やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

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 てんかんに関する昨今の動向として,2017年には国際抗てんかん連盟(ILAE)がてんかん発作とてんかん分類に関する新たな提言を発表し,2018年には日本神経学会が『てんかん診療ガイドライン2018』を発行しています.これらに基づき,今月はてんかんの知識・技術のアップデート・再定着を目的とした特集をお届けします.
 まず1章では,病態,診断・治療といった基本事項についてご解説いただきます.つづく2章では,てんかん診療における標準検査である脳波検査に加え,形態以外に機能の評価も行うことができる「画像検査」,てんかん以外の病態におけるてんかん様発作との鑑別に用いられる「検体検査」,さらに脳波検査と相補的に用いることが望ましいとされる「脳磁図検査」についてご解説いただきます.最後に3章では,抗てんかん薬(抗発作薬)の基礎知識をご紹介いただきます.臨床検査技師として知っておきたいてんかんの知識・技術を網羅した特集となっていますので,ぜひご一読下さい.
 (編集部)
特集 てんかんA to Z
 1.総論―てんかんの病態と診断・治療
  (飯田幸治)
 2.てんかんの臨床検査
  1)脳波検査
  (小山由実)
  2)CT,MRI,SPECT,PET
  (三村直哉・松橋眞生)
  3)血液検査,尿検査,髄液検査
  (木村和幸・木下敬一郎)
  4)脳磁図検査
  (石田 誠)
 3.抗てんかん薬(抗発作薬)の基礎知識
  (夏目 淳)

Editorial―今月のことば
 微生物検査の地位を高める方策
 (松本哲哉)

話題―NEWS&TOPICS
 6年ぶりの改訂版となる『肥満症診療ガイドライン2022』
 (芳村 魁・廣田勇士・小川 渉)
 超多剤耐性結核菌(XDR-TB)の定義変更へ
 (御手洗 聡)

基礎講座
 シリーズ―腫瘍マーカーの免疫染色
 第1回 腫瘍特異的マーカーと腫瘍特異的陰性マーカー
 (堤 寛)

技術講座
 液状検体における細胞診標本作製のためのテクニック
 (萩原範子・加戸伸明・伊藤 仁)

FOCUS
 難聴と補聴器装用
 (野原秀明)

基礎から学ぶ 生化学検査の反応タイムコースモニタ解析法
 2.酵素活性測定における試薬の劣化の解析法―ALPの例
 (松下 誠)

アプローチ別に学ぶ!微生物検査室のAS貢献
 3.質量分析,遺伝子解析
 (仁木 誠)

メディカルスタッフ職業図鑑
 9.言語聴覚士
 (齋藤 宏)

Special Report 第72回日本医学検査学会 in GUNMA
 本学会を振り返って(井田伸一)
 私が注目したこの演題
  臨床化学検査領域(甲田磨椰)
  血液検査領域(山口 彩)
  微生物検査領域(丹羽尊彦)
  病理・細胞診領域(牧 明日加)
  生理検査領域(阿部彩月)
  一般検査領域(溝口義浩)
  輸血検査領域(昆 雅士)

Information
 第29回日本遺伝子細胞治療学会学術集会
 第45回日本高血圧症学会総会
 第70回日本ウイルス学会学術集会
 令和5年度医療機器安全基礎講習会―安全対策のブラッシュアップ―(第45回ME技術講習会)

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 L・Lの日常(周玲蓮)
 MTパズル
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 編集後記・次号予告