨床と関連した問題は,本書を通じて個人の遭遇する問題として提示されている.問題の焦点は主にバイオメカニクス的観点におかれているが,問題に直面する個々のケースについてはより全体論的観点より提示されている.
付録Hでは,これら個人個人の状況が物語の形式で端的に要約されている.キャラクターはわれわれの知っている人々をフィクション化して寄せ集めたものであり,本書では何回も登場する.これらの人々は付録Hに五十音順に紹介されていて,おのおののケースの“より詳しい人物像”を即座に参照できるように工夫が凝らしてある.本書で登場する個々のキャラクターに対しては,年齢や人種,そして民族的背景といった多様性をできるだけ示すように試みた.
本書で登場するクライエントや医療スタッフは,さまざまな作業療法の場面を反映したものである.ビネットのなかでは,セラピストと助手が代わる代わる登場し,現実の臨床的役割を描き出している.多くの場合,その役割は相互に変換できるものであるが,ただ評価作業に関しては,助手よりはセラピストが行うのが普通である.なぜなら,評価はセラピストの主たる業務だからである.本書では助手をセラピスト助手と称しているが,作業療法業務に関わるセラピストも助手も個人を指す場合にはどちらもセラピストという名前でよんでいる.
・各章の概観
本書の第1部は5つの章からなり,哲学的問題に関連する他の領域からの基礎的情報を提供し,作業療法の運動学的側面へ寄与している.第1章では,最近の作業療法実践における運動学とバイオメカニクスの役割を位置づけている.第2章では,人間の筋骨格系および力学的な物理学の議論に必要な基本的語句や概念を提示しながら,新しい対話式アニメーションを紹介している.またこのアニメーションによりそれ以降の章における概念を学習する効率が高まるだろう.第3章では,重力がいかに運動に影響を及ぼすかをとりあげる一方で,第4,5章では,並進・回転力および運動を検証している.
最後の4つの章が第2部を構成し,本書の最初の半分を割いて提示された概念を人間の筋骨格系領域へと適用している.第6章は頭部と体幹を扱っている.第7,8章では上肢の近位および遠位関節を検証し,第9章は読者に下肢を紹介している.
第2版である本書の第2部では,初版で使用されたのと同様のcloser-look box形式を通して,実践と関連した情報を提供することに重点をおいている.それぞれの章は概要とキーとなる用語で始まる.closer-lookに加え,アニメーションと関連した多くの事項(webサイト)で本書で提示されているさまざまなトピックスを探すことができる.またおのおのの章は,解答・解析を求める応用問題形式で締めくくった.すべての解答や関連する論考は付録Cで取りあげている.読者は,ぜひ応用問題に挑戦し,最善を尽くしてそれぞれの問題を解き,その後に付録Cの解答を参照してほしい.
本書では全部で11の付録が付いている.すでに述べた登場人物のリスト(付録H)や応用問題の解答(付録C)に加え,これらの付録には,英国式度量衡の変換表,体節パラメータ,数学の簡単な復習,三角関数表,バイオメカニクスで用いる一般的な公式,雑誌の論文,図を使った筋の解剖学の簡単な復習,手指と手根モデルの作製のためのイラスト,学習目標が含まれる.用語解説によりまた複雑な用語理解を助ける便宜を図った.
・運動学をもとにいかに問題を解くか
学校での運動学の授業について,臨床で働く人々の誰に聞いても,その多くはサインやコサイン,多段階式の数学的解析,そして不慣れな計測単位への変換の話ばかりである.概して,臨床で働く人々は,学校での運動学の授業で「自分たちがしてきたことは何だったのか」と疑問に感じているだろうし,「実践で活用できる」問題解決のためのアプローチでは決してないときっと思っているに違いない.
本書では,人間の所作活動におけるバイオメカニクスや運動学的問題の解決に対し,きわめて異なったアプローチを行っている.セラピストが臨床的問題を解決するためにたどるだろう順序で情報を得られるよう,それぞれのシナリオは論理的経過に従っている.図(グラフ)を用いた解析はこのテキストのなかで利用されているが,数学はどうしても必要な場合に限ってのみ使われている.われわれは,読者が,提示された問題に対して明確な概念思考ができるよう教授することに努めるとともに,あまりなじみのない単位や過程に脱線しないよう心がけてきた.たとえば,トルクの絶対値を決定する際にキログラムをニュートンに変換することは正しい一方で,この変換が,日常の臨床の場におけるキログラムに慣れ親しんだ臨床で働く人々を混乱させる一面もある.さらに絶対値*でなく相対的な相違を強調する比較として考えれば,1つの筋書きを他のそれと比較する際には変換は不要なものであることがわかる.
われわれは,この非伝統的なアプローチにより,明確な思考および問題解決にとっての道具が提供できたと確信している.これらは臨床的実践の場で,日常の基本となる実際のクライエントの状況を完全に理解するのに重要な概念や思考プロセスである.これは「学校においてのみ」あなた方が行っているようなこととは別個のものである.
David Paul Greene
Susan L.Roberts
*原注:エンジニアとともに,複雑な適応機器,補装具,そして人間工学的道具のデザインに関わる臨床で働く人々にとって,より複雑で多段階式の問題解決法を付録Cに含めた.バイオメカニクスで,力学がいかに作用するかについての理解は,補装具の作成に関わるバイオエンジニアとともに,チームワークを要求されるセラピストにとって臨床問題の解決に必要となるデータを特定するのを助けてくれるだろう.
作業(occupation)は作業療法実践の基本である.仕事,生産的活動,遊びやレジャー,それに日常生活活動などはすべて作業遂行の構成領域に該当する.作業の意味を理解することは,変化をもたらすために与える治療機序の活用に大いに貢献する.作業療法では,変化とは過程そのものである.セラピストは他者における変化を支持する.われわれは変換(transformation)としての変化について述べている.
本書は,作業にとって不可欠な1つの要素,すなわち人間の運動をよりよく理解するための素晴らしい方策をもたらす.David GreeneとSusan Robertsが本書のなかで達成したものは,作業療法を学ぶ学生や臨床従事者に対して,人間と環境との関係という視点から,人間運動の理解にかみ合うアプローチを提供したことである.著者らは,本書で上下肢の運動学を検証するとともに,手根と手の正常運動学および病態運動学の両面からそれら機能の明確な説明を行っている.運動学やバイオメカニクスの学習が本書では,継続して登場するビネット(簡潔な人物描写)の形をかりて臨床問題と関連づけられることにより理解しやすいものとなるよう工夫されている.著者らはまた理解を損なわないように代数や三角関数を明確にしつつも,それにあまり重点を置きすぎないようにした…….これは簡単にはできない妙技である!
わたしは,本書は,学生の運動学やバイオメカニクスの理解を高めるうえでとくに成功を収めたものであろうと信じている.それぞれの章には,まずその内容の概要,キーとなる用語のリスト,それに問題解決型の応用問題が含まれている.Closer Lookでは,より複雑で理解困難と思われるトピックスをとりあげ,それをより深い視点で捉えられるような便宜を図った.さらにおのおのの章では教材が多くのイラストを通じて生き生きと活用されている.
能力があり,倫理的で,かつ技巧的なセラピストになるために要求される厳しさというものは,われわれが日々絶えず変化し続けながらも複雑なヘルスケア環境を改善し,さらに根拠に基づいた治療効果(evidence-based outcomes)を支える作業療法理論やモデルを発展させていくことにあるように思える.
この本をわれわれに提供してくれた著者らに賞賛を送りたい.本書は,学生の蔵書に加える重要な書籍の1つになるであろうし,また臨床で働く人達にとっては,きっとその生涯にわたり高い専門的能力を維持する一助となることだろう.
ボストン大学作業療法学部臨床助教授
Karen Jacobs,EdD,OTR/L,CPE,FAOTA
(マサチューセッツ州,ボストン)
著者序文
運動学やバイオメカニクスは臨床で働く人々にとって人間の運動活動を注意深く分析するうえで役に立つ.本書では,運動学の込み入った内容を作業療法実践と関係づけることにより探求してみる.各章ごとにわれわれは,長い人生経験を背景に,詳細な記述と関連する意義により一貫した総体的なものの見方ができるように重点をおいている.臨床と関連した問題は,本書を通じて個人の遭遇する問題として提示されている.問題の焦点は主にバイオメカニクス的観点におかれているが,問題に直面する個々のケースについてはより全体論的観点より提示されている.
付録Hでは,これら個人個人の状況が物語の形式で端的に要約されている.キャラクターはわれわれの知っている人々をフィクション化して寄せ集めたものであり,本書では何回も登場する.これらの人々は付録Hに五十音順に紹介されていて,おのおののケースの“より詳しい人物像”を即座に参照できるように工夫が凝らしてある.本書で登場する個々のキャラクターに対しては,年齢や人種,そして民族的背景といった多様性をできるだけ示すように試みた.
本書で登場するクライエントや医療スタッフは,さまざまな作業療法の場面を反映したものである.ビネットのなかでは,セラピストと助手が代わる代わる登場し,現実の臨床的役割を描き出している.多くの場合,その役割は相互に変換できるものであるが,ただ評価作業に関しては,助手よりはセラピストが行うのが普通である.なぜなら,評価はセラピストの主たる業務だからである.本書では助手をセラピスト助手と称しているが,作業療法業務に関わるセラピストも助手も個人を指す場合にはどちらもセラピストという名前でよんでいる.
・各章の概観
本書の第1部は5つの章からなり,哲学的問題に関連する他の領域からの基礎的情報を提供し,作業療法の運動学的側面へ寄与している.第1章では,最近の作業療法実践における運動学とバイオメカニクスの役割を位置づけている.第2章では,人間の筋骨格系および力学的な物理学の議論に必要な基本的語句や概念を提示しながら,新しい対話式アニメーションを紹介している.またこのアニメーションによりそれ以降の章における概念を学習する効率が高まるだろう.第3章では,重力がいかに運動に影響を及ぼすかをとりあげる一方で,第4,5章では,並進・回転力および運動を検証している.
最後の4つの章が第2部を構成し,本書の最初の半分を割いて提示された概念を人間の筋骨格系領域へと適用している.第6章は頭部と体幹を扱っている.第7,8章では上肢の近位および遠位関節を検証し,第9章は読者に下肢を紹介している.
第2版である本書の第2部では,初版で使用されたのと同様のcloser-look box形式を通して,実践と関連した情報を提供することに重点をおいている.それぞれの章は概要とキーとなる用語で始まる.closer-lookに加え,アニメーションと関連した多くの事項(webサイト)で本書で提示されているさまざまなトピックスを探すことができる.またおのおのの章は,解答・解析を求める応用問題形式で締めくくった.すべての解答や関連する論考は付録Cで取りあげている.読者は,ぜひ応用問題に挑戦し,最善を尽くしてそれぞれの問題を解き,その後に付録Cの解答を参照してほしい.
本書では全部で11の付録が付いている.すでに述べた登場人物のリスト(付録H)や応用問題の解答(付録C)に加え,これらの付録には,英国式度量衡の変換表,体節パラメータ,数学の簡単な復習,三角関数表,バイオメカニクスで用いる一般的な公式,雑誌の論文,図を使った筋の解剖学の簡単な復習,手指と手根モデルの作製のためのイラスト,学習目標が含まれる.用語解説によりまた複雑な用語理解を助ける便宜を図った.
・運動学をもとにいかに問題を解くか
学校での運動学の授業について,臨床で働く人々の誰に聞いても,その多くはサインやコサイン,多段階式の数学的解析,そして不慣れな計測単位への変換の話ばかりである.概して,臨床で働く人々は,学校での運動学の授業で「自分たちがしてきたことは何だったのか」と疑問に感じているだろうし,「実践で活用できる」問題解決のためのアプローチでは決してないときっと思っているに違いない.
本書では,人間の所作活動におけるバイオメカニクスや運動学的問題の解決に対し,きわめて異なったアプローチを行っている.セラピストが臨床的問題を解決するためにたどるだろう順序で情報を得られるよう,それぞれのシナリオは論理的経過に従っている.図(グラフ)を用いた解析はこのテキストのなかで利用されているが,数学はどうしても必要な場合に限ってのみ使われている.われわれは,読者が,提示された問題に対して明確な概念思考ができるよう教授することに努めるとともに,あまりなじみのない単位や過程に脱線しないよう心がけてきた.たとえば,トルクの絶対値を決定する際にキログラムをニュートンに変換することは正しい一方で,この変換が,日常の臨床の場におけるキログラムに慣れ親しんだ臨床で働く人々を混乱させる一面もある.さらに絶対値*でなく相対的な相違を強調する比較として考えれば,1つの筋書きを他のそれと比較する際には変換は不要なものであることがわかる.
われわれは,この非伝統的なアプローチにより,明確な思考および問題解決にとっての道具が提供できたと確信している.これらは臨床的実践の場で,日常の基本となる実際のクライエントの状況を完全に理解するのに重要な概念や思考プロセスである.これは「学校においてのみ」あなた方が行っているようなこととは別個のものである.
David Paul Greene
Susan L.Roberts
*原注:エンジニアとともに,複雑な適応機器,補装具,そして人間工学的道具のデザインに関わる臨床で働く人々にとって,より複雑で多段階式の問題解決法を付録Cに含めた.バイオメカニクスで,力学がいかに作用するかについての理解は,補装具の作成に関わるバイオエンジニアとともに,チームワークを要求されるセラピストにとって臨床問題の解決に必要となるデータを特定するのを助けてくれるだろう.
訳者一覧
査読者
監訳者第2版の序
監訳者第1版の序
はしがき
著者序文
謝辞
第1部 人の運動の理解に必要な基礎知識
第1章 バイオメカニクス,運動学および作業療法-良い適合とは
考え方(信念)と定義
機械論的哲学と変形哲学
バイオメカニクス的準拠枠
バイオメカニクス的アプローチの限界
バイオメカニクスと実践モデルとの統合
まとめ
LAB BOX
第2章 人間の運動の研究-関連分野からの概念
医学からの概念
中枢神経系
末梢神経系
運動の調節
骨
関節
筋
筋活動 筋力 筋緊張
筋骨格の運動
運動障害のための医学的診断
物理学と工学からの概念
スカラー量
空間の測定
時間の測定
質量の測定
ベクトル量
身体運動の測定
重量の測定
力の測定
応力の測定
摩擦の測定
仕事量の測定
まとめ
応用問題
2-1 質量と重量の識別
2-2 活動筋の確認
LAB BOX
第3章 重力:1つの定常力
重力および運動の発生
重力と人体
重心
質量,重量および加速度
安定性の要因
上位運動ニューロン症候群
バランスを脅かすもの
トランスファー(移乗)
車いす
リクライニング式車いす
車輪
切断後の不安定性
まとめ
応用問題
3-1 モビールの作成
3-2 仲間の人体縮尺図を描いてみよう
3-3 洗濯かごに働く重力の作用を示すベクトル
3-4 スプーンに働く重力
3-5 異なった重さのスプーンに働く重力
LAB BOX
第4章 並進力と運動
外力
慣性の法則
加速度の法則
作用・反作用の法則
力のつり合い
法線力 剪断力 応力
内力
力の大きさと方向
力の方向
筋収縮のタイプ
筋力 滑走距離(excursion)
多数の力
同一線上の力
力の合成 多数の力の合成
まとめ
応用問題
4-1 力を加えて平衡を保つこと
4-2 力の追加
4-3 合力を求めること
4-4 力の合成
4-5 筋の出力性を調べる
4-6 筋の滑走距離を調べる
4-7 筋収縮を表すベクトルを描く
LAB BOX
第5章 回転力,トルクおよび運動
回転運動
回転能
トルクのつり合い
テコ
日常のテコ
筋骨格系のテコ
外的トルクと内的トルク
トルク値
トルクを変化させる因子
まとめ
応用問題
5-1 水道の栓を開閉するのに必要な力
5-2 バーベルによる外的トルク
5-3 上腕二頭筋によって生じる力
5-4 料理のトレイを保つのに必要な
バランス
LAB BOX
第2部 筋骨格系の運動解析に必要な基礎知識
第6章 頭部と体幹
背景
病的弯曲
腰椎弯曲
側弯
体幹の運動
両側性および一側性の筋収縮
脊柱起立筋
横突棘筋
胸鎖乳突筋
屈筋(腹筋)
開放および閉鎖運動連鎖
体幹のポジショニング
固定
頭部と体幹に作用する力
頸部
脊柱起立筋
L5椎間板
シーティングとポジショニング
安定の原則
一般的な抑制帯系
まとめ
応用問題
6-1 上肢のリーチ
6-2 開放および閉鎖連鎖での股関節運動
6-3 スタンス
LAB BOX
第7章 上肢近位部
肩複合体
関節
肩甲骨に作用する筋
上腕骨に作用する筋
運動
スカプション
閉鎖連鎖での肩甲骨下制
肩の外転と肩甲骨の固定
挙上対外転
腱板
GH関節の亜脱臼
GH関節の脱臼
肘複合体と前腕
関節
屈曲と伸展に作用する筋
肩を利用した肘の伸展
上腕二頭筋の抑制
回内と回外
回外筋の分離
機能と適応
ハンドバックを下げる
まとめ
応用問題
7-1 筋機能のシミュレーション
7-2 筋機能を描く
7-3 制限された肩の力
7-4 上肢の関節にかかる負荷
LAB BOX
第8章 上肢遠位部
手関節
関節
筋
腱移行術後の筋バランス
手
アーチ
関節
母指
手指の運動を生じる筋
外在筋
内在筋-骨間筋と虫様筋
手関節と手指の協調
筋の自動的および他動的機能不全
テノデーシスによる握りとリリース(解き放ち)
外在筋と内在筋の機能
母指の運動を生じる筋
つまみ(pinch)
把握(grasp)
病理学的状況
ボタンホール変形とスワンネック変形
ばね指
尺側偏位・掌側亜脱臼
弓の弦
関節拘縮と腱の癒着
トルク可動域
つかみの人間工学(エルゴノミックス)
まとめ
応用問題
8-1 手関節のバランス機能
8-2 手の短い縦アーチ
LAB BOX
第9章 下肢
運動と筋活動
股関節
膝関節
足関節
バランス
体重負荷
股関節でのバランス
重力と筋活動
膝と足関節でのバランス
重力と筋活動
トイレでの移乗と下肢
安定性そして圧に及ぼす車いすの調節機構の影響
正常歩行とそのバリエーション
走行
ジャンプとホップ
這うこと,そして登ること
バイオメカニクス的分析
まとめ
応用問題
9-1 股関節屈曲の際の筋短縮
9-2 開放および閉鎖連鎖の股関節外転
LAB BOX
付録
A 英国式度量衡からメートル法への変換
B 体節パラメータ
C 章末の応用問題の解答
D 関連する数学の復習
E 三角関数
F バイオメカニクスで一般に使用される公式
G 機能のバイオメカニクス分析
H 登場人物の紹介
I 筋解剖の概観
J 手指と手根のためのワーキングモデル
K 学習目標
用語解説
運動学実習マニュアルの解説
索引
運動学実習マニュアル:日常生活活動の運動学
査読者
監訳者第2版の序
監訳者第1版の序
はしがき
著者序文
謝辞
第1部 人の運動の理解に必要な基礎知識
第1章 バイオメカニクス,運動学および作業療法-良い適合とは
考え方(信念)と定義
機械論的哲学と変形哲学
バイオメカニクス的準拠枠
バイオメカニクス的アプローチの限界
バイオメカニクスと実践モデルとの統合
まとめ
LAB BOX
第2章 人間の運動の研究-関連分野からの概念
医学からの概念
中枢神経系
末梢神経系
運動の調節
骨
関節
筋
筋活動 筋力 筋緊張
筋骨格の運動
運動障害のための医学的診断
物理学と工学からの概念
スカラー量
空間の測定
時間の測定
質量の測定
ベクトル量
身体運動の測定
重量の測定
力の測定
応力の測定
摩擦の測定
仕事量の測定
まとめ
応用問題
2-1 質量と重量の識別
2-2 活動筋の確認
LAB BOX
第3章 重力:1つの定常力
重力および運動の発生
重力と人体
重心
質量,重量および加速度
安定性の要因
上位運動ニューロン症候群
バランスを脅かすもの
トランスファー(移乗)
車いす
リクライニング式車いす
車輪
切断後の不安定性
まとめ
応用問題
3-1 モビールの作成
3-2 仲間の人体縮尺図を描いてみよう
3-3 洗濯かごに働く重力の作用を示すベクトル
3-4 スプーンに働く重力
3-5 異なった重さのスプーンに働く重力
LAB BOX
第4章 並進力と運動
外力
慣性の法則
加速度の法則
作用・反作用の法則
力のつり合い
法線力 剪断力 応力
内力
力の大きさと方向
力の方向
筋収縮のタイプ
筋力 滑走距離(excursion)
多数の力
同一線上の力
力の合成 多数の力の合成
まとめ
応用問題
4-1 力を加えて平衡を保つこと
4-2 力の追加
4-3 合力を求めること
4-4 力の合成
4-5 筋の出力性を調べる
4-6 筋の滑走距離を調べる
4-7 筋収縮を表すベクトルを描く
LAB BOX
第5章 回転力,トルクおよび運動
回転運動
回転能
トルクのつり合い
テコ
日常のテコ
筋骨格系のテコ
外的トルクと内的トルク
トルク値
トルクを変化させる因子
まとめ
応用問題
5-1 水道の栓を開閉するのに必要な力
5-2 バーベルによる外的トルク
5-3 上腕二頭筋によって生じる力
5-4 料理のトレイを保つのに必要な
バランス
LAB BOX
第2部 筋骨格系の運動解析に必要な基礎知識
第6章 頭部と体幹
背景
病的弯曲
腰椎弯曲
側弯
体幹の運動
両側性および一側性の筋収縮
脊柱起立筋
横突棘筋
胸鎖乳突筋
屈筋(腹筋)
開放および閉鎖運動連鎖
体幹のポジショニング
固定
頭部と体幹に作用する力
頸部
脊柱起立筋
L5椎間板
シーティングとポジショニング
安定の原則
一般的な抑制帯系
まとめ
応用問題
6-1 上肢のリーチ
6-2 開放および閉鎖連鎖での股関節運動
6-3 スタンス
LAB BOX
第7章 上肢近位部
肩複合体
関節
肩甲骨に作用する筋
上腕骨に作用する筋
運動
スカプション
閉鎖連鎖での肩甲骨下制
肩の外転と肩甲骨の固定
挙上対外転
腱板
GH関節の亜脱臼
GH関節の脱臼
肘複合体と前腕
関節
屈曲と伸展に作用する筋
肩を利用した肘の伸展
上腕二頭筋の抑制
回内と回外
回外筋の分離
機能と適応
ハンドバックを下げる
まとめ
応用問題
7-1 筋機能のシミュレーション
7-2 筋機能を描く
7-3 制限された肩の力
7-4 上肢の関節にかかる負荷
LAB BOX
第8章 上肢遠位部
手関節
関節
筋
腱移行術後の筋バランス
手
アーチ
関節
母指
手指の運動を生じる筋
外在筋
内在筋-骨間筋と虫様筋
手関節と手指の協調
筋の自動的および他動的機能不全
テノデーシスによる握りとリリース(解き放ち)
外在筋と内在筋の機能
母指の運動を生じる筋
つまみ(pinch)
把握(grasp)
病理学的状況
ボタンホール変形とスワンネック変形
ばね指
尺側偏位・掌側亜脱臼
弓の弦
関節拘縮と腱の癒着
トルク可動域
つかみの人間工学(エルゴノミックス)
まとめ
応用問題
8-1 手関節のバランス機能
8-2 手の短い縦アーチ
LAB BOX
第9章 下肢
運動と筋活動
股関節
膝関節
足関節
バランス
体重負荷
股関節でのバランス
重力と筋活動
膝と足関節でのバランス
重力と筋活動
トイレでの移乗と下肢
安定性そして圧に及ぼす車いすの調節機構の影響
正常歩行とそのバリエーション
走行
ジャンプとホップ
這うこと,そして登ること
バイオメカニクス的分析
まとめ
応用問題
9-1 股関節屈曲の際の筋短縮
9-2 開放および閉鎖連鎖の股関節外転
LAB BOX
付録
A 英国式度量衡からメートル法への変換
B 体節パラメータ
C 章末の応用問題の解答
D 関連する数学の復習
E 三角関数
F バイオメカニクスで一般に使用される公式
G 機能のバイオメカニクス分析
H 登場人物の紹介
I 筋解剖の概観
J 手指と手根のためのワーキングモデル
K 学習目標
用語解説
運動学実習マニュアルの解説
索引
運動学実習マニュアル:日常生活活動の運動学








